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2015年11月

2015年11月27日 (金)

久しぶりのそば打ち@モンゴルの子(粉)篇

「そば打ち」とブログのプロフに書いていながら、一体いつ蕎麦を打つんだよ!とお感じになられている方も少なからずいらっしゃったのではないかと思いますが、その通り、もう二年近くそば打ちはやっていませんでした。

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理由はそば粉が手に入らなかったから、正確に言うとそば粉を買いに行くのが面倒だったからなんです。
これまでは、ワタクシのそば打ちの師匠であるデザイナーF師が大量購入したそば粉のおこぼれをおすそ分けしていただき打つということしかしていなかったので、自分で粉を買ってまで打つということはしていなかった、言って見れば自立できていないくせに「そば打ち」を名乗るニセモノだったわけであります。

しかし、今回、ネットでそば粉を探してみたところ、以前に比べて種類も豊富だしお値段もリーズナブルになっていたので購入に踏み切りました。

そのきっかけは、昨年末に従兄弟のヘラ師Aにもらったうどんこの高級なやつでうどんを打って、それなりにうまくいったことなんです。

今年は片手間に打ったうどんじゃなくて、一応かつては、毎年大晦日にかなりの数を打っていた経験のあるそばを打ち、年越し蕎麦で大晦日を大晦日らしく勝負してやろうじゃあないか、という気持ちになったということなんですね。

ということでそば粉を二種類してみました。
一つはモンゴル産のそば粉を1キロ、そしてもう一つは栃木産の国産そば粉を1キロです。

まずは試しに、失敗しても悔いの残らないように安かった方の「モンゴル産」を打ってみることにしました。

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BGMはパソコンのインターネット・ラジオから流れる60年代のモダン・ジャズ。
日頃蕎麦屋でジャズが流れていると似合わないなどと文句を言っているくせに、自分がそばを打つ時にはジャズを流すっていうんですから、勝手なもんです。

ということで、流れてきたオスカー・ピーターソンのピアノにのって軽快にそば打ち開始です。

そばというのは、粉によって個性が随分異なるもので、手触り、香り、粘度、色、味、など様々なんですね。

ワタクシもこれまで何種類かの粉に出会ってきましたが、これは人の個性や人柄と同じようで、名前や産地から勝手に想像してしまった粉のイメージと実際のそのものでは全く正確が異なったりして驚かされたりするものなので、この出会いのもそば打ちの一つの楽しみなのであります。

さて、今回は「モンゴル産」ということで、世間の狭い私には「モンゴル」→相撲→朝青龍→暴れん坊、というステレオタイプな発想しかなく、一体この粉に水を加えた瞬間どういうことになるのか。

ちゃんとまとまって麺になってくれるのだろうか?
ぐちゃぐちゃに固まってしまい大量の蕎麦がきができてしまうという結果にならないだろうか、などと偏見たっぷりの心配をしながらそば粉を手に取りなでなでしてみましたよ。

すると、香りはあまりしないものの肌触りは、キメも細かくなかなか良い、想っていたよりも素性の良い素直な子(粉)で、例えてみると色気はないけれど、清楚で素直な育ちのいい女の子というような感じかな。まあ、そんな感じを受けたのでちょっと安心して打ち始めたんです。

最初はそば粉とつなぎの小麦粉を混ぜてふるいにかけます。
ワタクシの場合、粉の配分はそば8に対してつなぎ2のいわゆる二八蕎麦というやつを打ちます。

粉が十分混ざったら山盛りにして、そこに水を加えて練り始めるわけですが、そば打ちはこの、水を入れてそば粉に水を満遍なく浸透させる「水回し」というのが全てと言っていいほど重要な工程になります。

ここで失敗すると、見た目はそばになっていても茹でた時にボロボロになてしまったり、最悪の場合麺にすらなってくれないんですよ。

しかも、時間をかけ過ぎるとそばの水分が蒸発しちゃったりで、これまた良くない。
つまり、全神経を集中させて素早くかつ繊細に執り行なわなければならないわけです。

もちろん水の配分も重要で、最後の方の水の微調整は手のひらを濡らした程度の水を振りかけて調整するほど微妙なもので、これもまた失敗の大きな要因となります。

でありますから、山盛りになった粉を目の前にしたワタクシはここからの工程を頭の中で繰り返して反芻し、よし!これで大丈夫!という自信が自分の中に満ち溢れてきたところで一気に勝負をかける、というのが本来のそばに対する姿勢なのです。

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ところがどっこい、山盛りにされた粉を見たワタクシは、なんだかエベレストの形みたいになっちゃったなあ、なんてそば打ちとは関係ないことを考えながら、どれ、最初はこのくらいかな、とおもむろに水を投入してしまった。

この辺がニセモノのニセモノたる所以であります。
しかしながら、一旦水を加えた粉を手にした瞬間、かつてのそば打ち経験を体が覚えていてくれて、粉の感触を手にしながら、優しくかつスピーディに水回しをすることができました、さらに水を加えるタイミングなども、そば粉の様子を見ただけでタイミングを逃すことなく追加の水を投入し水回し(捏ねる工程)からそば打ち前半のハイライトでありますそばを団子にまとめる「くくり」という工程にもスムーズに移行することができたのでありました。

このくくりのタイミングというのは、そば打ちを始めた頃はさっぱりわからなくて悩んだもので、実際このタイミングが早すぎても遅すぎてもそばはちゃんとそばになってくれないものなんですね。とても重要で難しいんです。

ところがあるそばを打っていた時、そば粉の方から「今よ!今くくって!」と語りかけてくるのがわかるようになったんですよ。そうしたらそば打ちの成功率が飛躍的に良くなった、というより失敗がなくなった。

今回は果たしてモンゴルの娘が「今よ!今!今!」と言ってくれるのかどうか不安に感じていたのですが、これもまた案ずるより産むが易しと申しましょうか、想像以上に素直なモンゴルの子(粉)は「今よ!今!今!」と語りかけてくれたのでありました。

これを見て安心してそば粉をくくることができたので、あとはまとめた団子状のものを綺麗に練り込み伸ばすだけです。


バックではデクスター・ゴードン野太いテナー・サックスの唸るような音が鳴り響き、高揚する気分をさらに煽ってくれるじゃあありませんか。


「ヘソ出し」という団子状にしたそばのシワをうまく畳み込に閉じ込めてしまう作業も体が覚えていてくれたので悩むことなくスムーズに執り行うことができました。

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あとは、破れないように慎重かつ素早く伸ばすだけ。

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水の配分が良かったのか、そばは気持ちいいくらい押した分だけす〜っと伸びてくれたので苦労なく伸ばすことができました。

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90センチ×90センチの板の上から食み出すほに広がったそば生地を見た時には、うまくいきそうだぞと自信が湧いてきましたよ。

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このあたりでバックでは、ジョン・コルトレーンの甲高いテナー・サックスが流れており、その音色と有無をも言わせぬスピード感のあるフレーズで、ワタクシに躊躇する、ということを許してくれなかったのが良かったのかもしれない。

が、問題は最後の切るところ。
ワタクシ、そば切りはあまり好きではないんですね。
何故かというと、包丁が安物で疲れるんです。

いい包丁は刃も分厚くずっしりとしているので、そばに当てただけですっと切れるのですが、ワタクシの包丁は島忠ホームズでさんきゅっぱで買ってきた安物包丁。
菜切り包丁に毛が生えた程度のものなので、切るのに神経も力も必要とするので苦手なんです。

いい包丁を買いたいのだけれど、二万円は出さないとそれなりのモノがないので二の足を踏んでいるうちに本日この工程を迎えてしまいました。

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仕方ないから切っていきましたけれど、案の定太さはバラバラ、最後の最後でせっかくのおそばの見栄えがイマイチに、モンゴルちゃんゴメンなさい。

折しも、バックではグラント・グリーンのいなたく野太いギターの短音で弾くメロディが腰砕けになりそうな気持ちに拍車をかけてくれるじゃあありませんか。

やっぱり、そば打ちのBGMにモダン・ジャズはよろしくないかも。
どうも感情の起伏を音楽に煽られてしまい、冷静にそば打ちに取り組むことができないような気がします。

それでもなんとか全部切り切るまで集中を途切れることなくやりました。

出来上がりを見れば、なんだか思っていたよりちゃんとしたお蕎麦になったぞ。
いい感じ、あとは茹でるだけ。

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鍋にお湯をいっぱい沸かして茹でてみれば、切れてしまうこともなくうまくお蕎麦になりました。

食べてみればツルツルといい食感でなかなか上出来のお蕎麦になってくれましたよ。
二年ぶりに打ったにしては90点くらいつけてもいいでしょう。
写真を撮ろうとしたらもうすでに家族が食べ始めちゃっていたくらいですから、それなりに美味しかったのでしょう。

ワタクシ的にはもう少し蕎麦の香りがするの好みなのですが、素直にお蕎麦になってくれたモンゴルちゃんの顔を立ててそこは我慢しておきましょう。

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それにしても随分量が多いなあ、1キロってこんなに沢山あったけ?三人ではとても食べきれになあ、と思いながら食べられそうな分だけ茹でてみたら沢山残った、やっぱり多い。

なんでこんなに多いんだろうと、食べながら考えていたら大変なことに気がついた!
そば粉とつなぎの粉なの量の合計は1キロだけれど、水を500cc加えているので、出来上がったお蕎麦は1.5キロになるじゃあないですか!

