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2015年3月

2015年3月31日 (火)

ヘラブナ シーズン開幕@武蔵の池

春です、乗っ込みです、ヘラブナです。ということで、ヘラブナ釣りに出かけました。

先週末も釣りに行っていなかったっけ?とおっしゃるみなさん!本ブログをご愛読いただきありがとうございます。行ってました。シーバス釣りに。でもいいじゃあないですか!釣り師なんですから。

今回、昨夏以来久しぶりのヘラブナ釣りは、さいたま市西区にある武蔵の池、ワタクシの埼玉ヘラブナ生活のホームグラウンド的管理釣り場でございます。

朝7時前、武蔵の池到着。
同行者は従兄弟のヘラ師Aさん。ワタクシのヘラの師匠でございます。何だか、毎回どこに釣りに行くにも師匠に付いてもらっているようですが、その通り!早い話が釣り師として自立できていないので、先生に手取り足取り教えてもらいながら釣りをしようっていう訳です。

今回のAさんの釣りプランは以下のとおり。
始めは底釣りで様子を見つつ、ちゃちゃっと10枚くらい上げちゃってから、短竿のちょうちん釣りに移行してテンポよく数を伸ばそう!というもの。
3月も末なのでヘラは乗っ込みを意識して活性は上がっているとみたんですね。

到着後、入場料2000円払って入場、背中から日の当たる場所をということで、中央桟橋の9番と10番に釣り座をとりました。この日は平日月曜日とあっておきゃくさんも少なく場内ガラガラ、この時点で10人くらいだったかな?

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早速釣り開始!と行きたいところですが、仕掛けを作っていなかったのでまずは仕掛けを作って、さらに底取り。

ヘラブナ釣りをなさらない方に若干説明いたしますと、底釣りというのはこういうことです。

長さの違うハリス二本の先に針がそれぞれ付いているのがヘラブナの仕掛けなのですが、この針二本とも底につけて釣るのが底釣りなのですが、適当に針二本とも底についていればいいというものではなく、短い方の針がぴったり底に着いていないとヘラブナ釣りでは繊細なアタリがウキに出ないのです。

底取りの方法はともうしますと、最初にウキのメモリの見やすい適当なところを決めて、そこが水面にちょうど出るようにおもりの重さを調節します。次に短い方の針にウキより重いゴムのおもりをつけて、針は底に、ウキのメモリは先ほど決めた色になるように、ウキの下の道糸の長さを合わせると底が取れるわけですが、この作業の時糸が斜めに張ってしまうと正確なウキ下の長さが取れないんですね。そこで、この作業の時ウキに発砲スチロールの襟巻きのような輪っかをつけてウキの浮力を上げて、糸がまっすぐ張るようにするんです。

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なにせ、「ヘラ釣りはタナを釣れ!」という言葉があるほど、ヘラ釣りでのタナはシビアで微妙!ミリ単位の精度が求められるんですよ。
またまた〜って思う方、のちのち本文でもそのシビアなところが分かりますので、しっかり最後までお読みください。

というような感じで、かれこれ小一時間かけて二人の底取りを完了。エサはその作業の前に水に混ぜてあるので、ちょうどいい具合に馴染んでいるというわけです。

とりあえず、二つの針両方に「バラケ」の練りエサをつけて釣る両ダンゴ釣りで開始。
最初は手返しよくエサを打ち込んでいくと、流石は管理釣り場、魚はたくさんいるのですぐにウキに反応が出ました。

Aさんのプラン通り行きそうないい感じ。

ところがどっこい、現実はそう甘くはない。アタリは出るもののどうもハッキリしない。モヤモヤするもののツン!という明確なあたりが出ない。
どうやら、思っていたほど魚の活性は上がっていないようで、積極的にエサに食いつくという感じではないんです。

そこで、下の針にエサ持ちのいいグルテン餌をつけて魚が食い込みやすくしてやると、アタリが出はじめたのですが、実に小さいアタリで、ウキの目盛り一つ分動くか動かないかと言う程度。
「なんか、渋いねえ」と言いつつ釣っていたら、何投目かで一度いいアタリが出た。すかさずアワセればヒット〜!というところを、アタリを見てしまっていて手が動かなかった!あ〜あやっちまった、と思いながらエサの付け直しと竿を上げたらなんと!魚がくっついていて釣れてしまった。

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しかも引きは強く、最初はスレちゃったかな?と思うくらい魚がよく走る。竿でいなしていると上がってきたのはまあまあサイズのヘラブナおよそ30cm。
一昔前なら尺ベラといわれ大変珍重されたものですが、最近では養殖技術の発達で、管釣りではこのサイズは当たり前になっている上、産卵前でお腹がパンパン。よく引きました。

「釣り運持ってるね」とAさんに言われ、微妙な返事をしつつ、釣れてしまったものは仕方ない、と自動計測機で魚の重さを測ると800g弱。重さの方もまあまあサイズです。

なんだか情けないファースト・フィッシュになってしまったぞ、と思いながらも釣りつでけると、なんとなくアタリが出てくるようになってきた。
しばらくして、二枚目をヒット。ちょっと間を空けて三枚目、と師匠のAさんを差し置いて立て続けに三枚釣り上げてしまったのです。

Aさん、これでエンジンに火が入ってしまったようで、何やらウキを少しづつ動かしたりして釣っている、と思ったら間も無く一枚目をヒット。そしてあっという間に四枚目まで数を伸ばしてあっさり追い越された。

006                                                     
                                                 ジャミはクチボソくん

時はすでに9時を回り、日が高くなると気温もどんどん上がって来ました。
しばらくしたら、ワタクシのウキがアタリが出るものの、魚がのらなくなりスレばかりになってきてしまったんです。ここで師匠の「底のヘドロが少し掘れてしまっているのかも、ウキ下を1cmくらい深くしてみて」というので言われた通りやってみるとあら不思議。次の一投で明確なあたりが出て魚をキャッチ。

このくらい、微妙なタナの変化で結果が変わってしまうのがヘラブナ釣りなんです。

11時に「お昼の用意ができました」というアナウンスがあったので早飯をすることに、この時点でワタクシ6枚、Aさん8枚くらいかな?とりあえず底釣りでちゃちゃっと10枚くらいという計画は見事、その目論見を木っ端微塵に粉砕されてしまったのであります。とはいえ、釣り場全体が渋いようで、お一人さんだけ頭抜けて数を釣っていた以外は我々と大差なく、事務所にあるモニターで順位を見たら我々二人10位以内に入っているじゃあありませんか!ちなみに、自動計測機で測ったデータは事務所のPCに集積されリアルタイムで結果が見えるようになっているのであります。

さらに食後、12時までやってみるものの、状況はあまり変わらず、ポツリ、ポツリと釣れる程度、ここでAさんが勝負に出た!
このままではラチがあかないので、「玉砕覚悟で勝負に出て短竿のちょうちん釣りをする」といい、長い竿をしまい始めた。果たしてAさんの勝負の行方は!  その2に続く・・・


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2015年3月30日 (月)

Incognito

アッシッド・ジャズっていうとジャイルス・ピーターソンあたりのサウンドを勝手にイメージして、あまり好きじゃなかったんです。モダンジャズを打ち込みの16ビートでミックスしてコジャレタ感じにいじくってるだけ。みたいに勝手に思っていた。

ところが、つい先日シーバス釣りの師匠(と勝手に呼ばせていただいています)Wさんに教えていただいた「INCOGNITO」というユニット?を聴いてその偏見は一発で払拭!
すっかりハマってしまいました。

1981年に結成っていうので、今まで知らなかったワタクシが浦島太郎なんでしょうけど、いわゆるジャズ屋の方にはワタクシ同様まだご存じない方も多いのでは?

ワタクシがたまたま聴いたのはスティービー・ワンダーのカバーをやっていたものなんですけれど、歌、コーラス、バックのサウンドどれもが黒くって、グルービーで、クールで、う〜んなんか表現が古いなあ。リズムはキレキレ、歌はソウルフル、ホーンセクションはバカテク、とにかくノリノリでいいんですよ。

メンバーはたくさんいるので書きませんが、黒人も白人も混ざっていているんだけれど、みんなばかウマ!

アッシッド・ジャズっていうカテゴリーになんか入れちゃうから誤解していたので、ワタクシ世代にとってはR&Bですね。

フュージョンを通り抜けて出来上がった一つのジャズの形なのかもしれないなあ。

サウンドこそ違うけれど、演奏に勢いがありそれが昔のEW&Fあたりの勢いに似ている。サウンドはもっと分厚いけれど。

まだ、CDも買っていないしYou-Tubeで聴いている程度のものなんですけれど、そのサウンドの熱さ、カッコよさ、巧さは一聴の価値ありです。
チャカ・カーンも一緒にやっていますよ。

INCOGNITO Live in LONDON  You-Tube

2015年3月29日 (日)

東京湾シーバス・ジギングは楽し その2@長崎屋 本牧 横浜

入れ食い二連ちゃんなどという甘い夢は見ないもののもう少し釣れてもいいんじゃない?と思いながらも時計を見ると午後1時近い。

そして目の前に現れた黄色い工業施設。
「潮がきいて来ていい感じですよ」というWさんの言葉に少しばかり心を躍らせながら「何か起こるかも」とWさんの魚探を覗き込んでみたら、あらまあ!お魚ちゃんがたくさん写っているじゃあありませんか?!

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これは行けるかも、と先週の入れ食い時のことを思い出しつつ素早くルアーを投入すると、数しゃくり目の後のフォール(落とし込み)に来た!
ぐん!と思い手応えは、今日これまでものとはまったく違う重く強い引き。
慎重にやりとりして上がってきた魚はサイズもさることながら、お腹が丸々太っていて、先週の大きいけれど細身だった魚とは大違い。

Wさん曰く、春の荒食いシーズンに入っているからだそうで、産卵後の体をここで回復させるらしい。ちょっとオーバーだけれどヒラスズキみたいなその体高にしばしみとれつつ次の釣りに。

この一本で魚のスイッチが入ったらしく、他の方々にもヒットが連発し始めました。
Wさんは連続ヒット。左隣の方も竿が曲がっています。さらに親子連れ小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんにもヒットし船上はにわかに活気付き始めました。

カチ!カチ!というリールのクラッチを切る音が次々と船上に鳴り、「あ!ばれたっ!」といううめきとも叫びともつかない声が頻繁に起こり、やがて気づいてみると誰かの竿がいつも曲がっているという入れ食い状態に突入。

ワタクシにもアタリが連発!その多くは何度かしゃくった後のフォール後またはフォール中にくるものが多く、糸の出て行くのに注視してその変化を見ていないと合わせ損なうんです。

出て行く糸を見つめていると、一定のスピードで出て行くこととそうでないことがあることが分かった。これが、朝見せていただいたジグの落ち方の違いなのかもしれない。出て行く糸がふっと突然止まった瞬間、糸を巻くのが早いか竿をあおるのが早いかというタイミングでアワセると手元には魚の生体反応と重さがずしりと伝わってくるというパターンが多く、稀に回収中にまいている時に食ってくることもあります。

しゃくっていたのを止めて落とし込みしようと思った瞬間のアタリというのも一度ありこれは気持ちよかった。

しかし一方でバラシも多く、コツ!、トン!ゴツ!とさまざま当たるのだけれど魚が針掛かりしなかったり、一瞬かかってもすぐにバレてしまうのも頻発。むしろこちらの方が掛かるより頻度が高い。

大物と思える魚とのやり取りの末やっとの事で船べり間際まで引き寄せて来たのにバレてしまうということが何度も起こる。

「きた!あ、ばれた。あ、またきた!。あ、ばれた!」とやっていたらWさんからのアドバイス。
「三回バレたらルアーを回収して針をチェックした方がいいです。鱗がついていたりしますから」というので早速回収して糸もチェックして再投入したら一発でヒット!
このやり方のほうが魚にルアーを飽きさせないそうで、結果的に効率がいいそうなのですが、その通りにヒットに持ち込め気持ちがいい。しかもなんだかデカそうだ!

ズシリとした手応えに、これはいいサイズだろうと慎重に糸を巻くものの、糸が出て行くほうが多い。巻こうとしても巻けない、出て行く糸を見ながらじっと我慢しつつ、隙をみては巻いて行くというのを繰り返すワタクシ。

「ゆっくり、ゆっくり」というWさんのアドバイスを頭の中で反復しながら、ゆっくり巻いてきたら、今度は魚が船の下に走っていく。これは船底に糸が擦れて切れる最悪のパターン!回避船と必死で船から身を乗り出して竿を先に出し、糸が船底に擦れないようにします。最後はWさんにタモですくっていただいたシーバスはワタクシの本日最大。計っていないけれど70cm近くあるんではないでしょうか?

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先週の82cmには及ばないものもまあまあのサイズに頬は緩み、これまで辛抱だった今日の釣りの疲れも一気に吹き飛んでしまうのだから不思議なもんです。
サッカーで得点した途端に息を吹き返すチームと同じ精神状態、心も体も軽くなる。

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どうやら、昼間とは食うパターンが変わったようで、昼間は全く反応しなかったゴビアス・アンセスターのフォールには反応が集中してきました。周りを見たら、いつの間にかみんな同じのを使っているじゃあありませんか!

この一本で余裕が出てきたのでWさんの釣り、早いスピードの動きでルアーを見せて喰わせに持ち込むテクニックが冴えてヒット連発。しかしバラシも多く、数を伸ばすのに苦しんでいる模様。この方が凄いのは喰わせるためのパターンをたくさん持っていて、その時最適なものを見つけたら爆発的にヒットに持ち込む、そしてヒット後のやりとり、手返しがじつに早い。見ていて惚れ惚れしちゃうんです。

20分ほどで一度入れ食いは小休止し、アタリが散発的になりました。魚探には相変わらず魚の反応が写っているものの食ってこなくなってしまったのです。しばらく誘ってみたもののアタリが遠のいたのを見計らって小移動。
時計は2時を過ぎており沖上がりの時間だったのですが、船長が気を利かせてもう少しやらせてくれることになったようで、同じポイントを小移動したら再びヒットの連発に!

ここまでで14本釣っていたワタクシですが、15本目はデカかった!これまでにない強い引き、「本日最大かも!」と宣言しながら慎重にファイト。先ほどもいいサイズと思われるのを1本バラしているので、慎重に慎重に、ドラグも緩すぎずきつ過ぎず調整しながらなんとかリーダーまで巻き上げてきた。今度こそいける!もう魚体が姿を現してもいい頃、と思った瞬間!ふっと糸の緊張がなくなり又してもバラし!これにはさすがに「くやしい〜!」と大声をあげてしまいました。

そんなワタクシをあざ笑うかのようにヨッシーさんに大型がヒット!
数分の格闘の末上がってきたのはデカイ!
たもですくったところを船長が出て来て計ってみると72cm!

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本日船中最大かも。
しかし、写真に収まるヨッシーさん、あまり嬉しそうじゃない。

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「先週末に行ったスポーツ・フィッシング・フェスティバルでボーズレスのブースにいたフェルーナちゃんと一緒に写真撮った時の方が嬉しそうだったですよ」って声をかけたらうんうんと頷いておられたので、比較にその写真も載せちゃいましょう。これです!
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確かにニヤけてるかも。

さて、船上の方に話を戻しますと、ワタクシだって負けて入られません。
何投目かにまたまたズシッとしたいいアタリ!ここまでまあまあサイズを3本あげていたのでお土産にどうしてももう一本釣っておきたかったところにキターッ!
これまた慎重にやりとりして左隣さん(タバコのヒト)に手伝っていただき上げることができました。
この1本でタバコのことは許してあげちゃおう。と魚が釣れたら心も広くなってゆく自分に呆れつつ。

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船長の「あと10分で上がります」の声に最後の悪あがきをするも、残念ながら大物のヒットはならず、結果は18本。上出来じゃあないですか。まあまあサイズは4本。
魚の幅が広かったのがいいですねえ。

船中ではこの日最高はWさんの31本、二番手の方が28本と上手な方は釣るもんですねえ。平均が15本前後ということなので、今回は平均に近付けたので良しとしましょう。

お天気も良かったし、魚も結構釣れたし、渋い時にどうすればいいのかも何となくわかった気もしたし、今回も内容の濃い釣行でした。

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チャンスがあったらもう一回来たいですね、と船から上がってからヨッシーさんと話して写真を撮ってもらいました。太いいいスズキでしょ。

あと1〜 2週間を過ぎると釣れ方のパターンが変わってジグには反応しなくなってくるということですのでジギング・ファンの方は長崎屋へ急げ!

参考:長崎屋HP


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2015年3月28日 (土)

東京湾シーバス・ジギングは楽し@長崎屋 本牧 横浜

先週の入れ食いですっかりいい気分になってしまった東京湾のシーバス・ジギング。
シーズン中にもう一回行きたくて今週も出かけて行きました。

今回は、スポーツ・フィシング・フェスティバルでたまたま会ったヨッシーさんと意気投合しての釣行、ここに前回もお世話になったシーバス・ジギングのプロ、Wさんに再びお世話になっちゃおうというおいしい計画です。でもですね、さすがに前回の入れ食いは特別だっていうことはワタクシのボンクラ頭脳でも理解しているつもりなので、まあ、5本も釣れればいいかな?くらいのつもりで出かけたんです。ホントですから。

2015年3月27日、この日も早朝四時前に目が覚めてしまい、どうすることもできなくなってしまったワタクシは、のんびり且つ用意周到に出かける準備をしつつも5時前にはする事がなくなってしまい家を出発。6時前には本牧の長崎屋さんの前に着いてしまいお店が開くのを車の中でウトウトしながら待っていたのでした。

6時過ぎに受付を済ませ港へダッシュ!
こちらも早く着きすぎてしまった感、たっぷりの本牧港朝6時過ぎにて、他のお客さんが来るまでのんびり支度と決め込みました。出船は何たって8時過ぎですから。

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                                                             誰もいない早朝の港

船に乗って三人分の場所取りをしてたらヨッシーさんが来て、二人で準備が終わって遠征の話などしているところにWさんが来て三人勢揃い。

今回は、出船前の船の上で、Wさんにプロセレから出ている入れ食いルアー、ゴビアス・アンセスターを実際に海中に落としてアクションを見ながら解説して頂いちゃいました。これは、なかなかできない経験ですよ!なんたってルアーのデザイナーご本人の解説ですからね。

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                                                             ゴビアス・アンセスター

実際に落としてフォールの動きを見せて頂いたら、概ね二種類の動きがあるんですね。
一つは50~60cm幅くらいに左右に交互にスライドしながら落ちる動き、そしてもう一つは直径20~30cmくらいにくるくると螺旋状に落ちていく動き。
Wさんが言うには、後者の螺旋状の動き、もうこのルアーを使って二度も釣りしているのに全く知らなかった!この動きこそが海底で落ちてくるエサを待ち構えているシーバスに効くのだとか。

何気なくルアーを海中にぽちゃんと落とすと半々くらいの確率で落ち方が分かれるのを見て、ヨッシーさんが「サミングするんですか?」って質問したら、「フリー・フォール」です、というお返事。

早速真似して、自分のゴビアス・アンセスターを海中にぽちゃんと落としてみるものの、なかなか螺旋状に落ちないんですよ。確率的には10回に1回くらいの確率なんです。何かコツがあるんだろうと色々試してみたんですが、出船までにはとうとうわからず終い。

8時20分、出船!

