関温泉スキー場 2015年3月
関温泉スキー場と言われて「お!あそこか!」とすぐピンとくる方はかなりなパウダー・ジャンキーでしょう。
そうでない方!パウダー・ジャンキーといっても、怪しい粉薬の中毒者のことじゃあありませんよ。これは、パウダー・スノーを求めてスキー場を彷徨うスノーボーダーおよびスキーヤーのことなんです。
今を去ること24年前、カナダのウィッスラー・スキー場でヘリスキーを初体験し、深雪スキーにすっかり心を奪われてしまったワタクシは、その後国内で屈指の深雪エリア、北海道ニセコや八甲田山、谷川岳天神平などパウダーだ!と聞けばどこでもすっ飛んで行ったんですが、パウダー・ジャンキーの間でも有名なのにまだ訪れたことのないスキー場がわずかながらあります。その一つが関温泉スキー場なんですね。
どこにあんの?とおっしゃるあなた。グーグル・マップあたりで妙高高原スキー場を検索してみてください。
妙高には池の平、赤倉温泉といった大スキー場が有名ですぐに目に飛び込んでくるでしょうが、その横にひっそり佇む小さなスキー場。そこが関温泉スキー場です。
リフトは僅か二本。それも一本はペアリフト、一本はシングル・リフトという控えめな設備。高速クワッドルフチなんていうものはありませんしそんなもの掛けるような長いコースもありゃしない。
ざっくり見て二コースしかない小さなスキー場なのですが、このスキー場、深雪で知られており、ジャンキー達が各地から遠路はるばるやってくる有名スキー場なんです。
2015年3月5日朝9時ちょい前、ワタクシの車は関温泉スキー場のこじんまりした駐車場に入りました。
満車でおそらく5~60台くらいしか入らなそうな駐車場はこれまた高い雪の塀に囲まれた道路沿いにこじんまりと佇む温泉街の一角にあり、ともすると見落として通り過ぎてしまうくらいの目立たない小さなものでした。
車を降りてスキーの支度を始めると、たまたま二台隣の車の方が、ヘルメット姿で太いパウダー用のスキーを出していました。「ああ、やっぱりここはそういうスキー場なんだ」とワクワクしてスキーの支度をしゲレンデへ向かいます。
温泉宿の隙間の細い通路を抜けると、すぐに小さなゲレンデが目の前に広がり、リフトが一基見えました。
レストランやスキー・センターのようなサービス施設は見当たらないので、リフト横の小さなチケット売り場にいってチケットを購入すると同時に情報収集。
レストランはなんでも初級者コースの途中にあるらしい。トイレもそこに。あとは特に何もないらしいということが判明。とにかく滑ろうということでリフトに乗ったのはいいのですが、スキーをするのは二年ぶりな上、このところ加齢による体力低下が著しく、特に脚力に全く自信がないので恐る恐るのスキー開始となりました。
この日の天気は曇り時々雪。雪はざっと見ても3m以上は積もっていると思われたのですが、昨日東京では20度を上回る4月並みの気温を記録した日本列島、こちら信越方面も暖かくすっかり雪解けが進んでしまったところに夜になって冷え込んだため、昨日柔らかくなった雪を引っ掻き回したのが硬く締まった状態になり、パウダーとは程遠い雪の状態になってしまっており、せっかくはるばるやって来たのにとても残念な雪でした。
まあ、今回はパウダー狙いで天気予報を見て狙いを定めて来たわけではなく、上越高田の友人の所に訪れたついでに一丁行ってみようか、という程度のスキー行なので贅沢は言いません。
それよりも、スキーが久しぶりなのでパウダー云々以前に滑れるのかが心配。
20歳でスキーを始めて以来もう38年も経ちますが、こんな気持ちに襲われたのは初めてのこと。歳はとりたくないもんです。
1本目は恐る恐る硬く締まった初心者コースの緩い斜面をゆっくり小回りしながらスピードを出さずに滑って見ました。圧雪されているとはいえ所々にあるデコボコに板がバタつき不安定に。ちゃんと板に乗れていないのでうまく下半身の力が板に伝わらず板を抑えることができないんですね。スキー板は4年前に買ったアルマダJJという幅の広い深雪専門の板なので、普通のカービング・スキーよりも雪面と当たる面積が大きいのもバタつきに拍車をかけているのかもしれません。そもそもこういう雪の上を滑る板じゃあないのかも。
ともかくなんとかズリズリ板を横にずらしながら一本降りてほっと一息。
すぐに二本目のリフトに乗って様子見で二本滑った後、4本目はリフトを降りて左手に曲がった先にあるすり鉢状の狭く少し急なコースへ。斜度的には瞬間的に20度弱くらいの斜面がある対したところではないはずなんだけれど、滑り始めたら板が抑えられずスピードコントロールが全くできなく敗退。
その後は、初級コースで足馴らしのつもりで休憩を挟み10本ちょっと滑り込みました。
最後の方は大分感覚を取り戻してスピードに乗った小回り、大回りが自在にできるようになりましたが、一昨年やった五十肩の後遺症が意外にスキーの邪魔をして、ストックワークがうまくいかなかったのが気になりましたよ。なん度も言うけど歳を取るとこういう肉体的ハンディとどう付き合ってスキーを楽しむかを考えなければならないようです。このままではもうバック・カントリーのパウダーに行くことはないのかもしれません。寂しい話ですが。
今回は滑らなかったけれど、リフト周りの林の中も特に規制がないので、雪がいい時には最高のツリー・スキーが出来そうです。
上級者コースも行かなかったのでどんな斜面かわからないのですが、基本は未圧雪ということなので積雪量が多い時は魅力的なコースなんでしょう。
ゲレンデ・マップを見たらリフトのコースと少し離れた場所にバック・カントリー・エリアのような斜面があり、こちらはガイド付き、自己責任で楽しんでくださいとの注意書きがありました。公式HPを見るとガイド・サービスの会社も幾つか紹介されていたので、ゲレンデ外に出るときはこういったサービスを利用するのがいいんでしょうね。
駐車場でみたスキー氏はリフトを降りて左に回り込んだ林の中を滑っていたようなので、かなりの足前と見ました。帰りの駐車場で彼の車のナンバーを見たら八王子ナンバーだったのでビックリ。やはり好きな人は遥々やってくるようですね。ワタクシの横浜ナンバーと二台並んだ姿は地元ボーダーの方々から見たら、よくもまあいらっしゃった、という風に目に写っていたのかも。
次に来るときは2月のシーズン最盛期を狙って来ることにしましょう。
それから、鈍ってしまったスキーの足前もなんとかしなくちゃ。
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