年が明けてからあっという間に一月が過ぎて、2月ももう中盤に差し掛かろうというのにまだ今年になって釣りに行ってない。
例年なら一月中にはどんなに寒くてもアマダイ釣りあたりに出かけるところなのですが、今年は時間のある時と時化が重なったり、他の用事が意外と忙しかったりで気持ちが釣りに向いていなかったのでありますが、ようやく1日ぽっかり空いたところにシーバスが釣れ始めているという情報を知り、他の細事をすっぽかして釣りに出かけました。
出かけたのはいつもこの時期にシーバスジギングでお世話になっている本牧の長崎屋さん。
僕にとってはここの船はシーバスジギン具のホームグラウンドで、勝手に師匠と思っているWさんやいつもいろいろ教えていただいているYなどに会えることもあり、この船以外のシーバスジギン具は考えられないのであります。
当日、船宿の開く6時を少し回ったあたりに到着し社長の親父さんとお久しぶりの挨拶をしてお金を払い港に向かいます。
ここの船宿は、元々は目の前が海だったと思われるのですが、埋め立てで今は本牧の港が車で5分くらいのところにあるので、受付だけ船宿でしたら港まで大移動するんです。
港に着いたらまだ船には誰もいないかな、と思いつつ荷物を運んでいくと見かけた人影がありすぐにWさんだと分かったので声をかけた。
確か昨シーズンに一度だけ来た時にもお会いできたのでラッキー!
釣り座を近くに取らせていただいて釣りの準備をしていたら「珍しい人がいるなあ」と声をかけられたので顔を上げたらYさんだった。
Yさんに会うのはずいぶん久しぶりでコロナ前にあってキリかなあ、それというのも僕がシーバスジギングをサボっていたからなんですけれどね。
遠征ばっかり行っていないでシーバスも来てくださいよ、とYさんに冗談半分に叱られてしまったのも仕方ない。
久しぶりにお会いできて元気そうなので嬉しくなった。今日の釣りは楽しくなるな、と期待も膨らみ準備をしていると功船長がやってきて、これまた久しぶりです、と挨拶されたのでありますね。も少し真面目に通わなくちゃ。
という感じで8時前くらいに港を出て、この日は一気に木更津沖のタンカーまで走って攻めることになりました。
移動中横浜のみなとみらいのビル群の向こうに富士山が真っ白な姿を見せて美しい。
この日は大寒波の襲来で横浜でもかなり冷え込んで、朝車のフロントガラスが凍っていたくらいなんであります。
この時期に船の上から東京湾を見るとシーバスジギングに来たよ〜!というのを実感できてウキウキしてくる。
最初のタンカーに到着して魚探をかけたらベイトの反応が全くないのでスルーして次の船に向かいますが、次の船も反応がない。
仕方ないので羽田沖の滑走路の誘導灯の橋脚周りまで移動したもののここも反応なくまたすぐ移動。
ベイトちゃん、シーバスちゃんどこ行っちゃったの〜?という感じなのだけれど、Wさん、Yさんは余裕の表情なのでありますね。
なんでも、この日は下潮が効かないとシーバスの活性も上がらないので潮が下げ始める11時頃までは辛抱の釣りになるとおっしゃっているので、僕も一緒に余裕をかまして居たのだが。
羽田の誘導灯から少し離れたところでベイト反応があったのでやってみると最初の一匹が釣れたので、この辺りを少し粘りつつ近くを移動しながら攻めてみると僕にも二本釣れたのでちょっと満足。
使ったジグはマダイのジギング用に買ったタングステンの80グラムジグ。
最近のシーバスジギングの傾向としてベイトが小さいのでジグの小さめがいいという事前情報を長崎屋さんのホームページで見て持ってきて居たのだ。
タングステンは鉛に比べて比重が高いので同じ重さでも小さなジグが作れる上にフォールさせる時のスピードも速いのが特徴で、この最初の魚もフォールで食ってきたことから、情報通りの釣りになってなるほどと納得してしまった。
タングステンジグを使うジグの小型化は東京湾のタチウオジギングでも顕著で、昨秋出かけたタチウオジギングの時にある船長からタングステン持ってこなければダメだよ、とまで言われるくらいに一般化しているのでありますが、このタングステンジグったら値段が高いんですよ。
そりゃあ素材のタングステンの価格は鉛に比べたら数倍するでしょうから値段が跳ね上がるのも仕方ないんでしょうけれど、釣り師としてはそんな高いジグを何色も揃えるなんて懐に厳しいそでやりたくない。初めてジギングをはじめる人にいきなりこれを買って、とタングステンジグを何本か揃えさせたらおそらくためらってしまうのではないか、と思われるし、その分初心者のジギングへのハードルが高くなてしまうので、僕としてはあまり良い傾向ではないなあ、などと考えながら釣りをしていたのでありました。
そのうち時計が回って10時を過ぎたくらいに朝イチに行ったタンカーに戻ってみるとベイト反応があるのでやってみるとポツポツ連れ始めた。
地合いが近いな、と思っていたところに隣のタンカー周りで鳥山ができているのを船長が発見して素早く移動すると、ここで入れ食いになる。
ジグはサイズは関係なく釣れたけれどカラーはある程度決まった傾向があり赤キンが良かった。
ここで2匹ほど釣れたところで、ちょっと頼まれていたビデオの編集にシーバスが釣れるシーンを入れたらいいなと思いつき、気分がスイッチして撮影モードになり、釣りまくるW,Y両氏にお願いして釣りの邪魔をしながら撮影させていただいた。
撮影モードに没入してしまった僕がいろいろ注文するもんだからYさんからは早く釣りさせてよ!とお小言までいただくもしっかり無視して気に入る映像が撮れるまで二人の邪魔をしまくったのであります。
それでもこの入れ食いの間にいい感じの映像が釣れたので満足して自分も再び釣りモードにスイッチを切り替えて釣り始めると数匹釣れた。
この日は釣れる魚のサイズがよくて50センチ以下は少ない感じで、かかると引きも良い。しかしながら食いは浅くてバラシも多く最初の入れ食いはこのバラシのせいで魚が警戒して食わなくなってしまったのではないかと後でWさんは分析するほどよくバラした。
入れ食いが終わってしまい次の船へと移動していくも、このあとはプチ入れ食いがあったくらいで爆発はなかった。
午後になって薄雲がかかると気温が急に低くなってっ寒くなり釣りをするのも辛いくらいになってしまう。
それでも入れ食いを求めて船長がポイントを移動してくれるので広い釣りをして行ったのだけれど、最後まで二度めの入れ食いには出会えず、2時半過ぎに沖上がりとなったのでありました。
この日の僕の釣果は6匹、トップは16匹。長潮の日としては入れ食いタイムもあったので結構楽しめたのでありますね。何よりも僕的には釣りモードと撮影モードでテンション上げ上げだったのですごく短い一日に感じられたのでありました。
3時に港に戻って皆さん位お礼を言って帰ったのでありますが、今シーズンはなんとか時間を作ってまた来たいなあ。
シーバスジギン具、楽しい!
最近のコメント