無料ブログはココログ
フォト

« ギンガメ・フィーバー 沖縄離島遠征2015 その六@よせみや丸 | トップページ | アカジンを食す@沖縄船中泊離島遠征番外編 »

2015年6月22日 (月)

ラストチャンス!  沖縄離島遠征2015 その七@よせみや丸

2015年6月15日 月曜日 離島船中泊遠征最終日

日の出とともに船は今日最初のポイントに向かう。
少しの移動でポイント到着。昨日爆発した場所のようだ。
釣り師一同、大物に期待してキャスティングをメインに釣りを始めた。
朝まずめの一番の時間帯、昨日並みの魚の活性の良さであれば一発で大物が出るに違いない。いつ、どんな大物が出ても慌てないように心してかかる。

Img_0273


朝一番のバイトはこの日もミヨシでキャスティングをしていた青山のSさんだった。
一瞬針にかかったようだったがバラしてしまう。
なんだか、今回の釣行でSさんは何かに取り憑かれているようだ。一番のバイト数を得ながらなかなか魚をキャッチできない。

昨晩もY店長に「どこか原因があるんでしょうね」と聞いていた。
Y店長の返事は「ルアーを止める間が短いのかも」ということだったのでSさんも今日はその辺の修正をしたのだろう。しかしヒットに持ち込みながらバレてしまった。店長の指摘は原因の一つだったのかもしれないが全てではなかったようだ。

朝一番、早速のヒットに船中は気合が入るが、その後が続かなかった。
昨日はあんなに動いていた潮がまったく動かないのである。

Img_0285

キャストしながら海を覗き込むと底が見えるのだが、海底の様子がまったく動いていかないのだ。船は一箇所に止まったままになってしまっていた。

魚というのは潮が動かない時にはまったくやる気のが起こらないようで、エサ釣りでさえ目の前にエサがあっても食いつこうとしない。ましてや匂いも味もしないルアーに食いつく酔狂な魚はほとんどいないのである。

それでもこういったやる気のない魚を、怒らせたり、イライラさせたりという給餌行動とは別な手法でルアーに食いつかせるプロフェッショナルはいらっしゃるようなのだが、私に真似の出来る技ではなかった。

こんな時もマイペースで根魚を釣り上げていくのが根魚王Kさん。
渋い状況でも確実に魚を釣り上げていく。

Img_0292

キャストを繰り返す私はこの二日間の疲れから、竿を握るのがやっとになるほど消耗していた。キャストの時に竿を離して海に投げ込んでしまいそうになるので、毎回投げる瞬間に意識して竿を握る左手に力を入れて投げた。
右手はすでに竿を握った形に固まってしまい、時々痙攣する。

少し休んで体力の回復を待ちたいところなのだが、今日は最終日、残り時間も刻々と減っていくとなるとついつい我慢をしてルアーを投げてしまうのである。

Imgp5156

時計はあっという間に9時を回り日はすっかり高くなっていた。
潮は相変わらず動かないようなので船を移動して潮通しの良さそうなところを探すのだがなかなか見つからないようだった。

私のタックルは糸の消耗が激しいようで、キャスト時に瞬間的にたるんだ糸が団子になることが多くなってしまった。
昨夜、傷んだ糸の部分を切って仕掛けを作り直す作業をサボったためであろう。
「糸と針は常に新しく」とY店長からも、西表島の宮城さんからも言われていたのにサボってしまった私が悪いのだ。

さらに、これを治そうとする手が攣ってしまい動かせ無くなってしまった。
あさっての方向に少し異常なくらいな角度で曲がったままつっぱてしまった指を、反対の手で無理やり戻して伸ばすのだが、すぐにまた元の角度に戻ったまま攣ってしまう。さすがにこれでは釣りどころではないので仕方なく休憩する。

Imgp5159
昨日はあんなに賑やかだった海は嘘のように沈黙し続ける。
相変わらず潮は動かず、船は沖に、岸近くにと移動を繰り返すが期待した結果はでてこない。「昨日が凄すぎだったんです。これが普通の海なんですよ」 というY店長の言葉に頷きながらも、お願いだからもう一匹釣らせてくれと念じる。

無情にも時間は早く過ぎ去り時計は終了時刻の12時に近づいていた。
攣った指が治った私はミヨシ付近でキャストを再開していた。
船はかなり岸寄りの浅瀬のポイントに入ろうとしていた。海の底がはっきり見えて泳いでいる魚も見えるほどだ。岸からも100メートルと離れていない近さだ。

