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2014年5月21日 (水)

GTへの道 釣りは罪篇@沖縄離島 ヨセミヤ丸

「釣りは罪です」と言ったのは大阪S氏です。

二日目の夕食後のひと時、身体にアルコールがしみ始め、話題がこれまで己が釣りの為にどれだけの犠牲をはらってきたか、どれだけ嘘をついてきたかなどという話を、あたかも神への告白か、はたまた盗人集団の仕事自慢かという雰囲気の中で語り合い盛り上がっていた時にポツリと言った一言でした。

2

氏は30代後半と思われ、週二度ジムに通い鍛え上げられたすばらしい肉体の持ち主でありますが、今回の釣行では風をひいて体調を崩してしまったらしく、初日は悪寒、関節痛、船酔い、仕事のトラブル電話と散々な目にあいながらも散発的に釣りをしていました。

二日目も体調は回復することなく悪寒、関節痛に加え頭痛と発熱まで起こしてしまい、日中の船上でのパラダイスを知ることも無くキャビンのベッドで横になっていたところ、夕方になり昼間飲んだ薬が効いたのか少し体調が復調の兆しを見せ、夕食を共にしこの会話に加わっていたのでした。

「こんな体調になったのは風邪で寝込む嫁さんを置き去りにして釣りに来たから」とも告白し自らを責めるのでした。

氏がこのような体調にもかかわらず釣りをさせようとする釣りの魅力もまた「罪」の一つなのでありましょう。


そんな時、もう一人の罪作りなヒトが・・・
談笑する一同を尻目に一人ジギングをしていたY店長にヒットです。

Y

上がってきたのは小ぶりながらも立派なイソンボことイソマグロ。
イソッチといえばタレントの磯山さやかちゃんですがイソンボになるとイソマグロなんです。

02_3

この一匹のイソンボが罪作りな釣り人たちに火をつけてしまった。

時計は午後8時を回ろうというのに一斉にジギング開始です。
そういえば、船長「今夜停泊するところはイソンボのポイントだよん」言っていたっけ。

01_13

8時40分、左舷ミヨシのライトの明かりと闇の境目を狙っていた私にヤマトカマスがヒット!
続いて9時頃小型のイソンボをヒット。
なんだか夜になったら絶好調、罪の上塗りを続けます。

01_15

続いて9時40分、復調著しいS氏にヤマトカマスがヒット!

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その後、雨が激しくなってきたので一時中断。
そんな中、船尾のライトに集まってきたトビウオをタモですくい泳がせ釣りをするY店長。
どこまでも罪作りな人なのでありました。

Photo_5
この夜は船尾のライト下に大量のトビウオが集まり、時折何かに追われて一斉に水面からジャンプして逃げる姿が見られました。トビウオを追う何か大きな魚が船の周囲にうろついているのです。

飛び上がるトビウオの勢いは激しく、船中に飛び込んでくるものやジギング中のS氏の股間に直撃するものなどもあり、はなはだ危険なのでありました。

11時を過ぎ、雨の勢いは一向に収まらず、さすがのツミビトたちも「今夜はおしまい」と
キャビンのベッドへと入っていきました。

11時40分頃、静かだった船上に一瞬何かが動き、!!!???と何が起こったのかわからないワタクシ。
「泳がせ釣りの仕掛けにアタッタんです」とS氏が仕掛けを上げると頭だけのトビウオが上がってきました。
ナニモノカに胴体を一撃で食いちぎられているのです。

Photo_6

イソンボに違いないとY店長とS氏。

海を覗き込んだY店長が「トビウオが居なくなりましたよ、きっと何かデカイのが来て追い払ったに違いない。きっと居ますよ」罪作りな一言を残し、キャビンに向かいました。

残されたS氏とワタクシの二人だけは強くなる雨の中釣り開始です。
潮の流れは速くなりいい感じで海が動いています。

天気予報では明日は時化の予報、船は今夜午前2時にこの海を離れ沖縄本島に戻り始めると聞いていたワタクシは、チャンスは今夜!と考えていたのです。

昼間体調不良のためロクに釣りにならなかったS氏も思うものがあったのでしょう。
二人強くなる雨の中ジギングを始めてまもなくS氏にヒット!

上がってきたのはまあまあサイズのギンガメアジ!