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本牧港を出た第10長崎丸は一路進路を北に取り、ベイブリッジ越しの富士山を眺めながら走ります。

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20分ほど走って先週最初にやったのと同じポイントへ到着。すでに他船二隻が釣りをしているところに入うとしたのですが、魚群探知機の反応が悪かったのかさらに5分ほど北上した別のポイントからスタートしました。

前回のように楽唱で釣れるはずもないことが分かっていたワタクシですが、この釣りはまだたったの二回目!引き出しなんて言えるほどの知識も技もないので、前回釣れたゴビアス・アンセスターの赤金をつけて落としてみたんです。
すると、なんと!ルアーが着底する前にヒット!一投目で魚がかかっちゃいました。

一番ビックリしたのはおそらく本人のワタクシ、しかし、一応二回目なので慌てることなくファイトして魚を引き寄せると針はヒレにかかっていました。二つの内どちらの落ち方でルアーが落ちたのかは不明ですが、その動きに魚が激しく反応して体当たりしたか、もしくは一度食おうとして反転したところに針がかかったか、のいずれかの反応ということです。

とりあえず今日もこれでいけるかな?ってその後もしゃくり続けたのですが、どうもいまいちの反応。その後は、比較的短時間でポイントの様子を見切って次々と場所を変えていったのですが、時々ポツリポツリと釣れる感じ。

でも、Wさんは魚の食うパターンを見つけていたようで、今日の魚は落ちる動きより、引いてくる動きによく反応するというんです。
そこで、引いた時のアクションが魅力的なアンチョビットに変えてみると、確かに時々ポツリと釣れる。そのうちトモ(船の後ろ)で釣っていた小学生の男の子が使っていたピンクに連発したことから、色はピンクが良いらしいということになった。

0010                                                 我が手持ちのアンチョ・ビット

ワタクシはあいにくドピンクのアンチョビットを持っていなかったのですが、持っていたヨッシーさんはそのルアーで連発しました。とはいうものの同じパターンが長く続くという状況ではなく、船上は沈黙時間が長い状態。

話は変わりますが、この日のお客さんはわたしら以外にはお子様を二人連れたお父様と他男性3人だけのゆったりとした余裕の船上となったのですが、たまたまワタクシの風上にいた方がタバコ好きな方で、結構頻繁にプカプカ吸うもんですから吸わないワタクシには少々辛うございました。

入れ喰っていればタバコを吸う暇もないんでしょうけれど、比較的手の空く時間の長かった今日はタバコの本数も多かったようで、移動中なら煙を避けて逃げることもできるんですけど、釣りしているときは逃げ場がない。釣りをやめるわけにもいかないので我慢しましたが、乗り合い船ではよくあることなので、喫煙者の皆様、もう少し吸わない人もいるということにご配慮いただけたら嬉しいんですけれど。

右舷は禁煙、左舷は喫煙なんて分けることはできないんでしょうか?
釣り宿の方もちょっといいアイディアひねってくださいまし。

0020 
                                               この時点でキーパーはこのちっこいの一匹のみ

という具合に、釣れないのを喫煙者のせいにするがごとく釣り続けるも時間はどんどん過ぎて行き、船はポイントを変えるごとに北上して行き、気が付いたら羽田の滑走路の着陸誘導灯の海に突き出た部分の橋脚を攻めていました。

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真上を爆音を轟かせながら我々に覆いかぶさるような大きさで一直線に降りてゆく飛行機を見ながら二連ちゃんでちっこいののキャッチ。この時点で6本。時間は11時過ぎ。

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ここに見切りをつけた船長は大移動を決断、「20分程走ります」というと船は加速したので、ちょうどいい時間とお昼を食べることに。カップラーメンをすすりながら京浜工業地帯の向こうに霞んで見える富士山を見ながら、今日はドラマは起こらないのだろうか?と溜め息混じりに呟いたのでありました。

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移動中鳥山と小魚の反応を見つけては二度ほど試してみるもののはかばかしい結果は得られず、そして、移動後も午前中と劇的に好転することもなく時はいたずらに過ぎてゆくのでした。午後も1時を回ろうかという頃、 風が吹き始め海面がざわつき、「波で海中に届く光の加減が分散するので、魚の警戒心は薄れる」とおっしゃるWさんの言葉に、伸びたカップラーメンのようにヘナチョコになっていたワタクシの心が少しだけ引き締まったところに現れたのが海面に立つ直径30m程の黄色い工業施設。

なんと!ドラマはここで起こったのでした。

つづく・・・

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2015年3月27日 (金)

ラジオのように/BRIGITTE FONTAINE ARESKI and ART ENSEMBLE OF CHICAGO

桜の開花宣言も出て春めいてきたので、ちょっと心も開放してフォービート以外のジャズでも聴いてみっか!と物色していたらこのアルバムが目に止まった。

ブリジット・フォンテーヌの「ラジオのように」というアルバム。

Photo

comme à la radio/BRIDITTE FONTAINE
ARESKI and ART ENSEMBLE OF CHICAGO

personnel
BRIGITTE FONTAINE                  vo
ARESKI BELKACEM                    vo.perc
ART ENSEMBLE OF CHICAGO   instruments

曲目
Comme à la radio
Tanka II
Le Brouillard
J'ai 26 ans
L'été l'été
Encore
Léo
Les petits chevaux
Tanka I
Lettre à Monsieur le Chef de gare de La Tour de Carol

このアルバムが1969年の録音というのはすごいなあ。
僕が初めて聴いたのは1977年の事。当時フォー・ビート・ジャズにちょっと飽きちゃってフリーを聴き始めていた直後でした。初めて聴いた時、一曲目のベースのリズムですっかり好きになってしまいましたよ。

このアルバムって、当時はフリージャズのかカテゴリーに入っていたけれど、最近ではアマゾンあたりでは「ワールド」なんていうところに入っているんですねえ。それだけ、分類しにくい特異なサウンドということなんでしょうか?
まあ、ジャズであってもなくてもあまり関係ないですけれどね。

たしかにサウンドは前衛的ではあります、今聴いても前衛的だと思いますけれど、前衛音楽によくある不協和音や予測不能な転調などといったトゲトゲしさみたいなものが、一曲を除いてこのアルバムにはないところが好きですね。トゲトゲしいのも好きですけど。

そウいう意味でもこのアルバムは決してフリー・ジャズではない。
バックで演奏しているアート・アンサンブル・オブ・シカゴのサウンドも実に美しい、重複しますが7曲目以外は実は調整の取れたものなんですね、そして様々な楽器(琴なんかも入ってる)が奏でるサウンドは色彩感が豊かで、その上にブリジットの不思議な軽やかな声が漂うように歌われるので、なんとも言えない浮遊感のあるサウンドを生み出しています。

時々入ってくるアレスキのシャープな歌声がそのサウンドのスパイスになって全体の構成を豊かにしています。

「短歌」なんて曲が二曲も入っていて日本好きフランス人の側面ももせてくれちゃったりして。

残念ながらフランス語は聞き取れないので何を歌ているのかは対訳を見るしかないのですが、訳をを見たら歌詞の意味はかなり前衛的ですね。前衛ジャズと前衛詩の共演なんていうのが1970年代の頃よく行われていたようですが、その辺の草分けなのかもしれませんね。

どうせ意味不明な歌詞なので意味がわからなくても彼女の歌声をサウンドとして捉えるだけでも十分に楽しめます。って言ったら失礼ですね。意味がわかればよりその良さが分かるのでしょう。

春のなんだかモヤモヤ、フワ〜ッとした空気の中で聴くにはいいアルバムだと思うのですが、「ジャズはバップ!」という方にはお勧めしません。

アマゾンで新品はとんでもない値段ですけれど中古は値崩れして600円位から出ているみたい。いかがですか?ちょっと毛色の違ったコレクションに。

You-Tube で聴けます  ラジオのように

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2015年3月26日 (木)

MOOVIN' ALONG/WES MONTGOMERY

釣り話から一転してジャズ・ネタです。
釣りファンの方ごめんなさい。でもイヤイヤでも読み続けていたらジャズ好きになれるかも?なれないか?

今回は御大ウェス・モンゴメリー先生です。
アルバムはムービン・アロングという比較的地味なアルバム。

Wes_moovin

MOOVIN' ALONG/WES MONTGOMERY

Personnel
Wes Montgomery   guitar,bass guitar
Sam Jones               bass
Louis Hayes             drums
James Clay              fl.t-sax
Victor Feldman       piano

曲目
MOOVIN' ALONG
TUNE UP
I DON'T STAND A GHOST OF
           A CHANCE WITH YOU
SANDU
BODY AND SOUL
SO DO IT !
SAYS YOU

なぜウェスの中でも比較的地味なこのアルバムなのか?と申しますと、最近大変なことに気づいてしまったのですよ。
賢明な読者の方にはすでに気づかれてしまったか?!

最初は何も知らずにこのアルバムを聴いていた。
この時期1960年頃のウェスの演奏にハズレはないので、軽快でかっこいいウェスサウンドに聞き惚れていたんです。ところが途中からウェスのギターの音がおかしいに気づいたんですよ。

なぜかこのアルバムの二曲目Tune Up、四曲目のSandu、五曲目のBody And Soulギターの音がモゴモゴした音になるんですよ。最初は録音のせいかと思ったんですけれど、明らかにギターの音色が違うんですね。弦も細い感じだしセミアコみたいな感じもする。なんともウェスらしくないいやらしい音色なんですよ、これが。

アルバム全部が同じ音色ではないので録音中に二台のギターを使い分けたとしか思えないんですね。

バラードだからとか、曲調に合わせてという意図も感じられないので謎なんです。
このころのプロデューサーはリバーサイド・レコードのオリン・キープニュースなので変なことはしないと思うから、ウェス自身がこっちのギターも弾きたいって言って弾いたんだろか?前後する他のリバーサイドからでているアルバムもその後のバーブ・レコードも含めてこの音はここだけです。

で、ですね。
よ〜くアルバムのクレジットを見てみてびっくらこいた!!!
ウェスの楽器のところにbass guitarって書かれているじゃあないですか?

今時bass guitarって言ったらエレキ・ベースのことですよね。
ここの演奏ではエレキ・ベースほど音は重くない感じがするものの、ジャコ・パストリアスの音色を少し軽くしたくらいと言われればそう程度かなとも思える。

とにかく何がすごいって、ワタクシのようにぼんやり聴いていたらベースを弾いているとはおよそ想像もつかない指の動き、なめらかなフレーズはギターのそれと全く変わらないんですね。
その超技巧に驚きなんです。

ジャコ・パストリアスもびっくり!ていう感じですよ。ジャコは知ってたかもしれない。

そこで、ちょっとウェスのプロフィールを調べてみたら、彼がそもそもギターに触れるきっかけになったのが兄貴から買ってもらった「テナー・ギター」っていう、四弦でギターとベースの中間くらいの音が出る楽器だったということが判明しました。お兄ちゃんのモンク・モンゴメリーベーシストなのでおそらくモンクからもらった「テナー・ギター」を弾いているのではないかと思われます。

このアルバムはデビュー2枚目のアルバムなので、まだいろいろ可能性を確かめようとしていたのかもしれませんね。

それにしても、なんで普通のギターを買ってあげなかったんだろうか?

その後、ウェス先生は19歳の時にチャーリー・クリスチャンを聴いて翌日は有り金叩いてギブソンのL5を買ったというエピソードがあるので、最初から普通のフルアコだったらまた違う人生を歩んでいたのかもしれない。

You-Tubeでも聴けます、検索してみてください。でもYou-Tubeの音質でその違いがわかるかどうかは微妙かも。一応わかったけど・・・。CDも安いので購入をオススメします。
Body and soul

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2015年3月25日 (水)

マグロが食べられなくなる話

みなさん、うなぎが絶滅危惧種指定されたことはご存知かと思いますが、もう一つの皆さん大好きなクロマグロも絶滅危惧種に指定されたということはご存知でしょうか?
そんなことニュースで見て知ってらい!という方々にも是非読んでいただきたいのが今回のお話なんです。

新聞などでは、クロマグロの漁獲量を2015年から半分に減らし資源の復元に期待するなどと書かれていますが、事態はそんな甘いものではないんですよ。

先日、ある釣り業界のお祭りの中でマグロの資源保護に関するトーク・ショーが行われ、私も日本のクロマグロの現状を知らされて愕然とさせられました。
報告では、築地の仲買人をしている生田氏、三重大学の勝川先生、プロ釣り師の茂木氏に壱岐のマグロ漁師の方2名が壇上で窮状を訴えました。

それによると、かつて築地の市場に入りきれないくらい入荷された三陸沖産のクロマグロが今では皆無であること(生田氏)、壱岐沖でのマグロ漁獲量が10年前の10分の1以下にまで落ち込みもはや壊滅的であること(壱岐の漁師さん)などが報告されました。
(下のグラフ参照)
Imgp3394

マグロがここまで急激に減ってしまった原因は大きく三つあると勝川先生は上げます。

その1は
小さなマグロを獲ってしまうこと。下の写真は手のひらに乗ったマグロの赤ちゃんです。こういうものまで網で文字通り一網打尽にしてしまっているらしい。

Imgp3387


その2は
産卵で集まったマグロを産卵前にこれもまた巻き網で一網打尽にしてしまうこと。これもしたのグラフを見ると、マグロの産卵期である5~7月に漁獲量が集中していることを見るとわかります。

Photo

                                           月別マグロ漁獲量推移

卵を産みに集まったマグロを根こそぎ採ってしまうわけですから、魚が減るのは当然です。なぜこの様な漁をするのかというと、マグロの個体数が減ってしまったため通常回遊しているマグロを捕まえることが困難になってしまったためです。年を追うごとにその傾向が顕著になっているのも分かりますね。2014年に注目してみてください。
その3は
こういった漁業に対してなんの規制もなく獲り放題になっているということです。
こう書くと、ご存知の方は2015年からクロマグロの漁獲量を半分に減らす決まりができたではないか?!とおっしゃるでしょう。

Imgp3394

再登場した上のグラフは長崎県壱岐市におけるクロマグロの漁獲量推移ですが、10年前に比べ10分の1以下に減っているのが分かりますね。
今回の漁獲量規制の基準になる基準となる数値が2014年の数値ならば、まだいくらか望みがあるのですが、実際には10年前の漁穫量に対して半分というのが今回の規制の実態なのです。もうすでにそんなにたくさんマグロは獲れていないわけですから、それだけの漁の魚を産卵期に集中してとってしまっtらどうなるのか?
イマジネーション豊かな皆さんでしたら容易にご想像がつくはず。


以上3点が原因となって、日本のクロマグロはかなり危機的状況に置かれています。
勝川先生によれば今年の漁を規制なしに行ってしまえば、取り返しがつかなくなるかもしれないというほど切迫しています。

どのような規制が行われたら良いのかは、アメリカがいいお手本になっています。
前出茂木氏によると、アメリカでは地域差はあるものの、漁師は一定の大きさ以上の物を1日2本、釣り師は一隻で1日1本というふうに決められています。これは獲る魚の数を減らすだけでなく、獲る側はより大きいものを選んで獲ることになるので幼魚の保護にもつながります。

10年以上前のことでしょうか?大西洋クロマグロの危機的減少が話題になりましたが、このような規制が効果を出し、「今ではいつ行っても大きなマグロが釣れる」(茂木氏)とか。

こうした規制を日本にも早急に取り入れることが必要なのですが、農水省はあまり積極的ではなく前記した程度の規制にとどまり大きな期待ができないのが現状です。

前出壱岐の漁師さんたちは、すでに巻き網漁法を捨ててマグロの一本釣り漁法のみに転じたそうです。こうすることで小さな、大量のマグロを獲らずに大きいものを必要数だけ獲ることができるからです。


海の自然というのは大変豊かであるという事は、皮肉にも福島第一の事故が教えてくれています。
漁業を中止せざるを得なくなった福島沖の海の魚は、この3年間で3倍にも増えているとか。
マグロは成長の早い魚なので、生まれて6年もすると100kgを超える大きさに成長するそうです。
今なら、数年間国産マグロを我慢し、その後は厳格な規制を導入することで未来の日本のマグロはなんとか確保できる状況にあるのです。

この話はマグロに関したことではありません、日本の漁業全体の衰退は魚が獲れなくなったことが一番の原因です。かつての北海道のニシン漁や秋田のハタハタ漁など私たち日本人は学んできたはずなのに、三たび同じ過ちを犯そうとしている、というよりも何お教訓も得ていないといってもよいのではないでしょうか?

学校の社会の時間で習ったと思いますが日本は世界三大漁場の一つです。世界でも有数の魚の豊かな場所です。それは私自身全国を釣りして歩いて実感しました。魚種の多さが他国に比べ頭抜けて多いんです。その豊かさに甘んじて現状の漁業の衰退が起こってしまっているところが悲しいんですね。

とにかく今必要とされるのは、科学的な根拠に基づく規制です。これまでの「早い者勝ち」「先に取った者勝ち」というオリンピック方式をやめて、大きさと漁獲数を規制する必要があるのです。豊かな日本の海ならば必ず魚は戻ってくるはずです。魚を取って豊かな生活ができるようになれば地方の漁業も栄え地方創生にもつながります。

前出、三重大学勝川先生によれば、政府、農水省にこれまでこれらのデータを示し、規制の実行を求めてきたにも過かわらず、政府側の対応は実に遅いとのこと、今政府を動かすのは私たちみんなの声、世論が盛り上がることが大事だとおっしゃられていた。

マグロ好きのみなさんにお願いです。
まずはクロマグロの現状を知っていただき、機会があれば政府に規制を求める動きに賛同していただきたいのです。

これは、マグロだけにかかったことではないと私は考えます。
日本の水産資源がすべて先に取ったもん勝ちのような現状ですので、漁師、釣り人ともにすべての資源を守るなんらかの規制(ルール)を作る必要があると思うのです。
そうでないと、未来の日本に漁師はいなくなり、食卓の上がる魚はすべて外国産になってしまい、魚釣りは外国に出かけということが現実になってしまうからです。

外国の魚を食べればいいじゃないか?!という方々もいらっしゃるでしょうが、クロマグロを絶滅させてしまうということは、海外からの日本に対する信頼度を大きく下げることを意味します。そのような失態を犯した国が科学的根拠に基づき調査捕鯨を行うといったときに誰が信じてくれるでしょうか?

もう一つ残念な話があります。
絶滅危惧種に認定されると西欧諸国ではその魚の売り上げが下がるのが常なのですが、日本では上がってしまうのです。うなぎの時もマグロの時も、食べられるうちに食べておこうと、食べた方、いらっしゃるはず。皆さん自身のどこかに「早いのも勝ち」という精神が染み付いているようなのです。

今問われているのは私たち一人ひとりの問題なのかもしれません。
事はマグロだけの問題ではないと考えるのであります。

海の資源は国際法上では人類みんなの資源であると定められているそうです。それは政府だけのものでも、漁師だけのものでも、釣り師だけのものでも、食べる人だけのものではない、すべての人のものなのねすね。ということは、このような問題はすべての人が参加して真面目に考えないと、正しく解決しないということになるんじゃないでしょうか?

釣り師もたまには真面目に自然のことを考えるんです。そうしないと釣りができなうくなってしまうからです。
資料引用:壱岐市マグロ資源を考える会パンフレット 、 SFPC他


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2015年3月24日 (火)

SPORTS FISHING FESTIVAL in Tokyo 2015

スポーツ・フィッシング・フェスティバルというのに行ってきました。

これは去る3月21日〜22日の二日間、浜松町の東京都産業貿易センターというところで行われたもので、主催はSFPC,Sports Fishing Promotion Committeeというまあ言ってみれば、ルアー釣りの業界団体みたいなところが行ったものです。

022
普段からディズニーランドとか映画館とか狭くて人がゴチャゴチャいる所はあまり好きじゃあないので、フィッシング・ショー何ていうのにもよほどのことがないと出掛けないんですが、今回はこの一年やってきた海のルアー釣りで知り合った人たちがたくさん来るというのと、この業界をピンポイントで凝縮した展示が見られるというので出かけることにしました。

二日目の22日、午前10時に会場着。
早速、ビルに入っていくと日曜の午前中だというのに結構な人の数。
会場のゲートを抜けたところに、いつも自分で使っているルグランタンゴというルアーがたくさん並んでいたので思わずリアクション・バイト。
ブースに立っていたお兄さんに「いつも使ってるんですよ〜、いい思いさせていただいていますよ」って話しかけたら、話が弾んじゃったらシールとカタログ頂いちゃいました。

まあ、誰にでも配るんでしょうが作り手の方とお話ができるというのは少し身近になった感じがしていいもんです。

004                                  本文とは関係ありません、綺麗なので載せただけです

とりあえず、贔屓にしているプロセレさんのブースを探してうろついていたら、ありました。でもなんだか雰囲気が明るいぞ!?ってよく見たらきれいなお姉さんが二人、向かい合わせのブースにいらっしゃって、その後光がプロセレさんの所まで届いてキラキラしているじゃあないですか!で、さっそくそのお姉さんの方を見に行ってカタログもらってお話ししていたら後ろからプロセレのYさんがぬ〜っと顔だしてきて、なんかいうので(耳に入っていない)写真でも撮ってということになりツー・ショットをパチリ。

020                                              こちらも綺麗なフェルーナちゃんと

何しに来たんだか分からなくなってきたなあ、って思っていたら、Yさん曰く、昨日プロセレ・ブースを訪れたPZ3さんもお隣の美人お姉さんばかり気にしていて、ちっとも釣りの話にならないので写真を撮ったら落ち着いたとかで、その写真を見せていただくことに。

302204

                                                        PZ3さん、目線は美女の生足に!