そこで、誰かが魚の群れを発見。船の周りまで泳いできたのを見た船長はGTではないかという。
俄然一同のやる気は上がりY店長も竿を持ってミヨシにやってきた。
このヒトは船の上でも寝ていることが多々あるのだが、ここ一番というタイミングは逃さず、一発で魚を釣り上げるので、このような動きをした時には要注意なのである。

ミヨシで投げていたHさんのルアーを何かが追ってきた。
しかしGTではなく、もう少し小型の魚のようだった。Y店長が小型のルアーを同じ方向に投げて魚の反応も得ていたのでHさんも「俺も小型に」とルアーを交換しに船の後ろに回り込んで行った。

代わってミヨシに入った青山Sさんにいきなりヒット。バラシの呪縛から逃れ最後に有終の美を飾ることができるのか!
竿は大きく曲がり、先ほどルアーを追いかけてきた小型魚ではないことは一目瞭然だった。

Img_0298

そこは浅いので魚を遊ばせると糸が根に擦れて切れてしまう。
大胆に巻きかつ慎重に取り込む、姿を現したのは青の美しい良型のカスミアジだった。

Img_0304

これを見たHさんの反応は素早かった。
小さいルアーなんか投げている場合じゃあないと、元のルアーにすぐさま戻しフルキャスト。すると一投目で魚がかかった。
ミヨシで投げていた私は呆気にとられてしまいながらも、自分にもまだチャンスはある、とキャストを続けた。

Img_0312

Hさんが上げたのはアオチビキという魚。
GTの外道としてはよく登場する魚だ。

Img_0317

潮が動き始めている、魚の活性も上がっている、でもあと一時間これが早くやってきてくれていれば・・・
無情にも帰らなければならない時間となり、船長からの「ラスト一投ね」という言葉に気合を入れてキャストするも、何も起こらずに終わってしまった。

船は港に向かって加速し始めた。
離れて行く島を見ながらキャビン周辺に集まった釣り師一同はお疲れ様の乾杯をしたおそらくは各自この三日間の釣りを振り帰っていたであろう。

私の釣果はカスミアジとGTそれぞれ一匹づつのみ。
今回はあまり根魚やジギングをしなかったので釣れた数は少なかったのであるが、私自身は満足していた。とりあえず小型ながらも国内初のGTを釣ることができたことがこの満足の所以だ。

釣りというのは不思議なもので、数や大きさだけでは計れない何かがある。
自分にとっての忘れられない思い入れのある一匹というものがかならずある。
それは今回参加の釣り人達それぞれにも思いのこもった一匹があるに違いない。
そうした魚との出会いがあるから、釣りは止められないのだ。

Imgp5180
5月29日に西表島で始まった今回の長期遠征が今日で終わる。
半月以上の間釣り三昧の生活をしたおかげで、南の太陽にさらされた私の体は全身真っ黒に日焼けしていた。
この日焼けの最後の仕上げに、と、走る船の後部甲板に水着一枚になって寝転びビールを飲む。
熱く焼けた甲板が妙に心地よい。

目をつぶってこの半月を振り返っていると、突然体に冷たいものを感じて飛び起きた。Hさんがふざけてクーラーボックスのなかの氷水を体に振りかけたのだ。
「ヒェー!」と声を上げながらも、焼けた肌にそれは心地よかった。

この先、このような長い南の島の生活はもうないかもしれない。
今回も様々な魚に、そしていい人との出会いがあった。
人生は一期一会の連続、釣りもまた究極の一期一会、この出会いを大切にしよう。
いい旅、いい釣りができた。


写真提供:Ebb&Flow

ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です (C)enos1091 All rights reserve

にほんブログ村 釣りブログ 日本全国釣行記へ
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ ソルトルアーフィッシングへ
にほんブログ村

« ギンガメ・フィーバー 沖縄離島遠征2015 その六@よせみや丸 | トップページ | アカジンを食す@沖縄船中泊離島遠征番外編 »

Fishing」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ラストチャンス!  沖縄離島遠征2015 その七@よせみや丸:

« ギンガメ・フィーバー 沖縄離島遠征2015 その六@よせみや丸 | トップページ | アカジンを食す@沖縄船中泊離島遠征番外編 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31