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思わず笑顔がほころびます。
昨年のこのツアーではギンガメ・ラッシュと言えるほど深夜にこの魚が入れ食いになり、寝ていたメンバーも全員起きて2時までギンガメ・フィーバーしたとか・・・

アタリは単発で終わってしまい、しばらくの間闇夜とのにらめっこが続きました。
そんな中ワタクシは先程カマスとイソンボを釣った蛍光ピンクのジグを根がかりで失ってしまいました。

S氏にいただいた蓄光色300gジグに替えて投げてみたのですが、潮はさらに速くなり何かしっくり来ない感じなので細身で蛍光色の縞模様のジグに交換、これがいい感じで潮に乗りながら動いてくれているのが手元の感触で分かります。

これはいいかも!と数投投げた12時20分過ぎ、底から7~8mしゃくったところにドスン!
という重いアタリ!

ドラグが鳴って糸が出て行きます。
これはデカイぞ!

すぐさまS氏がサポートに入ってくれ、ファイトに慣れないワタクシにアドバイス。
最初の一走りが収まった後ジリジリと糸を巻いていくものの次の瞬間巻いた分だけ走られてしまう、というのを何度か繰り返しているうちに少し魚が弱ってきたので一気に巻き始めましす。すると今度は船の下に向かって鋭く走り糸を出します。「船底にこすったら糸が切れる!竿をもっと前に出して!」と言うアドバイスに従い巻いたり出されたりを数回繰り返すとやっと観念したか魚の力は弱まり魚体がライトに照らし出されました。

デカイ!思わず叫ぶ私。
頭から来るように回して!とタモを持ちアドバイスするS氏。

ようやく魚はタモに収まり筋肉マンS氏の気合の一抜きで船上に上がりました。
上がったのはワタクシにとって今回最大のイソンボ。
重さを測ると10キロありました。

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S氏にY店長を起こして写真を!と促がし眠い目をこすってキャビンから出てきた店長、「お!やりましたね~」と魚を見たとたんいつものスマイルになり写真をパチリ。

前回4月のブリツアーでの8キロを更新です。
S氏とガッチリ握手を交わすとさあ、次は氏の番です。

「今のファイトで俄然やる気が出ました。ありがとうございます」と即座にジギング開始!

へたれのワタクシは今のファイトですっかり体力を消耗し、しばし座って余韻に浸りながら
S氏の緊張感あふれる後姿を見つめていたのでした。

時計が1時を回る頃、氏が突然タモを持って船べりに駆け寄ったので何事かとみていると
大きなアバサ(ハリセンボンの仲間)をすくい上げたので二人して大笑い。

張り詰めた空気が一気に和みます。

Photo_7

そして再び氏は釣りモード突入!
1時20分ころ、突然氏が振り返り悔しそうにしているので何が起こったのか聞くと、
「何かデカイのがアタッタ瞬間ライン・ブレイクです」と悔しさをあらわにした表情。

かなりの糸を切られたらしくライン・システムの組直しをしながらも「ウーッ!」「アーッ!」
と熱にうなされているかのように悔しがっています。


Photo_8

切られたラインは鋭利な刃物で切ったような切り口、そしてその周りはキズだらけになっていました。
雨はさらに強まり風も出てきて天気は嵐の様相を呈してきましたが、氏は一向にやめる気配は無く、むしろいっそう力強くなっており、頻繁にジグを変え、しゃくり方も大きく2~3度しゃくってから細かいしゃくりを入れるなど手を尽くしているのが分かりました。
「アレはいったい何だったんでしょうね?正体が見たい」と私に語りかけながら釣り続けるS氏しかし、無常にも時は経過し出船の2時まであとわずかに迫ります。

Photo_9

2時少し前、船長が出てきて我々の姿に少々驚いた様子を見せながらも「もう少ししたら出るからね」と笑顔で声を掛けてくれました。

やがて終了の時間は訪れ、がっかりした様子のS氏「いやあ、ほんま釣りは罪作りですわ。でも最高に面白かったです」と笑顔。

こうして船中2泊目の夜は終わったのでした。
やがて船は動き出し、興奮冷めやらぬ中少しずつ意識が船の揺れに溶け込んで行くのを感じながらワタクシは眠りに就いていったのでありました。

  
まだまだ続く・・・
   

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