なんたるお粗末。またしてもブログに書くのも恥ずかしい。
というオチがついて、今回のそば打ちはめでたく終了となりました。

今回は大晦日に打つ年越し蕎麦を打つ練習その1だったので、残りあとひと月の間にもう何回か蕎麦を打って準備したく思っております。
ちなみに次回は国産、栃木の娘っ粉と相対す予定ですが、今度は水の量もちゃんと考えて打つことができるので抜かりないはず。
果たして栃木の子(粉)は如何なる性格か?楽しみです。


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2015年11月26日 (木)

入れ食いで100匹はたのしいよ@川越水上公園

先日の釣行で100匹釣ったもののあまり楽しくなかった川越水上公園にまたまた懲りずに行ってきました。

楽しくなかったのは施設に問題があるわけでなく、全てワタクシの精神性の問題であります。

つまり、何が何でも100匹釣るぞ!という目標を掲げてしまったが故に、それがノルマとなって釣り自体が楽しめなかったというのが前回の反省点。
並びに前回数釣りをしたことで自分の課題も見えてきた。

それは、バラシが多いということとアワセそこないが多いということ。
つまりどちらも魚がフライに食いついているのに釣り逃してしまうということ。
これを逃さずに釣ればおのずと結果の数字も良くなるし釣り自体も楽しめるのではないかという思いで今回の釣行に臨みました。

午前6時ちょっと過ぎ、開門後に到着。
なんだか回を追うごとに到着が遅くなっていく気がする。

例のよってプールの一番深いところを探して行ったらちょうど空いていたのでススッと入り込み、仕掛けも前回のままフライがついたままになっていたので、薄暗い水面に投げれば、あらもうヒット!なんの労もせずに一匹目をキャッチ。

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本日の釣りについては、既に書いた通りバラシを減らすこととアワセをしっかりすることの二点です。

バラシ対策は既にっとってありますよ。
釣り針のサイズを一つ大きく上げたのです。

前回まで使っていたのは、ドライフライ用の#12というサイズの針、これをウェットの#10に変えました。

といってもフライをやらない人には何のことかさっぱりわからないと思うので説明いたしますと。

私の使うマラブーという形のフライはゆっくり水に沈んでいくところを魚に食わせるフライなんですね。
ところが無知な私は水に浮かせて使うドライというタイプにわざわざ沈むように鉛のワイヤを巻いて沈めていたんですよ。
今回違うサイズの針をネット上で探していたらウエット、つまり沈めて使うためのフライ用の重くて沈む針があるのを知ってこれを使ってみることにしたんです。

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フライをやる方にとってはかなり常識的な知識を知らなかった自分を恥じるばかりなのですが、独学でやっているとこういう大きなミスに二年近く気づかないことがあるんですね。

やはり、上達の近道はいい先生について学べということなのでしょうか。

ともあれ、ウエット用の# 10という針を手にした私はとりあえず15本のフライを用意しました。
うち10本は安定して釣れるオリーブ色、そして5本は派手なピンク色のマラブー。

この二色があればどちらかがダメな時に違う方を使えばなんとかなるだろうという作戦なんですね。

心配なのは、針が大きくなったことで魚がそれを見破ること。
それだけが心配だったんです。魚の目は素晴らしく良いのでちょっとした変化でもフライに全く食いつかなくなるという経験をこれまでも何度もしていましたので、一番気にしていました。

しかし、それは杞憂に終わり、魚は今まで通りとてもよくフライに反応してくれたのでホッとしました。
投げれば必ず一度は食いついてくるくらい、アタリがない時は例によってライン・トラブルか何かの問題がる時だけでした。

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もう一つの課題、アワセをミスしないということ。
これについては釣りをしながら色々考えていました。

フライの場合、他の釣りと決定的に違うのことは糸がたるんでいるということなんですね。
糸がピンと張りつめていれば魚が食いついた時に何らかの感触が手元に伝わってくるわけですが、弛んでいると糸が動くだけで手元に魚のアタリは伝わってきません。

そこで、どうするかというと、糸の見えるところをジ〜〜〜ッと見つめて糸に少しでも変化が起こるのを見つけてアワせるわけなんですが、さらにもう一つの問題があるんですね。

それは、フライ・フィッシングでは糸をリールの糸巻きでクルクル巻くのではなく、ラーメンみたいに太い糸を左手でたぐってフライを動かすという動作をするんです。

この時に糸を人たぐりして次ぎに糸をたぐる瞬間は手が糸から離れる瞬間がある、
この瞬間に糸に変化が起こってもどうしようもない。アワセられないわけです。

これをなんとかしようと考えていた時、以前朝霞ガーデンで隣で釣りをしていたフライのおっさんがたぐった糸を手のひらに巻きつけるようにしてたのを思い出したんです。

ああ、ああやっておけば糸が左手から離れた瞬間でも右手の竿を大きく上にあおれば左手に巻き付いた糸が緊張を生み出して針がちゃんとかかるのではないかと。

これも、多分フライの人たちにとっては常識なんでしょう。
誰も教えてくれなかったのでやっと気が付きましたよ。


この二点をを実践してみたところ、なんと前回は2~3匹に1匹はバラしていたのがほとんどバラシがなくなった。
釣れてくる魚の口を見ると、口の下あごにしっかりとかかっていることが圧倒的に多かったんですよ。
これで釣れる確率は一気にアップしましたよ。
最初のトイレ休憩の時に何匹釣れたかカウンターをチェックしてみたら一時間弱でなんと〜!24匹も釣れちゃっている〜!

今回は数は目標にしなかったので、カウンターのチェックはトイレ休憩時だけにしたんです。

実は、アタリの取り方に注意し始めたのはこの後のこと。
一投一投集中してキャストしては、アタリにも集中してしっかり合わせる、すると結果的に魚はしっかり掛かってくれて数も伸びたわけです。

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もう一つ楽しめたのはキャスティングです。
プールの釣りでは岸から離れているほど魚へのプレッシャーが少なくなるので、遠くに投げれば投げるほど魚は無防備に食いついてくるんですね。

スプーンなどの重さのあるルアーでしたらそこまで投げるのも比較的簡単なんですが、鳥の羽とナイロン糸だけで作った軽〜いフライをそこまで投げるのはもう大変!

でも、そこまで頑張って投げると、ルアーと違って魚にとっては餌にしか見えないフライにはほぼ100パーセント食いついてくるんですよ。
ですから、キャスティングがうまくいって糸が一直線に沖に向かって伸びたその先に小さなフライが落ちる波紋をみたら、もう釣れちゃったんじゃないかという気になるくらい気分が高揚するんですね。

実際に、その後糸のたるみを素早くとって待つと間違いなく魚が食いついてきます。

さらに、今回は一匹一匹のファイトも楽しみましたよ。
ニジマスを100匹釣って何が楽しいの?よ思われる釣り師の皆さんもいらっしゃるかと思いますが、ニジマスのファイトは仲々のものなんですよ。

ヒットした直後水面が爆発したように波立ち、さらにはジャンプ!鋭い突っ込み!と最後の最後まで戦い続けるのがニジマスのファイトなんですね。

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ブラックバスでしかルアーの釣りを知らなかった頃、初めて東山湖でニジマスのファイトを味わった時の興奮は今でも覚えていますよ。
真っ暗闇の中、40センチ以上ある大きなますが白いお腹を見せて大きくジャンプしたあの瞬間を!

それ以来、しばらくの間真冬の寒い東山湖に通ったものです。
そのくらいニジマスのファイトは鮮烈で興奮させられたんですね。

そういうファイトをする遺伝子は川越のプールの中にいる小型のニジマスちゃんにもしっかり受け継がれていて、掛かった瞬間、爆発、突っ走り、潜り込み、などあらゆる手段で抵抗してくれるじゃあありませんか。

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魚釣りの醍醐味と言ったらなんといってもこの魚からの手応えなんですよ。
漁師さんとの決定的な違いはココ!
魚が欲しくて釣るんじゃあないんです。
この魚のグググッという引きが楽しくて、大時化の玄界灘でも厳冬の相模湾でもゼロ泊二日の能登輪島でも出かけて釣りをしているんです。

今回は一匹一匹のこの匹を十分堪能させていただきました。
前回は数だけが頭にあったので、釣れた魚の表情を気にすることもなく、モノにしか見えなかったのが、今回はなんと一匹一匹が愛おしい表情をしているじゃあありませんか。

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同じ釣りをするのでも気持ちを切り替えただけでこんなに変わるものなのか。
人生においてはこういうことがたくさんあるよなあ。
ピンチだと思っていたのが実はチャンスだったりとか、不幸だと思っていたのが実は幸せだったりとか、この世を見つめる自分の目次第で見え方は180度変るものなんだなあとしみじみ思いましたよ。

そんなわけで、とても一匹一匹に充実した今回のニジマス釣りなんですが、結果はというと、なんと!午前6時過ぎから初めて12時ちょうどでなんと100匹越え!
前回目にの色を変えて必死になって釣ったのより数が多い!

偶然にも人間の煩悩の数される108という数字に終わったのは何かを暗示しているのだろうか。

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ちょうど、天気予報通りに降り始めた雨が本降りになってきたのでここで釣りをやめました。

なんだか、とても充実した納得のいく釣りだったなあ。
これからもこういう精神をもってついに臨んでいきたいと思います。

結果はきっと後からついてくれるはず。



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2015年11月25日 (水)

紅葉狩り2015@武蔵丘陵森林公園

今年も秋が深まり紅葉のシーズンになりました。

こう見えても、柄にもなく紅葉とか新緑とか好きなんですよ。
かつては仕事で関東一円の紅葉スポットを撮影しまくったことなどもあり、自慢じゃあないが紅葉の良いスポットも、紅葉の良し悪しも分かる違いの分かる男なんでございます。

関東地方平野部ではこの三連休あたりが紅葉の見どころかなあと狙いをつけていたところ、天気がどうも悪く、美しいかそうでないかは太陽の光次第という紅葉においては、何よりもお天気優先ということで天気予報とにらめっこしていたら、24日の火曜日にやっと晴れマークがついた。しかも日中の数時間だけ。

理想を言うと陽光が高い位置から当たるよりも、斜めに当たる午前中もしくは夕方の方が紅葉が映えるので、朝から晴れ!というのが望ましかったのですが、次の晴れマークは週末になっているので、そこは贅沢もあまりいていられない。

ということで、11月24日の火曜日に紅葉狩りに出かけてきました。
場所は埼玉県のど真ん中よりちょっと西に外れたあたりにある国営武蔵丘陵森林公園というなんだか長い名前の公園、地元埼玉では森林公園で通じちゃうんですが。