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                                              美女に挟まれご満悦のPZ3さん


なんだか、ますます何しに来たんだか分からなくなってきちゃったところでトーク・ショーが始まったのでそちらに一人移動して聞くことに。
テーマは相模湾のシイラ、キハダ・ゲームだったのでこの夏に向けてチャンと聞いておきたかったんですね。

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                                   湘南の有名人三名によるシイラ、キハダ トーク

ここでは、キハダ・ゲームでの少ないチャンスをモノにするには正確なキャスティングとドラグ設定が重要であり、そのトレーニングの場としてシイラ・ゲームが如何に有効かということを中心に、細かな技術的話などしていただき大変参考になりました。

トーク・ショーが終わり、展示だけじゃなくてショップも何件か出店をやっていたので覗いてみたら、あの、コモド島で初GTを釣り上げたシー・フロッグというルアーを売っている。
Yさんの所に一度戻って、あれ売ってるんだけれどなかなか手に入らないみたいだから買ったほうがいいかな?って相談したら、「あれはなかなか入荷しないのでチャンスです」と言われ、思わずバイト!あれ〜?こんな買い物しに来たんじゃなかったのに〜!って思いながらくるりと向きを変えたら、そこに見た顔の方がいらっしゃる。

それは以前平塚の庄三郎丸で何度か同じ船に乗ったり、セミナーで講師をしたりしてくれた椙尾さんという方で、Suppliesというルアーブランドをやっておられる。

015                                                  Suppliesさんのブース

久しぶりにお会いしたので、「ご無沙汰してます」と挨拶して、ワタクシの最近の釣りの話などしたら、「このルアーいいですよ」って小型のシンキングペンシルを勧められて、またまたリアクション・バイトってなりそうになったのをグ〜ッとこらえて、今度買いますって話して売っているお店を聞くに止めておきました。

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                               スギペン・シンキング マグロのしらすパターンに効くそうです

一勝一敗(なにがだ?)となったところで、さらに他のブースをと端っこから攻めようと一番上手のブースまで大移動したら、大手のダイワさんのリールが並んでる。新しいソルティガが出るって言ってたなどれどれ、って見ようとしたら目の前に見た顔の方がブース担当者と話している。去年船中泊でGT釣り上げたヨッシーさんじゃあないですか。
向こうもワタクシに気がついてその場で立ち話に、長話していたらプロセレYさんもやって来て遠征話で話が盛り上がり始めちゃった。

話が長くなったので、その後一旦、プロセレさんに戻って長話の続きを。
そうしたら、ヨッシーさんもお隣ブースのお姉さんにバイトして一緒に写真を!なんだか去年デカイGTを釣った時より嬉しそうでしたよ。

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                                                    ヨッシーさんもバイト!

一応お世話に?なったお姉さんたちのブースのことも書きますと、ボーズレス(坊主レス)というタングステンのジグを作ってらっしゃる愛知のメーカーさんのフェルーナちゃんとさゆりちゃん、この会社もともとの主体は宇宙航空産業の精密機器を作っている会社らしく、その中にいた釣好き社員が一事業部としてタングステンジグを開発販売しているらしいんですね。
タングステンは鉄・鉛よりもはるかに比重が高いので同じ重さでもシルエットの小さいジグが作れる。
小魚を食べている大物に自然にアプローチするにはもってこいということで、ワタクシもすでに夏の相模湾キハダ用に持っていました。

さて、その後少し反省して各ブースを真面目に視察。
と言っても、まだこの業界のことが良くわかっていないので、耳にしたことのある名前の所と見た目が綺麗なところを一通り見て回ったという次第。

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                                              AQUAさんのブースはとってもキレイ

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                                                       GTハリアーさん

どれもこれも、見ていると欲しくなっちゃうんですけよ。展示しているだけならいいんですがショップも何店か販売していいたし。
リップスさんののブースではあらゆる竿が置いてありましたが、昨年11月の竿振り会を思い出すと、怖くて竿を触れませんでした。

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                                                リップルさんの竿が勢ぞろい
こちらがそのショップの販売コーナーなんですが、普段なかなか手に入らないようなものが並んでたりするのでとても危険。

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こちらのブースも何処だか忘れちゃったんですけれど、釣れそうなルアーがいっぱい。

007
今回のフェスティバルで感じたことは、Made in JAPANの質の高さ。
現在は国内の狭い市場でしかないようですが、この釣りが世界に広がって行った時には、世界のどこを探してもこのクォリティの商品を作れるのは日本だけのような気がするので、日本の大きな輸出産業になり得るのではないかと思うのであります。
実際に会場でも外国人バイヤーらしき人も見かけましたので、今後の業界の発展に期待するものであります。       

014


しばらくすると、再びトーク・ショーがあるというので見に行ったら「マグロ資源の枯渇」をテーマに興味深い話をしていました。簡単に言うと産卵場に集まるマグロを根こそぎ巻き網漁でとってしまうのでマグロが激減!大急ぎで規制しないと、今年あたりがもう最後の漁になるかも!というシビアなもの。これに関しては長くなるので別な機会にじっくり書かせていただくことにします。

001                                            マグロ資源について熱く語る茂木氏

                                   
いつの間にかお昼はとっくに過ぎて、昼食を食べるタイミングを逸してしまいながら、またまたプロセレさんの所に行ったら、またまた向かいのお姉さんがパンフを持ってくるので、もう3冊目だよ、と言って受け取り拒否しつつも、Yさんが接客してたので、暇そうにしていたそのお姉さん達と釣り談義。

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                                           フェルーナちゃんから離れないワタクシ

タナゴ釣りの話をしたら食いついてきたので、カメラに入ってる写真を見せながらタナゴの話で盛り上がっちゃっているところに、接客を終えたYさんが、「何話してるんですか〜?」ってやってきた。

Yさんが忙しそうだからこっちで暇つぶししつつ有意義な釣り談義をしてたんですよ、と言っても「またまたまた〜」って信じてくれず、ギワクの目で私を見ている。
ワタクシだってこの娘達に会いにきたわけじゃあないんです。釣り具及び釣り師の皆さんに会いに来たんですって言っても無駄そうなので、ニヤニヤしてごまかしました。

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                                          プロセレ・ゴビアスのニュー・ラインナップ

このように、プロセレとお隣お姉さんブースの間を行き来しつつ、時々訪れる知人と釣り談義をし、時々遠征して誰か知り合いを見つけというパターンが定着しつつ、サンライズの田代船長やチャーマスといった有名人にも会うことができたし、ドカットに貼るステッカーもたくさん貰ったしなかなか有意義な1日となったのでした。

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                                 先日シーバスで入れ食いだったゴビアス・アンセスター

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                                       プロセレ・ブースにあったワタクシの写真(左下)

後はコモド島にご一緒したNさんあたりが来ないかなあと思いつつも時計が午後四時を回り足も疲れてきたので、帰ることにしました。

Yさんとお姉さん達にさよならして外に出たら、喫煙所方向から呼び止められた。
え!?とそちらを見たらコモドのNさんでした。ああ、やっぱり会えた。とこれで一通りの人に会えたと心置きなく浜松町駅方面に足を向けたのでありました。

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2015年3月23日 (月)

初シーバスジギングで入れ食い? その3@長崎屋 横浜本牧漁港

横浜本牧の長崎屋さんでのシーバス・ジギング釣行は、午前11時に82cmの大物を釣り上げることができ、さらに入れ食いの様相を呈しつつ二番目のポイントを離れ次のポイントへ向かったのでありました。

移動中に数を数えながらリリースするWさんの足元は魚で踏場も無くなってしまう有様。これが毎回移動の度に繰り返されていくのですからビックリです。

007

10分ほど走った次のポイントでは、魚探の反応はあるものの魚の活性が低いと見るや船長すぐに場所移動を決断、ちょうど潮止まりの時間ということもあり見切りを早くつけ移動したようです。

次のポイントはまたまた入れ食い爆釣のはじまり。隣のWさん、ルアーが底についてしゃくったかと思うともう竿が曲がって魚がかかっている。真似して細かく早く尚且つ食わせる間を作りながらしゃくってみると私の竿も曲がっている時間が長くなってきた。

この時点で確かワタクシは30本くらいは釣っていたと思いますね。すでに目標10本の三倍!上出来じゃあないですか。こんなに魚が釣れたのは、タナゴ釣り以外では自然の釣りでは初めてかも。まるで放流直後のリバスポ並みに入れぐっちゃうんですから!

釣れ方は、場所によっては上の方までジグを追ってきて食うと事もありましたが、ワタクシの場合総じて底付近で落とす時にフォールで食うパターンが多くなってきました。
聞いてみるとこれは魚のエサがバチ(ゴカイなどの地中に棲むムシ)を食っている場合とイワシなどの小魚を食っているのとの違いからくるそうなんです。

魚のジグへの反応の仕方も手に取るように分かり、場所を変えたり群れが変わったりして食いが一瞬落ちた時に、誰かが一本かけると一斉にバイトが増えてくるんですよ。一匹が何かを食ったことに他の魚もつられて反応してくるのが手に取るように分かり、それをまたWさんが細かに説明してくれるのでとても勉強になります。

このポイントできたワタクシにとってのちょうど35本目はまたまたリールが巻けないいいファイト。今度も80cmオーバーか?と思いましたが、計ってみたら76cm。あとちょっと足りませんでした。

この勢いで50本を狙って順調に数を伸ばせるか?と思ったワタクシですが、次のポイントでワタクシの不注意からWさんとオマツリしてしまい、ワタクシのメインラインを切らねばならなくなってしまいました。入れ食いタイムではありましたが、ここは落ち着いてシステムの組み直し。およそ5分のロスで復活し再び参戦。

またまた移動したら、今度はアタリは減ったもののサイズが良くなってきました。
ここでのワタクシはジグを交換。アンチョビット・ナゲットというジグにしてみました。
このジグはアンチョビットを長さをぎゅっと短くした分幅広にした形のジグで重さは同じ80g。可愛い形のジグなんです。

Photo_3

実は前日Ebb&Flowに顔を出したら、この色がいいみたいですよって店長に言われて自分がリアクション・バイトして買っちゃったルアー。
使わずに帰れるか?!って使ってみたところフォールに反応してよく釣れる。しかも気のせいかサイズがでかい。
ちょっとジグの形からは想像できないほどの威力なので驚きながらも顔はニヤリとにやけ顏になっちゃいます。

0052


なんとかここまできたら50本釣って帰りたいなあ、なんて欲が出てきたらアタリが減ってきてしまったような気がするから面白い。それでも一本一本丁寧に釣ってジリジリと数を伸ばしていったのでありました。

ここでのWさんはさらに凄かった。
ジグが海底に落ちきって巻き始めたと思うともう竿が曲がっている。手際よく取り込んでジグを落とすともう食っているという感じです。Wさんはこの時すでに100本越え!凄すぎ!!!

「数を狙うと大きいのがきませんね。丁寧にやっている人が大きいのを釣っている」と言ったとたんにWさんの竿が大きくしなり、糸が巻けないという。
「デカイ!今度こそは取る」と、先ほど80cmオーバーかと思われた大物がわずかに足らなかったので今回こそと気合が入ります。竿は大きく弧を描き魚はなかなか上がってきません。船長はタモの用意をし、ワタクシも釣りの邪魔をしないようにジグをあげてファイトを見守ります。

しかしなかなか魚は見えてこず、そのことは魚の大きさを示していました、大物を確信してか慎重にファイトをするWさん。やっとリーダーまで巻き上げてきて魚体が水面近くに現れると、デカイ!思わずみんなが声をあげました。魚が無事にタモに収まった瞬間Wさんの雄叫びが東京湾に響き渡ります。早速計測するとなんと86cm!!!

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Wさんの喜ぶ姿を見て、ワタクシは先ほど自分の釣り上げた82cmの意味が理解できた気がしました。たまたま釣れちゃったにしてもこれは記念すべき大物なのだと。

数、サイズ共に納得の行く釣りとなったと思われるWさん、その後も手を緩めることなく釣り続ける姿を見ながらワタクシも自分を鼓舞しました。
この頃になって、Wさんが出船前に話していた「魚は落ちてくるルアーを見ていて、一番食いやすそうな動きのフォールに食いつくので、『落とすために巻く』という釣方が有効になる」というのがなんとなく分かってきて、短くしゃくって魚にジグを見せた後にふっと落とすとアタるというパターンができるようになってきたんですよ。

狙って魚に食わせている感じがして、ヒットした時の快感が倍増するじゃあないですか。こういうところがルアーの面白いところだなあ、って書いてみたけど、エサ釣りのアマダイ釣りなんかも共通したところがあるのに気付きました。

今度アマダイを釣りに行ったら、エサのアクションで食わせるだけじゃなくて、魚のリアクションのパターンみたいなものを意識してやったら面白いんじゃないかって思うんですね。次の冬のお楽しみができました。


午後2時過ぎ沖上がりで船は港へ、この日は10名ほどの釣り人でしたがとんでもない釣果に!

なんとトップはWさんの127本! 二番手が108本! 3番手99本! 4番手98本! 船中合計がな〜んと709本!!!

ちなみにワタクシは45本。かなりどん尻の方で平均値を下げてしまったようです。
サイズの方はWさんの86cmがトップ、続いて二番手が84cm、ワタクシの82cmがなんと3番手に入ったのでありました。やったー!まぐれでも嬉しいぞ!

それにしても、こんなに食うのは今シーズン初めてだそうで、朝、出船前に行っていたWさんの予感が的中して大爆釣!伝説的大入れ食いの一日になったのでありました。

Wさんのデザインしたジグ、アンチョビット、アンチョビット・ナゲット、ゴビアス・アンセスターも大活躍。ワタクシも初めての釣行ながらジグでの釣りについて学ぶことが多く大変実りのあるものになりました。釣果といい、ルアー開発者と同行の釣りといい、なかなか滅多にできる経験ではありません。とても貴重な、そして記憶に深く残る釣行でした。Wさん、船長、左のお隣さん、みなさんありがとうございました。

それにしても、初めての釣行でこんなにいい思いしちゃったら次からどうなるんだろう? でもとりあえず、また来週あたり来てみようか?


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2015年3月22日 (日)

初シーバスジギングで入れ食い? その2@長崎屋 横浜本牧漁港

2015年3月20日
本牧港を出て20分ほど走った船が速度を落とすと目の前には大きな、これまた異様な形の桟橋が現れました。

いよいよ、釣り開始。
Wさんの手元の魚探・探険丸には魚の群れの反応がくっきり映し出されていました。

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「これはいいですよ、絶対釣れます」
船長の合図とともにジグを投入したWさんの発した一言はすぐさま現実となりました。一投目であっという間にヒット、そして見事な手さばきでランディング。
あまりのあっけなさに見とれながら自分もジグを投入し、見よう見まねで竿をしゃくってジグを動かします。最初に使ったのはアンチョビット80gのピンク金。

ドシロートのワタクシにはアタリはあるものの針にかからず、ジグを動かすスピードを変えたりしてやっていたら、なんと二投目に投入した時バッククラッシュ(リールの糸巻きが絡んでしまう)してしまい、なんと信じられないことにメイン・ラインが切れちゃいました。

周りでは、入れ食い状態になり誰かの竿が常に曲がっている状態。
ダブルヒット、トリプルヒットの連続です。
今この時を逃したら釣れないかも、と緊急時用に用意しておいたスピニング・タックルに持ち替え釣り再開。ついでにルアーを噂の新製品ゴビアス赤金に交換。

シーバスのアタリはジグが落ちていくときに出ることが多いのですが、糸がたるんで出て行くスピニングではこのアタリが取りにくいんですね。

でも、これしかないからリールの糸巻きに手を添えて、出て行く糸に異常があったらわかるように糸を張りながら落としていくと、出て行く糸が不自然な止まり方をしました。すかさずアワセるとヒット!
上がってきたのは30cmくらいのおチビちゃんですが、初ヒットは嬉しいものです。

この時すでに、お隣のWさんはツ抜け(10本釣ること)ですと!ご本人も最速のツ抜けだと言う通りまだ釣り開始10分くらいしか経っていない。恐るべしプロの実力。
そんなWさんの釣りを見て参考にしながら釣ろうと思うのですが、短く早いピッチのジャークをしてすぐに落としまたしゃくるというのが真似できない。でも見ていると魚がヒットするのはジグが落ちていく時に集中しているようなので、自分なりにしゃくる間に落とす間を作りながらしゃくっては落とし、を繰り返すとポツリ、ポツリと釣れ始めた。

なんとかこの入れ食いタイムは逃さずに行けそうだぞと思いつつ釣り続けます。

出船前にWさんから教わった話では、冬のシーバスは海底付近にいて落ちてくるものを待っているので、落とすフォール主体にジグを動かせばいいのだとか。しかし今週に入り魚が春を感じ始めたせいか、落とすだけではなくリールを巻いてジグを動かす時にも食うようになってきたとか。

入れ食うWさんを見ていたら、魚がルアーを選んでいるとおっしゃる。
見ていると片っ端から食ってきているように見えちゃうんですが、ワタクシの竿はそんなに頻繁に曲がらないところからも、確かに魚はルアーをしっかり見て選んでいるのだなとうなずきながら釣り続けます。

何本か釣ってなんとなくジグの動かし方が分かってきて、よくヒットするんですが、シーバスのやり取りに慣れていないので、魚が水面に出てきたところでジャンプするとみんな針が外れちゃうんですよ。この時点で釣れたのは5匹、ジャンプでバラしているのが10本くらい。
我ながら下手くそだなあと思いつつ、昔バス釣りしていた頃を思い出してジャンプしても針が外れないよう、ちょっと工夫し始めたら数が伸び始めました。

小一時間入れ食いは続き、Wさんの桶にはお魚がぎゅうぎゅう。
ワタクシのにも10本近く入っていたので、まあまあ良しとしました。
この日の目標は、まずは一匹、そして全部で10本くらいと決めていたのですから。
移動中に、数を数えて小さな魚はみんなリリースします。ってみんなちっこいから全部リリースなんですけど、お土産がなくなるので3本だけキープしておきました。

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船は5分ほど走り次ぎのポイントへ。
この間に予備のベイトリールを出してタックルの再準備。さあ、次はもっと釣るぞ!
次ぎのポイントは先ほのほどではないにしろ10人ほどいる船上の誰かしらの竿が曲がるくらいに活発なあたりがあり、しかもサイズが先ほどのところよりふた回りくらい大きい。

こんなに場所で違うんだと思っていたら、Wさん、あ!群れが変わりましたね。とおっしゃる。違う群れが入ってきたというのですがワタクシにはちっともその違いがわからない。
ここでは、ゴビアスが大活躍。まあまあのテンポでコンスタントに釣りつつコンスタントにバラしつつ。

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                                                 次々と魚をキャッチするWさん

時計が10時を回ったころ、左隣のお客さんがいい型を連発し始めました。
見てみるとルアーはアンチョビのオレンジ・金、略してオレキン。

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ワタクシもこれを持っていたので真似して交換、するとすぐにヒット。
しかも、これまでにはない引きの強さ。糸が巻けないんです。どんどん引き出されて行くばかり。するとすぐに右隣のWさんにも同じような大きいのがヒット。二人して仲良く糸が巻けずに苦労しつつ、デカいぞデカいぞ!と喜び隠さずファイトするもほぼ同時に二人とも針が外れてしまい痛恨のバラシ。

20分後くらいにまたまた良さそうなサイズがワタクシにヒット!竿を絞り込みます。
しかし今度のは糸が巻けないほどではなかった。上がってきたのは70cmちょっとのいいサイズ。ああ、やっとおかずになりそうなのが釣れたと安堵したのでした。
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さらに20分くらいいしたところで、またまたワタクシにいいのがヒット!
またまた糸が巻けません。今度は無理しないで魚の身が切れないように丁寧にと時間をかけてゆっくり巻いてくること数分。水面近くに現れたその姿は、デカい!!!
これまでに見たことのないデカいシーバス。
慎重に最後まで気を抜かず、船長がタモですくい上げてくれて無事ランディング。

船長が大きさを図りましょうというので、測ったところなんと82cm!!!
その大きさの意味がよくわからないワタクシはとりあえず、これは夕食のおかずサイズだ、よかったよかったくらいに喜んでいたのですが、Wさんは興奮しておめでとうございますと握手を求めてくるじゃあありませんか。

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船長からなにか手渡されたので見てみると、80cmオーバーを釣った人がもらえるステッカーで80cm upと書かれている。これをもらって、ああ、なんか特別なものを釣ってしまったんだなあと言う気持ちが少し湧いてきたのでありました。

この時Wさんはすでに50本以上を手にしており、一体この勢いはどこまで続くのか?!
と思いつつも、潮の下げ止まりを迎えたこの時間、この先は渋くなるのかもと言う不安も混ざりつつ船は次のポイントへと移動したのでした。


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2015年3月21日 (土)

初シーバスジギングで入れ食い?@長崎屋 横浜本牧漁港

釣りでよくある話で、よく釣れるという情報を聞いて釣りに出かけたら「昨日は良かったのに」とか「去年は良かったんですよ」ということがけっこう多いんですね。
それだけ自然が相手なので、お魚ちゃんも気まぐれなわけです。

それでも少しでも状況の良い時を狙っていきたいのが釣り人の心情なので、毎日のようにネットで釣り宿の釣果情報なのとにらめっこしていろいろ情報を集めては釣りに出かけていき、そこでまたため息をつく、というのがよくある話なんです。

本格ジギングを初めてはや一年、季節的なものはあるにせよ、なぜか一番身近な横浜で釣れるシーバス(スズキ)釣りをしたことがなかったワタクシ、実はこの冬シーバス・デビューをすべく昨年末あたりから準備を着々とかつ用意周到に進めてきたのですね。

冬場がシーズンのこの釣り、昨年の今頃、釣れるときは100本くらい釣れることもある、と聞いていたのですが、今年はどうもあまり状況が良くなかったようで、何度か行こうと思っていた予定を先延ばしにしていたら、とうとう3月も末の今日になってしまったというのが本当のところなんです。

そもそもこの釣りをしてみようと思ったのは、ワタクシが一年前から出入りするようになったEbb&Flowさんというルアー・ショップで、この釣りに使うジグ(鉛製の魚の形をしたルアー)を製作する「プロセレ」と言う名前のブランドもやっていて、お店に行くといつも綺麗にたくさん並べられているのを見ていたので、まずはその辺から興味が湧いてきたんです。

そのルアーは「アンチョビット」と言う名前で、ワイン片手に一杯やりたくなるような名前なんですが、小魚の形がとても可愛くちょっと魅力的なルアーだったんですね。

Photo               
                                                             アンチョビット

このルアー、実にシーバスによく効くようで、実際に「釣れますよ」というお店のお客さんの声も聞かされてきましたし、お店のY店長は当然ながら「釣れますよ」って言ってくる。

そこに加えて、今年になって同じブランドから「ゴビアス・アンセスター」という名前のジグが開発されてつい最近発売されたんですが、今年の1月に九州は佐賀県呼子の「サンライズ」さんという船で遠征をした時に、誰も釣れていないのにそのゴビアスだけ入れ食い!というのを見てしまったんです。

Photo_2
                                                  
ゴビアス・アンセスター

ですから、そのルアーが発売された時には真っ先にバイト(食らいついて)してまとめ買いし、それ以前からちびちびと用意周到に集めていた「アンチョビット」と合わせて、後は釣りに行くだけということになっていたんです。

そしてさらに、時は前後しますが、2月の初め、PZ3さんとKHKさん(日本人の方です)というお店に出入りする釣り仲間主催で、本牧の長崎屋さんというシーバス船に乗ろう、という計画があったのですが、訳あって江ノ島のホウボウ釣りに変更になり、氷雨の中の「修行の釣り」になってしまったことは以前本ブログにも書きましたので、ご記憶の方もいらっしゃるかと。

この時に「アンチョビット」や「ゴビアス」をデザインを手がけてさいるWさんという方と知り合うことができたのが、ワタクシにとっては大きな収穫だったんです。
この方、デザイナーとしてだけでなく、釣り師としてもとても素晴らしい腕の持ち主なんですね。プロなんです。

今回、やっと釣りに行ける日ができて釣行を決めた時に、このWさんにお話しして一緒に釣らせていただけないものかと相談したら快諾してくださった。

これには、小躍りして喜んじゃいましたよ。
だって、ルアーをデザインした方がその使い方を身を以て示してくれるのを間近で見ながら釣りをするわけですから、釣りを覚えるのにこれ以上の近道があるでしょうか?

