コモド島GTツアー その8@サイズ・アップ !
2015年2月20日、釣行二日目。
昨日のバイト数は5人でおよそ20バイト以上、キャッチは7本。
魚が出た割にはヒットする確率が低いことがわかります。魚の活性は低いようでした。
この日は昨日はやらなかったリンチャ島というコモド島の手前にある島を攻めてからコモド島に向かう計画です。
大きいのを膝の上に乗せてど〜んと写真を撮りたかったのです。そのためにわざわざ二日もかけてここまでやってきたのですから。
30分ほど船は走りリンチャ島付近に到着。水路のように狭い海域に入り込んでいきます。狭い水路は流れも速く、島だけ見ているとまるで島が流れに乗って流れていくような錯覚に陥ります。
水路の中の流れの変化や岸壁際を攻め始めますがなかなかバイトがありません。
どうやら昨日にも増して魚の活性は低いようです。
水路を進みながら小一時間ほど釣っていったあるポイント。
ワタクシはちょうどミヨシに立って右前方方向にキャストを繰り返していました。
ルアーはルグランタンゴというペンシルベイト。昨日カスミアジをかけたルアーです。
昨夜、イタリアン・レストランでの会話の中で船長が「午前中早い時間帯はペンシルベイト、午後からはポッパーがいいだろう」と言っていたのを耳にしていたので、実績あるこのルアーを選んだのです。
数投目、ルアーの場所にバシャ!と 水柱が上がりました。バイトです。
しかし手元に重さは伝わらず針にはかかっていませんでした。
すかさず竿を手前に引いてルアーを動かすとルアーの後ろ側が波立ち魚がまだルアーを追っているのがわかりました。珍しく冷静にちょこっとルアーをもう一度動かした瞬間、海面が炸裂し魚が空に舞うと共に手元にぐん!という強い引きが伝わります。
ヒット!!!さけびながらもその魚がGTではないことがワタクシには分かっていました。
駆虫に飛んだ瞬間の姿は細長かったのです。糸は一気に横に突っ走ります「サワラだ!」と誰かが叫びます。
サワラは東京湾でも釣れる魚で美味しい魚なので皆さんもご存知かと思われますが、釣り師的にはその鋭い歯が厄介な魚です。かかり所が悪かったり、ファイト中に糸が歯に一瞬でも触れようものならたちまち切られてしまい、魚と共に良い値段のルアーも海に消えてしまうという悲しい事態が起こるのです。
「頼むから切れないでくれ!!!」と神にも祈る気持ちで糸のテンションと緩めないよう必死に糸を巻くとなんとか魚体は船べりに近づき網の中に収まることができました。
上がったのは1mはあろうかという立派なサワラです。
1月に玄界灘で見たサワラよりも大きい気がしました。どうやら種類が違うらしく、ヨコシマサワラという魚だそうです。
Y店長が言うには、この魚が釣れるのは非常に珍しい事とか。GTではなかったにしろ、本日船中初の魚を手にして満足しました。
それからの1時間、再びバイトもない厳しい状況が続きました。
見た目は選りすぐりのいかにもGTが居そうな雰囲気十分なポイントを次々と攻めていくので、我々になんとか釣らせようという船長の気持ちが痛いほど伝わってきます。
10時ちょっと前、ミヨシ付近で釣っていたAさんにヒット!
Aさんは、コモドに来る直前にぎっくり腰をやってしまったとかで、体調が万全でなく特に腰をかばいながらのキャストなのでこれまでなかなか思うところにキャストが決まらず苦しんでいるようでした。
それでも、GTのバイトは一番出していたところはさすがです。
そんなAさんにとうとうヒット!
