GTへの道 実釣篇 その弐 @沖縄 離島周辺 ヨセミヤ丸
沖縄近海の離島にて船中泊でGTフィッシング。
一泊目深夜、船の錨を上げる音で目覚めました。
夜中の内に大移動をする模様です。そのまま目を閉じ船の揺れに身をゆだねウトウトし次に目覚めた時船は猛スピードで走っていました。時計を見ると5時過ぎ。キャビンの窓から覗き見ると外は薄明るくなっており海上は波一つ無いべた凪ぎの状態でした。
6時過ぎ外に出て顔を洗い缶コーヒーを一杯やっているとポツリポツリと他の方々も起きてきました。
6時過ぎ外に出て顔を洗い缶コーヒーを一杯やっているとポツリポツリと他の方々も起きてきました。
しばらくしてどなたかが船の行く手を指差すので覗くように身を乗り出してみるとそこには洋上に浮かぶ小島が異様な佇まいをしてありました。

走る船の上で朝食を食べ、ポイント到着後すぐに釣りを始める体制に入ります。
7時半頃、船は島の沖数100mに停止しました。水深はおよそ20m。
天気は曇り、凪いだ海上を心地よい風が吹き潮
天気は曇り、凪いだ海上を心地よい風が吹き潮
の動きもよく釣れる条件は十分整いました。
キャスト派ジギング派に分かれて早速釣り開始!
ワタクシもトモでポッパーをキャスト、そしてリトリーブを繰り返します。
キャストしては、泡を立てるように気を使いリトリーブ(ルアーを引いて動かす)し、一瞬止めてまたリトリーブを繰り返します。
南海の美しい手付かずの大海原に向かいキャストとリトリーブを繰り返すだけで幸福感があふれ出して来ます。
魚の出る雰囲気が濃厚な中、期待感に胸は膨らみ竿を握る手にも自ずと力が入ります。
15分ほど投げて反応が無いと数100mの小移動をするというのを繰り返します。
スポーツ・フィッシングという言葉があり、巷ではしばしば「釣りはスポーツかよ?」という声を聞きますが、このGTフィッシングにおいては「釣りはスポーツである」と断言できます。
100数十から200グラムくらいもあるルアーを最低50mはキャストしなければなりません。
キャスト派ジギング派に分かれて早速釣り開始!
ワタクシもトモでポッパーをキャスト、そしてリトリーブを繰り返します。
キャストしては、泡を立てるように気を使いリトリーブ(ルアーを引いて動かす)し、一瞬止めてまたリトリーブを繰り返します。
南海の美しい手付かずの大海原に向かいキャストとリトリーブを繰り返すだけで幸福感があふれ出して来ます。
魚の出る雰囲気が濃厚な中、期待感に胸は膨らみ竿を握る手にも自ずと力が入ります。
15分ほど投げて反応が無いと数100mの小移動をするというのを繰り返します。
スポーツ・フィッシングという言葉があり、巷ではしばしば「釣りはスポーツかよ?」という声を聞きますが、このGTフィッシングにおいては「釣りはスポーツである」と断言できます。
100数十から200グラムくらいもあるルアーを最低50mはキャストしなければなりません。
以前にも本ブログで書きましたが、このキャストの練習を2時間やっただけで肩、腕、わき腹が筋肉痛になり日ごろの運動不足を思い知らされました。
そしてさらにハードなのが、ルアーを引いて動かし、また引いて動かしという繰り返し。
これは思いのほかルアーを引いたときの水の抵抗が大きい中を竿のグリップ・エンド(握り側先端)をわきの下に挟み込むように押し当て、腰をひねって身体全体を使って一気に引く、そして引いた瞬間すぐに身体を元の位置に返し竿先を戻す。
この動作をしないとルアーが的確に動かないのです。それは空手のついた腕を素早く戻すのと同じく瞬発力とスピードが必要となるのです。
この動きを長めに、短く、長めに短く、短くと様々なパターンの動かし方を組み合わせながら俊敏に行い続けなければならないのです。
上級者の方々は無駄な力も入らず一見楽々とこの動作を繰り返しているのですが、超初心者のワタクシは無駄な力が入りきっており、この一連の動作はボディ・ブローのように身体に効いてきて、肩、腕、そして何よりグリップ・エンドの当たる右わき腹が次第に痛み出し竿を引く度にクッと痛みが走り始める始末。
しかし、さらにハードなのは魚を掛けてからでありましょう。
電動リールにも、ロッド・キーパー(船べりに竿を固定する道具)にも頼らず、自らの身体一つで30キロを超えるようなバカデカイ魚とひっぱりっこしなければならないのですから。
3年前の夏、相模湾で推定30キロを軽く超えるキハダ・マグロと30分格闘した時、格闘後しばらくは筋肉は震え、腰は立たないほど激しく疲労したことを鮮明に覚えています。
