無料ブログはココログ
フォト

« こんどは音楽的生活なのだ | トップページ | 釣り雑誌に載っちゃった@SALT WORLD 8月号 »

2015年7月26日 (日)

YAYOI CDリリースライブ@サルビアホール 鶴見

ジャズとビールは生に限ると申しますが、目の前でその空気も感じながら、またミュージシャンどうしのやり取りや息遣いを間近で見ながら聴くジャズは、レコードやCDで聴くものとは全く違にした感動があるものです。

ということで、今回はジャズ・ボーカリストのYAYOIさんのCDリリースライブに行ってまいりました。

このYAYOIさんという方、以前にもこのブログで書きましたがワタクシの大学ジャズ研の先輩にあたる人で、もう40年近いお付き合いになるんですが、一時期子育て等々で歌活動の中断を余儀なくされていたのが、その後ヴォーカリストとして復活し、今回、この四月にバラード集のCDを発売したの記念して各地でライブを行ってきました。

今回はそのシリーズ最終回ということで、横浜は鶴見駅前にあるサルビアホールという立派な建物のリハーサル室で行われました。
リハーサル室というだけあって比較的小ぶりのホールに集まったお客さんは限定40名ほどの方々。
コンボジャズを聴くにはちょうどいいサイズの空間でした。

YAYOIちゃんのバックをつとめるのは、ギターの岩見淳三、ベースのジャンボ小野、ピアノの二村希一、ハーモニカのマツモニカという面々。これは先ほど話したCDのサイド面そのままだそうで、ドラムスは無しでした。

開始一曲目はギタートリオでのインスト演奏で「Line for lyons」という、ジェリー・マリガンの曲。ポール・デスモンドがよくやってる曲でした。岩見さんがこの曲を演奏するのを聴くのは初めてだったので、ちょっと意外な感じがしましたがいい演奏でしたよ。

さすがにこのトリオ、長年一緒に演奏しているだけあって三人の息はピッタリ。
ソロのバッキングに回った時のピアノの合いの手の入れ方といい、ベースのアクセントのつけ方といい、ジャズのインタープレイってこういうのをいうんだなあ、と思いつつ、その辺のやり取りを目の当たりにして見られるのが生ライブの楽しいところ。

サウンド的にはとてもオーソドクスなモダンジャズなんですが、非常に質の高いものなのでミュージシャンの発する一音一音が耳から体の中に入り、そこで醸成されて体全体に染み渡り感動に変わっていくということが起こるんです。こういう本物のジャズを生で見られるのは本当にしわせなものです。

さて一曲目が終わると「こんばんは〜」とYAYOIちゃんの登場。
とても和やかな雰囲気を作りつつ曲紹介を済ませ、ヴォーカルが入った一曲目のナンバーはスティーギー・ワンダーの「you are the sunshine of my life」。この曲はワタクシの高校時代からの大好きな曲なのでいきなり嬉しくなっちゃいましたよ。これを軽快にヴォサ・ノバ・アレンジで聴かせてくれました。

二曲目は「Do you know what it means to miss New Orleans」というニュー・オリンズへの郷愁を歌った曲。ご本人はニューオリンズに行ったことはないので自分の故郷の北海道を思いながら歌いますとおどけながらもしっとりと歌い上げてくださいました。

次の曲は、あの有名なビル・エバンスの「Waltz for Debby」
普段あまりヴォーカルものを聞かないワタクシにとって、この曲の歌を聴くことは初めてかも、誰かが歌ってるのを聞いたことはあるような気もするんですが、歌う前にYAYOIちゃんが解説してくれた歌詞の意味では、愛くるしい小さな女の子に捧げた内容の歌詞だというのでこれも意外。てっきりビルエヴァンスが彼の恋人に書いた曲だとばかり思っていたのでちょっとした驚きでした。

四曲目にはハーモニカのマツモニカさんの登場。
彼は一昨年の岩見さんのリサイタルで初めて見たのですがとても素晴らしいハーモニカだったので、今回も期待していたんです。
曲は「シェルブールの雨傘」。この曲にマツモニカのハーモニカはぴったり。彼のハーモニカが音を発した瞬間、一気に気分は、フランスの都会の雨に濡れた石畳を一人歩くオレ、雑踏の遠くからフランスの救急車のちょっと間の抜けたサイレンが聞こえてきては消えていく、みたいなすっかりおフランスの香りのサウンドになってしまおうのが素敵。

次の曲は「 I wish you are」曲のつなぎで曲紹介をする時に、この曲は「あなたのことが好きだから、今日はもう彼で最後にしましょう」なんて気持を入れて語って、その曲の意味を語ってくれてから歌い始めてくれるので、英語の聞き取れないワタクシでもその歌の持つ意味が感じられて、とても嬉しいんです。

この5月に見たピアニスト谷川賢作さんのユニット「ツルチック」で、詩人の谷川俊太郎さんの歌をたくさん聞いて、歌における歌詞の重要性を衝撃的に感じたワタクシとしては、これまではジャズヴォーカルおよび外国曲を聴いてもヴォーカルは楽器と同じサウンドの一部として聞いていたように思えるんですが、実はそうではなかった。
歌詞がきちっと伝わってくるか否かで歌というものは全く違った深い感動になることを知ってしまったんです。
そういう意味でもこの歌う前の前振りで歌詞の意味をちょこっと話してくれるのは歌を聴くときも耳に引っかかってくる英語の単語のひとつひとつに集中できてとてもありがたい。

何て思っているうちに、曲は前半最後の「 It's all right with me」になだれ込み軽快なサウンドでみんなノリノリになりながら終わっていったのでした。

この後、休憩を挟んで後半も一時間ほど6曲くらいやったかな。
いろいろ工夫を凝らして一曲一曲の雰囲気を変えて演奏してくれるので、飽きることなく楽しめました。書きたいことはたくさんあるのですが長くなるのでまたの機会に。
終了後には、この場で購入したYAYOIちゃんのCDにサインしてもらって、握手でお別れしてきました。

Imgp5263

こういう、素敵なコンサートはどんどん見たほうがいいですね。日頃、ジャズはCDか居酒屋のBGMでしか聞かないとおっしゃるみなさんがいらっしゃるようでしたら、ぜひコンサートに足を運んでみてください。
そこには生でしか味わえない素晴らしい感動が待っています。

この岩見さんYAYOIちゃんのライブ、9月29日には中目黒の「楽屋」というお店で、また
11月14日にはこのサルビアホールの大ホールでリサイタルが行われることが決定しているようなので、ファンならずともジャズ好きの皆さん、要チェックですよ。
他にもライブスケジュールはたくさんあるのでオフィシャルサイトでチェックしてみてください。

ご参考 岩見淳三オフィシャルサイト

ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です (C)enos1091 All rights reserve

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

« こんどは音楽的生活なのだ | トップページ | 釣り雑誌に載っちゃった@SALT WORLD 8月号 »

JAZZ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: YAYOI CDリリースライブ@サルビアホール 鶴見:

« こんどは音楽的生活なのだ | トップページ | 釣り雑誌に載っちゃった@SALT WORLD 8月号 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31