そんなわけで、3月20日金曜日、釣行の日がやってきました。
船は本牧の長崎屋さん。
8時過ぎ出船なので7時過ぎくらいに行けばいいのに、朝の4時前から目が覚めちゃって、犬の散歩をして時間を潰してもまだ5時前。することもないので早いと知りつつ横浜の田舎の自宅をでて本牧に向かって車を走らせちゃいましたよ。

案の定お店の開く6時前に着いちゃって、ちょっと待ってから開店したので手続きしました。お店の天井には90cmを超えるシーバスの魚拓がところ狭しと貼られている。
こんなにデカイのが釣れんだあ、すごいなあ、と感心しつつお金を払い少し離れた港に移動したのでありました。

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船に着いたのがまだ6時半前、支度して釣り座を確保し荷物を船に積み込んで仕掛けを作って、もう後は釣るだけ!でもまだ7時前。
釣り座に座っているうちに眠くなっちゃって、うとうとしていたらWさんの登場。

Wさん曰く、この数日釣況が上向いてやっと釣れ始めている、今日は大潮で潮もいいし天気も曇りで「釣れる条件がバッチリ揃っている」と嬉しいことをおっしゃってくださるじゃあないですか。

ご自身も、なにか大きな期待感が湧いているらしく興奮している雰囲気が伝わってきます。出船までの間、ルアーの動かし方や魚がルアーをどう見ているのか、などレクチャーを受けて後は現場に出て釣るだけ!

午前8時過ぎ、いよいよ出船です。ここまで前置きが長かったですねぇ。
船はエンジン音を上げて本牧漁港を出ていきます。
普段は見ることのないアングルからの横浜ベイ・ブリッジを見ながら船は北上していきます。

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京浜工業地帯の異様な工場の建屋が次々と現れ、目を楽しませてくれます。

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工場という機能を追求していった結果出来上がったのが、このような不思議なデザインになったのでしょう。

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一方で、魚を釣るための機能である動きと色を追求していった結果出来上がったルアー達のカタチ。
もののカタチにはそれなりの理由が必ずあります。まもなくその形、機能が試されようとしています。

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20分ほど船は走りいよいよ釣り開始まで、あとわずか、この日の釣りは一体どうなるのか?
果たしてWさんの言うように「いい釣り」ができるのか、はたまた冒頭にお話ししたように「昨日は良かったんだけど」ということになってしまうのか。

エンジン音の下がり始めた船の中で、期待はぐんぐんと高まって行くのでありました。


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2015年3月20日 (金)

BOOKER LITTLE/BOOKER LITTLE

先日上越高田に行った時、大学ジャズ研の後輩が経営するお店でリクエストしたら、意外にみんな知らない、と言っていたのを思い出し久しぶりに聴いてみました。

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BOOKER LITTLE/BOOKER LITTLE

personnel
WINTON KELLY          piano
TOMMY FLANAGAN   piano
SCOTT LA FARO        bass
ROY HAYNES              drums

曲目
OPENING STATEMENT
MINOR SWEET
BEE TEE'S MINOR PLEA
LIFE'S A LITTLE BLUE
THE GRAND VALSE
WHO CAN I TURN TO

このアルバムはブッカー・リトルのワン・ホーン・アルバムとしては唯一なんじゃなかったかな。メンバーはブッカー・リトルのトランペットにピアノは名手トミ・フラとウィンとん・ケリー、ドラムも名人ロイ・ヘエインズ、そしてベースはと申しますとあのスコット・ラ・ファロなんですよ。

1960年4月の録音なので、スコットがまだビル・エバンスと共演する前の頃の演奏です。
初めてこのレコードをジャズ喫茶で聴いたときはなんか変なランニングをするベースだなあ、って思った。でもそれがブッカー・リトルのトランペット・ソロに妙にマッチしていていいなあって思って即買い。

ブッカー・リトルはこの時まだ22歳。
若いなあ、でもこの人翌年エリック・ドルフィーと例のファイブ・スポットの録音して間もなく23歳であの世に旅立たれている。

ブッカー・リトルのペットの音色は、先日本ブログに書いたアート・ファーマーのちょっとくぐもった感じとは正反対で、シャープで明るい音色ですね。
夜の音楽ジャズにしては明るすぎるのではと思うくらい。この音色と独特なソロの節回しが彼の良いところなんですけれどね。

この時代のトランペットと言ったら、リー・モーガン、フレディ・ハバードという無敵のテクニシャンがいたので、テクニックと違うところで勝負するとなると、こういうコード解釈の仕方でアドリブを取る方法を選ぶしかなかったのかなあ。でもようく聴いてみるとこの人もうまいぞ。三曲目のブルースなんか聴いているとフレディ・ハバードと十分わたり合っている感じがする。もう少し長生きしてモードの曲なんか演奏したら面白かったんだろうなあ。

このアルバムで演奏されている曲は、WHO CAN I TURN TO 以外はオリジナル曲ですね。彼のサウンドのオリジナリティを出すにはいわゆるスタンダード曲よりもオリジナルの方が良かったんでしょう。

実際かっこいい曲が多い。中でも一番有名なのはTHE GRAND VALSE じゃないだろか?
この曲、翌年ドルフィーとファイブ・スポットでやっている時にはBOOKERS WALTZという曲名でやってる。ご存知の方も多いでしょう。

このアルバム、実はワタクシの一番ツボに入るのはブッカー・リトルのトランペットでもスコット・ラ・ファロのベースでもなく、トミー・フラナガンのピアノ・ソロなんですよ。
それが素晴らしいのはTHE GRAND VALSEでの短いソロ。

ブッカー・リトルの長いソロの後に一コーラスしか弾いていないんですけれど、音の使い方、アイディア、メロディの美しさ、ペットのソロとのマッチング、つまり演奏全体をこのソロ一つで一段上のものへ押し上げている感じ。

トミー・フラナガンの演奏の中ではワタクシ的にはベストです。
ファンの方是非、御一聴を!と申し上げておいて心苦しいのではありますが、このアルバムCDは現在廃盤らしく、アマゾンあたりでとんでもない値段で売られているじゃあありませんか。

あ、でもYouーTubeという便利なものがあった。これで聴けるみたい。他の曲も。とりあえず聴いてみて気に入ったら高いお金出して買ってください。

THE GRAND VALSE  その他もたくさん出てきます。


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2015年3月19日 (木)

EAST WIND/Masabumi Kikuchi

イースト・ウインド・シリーズの再開でございます。

今回の限定発売の「限定」と言う二文字に反応し、まとめて16枚の大人買いをしてしまいましたが、強く印象に残った最後のアルバムが今回ご紹介する菊池雅章のEAST WINDというアルバムです。

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EAST WIND/Masabumi Kikuchi

personnel
菊池雅章         piano
日野皓正         trumpet
峰厚介            tenorsax
Juni Booth     bass
Eric Gravatt   drums

曲目
EAST WIND
GREEN DANCE

録音は1974年7月、マイルスがデイブ・リーブマンを連れて日本公演をした年であります。電気マイルス絶好調の頃です。

いきなり話は飛びますが、このマイルスの日本公演をNHKの世界の音楽と言う番組でOAしたのを見たのを鮮明に覚えています。特にはっきり覚えているのがリーブマンがソロをとっていて突然フリーになっていくところ。この時は、まだジャズなどという音楽の存在すら知らない、ケツの青い小僧だったワタクシはTVを見ながら、何が行われているのかさっぱり理解できないものの、これは何か凄いことをやっているに違いないと食い入るように見入ったのでありました。

そんな時代でしたので、当時の日本のジャズ界、ジャズの状況などリアルタイムでは知る由もなく、後から見聞きした情報からこのアルバムを紹介しているということをご了承願いたいところであります。

話を戻しますと、本アルバムのメンバーはホーンに日野皓正(tp)、峰厚介(ts)という当時の日本の若手ミュージシャンのトップ二人を擁し、リズム陣はジュニ・ブース(b)、エリック・グラバット(ds)をアメリカから呼んできて参加させるという、当時の日本のジャズ界のトップを張るようなバンドだったんじゃないでしょうか?

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この頃は、来日ミュージシャンとの共演といった企画物以外で、アメリカのミュージシャンと日本人が共演したのはナベサダさんくらいでしたから、かなりとんがったバンドだったんだと思います。

その肝心なサウンドの方は、モードと一発ものの二曲。一曲目のEAST WINDが約20分、二曲目のGREEN DANCEが25分弱という長い演奏です。当時はこんなの当たり前だったんですけど、なんだか最近のジャズはみんな淡白になってソロが短くて小綺麗なだけで物足らない感じ。

一方の本アルバムはコルトレーンの影響を強く受けているスピリチュアルなものなので、自分の思いの丈を全て吐き出すまではソロはやめない!といった気合の入ったジャズなんです。

今でも、ライブになるとこういう演奏は聴けるんでしょうが、スタジオ録音ではめっきり少なくなっちゃいましたね〜。

ここでの日野テルはハンニバル(マービン・ピーターソン)みたいにバリバリに吹きまくっていますし、峰さんもコルトレーンばりのテナーを吹きまくっている、プーさん(菊池雅章)のピアノも鍵盤叩きまくっているし、リズム隊も弾きまくって、あるいは叩きまくって、みんなで100%力を出し切っちゃっているくらい熱い演奏です。

ワタクシがジャズを聴き始めた1975年頃は、まだポスト・コルトレーンの人たちと電気マイルスの申し子たちの台頭、行き場を求めてさまようフリー・ジャズの三つ巴の混沌とした状況で今思えばとても熱い時代だったんですが、その後クロス・オーバー→フュージョンという電気16ビート系音楽が商業的に主流となって収束していったんですね。

毎度ながら私事で恐縮ですが、ワタクシが大学のジャズ研に在籍した4年間も、まさにこのジャズ界の縮図のような状況で、フリー・ジャズ派からクロス・オーバー派の台頭、それに関係なくフォービート・ジャズの人たちが常にいるというかなり音楽性が多様で当時はお互い反駁しあったりすることもありーの、一方で横目でカッコイイなと思ったりしーのと人間関係的にも微妙に影響されたりしたのですが、今思えば楽しい時期だったんじゃないかと思います。

そんな時代に現れたイースト・ウインドというレーベルのスタンスも、ジャズ界の状況をそのまま鏡に映したように多様多彩で、本アルバムのポスト・コルトレーン的なものから、同じ菊池雅章のWISHESというアルバムのように電気マイルス色の強いモノ、冨樫雅彦のフリー・ジャズ、アート・ファーマー、グレート・ジャズ・トリオなどのフォービート・モノというようなライン・ナップになっているところが興味深い。

今回の、限定CD化ではほぼその全容が聴けるようなので、ご興味のあるジャズ・ファンの皆さん、ユー・チューブばっかり見ていないで、たまにはCDを買って聴いてみてくださいね。

ということで、再開したばかりなのにイースト・ウインド・シリーズは今回にて終了。
さあて、明日は何を聞こうか?


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2015年3月18日 (水)

ソプラノ・サックスのリードの話 その2

昨年7月に書いたソプラノ・サックスのリードの話の結末が宙ぶらりんになっていたので、結論を書きましょう。

その前に話を整理しますと

・RICOのリードにはjazz selectというジャズ用のものがある。

・jazz selectにもFILEDとUNFILEDのに種類がある。

・前回はUNFILEDの3HARDを削って薄くして使うというところで話が終わっていた。

ということでした。


あれから半年、しばらくは2番のHARDで吹いていたんですが、ちょうど半年目頃から音に物足りなくなってきました。もう少しパリ!っとした音にしたくなったんです。

そこで、恐る恐る3HARDを箱から出して、チューニングしないままで吹いてみたところ、思ったよりも音が出るしこもらないいんですよ。
こいつはいけるかもって思い、しばらく使っていたらすっかり慣れてしまい、それから2ヶ月が経過、今ではすっかり慣れてしまい3HARDで吹いています。

先日行われた、ジャズ・ギタリストの岩見淳三さんのファンクラブでのジャムセッションでもこれで吹いたらまあまあ好評でした。

やってみればなんとかなるものですね。

ちなみに、最近吹いていなかったテナー・サックスを先月引っ張り出して吹いてみたら、こちらで使っていたRICO jazz select FILED 2 MIDIUMも薄く感じられたので、FILED 3 SOFTを買ってきて吹いてみたらこちらもいい感じです。

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テナーの方はパリ!よりもしっとり!を目指したいのでFILEDを選んでいます。
ゆくゆくは3 MIDUMくらいにしてみようかと思っています。

RICO ROYAL と jazz selectの違いは先日テナー吹きの方に使い比べていただいて感想を聞いたところ、jazz selectの方が吹きやすいのと吹いていてヘタる感じがしない、とのことでした。吹きやすい=しっとりした音が出やすい、ということであればワタクシと意見は一致します、ヘタるについては微妙ですね。吹き込んで行ったらいつかはヘタってくると思うので。

そういえば、クロサワ楽器横浜モアーズ店でリードを見ていたら、RICO以外にもジャズ向きのリードが何社かありました。全部試す根気と予算がないので、どなたか他社のものを使っている方、レポートしてくださいよ。

以上、サックス吹きの皆様のご参考になれば幸いです。


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2015年3月17日 (火)

350クラブ・JAM SESSION@Play With   八丁堀

350クラブというのはジャズ・ギタリスト 岩見淳三さんのファン・クラブの事です。
この350クラブが年に一度、岩見さんのファンおよびその取り巻き、関係者などを集めてジャム・セッションをするというイベントがあるのですが、これにお呼ばれして吹いてきました。

昨年初めて声をかけていただき、その時はテナー・サックスで玉砕したので、今回は手の内を変えてソプラノ・サックスでの参加です。
この半年くらいテナーは触っていないんですよ、ほとんどソプラノ・サックスばかり吹いているんです。釣竿ばっかり握っていると思ったら大間違い、家にいるときはサックス吹いているんです。

時は2015年3月15日の日曜日、場所は東京は八丁堀にあるPlay Withという最近できたらしいジャズクラブ。ビルの地下一階にある細長いお店で、40人くらい入るジャズのライブ・スポットとしては理想的なサイズのお店で、開店間も無いといいうことでお店も綺麗。

この日集まったのは総勢30名ほどでギターの方が8名、ヴォーカルはなんと12名も。
ギターの岩見さん、ヴォーカルのYAYOIちゃんのファンや繋がりの集まりということを考えれば納得のいく比率であります。

出だしはこの350クラブ会長でボーカルのMさんの挨拶、乾杯に続いて一曲歌っていただきセッションのスタート。

何人かヴォーカルが続いた後、文京区のポール・デスモンドKさんの登場。
昨年のこのセッションでお会いして以来、この方のサウンドに影響されてワタクシもデスモンドを随分聞くようになりました。今年もすっかりデスモンド節で押しまくりよかったなあ。

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さらに何人かおいて、いよいよワタクシの出番。今回は先々週上越高田に同行した後輩のアルトTも参加していたので、一緒に何か、ということになり、アルトTの選曲でSoul Eyesをやりました。
Tの吹くテーマ、ソロ、ワンコーラスに続いてワタクシのソプラノ・ソロ。去年は緊張しまくってボロボロだったけれど今年は気持ちに余裕があったので、少しはましだったかな?

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終わってほっと一息ついで飲酒を加速させているところに岩見さんがいらっしゃって、「前より良くなった」って言ってくれたのでちょっと嬉しかったですね。

この後はギターの弾き語り、プロのヴォーカル女史などヴォーカルの方の歌が続きました。飲みながら聴いていると、ヴォーカルの方々の選ぶ曲は我々楽器演奏者の選ぶ曲と随分毛色が違うことが分かってきました。

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やはり歌だと歌詞やメロディから曲を選ぶのでしょうか、僕ら楽器のヒトは選曲時に歌詞を意識することはあまりないですね。コード進行とかメロディのカッコよさみたいなことで曲を決める。だから歌伴(歌の伴奏)をやると楽器が上手くなるというのには納得できました。レパートリーが増えるし、演奏するキーも歌手のキーに合わせて転調するので、普段はやらない難しいキーでやらなくてはならないからです。

What a wonderful world,Too Young,Girl from Ipanema,All of me,Day by day,Softly as in a morning sunrise,などのスタンダードのオンパレードにFeel like makin' loveなんかも飛び出したりして楽しかったですよ。岩見家の長男大地くんのDesperadoもよかったなあ。

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来年もし呼ばれたらヴォーカルの間でかっこいいサックスのソロを取れるようになりたいなあなんて思いながら、ヴォーカルのバックを固めるピアノ、ベース、ドラムス、ギター、の方々の演奏にも聴き入っていたのでありました。

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3時から始まった演奏もあっという間に6時半を周り、最後はジャムセッション大会。
ブルー・ボッサをやるというので、デスモンド氏、アルトT、ワタクシのソプラノ三菅で演奏開始。

デスモンド氏のテーマ、ソロで始まり、ワタクシのところに回ってきたので酔いも回っていたので、写真を頼んであったYAYOIちゃんに向かってポーズをとりながらソロ開始。途中危ない場面もあったもののなんとか乗り越しソロ終了、と思ったらそこに岩見さんがギター持って乱入してきて、リフを弾くから菅が合わせてと言われ、急遽、決めのリフを吹くことになり、それに続いてドラム・ソロ、そしてまたリフ、ピアノ・ソロ→リフ→ソロで最後は決めてエンディングのテーマに突入!デスモンド氏にテーマを決めていただきノリノリでセッション終了。

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その次はメンバー総入れ替えでブルースやることになり、始まったのですが見ていてうずうずしてきて出ていっちゃおうかな、なんて思いながら見ていたんですが、ちょっと遠慮しちゃって出て行き損ねました。こういう時は出て行かなきゃいかんなあ、と後で反省。

さらに、イマイチ盛り上がらん!というYAYOIちゃんの一言でセルジオ・メンデスのマシュケナダをヴォーカル陣の参加で軽快にスタート。
見ている人も手元に飾ってあったパーカッション類やソロバン持ち出してリズムをとったりして大盛り上がり。「オバ!・オバ!・オバ!」のところをみんなで大合唱して終了。

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時計は予定の7時をとっくに回っておりました。楽しい時間はあっという間に過ぎるもんです。4時間なんて嘘みたい。
おひらきになった後も、ダラダラと居残り、二日酔いから立ち直ったアルトTと日本酒を飲酒。するとアルトTが店の片隅に置いてあった白いアルト・サックスが気になると指を指すので見てみると、いつかネットで見たプラスティック製のアルト・サックスが横たわっている。早速手に取り、Tにマウスピース出せ、と急に先輩ずらして命令し、吹かせてみるとあら、なんといい音が出るじゃあないですか!