このように、GTフィッシングとは肉体を酷使するスポーツ性の高い釣りなのです。
「もっと楽に釣ればいいじゃん」と思う方もおられるかと思いますが、これはこの苦労の後の喜びが何ものにも変えがたい大きなものであることを一度知ってしまうとこの苦労も楽しみの内に入ってしまうのが釣りの深いところ。
そしてさらにハードなのが、ルアーを引いて動かし、また引いて動かしという繰り返し。
これは思いのほかルアーを引いたときの水の抵抗が大きい中を竿のグリップ・エンド(握り側先端)をわきの下に挟み込むように押し当て、腰をひねって身体全体を使って一気に引く、そして引いた瞬間すぐに身体を元の位置に返し竿先を戻す。
この動作をしないとルアーが的確に動かないのです。それは空手のついた腕を素早く戻すのと同じく瞬発力とスピードが必要となるのです。
この動きを長めに、短く、長めに短く、短くと様々なパターンの動かし方を組み合わせながら俊敏に行い続けなければならないのです。
上級者の方々は無駄な力も入らず一見楽々とこの動作を繰り返しているのですが、超初心者のワタクシは無駄な力が入りきっており、この一連の動作はボディ・ブローのように身体に効いてきて、肩、腕、そして何よりグリップ・エンドの当たる右わき腹が次第に痛み出し竿を引く度にクッと痛みが走り始める始末。
しかし、さらにハードなのは魚を掛けてからでありましょう。
電動リールにも、ロッド・キーパー(船べりに竿を固定する道具)にも頼らず、自らの身体一つで30キロを超えるようなバカデカイ魚とひっぱりっこしなければならないのですから。
3年前の夏、相模湾で推定30キロを軽く超えるキハダ・マグロと30分格闘した時、格闘後しばらくは筋肉は震え、腰は立たないほど激しく疲労したことを鮮明に覚えています。
このように、GTフィッシングとは肉体を酷使するスポーツ性の高い釣りなのです。
「もっと楽に釣ればいいじゃん」と思う方もおられるかと思いますが、これはこの苦労の後の喜びが何ものにも変えがたい大きなものであることを一度知ってしまうとこの苦労も楽しみの内に入ってしまうのが釣りの深いところ。
船が数回目の移動をしキャストをしようと思った瞬間、ミヨシからヒット!の叫び声!
GTがきました!
場所は海底まで20mほどの浅瀬、しかも海底はギザギザのリーフです。
根にもぐられたら210ポンドの太いリーダーでも難なく切られてしまうでしょう。
船長から巻いて巻いてという指示が飛び交い、船は魚をリーフに潜り込ませないポジションに移動していこうと船首が動き始めた時、「まずい!もぐった!」という声!
一瞬、船上に緊張が走ります。
しかし次の瞬間「でたでたでた!」と声が飛び魚が浮き始めました。
GTがきました!
場所は海底まで20mほどの浅瀬、しかも海底はギザギザのリーフです。
根にもぐられたら210ポンドの太いリーダーでも難なく切られてしまうでしょう。
船長から巻いて巻いてという指示が飛び交い、船は魚をリーフに潜り込ませないポジションに移動していこうと船首が動き始めた時、「まずい!もぐった!」という声!
一瞬、船上に緊張が走ります。
しかし次の瞬間「でたでたでた!」と声が飛び魚が浮き始めました。

船はゆっくりリーフを離れ、およそ5分強の格闘後、見えてきた魚体に「デカイ!」と誰かの声!銀色にきらめきながらゆっくりと姿を見せるGTに一同息を呑んで見とれます。
そして見事に!今回の初GTがランディング・ネットに収まりました。
船上は「やったー!」と全員で声をあげ一体感を増します。
船長が出てきて釣り上げたヨッシーさんとがっちり握手。
アシストのアズちゃんは素早く海水の出ているホースをGTの口に入れて、GTが呼吸困難になり弱るのを防ぎます。見事なチームプレイ!
上がったGTは33キロ強!
初めてナマGTを見るワタクシには化け物にしか見えませんでしたが、これでもまだ中型だそうです。
記念の写真を収めた後はやさしくリリース。
戦ってくれた魚に感謝をし、見事なファイトをしたヨッシーさんにも惜しみない拍手が送られ一人一人握手を交わします。
この時、GT釣りはスポーツでもチーム・プレイのスポーツなんだなあ、としみじみ思ったのでありました。
「さあ!次!」という船長の声に釣り人たちは再び戦士の目になり自分の場所に戻って行ったのでありました。
まだまだ続く・・・
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