今日はジョン・コルトレーンの確か45回忌なので・・・
ジョン・コルトレーンが急死したのは1967年7月17日だったと思うので、
今年は45回忌ということになる。
およそ35年前の学生時代、ジャズにズブドロに溺れていた頃は7初17日といえば
コルトレーンを聴く日だったし、当時はまだたくさん有ったジャズ喫茶でもこの日は
「コルトレーン特集」といって一日中コルトレーンをかけていた店も有ったんですよ。
代々木の「モウブ」とか、懐かしいと思った人、手を上げて!
数あるジャズマンの中でもコルトレーンは大好き!
そもそも自分がテナー・サックス吹き始めたのも、コルトレーンを聴いてからでしたので
私の人生を変えた人物の一人として尊敬しております。
それで、本日45周忌ということもあり、久々にコルトレーンをまじめに聞いてみました。
最近は、コルトレーンを日常的に聞くことも少なく、過去の記憶と体に染み付いただけの
コルトレーンでしたが、久々に生まれて初めて買った「インプレッションズ」など
ターンテーブルに乗せてみると、イイ音しているじゃあないですか?!
そういえば、今のオーディオシステムになって始めてかけた。
それくらい、普段聴いていないって事です。
「インプレッションズ」「ライブ・アット・バードランド」と当時なけなしの金をはたいて
買った順番に聴いてみると、昔と違って自分の耳も肥えているし、オーディオ的にも
格段と良くなっているので意外と新鮮に響いてきます。
3枚目辺りで何を買ったのか分からなくなったので、最も最近買った
「至上の愛」≪デラックス・エディション≫をかけてみました。
本日初CDの登場!
至上の愛 ≪デラックス・エディション≫
Disc1
普通の至上の愛です(詳細割愛)
Disc2
1.パート1:承認(ライブ)
2.パート2:決意(ライブ)
3.パート3:追求(ライブ)
4.パート4:賛美(ライブ)
5.パート2:決意(別テイク)
6.パート2:決意(ブレイクダウン)
7.パート1:承認(別テイク)
8.パート1:承認(別テイク)
Personel
ジョン・コルトレーン クアルテット
7.8のみアーチー・シェップ(ts) アート・デイヴィス(b)
実は、「至上の愛」って言うアルバムは、私の中ではコルトレーン作品の中では
比較的低評価というかダサい部類!に入っていまして、
理由は、演奏が淡白でコルトレーンっぽくないのと、曲のタイトルとアルバムの構成が
なんとなくありきたりで、聞いてこっぱずかしい!ということです。
ちなみにコルトレーンで一番好きなのは「トランジション」次は「クレッセント」かな・・・
そういう訳で、50歳過ぎるまで自分で「至上の愛」を買ったことが無かったんですが
数年前、中国に行く飛行機の中でこのデラックス・エディションに入っている1~4の
ライブを聴いてぶっ飛びました。
このライブ、1965年7月26日にフランスのアンティーブ・ジャズ・フェスティバルで演奏
されたもので、ディスク1のオリジナルからおよそ8ヵ月後の演奏ということになります。
この時期のコルトレーンは日進月歩!すごい勢いでフリーに向かって演奏スタイルを
進化させていたので、当然、オリジナルに比べるとドロドロに長いソロ!破綻寸前!
のサウンドに変化していて、同じ1965年6月に録音されたトランジションの演奏に
近いですね。
私の好み!イイんですよ!
オリジナル版もこれくらいやってくれていれば、世の中のコルトレーンの評価は
変わっただろうな。
でも、あの淡白さを持って完成度の高いアルバムと賞する評論家さんたちからは
不評だったろうな、などと思い巡らし、コルトレーン巡礼の旅は再びレコードに戻り
「ビレッジ・ヴァンガード」「トランジション」へと続いていったのでした。
そういえば、今日関東地方は梅雨明けの発表があったとか、
いやはや冷房の無い我家のオーディオルームでの暑苦しい一日でありました。
オリジナル「至上の愛」大好きさん達、ごめんなさい。
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コメント
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おはようございます。
釣りの話も大変面白いのですが久々の音楽の内容に触発されました。
また、先日来より読者にさせて頂いております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 藤按 | 2012年7月18日 (水) 05時48分
藤按さん
コメントありがとうございます。
たまには音楽の話も書きますのでよろしくお願いいたします。
ちなみに、本人としてはいち早くマグロキャッチの記事を載せたいと
思っているのですが・・・
いつになるやら(笑)
投稿: enos | 2012年7月18日 (水) 06時04分
マグロ、楽しみですね。松方弘樹も驚くようなのを期待しています。
松方弘樹といえば、昔に彼の歌伴をしたことがあります。
そうだ、明日の自分のブログの内容はこれにしよう。
投稿: 藤按 | 2012年7月18日 (水) 19時58分
藤按さん歌伴やったりしてるんですか?
ブログ、見たいので教えてください。
楽しみにしています。
投稿: enos | 2012年7月18日 (水) 22時07分
若い頃は北海道でバンドマンやピアノ、電子オルガンで弾き語りなどやっておりました。
ブログは始めたばかりですが思いつくままとりとめも無く書いています。
ぜひ遊びにいらしてください。
わたしのブログは以下の党利です。
http://ansindoh.cocolog-nifty.com/ Enterで入力
また、私の愛読するブログもぜひご覧下さい。
万福と北海道上陸: 心太と書いてところてんblog II
http://j-session.way-nifty.com/vol2/2012/07/post-2055.html
投稿: 藤按 | 2012年7月19日 (木) 02時30分
S31年生まれです。Coltrane命と言う思いは変わりませんが、最近殆ど、Jazzを聞いていません。数年前ひさびさの新譜として[Steller Regions]をNetで購入しました。出だしのTenorの音を聞いた瞬間鳥肌がたちました。
かねてから、[A Love Supreme]はいまいちと思っていました。No.1は[Transion]です。Coltrane大好き人間としては「いまいち」をどの様に表現すべきかとモンモンとしていたのでしょう。「ダサイ」と言う表現は目からウロコ、はだかの王様的発見です。特にあの合唱部分がダサイ。
投稿: nyama | 2013年9月28日 (土) 20時48分
naymaさん
コメントありがとうございます。
[Steller Regions]いいですね。発掘音源モノ中では秀逸なんじゃあないでしょうか?
[A Love Supreme]はおっしゃるとおり合唱部がダサいですよ。
あれはボブ・シールの陰謀か?と思っちゃうくらいです(笑)
先日[sun ship]のコンプリート盤を買いましたが、途中でやめちゃう様なNGテイクを
入れただけのもので、ガッカリしちゃいました。
フリー系のコルトレーンもお好みでしたら、やはり数年前にやっと出てきた[The Olatunji Concert]は中々興味深いですね。
フリージャズも好きなので好みの部類に入ります。
投稿: enos | 2013年9月29日 (日) 06時59分