西表島パラダイス遠征 その4 GT釣り@マリンボックス 西表島
2015年5月31日 晴れ
三日目の釣りは昨日と同じくGTメインで狙っていく釣りに決定しました。
しかしその前に、前日早朝浜辺のオカッパリで釣果をあげていたMさんKさんの話を聞いていた残る3名もこの日は5時半に起きて浜辺にオカッパリに出かけたのでありました。
結果は昨日ほどかんばしくなく、Y店長のオジサンとKさんのマングローブ・ジャックのみに終わり、ワタクシなど根がかりしたルアーを回収するため、早朝の海に全裸で入り海水浴をする始末。
ちょっと、トホホな結果に終わってしまったのでありますが、朝食後は本命GT釣りに向かわんと気合いを入れ直して出発です。
ポイントは昨日渋かったオガンジマまで行くのはやめて、近くの島周りをやりましょうという船長の提案に首を横に振る一は誰もいませんでした。
朝9時過ぎ出航。海はこの日も凪、晴れ。
小一時間走ったところでまずはジギングからいきましょうという船長の一声でジグを投入。
水深およそ70メートル、選んだジグは実績の高いアンチョビット・シャープ140gのピンク・シルバー。シャクリ始めてすぐにワタクシにヒット。
なんだか結構良く引く、根魚ではなさそうです。ドラグも出てりしちゃってなんだか朝一から気分良くスタートが切れました。
上がってきたのは小型のイソマグロ。
甲板にあげるとすぐに死んでしまうというので船べりでリリース。
そして、しゃくり始めるとまたまたヒット!
なんだか今日は出来過ぎな感じ。しかし、魚は先程よりは少し小さい感じです。
それでも釣れないよりは釣れた方が嬉しいのは釣り人のサガ、上がってきたのはおよそ45cmほどのヤマトカマスというお魚。
普段小田原あたりで買ってくるカマスの二倍三倍はかる~くありそうないいサイズの魚ですが、その歯も普段のカマスより2~3倍鋭く、こんなのに釣り糸が触れたらひとたまりもないと思わせるに十分鋭いキバに指が触れないよう、気をつけて針を外します。
ワタクシに続いてナベテツさんもカマスをキャッチ。
カマス入れ食いの雰囲気が出てきました。
次に来たのはY店長。
カマスかと思いきやなんだか竿の曲がり方が違う。ドラグのなり方も違う。釣った本人の表情もいつもと違う。
強く引き込む相手をいなしながらファイトする姿に一同何が上がってくるのか興味津々に見ていると姿を現したのは、なあんと!マグロじゃあないですか!マグロといっても芸能人さんの釣った360kgもある化け物とは違い、こちらはいたって小ぶりの子供マグロ。通称メジというやつです。キハダのメジ=キメジかと思いきやどうもメバチマグロであるとのこと。
何れにしてもマグロが釣れるというのは、船の上の雰囲気を一気に盛り上げる何かがあり一同の気分は高揚してきます。
しかしこの後ヤマトカマスの群れに当たったようでトラブルの連続。
その鋭い歯の餌食になってしまったのがナベテツさん。
この後、しゃくっていたら急に軽くジグがなったらしく「あれ~軽くなった」と巻いてみたらリーダーから下が風に吹かれてゆ~らゆらと揺れておりジグは跡形もなく消えています。
一生懸命リーダー・システムを組み直してジギングを開始したら、またまた「なんか、軽い」という。上げてみたら今度も意図が途中ですっぱり切れているじゃあないですか。二連荘でカマスらしき魚に糸をきられ、「二度ある事は三度ある」「糸を切られる連荘の日本記録になるからもう一度」などと周りに囃し立てられジグを落とすのが怖くなったご様子。
このあとKさんがフエダイの仲間を釣ったあたりで食いが落ちてきたので、いよいよ本日の本命であるGTポイントへ移動しました。
リーフの見える水深20mほどのところをリーフエッジに向かって船を流します。
GTのいそうな雰囲気は十分。キャストにも力が入ります。
ワタクシが最初にチョイスしたのは2月のコモド島GTツアーで爆発したハンマーヘッド社のDカップのピンク色。ポッパーです。こいつを使って音でGTを誘い出そうという魂胆。ところが、竿とのバランスが悪かったのか妙に疲れる。
10回くらいキャストして辛くなり、引いた時の抵抗の少ないペンシルベイトに替えました。
この間、Kさんのルアーにダツがバイトするなど魚の反応があり、いよいよGTが出そうな雰囲気は高まります。
そして数分後、トモで投げていたMさんが何やら雄叫びをあげている。
見てみると竿は大きくしなりご本人は力一杯魚の引きに抵抗しているのが分かりました。GTです。糸はみるみる出されて行き「200メートルくらいしか巻いていない、やばい」と叫ぶMさん。
