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2015年2月 5日 (木)

釣り師は釣られてナンボ @コモド島GTツアー 準備編

前回の本ブログでは後ろ向きな発言をしたために、多くの釣り仲間の皆様にご心配をおかけしたことをお詫び申し上げるとともに、皆様の暖かいお言葉にお礼申し上げます。

さて、単純明解な頭脳を持っているワタクシは、人様にご心配をおかけしている事に気遣いつつもブリ事件から早くも立ち直り、次なる釣り遠征へと心弾ませているのでありました。

次なる釣り遠征とは、先にもちょこっと触れたインドネイア・コモド島でのGTフィッシングです。

GTってなぁに?というお方にちょこっと説明いたしますと。モータースポーツの方のGTカーみたいな名前ですがこれでも立派なお魚ちゃんの名前ですよ。日本名ではロウニンアジと言う名前の魚です。「アジ」といっても干物にするアジを想像をしないでくださいね。なんといっても大きさが桁違い、大きいものは何と180cm、体重80kgにもなるというのですから大めの人間くらいにはなるっていうことですね。釣れるのは30kgくらいまでが多いようですが。
このロウニンアジ英語でGiant Trevally(ジャイアント トレバリー)と呼ばれこれを略してGTと呼ばれているわけです。

その形相も干物のアジとは程遠く、季節柄連想しやすいのは豆まきの「鬼」のような形相と言ったらよろしいでしょうか?魚ですから髪の毛はないものの大きく裂けた口に分厚い唇、目玉焼きのように大きい目、ギョロリと睨まれたらちと怖い感じ。昨年沖縄の離島に初めてこの魚を釣りに行った時、同行のヨッシーさんが釣り上げたのを見たのがワタクシにとっての初生GTでした。

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                                               初めて生で見た   GT 33kg
30kgもある巨体が水柱を立てて猛スピードでルアーに襲いかかり、一気に突っ走る。その衝撃は凄まじく、リールのドラグが一気に鳴り始め釣り師は全身を使って魚の走りに耐える、その後のファイトは、最近釣り道具が素晴らしく進歩したとはいえ釣り人との力勝負。まさしくスポーツ・フィッシングの頂点にある釣りであると言っても過言ではないのでしょうか。

この魚を釣りにわざわざインドネシアのコモド島、そう!あの、コモドオオトカゲのいるあの島です、まで釣りに行こうというのが今回の計画なわけです。

このような大きな魚を釣るからには当然それなりの頑丈なタックル(道具)と屈強な肉体が必要と思われますが、後者の方は近年飛躍的に進歩した前者が補ってくれるというので、楽していい思いをしたいワタクシはとりあえずその方向を全面支持しタックルの準備を昨年から徐々に進めていたのでありました。

この魚の釣り方は、ルアーをキャスティングして(投げて)引きながらルアーを動かし魚を誘い出すという方法をとります。
そこで、まず必要なのがキャスティング・ロッド(竿)。
昨年3月に出会い、この釣りにワタクシが引き込まれてしまうきっかけになった釣具店Ebb&Flowさんにあしげく通い、中古のGTロッドが出たところをすかさず狙って年明けまでに3本キャッチしなんとか間に合わせました。

ルアーの方も、昨年5月の沖縄離島に合わせて幾つか購入したのち、折をみては中古の良さそうなものを購入しポツポツと揃えてきました。とは言うものの、このルアーというのは厄介なもので、釣りをする地域、天候、魚のいる水深などにより様々な形状と動きのタイプがあるんですね。しかも一個一個がいい値段ときている。

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                                                地味でデカイ部類のルアー

2月に入って間もなく釣行まで残り2週間を切ったある日、ワタクシは自らのタックル・ボックス(釣り道具箱)を手にEbb&Flowを訪れました。
手持ちを見ていただき、コモドで必要なモノ=足らないモノの補充をしようと思ったのです。

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                                                   地味で中くらいのもの

