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2015年1月19日 (月)

STEVE LACY / More Monk

なんだか年明けから、いや年末からか、ポール・デスモンドばかり聴いていたので、ちょっと雰囲気を変えて何かないかな?ってレコードいやCD棚を漁っていたらスティーブ・レイシーのアルバムが目に飛び込んできたので久しぶりに聞いてみました。

何枚かあるうちから選んだのがこれ、↓モア・モンクというアルバムです。

More_monk

STEVE LACY/More Monk

STEVE LACY soprano saxophone

Shuffle Boil
Straight No Chaser
Off Minor
Ruby My Dear
In Walked Bud
Trinkle Tinkle
Comin' On The Hudson
Introspection
Jackie-ing
Crepescule with Nellie
Bye-ya

April 18&19  1989 at Barigozzi Studio, Mirano   SOUL NOTE

ご覧んの通り、「包丁一本サラシにまいてぇ〜」じゃないけれど、ソプラノサックス一本だけでアルバム一枚ぶっ通しで吹きまくっているソロ・アルバムです。

2015年にもなってスティーブ・レイシーを聞いて喜んでいる人なんて、日本にどれくらいいるんだろうか?
発売当時だってマイナーだったもんなあ。
「モア」というタイトルからもうご察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、Only Monkというやはりソプラノいっちょうのアルバムを1985年に出していて、このアルバムはそれの続編ということになりますね。

どちらもイタリアのソウル・ノートというレーベルからのもので、イタリア人ってジャズ好きなのは有名だけれど、フリー・ジャズも結構好きみたい。
でも、ドイツあたりでは自国ミュージシャンによるフリー・ジャズが盛んなのに比べるとイタリアでは、これもやはりスティーブ・レイシーと「森と動物園」(The Forest and The Zoo)で共演しているトランペットのエンリコ・ラバくらいしか思い出せないのはワタクシの薄識からくるところなのか?ちょっと調べてみたらそこそこイタリアにもフリージャズ・ミュージシャンはいるようではありますが、どちらかというとみんなでやるものというよりはアメリカのフリージャズを聴くものといった傾向の方が強いのではないかしらという気がします。

この辺興味があるので、詳しい方がいらっしゃったらコメント下さい。

モンクの曲は和声的に素晴らしいものが多く、平たく言うとコード進行がかっちょいいので、いつの時代もコンテンポラリーという類のジャズをやっている方々には、恰好の素材として多く取り上げられている気がしますが、このアルバムでのスティーブ・レイシーのサックス・ソロはモンクのコード進行を独自に解釈して展開するといういうようなところはあまりみられず、曲のメロディーをモチーフにして新しい自分なりのメロディーを作り出しているように聴こえます。

オーネット・コールマンと違うのは、オーネットのソロはどんどん転調していきながら、そのダイナミズムみたいなところでグルーブするのが特徴だと思うんですけれど、スティーブの場合は曲のキーは変えずに吹ききるところですね。

そこのところだけでも随分と耳あたりはいいので聴きやすいけれど、決して綺麗なメロディーを奏でるというには程遠いスタイルなので、ケニーGファンの奥様方などは間違っても手を出さないほうがよろしいかと。

1980年代の始め頃、当時学生だったワタクシは、池袋の東口、豊島公会堂近くにあった「ムシェット」というジャズ喫茶でよくスティーブ・レイシーを聴きました。

この「ムシェット」というジャズ喫茶はフリー・ジャズのレコード(まだCDは無かった)しかかけない特異なジャズ喫茶で、フリージャズ好きのワタクシには聖地のような場所でした。

当時聴いたスティーブのソプラノ・サックスはとても孤独な響きがあって、ジャズ・ジャーナリズムの中ではただの変わり者的扱いをされていたような気もしますし、ワタクシ自身もちょっと変わったソプラノの音が好きで聴いていたのかもしれません。

このアルバムの音も同様にサックスのメロディはとても孤独な響きです。
狭いスタジオで一人黙々とサックスから乾いたメロディーを絞り出しているスティーブの姿が想像されてくるような、開放感の全く感じられない内向的なサウンドですね。そこがいいんですけど。

ワタクシ自身二年ほど前からソプラノサックスを吹いていますが、ワタクシのスタイルにはスティーブ・レーシーは全く参考になりません(笑)
全くというとちょっと失礼かな、音色とかには参考になるところはありますけど、そういう意味ではこのヒトのサックスはもっぱら聴くのが中心であります。

ちなみに、ワタクシがソプラノ・サックスが吹き始めたなのは、世間的にも一番分かりやすいコルトレーンを聴いてソプラノサックス大好きになっちゃった、というところがそもそもの根っこです。

なんだか、とりとめのない文章になってしまい文字通りの散文になってしまいましたが、スティーブのソロも何かこのような散文的な展開、構成のものが多いような、と比較するのはちょっと失礼でしたね。

スティーブ・レイシーについては書きたいことがたくさんあるので、また別な機会に書かせていただきます。なに?もう書かなくていいって?そんなことおっしゃらずに食べず嫌いはやめて一度聴いてくださいまし。

本アルバムの音はYou-Tubeで見つからないので、モンクの曲をやっている他セッションのものでもご覧ください。トロンボーンのラズウェル・ラッドと一緒にやっているもので、このころのラズウェルとの共演ものには秀作が多いです。
Steve Lacy/Roswell Rudd - MONKSILAND BAND


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