西表島パラダイス遠征 その2 リーフ・フィシング@マリンボックス 西表島
2015年5月末の西表島は思いの外厳しい暑さでした。
天気予報では数日前に梅雨入りし、釣行予定日も晴れ、曇り、雨、といった感じで天気は推移していたのですが、いざ来てみたら快晴のドピーカン!5月末とは思えない暑さなんですが、南国なのだからこれが普通なんだろうと思っていました。
島の西側にある小さな港から出船した我らがマギー・ガーラ号は沖を目指します。
まずは、小手調べにジギング・ポイントでジグをしゃくろうという作戦、狙いはこの海域で最もおいしいと言われている高級魚アカジン(スジアラ)です。
このお魚、お店に出るとキロ1万円を下らないという高級魚。
そんな魚が釣れるとあっては、釣り師一同の目が輝かないはずがありません。売って小銭を稼ごうなんていうんじゃないんです。自分たちが食べたい、というだけなんですけどね。
30分ほど走ったところで船は減速しいよいよ釣り開始。
船長によれば、ここはアカジンの一級ポイントとか、「すぐに釣れますよ」ってプレッシャーをかけられちゃいました。
10経ち20分が過ぎ、さすがに船長もしびれを切らして、ちょっと移動しますと10メートルほど浅めのところに移動。
再びジギングを開始するのですが、これまた一向にアタラない。
魚群探知機に反応はあるし潮もそこそこ動いているのに・・・
さらに30分ほどやってみるもののアタリがさっぱりない。
船長が不思議そうな目で我々釣り師一同を見ている視線を感じつつ、いろいろジグを変えたりしゃくりを変えたりするのですが全くダメ。
「リーフの釣りにしまよう」という船長の一言でジギングは断念し、サンゴ礁の上の浅瀬で釣りをすることにして移動。
船は20分ほど走って美しいサンゴ礁の上に来ました。
早速、リーフ用のタックルを取り出してキャスト開始です。
「ここで釣れなかったら釣り師としてはダメです」と船長のきっぱりとした宣言があり、こりゃ釣らにゃあ、とキャストしてクリクリ巻き始めた瞬間、ブルブル!!!という感触が手に伝わり早速ヒット。
グズグズしていると魚がサンゴの隙間に潜り込んでしまうので、必死に糸を巻きます。
水深は2メートルくらい、底のサンゴがくっきりと見える美しい海の中から上がってきたのはハタの仲間、こちらではミーバイというそうです。
水族館以外で初めて見る南国のお魚ちゃん。
体一面のコバルト色の斑点が美しく見とれてしまいます。
今度はなんだかおチビちゃん。
これもハタの仲間のようですが名前は聞いたけれど忘れちゃいました。
このあと次々釣れるハタ科の魚がみんな違う名前なので覚えきれないんですよ。
この場所で爆発していたのは川崎のKさん。
赤金のミノーに良型が爆発していました。
船長によるとここは赤金がいいらしく、はまりカラーにスポッとハマっちゃたんですね。写真にはない魚も数匹キャッチし上バラシも多数。天国のような釣りをしていました。
ワタクシの方も負けて入られません。
ウォーター・ソニックで連発です。
方こそ小さいけれど、次々と綺麗な魚が上がってくるので、そのたびにため息をついて見とれてしまいました。
早々に五目釣ったのでちょっと違うルアー二品を変えてと、昔30年くらい前に夢中になって作ったバス用のハンド・メイドミノーを取り出して投げてみます。
ルアーのエラの部分にはMIHOと書かれているのを見て、そういえば当時は中山ミポリンが好きだったなあ、若かったんだなあ、なんて思い出しながら細かくトゥウィッチするも、どうもルアーの水深と魚のいる場所は合わないようで玉砕。
今度は長女が生まれた時に作った長女の名前入りのミノーに変えて投げると、こちらは二投目で来ました。魚の名前は忘れちゃった。
ナベテツさんもいい感じでルアーがハマって入れ食いになってきました。
Y店長は写真ん撮影に大忙しで、しかも自分が釣ってもみんな釣りに夢中で誰も写真を撮ってくれないので一枚も写真がありません。
一方、ミヨシでひたすらトップを投げ続けていたMさん。
何度か魚が出るもののフックにかからず、その度に雄叫びをあげていましたが、とうとうイイ型のミーバイがヒットし満面笑顔です。
Mさんはトップで快心の一匹
狙い通りに魚を釣り上げた時の達成感は、何者にも代えがたい気持ちのイイものです。
このあともしばらく入れ食いが続き、夕食用に何匹かのお魚をキープ。
4時を回ったあたりで食いが落ちたところを見計らって、移動することになりました。
今度は「この時間に湧き上がるナブラに着くGTを狙いましょう」という船長の一声に、一同初日からGT!と予想外の展開に興奮します。
リーフから少し走ったポイントにナブラを発見!それも一つではなく三つも!
静かに接近していくと、時折ナブラがザザザ!とざわめき立ち、その下にナブラの小魚を捕食する大型の魚がいることが見て取れました。
一同興奮を抑えつつナブラに向かってフルキャスト。
初めは届かない距離にあったナブラが船長の操船で向こうから近づいてくるポジションに入ると、目の前でナブラが飛沫をあげてざわつくきます。
「ナブラの向こう側に投げて中を引いて」というY店長のアドバイスに、いつ出るかと心臓の鼓動がばくばくと聞こえそうになりながらキャストを続けます。
「出ろ出ろ」とルアーを引くリズムに合わせて呟きつつリトリーブを繰り返すのですが、バイトはありません。
小一時間粘ったでしょうか、とうとうナブラから大物の水しぶきが爆発することはなく今日の釣りは時間切れとなってしまいました。
いつの間にかすっかり傾いた太陽を見ながら、港に戻る船の上で缶ビールを飲み心地よい疲れに身を任せます。
午後からの半日なのにものすごい充実感。こんなに感じたことはこれまでなかった気がします。何が違うのかはまだ自分にはわからないのですが、自然の美しさ、豊富な魚種に魚、釣り方のバリエーションなど様々な要因がワタクシにそう感じさせてくれたのでしょう。
海はベタ凪、青い海、青い空、美しい魚たち。
明日以降の釣りは一体どうなるんだろう、どんなに楽しいんだろうとワクワクしながら帰港する船の上で快感に浸るのでした。
写真提供:Ebb&Flow
ご参考:マリン・ボックス
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