お天気の様子と交通渋滞とをにらめっこしながら、多分陽が射し始めるであろう
午前10時を目標に埼玉県某市の実家を出発。

大体予測通りに10時過ぎに着きました。
平日なので駐車場はガラガラ、人もまばら。

ここの紅葉は、紅葉がまとまって植えられている場所があるので、そこを見れば十分。公園全体は小さな街ほどもある大きな公園なので、下手すると森の中を彷徨ってよっいるうちに遭難しちゃうほど。

チケットを買って早速入場し紅葉のある場所目がけて一直線。

ところが、空の方が今朝方まで雨を降らせた雲が取りきれずに時折陽が差し込むくらいでなかなかスッキリ晴れてくれません。

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紅葉自体も、今年は天候のせいかあまり色付きが良くなくどうもパッとしません。中途半端な色というか、鮮やかさに欠けるというか。
形もしわくちゃになっちゃっている葉が多いし、全体にいまいちなんですよ。

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さて、ここで理科のお勉強です。
紅葉は二種類ありますね。
そう、大別すると黄色い黄葉と赤い紅葉の二種類です。

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葉が黄色くなるのは葉にカロチノイド(ニンジンにたくさん含まれていますね)が含まれている種類の木々です。
暖かいうちは同じく葉の中に含まれる葉緑素の緑色が強いので葉は緑色をしていますが、これが寒さで分解されてしまうとカロチノイドの黄色が発色してきて黄色くなるというわけ。

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一方紅い紅葉の方はというと、夏の間光合成で作られた糖が葉に含まれる木々。
この糖が寒さで分解されてアントシアニン(視力回復に良いとか言って宣伝されていますね)に変化しこの色で赤く色づくというわけなんです。

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なんでこんなこと詳しいのかといったら、昔秩父の方の自然科学館の展示映像でこういう内容の解説ものを作ったことがあるからなんですよ。

まあ、そんなことは置いておいて、何れにしても紅葉は寒くなるというのが鍵なんですが、今年の秋のように霜が降るようなきりっとした寒さの日がなかなか来ないで、ダラダラと寒くなっていくときは葉っぱの中の変化もダラダラ起こるので肝心の紅葉の方もなんとなくダラダラした感じになってしまい冴えないというわけなんです。

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3年前にここに来た時にも本ブログに書いたのですが、その時は素晴らしかった。
あの時は早朝霜が降りたのを写真に撮っているので、かなり冷え込んだのでしょう。
日にちも何日か遅かったのですが紅葉の色、形、お天気共に素晴らしかったんです。
こちらページの写真ですので、ちょいと比べてくださいませ。

それでも、少しでも色の良いところや色の変化の面白いところなど狙っては写真に撮ったのですが、なんといっても肝心のお天道様が出てこないとやっぱりサマにならない。

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そんなわけで、ちょっと早めの昼食をとってベンチで昼寝しちゃいました。空を見上げればだいぶ雲も薄くなって、ところどころ日が差し始めているので30分も経てば日が出るであろうという目論見です。

撮影現場から離れてしばらく経つのでなん年ぶりかの日待をしました。

あたりが賑やかになったので目をさますと、胸にゼッケンをつけた高校生くらいの集団がぞろぞろと行列になって走っており、それはいつまでたっても切れることなく、一体全体どこかららこんなにたくさんの若者を連れてきたのかと思うほど。

紅葉狩りの風情とは程遠い雰囲気なので、しばらくの間この若者たちが通り過ぎるのを待っていたら日差しの方も良い感じで強くなってきて、西の空は青くなってきた。

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しばらくすると、マラソン高校生がいなくなったので紅葉狩り再開。

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下の写真は日の当たる前(上の方)と日の当たった後(下の縦長)のものです。

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日が当たると、紅葉の色も発色が良くなるしコントラストも強くなるので綺麗に見えるんですね。

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気がつくといつの間にかあたりには一眼レフ・カメラを手にした比較的高齢な方がたくさんいて、みんないろんな方角から紅葉にカメラを向けている。

立派な三脚に300ミリは楽にありそうな望遠レンズをつけていたっしゃる方などもいたりして、安手の39800円の防水カメラを手にしたワタクシはなんだか恥ずかしくなっちゃいましたよ。

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持ってるカメラが安物割には日の光の方向だのアングルだの気にして撮っている自分がバカみたいに見えてきたんです。

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でもねえ、そこのところは長年仕事で見に染み込んでしまっているいるサガのようなものなので勘弁してやってください。

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葉っぱばっかり撮っていたら、撮影している人間の方も面白いのでちょっと失敬して撮っちゃいましたよ。

脚立に座り込んで何を狙っているのか?気合の入ったおじさん。

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犬を3匹並べて、必死に犬の名前を呼んでカメラの方を向かせようとしているご婦人。

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共通しているのはどちらもいいカメラを持っているところなんですよ。
いいなあ、僕もいい一眼レフが欲しいなあ。キレキレの画像が暗いところでもシャキッと取れるような最新のC-MOSのヤツ。

そんないいカメラで一体何を撮るのかって?
ブログのために決まっているじゃあないですか。

というわけで人間観察もして、帰る頃には空もすっかり青空となり、全体としては70点くらいかな。まあまあの紅葉狩りでありました。

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今週末あたりはいいんじゃないかなあ。

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2015年11月24日 (火)

自家焙煎コーヒー  シリーズ @今度こそ!コスタリカ  レベンス農園 

前回の自家焙煎コーヒーシリーズを読まれたみなさん、大変失礼致しました。
コーヒー豆を間違えて焙煎してしまうという大失態、でも、今度こそ正真正銘のコスタリカ・レベンス農場ですよ。

同じ間違いを起こさないように、今回は袋のラベルをちゃんと確かめてから豆を取り出しました。

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すると、豆の粒がコロンビアよりも小さいのに気づきます。
一回りくらい小さい感じ。

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これをおよそ100グラムほど網に入れて、コンロにて焙煎開始。
左手で網をフリフリすると豆粒が小さいためかシャカシャカという豆の発する音もコロンビアより軽やかな感じ。
なんだか期待が増してくるではないですか。いったいどんな味のコーヒー豆なんだろう。

ここからの手順は前回と変わらないので詳細は省略しますが、豆粒が小さいというのは焙煎時間にも影響するようで、10分経過で写真に撮ったら、コロンビアよりも色がつくのが早いようです。

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15分を過ぎたあたりで最初のパチ!という音が来た。
コロンビアの時は25分くらいだったので10分も早い。
火の強さはあまり変わらないと思うのでやはり豆粒の大きさの問題か?
豆粒の小さいということは豆全体の表面積が広くなるということなので、熱効率がいいという理屈が考えられますが、ホントのところはよくわかりません。

もともとの生豆の乾燥具合なんかも影響あると思うし。

ともかくも、時間が短くて済むというのは片手づつ持ち替えてシャカシャカを続けなければならないワタクシにとっては大変ありがたいことで、腕の疲れも半減するというものです。

ただですら、昨日のスウィミング・レッスンでうっかりコーチに向かって「最近長距離が泳げるようになったんですよ〜。200メートルくらいは楽勝です」的な軽はずみな発言をうっかりしてしまったら、それを聞いたうら若き女性コーチの目の奥がキラリと光ったと思いきや、「それでは、残りの10分間はノンストップでどのくらい泳げるかやってみましょう」ということになり、人生経験上かつてない10分間泳ぎっぱなしというのをやる羽目になり、結果400メートルも泳いでバテバテ、その軽はずみな発言の報いで本日は全身筋肉痛、体もなんかだるい、という状況の中では、1分でも早く焙煎が終わるのはとてもありがたいことなのでありました。

なんて言う話をしている間に、豆の爆ぜるパチパチ音は概ね終わったようで、すばやく火から離してうちわで扇ぎます。

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そういえば、コスタリカのパチパチ音は軽い音でピチピチもしくはチリチリに近い感じの音でしたね。
爆ぜる音にもこんな違いがあったりしてなかなか楽しいじゃあないですか。
それから、薄皮のむけ方も違いますね。
コロンビアは細い粉のようになって網の目からみんな下に落ちてしまうのですが、コスタリカは豆の形のまま薄皮がむけて網の中に残っていました。

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うちわで風に当てて冷ましたら、さあ、試飲!
と行きたいところなんですが、前回、前々回と二度にわたり、焙煎直後よりも1日置いた方が豆の実力が発揮されることを経験しているので、今回はぐっと我慢しました。


そして翌朝、朝食後のコーヒーまで待てずに起きたらすぐにいれちゃいたい気分だったのですが、ここもぐぐっと我慢して朝食をとり、はやる気持ちを抑えながら丁寧にコーヒーをいれました。

ゴリゴリとミルで挽いてみると、多!いい手応え、なめらかでキメの細かさがミルのハンドルを伝わってわかる。これはいいぞ。

粉になったコーヒーをお湯を通したドリップに投入。どうですかこの色、このキメ。この香り。(写真じゃ分かんないか)

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ぐらぐら煮立ったお湯を全体に行き渡るように注げば、コーヒーから一斉に泡が立ちます。それも入りたてコーヒー特有のもりもりと湧き上がる入道雲のように豊かな泡が。

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30秒ほど蒸らしてから少しずつお湯を回しながら注ぎます。
何度かに分けて湯を入れて、ちょっとカップに少なめかな、という量で落とすのをやめました。一番搾りの一番美味しいところだけ贅沢に飲みたかったんですよ。

さあ、やっと口にすることのできる、生まれて初めて飲むコスタリカのコーヒーの味はいかに?