他の全員のルアーを回収するよう船長の指示があり、Mさんはミヨシに回り込み船をゆっくりとGTの進む方向に動かし、出された糸を巻き取っていきます。
どうやらサイズも良さそうです。水深のある程度あるところまで船が移動してからはGTとの力くらべ。
時折リールを巻く手を緩めようとするMさんに「休むと魚も休んでしまうから巻き続けて」と声が飛びます。最初は笑顔でファイトしていたMさんの表情が次第に厳しくなっていくところを見るといいサイズのGTであることは間違いありません。後は耐えて巻上げるだけ。およそ10分ほどのファイトの末、見えてきたGTはやはりデカかった。タモの入り引き上げると推定30キロはある見事なGTでした。
写真を撮りながらもGTを弱らせないように、バケツで汲んだ海水をGTのエラにかけ続けるので、膝上にGTを置いたMさんはビショビショ。でもこのビショビショは嬉しいものなんですよ。釣ったものだけが味わえる特権です。写真を撮って無事リリース。一同は喜びを交わすとすぐ次の一匹は自分とばかりに釣り座に戻ります。
ワタクシはミヨシで自分の初GTをキャッチしたルアーを投げました。いい感じでキャストし、場所的にもまだまだ出る雰囲気のあるところ。船がリーフに近づいてきたあたりで手元にズシン!という感触が伝わりすぐにヒットと分かります。
自分でも不思議なくらい冷静に魚がしっかり針に乗るまで待ってから竿先をあげると、魚は一気に走り始めドラグが鳴ります。
魚が根に走らないように初めは多少強引に巻き取り、GTきちゃったかな?と思いながらニヤケ顏でファイトを開始し始めたら、あれ~?なんかあまり引かない。
これはかなりのおチビちゃんだな、と即座に察知しさっさとあげてくるとGTではなくカスミアジでした。
ちょっとがっかりしつつもこの魚の背中、腹から尾にかけてのブルーがとても美しいのに感動し見とれながら写真を撮ってさっさとリリース。
まあ、トップで出たから良し、として次こそはGTと意気込みます。
2月のコモド島でもカスミアジを釣った後にGTを釣っているので、なんとなくいい流れに来ているように思えたのです。
船はポイントを変え10分ほど走ったところでキャスト開始。
この時、自分の中でここは出そうだ!という確信めいたものがあり集中してキャストしてリトリーブを開始。5~6回引いたところでルアーの周りに大きな波紋ができ一瞬魚お重さが伝わ流と同時に大きな銀色の魚体がヒラを打って姿を現しました。
来た!GTだ!と思った瞬間魚の次のバイトはなく腕に伝わった重みが消え大きな波紋だけが海面に残っていました。すかさずルアーを動かしますがバイトは続かず。
一瞬の内に起こった興奮と落胆。しばしあっけにとられて海を見つめます。
こうした一瞬のチャンスをものにできるかどうかが釣りの腕の差なんだなあ、とがっかりしつつもまだまだ出るかも、とキャストをしましたがその後魚の気配はなく移動することになりました。
そのご、GTとジギングが両方狙える場所に移動し、諦めきれないワタクシはポッパーをキャストし続けました。
ここのポイントではジギング隊のY店長が抜け目なく良型のアカジンをキャッチ。
こちらキャスト部隊もデカイGTを意気込んだのですが、船のエンジントラブルが起こってしまい、船長の早めの判断で釣りを中止し港に戻ることになりました。
その間ナベテツさんがゴマフエダイのいいのを一本。
Kさんが綺麗な魚を一本それぞれ上げ今回の釣りは終了となりました。
夕まずめを狙えなかったのはちょっと残念だったけれど、トラブル時は命の方が優先なので船長の冷静な判断に従い帰港。
後半は崩れる予報のお天気も三日間持ってしまったし、Y店長のオガンジマにも行くことができし夢のような三日間の釣りが終わりました…といつもなら締めくくるところなのですが、今回は事情が違う。
明日の朝みんなが島を離れた後も、ワタクシ一人島に残りなんと6月12日からの那覇での船中泊遠征までの間、西表島の釣りを堪能してしまおうという壮大な計画があるのです。
すでに、本ブログ内では番外編として本編と同時に西表島での釣り生活を掲載していますので、みなさんこの後那覇に移動する11日まで、リアルタイムで西表島の釣り模様を書いていきますので、お楽しみに。
おっと、もう一つ。
今回は船長でありレストランROCOのシェフでもある宮城さんに釣った魚を美味しく料理していただいたので、そちらもご紹介いたしますので合わせてお楽しみに。
写真提供:Ebb&Flow
ご参考:マリン・ボックス
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