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想像以上に艶っぽくていい音。お店の方もやってきて、これいいでしょう!と御自慢の様子。ワタクシも手にとってみたら軽さにビックリ!片手でかるーく持ててしまうので首から下げるストラップがいらない。吹いてみると、キーはやや重いもののいい感じで音が出る。これで4万円しないんなら一本買っちゃおうかな?なんてその気になってきちゃいました。

そんなことしているうちに、そろそろお店が締まるというので残っていた10名ほどは店を出てそのまま同じビルの一階にある中華料理店に突入!そのまま二次会?いや三次会となり終電ギリギリまでたのしいお話セッションが続いたのでありました。

ただ、ジャズを聴いているだけでは決してこういう交友関係は築けないので、楽器やっていたよかったなあ。曲さえ決まればその場で自由にセッションできてしまうジャズという音楽もまた素晴らしいなあ。こうしてジャズを通じて友達の輪が広がることは素晴らしいとしみじみ感じるワタクシなのでありました。

350クラブ会長のMさん、どうもお世話様でした。また来年も呼んでください。
バックを固めてくださったリズム隊の皆さん、ありがとうございました。
この場をかりてお礼を申し上げます。

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2015年3月16日 (月)

Salaam Salaam/Takehiro Honda

まだまだ続くイースト・ウインド・シリーズ。
今度は本田竹廣のサラーム・サラームだあ!

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Salaam Salaam/Takehiro Honda

personnel
本田竹廣        piano
Juni Booth    Bass
Eric Gravatt  drums

曲目は全て本田のオリジナル
MINORS ONLY
NATURAL TRANQUILITY
SALAAM SALAAM

お!このアルバムはこれまでのイースト・ウインド・シリーズの中でも一番古い録音だぞ。1974年6月というから当レーベル発足前に録音されていたことになる。発売は1976年。

このころの本田竹廣さんは渡辺貞夫さんのバンドでピアノを弾く傍自己のトリオでも演奏していましたね。
ワタクシは当時FM東京の土曜日の夜12時からオン・エアされていた渡辺貞夫 My Dear Lifeを毎週カセットテープに録音しては繰り返し聴いていました。

当時の日本人ピアニストでは一番好きだった人だった気がします。
彼のピアノ・スタイルが大好きだった。ピアノを叩くような力強いタッチ、美しいハーモニー、かっこいいアドリブ・フレーズなど惚れ惚れして聴いていましたね。

本アルバムでも、その辺の彼の良さがイカンなく発揮されています。

サイドを固めるのは、当時アメリカから帰国した菊地雅章が連れてきていたジュニ・ブースのベースにエリック・グラバットのドラムス。
この二人さすがです。本田の日本的なノリをアメリカンな二人がうまくコントロールしていい味わいを出していますよ。

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ジャケ裏はこんな感じ

本田竹廣というと峰厚介らとのグループ、「ネイティブ・サン」でのフュージョン・サウンドが有名なので、フォー・ビート時代の彼をご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、このアルバムなどはそれを聴くにはもってこいのアルバムだと思います。

本田さんは1980年頃、大学の学祭に呼んだ渡辺貞夫クアルテットで来た時に、演奏終了後、我々ジャズ研の出店のライブハウスにやってきて朝までセッションしていってくれた強烈な思い出があります。
彼は前出の冨樫さんのように何か言葉を残していくことはしなかったけれど、体いっぱいで音楽を演奏し表現し、僕らに音楽の楽しさ、悲しさ、はかなさ、厳しさなど色々なことを教えてくれた気がします。

実は仕事でも一度だけご一緒したことがあって、これはベーシストのポール・ジャクソン氏の率いる子供向けジャズ・バンド、「ジャズ・フォー・キッズ」という大人ジャズファンにはあまり知られていないジャズ・バンドでのお仕事でした。

バンド・メンバーはポール・ジャクソンのベース、本田竹廣ピアノ、峰厚介テナー、福井良トロンボーン、村上ポンタドラムスにギターの山岸潤史という豪華メンバー。
このメンバーで小学校を回ってはジャズの歴史や楽しさを教えて回るという、思わず子供になりたいって思ってしまうような素晴らしい活動をしていたんですね。

収録本番では、はじめはキョトンとしていた子供たち、先生たちが最後は会場の体育館いっぱいがディスコと化すほど踊りまくるほどに盛り上がり、音楽の持つ力の凄さを目の当たりにさせられました。
1990年頃だったかな、生で本田さんを見たのはこれが最後でした。

ちょっと話題が逸れてしまいましたが、本田さんの話に戻ります。
本田さんはその後1997年頃に脳梗塞で倒れ一時演奏活動を中断、1999年に再復帰したものの2006年に60歳という若さで他界されている。

生きていれば来年70歳、まだまだ現役でいける年だったのに、日本のジャズ界はここでも惜しいミュージシャンを失ってしまったのでした。


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2015年3月15日 (日)

SPIRITUAL NATURE/Masahiko Togashi

イースト・ウインド・シリーズ第四弾はあの名作、冨樫雅彦のスピリチュアル・ネイチャーです。っていっても、なにそれ?聞いたことない。とおっしゃる方が多いんだろうなあ。

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SPIRITUAL NATURE
MASAHIKO TOGASHI

The BEGINNING
MOVING
ON THE FOOTPATH
SPIRITUAL NATURE
EPIROGUE

このアルバムは1975年4月厚生年金会館でのライブ録音と、エピローグのみそのあとスタジオで追加録音され構成されております。

メンバーがすごい!冨樫雅彦さんにあのナベサダこと渡辺貞夫さん、鈴木重夫さんのフルートにソプラノ、ピアノの佐藤雅彦、フリー界のベースで最高にカッコよかった翠川敬基さんに、やはり当時注目のベーシスト池田芳夫さん、タイコの豊住芳三郎さんのパーカッションのほか、中川昌三さん、中山正治さん、田中昇さんなどなど。

なんでみんな「さん」付けで書いているかというと、およそ30年前にワタクシがH大学ジャズ研所属の頃企画していたコンサートや関係していたイベントでほぼみなさんお世話になっている方々なので敬意を表しているのであります。

このアルバムは、フリー・ジャズのカテゴリーに入るのかもしれないですけれども、きちんとしたテーマのモチーフがあり、ベースの提示するリフに合わせて管楽器がメロディーを奏でる、というのが時折現れ、その間の空間、時間を埋め込むようにいや、流れるように美しい音色のピアノやパーカッションの音が広がっていくものです。

アンドリュー・ヒルのオマージュと言い、このアルバムと言い、前衛の中の美みたいなものが構築されつつあった時代なのかもしれません。

ソロになるとフリー・ジャズ独特の一音一音の緊張感が凄まじく、研ぎ澄まされた時空間と言った言葉が似合うんじゃないかしら。
このころの冨樫雅彦さんの演奏はとても音色が豊かで、タイコも音階を意識したチューニングをしているのでとてもメロディアスです。がむしゃらに叩きまくるという音ではなく一音一音探りながら音を選んで出している印象を受けますね。

メロディーのモチーフはとても日本的なメロディを奏でていて、当時世界中で個性化していたフリー・ジャズの日本的スタイルの一つの答えがこのアルバムをはじめとする冨樫雅彦と山下洋輔トリオにあったのではないかということが、今の時代になって俯瞰してみると見えてくる気がします。
同時に、今聞くとちっともフリージャズに聞こえない。上質の環境音楽のようにも聴こえます。時代を先取りしていたサウンドだったのかもしれませんね。

圧巻は四曲目のタイトル曲。
鈴木重夫さんのソプラノサックスのソロが無茶苦茶カッコイイ!
そこに絡んでくる冨樫さんのタイコがまた素晴らしい。
時折、ここぞ!というところで入るピアノがカッコイイ。
凄まじいい疾走感!ああ・・・恍惚としてしまうのであります。

まあ、バップしか聞かないという方々にはお勧めしませんが、いろいろなスタイルのジャズを聴いてみたいという方には最高の一作だと思いますよ。

録音もとても良く、ライブ録音としては傑出しているんじゃないでしょうか。
ワタクシは実はレコードで聴いているのでCD化された時に、この録音の表現する楽器音の肌触り的なところがどこまで表現されるかは未知ですが、ベルや鈴を叩くタッチまで見えて来るほどの素晴らしい録音です。

そういえば1978年頃だったかな、大学の学祭に冨樫さんを呼んで演奏していただいた後に、我がジャズ研の学祭出店していたライブハウスにお越しいただき深夜まで飲酒するという貴重な体験をしました。

この時、誰かが冨樫さんに聞いていた「フリー・ジャズを聴かないとジャズは本当に理解が深まらないのですか?」って。そうしたら冨樫さんは、必ずしもフリーを聴かなければならないということはない、とおっしゃっていました。

それは、ジャズはとても多様な音楽でそれは文化と同じでそれぞれの独自性が尊重されるべきもので優劣をつけるものではない。みな平等なのだということを冨樫さんは語りたかったのかもしれません。


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2015年3月14日 (土)

Yesterday's Thought/ART FARMER

イースト・ウインド・シリーズ第三弾はアート・ファーマーのイエスタデイズ・ソウツです。

このアルバムは、発売直後にジャズ喫茶で聞いて飛びつくように買いました。
演奏もいいのだけれど録音もいいんですね。

004

YESTERDAY'S THOUGHTS/ART FARMER

personnel
Art Farmer       Flh
Ceder Walton  Piano
Sam Jones       Bass
Billy Higgins     Drums

曲目
What are you doing the rest of your life
How insensitive
Namely you
Alone together
Yesterday's thoughts
Firm roots

当時の日本のレーベルの良い音の録音とされていたのが、スリー・ブラインド・マイスというレーベルだったんですね。ここの録音の特徴というのはそこで鳴っている音をありのままにないも色づけせずそのまま録音してレコードにするというもの。

この方向はオーディオ的には全く間違っていないのですが、音楽をどう表現するのか?という時には、必ずしも正解ではないとおもうのです。

ブルー・ノートにしてもプレステッジにしてもルディ・ヴァン・ゲルダーが録音した音は彼の音、つまり彼のイメージするジャズの音になっているので、必ずしもピュアに録音された生音ではないのですが、ジャズらしい響きを持っており今だに万人にすかれていますよね。
ブルー・ノートの録音、つまりヴァン・ゲルダーのマスタリングした音は、私が感ずるところではドラムスについては素晴らしく良い音ですが、ピアノの音について言えばダメダメな音だと思っています。なんであんなにレンジの狭いカタマリのような音作りをしたのか全く理解できません。

同じ時代、西海岸のコンテンポラリー・レーベルの録音の良さに比べたら一目瞭然。
ヴァン・ゲルダーのあの音は確信犯の音なんですね。

もっとわかりやすい意図的録音をしているのが、クリード・テーラー先生のCTIレーベル。あれなんか音を丸くしてエコーをビンビンにかけちゃっているのですが、なんとも言えない良い味を出していらっしゃる。

何を言いたいかと言いますと、レコード会社にはそのレーベルのサウンドと言うのがあるということを言いたいんですよ。

話をイースト・ウインドに戻しますと、当時のスリー・ブラインド・マイスと同じ音作りではイカンと思ったのでしょうか、それとも偶然なのでしょうか、このアート・ファーマーの録音はアートのフユーゲル・ホーンの味を引き立たせるためにわざと少しマイルドに仕上げているんですよ。

具体的に言うと低域と高域を少し抑えているんです。これがバンドのサウンドに実にマッチしていて、生々しさと叙情的な良さのちょうど良いところにあるサウンドなんです。

ここまで書いて他のイースト・ウインドのアルバムの音と比べてみると、昨日、一昨日の二作は生々しさ丸出し録音のような印象を受けるので、アート・ファーマーについてだけこのエンジニアのこの録音にしたのかもしれませんね。

ちなみにイースト・ウインドのレコーディング・エンジニアはこのころはほとんどが鈴木良博さんという日本の大御所エンジニアがやってらしゃるんですが、本アルバムを含むアート・ファーマーもでは主にNYのヴァンガードスタジオのお抱えでもあったエンジニアのデヴィッド・ベイカーがレコーディングをして、ミキシング・エンジニアを鈴木良博さんがやる形になっていますので、デヴィッドサウンド色が強くなっているのかも。

えーと、少し音楽の話もしましょう。
このアルバムがヒットしたのでこの後イースト・ウインドからはライブも含めて数枚のアート・ファーマーのアルバムが出ていますが、出来栄えはこのアルバムが一番のような気がしますね。

この後のSUMMER KNOWSはもちょっと甘ったるい感じなんですが、このアルバムにはそれがなく毅然とジャズをやっているところが良い。
選曲もいいですね。
スローで始まりイン・テンポにになってミディアム・テンポでドラマチックに展開していく1曲目。
小気味良いボサ・ノバの2曲目。
軽快なミディアム・ハイの3曲目
テンポだけでなく選曲が練りこまれている感じがしますね。
4曲目はバックの三人が素晴らしい。
5曲目でスロー・バラードをじっくり聞かせて最後はシダー・ウォルトンのオリジナルのアップ・テンポで締めくくりという構成。

いわゆる、スタンダードの名曲をやってみました、という安易な作りになっていないところが素晴らしい。
この辺はプロデューサーの腕なんだろうな。

先ほども書きましたが、サイドを固めるシダー・ウォルトン・トリオがこれまた良い
ピアノも、ベースも、タイコも絶妙。

6曲どれも素晴らしいですよ、一番好きなのはアローン・トゥゲザーかな。
一曲目もいいなあ、最後のシダーのオリジナルもいいぞ!ってみんないいんじゃん。
そうです、聞き応えがあるんです。
あのアルバムはこの曲だけね、っていうのとはちょっと違うんですね。

そういう意味でも、イースト・ウインドのアート・ファーマーを買うんだったら、まずはこれっていう感じがしますね。
もちろん他作品も駄作はないのでオススメしますが。

話は飛びますが、晩年のアート・ファーマーはヨーロッパの古城を買って住んでいたとか。日本とヨーロッパで受けちゃってジャズメンには珍しくお金持ちになれたようです。もっとジャズがお金になる時代が来ればいいんですけれどねえ。


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2015年3月13日 (金)

HOMMAGE/アンドリュー・ヒル

昨日のブログでイースト・ウインド・レーベルについて取り上げたので、その続きとしてアンドリュー・ヒルのHOMMAGE(オマージュ)をご紹介しましょう。

昨日のシダー・ウォルトンの事をイースト・ウインドで初めて知った、と書きましたが、このアンドリュー・ヒルも当時ジャズを聴き始めて日の浅かったワタクシが初めてイースト・ウインドで触れたのがこのアルバムです。

Photo

HOMMAGE/ANDREW HILL

ANDREW HILL   piano solo

曲目
EAST 9TH STREET
NAKED SPIRIT
INSANITY RIFF
SOFHISTICATED LADY
CLAYTON GONE
VISION
RAMBLING

購入のきっかけは今では思い出せないけれど、多分どこかのジャズ喫茶で聴いたのではないだろうか?当時学生の身でビンボーだったワタクシが名前も知らないミュージシャンのアルバムをレコード評だけで買うような博打はできなかったと思われるので。

アンドリュー・ヒルというとブルー・ノート・レコードで1960年代の始め頃に録音した「ブラック・ファイアー」や「ポイント・オブ・ディパーチャー」あたりで有名になったので、ジャズ界的には「フリー・ジャズのヒト」というくくりに入れられてしまっているように思えるのですが、本アルバムはフリー・ジャズとは全く無縁で非常に耽美的なハーモニーの美しい洗練された演奏です。

当時発売されたレコードに付属した児山紀芳氏の解説によると、1970年代当時、不遇の生活の中にあったアンドリュー・ヒルは「セシル・テーラーの音楽には悪魔が宿っていると激しく非難し、70年代のジャズは早くそこから脱却しなければならない。音楽家は、今こそ楽器の演奏能力に磨きをかけ、真の美とは何かを追求すべきだ」と言っていたらしく、その思いが形になったアンドリュー・ヒル的美の世界を構築したのがこのアルバムなのではないかと思います。

演奏は全曲ピアノ・ソロでエリントンのソフィスティケイテッド・レディを除いては全てヒルのオリジナル。
どの曲の演奏も美しく、ドラマチックな展開で感動的、ジャズ・ファンには、いやむしろそういう先入観のない方も含めて、是非一度聞いてみていただきたいなあ。
ワタクシのジャズ・コレクションから10枚選べと言われたら迷わずに入れる一枚です。

ハイチ出身のアンドリュー・ヒルという人のピアノはいわゆるバップ・ピアノからは全く影響を受けていないと思われるもので、音楽スタイルというより、もう少し深いところでは、ハーモニーなどではエリントンやモンクに影響を受けているような。
いわゆるバップのピアノではないので、そこに期待されてしまうとガッカリされてしまうと思うのですが、キース・ジャレットのソロ・ピアノに理解がある方ならこの良さが解っていただけるのではないでしょうか?

このアルバムが制作されるきっかけになったのは、前出の児山紀芳氏がニューヨーク滞在中にヒル本人から電話があり「リハーサルがあるから是非聞いてくれ」と言ってきたのを児山氏が聴きに行って、そこでの感動を帰国後ジャズ関係者に話したところ、日本を代表する名プロデューサー、伊藤潔氏と伊藤八十八氏の耳に入り、両伊藤氏が立ち上がってプロデュースしイースト・ウインドレーベルに録音したという経緯があるようです。

発売年のスイングジャーナル誌主催第9回「ジャズ・ディスク大賞」の制作企画賞を受賞したのも、ワタクシから見たら当時、埋もれていたミュージシャンからこのような素晴らしいサウンドを引き出させて録音したというのですから、受賞は当たり前と思うところであります。

こちらも限定プレスということなので、この機会をお見逃しなく。

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2015年3月12日 (木)

PIT INN@シダー・ウォルトン

2月半ばにコモド島まで釣りに行ったおかげで、釣りの記事ばかり書いていた今日この頃ですが、ジャズだってちゃんと聴いていますよ。

実は2月初めに復刻発売された日本のジャズ・レーベル、イースト・ウインドのアルバムを大人買いしたのが、コモドに行く前日に届き慌ててiーpodに録音したものの、時間切れで一部しか入らず、帰国後にその残りのアルバムを中心に集中してジャズを聴く日々が続いております。

イースト・ウインドというレーベルの一つの柱になっているのが、今回ご紹介するシダー・ウォルトンというピアニスト。
アート・ファーマーのバックでやっているものが多いのですが7~8枚出しているのかな、その中で自己のトリオとして出しているのが本アルバムで、トリオとしてはこのレーベル唯一のライブアルバムです。たぶん。

01_3







PITT INN/Ceder Walton

personel
Ceder Walton  piano
Sam Jones       bass
Billy Higgins     drums

曲目
SUITE SUNDAY
CON ALMA
WITHOUT A SONG
SUNTORY BLUES
'ROUND MIDNIGHT
FANTASY IN "D"
BLEEKER ST.THEME

02_2
ジャケ裏はこんな感じ


サム・ジョーンズ(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)との三人組で実に素晴らしいコンビネーションを生み出しており、この三人のセットがあまりにも素晴らしいので、イースト・ウインド後は、他レーベルで、ジョージ・コールマン、ボブ・バーグといったテナー奏者を入れての自己のバンドを結成しよーロッパを中心に活躍なさったようですが、その辺へのステップ・アップのきっかけにもなっているのが、このイースト・ウインドの一連のアルバムなのではないかと思われます。

このアルバムが出た1974年当時のジャズピアノ界というと、チック・コリア、ハービー・ハンコック、キース・ジャレットの三羽烏絶好調、全盛の時代でした。
その中でのシダー・ウォルトンの取り扱いのされ方といったらとても小さなもので、放送メディアでも紙媒体でも取り上げられることはあまりなかったですね。今でもないかもしれないけれど。

ワタクシ自身もシダー・ウォルトンを真面目に聞いたのは同じイースト・ウインドから発売されているアート・ファーマーの「Yesterday's thoughts」(1975年NY録音)が初めてでしたので、それまでは故植草甚一先生のエッセイで新しいピアニスト、セダー・ウォルトン(こう表記されていました)の記事を目にしたくらいで全くのノーマークでした。

そういう意味でも1974年にシダー・ウォルトンという人を日本に呼んでライブを行い、さらに録音を採ったプロデューサー故伊藤八十八さんはすごいなあ。
この方、イーストウインドの創始者であり、78年にはソニー・レコード(当時)に入社して名アルバムをたくさん出している偉いお方。
シダー・ウォルトンの良いところは、抑えめでメロディアスな右手のソロと、ソロの抑揚のつけ方が上手いところ、それに良い曲をたくさん書いていますね。
本アルバムでも7曲中4曲がオリジナル曲です。
4局目にはサントリー・ブルースなんていう曲もあったりするところから見て取ると、シダーウォルトンはこの時初来日で、日本にも美味しいウィスキーがあるのに感心してこんな曲を書いたのではないかと推測してしまいます。
この曲3拍子のブルースなんですが、とても洒落たメロディでソロの方もバックの二人と息がぴったりあっていてとてもよい。観客もじっくり聴いているうちに熱くなってきてベース・ソロのあたりから「イェイ」という声を連発するところなんかも臨場感があります。
でも、このころのジャズを聴く人はやたら「イェイ」を連発するなあ。
実はワタクシもライブなんかで結構「イェイ」を連発する方なのでちょっと恥ずかしい感じがして反省させられました。
録音は当時の日本の録音技術はすでに素晴らしかったのでとても良いですよ。
ダイナミック・レンジは少し抑えめではありますが、楽器のバランスもいいし、細かな音もよく拾っていますし観客の熱気まで伝わってきます。
オーディオ的にも楽しめるアルバムですね。

イースト・ウインドのCDシリーズは現在限定プレスで発売中ですので、ご興味あるお方はお早めに、ってレコード会社の回し者みたいですが。

これらイースト・ウインドの一連のアルバムについて、いい機会なので手持ちの情報に限られますが少し続けて取り上げてみようと思います。


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2015年3月11日 (水)

Ebb&Flowと出会ってもう1年

〽︎ きょ〜ぅわあ〜、わたしの〜、しつ〜れん〜きねんびですぅ〜〜。
って古すぎて誰にも分かんないだろうなあ。

もう過ぎちゃったけれど、3月6日は〜、私の〜、Ebb&Flowと出会った記念日ですうぅ〜!ってこっちも何のこっちゃ?ってお思いでしょう。

Ebb&Flowとは、ワタクシの釣り人生を変えてしまったソルト・ウォーター・フィッシング・ショップの名前です。たびたび本ブログには登場しますが。

昨年3月6日の昼下がり、偶然乗った地元路線バスの車窓から見えたSoltwaterの看板の文字、今でも忘れません!

