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2015年1月28日 (水)

バースデイ・フィッシュ@サンライズ 冬の玄界灘 その4

1月22日、ワタクシの誕生日であります。
誕生日だというのに、わざわざ遠く九州は五島列島の最南端まで釣りに出かけた釣りバカです。
ワタクシにとって今回の遠征釣行の理想形は、この誕生日に人生初となるヒラマサを釣り上げることなのです。
そういう意味では昨日は釣れなくてよかったというもの。
あのバラした一匹が仮にヒラマサで、バラすことなく釣り上げてしまっていたらワタクシは理想を失い大きく落胆していたに違いありません。
バースデイ・フィッシュに初ヒラマサを!このことをはばかることなく釣行メンバーに公言しておりました。

朝6時過ぎ、民宿の駐車場で船から迎えに来てくれる船長

を待っている時、空には星が見えました。風は少し吹いているもののなんとか釣りはできそうです。
昨日はジブかったから今日は爆釣と行きたいですね。誰かがいうと一同静かに頷いておりました。
迎えの車には一度に全員は乗り切れないので二度にわたってピストン輸送しました。
二便に乗ることにしたワタクシが駐車場で待っているとにわかに黒い雲の塊が現れ小雨がぱらつきました。「え〜!?雨〜っ?天気予報では午後からのはずなのに」と誰かの声。
雨はいやだなあ、止んでくれないかなあと思っているうちに雨は止みました。

自称晴れ男のワタクシは、大丈夫、今日はなんとか持つ!と根拠のない確信を持ちつつ船に到着。
すでに一便の方達がタックルを船内から出しておいてくださったのですぐに釣り支度をし、船は走り始めキャビンの中で朝食をとります。

0225                                             朝食はパン、コーヒー、スープ
0224                                     バースデイ・フィッシュ釣るぞ! と気合いを入れる

出船時は穏やかに思えた海は、船が防波堤を越えて外海に船が出たとたん大きく揺れ始めました。陸では僅かな風でも海上では強く吹くことはこれまでにも経験があるので、今日は意外と波があるのかもしれないと思いました。

キャビンから外を見ていると小雨が降ったり止んだり、雨は嫌だな〜と思った瞬間、空が光ったように感じました。「今、光ったよね!」「雷だよ」などとキャビンはざわつき、これでは釣りにならないと船は天候を見ながら風裏になるポイントに向かって走ります。

幸い雷はすぐに収まり風裏のポイントで釣りをするになりました。
昨日同様、海底に変化のある場所を狙って船を流し、キャスティングとジギングで攻めて行きます。
ワタクシはバースデイ・フィッシュとなるヒラマサを求めて船前部のデッキでキャスティングをします。波は昨日よりも確実に荒く、大きく左右に揺れる船の上でのキャスティングはスリル満点。気を許そうものならそのまま海にボチャン、と落ちてしまいます。遊園地のアトラクションなどとは比べ物にならない本物のスリルを味わうことができるのです。
0231

                                            大きく傾くデッキでバランスをとりながらのキャスト

この日も昨日同様、魚の活性は悪いようでなかなかアタリは出ませんでした。
幾つかのポイントを移動した後、船は小さな島の近くでエンジンを止めました。
いかにも釣れそうなポイント。デッキに上がって竿を握った私は一瞬で気が変わりました。船の揺れに自分の脚力では踏ん張りきれないと判断したのです。波は少しずつ高くなっているようでした。キャスティングの竿からジギングの竿に持ち替えたワタクシは船尾に近い左舷でジギングを開始。

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                                                  波に船は傾き海面には白波が立ち始め・・・


しばらくすると右隣の根魚王のヒットの声。
竿はいい感じでしなり、つられた魚は竿先をククク・・・と何度も引き込みます。
「根魚じゃあないなあ」といいながらリールを巻いてくる根魚王Kさん、余裕のやりとりです。
魚体が見えてくると白っぽい、やはり赤や黄色のハタ類、カサゴ類ではなさそうです。
上がってきたのは見事なマダイでした。2~3kgはありそうな丁度食べて美味しいサイズです。
0204

さすがだなあ、と感心していると今度は前部のデッキのほうが賑やかに。
どうやら魚が追っているようです、ヒット〜ッ!という声に船上は活気付き賑やかになります。
ヒットさせたのは岐阜Mさん、上がってきたのはこれも食べごろサイズのワラサ。

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「さすが、みんなうまいなあ」と感心している場合じゃあありません、ワタクシもマイ・バースデイ・フィシュを釣らないと!
気合を入れてジグを海底に落としてはしゃくりながら糸を巻き巻き、というのを繰り返しますが一向にアタリは出ません。そんなワタクシをあざ笑うかのように根魚王さんがまたまたヒット!

今度もタイでしたがマダイではなくマトウダイという釣り人以外にはあまり馴染みのないお魚。

0211

お腹の真ん中に大きな目のような模様があるのが特徴のお魚です。
この魚、食べると美味しいんですが、これが釣れる時は海の潮が止まってしまっている時が多く、釣り的にはあまり歓迎されない魚なんですね。

最近ワタクシも分かるようになってきたのですが、海の釣りというのは潮の動き次第なんです。魚群探知機にどんなにたくさんの魚が映し出されていても、潮の止まっている時というのはお魚ちゃんたちはまったくやる気なし、お昼ご飯をお腹いっぱい食べちゃった後のあなたみたいなもんです。
ぼーっとしちゃって、なんにもやる気にならない状態になったこと、ありますでしょ?

これには根魚王もちょっとがっかりしていた様子でしたが、10分もしないうちに再び王様にヒット!
「今度は重いよ」とおっしゃる通り竿の曲がりが大きい。
「でも、あんまい引かない。なんだろう?」と言っているところにY店長が来て「マトウダイが横向きにくっ付いているんじゃないですか?」なんて言ってたら、上がってきたのは予言通り腹あたりに針が掛かって横向きになったマトウダイじゃあないですか!
Y店長は悪魔の予言者か?!と思いつつ、どうしてわかったのか、適当に言ったのが当たったのかはわからず。

この一匹で、潮が悪いと判断した船長は大移動を決断しました。
今日はこれから天気が悪くなっていき、明日は風も治るので壱岐まで移動しましょう、とおっしゃいました。
このときワタクシ達が居たのは五島列島の南部あたりでしたので、壱岐までは直線距離でも軽く100km以上はあります。
通常の船では考えられない移動なのですが、このサンライズ新海号は違います。
凪ならば40ノット(およそ時速70km)は出せる強力なエンジンに走波性の良いシャープで安定した船体、そして船長の経験と腕。この三つが揃っていればこのくらいの移動は十分可能なことなので、ワタクシも驚きませんでした。

しかし、サンライズ号で移動するにしてもこの時すでに時計は2時半を回っており、壱岐に着く頃には夕暮れの時間になるであろうということはワタクシにもわかりました。
残念ながら、バースデイ・フィッシュの夢は叶わずに終わったようです。

船のエンジンが吠えたかと思うや否やスピードは上がり、船は迫り来る波を突っ切るように走り始めたのでした。

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