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2011年3月15日 (火)

地震

大船渡でディレクター時代に仕事をしたことがあります。

12年くらい前でしょうか。

市の博物館に展示する大船渡の歴史物語の映像制作です。

博物館の学芸員さんの案内で、市の歴史スポットや

観光スポットなど、町のあちこちを数回に渡って撮影しました。

なかでも最も思い出深いのが沖の定置網漁の撮影でした。

11月末の寒い朝4時起きして番屋に集まり

真っ暗な中50人ほどのの漁師さんと共に、

二隻のクレーン付きの漁船に乗り込み

おきの定置網に向かいました。

20分くらいでしょうか?ADが船酔で動けなくなる中

定置網はぐるりと囲んだ網を小さく絞って行くと

やがて大量の魚たちが見えてきました。

8割が鮭2割がイナダそして

その中に型の良いマグロが二匹いるのを発見すると

漁師たちの目の色が変わり

絶対逃すな!と気合を入れて網を巻き上げました。

マグロはニ尾とも捕獲され、その場で内臓を処理し

冷凍されました。

帰りの船の中で漁師さんの一人に

「これ喰ってみろ」とくるみ大の白いものを渡されました。

口にほおり込み噛むと、コリコリとした豚骨のような

味でした。「?」という顔をしている私に

「まぐろの心臓だあ」と漁師さんはにやっとしました。

こんなもの二度とべられないんだろうな。

と思いながらコリコリと歯ごたえを愉しみました。

その間約2時間。

大量の鮭の水揚げをとることができ撮影は成功。

午後にももう一度でるというのでひと休みし

昼食後再び船に乗りました。

今度は朝ほどではないけれど、明るい日の下で

網の中でもがく鮭たちは朝にはない迫力がありました。

港では漁労長をはじめ世話になった漁師さんたちに

礼を言い撮影は終わりました。

作品の編集が始まり歴史的な映像ということで

ペルーの津波が大船渡を襲った時の映像を

借りてきて繋ぎました。

民家が屋根ごと流される恐ろしい映像でした。

そして、先週の金曜日。

まさにその映像そのものを生放送で見ました。

あの町がまさか映像と同じように流されてしまうとは

思ってもいませんでした。

撮影で世話になった学芸員さん、漁師さん、帰り道土産の酒を買った

陸前高田の海辺の酒屋のおっちゃん。

みんな無事でいてくれと祈るばかりです。

ずいぶん昔のことなので一人ひとりの顔までは覚えていませんが

記憶には深く刻まれていた大船渡の思い出を

まさかこんな形で思い出そうとは夢にも思いませんでした。

皆さん!どうかご無事で!

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