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2015年10月29日 (木)

本日は植木屋さんなのだ!

タイトルを見てピンときた方、流石です。なんでかって?
天才バカボンのパパは植木職人だったんですね。

私、ガーデニングが趣味なんです、なんていうとなんだかオシャレで人にも言ってみたくなる感じがしますが、私、植木が趣味なんです、というと急におっさん臭くなってしまうのはバカボンのパパだけのせいではないと思うんですが、なぜなんでしょう。

植木→日本庭園→渋い→おっさん臭、ということになってしまうのか?
日本庭園といえば日本が世界に誇る伝統文化ですし、皆さんだって「そうだ。京都へ行こう」なんて言って京都へ行ったら寺社で庭園を見て「いいなあ」って思っているんじゃないかと思うんですが。

そんな日本庭園の主役と言ったらなんといっても松の木なんですね。
それは何故かといえば、松の木ほど手をかければかけるほど形が良くなり、一方で手がやたらにかかる植木はないからなんです。

そういう意味をも含めて、松の木は庭木の王様とも言って良いでしょう。
良い日本庭園には必ず手入れの行き届いた立派な松が必ずと言って良いほど庭の中心の一番良いところに植わっているものです。

松の木というのは、特にここでいうのは黒松という種類の話になりますが、松の木は日の当たるところだけ芽が出て、日陰は葉が落ちて枯れてしまう、一度目を落とすと二度とそこから新しい芽が出てこないという性質があるのと、形を整えるのに木の構造上植木バサミで切ることができず全て手作業で行わねばならないということがあるんです。

大方の植木なんていうものは、伸びてきたら植木バサミでや最近では電気バリカンでもバサバサと適当にいい形に刈りそろえてあげればいいし、間違って切リすぎちゃってもまた芽が出てくるので二三年もすれば元に戻るので気楽なんです。

例えばこの木、これは松じゃあありません。↓形は似ているけれど「マキ」と言う木。

Imgp5912_7

これなんかは、バサバサ切っちゃってもどんどん目が出てくるので手入れは簡単なんですよ。

ところが松はそうはいかない。一度誤って芽を落としてしまうとそこからは芽が出ないので形を戻すのは大変な時間がかかり、なかなか取り返しがつかないんですね。

では、松はどう手入れするのか?というと
まずは初夏にかけて新しい芽がぐんぐん伸びていくときに、今年はこの芽をここまで伸ばしたら格好がつくな、という長さを見極めて芽の先を積む「ミドリ摘み」という作業で形を整えます。

その芽が伸びて枝になり、木全体に葉が茂った秋には、今度は木の下の方の枝が上の枝の影になることがならないように、松の葉をすいてあげて、葉の隙間から陽光が下の枝に日が届くようにしてあげる「葉刈り」という作業をします。

この二つの作業であの松の形を作り上げていくんですね。
どちらも手作業になるので大変手がかかるしはっきり言って面倒臭い作業なんですよ。

冬の訪れを告げる金沢の兼六園の雪吊りがニュースで流れるたびに、雪吊りよりも松の形そのものを見て、「ああ、ここの松はなんて立派なんだろう」、とここの植木職人さんたちの仕事ぶりに感動してしまうほどなんです。

ですから、ご家庭の庭で松の木を植えるときはそれなりの覚悟なり植木屋さんにお願いするお金なりを持って植えないと後が大変なことになる。

ところが、「植木が趣味なんです」なんていう人はこれを自分で行うことを無上のヨロコビとするらしく、春と秋にせっせと手をかけた松の木の立つ庭を見ては「いい庭だ」なんて思うらしいのですが、私にはその気持ちがさっぱり理解できない。

不運なことにこの類の「植木が好きなんです」というヒトが実は実家に一人いて、もう50年も前から松を植えて毎年いじってはご満悦、という人生を送っているんです。
それはそれでいいんですが、近年怪我をして動けなくなったり、お年を召して梯子で高いところに立つのが危険になったりで、手に届かないところの松の木を手入れできなってしまったんですね。

そこで、潔ぎよく植木屋さんに頼んでやって貰えばいいんですが、どうも長年手塩にかけた松の木を赤の他人の手で汚すことを良しとしないという気持ちがあるらしく、身内の私に「やってくれ」という話になるんですよ。

「そんなんできないよ」と言い切ってしまえばいいんですが、実は私の自宅にも植木好きだった前の住人が残して行った結構良い松が一本あって、植木屋さんに払うお金などないので自分でやっているうちに松の手入れをすっかり覚えちゃったんです。

と言うようないきさつで、秋の良いお天気の昨日、仕方ないので実家の松の木のは刈りを行いました。

葉刈りする前の松の枝というのはこんな感じ↓葉が密集して隙間がありません。

Imgp5906_22

これを、枝の先に数枚葉を残して手でむしっていくんですね。
作業を始めるときは、松の木を見上げると木の遠くなりそうな作業にクラクラしそうになるんですが、一つ一つやっていくしかないんです。

Imgp5909

開始一時間で枝二つ分くらいが終わったので一休み。
掃除と同じで、やった分だけの結果ははっきりと現れるので達成感はあります。

Imgp5913

  上の写真は刈る前、下は刈った後・・・さらに

Imgp5914

Imgp5905

                                                 

   全体的にはこんな感じ

おりしも10月末とは思えない強い日差しと南から入った空気のおかげで気温は上がり、Tシャツいっちょうでも汗ばむくらい。

さらに三時間やったところで八割がた終えて小休止。
後一息というところなんですが、ここからがなかなか手の届きにくいところなので手間のかかり方が違うんですよ。

Imgp5918

脚立を立てる地面も平らじゃないので立てる場所を探すのにも一苦労。
小一時間休んだ後に一気に勝負をかけて完成。
と言うより、もう疲れちゃったからこの辺で勘弁してくださいというかんじ。

Imgp5922

                                          

すっきりと出来上がり   わかんないか?

まあそれでも、それらしくなったじゃあありませんか。
こんな細い松でも樹齢50以上なんです。

皆様、こんど日本庭園を訪れる機会がございましたら是非とも庭の松にご注目いただきたい。そこには植木職人さんたちの並々ならぬ職人技を見ることができるはず。庭園の見方も少しは変わることでありましょう。

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