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あれから1年、ワタクシの釣りは予想どおり大きく変わりました。
昨年4月の能登輪島ゼロ泊三日弾丸ぶりツアーを皮切りに、沖縄船中泊、五島列島ステイタス号、仙台ワラサ、男女群島、玄界灘壱岐、コモド島GTと一気に大物釣りの世界に没入し一年が過ぎ去りました。

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変わったのはワタクシの釣りだけじゃあありません!
お店の一階にあったコンビニがなくなり、今ではラーメン屋さんになっているし。
光陰矢の如し!1年経つといろいろ変わるぞ!

大物こそ釣っていませんが、ブリ、カンパチ、ヒラマサ、イソマグロ、GTといった大物ソルト・フィッシングのターゲットを一通り釣りあげることができました。あ、でもなんか足らない、そうだ!マグロがまだだった。

Img_0003
マグロは相模湾でも釣れると思うとなんだか気合が入らなくていかんのです。
今年はマグロを釣ろう!
できれば、なんでもいいから10kgオ−バーを10本くらい釣ってみたいなあ。
なんて夢は膨らむばかり。おかげでお財布はだいぶしぼんだけれど、イイんです。
こんな力の要る釣りなんてどうせそう何年もしないうちに、老化で体力がなくなってできなくなっちゃうに決まっているんですから、今のうちに勝負しておくんです。

Imgp1786
人生は総じて短い。悠々として急げ!
とは、作家の故開高健氏の言葉ですが、僕は悠々と急いでいるんだろうか?
ただただ勇み足っていう気もしないけれど、今しかできないことを精一杯やる。

この一年のワタクシの釣りは過去の何十年ぶりにも相当する充実したものでした。同時にワタクシの人生そのものも充実していました。得たものは魚だけでなく多くの友人と出会うことができました。
人生で最も大切なのは良き出会いだと思います。出会いは人生の最高の財産だと思うのです。

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さてさて、今年の釣り計画も着々と進んでいますよ。
5月末からは約半月間西表島からスタートして石垣島、鳩間島あたりの離島巡りを計画中、最後は沖縄の船中泊で締めくくって帰ってくるという贅沢な釣りの旅です。

果たして、何が待ち構えているか?
期待に胸膨らませています。いい歳して。

ちなみに、冒頭の歌は石野真子ちゃんの「失恋記念日」でした。

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2015年3月10日 (火)

上越高田の夜は更けて@STOMP 上越高田

ひょんなきっかけで、新潟は上越市高田に住む大学ジャズ研の後輩Sに会いに行くことになり、同じく大学ジャズ研後輩のTを誘って遥々神奈川から350km余車で走って出かけました。


都内の渋滞もなく順調に関越高速に乗れたので朝出て昼の1時過ぎには新潟に入り、妙高の山々を左手に通り過ぎ上越高田へ。市内に入ると雪こそなかったものの町屋造りの家並みに雁木が続く独特の風情のある街並みに旅情が込み上げてきます。

30409

宿泊のホテルもカーナビがバッチリ教えてくれたので問題なく到着。
早速地元Sに電話で連絡を取るのだがなぜか電話に出ない。留守電になってしまう。仕方ないのでT街に繰り出し散策することに。

30408 ホテルの窓から虹が見えた  これは何かの前兆かそれとも幸せを呼ぶ虹か

ホテルがある通りは雁木の並ぶ飲屋街なのだが、異常に飲み屋が多いのでビックリ。
小さな川を渡って本町通という少し広い道沿いはどうやら街の商店会らしいのだが、シャッターの閉まった店が多く閑散としている。

しかし、地方によくある寂れたシャッター街という趣はなく、小綺麗にしているのでたまたま今日は閉まっていますと言う雰囲気。酒屋を探してさまようが中か見つからず、花屋さんのおばちゃんに聞いてもこの辺にはないというので、とりあえず駅に向かう。駅周辺なら何かあるだろうというのと、観光案内所などもあると踏んだのだ。

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これが正解で、観光案内所がありそこで地酒の酒屋さんを聞くが本日は定休日ということで翌日行くことに。ちょどそこにSから電話があり合流することになった。

およそ30年ぶりにあった後輩Sはぱっと見はあまり変わっておらずすぐにわかった。
とりあえず温泉でも入りましょうということになり、車で近くのスーパー銭湯に行く。お湯に浸かってドライブの疲れを取ったら夕方6時、夕食のお時間。

美味しいてんぷら屋さんがあるというので連れて行っていただき、気の利いた小料理に刺身天婦羅などをいただきながら再開に乾杯し昔ばなし、近況、バカエロ話などしているとあっという間に時計は9時を回っていた。

Sは高田の街でSTOMP(ストンプ)というバーを共同経営しているので、そちらに移動しジャズなど聞きながら昔話でもしようや、ということになり移動。

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お店は中町通の中心部、ガソリン・スタンドENEOSの隣の二階にある。
狭い螺旋階段を上ったところにドアがあり、開けて入ると手前にテーブルが二つ、奥にカウンターがあるのでそちらの奥に陣取る。

こじんまりとしたミュージック・バーという感じのお店はジャズだけでなく、Sと共同経営しているもう一人のSさんの好きなロックもかかる。「プログレあります?」ときいたら「あります」とのお返事に、思わずニヤリとしてしまいまう。「なんでもありだな」と思ったからだ。

1件目のてんぷら屋でそこそこ日本酒を飲んでいながらもハーパーをボトルで入れて飲酒開始。Tは水割り私はロックで。

早速Tの手持ちのCDからイタリアン・ジャズのアントニオ・ファラオを取り出してかけてもらう。幸い他に客はいなかったので傍若無人に振舞えたのだ。しかし、飲酒が始まると、いや、始まる前からすでに酔っ払って出来上がりつつあるTとSはひねりのない下ネタを連発し悦に入っている。

30年ぶりの再会というと、積もる話の量も相当なもので話題は尽きない。
小一時間ほどしたところで常連さんと思われるお客さんが入店。

Cさんというこのお客さんにSが我々を紹介すると、Cさん「わざわざこんな遠くまで来てくれるなんて嬉しい関係ですね」と声をかけてくださったのが間違いだった。

優しい一言を「スキ」とみるや酔っ払いTは初対面Cさんに下ネタ攻撃!どう反応して良いのか戸惑うCさんにSまでが下ネタ攻撃。

客をいじってどうするSよ!と思ったが、このCさん、心の広い方で面白くもない下ネタを軽くいなして人生における人の出会いの素晴らしさについて語ろうとするのだか、せっかくのいい話を二人の下ネタ攻撃が台無しにしてゆく。

30503

翌日スキーに行くつもりだった私は酒の量をセーブしていたので、さほど酔っておらず後輩二人が酔っ払って子供のように弾けていく姿を酒の肴にしながらバーボンを舐める。

全く35年以上前の学生時代からちっとも進歩していな、人間の本質というものはそう簡単に変わるものではないのだな。などと呆れつつ感心しつつも次第に下ネタ攻撃にこちらも侵されてきてしまい、しまいにはCさんも加わって泥沼の飲酒となていったのであった。

思えば、人生の出会いというのは不思議なもので、我々3人が出会ったのはジャズという音楽があったからこそ、いや客のCさんとて同じ、ジャズを聴くからこの店に出入りするようになったのだ。

音楽が結ぶ縁で思いを共有できる友が増えるというのは誠に嬉しくこうした友は人生を豊かにしてくれる。

私の場合、音楽に限らず、釣り、子供の保育園、スウィミングと他の趣味を通じてこうした友ができてゆくので生きることが楽しくて仕方ない。

話はあちこちに飛びまくりながらその隙間にひねりのない下ネタギャグを織り交ぜて会話は弾み時間はあっという間に過ぎていく。
気がつくと時計の針は午前1時を回っているではないか。

先ほど開けたボトルもほぼ空になりかけている。

1時半を回る頃、明日があるから、とCさんに再会をくりやり約束させ店を出た。

ホテルの部屋に戻ると自分がかなりよっていいることに気付きながら即爆睡。


翌朝7時起床。酒はなんとか残っておらずスキーに出かける準備をする。Tは二日酔いで撃沈しスキーを断念。

夕方スキーから帰り一休みしたのち食事に行き、STOMPの開店に合わせてまたまた螺旋階段を登る。

ドアを開けるとすでに客が一人おり、少しホッとした。

Sもすでに店におり、そのお客さんを紹介していただいたが、今日のお客さんは昨夜のCさんよりはガードが固かったので、攻め込まれずにすんだ。

S自身、昨夜我々の帰った後さらに来た客と飲んで本日は完全な二日酔い状態で、酒を口にせず水を飲んでいる有様。

二日目のこの日は私が持ち込んだCDをかけてもらう。
最近再発されたイーストウィンド・レーベルの数枚とマイルスのセラードア・カフェのライブ5枚組を持ってきた。マイルスはいわゆる電気マイルスだ。こいつをかけたらお客さんも帰ってしまうなと思われたのでとりあえずはイーストウィンドのアート・ファーマーでソフトにスタート。

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もう一人、客が来店し先にいた方と知り合いらしく一緒に飲み始めたので、本日はTも絡むことなくこちらは独自に飲む。
そこに、昨夜のC氏が登場。
せっかく静かに飲めると思っていたところに餌食が登場してしまったため、昨夜の再現が始まってしまう。

11時を過ぎ、先の二人の客が帰ってしまうと完全に昨夜のリプレイになってしまった。音楽もジャズは飽きたのでとりあえず電気マイルスから始まり続いてロックを、Cさんのリクエストでジョニー・ウィンター、最後はもう一人のSさんのお気に入りでスティービー・レイボーンとブルージーなロックに変わる。

このSTOMPと言うお店、音楽好きにはたまらないほどたくさんの音源を持っていらっしゃる、ジャズに関わらずロックも充実しているようだ。お酒も充実している。
高田を訪れた音楽関係者、ミュージシャンなどもよく来るとか。
皆様も、上越高田の街にご用の際には(あまりないだろうけれど)是非足を運んであげてください。普段は我々がいないので下ネタ攻撃も無いと思われますので、心地よい空間を提供してくれると思われます。

心地よいギターの音に埋もれながら、時折音楽の話を真面目にしつつも最後は下ネタに着地してしまいながら、上越高田の夜は意味なく更けて行ったのでありました。

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2015年3月 9日 (月)

関温泉スキー場 2015年3月

関温泉スキー場と言われて「お!あそこか!」とすぐピンとくる方はかなりなパウダー・ジャンキーでしょう。

そうでない方!パウダー・ジャンキーといっても、怪しい粉薬の中毒者のことじゃあありませんよ。これは、パウダー・スノーを求めてスキー場を彷徨うスノーボーダーおよびスキーヤーのことなんです。

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今を去ること24年前、カナダのウィッスラー・スキー場でヘリスキーを初体験し、深雪スキーにすっかり心を奪われてしまったワタクシは、その後国内で屈指の深雪エリア、北海道ニセコや八甲田山、谷川岳天神平などパウダーだ!と聞けばどこでもすっ飛んで行ったんですが、パウダー・ジャンキーの間でも有名なのにまだ訪れたことのないスキー場がわずかながらあります。その一つが関温泉スキー場なんですね。

どこにあんの?とおっしゃるあなた。グーグル・マップあたりで妙高高原スキー場を検索してみてください。
妙高には池の平、赤倉温泉といった大スキー場が有名ですぐに目に飛び込んでくるでしょうが、その横にひっそり佇む小さなスキー場。そこが関温泉スキー場です。


リフトは僅か二本。それも一本はペアリフト、一本はシングル・リフトという控えめな設備。高速クワッドルフチなんていうものはありませんしそんなもの掛けるような長いコースもありゃしない。

ざっくり見て二コースしかない小さなスキー場なのですが、このスキー場、深雪で知られており、ジャンキー達が各地から遠路はるばるやってくる有名スキー場なんです。

2015年3月5日朝9時ちょい前、ワタクシの車は関温泉スキー場のこじんまりした駐車場に入りました。
満車でおそらく5~60台くらいしか入らなそうな駐車場はこれまた高い雪の塀に囲まれた道路沿いにこじんまりと佇む温泉街の一角にあり、ともすると見落として通り過ぎてしまうくらいの目立たない小さなものでした。

車を降りてスキーの支度を始めると、たまたま二台隣の車の方が、ヘルメット姿で太いパウダー用のスキーを出していました。「ああ、やっぱりここはそういうスキー場なんだ」とワクワクしてスキーの支度をしゲレンデへ向かいます。

温泉宿の隙間の細い通路を抜けると、すぐに小さなゲレンデが目の前に広がり、リフトが一基見えました。
レストランやスキー・センターのようなサービス施設は見当たらないので、リフト横の小さなチケット売り場にいってチケットを購入すると同時に情報収集。

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レストランはなんでも初級者コースの途中にあるらしい。トイレもそこに。あとは特に何もないらしいということが判明。とにかく滑ろうということでリフトに乗ったのはいいのですが、スキーをするのは二年ぶりな上、このところ加齢による体力低下が著しく、特に脚力に全く自信がないので恐る恐るのスキー開始となりました。

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この日の天気は曇り時々雪。雪はざっと見ても3m以上は積もっていると思われたのですが、昨日東京では20度を上回る4月並みの気温を記録した日本列島、こちら信越方面も暖かくすっかり雪解けが進んでしまったところに夜になって冷え込んだため、昨日柔らかくなった雪を引っ掻き回したのが硬く締まった状態になり、パウダーとは程遠い雪の状態になってしまっており、せっかくはるばるやって来たのにとても残念な雪でした。
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まあ、今回はパウダー狙いで天気予報を見て狙いを定めて来たわけではなく、上越高田の友人の所に訪れたついでに一丁行ってみようか、という程度のスキー行なので贅沢は言いません。
それよりも、スキーが久しぶりなのでパウダー云々以前に滑れるのかが心配。
20歳でスキーを始めて以来もう38年も経ちますが、こんな気持ちに襲われたのは初めてのこと。歳はとりたくないもんです。

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1本目は恐る恐る硬く締まった初心者コースの緩い斜面をゆっくり小回りしながらスピードを出さずに滑って見ました。圧雪されているとはいえ所々にあるデコボコに板がバタつき不安定に。ちゃんと板に乗れていないのでうまく下半身の力が板に伝わらず板を抑えることができないんですね。スキー板は4年前に買ったアルマダJJという幅の広い深雪専門の板なので、普通のカービング・スキーよりも雪面と当たる面積が大きいのもバタつきに拍車をかけているのかもしれません。そもそもこういう雪の上を滑る板じゃあないのかも。

ともかくなんとかズリズリ板を横にずらしながら一本降りてほっと一息。
すぐに二本目のリフトに乗って様子見で二本滑った後、4本目はリフトを降りて左手に曲がった先にあるすり鉢状の狭く少し急なコースへ。斜度的には瞬間的に20度弱くらいの斜面がある対したところではないはずなんだけれど、滑り始めたら板が抑えられずスピードコントロールが全くできなく敗退。

その後は、初級コースで足馴らしのつもりで休憩を挟み10本ちょっと滑り込みました。

最後の方は大分感覚を取り戻してスピードに乗った小回り、大回りが自在にできるようになりましたが、一昨年やった五十肩の後遺症が意外にスキーの邪魔をして、ストックワークがうまくいかなかったのが気になりましたよ。なん度も言うけど歳を取るとこういう肉体的ハンディとどう付き合ってスキーを楽しむかを考えなければならないようです。このままではもうバック・カントリーのパウダーに行くことはないのかもしれません。寂しい話ですが。

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今回は滑らなかったけれど、リフト周りの林の中も特に規制がないので、雪がいい時には最高のツリー・スキーが出来そうです。
上級者コースも行かなかったのでどんな斜面かわからないのですが、基本は未圧雪ということなので積雪量が多い時は魅力的なコースなんでしょう。

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ゲレンデ・マップを見たらリフトのコースと少し離れた場所にバック・カントリー・エリアのような斜面があり、こちらはガイド付き、自己責任で楽しんでくださいとの注意書きがありました。公式HPを見るとガイド・サービスの会社も幾つか紹介されていたので、ゲレンデ外に出るときはこういったサービスを利用するのがいいんでしょうね。

 

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駐車場でみたスキー氏はリフトを降りて左に回り込んだ林の中を滑っていたようなので、かなりの足前と見ました。帰りの駐車場で彼の車のナンバーを見たら八王子ナンバーだったのでビックリ。やはり好きな人は遥々やってくるようですね。ワタクシの横浜ナンバーと二台並んだ姿は地元ボーダーの方々から見たら、よくもまあいらっしゃった、という風に目に写っていたのかも。

次に来るときは2月のシーズン最盛期を狙って来ることにしましょう。

それから、鈍ってしまったスキーの足前もなんとかしなくちゃ。


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2015年3月 8日 (日)

コモド島GTツアー その14@どこに行く俺の釣り?

全国3000万人のGT釣りファンの皆様、3000万はウソですね。聞いた話では3000人しかいないらしいです。
ワタクシが参加したので3001人に増えたのかもしれませんが何れにしてもマイナーな釣りですね。

釣り師的には、
マイナーな釣り=釣り師が少ない=魚が減らない=釣れる という短絡的な思考で行くとマイナーもまたよしとするところではあります。
そもそも日本国内でのフィールドが遠く狭い上に遠征や道具にお金がかかると言ったらごく限られた人たちの道楽にしかならないのは良くも悪くも仕方のないことだと思います。

6歳の時、埼玉の川でクチボソを釣ったのがワタクシの釣初体験、原風景であります。そこから、ヘラブナ、ブラックバス、ニジマス、シーバス、シイラ、マグロ、ブリ、ヒラマサ、ときて52年目にして初めて釣ったGTですから感慨もひとしお。

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幼いころ毎日のように近くの古川にフナ釣りに通った頃、己がこのようなばかデカイ魚を、しかも遠い南の島まで出かけて釣ろうなどとは考える由もありません。
こうした魚を釣れたことは釣り人冥利につきますし、釣りをしていて本当に良かったとも思います。

一方で、ある種の達成感や区切りを感じてしまったワタクシは、自分の「釣り史」を振り返っています。
釣りというのは人の欲深さの表れではないのかと思うくらい、次から次へともっとたくさん、もっと大きくと欲望が拡大していく遊びです。ワタクシの釣り人生もまさにそれそのものだったに違いありません。

そんな釣りに一区切りしてしまったワタクシは、この先自分は何を釣るのか?釣りとどう向き合っていくのか?次の目標は何?という壁に当たっているような気がします。

さらに大きなGTを求めての釣りを追求するということは十分にあり得ることですが、そこに自分の最終目標があるようには思えないのです。
難しいこと考えなくたって釣れりゃあいいじゃん!楽しけりゃあいいじゃん!ておっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

もし、釣りが職業であるならば、釣り続けることが生きることなので迷うことなくあらゆる釣りに挑み、探求して行けばいいだけのことなのですが、ワタクシにとっての釣りはあくまでも趣味ですので、気まぐれ、気分次第で釣りに行くかどうかを決めればいいだけのことなのです。そして、自分自信がそういう気まぐれ屋だということも薄々気づいているんです。

成人してからのワタクシの釣りの一つの目標にアラスカのキングサーモンというのがあります。これは以前にも書きましたがこれは作家の故開高健氏の影響です。

「もっと遠く、もっと広く」シリーズから「オーパ」のシリーズに至る開高さんの世界の魚を釣りまくるというのは夢であり憧れでした。ワタクシの釣りはいつも開高氏の背中を見て釣りをしていたようにも思えます。

その開高さんもやらなかったGTを釣れたことは大きな誇りでもありますし同時に大きな喜びでもありますが。

以前書いたように、今年1月のある日、アラスカのキングサーモン釣りツアーの広告を見て、行こうかどうか悩みプロ・ショップのY店長に相談したところ、結論は2月のGTツアーを終えてからでいいんじゃないですか?と言われ、気持ちが楽になりました。
今そのGTツアーを終えてつらつらと考えてみると、次の大いなる目標はやはりアラスカのキング・サーモンなのかなあと思うのであります。
一匹の魚との出会いはいつもドラマチックです。
どうしてそこでその魚に出会えたのか?魚を釣った時、いつもとても運命的なものを感じながら釣りをしています。
鮭釣りの特異性には、鮭という魚が産卵のため何年も過ごした海を離れて生まれた川に遡上するところを釣り上げる、というところがなんともドラマチックで、このドラマ性は他のどんな大きな魚釣りにもないのではないかと思うのです。

アラスカというと、もうひとつ思い入れがあります。
それは、カヌーイストの野田知佑さんからの影響です。
30代の頃、野田さんの書かれたマッケンジー川やユーコン川の川下りのエッセイを読み漁り憧れていました。野田さんの生き方も好きでしたし、ああゆう冒険にも憧れたんですね。今はカヌーでアラスカの川を下ってみようなんて大それたことは考えませんがせめて、そこに書かれていた世界を目にしたいという思いは強くあります。

今、ワタクシの心は再びキング・サーモンに向かい始めているような気がします。
いつかは、アラスカの地でキング・サーモンを釣るのかもしれません。
同時にキング・サーモンをもし釣ってしまったら私の釣りはどこに向かっていくのだろうとも思うのであります。それは、なぜ魚釣りをするのか?という疑問を自分に問う旅なのかもしれません。

コモド島GT釣りルアーのお話は今回にておしまい。
次は二年ぶりにスキーのお話です。


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2015年3月 7日 (土)

コモド島GTツアー その13@楽園は永遠か?