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一口チビっと舐めてみた印象は、「辛い」!。
辛味を感じたんですね。マンデリンなどにあるコーヒーの辛味をかすかに感じました。
苦味は程よく酸味は少ない、コクもありなかなか深い味わい。
ブルー・マウンテンのようなマイルドで深みのある味わいには少々欠けるものの鮮烈な透明感と芯のあるキリッとした味わいが特徴かな。どろっとしたところが全くない。
気になった辛い感覚はコーヒーが冷めてきたら次第に感じなくなり、いれたての少しとんがった味からマイルドなバランスのとれた味に変化していました。

思春期のとんがった小娘が成熟していい女に変身していくようなこの変化。
たった一杯のコーヒーの、それも入れてから3分ほどの間に起こるドラマチックな変化です。

冷めてくると、今度は適度な甘みや酸味が感じられるようになり全体のバランスとしては素晴らしいコーヒーです。
さすが、コンテストで賞を取ることだけのことはある。
これはすっかり気に入りました。追加注文しちゃおうかな。もう売り切れちゃっているんだろうか。

追加注文しようと思いましたけれど、せっかく始まったこの企画、どうせならこれまで飲んだことのない豆を色々飲んで楽しもうと思います。

次回はどんなコーヒー豆が登場することになりますか。
現在我が家には勢いで購入してしまった2キロ半近い生豆の在庫を抱えてしまっているので、新規の豆購入にはしばらく時間がかかると思われますが、年内には次のコーヒーのご紹介ができると思いますのでお楽しみに。


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2015年11月23日 (月)

自家焙煎コーヒー  シリーズ @コスタリカ  レベンス農園 

前回なんとかうまくいったコーヒーの自家焙煎ですが、これにすっかり味をしめてしまい早くも次の豆を買い込んでしまいましたよ。
しばらく、このシリーズが続きそうなので「自家焙煎コーヒーシリーズ」として続けることにしました。

それは、中米コスタリカのコーヒー豆。
コスタリカのコーヒー?という方も多くいらっしゃるかと思いますが、昨年あたり、世界のコーヒー品評会のようなものでコスタリカのコーヒー豆が優勝し、この世界ではちょっと話題になっていたんです。

このコスタリカのコーヒー豆、件の近所の自家焙煎のお店で買うと200グラムで2000円近くしていたものですから指をくわえて見ているしかなかった。

ところが、これまた件のネット・コーヒー通販サイトで見たら、コスタリカの何種類かある豆の中でも高級で美味しいらしい「レベンス農園」というところのブランドものが1キロ2000円弱で売っているじゃあありませんか、しかも「売り切れ間近!」と書かれている。

これはもう買うしかないっていうんで、即買い、ついでにどうせ飲むんだからとこの2年間愛飲してきたコロンビアのエスメラルダも1キロ同時購入。送料が割安になるのでいいことずくめ。

ポチった翌々日には豆が到着。
もう待っていられないのですぐに焙煎し始めましたよ。
とにかくコスタリカの味というのを飲んでみたかった。
これまで飲んだことのないようなふくよかで香り高く美味しいコーヒー、というのを勝手に頭の中に作りらげてしまいながら焙煎開始です。

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今回は自宅キッチンにての焙煎。
豆の皮が飛び散ってもいいようにあらかじめアルミホイルでコンロの周りを囲んで壁を作り準備万端。

とりあえず、失敗したらもったいないからと100グラムちょっとを煎ることにしました。

前回同様、中火にしてひから15センチくらい離してシャカシャカ網を振ります。

5分くらいしたところで予期せぬ出来事が!

我が家のコンロには安全装置が付いていて、コンロの周りの温度が上がると自動的に火が小さくなってしまうんですよ。
火が小さい分にはその分コーヒーを火に近づければいいや、って対応していたのですが、さらに数分したら「ピピー!ピピー!」と音を立ててエラーの表示が出たと思ったら火が消えてしまった。

すぐさま火をつけ直したら一度は元どおりに中火になるのですが、10秒もしないうちにまた消えてしまうんです。

なんという役立たず。これしきのことでコンロとしての意地はないのか?!
だいたい、このコンロじゃ銀杏も煎れないってこと〜?なんて悪態つくもグズグズしていたらコーヒーがダメになってしまうので、慌てて隣のコンロを点火してこちらで焙煎再開。

ところが、こちらにも同じ装置が付いていて、しばらくしたら消えちゃった。

仕方ないので、二刀流で勝負ということにし、左が消えたら右に、右が消えたら左にとタダでも手忙しい焙煎がさらに忙しくなっちゃったんです。

それでも、美味しいコーヒーのためならと頑張ること20数分、パチパチと豆の爆ぜる音がしてきて部屋の中はコーヒー豆のいい香り。

と言いたいところなんですが、徐々にコーヒーの香りに慣れてしまったのか、自分ではあまりその香りを感じられないんですね。

そこからさらに10分ほど、二度目のパチパチという音がして、コーヒーが中深煎りになったことを教えてくれたところで焙煎は終了。
手早く新聞紙にまだ熱いコーヒー豆を広げてさらに手早くうちわで扇いで冷まします。

外から入ってきたカミさんがいい香り、というも私の鼻はバカになってしまっているようであまりその芳しい香りが感じられない、私の作業を傍で傍観していた我が家の駄犬ラッキーの鼻にはどう感じているのだろうか。

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犬の鼻は人間の1000倍もの嗅覚力があるというけれど、彼女(メス犬です)は一体どのような匂いを感じているのだろうか?などと表情を変えない駄犬に愛想を尽かしつつうちわを仰ぐことおよそ5分。

できました!いい色合いのコーヒー豆が。
お店で買ってくるのと遜色ない中深煎りのコーヒー豆です。

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前回の例もあるので、すぐにコーヒーを入れるよりも1日置いた方が良いのはわかってるんですが、未だ口にしたことのないコスタリカの豆の味を1秒でも早く味わいたくて仕方ない。

早速先ほど役立たずだったコンロでお湯を沸かし、コーヒー豆をゴリゴリと挽きます。
おおお!なんだか感動的な滑らかさ。豆のキメがこの前のコロンビア・スプレモと格段に違うぞ!さすが世界一!

挽いた豆をドリップに移しお湯を注げば、豊かな泡立ちに芳醇な香り。
やはり世界一は違うぞ、とますます期待は勝手に膨れ上がります。

入れ終えたコーヒーのカップを手にまずは香りを楽しみ、そしてチビっとひと舐めして味をききます。

そしてそのお味は!

あれえ?今回もなんか地味。
特徴がない。苦くも甘くも酸っぱくもない。コーヒーの味はするんだけれど、まずくはないんだけれど地味な味わい。

こんなはずじゃあ、と納得がいかないながらも、前回同様明日になったら味が変わってくれるに違いないと期待しながら飲み終えました。

日は変わって翌日の朝。
朝食を終えたワタクシははやる心を抑えつつ、また同時に今日入れて味が同じだったらがっかり、という不安を抱きつつもコーヒーをゴリゴリやって入れました。

飲んでみると、先ほどまでの不安は吹き飛び、やはり期待を裏切らなかった、甘味、苦味、酸味とバランスが取れてとても美味しい。
と喜んだのもつかの間、あれ?でもこの味、コロンビアのエスメラルダに似ているなあ。
エスメラルダは二年近くこればかり飲み続けてきたので舌が味を覚えている。

なんだ、コスタリカとか言っちゃってエスメラルダと変わんないじゃん。
と、ちょっと不満な気持ちになりながらチビチビ味わいました。

ところがまたしても大変なことが後になて発覚。
ブログ用に写真でも撮っておくか、とコスタリカの豆とコロンビア・エスメラルダの豆を冷蔵庫から引っ張り出してテーブルに並べてみたら、あれえ?口が開いてゴム止めしてあるのはコスタリカじゃなくてエスメラルダの方だ。

自分の目を疑いましたよ。
しかし現実はそこに確固として示されてありました。
コスタリカの豆は封印したまま、開けた跡があるのはエスメラルダ、豆の量も減っている。

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なんと、喜び勇んで焙煎したワタクシは中南米の国々の国旗に疎く、そのラベルに貼ってる国旗を取り違えて、コスタリカだと思い込んで同時購入したコロンビア・エスメラルダの方を焙煎してしまたのでした。

なんと言うおっちょこちょい!ブログに書くのも恥ずかしい。
タイトルも看板に偽りありですし、期待して読んでくださった皆さんごめんなさい。
タイトルはコロンビア・エスメラルダに代えなければなりませんね、でもそうすると話がネタバレしちゃうのでこのままで行かせてください。

でも、まあいいか。私の舌はまちがっていなかったし、楽しみは次の機会に持ち越しということで。

ということで、次回こそコスタリカを焙煎しますのでファンの皆さま乞うご期待!



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2015年11月22日 (日)

コーヒー豆を自家焙煎してみた その2@コロンビア・スプレモ

さあて、お待たせいたしました。いよいよコーヒー豆を焙煎する話です。

最初に購入したコーヒー豆は私の大好きなコロンビアと言う種類。

香り、コク、甘み、苦味、酸味などのバランスが取れている割には安価というのがそのポイント。今回はそのコロンビアの中からスプレモと言う種類を1キロ購入しました。

1キロも生豆を買っちゃって飲むまでにシケちゃったりしないの?と言う疑問もあるかと思いますが、大丈夫。コーヒーは焙煎後はシケていきますが生のままだと低温・乾燥さえしておけば比較的管理がしやすいんですね。


初めて家のキッチンで見る浅い緑色をしたコーヒーの生豆を見たときはワクワクしましたよ。
なんだか未知の新たな世界に一歩踏み込んでしまった感じが小さな興奮を呼び起こします。ビニール袋に手を突っ込んで中の生豆ちゃんの手触りを味わいたい衝動にかられるのでありますが、親父のうす汚い手でいじり回されたらせっかくの生豆ちゃん達が穢れて味も落ちそうなのでここはぐっと我慢。


さあ、いよいよ生豆を煎ってみようではありませんか。
と、その前に煎る段取りをネットのその手のページにて確認してみます。

とりあえず、一度にあまり大量にやろうとして失敗すると残念なことになるので、少なめに100グラム程度の豆を言ってみることにしました。

ビニール袋に手を入れて生豆を手に取れば、少ししっとりした感触に柔らかい感じの手触り、煎った後の硬い豆とは全く違うんですね。
これを大事に網に移します。

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後はコンロの火で煎るだけ。
と言っても火加減やら、時間やら色々あるんですね。

