無料ブログはココログ
フォト

« 天気がいいのでちょいと Fly Fishing@Fish On 王禅寺 | トップページ | 和の世界に包まれたイタリアン@タケル クインディッチ 北鎌倉 »

2014年3月 2日 (日)

常見忠さんの訃報

有名なスプーン、バイトの製作者であり著名な釣り師であり作家の故開高健さんの釣の師匠でもあった常見忠さんが2011年に亡くなっていたのをつい先程ネットで知りました。

忠さんとは私がビデオ製作プロダクションに勤務していた1998年(もう16年も経つんですね)に一度仕事をご一緒させていただいた事があります。
その作品は忠さんの開高健さんへの回顧録と自身のキング・サーモンをスプーンで釣るという夢を形にしたものでした。
私は持ち込まれた忠さんの映像を編集し作品に仕上げるのが仕事でしたが、かつて同社が開高健の「河は眠らない」(現在は文芸春秋社より販売)というビデオを作ったのがきっかけで、その話も持ちかけられ、当時社内で有名な釣りバカだった私にお鉢が回ってきたというわけです。
忠さんは私の稚拙な提案にも快く応じてくれ、ルアーの水中での動きを撮影したり、録音時にキャストの釣竿の音を再現するのにスタジオに太いのから細いの長いの短いのと何本も釣竿を持ち込んだ私を喜んでくれたり、とても気さくで釣に対する情熱の大きさに感動させられました。
今から25年近く前に開高さんが中国の山奥の湖に潜む幻の大魚を釣りに行く、というTV番組を作ったときに忠さんが作った25cmほどある巨大スプーン”巨匠の夢”を「enosさん、これ上げる」とくださいました。

Yume01

裏側には写真のようなサインを書いてくださいました。100枚限定で作られたものだと確かおっしゃっていましたが私のそれにはシリアルNo034とあります。
もちろんこれは、私の一番の宝物です。後日上州屋新橋店で購入したクエ針を付けて部屋に飾ってあります。

Yume02

忠さんが亡き人となり、いつかは忠さんとアラスカのキーナイ川辺りで一緒にキング・サーモンを釣りたいななどと思っていたのももう夢となってしまいました。

去年の今頃、ニュージーランドに釣りに行くって一人で盛り上がった時にお金を貯めてみたら
「ニュージーランドよりアラスカの方が先じゃん!」て思い直して取ってあるのに。
忠さんと最後にお話したのは、亡くなられた2011年の夏ごろだったと思います。
NHKのBSで開高さんの回顧番組がオン・エアされているのを見ていたら、忠さんが出てきて開高さんが釣をしているビデオを見ながらコメントしていたんです。
その姿が懐かしく、すぐに忠さんに会いたくなりました。

そこで、忠さんに電話をして、私が自己紹介したらちゃんと覚えていてくれて「あ~enosさん、覚えていますよ、お元気ですか?」って明るい声が受話器から聞こえました。
でもその時忠さんの声に老いも感じました。

その時私は開高さんのお墓のあるお寺を忠さんに聞いたんです。
確か鎌倉にあるとうろ覚えだったのでどこのお寺か聞いたら「円覚寺ですよ」って教えてくれました。
「また、機会があったらこちら(六日町)に遊びに来てください」というのが忠さんと交わした最後の言葉でした。

忠さんとの出会いは私の釣への思いと夢をいっそう大きくしてくれました。
今、私が海に山にそして海外に釣を展開しているのは忠さん、開高さんの姿があったからに他なりません。
忠さん、本当にありがとうございました。
遅まきながら、ご冥福をお祈り申し上げます。


そして、近い将来忠さんを思いながらアラスカでキングを狙うことを誓います。



   ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です (C)enos1091 All rights reserve


にほんブログ村 釣りブログへ
にほんブログ村

« 天気がいいのでちょいと Fly Fishing@Fish On 王禅寺 | トップページ | 和の世界に包まれたイタリアン@タケル クインディッチ 北鎌倉 »

Fishing」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 常見忠さんの訃報:

« 天気がいいのでちょいと Fly Fishing@Fish On 王禅寺 | トップページ | 和の世界に包まれたイタリアン@タケル クインディッチ 北鎌倉 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31