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2015年2月 2日 (月)

根魚王とツチノコ@サンライズ 冬の玄界灘 その9

念願のヒラマサを手にすることができたワタクシですが、さらなるサイズアップを目指して釣りを続けます。
アタリが遠のいたので、サンライズ号は七里が瀬115mという深いポイントに移動。
しかしここでは魚からの反応が無くアタラないのですぐに移動。
今度は水深50mの瀬になってるところです。

波はすっかり穏やかになり、昨日の海が嘘のよう。
同じ海とは思えない静けさです。大自然の表情の豊かさに感動しながら疲れつつある腕に力を込めジグをしゃくります。

移動して間もなく根魚王Kさんの竿が大きくしなりました。
「おお!きまいたね!」と声をかけると、静かに頷く根魚王。
この方の魚とのやりとりはいつ見ても冷静で慎重で感心させられます。
竿の曲がり具合、引き方からかなりいいサイズの根魚である事はワタクシの目にもわかりました。あとは一体何が上がってくるかに興味が集中します。

水面下に現れた魚影は黄色っぽく見えました。それも予想通りいいサイズ。
タモですくわれるとそれは50cmを超えると思われる大きなアコウでした。
先ほど釣り上げたのもよりふた回りは大きいのではないかと思われる良型超高級魚です。

釣り師一同、高級魚の神々しい姿に一瞬見とれていまいます。

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さらにおよそ10分後、またまた根魚王にヒット!
上がってきたのはまたまた大きなアコウ!さらに一回りサイズが上がった気がします。

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これを見た釣り師一同、船首デッキで表層のキャスティングをしていた方を始め、ジギングをしていたワタクシも根魚狙いに変更!
船はすっかり根魚船と化したのでありました。

根魚王ばかり何故釣れるのかと説明いたしますと、王様の使用するルアーはインチクと呼ばれるもので、錘とジグを兼ねた部分の真ん中に穴が空いており、そこから糸を通した先にタコベイトと呼ばれるプラスティックのタコの形をしたルアーが付いていてその足に針が隠れているというものです。

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インチクは底物と呼ばれる根魚を狙うのに有利なルアーで、これを海底すれすれに根掛かりしないように泳がせたり、時には海底をトントン叩いたりして魚を誘い出します。海底付近をギリギリに攻めるテクニックと集中力を必要とされるルアーで、根魚王Kさんはこのルアーの名手と言っても良いでしょう。


ところがこの根肴王でさえ舌を巻いてしまう事件が実は初日に起こっていたのです。
この日は澄み潮といって海の水が澄みすぎてしまったために魚の警戒心が高くなり、ルアーを偽物と見切ってしまいなかなか食いつかないという状況でした。根魚王も苦戦を強いられていたところに隣で釣っているY店長の竿だけがなぜか次々と曲がります。

アラカブ、アコウ、ボッコ、オニカサゴなどを次々と釣り上げるじゃあありませんか!
「またまた、ヒット!」の声に「店長、何使ってるの?」と聞いてみると、プロセレのゴビアス アンセスター80gというジグだそうで、まだ発売前のものをフィールドテスト用にプロトタイプを持ち込んだとのこと。

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                                                   ツチノコ  プロトタイプ

このルアー、本来はシー・バス(海上バスではありませんよ!スズキのこと)釣り用に開発したこのルアー、その形状から「ツチノコ」と誰かが言ったのを境にすっかり船内では「ツチノコ」に定着していまったのですが、このルアーには根魚王も舌を巻いてしまい、滅多なことでは驚かない船長にさえ「すごいね、それ」と言わせおりました。
2月には発売されるというので楽しみです。

さて、話は根魚船と化した七里が瀬のサンライズ号。
このあと船上は根魚釣り大会の様相を呈して行きました。

今回、初日から根魚を上げていながら本ブログでの出番が少なかった東京Kさんが先陣を切ります。

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ライト・タックル(比較的細めの竿と仕掛け)でボトム(海底)を狙う東京Kさんに早速ヒット!上がってきたのはオニカサゴでした。

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                                       魚を手にした時の釣り人はみんなイイ顔してる!