まずは火加減、これは中火で、火から15センチほど離して煎ると良い、とネットに書かれていたのでその通りにやってみました。
豆が焦げ付かないように網の取っ手を持った手を常に細かく左右に動かし続けなければなりません。このときに発するチャッ。チャッ。チャッ。という音がなんとも言えませんねぇ。この音を聞いただけでなんだか美味しいコーヒーになってくれそうな気がしてきます。

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腕時計で開始の時間を確認してから入ることおよそ10分、なんとなくいい香りがしてきたような気もするんですが、見た目の豆の方は大して色も変わらず、いや、すこ〜しだけ薄茶色に色づいているかな、という感じ。

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20分くらいでパチパチという音がして、中煎りの状態になる、とネットに書かれていますが20分たっても何の音もしない。ただ細かな豆の皮らしきものがたくさんコンロの周りに落ちて大変なことになっている。

「かなり散らかります」とはネットにも書かれていたのですがこんなにも散らかるとは、しかもまだまだ皮らしき粉のようなものはハラハラと落ち続けている。

25分を過ぎたあたりです。
来ました!パチッ!と爆ぜるような音がしたかと思うと、一斉にパチッ!パチッ!パチッ!という音を立て始めました。この音がしたあたりがちょうど焙煎の度合いでいうと中入りと呼ばれる煎り具合です。

かつて30年くらい前まで、関東地方ではコーヒーというとこの中煎りが常識で、アイス・コーヒー以外にはあまり深煎りのコーヒーは存在しませんでした。
私もこの味のコーヒーで育った身なのでとりあえず初回はこれで行ってみようということで煎るのを終了。

コンロの周りはコーヒー豆から落ちる薄皮のカスだらけになりました。
ネットでの書き込みを参考に、コンロの周りを新聞紙でブロックしておいてよかった。

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さてさて、ドキドキ、ワクワクしながら網の蓋を開けてみると、
あら!コーヒー豆の色が予想以上に黒い!
これは普段飲んでいる中深煎りの色、いつの間にか煎りすぎちゃったみたいです。
でも、まあ狙いは外れても飲むのには全く問題ないので作業を続行。

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素早く新聞紙の上に広げて熱くなった豆をウチワで扇ぎ熱をとります。
なんだかいい感じの色になっているじゃあありませんか。
早く飲みたい。

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でも、何やら調べたら煎ってすぐよりも1日置いてからの方が味が落ち着いて良くなるらしいんですね。

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でもね、そんなこと言ってられませんよ。
生まれて初めて自分の手で生豆から立派なコーヒー豆に煎られたのを目の前にして飲まずにいられるか、ていうもんです。

早速二杯分の豆をコーヒー・ミルでゴリゴリやると、あれえ、挽いた時の感触が違う。
抵抗が少ないというか、なめらかにハンドルが回るというか、キメが細かい感じがするというか。

ひょっとして、失敗しちゃったかな?なんて、ちょっと不安にもなりながらゴリゴリやって粉になったコーヒーを見たら、いい感じの色艶じゃあないですか。

ドリップの紙に一度お湯を通してから粉を投入。
お湯を注げば、粉はみるみるとお湯を吸収して膨れ上がりきめ細かな泡がモリモリと盛り上がってくる。これは焙煎したてのコーヒー特有の泡の出方なのでなんとかうまくいったみたい。

じっくり30秒蒸らしてから、今度は切れ目なく且つ少しずつお湯を注いでコーヒーを抽出します。
大きめのカップに、普通のコーヒーカップ一杯半くらい入れたところでやめて、コーヒーカップを口に運び、さあ、いよいよその味を確かめます。

熱々のところをチビっと舐めるように飲んで舌の上を回し味を確かめてみると。
あれ?なんだか妙におとなしい味。コクが深いというわけでもなく、苦味酸味が効いているわけでもなく、なんだかおとなしい味。

もっと濃厚に香る、深い味わいのコーヒーを期待していたのでちょっとがっかり。
豆が安物なんだろうか?煎り方がまずかったんだろうか?
様々な???マークが頭の中に浮かび上がってきて、これは失敗なのかどうなのか?自分でも判断がつかない。決して不味いコーヒーではないのですが、感動的に美味しいコーヒーを期待していたものですから。

ということで、手間をかけた割にはイマイチなコーヒーになってしまいちょっと残念な結果に終わってしまったのですが、これがそうではなかった。

翌日になって同じ豆を挽いてコーヒーを入れてみたら、なんと、甘み、苦味、酸味、コクなどのキレが良くなっていて全体の味わいが深くなっているじゃありませんか。

やっぱりモノに書かれていたように、煎ってすぐよりも翌日くらいからの方が味が良くなるようです。
なかなか深いなあ、コーヒー焙煎の道。

次は違う種類の豆に挑戦してみようと思います。
思った以上に楽しいのでシリーズ化しよう!
全国の2億8千万人のコーヒー・ファンの皆様、次回をお楽しみに。



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2015年11月20日 (金)

コーヒー豆を自家焙煎してみた その1

コーヒー好きが高じて、とうとう自家焙煎まで始めることになってしまいました。

昨年の春頃に手でぐりぐり回して砕いて粉にするコーヒー・ミルを買ったのをきっかけに、地元にある自家焙煎コーヒーのお店で豆を買ってきて、コーヒーを入れるたびに豆をミルで挽いて飲むようになったんですよ。

何しろ挽きたてのコーヒーというのは、ビールでいうならば瓶ビールと生ビール、ジャズでいうならCDと生演奏くらいの違いがある。
どちらが良いかって、そりゃあ文句なく引き立てに軍配があがるわけです。

そんなこたあ知ってらい!って皆さん思うんでしょうが、なかなか面倒くさくて飲むたびにゴリゴリ回してコーヒーを挽くなんてやってらんないよ、というのが本音でしょう。

確かに面倒なんですが、近所の自家焙煎コーヒーの豆がこれまたその辺のショッピングセンターなんざで売ってる豆とはビックリするくらい美味しんですよ。

コーヒー豆は煎ってからどれだけ時間が経っちゃったかで味が大きく変わるんですね。
日本そばで言えば「挽きたて打ち立て茹でたて」というやつです、コーヒーは「煎りたて、挽きたて、入れたて」がうまい。

そいつを全部自分でやってしま位、極上の美味しいコーヒーを毎日飲んで幸せに暮らそうというわけです。

最後の「入れたて」というところもポイントです。
ただコーヒーの粉にお湯をかけりゃあ良いっていいうもんじゃない、お湯の温度、蒸らす時間、コーヒー豆に対するお湯の量などで味は全く変わってしまいます。

コーヒーをいれる話だけでも色々書きたいことはあるんですが、長くなりますのでまたの機会にということにしましょう。

とにかく、これらの過程を全て自分なりの好みにクリアしたコーヒーの美味しさといったら、もう他のコーヒーが飲めなくなっちゃうものです。

最近流行りの街道沿いなんかによくある大型のコーヒー専門チェーン店のコーヒーなんかちゃんちゃらおかしくて飲めなくなっちゃいますね。たまに飲むけど。

とまあ、かなり自己中心的、自己完結的、主観的ではありますがとにかく美味しいコーヒーを飲む幸せを満喫していたのであります。

ところが今夏、コーヒー豆のお値段が突然二割から三割ほど値上がりしたんですね。
私の大好きなコロンビアのエスメラルダと言う品種で200グラムで1200円ほどになってしまった。

ワタクシはコーヒーを入れるときにはいつも一度に二杯分の豆を使って一杯半くらいの量のコーヒーを入れ、ビールで言えば一番搾り的な美味しいところだけ飲むという贅沢な飲み方をしているものですから、一日一回の楽しみでも一週間くらいで200グラムの豆を消費してしまうので、この値上げはちょっと懐に痛い値上げなのでありました。

そんな中、最近ネットでコーヒーの生豆の値段というのを何気なく調べてみたところ、焙煎した豆の4分の1の値段で売られているのを知って飛び上がりましたよ。

なんと!200グラム1200円のコーヒー豆が生豆だと1キロも買えてしまう!


これは自分で焙煎できたら相当安いぞ、と早速焙煎方法、道具など調べてみたら、銀杏などを煎る金網を使ってガスコンロで煎れば良いことをしり、さらにその網は2000円そこそこで売っていることも確認。この値段なら豆を1キロ煎れば減価償却できちゃうじゃあないですか。

もう迷う理由は何もない、と焙煎用の網とコーヒーの生豆1キロを一緒に購入。
自分でコーヒー豆を焙煎してみようということになったわけです。


それにしても、なぜにたかだかコーヒー一杯にここまでこだわるようになってしまったのか、自分の過去をちょっと振り返ってみました。

ところで、みなさんがコーヒーを初めて飲んだのは何歳くらいのときでしょうか?
なあんていう質問をしたら、今の若い人たちには笑われてしまいそうだが、僕の子供の頃はコーヒーなんてなかった。

初めて飲んだのは小学生の高学年の頃かな。今から48年近く前の話である。
「悪魔くん」という確か水木しげる先生が原作の漫画の実写版ドラマが当時オンエアされていて、そこに登場する悪魔の大好物がコーヒーであった。

当時まだ10歳の僕にはそこに登場するコーヒーなる飲み物がとても魅惑的に目に映り、一度飲んでみたいと思いを募らせていた。

そんな僕が初めて飲んだコーヒーは言わずと知れたネスカフェ。
当時コーヒーといえばネスカフェしか僕の身の回りにはなかった。

テレビのコマーシャルでもネスカフェ以外のコーヒーはなかったので、おそらくインスタント・コーヒーといえば当時はネスカフェしかなかったのだろう。

その飲み方は「悪魔くん」の悪魔よろしく、ミルクと砂糖をたっぷり入れたコーヒーを小さいスプーンですくってはちびちび飲むという、今では考えられないような、今時そのようなことをする人はどこにもいないと思われる飲み方をしていた。

幼心にインスタントながらもコーヒーの味はどこか外国の味がし大人の味がしたものでした。

そんなコーヒー初体験をした僕が本当の豆のコーヒーを初めて飲んだのは、さらにそこから5年後のこと。

高校生になった僕はまだ喫茶店というものに行ったことがなかった。
身近にカフェなんていうものはもちろん無かった。ドトールだってスタバだって出てきたのは何十年も後のこと。
マクドナルドの日本一号店が銀座に開店したというニュースが流れた時代なのである。