2015年2月21日
コモド島でのGT釣りを終えた我々一行はホテルでの帰り支度をすばやく済ませ空港に向かいました。

来るときは、なかなか到着しなかった飛行機は今度は定刻通りに到着したらしく、すでに空港に止まっているのが見えました。
滞りなく搭乗手続きを済ませると間もなく搭乗時間になり飛行機に乗り込みます。
きた時が嘘のように順調に事は進み定刻通り飛行機は滑走路から飛び立ちました。

眼下に見えるコモドの島々を眺めながら、ワタクシは今回の旅を振り返るのでした。

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今回の釣行で印象深いかったのは、ガイド・サービスの素晴らしさと国をあげての自然保護管理の二つでした。

船の名前は聞いたけれど忘れちゃいました。
正直言って船自体は決して新品の小綺麗な船ではありませんでしたが、GTを釣る上にはこの上なく満足できる船でした。

一番は船長の腕が良かったこと。ノルディンというフローレス島生まれのキャプテンは片言ながら日本語が喋れるので、ポイントについてからの釣り人への案内も分かりやすかったし、夜釣りが終わってからも我々の夕食に付き合い翌日の釣りのプランを一緒に立ててくれるという熱心なものでした。

彼は数知れぬコモドのポイントを熟知しており、その日の潮の動きなどに応じてベストポイントを提供してくれました。そしてそのポイントでの船の流し方もうまく、魚に警戒されないように、ポイントを潰さないように操船をし我々をバイトに導いてくれました。

そして船長をサポートするクルーの若者たちも、よく働いてくれました。
我々はタックルを替えるたびに、キャビンの上のロッドホルダーからそれを取ってくれましたし、魚がヒットすると素早くデッキに降りてネットを構え魚をすくいます。
釣れた魚のフックをはずし魚に水をかけてリリースに備えてくれました。

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こうしたサービスは当たり前のことのようですが、日本ではなかなか無いですよ。
人件費の問題もあるのでしょうが、釣り人が貴重な時間を釣りに集中できる環境を備えてくれることはありがたいものです。
欲を言えば、ダメになったライン・システムを作り直してくれる技術を身につけてくれたら完璧なんでけどなあと思いますが。

二つ目はその船長の操船する船のエンジンでした。
新調したばかりのSUZUKIの4サイクル250馬力エンジンを2基搭載した船のパワーはこの時点でフローレス島一番とか。ポイントまで素早く静かに、快適に我々を運んでくれました。

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二日目の夕刻、スコールに見舞われ海が一瞬荒れた時も、このエンジンと船長の操船に安心して身を委ねることができました。

三つ目は、気の利いたサービスです。
飲み物は自由に飲めるフリー・ドリンクと有料のドリンクが大きなクーラー・ボックスにぎっしり詰められており、乾いた喉を潤すに十分な水分、釣りを終えたとの乾杯のビールを提供してくれました。

食事は、お昼はお弁当が出ました。
これも日替わりで違うものを出してくれたので飽きることなく食べることができました。

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一番うれしかたのは、お昼の休憩に冷たく冷えたスイカを出してくれたことですね。
これは季節によって出来ないこともあるのでしょうが、たまたま我々の言ったときにはスイカが出回っていたので用意してくれたようです。
乾いた体に冷たく甘いスイカは最高のデザートであり、水分補給にも役に立ちました。

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もうひとつ印象深かったのは、自然保護への取り組みです。
今回釣りをした場所は国立公園内で、この国ではこのエリアでの魚の捕獲は禁止されているらしいんですね。遊びで釣った魚は全てリリースということのようです。船には毎日レンジャーが同船し監視しています。フックは返しが潰してあるのか、リリースはきちっと行われているのかなどです。

魚たちは国にとっては大切な観光資源でもありますからこう言った徹底管理が必要なのでしょう。
コモド島でのGTフィッシングの歴史は浅く、聞いたところによるとまだ10数年程度のこととか。

はじめはヒットする魚が皆60kgもある大物ばかりだったそうで、片っ端から糸を切られてしまったとか。これでは魚がいなくなてしまうというので釣り糸をPE12号以下は使用不可という縛りをつけたそうです。
その結果糸は切られなくなったそうですが、釣り上げられる魚は増えてしまったのか、糸が太いので魚が糸に気づいて食わなくなったのか、一時的に釣れなくなってしまったそうです。

それが、ここ数年、大物は減ったものの数が出るようになり、糸の制限はなくなったそうなんですが。釣り人だってかけた魚はあげたいのですから結果的に合理的なところに落ち着いたと見るべきなんでしょう。
振り返って日本を見てみると、釣った魚は大きさ、数問わず釣り師の自由、これは良いことのように見えますが無法状態ということでもあります。
入れ食いとなると魚をクーラーボックスに入るだけ何十匹も持って帰るのは当たり前、そんなに持ち帰ってどうするの?っていう数の魚を、むしろそれを誇らしげに写真を撮り釣り宿の釣果情報にあげていたりするのが現状です。

魚種によって異なるとはいえ、魚の資源は無限ではありません。
釣り過ぎれば釣れなくなるのは当たり前です、そして今の日本、特に関東近海などではこういうことが起こっていますし、まさに起ころうとしている魚種もあります。

産卵期の乱獲制限やキープする魚の大きさに制限を設けることもそろそろ考えていかないとならない時期なのではないでしょうか。今後10年、20年先の日本の釣り業界を思うとき暗澹たる気持ちになるのであります。マグロだけでなく、すべての魚について現在の日本の職業漁業も含めた規制を環境省あたりが利権ではなく理論に基き、なんらかの規制をすることが必要な時期に来ているのではないかと思います。
コモドに話を戻しましょう。
コモド島にも幾つかの問題があるように思えました。
一番感じたのは観光開発による人口の手中が起こった結果、下水などのインフラが間に合わず、下排水が未処理のままに海に流れていることです。
美しい海が売り物の島の海を汚してしまったら、そこに未来はないでしょう。

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海が美しい→人がたくさん来る→人口が増える→排水も増える→海が汚れる→人が来なくなる、という流れはどこかで断ち切らないことには楽園は楽園であり続けることはできないでしょう。

誰かが書いていました。自然の一番の敵は人間である。と、人間の私たちが自然といかに折り合いをつけてうまくやっていくのかということは永遠、普遍的なテーマなのでしょう。

飛行機の窓から眼下に広がるコモドの海を眺めながら、またこの海に来る時も楽園が残っていて欲しいと強く願ったのでありました。


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2015年3月 6日 (金)

コモド島GTツアー その12@外道と呼べない外道たち

「外道」というと釣りの世界では狙った魚以外のお魚ちゃんたちの少々ですが、本来の意味は、仏教用語で、悟りを得ることを内道(ないどう)と言い仏の教えのことを意味するものだそうで、これに対した仏の教えに対するものが外道で、中国などでは古来から仏教以外の教えやそれを信じるものを外道というようになったのが、さらに転じて日常用語では卑劣なヒト、人の道や道徳から外れたヒトなどをノノシルために使うようになったとか。(Wikipedia参照)

簡単いいうと道から外れたもの、よそ者といった意味から狙った魚以外のものを外道というようになったのかと思われます。

今回のコモド島GT釣りにおいても様々な外道くんたちが釣れましたが、あれは確か初日の釣りを終えてガイド社のMさんを交えて食事をしていた時のことだったかしら、GT以外のファイトだってとっても魅力的だし、釣り人を楽しませてくれる。
なんだか「外道」なんていう蔑んだ言い方をするのはかわいそうというか失礼なんじゃあないの?という話になり、ワタクシは大きく頷いたのでありました。

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この日釣れたコモド初フィッシュであるカスミアジについては、ワタクシの人生初カスミアジでもあり、よくファイトしてくれました。
それに、コバルト色に輝く魚体の美しさは、自然の美しさ、魚の美しさを堪能させてくれ大いなる感動を与えてくれました。
こんな素敵な魚を、「外道」だからって言って粗末に扱ってはいけないなと思ったのです。
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コモドの海には幾つかの外道がいて私たちを楽しませてくれました。
一番多く上がりファイトも見事だったバラフエダイはその代表格。

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その見事なファイトとのやりとりは決してGTに引けを取らない、緊張と快楽を与えてくれました。

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GTとのファイトの肩慣らしとしてもいいお魚ちゃんだったと思います。
それに、この魚が釣れるとGTもいるぞってき気になりモチベーションは上がりますし、何よりも、魚が食いつくということは自分のルアーがお魚ちゃんから見て魅力的に動いているということの証にもなる訳ですから、「外道くん」たちの存在はとても重要になってくるのではないかと思われます。

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一方で、歓迎されない外道というと、日本の近海での釣りではマトウダイのように潮の動かない時に釣れる魚が居るわけですが、これだって「今は潮が動いていませんよ」って釣り人に教えてくれるわけですから、ありがたいことじゃあないですか。

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今回のコモド釣行で一番美味しそうだったのは二日目に釣れたヨコシマサワラというサワラの仲間ですね。サワラですから、どんなお料理にしても美味しいのでこれが日本でしたら間違いなく小躍りしてキープということになるのですが、ここ、コモド島は国立公園内の自然保護に対する厳しい規則があり、一切の生物を殺すことは禁じているらしいので、お持ち帰りは叶いませんでした。

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話は少し飛びますが、ワタクシの冬の釣りの定番であるアマダイ釣りでは、外道としてよく釣れる魚にヒメコダイという魚にオニカサゴがいますが、これらはどちらも大変美味しいお魚ちゃんたちで、特にサイズのいいオニカサゴなど刺身で食べたら最高のお魚なので、本命のアマダイよりも釣れた時には声を上げてしまうほど嬉しいもんです。

こうして考えてみると「外道」には「いいファイト」「美しさ」「食べて美味しい」「潮の良し悪しを知らせてくれる」などの釣り日のにとって欠かせない存在なんじゃあないでしょうか?
「外道」なんて呼び方をしちゃあ失礼な感じすらしてきます。
外国では外道に対する言葉ってあるんだろうか?英語で外道ってなんていうのかな?

稀にですが、外道だからといってぞんざいに扱いまるでゴミのように粗末にする釣り人を見かけることがありますが、「外道」だって命あるお魚ちゃんたち。
一つの命には変わらないんですから、もう少し優しく取り扱ってあげてもいいのではないのかなあ、などとコモドの海で考えたのでありました。


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2015年3月 5日 (木)

コモド島GTツアー その11@Hさん爆発!

Hさん爆発!というタイトルを見てニヤリとしたあなた!何を想像なさいました?
今回も釣りの話ですよ。
えっちさんバクハツと読まないでくださいね。エイチさんですから。
中田のWさん、横浜のPZ3さん!そこのところよろしくお願いいたします。

さて、本編に戻り最終日、残り時間もあとわずか。次に船が移動したのも見覚えのある岩礁帯でした。

確かここでも昨日か一昨日に出ていたはず、そろそろ出るならここらへんだぞと思いながらキャストを開始。すると2投目くらいに突然水しぶきが上がりました。しかもミヨシの私、隣のAさん、さらに隣のHさんと立て続けに!

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ついに来た!最後はドラマチックに終わっちゃる!と一気に興奮するも手元に魚の重みは伝わってきません、魚はかからなかったのです。隣のAさんもバイトのみでヒットせず、ところがそのお隣のHさんにはしっかりと掛かっていた。

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ヒット!の声に船上が活気付きます。
魚はなかなかのサイズのようで竿は大きく曲がりHさんは体重をかけて魚とのやりとりをします。
船手前まで寄ってきたところで魚が反転し船の下に入り来そうになると、素早く体を前に出し魚が船底方向に走るのを止めます。この辺のやりとりは見応えがある。

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最後は魚も観念し上がってきました。
Hさん何匹目だろう?一番釣ったのではないかしら?

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普通ならばここで、拍手が起こりおめでとうのタッチなどして祝福するところなのですが、この時は残りわずかな時間、自分もなんとかもう一匹という気持ちが強く、ガイド会社のMさんとカメラマン役のY店長以外は釣りに集中していました。

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もうひと流ししたのちアタリが無いのをみると、このポイントを見切り次のポイントへ移動しました。

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移動途中なだらかな傾斜の山を見ていると、スキーをするにはいい斜面だなあなどと、赤道近くの国でありえないことを考える自分に呆れたりしながらも、時間は刻々と終了時間に近づいていきます。

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このポイントで最後です。というMさんの声とともに気合のキャスティングを開始するワタクシ。なんとかここでもう1匹手にしたいという強い思いで一投一投を丁寧に投げていきました。
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時計はタイムリミットの11時半まであと数分となり、いよいよ一投の重みが増します。
やみくもにキャストするのはやめて、船がいい場所に来たところだけを狙いを定めて打つのですが水柱が立つことはありませんでした。

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「次に一投で終わりです」というMさんの声に投げた最後の一投は糸を巻き上げるのが惜しく、船の手前までルアーを動かし粘りますがドラマは起こりませんでした。

結局この日は、Y店長の技あり1本とHさんの爆発で終了。
コモド島、3日間の釣りの日程は全て終わりました。
バイト数がどのくらいあったのかは確かには覚えていません、釣れたのは3日間合計で17本くらいだと思います。
コモド島での釣りとしては渋かったのではないでしょうか。

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それでも、小さいながら4本のGTを手にすることができた自分は幸せでした。
皆さんの力添えで釣れた4本です。
船長のノルディン(今まで名前を紹介していませんでしたね)をはじめクルーのみんなもよく助けてくれました。

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港までの1時間弱のクルーズ、爆発したHさんから頂いたビンタン・ビールを飲みながらコモドの島々の美しい風景を目に焼き付けようと、流れる島々の風景に見とれていたのでした。


今回の私のタックルです。ご参考になれば。
タックル1
ロッド   カーペンター 84/22 RF
リール  ステラ14000
ライン  バリバス Avani Casting PE 6号
リーダー  プロセレ ナノダックス210lb
ルアー  ルグランタンゴ

タックル2
ロッド カーペンター 83ML
リール  ステラ10000
ライン  バリバス Avani Casting PE8号
リーダー プロセレ ナノダックス230lb
ルアー  カーペンター シー・フロッグ

タックル3
ロッド  リップル・フィッシャー  ウルティモ83
リール ソルティガ5500
ライン バリバス Casting PE8号
リーダー プロセレ ナノダックス230lb
ルアー  ハンマーヘッド Dカップ

写真提供 プロショップ Ebb&Flow

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2015年3月 4日 (水)

コモド島GTツアー その10@残された時間

2015年2月21日、コモド島GT釣り最終日

この日は午後2時半過ぎの飛行機でバリ島に戻らなければならないため、帰り支度の時間を考えると11時半までには港に戻らなければならないのでした。
朝は7時以前に釣りに出ることは禁じられていつため、我々に残された時間はわずか4時間。

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昨日までの釣況を整理すると、1日目2日目共にGTが出たのはコモド島周辺であり、リンチャ島周辺はよくなかった。
コモド島でよかった場所は島の裏側にあたるあたりの港から一番遠いところだ。
前日の晩、夕食を食べながら船長も交え作戦会議が行われた。
手前から良さそうな場所を釣りながらコモド島に向かっていくには時間がなさすぎる。ここはひとつ勝負に出て、2日間良かったコモドの一番遠いところで短時間勝負をしてはどうか?というのY店長の提案に反対するものは誰もいませんでした。

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朝7時、港を出た船はフル・スロットルでコモド島に向かいます。
250馬力の船外機二機を搭載したこの船は、今コモド島で最も速い船だとか、それを操船するノルディン船長の腕も確かなのでこういう時は実に頼もしく感じたのでした。

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昨日後半荒れた海も幸い凪に戻っており、船は水面を滑るように走って行きます。
流れてゆく島々の風景を見ながら、ワタクシは昨日までの自分の釣りを振り返り、自分なりに作戦を立てていました。短時間勝負なのでルアー交換をしている時間ももったいないので3本のタックルに3種類のルアーを付けて決め打ちで攻めようと考えたのです。

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1本目は初日2日目共に外道ではあったけれど魚に反応の良かったペンシルベイト、ルグランタンゴを、2本目には初GTを釣ったシー・フロッグを、そして3本目はすこし悩見ました。昨日爆発したピンクのDカップにするか、それとも別のカラーのポッパーにしようかと。

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走る船の上でこの日初めて釣りに同行したこの釣りのガイド会社のMさんがおっしゃった。「赤金を付けている人がいませんね。赤金はいいですよ」と。
その一言でワタクシの3本目のルアーは決定、赤金のポッパーをタックルボックスから取り出し付けることにしました。

1時間ほどフルスロットルで走った船のエンジ音が急激に下がると、そこはあのコモド島の入れ食いポイントでした。

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はやる気持ちを抑えてタックルを手にし、いつでも投げられるように釣り座を確保します。

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期待の一流し目、一同殺気立ち無言でルアーを次々に投げていきます。最後のチャンスに一花咲かせたいという気持ちは誰も同じ、釣るぞ!という気合がそんな空気を作り出していました。

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「みんな殺気立っとる。魚に気付かれてしまうで」というAさんの一言がそんな雰囲気を少し柔らかくしてくれます。
実はAさん、ここまで一番たくさんバイトを出しているにもかかわらず釣れたのは外道のバラフエダイのみという、一番悔しい状況にいた方。他の皆さんもAさんに気遣っていい釣り座を優先させてなんとか1匹でも釣ってほしいという思いでいたので、そんな彼の一言はみんなの気持ちをも随分と楽にさせてくれたのでした。

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ベストポイントであったはずのコモド島裏側あたりは、この日は沈黙を続けました。
二流ししたところで船長は移動を決断し船のスピードを上げました。

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10分ほど走った船は岩礁帯の手前でスピードを落としました。
確かここはワタクシの初GTの場所だった様な気がします。釣れる雰囲気は十分。
「いつ出てもおかしくないぞ、出ろ!出ろ!」と声には出さずに叫びます。
3日目にもなるとキャストにも無駄な力が入らなくなり、思い通りのところにルアーが入ってくれるので、魚への期待感は増すばかりです。


釣り開始から早くも1時間以上が過ぎ、残り時間は帰りの移動を考えるとそう多くはありません。
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ここもダメかと思った時、船長の「ヒット」という声。
どうやら後ろの誰かが釣った様子、しかし自分の釣る時間が惜しいのでファイトの邪魔にならない前の釣り座でキャストを続けました。

GTは群れでいることも多いので一匹ヒットしたらもう一匹といことがあるからです。
時間もここまで差し迫ると、正直言って他人のヒットを喜んでいる余裕はありませんでした。

粘ってキャストを続けるも、結局このポイントではワタクシは不発。
いよいよ残り時間が少なくなり気持ちは焦り始めます。
「移動しま〜す」の船長の声にエンジンは唸りを上げて次のポイントへと向かって行きました。
この後、魚を掛けたのはY店長だと知りました。
さすがプロ、写真を撮りながら合間を見ての釣りでも結局1日1本しっかり釣っている。
感心させられつつも、自分にだってまだまだチャンスはあると言い聞かせます。

船は走ります。果たして、最後にドラマは起こるのか?! 
お楽しみに!

 

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2015年3月 3日 (火)

コモド島GTツアー その9@ピンクのDカップで二発!

