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2014年12月22日 (月)

BUD & BIRD @GIL EVANS & MONDAY NIGHT ORCHESTRA

キングレコードからギル・エヴァンスのマンデー・ナイト・オーケストラのライブが一挙に三枚も再発されたので飛びついちゃいました。

このオーケストラはギル・エヴァンスが毎週月曜日の夜に当時マンハッタンのブロード・ウェイ近くにあったスウィート・ベイジルというジャズクラブで行っていたもので、おおむねメンバーは決まっていたものの流動性もあり、アルトサックスにはデヴィッド・サンボーンがはいっていることもありました。

場所も、一時はブレッカー・ブラザースが経営していたセブンス・アベニュー・サウスで行っていた事もありました。

ワタクシは初めての海外旅行でNYを訪れた時にこのセブンス・アベニュー・サウスで見ましたよ。その時はアルトはサンボーンとクリス・ハンターの二人、テナーはこのアルバムで吹いているジョージ・アダムスじゃなかったけれど誰だったかは忘れちゃいました。

このオーケストラのアルバムもLIVE AT SWEET BASILとそのVol2の二枚を含めて三枚出ています。

三枚とも聴いた中で、録音、演奏共にいいのはLIVE AT SWEET BASILの一枚目だと思うんですけれど、ここでご紹介したいのはあえてBUD & BIRD です。

Gil Evans & The Monday Night Orchestra - Bud & Bird

・BUD & BIRD
・HALF MAN,HALF COOKIE
・GATES-ILLUMINATION
・NICARAGUA BLUES
・GROOVE FROM THE LOUVRE

personel
GIL EVANS piano
LEW SOLOF tp
SHUNZO O'NO tp
MILES EVANS tp
DAVE BARGERON tb
DAVE TAYLOR bass-tb
JHON CLARK french horn,hornette
CRIS HUNTER as,ss,fl
BILL EVANS ts,ss,fl
HAMIET BLUIETT  bs,cl,b-cl
PETER LEVIN synthesizer
GIL GOLDSTEIN synthesizer
MARK EGAN bs
DANNY GOTLIB ds
JOHNNY COLES flugelhorn

先にご紹介したLIVE AT SWEET BASILとそのVol2が録音されたのは1984年の8月。
それに対してBUD & BIRDは1986年12月の録音です。
レコーディング・エンジニアの名前にスギヤマ・カズノリとあるのでおそらく日本企画のレコーディングだったんじゃないかなと推測されます。

このレコーディングなんですけれど、スギヤマさんには申し訳ないけれど、音質はいいものの楽器の音量バランスが悪くってバリトンのハミエット・ブルーイエットの音なんか遠くから聴こえちゃう。オーケストレーションも楽器のバランスがバラバラに聴こえるので気持ち悪いんですよ。

でもね、このアルバム、アルトのクリス・ハンターがいいんですよ。
特に一曲目のアルバムタイトル曲 BUD & BIRD。
曲名からも察せられる通りいかにもパーカーやバド・パウエルがやりそうなフレーズのバップの曲なんですけれど、ここでのクリス・ハンターのソロがいい!

クリス・ハンターっていうと当時の評価ではうまいけれど所詮サンボーンの二番煎じね。っていう感じであまり高く評価されていなかった。事実ワタクシはご両人を目の前でナマで見ましたがそういう印象でした。

ところが、ここでのクリスはちょっと変身していてバップ・フレーズを小気味良く織り交ぜたソロでスウィングしまくってるんですよ。
サンボーンも確かこの頃ソニー・スティットからバップ・フレーズをならって、フレーズにバップっぽいツー・ファイブ・フレーズを入れるようになったんですけれど、この点では明らかにクリスの方がスウィングしてますね。
この一曲を聴くだけでも価値あるんじゃないかなあ。
ワタクシの中でのクリス・ハンターの評価が大きく変わった一枚であります。

テナーとソプラノ、フルートで入っているビル・エバンス(ピアノじゃない方ね)はここでは比較的地味ですね。吹きまくっているという感じは無い。

比較してみると1984年のセッション時にはソロの花形をテナーのジョージ・アダムス(大好き!)に置いていたのを1986年ではクリスを花形にってギルは決めていたような感じです。
私がナマで見たのは確かこれらより先んじて1983年だったと思うので、そのころはサンボーンをメインに置いていたのかな。すごいソロを目と鼻の先で吹きまくってくれましたよ。

ギル・エバンスはオーケストラ・サウンドの核になるソロ・プレーヤーを意識しておいていたんじゃないかと思う。

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