竿おがグイグイ引き込まれ弓なりにしなります。
しかしAさん「なんかGTじゃないみたい。首を振らない」と余裕の解説。
上がってきたのは、ご本人の予告通りGTではなくバラフエダイでした。
この魚も歯が強力なのでファイトには要注意の魚ですが、さすがAさん慣れたもので余裕の笑顔で上げてきました。
この一匹を見て船長、この水路はダメと見切ったのか、船は大移動し水路の出口からさらに先へ進み大きな岩盤のある岬のポイントに入りました。
岬の先端には岩が点在して伸びておりそこに早い潮が当たっていいポイントとなっています。
「ここは出たらデカイですよ〜」とY店長。
コモドには何度も来ているのでいいポイントは覚えているようです。
一同、緊張した面持ちでキャストを開始。
ゆっくり船を流しながらポイントを攻め何度か流す方向を変えて攻めてみましたがバイトも無く不発。
どうも、昨日以上に渋いことは明らかなようです。
果たしてサイズ・アップはなるのか?と少々心もとなくなりつつある自分を奮い立てて次のポイントに向かいました。
しばしの移動の後のポイントは広く開けた海峡のど真ん中といった雰囲気のところでした。潮と潮がぶつかり合うところがポイントになります。
速い流れの中、ミヨシで投げるワタクシのルアーは前方に投げたつもりでもすぐに目の前に流れてきてしまいます。
この頃になるとキャストも慣れてきて、キャストして着水し、良いところをルアーが通過するとすぐにルアーを回収に入ります、するとすかさず後ろからその前のポイントにかぶせるようにキャストされて、ワタクシのルアー回収中に後ろの方がフレッシュなポイントを攻めると言うことが整然と行われるようになり、海面に整然と織り成す糸の動きは見ていて美しいものでありました。
数投目、久しぶりに海面が割れて手元に重みが伝わりました。
今度は出方からしてGTに違いないと確信してファイトに臨みます。
竿の引き込まれからすると昨日の一匹目よりはどうやら肩が良さそうな感じです。
屁っ放り腰ながらも幾分ファイトに慣れてきたのが自分でもわかります。今度は針がズルッと外れる感触もなく魚はすぐに浮いてきました。
クルーの若者に網ですくっていただき二匹目のGTのキャッチを果たしました。
サイズも昨日のものより少しだけ大きく、喜びもひとしお。
「着実にサイズ・アップしていますねえ」と店長に声をかけられ思わずニヤリと頬が緩みます。
手で持ち上げられないくらいの大きいのを釣りたいなあ、と思いながらも贅沢言っちゃいかんと自分を戒めたのでありました。
とはいえ、二匹キャッチしたのですから、ここまできたらこの先はさらなるサイズ・アップを目指すしかないじゃあないですか。
12時を回り、船は流れのない場所を選んで止まりランチタイムです。
本日のランチは鳥肉の揚げ物っぽいもの二種類に野菜と目玉焼き、白ご飯。
この時とばかりに、韓国海苔とごま塩にふりかけを持参してきたHさんから全員に配給があり、楽しいランチになりました。
辛いのが好きなワタクシは、お弁当についていた豆板醤をさらに辛くしたような唐辛子のソースをお弁当一面にまぶし、暑い中での激辛飯を大汗をかきながら食らうのでありました。
食後、船は再び少しの間走り続けました。どうやらコモド島周辺に移動している模様です。
釣りを再開しておよそ1時間後の2時ちょっと前。
ミヨシで投げていたNさんの竿が大きく曲がりヒット!
この場所は水深が浅かったようで、魚が寝に潜り込まれないように素早くかつ多少強引んなファイトが求まられたようです。このような瞬時の判断力とそれに伴う技術はワタクシには皆無なので、もしワタクシがここでかけることができても魚は取れないでしょう。
竿の曲がりから見てワタクシの釣ったおチビちゃんとは違う様子が一目でわかります。根に潜り込まれないように、が体のいいNさんの全身の力を込めてのファイトは迫力満点です。
なんとかねに潜り込まれるのをしのぎ、船長の操船でうまく深場に誘導されてからは力の勝負になります。
ああ、ワタクシもこういう立派なのが釣りたい!
贅沢言っているのは分かっているんです。それでもそう思うのが釣り人のサガちうもんです。それにそこにモチベーションを持っていかないと、酷暑の中で体力を使うこの釣りをやり通す事はでききません。
さあ、次こそは自分の番!と気合を入れて次のポイントに向かいます。そしてそこにはドラマが待ち受けていたのでした。
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