このような買い物の仕方は大変危険な買い物の仕方で、お店に自分の手の内を全て見せてしまった上で足らないものを売ってくれと言うのですから、カモがネギを背負って来たようなもの。店長はタックル・ボックスを持って現れたワタクシを見て小躍りしたに違いありません。
とはいえ、GT経験のほとんどないワタクシですので、自分でこのルアーがあれば良いとかこのルアーが欲しいとかいう判断がつけられない、赤ん坊と同じです。
手持ちのルアーの入った箱二つをカウンターの上に置くと、Y店長は嬉しそうな目をしながらルアーを一つ一つ箱の中から 取り出してタイプ別に分類していきます。
地味なもの、派手なもの、潜るもの、潜らないもの、音が出るもの、出ないものなどと分類しどのタイプが足らないのかを見ていきます。

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                                               ポッパー(音の出るタイプ)
ワタクシにとっては、「これだけあれば大丈夫でしょう」という返事がベスト。「2〜3個追加したほうがいいですね」というのが、まあ、仕方ないなと言ったところ。ソフトランディングを期待しながら店長を見つめていると、「派手なのが少ないですね、それと潜るのも無いですね」などと言ったかと思うとお店の壁にぶら下がっているGTルアーを取りはずし始めました。

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                                                 細長いタイプのポッパー

一つ、二つ、三つ、四つくらいまで手に取ったところで、「お願い!もうそのくらいにして」と心の中で逃げ場を失った少女のようにか弱々しくつぶやきました。しかし店長はそのような乙女心など気づくはずもなく情け容赦なしに次から次へとルアーを取り外していくじゃあありませんか!

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                                                    潜るタイプのポッパー

「この中から選んでください」と店長がカウンターに並べたルアーは10個にも及び、来店前のワタクシの想定をはるかに超えていました。選んでくださいと言われてもどう選んでいいのかもわからないシロートのワタクシはそれぞれのルアーの特性などを説明を受けていくのですが、色、動き、地域性を考えるとどうしても7個以下にならないんですよ。
「なんとか5個以内に収めたいなあ」と言いつつ睨めっこしたのち、これとこれとはどっちが必要?と店長に必死の抵抗を試みました。
それに対しY店長は「この色はコモドのベイト(餌の魚)の色なので必須ですね。こっちはこの色でしか魚が喰わないことがあるんですよう」と反撃してきます。

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                                                     派手派手ポッパー

カウンターの上のルアとの睨めっこは続き、額からは脂汗がにじみ出てきて、まるでガマガエルと蛇の睨めっこみたいになってきました。
「最初に釣ったルアーは取っておきたいですよね、それにGTは強力なのでけっこうルアーが壊れるんですよ」と悩むワタクシをカウンター越しにY店長の悪魔のような囁きが聞こえてきます。

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                                         潜るの潜らないのコモドでは絶対必要の・・・

この時、ワタクシの脳裏にはあの村田基先生が釣りビジョンの番組「魚種格闘技戦」の中で言っていた言葉が浮かんでおりました。
「みなさん、滅多にこられないような遠征に来るときはルアーをケチっちゃダメですよ。せっかく来るんですからね。投げるもんがないと悲しいですよ。それに意外とルアーは無くなりますから。同じのを最低3つづつくらいは用意してください。」
これは確か北海道でのアメマス釣行か何かで時だったので、対象になるルアーは一個数百円のスプーンが中心だったので単純比較はできないよなあ、村田センセーだって釣具屋のオヤジだしなあ、と冷静さを取り戻そうと必死になっていたその時!
「せっかくコモドまで行って釣れている時に、その色がないっていうのが一番つらいんですよぅ」と悪魔の声とも天使の声とも判断のつかないY店長の決定的な一撃!

この一撃でワタクシの中の抵抗しようとする気持ちは粉砕され、そうだ!二個や三個ここでケチってコモドで釣れない何て、なんのために高い交通費出していくのか分からんじゃないか!と完全に敵?の術中にハマっていたのでした。

少女のように無抵抗になったワタクシのこころは、選ぶ苦しみからすでに買う喜びに切り替わっており、ほぼ言われるがままのルアーの購入を決意し、さらにそのルアーに着ける針及びそれらを結合する小物などを見つくろってもらっていたのでありました。

こうして、ワタクシは見事Y店長に釣り上げられて、コモドへの準備をほぼ完了したのであります。あとは、GTパラダイスであろうコモド島に向かうのみ。

いや、その前にキャストの練習をしておかないと!

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