インドネシア、コモド島でのGTフィッシング、昨日人生初GTを何とか釣り上げ、さらに本日、人生二匹目となる魚を上げることができたワタクシは次の目標、そう!サイズ・アップに向かってルアーをキャストし続けるのでありました。

今回ワタクシの持って行ったルアーは全部で26個。
大きく分けると魚の形をしたペンシル・ベイト、そしてその沈むもの、それに口の部分が大きくお椀のように開いたポッパーというものの3種類になります。

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それぞれが、様々な色のものがあり、その時の釣り場の状況、天候、魚の気分、自分の好みなどに合わせて選んで使うのでありますが、その時の答えは簡単にはでて来ないのが常なんですね。

逆を言うと、正解が見つかった時は魚が次々と掛かってしまうという夢のような現象も起こりうるわけです。釣り師は誰もがそれを求めてたくさんのルアーを買い込み手にして釣り場に向かうのですが。

午前中手にしたもののしばらくの間バイトもないワタクシは、今日はできるだけ色々なルアーを使ってみよう、と自分なりにテーマを設けていたのでした。

一匹釣れるとどうしてもそのルアー頼みになってしまい、同じルアーを延々投げ続けてしまうことがワタクシの釣り人生の中では往々にしてあったのですが、これはあまり良くないパターンなのです。

釣りの上手な人を観察していると、場所や状況に合わせてどんどんルアーを変えていくのがよくわかります。昨日連発したNさんは、一匹目はポッパーで二匹目は沈むタイプのペンシルで釣っていました。

ワタクシもこれを見習おうというわけですが、やみくもに色や形を変えてもダメなのは分かっているんですが、この釣りの経験の浅いワタクシにはどういう場面でどのルアーを使ったら良いのかがまだわかっていないんですね。

今回は、同行の皆さんのアドバイスと釣行前Y店長のお店でルアーを買うときに聞いた使い方を参考にしてルアーの選択をしていきました。

そして二日目の午後、どのルアーを使おうか考えていたときにふと、お店でのY店長のある言葉が思い浮かんだのです。「曇った時はピンクがいいんですよ〜」とニコニコ目で語る店長の顔まで思い出してしまったその時、ふと空を見上げると先ほどまで雲間から射していた陽は雲に遮られ明らかに光量が下がっているじゃあありませんか。

よし、これを使うなら今しかない!と心に決めたワタクシの右手にはピンク色のポッパーが握られておりました。ハンマー・ヘッドと言うブランドのDカップというルアーです。ハンマー・ヘッド、Dカップ、ピンクとなんだか曇天よりも夜のネオン街の方が似合いそうな雰囲気ですが、制作者側にもそれなりの思いが込められているのでしょう。
ワタクシも一つこのDカップのピンクで勝負してやろうじゃないか、という気持ちになり糸にセットしました。

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この時ワタクシは船の最後方でキャストしていたので、自分のペースでルアーを引いても潮の流れで後方に流された自分のルアーが他の方の糸に絡んだりして邪魔をすることがない状況にあったので、精神的に非常に気楽に釣りをすることができました。

船がある岸壁際を攻めた時、前の方々がルアーをキャストする位置を確かめて、まだ投げられていない隙間を見つけてそこに投げ込むことに注力してみたのです。

三投目くらいだったでしょうか。
ここはいい場所だなあ、と思われる岩と潮の流れの絡むポイントが誰にも狙われないままワタクシの目の前にやってきました。すかさず狙いをつけてキャストすると、キャストがヘタクソなワタクシのルアーが(なんだかカタカナばっかりだ)いいところにスポンと入った。
この時、一瞬、来るぞ!という予感とも閃きともつかない何かが体に走ったのです。

そしてルアーを二三回、ポコッ!ポコッ!と音を立てて動かしたその時!突然水柱が立ち上がり竿を持つ手にズシッと重さが伝わってきました。ヒットです。
今度の魚は先ほどまでのものとは明らかに違うことが一瞬で感じ取れました。
竿は大きくしなり、一瞬体が前に引き込まれそうになったのです。

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「ヒット!ヒット!」と叫びながら糸を巻こうとするのですが、なかなか巻けません。
それどころかドラグを鳴らして出て行ってしまう。水深が浅かったらこのままでは糸が海底の根に擦れて切れてしまうところなのですが、幸い水深があったためその心配はせずに済みました。

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近寄ってきたY店長が、ゆっくりゆっくり、落ち着いて、巻ける時は巻いて、竿を立てるときに少し腰を落として、と丁寧に適切なアドバイスを投げてくれます。
ワタクシはなんとか言われたようにするだけ、なのですが、これがなかなか出来そうで出来ない。歳で体が動かないんです。

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やっとの思いで上がってきたGTはこれまでの二本よりははるかに大きい。
正確には測っていませんが少なく見積もっても10kgはくだらないでしょう。

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大きさもさることながら、自分なりに考えて釣ったので達成感が違うんです。
前の二匹は釣れちゃったという感覚だったんですが今度は自分で釣ったという違いがあるんですね。

この一本でかなり満足したワタクシは、気持ちに余裕ができてその先の釣りに望むことができました。この気持ちの持ちようが釣りではとても大きなポイントになるものです。

船は次のポイントへと移動してゆき、およそ30分後に入った小さな岩礁帯のようなポイントでまたしてもワタクシのピンクのDカップにヒット!

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今度も一番後ろで同じような感じで釣れました。ヒットする前に一瞬「来るぞ!」って武者震いしたんです。
この魚のファイトは強烈でした。

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グイグイと下に潜り込み、しばらくすると引かなくなったもののピクリとも動かず糸を巻くこともできない状態になってしまいました。ここで無理をすると糸が切れたりするので、相手の出方を待ちつつ動いたところで一気に勝負に出たところ、やっと上がってきたGTの顎に針がかかっていたため、口にかかるよりも魚が自由に泳ぎ回れたため引きが強かったのです。
当然サイズは先程よりは小さめ。
それでも、またまた自分で釣ったという気分を味わえたので満足のゆく一本となりました。

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ピンクのDカップの大活躍です。
どうやらピンク色がハマったようです。
この日のワタクシの釣りは、朝の一本にこのピンクで二発、一日で三本なんて上出来じゃないですか。
サイズは大したことはありませんでしたが、ワタクシの体力ではこのくらいまでがいいところなのかもしれません。

最後の一本の時なんか、途中で腕が疲れて竿を支えるだけで精一杯、リールを巻くこともできないくらいでしたから。

昨日Y店長が言っていた「40キロオーバーなんて釣ったら怖くて投げられなくなる」っていう意味がやっと理解できました。
その後は、空模様も変わったので色々試したのですが最後までヒットはありませんでした。

さらに、夕方帰り道で船はスコールに遭遇してしまい、一瞬にして海は時化に変わり釣りどころではなくなり、港に戻るのが精一杯でした。

後で聞いたらY店長はワタクシの知らないうちに1本あげていたとか。
プロは抜け目ないというか、釣るときはきっちり釣るものだと感心させられたのでした。

さてさて、釣りは残すところあと明日の半日だけ。さらなるサイズ・アップはなるのか?

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2015年3月 2日 (月)

コモド島GTツアー その8@サイズ・アップ !

2015年2月20日、釣行二日目。

昨日のバイト数は5人でおよそ20バイト以上、キャッチは7本。
魚が出た割にはヒットする確率が低いことがわかります。魚の活性は低いようでした。

この日は昨日はやらなかったリンチャ島というコモド島の手前にある島を攻めてからコモド島に向かう計画です。

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今日の目標はサイズ・アップです。
大きいのを膝の上に乗せてど〜んと写真を撮りたかったのです。そのためにわざわざ二日もかけてここまでやってきたのですから。

30分ほど船は走りリンチャ島付近に到着。水路のように狭い海域に入り込んでいきます。狭い水路は流れも速く、島だけ見ているとまるで島が流れに乗って流れていくような錯覚に陥ります。

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水路の中の流れの変化や岸壁際を攻め始めますがなかなかバイトがありません。
どうやら昨日にも増して魚の活性は低いようです。

水路を進みながら小一時間ほど釣っていったあるポイント。
ワタクシはちょうどミヨシに立って右前方方向にキャストを繰り返していました。
ルアーはルグランタンゴというペンシルベイト。昨日カスミアジをかけたルアーです。

昨夜、イタリアン・レストランでの会話の中で船長が「午前中早い時間帯はペンシルベイト、午後からはポッパーがいいだろう」と言っていたのを耳にしていたので、実績あるこのルアーを選んだのです。

数投目、ルアーの場所にバシャ!と 水柱が上がりました。バイトです。
しかし手元に重さは伝わらず針にはかかっていませんでした。
すかさず竿を手前に引いてルアーを動かすとルアーの後ろ側が波立ち魚がまだルアーを追っているのがわかりました。珍しく冷静にちょこっとルアーをもう一度動かした瞬間、海面が炸裂し魚が空に舞うと共に手元にぐん!という強い引きが伝わります。
ヒット!!!さけびながらもその魚がGTではないことがワタクシには分かっていました。

駆虫に飛んだ瞬間の姿は細長かったのです。糸は一気に横に突っ走ります「サワラだ!」と誰かが叫びます。
サワラは東京湾でも釣れる魚で美味しい魚なので皆さんもご存知かと思われますが、釣り師的にはその鋭い歯が厄介な魚です。かかり所が悪かったり、ファイト中に糸が歯に一瞬でも触れようものならたちまち切られてしまい、魚と共に良い値段のルアーも海に消えてしまうという悲しい事態が起こるのです。

「頼むから切れないでくれ!!!」と神にも祈る気持ちで糸のテンションと緩めないよう必死に糸を巻くとなんとか魚体は船べりに近づき網の中に収まることができました。

上がったのは1mはあろうかという立派なサワラです。
1月に玄界灘で見たサワラよりも大きい気がしました。どうやら種類が違うらしく、ヨコシマサワラという魚だそうです。
Y店長が言うには、この魚が釣れるのは非常に珍しい事とか。GTではなかったにしろ、本日船中初の魚を手にして満足しました。

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それからの1時間、再びバイトもない厳しい状況が続きました。
見た目は選りすぐりのいかにもGTが居そうな雰囲気十分なポイントを次々と攻めていくので、我々になんとか釣らせようという船長の気持ちが痛いほど伝わってきます。

10時ちょっと前、ミヨシ付近で釣っていたAさんにヒット!
Aさんは、コモドに来る直前にぎっくり腰をやってしまったとかで、体調が万全でなく特に腰をかばいながらのキャストなのでこれまでなかなか思うところにキャストが決まらず苦しんでいるようでした。
それでも、GTのバイトは一番出していたところはさすがです。
そんなAさんにとうとうヒット!

竿おがグイグイ引き込まれ弓なりにしなります。
しかしAさん「なんかGTじゃないみたい。首を振らない」と余裕の解説。

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上がってきたのは、ご本人の予告通りGTではなくバラフエダイでした。
この魚も歯が強力なのでファイトには要注意の魚ですが、さすがAさん慣れたもので余裕の笑顔で上げてきました。

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この一匹を見て船長、この水路はダメと見切ったのか、船は大移動し水路の出口からさらに先へ進み大きな岩盤のある岬のポイントに入りました。
岬の先端には岩が点在して伸びておりそこに早い潮が当たっていいポイントとなっています。
「ここは出たらデカイですよ〜」とY店長。
コモドには何度も来ているのでいいポイントは覚えているようです。
一同、緊張した面持ちでキャストを開始。
ゆっくり船を流しながらポイントを攻め何度か流す方向を変えて攻めてみましたがバイトも無く不発。

どうも、昨日以上に渋いことは明らかなようです。
果たしてサイズ・アップはなるのか?と少々心もとなくなりつつある自分を奮い立てて次のポイントに向かいました。

しばしの移動の後のポイントは広く開けた海峡のど真ん中といった雰囲気のところでした。潮と潮がぶつかり合うところがポイントになります。
速い流れの中、ミヨシで投げるワタクシのルアーは前方に投げたつもりでもすぐに目の前に流れてきてしまいます。

この頃になるとキャストも慣れてきて、キャストして着水し、良いところをルアーが通過するとすぐにルアーを回収に入ります、するとすかさず後ろからその前のポイントにかぶせるようにキャストされて、ワタクシのルアー回収中に後ろの方がフレッシュなポイントを攻めると言うことが整然と行われるようになり、海面に整然と織り成す糸の動きは見ていて美しいものでありました。

数投目、久しぶりに海面が割れて手元に重みが伝わりました。
今度は出方からしてGTに違いないと確信してファイトに臨みます。
竿の引き込まれからすると昨日の一匹目よりはどうやら肩が良さそうな感じです。

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屁っ放り腰ながらも幾分ファイトに慣れてきたのが自分でもわかります。今度は針がズルッと外れる感触もなく魚はすぐに浮いてきました。

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クルーの若者に網ですくっていただき二匹目のGTのキャッチを果たしました。

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サイズも昨日のものより少しだけ大きく、喜びもひとしお。
「着実にサイズ・アップしていますねえ」と店長に声をかけられ思わずニヤリと頬が緩みます。
手で持ち上げられないくらいの大きいのを釣りたいなあ、と思いながらも贅沢言っちゃいかんと自分を戒めたのでありました。
とはいえ、二匹キャッチしたのですから、ここまできたらこの先はさらなるサイズ・アップを目指すしかないじゃあないですか。

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12時を回り、船は流れのない場所を選んで止まりランチタイムです。
本日のランチは鳥肉の揚げ物っぽいもの二種類に野菜と目玉焼き、白ご飯。
この時とばかりに、韓国海苔とごま塩にふりかけを持参してきたHさんから全員に配給があり、楽しいランチになりました。

辛いのが好きなワタクシは、お弁当についていた豆板醤をさらに辛くしたような唐辛子のソースをお弁当一面にまぶし、暑い中での激辛飯を大汗をかきながら食らうのでありました。 

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食後、船は再び少しの間走り続けました。どうやらコモド島周辺に移動している模様です。

釣りを再開しておよそ1時間後の2時ちょっと前。
ミヨシで投げていたNさんの竿が大きく曲がりヒット!
この場所は水深が浅かったようで、魚が寝に潜り込まれないように素早くかつ多少強引んなファイトが求まられたようです。このような瞬時の判断力とそれに伴う技術はワタクシには皆無なので、もしワタクシがここでかけることができても魚は取れないでしょう。

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竿の曲がりから見てワタクシの釣ったおチビちゃんとは違う様子が一目でわかります。根に潜り込まれないように、が体のいいNさんの全身の力を込めてのファイトは迫力満点です。


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なんとかねに潜り込まれるのをしのぎ、船長の操船でうまく深場に誘導されてからは力の勝負になります。

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上がってきたのは見事な膝乗せサイズ。

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ああ、ワタクシもこういう立派なのが釣りたい!
贅沢言っているのは分かっているんです。それでもそう思うのが釣り人のサガちうもんです。それにそこにモチベーションを持っていかないと、酷暑の中で体力を使うこの釣りをやり通す事はでききません。

さあ、次こそは自分の番!と気合を入れて次のポイントに向かいます。そしてそこにはドラマが待ち受けていたのでした。

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2015年3月 1日 (日)

コモド島GTツアー その7@暑さとの戦い

コモド島でのGTフィッシングは暑さとの戦いでもあります。2月のコモド島は現地の雨季後半に当たり高温多湿の蒸し暑い気候でした。暑い日は朝から蒸し熱く雲間からでも日が照りつけると一気に熱く感じられます。

事前に暑さ対策を耳にしていたワタクシはポカリスウェットの粉末を用意しておき、地元で買ったミネラルウォーターで溶かして飲みました。ポカリスウェットは現地でも売っていますが、価格が割高で1リットル以上の大きなものは売っていませんでした。

飲んでもすぐに汗になって出て行ってしまう為絵意識して移動時には給水、というくらいの頻度で飲んだほうが良いようです。ワタクシの場合は朝から気をつけて水分摂取したために午前中で2リットルのポカリスウェットを飲みました。

今回は特に冬の日本から赤道付近のコモド島に移動したため、急激な気温の変化に体げ慣れるまでしばし時間がかかります。
こんな時にも大量のアルカリイオン水を摂取するのが有効なようです。

もうひとつ、忘れてならないのが日焼け対策。
これを忘れると酷いことになりますよ。なんたって赤道のすぐそば、紫外線の強さが違うんです。衣服を通して紫外線が当たってしまうほどなんですから。
日焼け止めクリームを塗ればいいのですが、以外と落とし穴は唇。それ用のリップクリームがあるようなので携行をお勧めします。
ちなみにワタクシ、迂闊にも首の後ろ側に日焼け止めを塗るのを忘れてしまい、1日で酷いことになってしまいました。


さて、話を釣りに戻しましょう。
人生初GTを手にすることができたワタクシは、今度はサイズ・アップを求めて釣りを再開したのでした。
船は島から島、磯から磯へと良さそうなところを流していきます。

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島々は淡い緑に覆われ美しい景色が次から次へと現れ目を楽しませてくれます。
しかし、この緑も今の雨季だけの短期的なもので、一年のほとんどは赤茶けた土色の島なのだとか。頭の中でその風景を想像しようとするのですが、どうしてもイメージが湧いてこない、そのくらい緑の美しさが映えていました。

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シーフロッグで人生初GTを手にしたワタクシはこいつでもう一匹と投げ続けたのですが、ポッパーの引き抵抗にそろそろ体がついて行けなくなり始めていました。

午後4時を回り、日がやや傾き始めた頃、船は小さな島とそのあちこちに飛び出す小さな岬が点在する場所にやってきました。
岬やその磯には複雑で激しい流れが打ち寄せて、いかにもGTの好みそうな環境を作り出しています。

船長の「みぎで〜す」という合図にすかさずルアーを投げるワタクシ達、流し始めて二三投目だったでしょうか?
「出た!出た!ヒット!」の声にHさんの竿が大きく曲がります。

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隣で釣っていいたワタクシは素早く自分のルアーを回収し、邪魔をしないようにしつつそのファイトの様子を眺めました。

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竿先はグイグイを引き込まれ、両手で竿を握りしめ全身、全体重を利用して魚の走りに耐えます。

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さらに魚の引きに海流が相まって、竿にのしかかる重さは倍増するのです。
気力、技術、体力が一体となったファイトが必要になります。相撲の心、技、体と同じです。
張り詰めるのは釣り糸と空気だけではありません、全身の筋肉も張り詰め骨を支えます。

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数分のファイトで上がってきたGTはそのファイトからすると思ったよりも小型でしたが、ワタクシの一本よりははるかに大きく見事なものでした。
Hさん、この日三本目のGTです。

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この日はバイト数はそこそこあり、ワタクシにも数バイトあったのですがノリが悪い状況でした。
日は少し傾き始めたもののまだ時間があるので、コモド島からフローレス島に移動しながら釣り続けます。

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幾つかの磯周りを攻めますが、なかなかバイトがなく一同苦戦を強いられました。

この日最後のポイントとなったのは広大なフラットエリア。
湖ならともかく海でこのようなフラットエリアを経験するのは始めてです。
海中を覗き込むと5~10mくらいの水深と思われる海底が白くはっきりと見え、その上を船はゆっくり流してゆき、白の中に所々大きな黒い丸い物体が見えました。岩にしては綺麗な丸状のものなのでサンゴか何かかもしれません。

このフラットエリアの上の潮目を狙って船は流していくと、突然前方の海面がざわつき小魚のナブラが現れました。
船長の「ナブラ、ナブラ」という声に一同、ナブラに向かってキャスト。
運よくナブラは船の方にゆっくり近づいてきます。ヒットのチャンス。
疲れたからだから力を振り絞って一投一投キャストを続けます。

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キャストしたルアーがナブラのど真ん中に入った瞬間、「出ろ!」と声に出して叫んでしまったワタクシでしたが、残念ながら魚からの反応は無く時間は過ぎてゆきます。

20分ほど粘りましたが魚のバイトは無く、ナブラも消えてしまった頃合いを見て船長からの「ラスト・ワン・キャスト」の合図があり、渾身の一投を投げましたが何も起こることなくこの日の釣りは終了となりました。

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走る船の上で一日を振り返りながら、流れてゆく美しい風景に見とれます。
港に着いた時には日もちょうど沈み美しい夕景に包まれていました。

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船を上がったワタクシ達一同は一度ホテルに戻りシャワーで汗を流し、再び街に出て夕食です。この日は美味しいイタリアンのお店があるというので出かけました。
MADE IN ITALYというそのお店は石釜で焼いたピザが美味しく、一同舌鼓を打ちつつビンタンビールでピザをお腹に流し込みながら、今日1日を振り返り、互いの健闘を讃えあい、そして明日の作戦を立てるのでした。

午後11時過ぎホテルに戻ったワタクシ達一行、明朝も6時出発の予定。
一日使用したラインはリーダーはもとより、結束部付近のラインもかなり痛むのでシステムの組み直しが必要です。
酷暑の中10時間の釣り、飲酒、暴食の後のシステム作りはさすがに気持ちが折れたので明朝することにしました。年寄なので、どの道早朝に目が覚めてしまうんです。
ベッドの横でシステムを組み直す作業を黙々と行うY店長を横目で見ながら、ワタクシは眠りについて行ったのでした。

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