当時喫茶店は不良のたまり場、というイメージがあり大人の行く場所的な魅惑もあり、思春期の心をくすぐるには十分の魅力があったのだが、僕の住んでいた東武東上線の志木駅周辺にはいかにも不良や危ない商売の方々が出入りするような雰囲気の喫茶店しかなかったように思う。

なかなか喫茶店に行けなかった僕が初めて喫茶店に行き豆のコーヒーを飲んだのは、高校一年の時、級友と東武東上線に乗って池袋まで出かけて、東口のキンカ堂の裏手あたりにある喫茶店に行ったのが初めてだ。

ビルの二階か三階にあったその喫茶店へ続く細く長いエスカレーターを上り、ソファーのテーブル席に腰掛けて出てきたコーヒーは感動的に美味しかった。
あまりの美味しさに、真っ白で魅惑的な曲線を描いていたそのコーヒー・カップの形まで今でも鮮明に覚えている。

その味は、インスタントのものとは全く違い、苦味、コク、そして甘みさえ感じる深い味わいに僕は一発で参ってしまいそれ以来コーヒー人間となる。

それからしばらくの間は、日常的にはインスタント・コーヒーで我慢する日々であったが高校二年生の頃だろうか、豆のコーヒーがスーパーで手に入るようになった。

ちょうどその頃、僕はマイルス・デイビスとクリフォード・ブラウンという二人のジャズ・ミュージシャンの音楽に出会い、それまでのハードロック、プログレ少年からジャズ青年に変身した頃だった。

同じく変身した高校の同級生Kの家に毎日のように放課後行っては、コーヒーを飲みながらジャズを聴くという日々が続いた。

ジャズとコーヒーというのはすごく相性が良くて、薄暗くした友人の部屋の中で当時の人気機種だったソニー製のリッスン7というシステムコンポのスピーカーから流れてくるマイルスのトランペットやキャノンボール・アダレイやジョン・コルトレーンのサックスの怪しい音色とコーヒーの香りが妙に溶け込んで、当時の僕にとってすごく大人になった気分を味あわせてくれて快感だった。

この生活が次にジャズ喫茶への生活に流れていく。
当時東京の繁華街はジャズ喫茶がたくさんあった、一種のブームだった。
僕が初めて行ったジャズ喫茶は池袋西口にあった「JAZZ BED」と言うお店。
なぜかスピーカーがお店の中の対角線上に置かれていた変なお店。

高校時代、時々池袋に出てはこのお店でコーヒーを聞きながらタバコの煙にまみれて何時間も粘ってジャズを聴いた。
ジャズ喫茶で流れる大音量のジャズと苦いコーヒーとタバコの煙はなんともいえない異次元空間で、これにもすっかりやられてしまいこの世界にのめり込んで行くことになる。

いつの間にか僕自身も豆のコーヒーを入れるドリップ・セットを少ない小遣いを貯めて買い揃え家でもコーヒーを飲みながらジャズを聴くのが無常の喜びとなっていったのは自然な流れだった。ジャズ喫茶の真似をして砂糖を入れる壺に凝ってみたりして。

そんな僕がコーヒーにさらにのめり込んだのは大学受験に失敗して新宿御苑近くの予備校に通い始めてからだった。

その予備校の並びにコヒー豆の問屋さんがあり、店頭で様々な種類のコーヒー豆を売っていた。
当時のコーヒー豆の値段は、コロンビア、モカ、キリマンジャロ、マンデリン、グアテマラ、ブラジルといった豆が100グラム70円くらいだったと思う。ブルマンでも120円とか。今に比べると驚くほど安かった。
ところがこの年にブラジルでコーヒー豆の大不作ということが起こり、コーヒー相場は一気に上がって二倍近くになったのを覚えている。

ともかく、安かったので、ストレート・コーヒーを順番にかたっぱしから試して自分の好みのコーヒー豆を探した。一番の好みはブルマン。これは美味しい、香り、コク、味の深みというようなものがたを圧倒して美味しかった。120円当時は小遣いで買えた値段だったので随分飲みましたよ。今思えば贅沢だった。

次に好きなのがコロンビア。
この豆もバランスが良く、キリマンジャロやモカほど酸味は強くなく、まろやかで、コクも深い。この時に自分のコーヒーの好みが決まったのだと思う。
コーヒー・サイホンも買って、サイホンでコーヒーを入れるようになった。

大学に入った僕は喫茶店でアルバイトをした。
市ヶ谷の駅の近くの珈琲園と言うお店。
春休みに初めてそのまま授業あ始まってからも週に何度か働いていた。
お店にいるとコーヒーがタダで飲めるのが嬉しかった。

もう一つの学生時代のコーヒー体験は何と言ってもジャズ喫茶廻り。
当時ジャズ喫茶が大量にあった新宿はジャズ大好きの僕にとっては天国のような街で、大学までの定期券もわざわざ遠回りして新宿経由の国電(JRはなかった)のものを買った。

一番通ったのは新宿のディグ。
今の新宿アルタ裏のおんぼろビルの二階にあったディグは老舗として有名なお店で、オーナーの中平さんもジャズ界で有名人だった。かかるジャズも比較的硬派だったのも僕の好み。コーヒーはさほど美味しくなかったけどちゃんと一杯一杯入れていたと思う。この一杯で三時間は粘った。

二番目に通ったのが「ビザール」
新宿東口を出て新宿通りから靖国通りに抜ける道の左側の地下にあったお店。
ここは大きなホーン・スピーカが独特のいい音を出していたので、地味だけど好きな空間だった。

1980年頃、作家になる前の村上春樹さんが千駄ヶ谷に作った「ピーター・キャット」も時々出かけた。
このお店はオーディオが良かったのと、ジャズ喫茶には珍しくガラス張りの明るい店内というのが洒落た空間を作っていて好みだった。

社会人になってから仕事に忙殺されて、家でゆっくりサイホンのコーヒーを入れることはなくなった。ジャズを聴く時もいつの間にかコーヒーよりお酒を飲むことの方が多くなってしまった。

会社にオフィス・コーヒーシステムが導入されるようになってからは、カフェイン中毒になる程コーヒーを飲みましたね。一日十数杯。朝オフィスに行ったら自分でコーヒーをすこし濃いめに落として飲んだもの。そんな生活を20年ほどやって今に至る。


こうやって振り返ると我が人生の節目節目にコーヒーとの関わり合いがあるように思えて面白いなあ。ってそんな風に思うのは自分だけか。

そして、やっと話は元に戻ってコーヒーを自家焙煎する話になるんですが、話が長くなりすぎたので、そこに至る詳しい話は次回ということに。



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2015年11月18日 (水)

生きていれば悲しいこともあるんだよ

本ブログの基本方針として楽しいことを伝えることを本分としているのですが、生きているとたまにはどうしても悲しいことも書きたくなることがある。

高校時代からの親友のお母さんが亡くなってしまったのだ。

高校時代、ジャズにはまった頃、僕と同様にジャズにはまってしまった友人がいた。
放課後、僕は毎日のようにその友人の家に遊びに行き、コーヒーを飲んではマイルス・デイビスやクリフォード・ブラウンなど、当時少ない小遣いを貯めてやっと買い込んだ数枚のレコードを毎日毎日繰り返して聞いていた。

夕方暗くなった頃、仕事から帰ってきたその友人のお母さんは、勉強もせずに毎日ジャズばかり大音量で聴いている僕たちに小言の一つも、嫌な顔も見せることもなく、いつもニコニコ優しく接してくれていた。

笑顔が素敵で、なかなかの美人だった。自分の母親と同じくらいの年齢のそのお母さんだったが、とてもフレンドリーで素敵な人だった。

お父さんという人も、素敵な人で、僕らに説教することはなく、一緒に酒を飲んでは時々三線を手に沖縄民謡を聴かせてくれた。沖縄出身の人なのだ。

高校卒業後は、その友人の家には僕以外にもたくさんの遊び仲間が集まるようになり、かれの部屋が二階から一階に移動してきてからは、みな玄関を通らずに庭から直接友人の部屋に上がりこむようになり、遊びに行くと誰かしらがいる、という僕らの仲間内でのたまり場にすっかりなってしまった。

ある正月のこと、両親が実家か何かに出かけて留守にしていた時のこと。
僕ら悪友数人はけれの家に泊まり込んで、毎日朝から夜中まで酒を飲んではジャズを聴いたり馬鹿話したりで数日間過ごしたことがある。

夜中まで酒を飲むので、翌朝の遅い時間に目を覚ました僕らはぐったりしていて、さすがに酒を飲む気にはならず、コーヒーなど飲みながらジャズをかけて大人しくしているのだが、お昼を回る頃になると誰ともなくビールや日本酒に手を出すものが出てきて、気がつけばまた酒宴が始まる、というのを繰り返した。

この時格好のおつまみになったのが、彼の家の物置に漬けてあった白菜漬け。
おそらく一冬分漬け込んであったのだろう。大きなバケツにぎっしりと白菜が漬けてあるのを誰かが発見してしまったのが運の尽き。

最初は遠慮がちに少しずつ出しては食べていたのが、二日目くらいに「キムチの素」など購入してくるものがいて、白菜の消費は一気に加速し、確か四日くらいだったろうか、家族が帰ってくるという日の朝には白菜漬けのバケツは空になってしまっていた。

ヤバイかなあ、なんて思いながらも飲み飽きた悪友どもは帰って行き彼の家族が帰ってきたら、おそらく出かけた後で疲れているので、簡単にあっさり漬物でご飯でも、なんていうことになったのであろう。ところがあてにしていた白菜漬けは空っぽ。一切れも残っていない。さすがにこれにはけれの両親も切れたらしく、こっぴどく叱られたということを後日その友人からきいたのだが、僕らはバカなので何も悪びれることもなくその後も友人宅に集まっていった。

