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2015年1月31日 (土)

七里が瀬@サンライズ 冬の玄界灘 その7

冬の玄界灘釣行最終日、今日はあの有名な七里が瀬というポイントを目指します。
「あの有名な」と書いておきながらこの釣りを始めてまだ10ヶ月足らずのワタクシは、その本当の凄さを知るものではありません。釣りビジョンでヒラマサをジギングで見たり、人づてに一流しで何匹ものヒラマサが入れ食いになった話を聞いたり、デカいブリが釣れるという話を聞いたり、そこのポイント専用の七里スペシャルという釣竿があるというのを知っていたりする程度。

漠然と「とにかく釣れる場所なのだな、でも近年だいぶ釣り人に叩かれて渋くなっている」ということが分かっているくらいなのでした。

日の出前、この日も港を出て外海に差し掛かると船は大きく揺れ、昨日の嵐の再現か?と思いましたが、潮波と言われる海流によって引き起こされる波の部分を通過してしまうと、船は安定し速度を上げて沖に向かったのでした。

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1時間半ほど走り、ナビゲーションのモニターに海が浅くなっていることが映し出されると、船はエンジン音を下げて速度を落とします。
船長から釣り方の説明があり、ここではイカのナブラ(群れ)とサンマのナブラが起こると言います。

イカとサンマではそれぞれ釣り方が異なり、イカの場合はイカの群れの周りを取り囲むように魚がいるのでとにかくイカ玉と言われるイカのナブラめがけてルアーをキャストする事。

サンマの場合は移動が早いのだが、群れの後ろを追う大魚が他の大魚が食い損ねて弾き飛ばしたサンマに食いつくので、サンマのナブラの後方に狙いを定めてキャストする事などを教えていただきました。

イカ玉を狙う時に使うルアーはイカそのもの形をしたユニークなもの。
イカ玉には年に何度出くわすこともなく、また他に用途は見当たらないこのようなルアーをいくつも持つ釣り師の頭の中は一体どのようになっているのか?
いや、むしろチャンスが少ないからこそ、その時のために周到な準備をしていると申し上げたほうが良いでしょう。

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                                          イカ・ルアー三種  ワタクシの投げたのは一番左のもの

船はゆっくりと進みながらナブラを探します。
上がって間もない朝日の低い角度の光線の中、大魚がエサを食べるときにあげるしぶきを見逃さないように船長はじめ一同目を凝らします。

「いたいた!」という船長の声はすぐにキャビンに響き渡りました。
一同さっと音もなくデッキに飛び出し竿を構えてキャストの準備をします。
ナブラはイカのです。静かに忍び寄るように船はナブラに近づいて行き、船長からの合図を固唾を飲んで待ちます。

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この時ワタクシは幸運にも船の先端近くに立たせていただいており、いいところに投げれば釣れるという状況にありました。

「でた、左!」「投げて!」という船長の合図とともに4名がほぼ同時にキャスト!
ワタクシのルアーはナブラの上げたしぶきのはるか前方に落ちてしまい、「ああ、こんな大チャンスになんて下手くそなんだろう」と自分に呆れながらルアーを回収し始めたその時!ドン!という鈍く重いアタリが竿から伝わったかと思うと竿が一気に絞りこまれました。

「ヒット!ヒット!」と叫ぶ誰かの声に、「あ、ヒットしているのはオレだ!」と気づくほどに油断していたワタクシは魚の重さに慌ててしまいました。そのまま糸を巻き続けていけばいいものを、魚の口に針がしっかりとかかりきる前に竿を腰に付けたファイティングベルトに収めようとしたため、一瞬糸の緊張が緩んだのでしょう。スッ!と魚の重みが竿から消えてしまいました。

一瞬の出来事に呆然としかけたところに隣で釣っていた大阪Sさんとヤッシーさんの竿が曲がっている。
手練の二人はワタクシのような凡ミスを犯すこともなく見事に10kgオーバーのブリをキャッチ!

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近くにまだナブラはいる!とゆっくり船を進める船長が次のナブラを見つけるのに時間はかかりませんでした。再び「投げて!」の合図に一斉にキャスト!
竿を大きく曲げたのは桐生Kさん。かなりの大物のようで竿は大きくしなります。

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「ゆっくり、ゆっくり」「右に回りこんで」と船長の掛ける声に従い慎重にファイト、およそ5分ほどのファイトの末上がってきたブリは先ほど二人が釣ったものよりさらに一回り大きく見えました。
測ってみると、なんと重量は14.25kg!!!
このような大きさになるとブリも風格というか顔つきが違って見えたのはワタクシだけでしょうか?
Kさん、実は昨年もこの時期のサンライズ・ツアーで14.5kgの大物を仕留めているというじゃありませんか。デカブリ・キラーだったんですね。

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デカブリとのファイト中に姿を消したナブラを求めて船はスピードを上げて走りだしました。数分走ったところで魚群探知機を頼りに魚の群れを発見し、キャスティングとジギングで攻めることになりました。

程なくして、ミヨシ(船前部)でキャストしていた岐阜Mさんにヒット。
余裕でファイトするMさんですが竿はいい感じで曲がっており魚のその大きさを推測させてくれます。

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上がってきたのは見事なヒラマサでした。
「そうだ!このヒラマサが釣りたかったんじゃないのか?!」「とにかくヒラマサが釣りたいと言ってたんじゃないのか?」
先ほどブリを逸した精神的ダメージに打ちひしがれていたワタクシは、この一匹のヒラマサで「しっかりしろ!」とビンタを食らわされたよかのように目が覚めたのでした。

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時間はまだ午前8時過ぎ。場所は天下の七里が瀬。
まだまだチャンスはある。

気持ちを切り替えたワタクシはまだ見ぬ初ヒラマサを釣るべく海に立ち向かって行ったのでした。

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