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2015年3月 7日 (土)

コモド島GTツアー その13@楽園は永遠か?

2015年2月21日
コモド島でのGT釣りを終えた我々一行はホテルでの帰り支度をすばやく済ませ空港に向かいました。

来るときは、なかなか到着しなかった飛行機は今度は定刻通りに到着したらしく、すでに空港に止まっているのが見えました。
滞りなく搭乗手続きを済ませると間もなく搭乗時間になり飛行機に乗り込みます。
きた時が嘘のように順調に事は進み定刻通り飛行機は滑走路から飛び立ちました。

眼下に見えるコモドの島々を眺めながら、ワタクシは今回の旅を振り返るのでした。

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今回の釣行で印象深いかったのは、ガイド・サービスの素晴らしさと国をあげての自然保護管理の二つでした。

船の名前は聞いたけれど忘れちゃいました。
正直言って船自体は決して新品の小綺麗な船ではありませんでしたが、GTを釣る上にはこの上なく満足できる船でした。

一番は船長の腕が良かったこと。ノルディンというフローレス島生まれのキャプテンは片言ながら日本語が喋れるので、ポイントについてからの釣り人への案内も分かりやすかったし、夜釣りが終わってからも我々の夕食に付き合い翌日の釣りのプランを一緒に立ててくれるという熱心なものでした。

彼は数知れぬコモドのポイントを熟知しており、その日の潮の動きなどに応じてベストポイントを提供してくれました。そしてそのポイントでの船の流し方もうまく、魚に警戒されないように、ポイントを潰さないように操船をし我々をバイトに導いてくれました。

そして船長をサポートするクルーの若者たちも、よく働いてくれました。
我々はタックルを替えるたびに、キャビンの上のロッドホルダーからそれを取ってくれましたし、魚がヒットすると素早くデッキに降りてネットを構え魚をすくいます。
釣れた魚のフックをはずし魚に水をかけてリリースに備えてくれました。

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こうしたサービスは当たり前のことのようですが、日本ではなかなか無いですよ。
人件費の問題もあるのでしょうが、釣り人が貴重な時間を釣りに集中できる環境を備えてくれることはありがたいものです。
欲を言えば、ダメになったライン・システムを作り直してくれる技術を身につけてくれたら完璧なんでけどなあと思いますが。

二つ目はその船長の操船する船のエンジンでした。
新調したばかりのSUZUKIの4サイクル250馬力エンジンを2基搭載した船のパワーはこの時点でフローレス島一番とか。ポイントまで素早く静かに、快適に我々を運んでくれました。

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二日目の夕刻、スコールに見舞われ海が一瞬荒れた時も、このエンジンと船長の操船に安心して身を委ねることができました。

三つ目は、気の利いたサービスです。
飲み物は自由に飲めるフリー・ドリンクと有料のドリンクが大きなクーラー・ボックスにぎっしり詰められており、乾いた喉を潤すに十分な水分、釣りを終えたとの乾杯のビールを提供してくれました。

食事は、お昼はお弁当が出ました。
これも日替わりで違うものを出してくれたので飽きることなく食べることができました。

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一番うれしかたのは、お昼の休憩に冷たく冷えたスイカを出してくれたことですね。
これは季節によって出来ないこともあるのでしょうが、たまたま我々の言ったときにはスイカが出回っていたので用意してくれたようです。
乾いた体に冷たく甘いスイカは最高のデザートであり、水分補給にも役に立ちました。

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もうひとつ印象深かったのは、自然保護への取り組みです。
今回釣りをした場所は国立公園内で、この国ではこのエリアでの魚の捕獲は禁止されているらしいんですね。遊びで釣った魚は全てリリースということのようです。船には毎日レンジャーが同船し監視しています。フックは返しが潰してあるのか、リリースはきちっと行われているのかなどです。

魚たちは国にとっては大切な観光資源でもありますからこう言った徹底管理が必要なのでしょう。
コモド島でのGTフィッシングの歴史は浅く、聞いたところによるとまだ10数年程度のこととか。

はじめはヒットする魚が皆60kgもある大物ばかりだったそうで、片っ端から糸を切られてしまったとか。これでは魚がいなくなてしまうというので釣り糸をPE12号以下は使用不可という縛りをつけたそうです。
その結果糸は切られなくなったそうですが、釣り上げられる魚は増えてしまったのか、糸が太いので魚が糸に気づいて食わなくなったのか、一時的に釣れなくなってしまったそうです。

それが、ここ数年、大物は減ったものの数が出るようになり、糸の制限はなくなったそうなんですが。釣り人だってかけた魚はあげたいのですから結果的に合理的なところに落ち着いたと見るべきなんでしょう。
振り返って日本を見てみると、釣った魚は大きさ、数問わず釣り師の自由、これは良いことのように見えますが無法状態ということでもあります。
入れ食いとなると魚をクーラーボックスに入るだけ何十匹も持って帰るのは当たり前、そんなに持ち帰ってどうするの?っていう数の魚を、むしろそれを誇らしげに写真を撮り釣り宿の釣果情報にあげていたりするのが現状です。

魚種によって異なるとはいえ、魚の資源は無限ではありません。
釣り過ぎれば釣れなくなるのは当たり前です、そして今の日本、特に関東近海などではこういうことが起こっていますし、まさに起ころうとしている魚種もあります。

産卵期の乱獲制限やキープする魚の大きさに制限を設けることもそろそろ考えていかないとならない時期なのではないでしょうか。今後10年、20年先の日本の釣り業界を思うとき暗澹たる気持ちになるのであります。マグロだけでなく、すべての魚について現在の日本の職業漁業も含めた規制を環境省あたりが利権ではなく理論に基き、なんらかの規制をすることが必要な時期に来ているのではないかと思います。
コモドに話を戻しましょう。
コモド島にも幾つかの問題があるように思えました。
一番感じたのは観光開発による人口の手中が起こった結果、下水などのインフラが間に合わず、下排水が未処理のままに海に流れていることです。
美しい海が売り物の島の海を汚してしまったら、そこに未来はないでしょう。

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海が美しい→人がたくさん来る→人口が増える→排水も増える→海が汚れる→人が来なくなる、という流れはどこかで断ち切らないことには楽園は楽園であり続けることはできないでしょう。

誰かが書いていました。自然の一番の敵は人間である。と、人間の私たちが自然といかに折り合いをつけてうまくやっていくのかということは永遠、普遍的なテーマなのでしょう。

飛行機の窓から眼下に広がるコモドの海を眺めながら、またこの海に来る時も楽園が残っていて欲しいと強く願ったのでありました。


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