そんな時、直接顔を合わせた彼の両親は白菜の件で我々を咎めることもなく、これまで通り接してくれたのが嬉しかった。

実の親だったら、きっときつく叱られただろう。
勉強しないでジャズばかり聴いていることにだって小言を言われた違いない。
僕らには友人の両親、特にこのお母さんがいてくれたので遊ぶ、そして学ぶ場所を失わずにすんだのだった。

浪人中のこと、僕がそのお母さんと何かの会話の中で「新宿に行くんだけれど500円しか持っていない。これだけあればジャズ喫茶でビールが飲める」というようなことを話したら、「勇気あるわねえ、私なんか一万円は持たないと恐くて都会には出られないわよ」と未成年の息子と同い年の僕に笑いながら話していたのをなぜかはっきり覚えている。

親友のお母さんの告別式に参列した。
早く到着した僕は、友人の弟さんに許可を取って亡くなったお母さんの顔を見させてもらった。祭壇に飾られたそのお母さんの写真はかつて世話になった頃の面影の残る優しい笑顔だったが、棺の中の顔にその面影はなくなっていた。

僕はその顔を見た途端涙が溢れてきて、我慢するのだけれども、次々と涙が溢れてきてどうすることもできなくなった。

喜びや楽しみと悲しみというのは表裏一体なんだと思う。
喜び、楽しみが大きければ大きいほどそれを失った悲しみも大きい。
かつての美人だった面影を失った棺の中の顔を見て、僕の中の大きな何かが失われ悲しみが溢れてきたのだ。

やがて、告別式はつつがなく執り行われ、出棺まえの最後のお別れの時、もう一度顔を見た時も再び涙が溢れ出てきた。
今度はもう少し冷静でいられるかと思ったのに。

友人のお母さんが数年前から難病にかかり寝たきりなってしまっていたことは知っていたので、僕自身の中でもいつかはこういう日が来るのだろう、と覚悟していたし、亡くなった一報を聞いた時も、「ああ、とうとうその日が来てしまったか」と思った程度だった。

しかし、いざ本人の亡骸を目の前にした途端たくさんの思い出が心の中に一気に飛び出してきて、僕は感情をコントロールできなくなってしまったようだ。

お母さんのおかげで僕は立派なジャズ大好き人間に成長し、大学時代にはテナーサックスを習い始め、途中ブランクは長かったけれども、今も時々当時にジャズ仲間と集まってサックスを吹くという豊かな人生を暮らしている。

晩年のお母さんは60歳を過ぎてから英語を勉強したり、フラダンスを踊ったりと人生を謳歌していたと式の中ではじめて聞いた。
僕はその生き方に強く共感し、またそのことはとても嬉しかった。
僕の中でお母さんの何かが生き続けているに違いないと強く感じたのだった。

生きていくということは、人の死に向き合うことに他ならず、長く生きればそれだけたくさんの死に向き合わなければならいことは分かっていたつもりだか、いざ自分の身に降りかかると耐えきれない悲しみに襲われ、大きな喪失感に襲われる。

昨年のちょうど今頃には仕事仲間だったカメラマンの遠藤さんという友人を、そして今年の春先には学生時代の親友を失った。

これからも、こうした悲しみを乗り越えていかなければならないと思うと辛い気持ちになってしまうのだが、前を向いていこう。辛く悲しい分だけ楽しく幸せだったのだと思って生きていくとしよう。

斎場を出て行く霊柩車を見送り、自分の運転する車に乗って帰路に着いた。
朝降っていた雨はいつの間にかあがり、フロントグラスからは日が差し込み青い空がいっぱいに見えた。
ところが突然、ぱらぱらっと雨粒が落ちてきてフロントグラスに雨粒が散らばった。

明るい日差しに鮮やかな青空とフロント・ガラスに広がった雨粒とのコントラストは、悲しみに沈んでいた僕の気持ちを何故か勇気付づけてくれているような気がした。


本文を亡き親友のお母さんに捧げるとともにお母さんの冥福をお祈りたします。

2015年11月17日 (火)

岩見淳三 Special Unit with YAYOI 13th RECITAL その2@サルビアホール 鶴見

岩見淳三 Special Unit with YAYOI の第13回目のリサイタル。
セカンド・ステージの始まりです。

休憩中に大学の後輩二人からお金を借りて二本目の小ボトル・ワインを購入し、ロビーで一杯やってさらにいい気分になったところでの開幕でございます。

会場がざわついている中、チューニングに続きパーカッションのシャラシャラした音から始まり、次第にリズムが付いてきたところで、ベースを合図にピアノが入り一気にイン・テンポになると軽快なリズムで音楽が走り始めます。

舞台袖からするすると四人が出てきて歌が始まりました。
あ、このサウンド、どこか懐かしい、昔聞いたサウンド。そう、セルメン(セルジオ・メンデス)だ!曲もそう彼の大ヒット曲「Going out of my head 」

四人のハーモニーもセルメンそのままっていう感じで、先ほどまでのファースト・セットのジャズの世界から一気にブラジルに飛んじゃった感じ。
とっても懐かしくて、なんだかまたまたじ〜んと来てしまいましたよ。今日のワタクシどこかおかしい?

曲が終わるとMCでYAYOIちゃん自ら「懐かしいでしょう!家族で歌っちゃいましたよ」って言っていましたが、歌の四人は岩見さんの奥様であるYAYOIちゃんに長女のShizukaちゃん、次女Hanah Spring、長男の大地くんというみなさん家族でのコーラスなのでした。

続いてもう一曲このメンバーでスティービー・ワンダーの「Don't you warry about the thing」
この曲はたしかインナー・ヴィジョンズというアルバムに入っていた曲。僕が高校生の時に初めて手にしたスティービーのアルバムで、毎日のように何度も繰り返して聴いた曲だったので体に染み付いている。あの頃はお金がないから一枚のアルバムを、本当に擦り切れるくらいよく聴いたなあ。

そんなことを思い出しながら岩見ファミリーの歌と演奏を見ていたら、何かとても時の流れを感じていまい、学生時代初めて出会った岩見さんのちょっと怖かった目つきやYAYOIちゃんの歌のうまさにびっくりしたことなどを思い出したりして、人生って色々あったよなあ、でもこういう家庭を築けるって素晴らしいなあ、なんてちょっとセンチメンタルになっちゃった。

ノリノリで終わった時には思わず何十年ぶりかに指笛を吹いてしまいましたよ。
ちょっとお下品でしたが自分の本性を現しちゃいました。

そして、次の曲はHanahちゃんの歌をフューチャーしてミニー・リパートンの「Loving you」
そう!あの、最後のところでとんでもなく高い声で「ア〜ア、ア〜ア〜ア〜」っていうやつです。
バックはシンプルに吉田サトシ(Hanahちゃんの旦那さん)とパーカッションというシンプルなもの。

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静寂の中に爪弾かれるギターの音色と時々効果的に入るパーカッションで始まりHanahちゃんの透明で伸びのある歌声が会場に響きます。
「ラララララ、ラララララ」とコーラスが入り、そして、あの最後のところでオクターブ上がって「ア〜ア、ア〜ア〜ア〜」ていう声には思わず会場から拍手が出ましたね。

この子の声って一体何オクターブくらい出るんだろう、なんて思っていたら二コーラス目終わったところでさらに高い音に転調したのでびっくり、このままいったら最後のところはいったい・・・!って思うくらい高い音なのに外すこともなく美しい声で歌い上げてくれました。もう会場はすっかりまいってしまった感じ。

間奏の吉田サトシのギターも、ジョージ・ベンソンの「ブリージン」のメロディーを入れたりして洒落ていてよかった。

お次の曲は今度は末っ子で長男の大地くんの歌で「Fly me to the moon」
彼も二年前かな、最初に見た頃はまだ素人臭かったけれど、すっかりヴォーカリストらしくなっていました。

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いつだったかYAYOIちゃんに聞いたんだけれど、この子たち子供の頃から台所でジャクソンズの歌をコピーしてハモっていたって。なんだか微笑ましくもあり、すごい音楽一家だと感心させられたりしたのでした。

さらにお次は長女Shizukaちゃんのソロで「Orenge colored sky」という、大昔にナット・キング・コールの歌で流行った曲。

Shizukaちゃんの歌声は、Hanahちゃんのクリアで高い音域の声と対照的に低めの大人っぽい声。この声がジャズには合うんですねえ。歌もスウィングしているというかもっとグルーヴ感があって実に良い。ワタクシ的にはこのファミリーの中ではShizukaちゃんが一番好きかな。(YAYOIちゃんごめんなさい)

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岩見さんのギターとのデュオをライブハウスで定期的にやっているようなので、今度見に、いや聴きに行ってみよう。

さてさて、次なる曲は言わずと知れたスタンダード曲の枯葉「Autumn Leaves」
これをShizukaちゃんとHanahちゃんの二人に吉田サトシのギターをフューチャーしての演奏。

アレンジがかっこよくていきなりアップテンポで入ってハモったと思ったら吉田のかっこいいギターソロ。岩見さんとはまた違うテイストの今っぽいサウンドがキレキレでした。

さらに二人のスキャットで掛け合いをしてドラムソロが入りエンディング・コーラスへ。4小節づつ代わり番こに歌うんですが、二人のいい個性がうまく絡み合ってとてもお洒落な枯葉になりました。

終わったところにYAYOIちゃんが再登場しMCで三女のサクラちゃんを紹介。

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このサクラちゃんは昨年はステージでなかなかいい歌声を聴かせてくれていたのですが、今は岩見さんの故郷である和歌山県の田辺市の山の中で暮らしているそうなんです。今日はその町の宣伝にやってきたということで、熊野古道の魅力などを語ってくれました。

続いて、この娘の暮らす町、つまり岩見さんの故郷の小学校の校歌を岩見さんが作曲したといういきさつなどを岩見さんご本人からお話があり、それでは皆さんに聴いていただきましょうということで、「中辺路小学校校歌」が歌われました。

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マツモニカが登場し、哀愁たっぷりのイントロをハーモニカで吹くと、先ほどまでの熱かった舞台が一変してなんとも懐かしい雰囲気のほのぼの舞台に。

