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2015年3月12日 (木)

PIT INN@シダー・ウォルトン

2月半ばにコモド島まで釣りに行ったおかげで、釣りの記事ばかり書いていた今日この頃ですが、ジャズだってちゃんと聴いていますよ。

実は2月初めに復刻発売された日本のジャズ・レーベル、イースト・ウインドのアルバムを大人買いしたのが、コモドに行く前日に届き慌ててiーpodに録音したものの、時間切れで一部しか入らず、帰国後にその残りのアルバムを中心に集中してジャズを聴く日々が続いております。

イースト・ウインドというレーベルの一つの柱になっているのが、今回ご紹介するシダー・ウォルトンというピアニスト。
アート・ファーマーのバックでやっているものが多いのですが7~8枚出しているのかな、その中で自己のトリオとして出しているのが本アルバムで、トリオとしてはこのレーベル唯一のライブアルバムです。たぶん。

01_3







PITT INN/Ceder Walton

personel
Ceder Walton  piano
Sam Jones       bass
Billy Higgins     drums

曲目
SUITE SUNDAY
CON ALMA
WITHOUT A SONG
SUNTORY BLUES
'ROUND MIDNIGHT
FANTASY IN "D"
BLEEKER ST.THEME

02_2
ジャケ裏はこんな感じ


サム・ジョーンズ(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)との三人組で実に素晴らしいコンビネーションを生み出しており、この三人のセットがあまりにも素晴らしいので、イースト・ウインド後は、他レーベルで、ジョージ・コールマン、ボブ・バーグといったテナー奏者を入れての自己のバンドを結成しよーロッパを中心に活躍なさったようですが、その辺へのステップ・アップのきっかけにもなっているのが、このイースト・ウインドの一連のアルバムなのではないかと思われます。

このアルバムが出た1974年当時のジャズピアノ界というと、チック・コリア、ハービー・ハンコック、キース・ジャレットの三羽烏絶好調、全盛の時代でした。
その中でのシダー・ウォルトンの取り扱いのされ方といったらとても小さなもので、放送メディアでも紙媒体でも取り上げられることはあまりなかったですね。今でもないかもしれないけれど。

ワタクシ自身もシダー・ウォルトンを真面目に聞いたのは同じイースト・ウインドから発売されているアート・ファーマーの「Yesterday's thoughts」(1975年NY録音)が初めてでしたので、それまでは故植草甚一先生のエッセイで新しいピアニスト、セダー・ウォルトン(こう表記されていました)の記事を目にしたくらいで全くのノーマークでした。

そういう意味でも1974年にシダー・ウォルトンという人を日本に呼んでライブを行い、さらに録音を採ったプロデューサー故伊藤八十八さんはすごいなあ。
この方、イーストウインドの創始者であり、78年にはソニー・レコード(当時)に入社して名アルバムをたくさん出している偉いお方。
シダー・ウォルトンの良いところは、抑えめでメロディアスな右手のソロと、ソロの抑揚のつけ方が上手いところ、それに良い曲をたくさん書いていますね。
本アルバムでも7曲中4曲がオリジナル曲です。
4局目にはサントリー・ブルースなんていう曲もあったりするところから見て取ると、シダーウォルトンはこの時初来日で、日本にも美味しいウィスキーがあるのに感心してこんな曲を書いたのではないかと推測してしまいます。
この曲3拍子のブルースなんですが、とても洒落たメロディでソロの方もバックの二人と息がぴったりあっていてとてもよい。観客もじっくり聴いているうちに熱くなってきてベース・ソロのあたりから「イェイ」という声を連発するところなんかも臨場感があります。
でも、このころのジャズを聴く人はやたら「イェイ」を連発するなあ。
実はワタクシもライブなんかで結構「イェイ」を連発する方なのでちょっと恥ずかしい感じがして反省させられました。
録音は当時の日本の録音技術はすでに素晴らしかったのでとても良いですよ。
ダイナミック・レンジは少し抑えめではありますが、楽器のバランスもいいし、細かな音もよく拾っていますし観客の熱気まで伝わってきます。
オーディオ的にも楽しめるアルバムですね。

イースト・ウインドのCDシリーズは現在限定プレスで発売中ですので、ご興味あるお方はお早めに、ってレコード会社の回し者みたいですが。

これらイースト・ウインドの一連のアルバムについて、いい機会なので手持ちの情報に限られますが少し続けて取り上げてみようと思います。


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