この魚も食べて大変美味しい。
総じて、根魚はお刺身、煮付け、酒蒸しとどんな料理方法でも身がプリプリして味に深みもあり美味しいものが多いんですね。
根魚王Kさんも、もともとは青物を狙うお方で、このサンライズ号でキハダマグロ70kgという驚異的な大きさのものを釣っていらっしゃる凄いお方なのですが、あまりの根魚の美味しさの魅力にハマってしまい、今では青物釣りはとりあえず根魚を釣ってからという事になってしまったらしい。

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根魚ラッシュは続き10分と開けずに東京Kさんとヤッシーさんにダブルヒット!
今度はオニカサゴとカサゴ。東京Kさん絶好調!

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ワタクシだって指をくわえて見ていたわけではありません。
およそ15分後に待望のアコウをキャッチ!岐阜Mさんのオニカサゴとダブルヒットです。

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                                        高級魚 アコウを釣ってご満悦のワタクシ

ワタクシがこの時使っていたルアーはタイラバと言われるタイ釣りように近年開発されたルアーで、錘の部分とゴムのひらひらスカートに分かれているものです。

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                                                           タイラバ

このひらひらスカートが水中でヒラヒラするのにお魚ちゃんたちは弱いらしく、飛びついて来たところに中に隠されている二本の針のどちらかにかかってしまうという寸法です。本来マダイを狙う時はこのルアーを底まで落としたらすぐに一定のスピードで巻き上げてくるという釣り方をするのですが、ここでは海底にへばりついている根魚を狙ったので、錘部分で海底を叩くようにトン、トンとちょこっと引き上げてすぐ落とすというのを繰り返す釣りをしました。

岐阜Mさんはさらに工夫し、このタイラバを錘代わりにしてタイラバの上20cmくらいのところにブラックバス釣りで使う大きな針を糸に結び、ブラックバス用のプラスティック・ワーム(プラスティックでできたミミズのようなもの)を付けてこのオニカサゴを一発で仕留めていました。

ルアー釣りというのは手返しの良さに加え、狙う魚によってルアーを変えることで「狙いの絞った釣り」ができるところも魅力の一つなんです。

それからさらに30分ほど経ち、アタリが少し遠のいたかな?と思われた時、ヤッシーさんに何かがヒット!
でもなんだか嬉しそうな様子ではない、いったい何事かと思い見ていると船長がキャビンから飛び出してきて何やら二人でやりとりしていると思ったら、ヤッシーさん持っていた竿を船長に渡して釣りを放棄してしまったじゃありませんか?
「何で???」と思いつつその様子を見ていると「メダイだよ、メダイ」とおっしゃる。
その意味がまだ理解せぬワタクシに、「メダイはおいしいけれど体がヌルヌルなんですよ」と誰かが教えてくださった。

船長が釣り上げたメダイは実にいいサイズ、でもその分船もヌルヌルになっちゃう!
メダイを置いた後を歩くと簡単にズルッと滑ってしまうほどそのヌルヌルは強力らしく、船長もなるべく甲板に魚を触れさせないように船のトモ(後部デッキ)まで運ぼうとしたらしい。ところが魚の重さとヌルヌルで手が滑るのが重なってか、魚を運んだヤッシーさん、次々と魚を甲板に落としまくって結局船はヌルヌルに!

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                                  ヤッシーさんと美味しいメダイ おめでとうございます 笑

そんなひと騒動が終わって時計を見たらもう1時近くなっている。
釣りに夢中になっている時の時間の経過は実に早く感じるものです。他のどんな作業をしている時よりも釣りをしている1日は短く感じるものです。

船長の「そろそろ呼子に向かい、時間があったら途中どこかでヒラマサのキャスティングをしましょう」という提案で船は一路佐賀県呼子港に向かって走り始めました。

朝一は、見渡す限り海しか見えなかったこの海域でしたが、この時間は海も穏やかになり数隻の船が釣りや漁をしており、そのうちの1隻が知り合いの船だったらしく、船に向かって窓から大きく手を振りながら操縦する船長の姿が印象的でありました。

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