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2014年1月17日 (金)

チャーリー・ヘイデンが好き その2

前回チャーリー・ヘイデンの事を書いたら、いろいろ彼の音楽のことが書きたくなったので続きを書きましょう。

私がチャーリー・へイデンを最初に聞いたのは、多分1975年頃、FM東京で深夜オン・エアされていたアスペクト・イン・ジャズという油井正一先生の番組でオーネット・コールマンを聞いたときだったはずです。
はずですというのは、当時はフリー・ジャズにちょうど関心を持ち始めオン・エア・チェックしたカセットテープが今まだ手元に残っているからわかるのです。

当時は山下洋輔を聞いたのをきっかけにフリージャズに興味を持ち始めた頃で、山下トリオの演奏にくらべるとオーネット・コールマンのデビュー当時の演奏は耳に優しく、へ~!こういうのもフリー・ジャズって言うんだぁ、というくらいの気持ちで聞き流してしまっていたのです。


本当にチャーリー・へイデンというミュージシャンを意識したのは1976年の夏ごろ、今は無き新宿のジャズ喫茶DIGでかかったアルバム、クロースネスのA面 エレン・デヴィッドを聞いた時です。

Clossness

アルバムデザインが変わっちゃいましたね。
オリジナルアルバムの裏側の写真を切り抜いて
デザインされたのが今のジャケットです。

野太いベースの音とキース・ジャレットの美しいピアノの響きに感動し、一曲目が終わるのももどかしく席を立ち「ただいま演奏中」のところに飾られているジャケットを手に取ったのを今でも鮮明に覚えています。

当時のワタクシは大学浪人中の身にもかかわらず予備校をサボって開店直後のDIGでコーヒーを飲みながら一服つけて(未成年じゃあないか?!)できるだけ過激なジャズを聞きあさるというような日々をすごしておりました。

その時のベース音の衝撃はそのまま脳裏に焼き、チャーリー・へイデンをマークするようになりました。


次に、チャーリー・へイデンはやっぱりいいなあと思ったのはその直後に聞いたキース・ジャレットの「生と死の幻想」のA面、笛太鼓の祭囃子のような音の中から忽序として現れる野太いベースの音、そうまさしくチャーリー・へイデンならではのあのサウンドでした。
B面ではキースとのデュオでリリカルな曲を一曲やっていましたね。

Deaththe_1976

この頃のキース・ジャレットは、このインパルス・レコードのシリーズではかなりフリージャズっぽいアプローチの音楽をやっていながら一方でECMでは比較的リリカルなソロ活動をするなど、この人の音楽性も豊かですねえ。どちらも大好きです。

当時は貧乏学生だったのでどちらのLPも買う事はできず友人に借りたりジャズ喫茶でリクエストしたりして聞き入ったものですが社会人になって廉価版での再発されたのを即買いしました。


このころジャズ・マスコミでチャーリー・へイデンが取り上げられたのは1969年録音で政治色の強かったリベレイション・ミュージックというアルバム(チャーリーの初リーダー・アルバム)の話がおおく、これもまたデュオとは全く違ったスタイルながらここでもオーケストラの分厚いながら物悲しい雰囲気の漂ったいいアルバムでした。

Liberation1976



クロースネスの好評に答えて後に出たゴールデン・ナンバーというデュオ・アルバムも手に入れて繰り返し聞きました。

Golden_number1978


これは、クロースネスと同時期に録音したものを
まとめて作ったアルバムです。
オーネットがトランペット吹いていたりして
こちらのほうが重いかな?



その後、ワタクシ的には社会人になり仕事の多忙さに追われて一時ジャズから離れた生活をする中、チャーリーとの再会はジェリ・アレンのセグメンツというアルバムで。
このときは、新人ジェリ・アレンの登場に驚きました。
こんなすごいピアノ弾くお姉さんがいるんだって。

Segmentz

DIW立ち上げの頃のアルバムですね。
今頃のDIWは充実していましたね。
最近は寺島レコードとか訳のわからんものに
手を出していて今一信頼しきれないんですよ。

この頃確か、矢野顕子ともやっていましたね。
矢野顕子が坂本龍一と新婚当時、坂本に向かって「私チャーリー・へイデンと共演したいの」って言ったら、坂本龍一がその場で「じゃあ、電話してみよう」ってチャーリーに電話かけたそうです。そうしたらチャーリーが「パットも誘う」って言ってくれてパット・メセニーも参加してアルバム作っちゃったというようなことをFMラジオでご本人が語っていました。


話をチャーリー・へイデンに戻して、時はさらに過ぎて2001年。
21世紀に入り、改めてチャーリーの良さを認識させられたのはアルバム「ノクターン」を銀座のHMVで流れていたのをこれまた即買いした時です。

Nocturne2001


このアルバムは、ジャズアルバムというよりはキューバ音楽のアルバムをゴンサロ・ルカルカバ(p)らとやっているのですが、美しく切ないバイオリンとサックスのメロディの後ろで鳴るチャーリー・へイデンのベースとその音楽性に感動しました。
ゴンサロもそれまではピアノに襲い掛かるような演奏しか聞いていなかったのに、このアルバムでは抑えられたリリカルなピアノを弾いていて、初めて心からゴンサロいいなあって思いましたよ。

最近ではアマゾンで1000円くらいで買えるみたいなので、ぜひ一家に一枚お勧めします。
仕事や人間関係で疲れて帰った晩、一人お酒を飲みながら聴くと最高にいいやされます。



そして最近、一番のお気に入りは1997年発売のブラッド・メルダウ、リー・コーニッツらとやっているアルバム、アローン・トゥゲザー。
正確にはリー・コーニッツのリーダーアルバムですね。

このアルバムはドラムレス・トリオでスタンダードばかりやっているのですが、テーマらしいメロディからは始まらず、コード進行ぎりぎりのところでコニッツ節が延々展開して最後にテーマ・メロが出てくる謎解きクイズのようなアルバム。
スリリングでいいアルバムです。
今をときめくメルダウもいいですね。

Alone_together

この面子で同時期録音のanother shade of blueというアルバムも同様にすばらしいです。

さらにこの面子にドラムのポール・モチアンが加わったニュー・ヨークはマンハッタン、バードランドでのライブ録音Live st Birdland 、2009年12月録音ECM2162 はドラムが入ったことでさらにパワーアップしておりこのシリーズの中でも一番かな?

Live_at_birdland2011



こうして、チャーリー・ヘイデンとの係わり合いをたどってみると、この人の音楽性というのはフリージャズからスタンダード、ラテン、フォークソングもやっていたりしてとても多様だなあということ、多様性というのはジャズそのものであるのでミスター・ジャズベースと呼んでもよろしいのではないでしょうか。


御大ももういい年齢、確か1937年生まれなので今年は77歳喜寿じゃあありませんか!
がんばってるなあ。ミュージシャンの鏡だ。


まだまだ、聴いていないアルバムがたくさんあるので、これからもチャーリー・へイデンに邁進してゆく所存でございます。

また、いいアルバムに出会ったらご紹介しょう。



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