曲はよくあるお堅い小学校の校歌とはちょっと違って、優しいメロディにサビのメロディがさすが岩見さんの曲だけあってちょっと洒落た音を使っている。
四人のコーラスがとても素敵で小学校の校歌でこんなに感動したことがこれまでの自分の人生の中にあっただろうか、と思い返しちゃいましたよ。

なんだかしんみりした気分になってステージを見ていたら、YAYOIちゃんもMCしながら涙を見せていた。

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そして泣いてる場合じゃないと言いながらしっとりと始まった最後の曲は
「 I got rhythm」

イン・テンポになると四人のコーラスが入り、おお!マンハッタン・トランスファーみたい!かっこいい。
会場もすぐに反応して手拍子が沸き起こりノリノリのエンディングになりました。
「we can sing along」という歌詞のフレーズをリフで繰り返したところにベース・ソロ、ドラム・ソロが挟み込まれて加速したところに最後のコーラスへ突入。
最後はテンポを一瞬落としてハモって決まり。

会場からは大きな拍手が沸き起こり一気にそのままアンコールへ。
岩見さんと四人のボーカルで「Smile」をしっとりと。まずはYAYOIちゃんが歌い出すと
先ほどの熱狂から一転して静まりかえったホールに歌声とアコースティック・ギターの音色が響きます。

続いて二コーラス目はShizukaちゃんに受け渡されていくと、これがまた良い。やっぱワタクシはShizukaちゃん支持で行こう。
三コーラス目はHanahちゃんに、ハッとさせられるくらいにクリアな声で歌い始めると、これがまたローマ風カルボナーラ・ソースの様に岩見さんのギターによく絡む。
続いてはYAYOIちゃんと大地くんがハモったところに二人がコーラスをつけて、エンディングでは見事な美しいハーモニーを聴かせてくれました。
二村さんのピアノがよかったなあ。

いよいよステージも終わりか、と思ったら会場の拍手が鳴り止まず、アンコールの声があちこちから飛び出し、YAYOIちゃんも大喜び。

感謝を込めてという一言を添えて「Sing sing sing」をノリノリでバッチリのコーラスで聴かせてくれました。
田鹿さんのドラムにマツモニカのハーモニカ、岩見さんのギター・ソロと流れて再度ドラムスにソロが回ると、田鹿さんトーキング・ドラムの様な音色豊かないいソロを聴かせてくれました。
すっかり盛り上がってエンディングのコーラスに突入!最後もバッチリ決まって熱狂のまま二度目のアンコールが終わり、再度のメンバー紹介。

大きな拍手の中終わるかと思いきや、岩見さんからお客さん及び自分たちの活動を支えてくれている皆さんに感謝の言葉があり温かい雰囲気の中で終了となりました。

このリサイタルを見るのは三度目だけれど、毎回ヴァージョン・アップしていく感じがしますね。それは、娘さん、息子さんたちの成長の証しでもあるのかな。
ともかくも、日本中を見ても家族でこの様な素晴らしいステージを作れるというのは、昨年も書いた様な気がするけれど、岩見家くらいしかいないんじゃあないかと思うんですよ。そのくらい素晴らしい、楽しいステージでした。

という割には初めからなんとなくこの日はじ〜んときてしまうことが多く、センチメンタルな気分の一夜だったのですが、その理由は二日前に高校時代からの親友のお世話になったお母さんの訃報を聞いていたからなんですね。

僕にとってこの日のコンサートは、いろいろな意味でただのコンサートではなく、家族のこととか人生のこととかを思い起こさせてくれる、そんな深い意味を持ったコンサートになったのでした。

岩見さん、YAYOIちゃん、みなさん、どうもありがとうございました。

ご参考※岩見淳三ライブスケジュール

写真はミュージシャンの許可を取って使用しています。
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2015年11月16日 (月)

岩見淳三  Special Unit with YAYOI  13th RECITAL @サルビアホール 鶴見

日本を代表するジャズ・ギタリストである岩見淳三さんのリサイタルが今年も行われたので行ってきました。
題して、
岩見淳三  Special Unit with YAYOI  13th RECITAL ⭐️HAPPY FAMILY LIVE⭐️

場所はJR鶴見駅前のサルビアホールという綺麗なホール。
ここの大ホールでのリサイタルです、ホールのキャパは500人くらいかな。

会場15分前くらいに到着したらもう演奏している音が聴超えてくる。
リハにしては遅すぎるしなんだろう、と音のする方に近づいていったら会場のゲート横でギーターのデュオを演奏していた。
一瞬岩見さんがやっているのかと思うほどよく似たスタイルと音色にすぐにピンときました。これはたぶんお弟子さん達ではないかと。

会場で買い込んだワインをチビチビやりながら、ギターのデュオを聴いて会場待ち、って何だかいいじゃあないですか。
早くもアルコールが体に回り始めたところに、このコンサートを主催する350クラブの会長三浦さんがいらしてご挨拶。

この方、三年前にこのリサイタルに初めて来て以来、岩見さんを通じて知り合い、年に何度かお会いしてはお酒を飲んだり演奏したりする歌のとっても上手なお方なんです。

会場時間が迫り演奏も終わると既に行列が長くできているので慌てて私も並びいよいよ会場です。

ところが、当日来るはずの大学ジャズ研後輩の数名及び先輩達の姿はない。
これはきっと早めに近所の居酒屋にでも集合して飲んでるな、と想像しながら会場。

前の方のど真ん中に三つ席を取りました。
すぐに先輩夫妻が入ってきたので二つを譲り、再びロビーに出てワインの続きです。
もうこの時点で飲みに来たのか演奏を聴きに来たのか分からなくなっている。

ロビーの椅子に座ってチビチビやっていると、次々と先輩後輩がやってくる。
と言うのも、岩見さんは大学のジャズ研の先輩なんですね。

「早くしないといい席がなくなっちゃうよ」と来る人来る人急かすんですが、そのくらいたくさんのお客さんが来ていたんですね。

いいよ開演となりホールに戻れば、客席はほぼ満席でした。

さあ、いよいよ開演。
となるのですが、ステージを見ると和太鼓が並んでいるじゃあありませんか。

ジャズのコンサートで和太鼓、というのは珍しいので何をやってくれるんだろうと思い見ていると、太鼓の叩き手が現れ和太鼓を叩きしの笛が鳴ると舞台下手からヒョットコが三人登場し踊り始めました。

普通のジャズコンサートだと面食らうところなのですが、アット・ホームなリサイタルなのできっと岩見さんの知り合いの人たちの演奏なんだろうなと、勢いのいい太鼓にひょうきんなヒョットコ踊りを楽しんで見ていました。

実はワタクシ、日頃から和太鼓や民舞に接する機会が多いのでこの手は好きなんですよ。見る目も結構肥えているつもりなのでこの方々がどういうレベルの方々なのかもすぐにわかった。

よく見るとどうやら何らかの障害をお持ちの方々のようでした。
とはいえ、演奏は立派なもの。息もぴったりだし太鼓もよく鳴っていましたよ。

一曲終わってご挨拶、「アラジン」というグループでした。
このグループのコンサートに岩見さんがゲストで演奏したのをきっかけに交流があり、今回はこちらにゲストとして出演の運びとなったようです。

二曲目はオリジナル曲、これは音階が違う 五つの太鼓を横に並べて叩く太鼓で、音に彩りがあり、面白い太鼓でしたね。普通は音階を揃えて音色も揃えることが多いように思うのですが、あえてこうすることで叩き手が左右に移動しながら叩いていくと太鼓の音色も変わって彩り豊かでなかなか楽しい、ちょっと愉快な演出などもあり客席から笑いを誘うなどとても楽しい太鼓でした。
最後は全員で掛け声に合わせて迫力の締めを見せてくれ、会場からも大きな拍手。

太鼓のオープニングが終わり速やかに太鼓がはけるとMCが入り、アラジンのご紹介、350クラブ会長の三浦さんの挨拶がありいよいよ岩見バンドの登場。


先ずは岩見淳三クァルテットで一曲   
「This could be the start of something big」からスタートです。
軽快なテンポでいつもの軽快な演奏。

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このクァルテットはもう何度も生で見ていますが本当にいつもスウィングしていて、息もぴったりで、洒落たピアノの二村さん、二村さんはバッキングもいいなあ、そしてジャンボ小野さんのドライブするベース、田鹿雅裕のシャープなドラムスと本当にいいんですよ。

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二曲目はギターの吉田サトシと栗山豊二のパーカッションが入ってケニー・バレルの「All night long」

テーマのギターがワン・フレーズ弾いただけでモダン・ジャズ・ギターの世界に引き込まれてしまいました。昔レコードで聴いた世界が目の前によみがえっているという感動。なぜか目頭がじ〜んと熱くなってしまいましたよ。

もちろん、ジャズですからレコードのコピーではありません、そういうムードをそのままに今の音で再現してくれているということです。このような上質なモダンジャズを生演奏で見られる、ということはなかなか難しくなっているのではないでしょうか。
それから、この曲はパーカッションが入ると本当に生き生きする曲ですねえ。


三曲目は岩見さんと吉田サトシのアコースティック・ギターのデュオで「Stardust」
この曲はワタクシの大好きな曲です。
死ぬまでに自分でもこの曲をちゃんと吹けるようになりたいと思う名曲なんですが、
ソロもバッキングも音色の違いも二人のギターの個性がいい感じで絡み合って素晴らしかった。またまた何だかじ〜んときちゃいましたよ。

ここでヴォーカルのYAYOIちゃんが登場。
社長の登場です。(ファンの間ではみなさんそう呼んでいるようです)
曲は「You are the sunshine of my life」

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いつの間にかハーモニカのマツモニカも登場していてヴォーカルに続いてのソロ。
この人、たしかこの人を初めて見たのは昨年のこのリサイタルだと思うんですが、一発でファンになっちゃいましたね。
この人のハーモニカはクロマティック・ハーモニカといってスティービー・ワンダーなんかが吹いているアレです。

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でも、サウンドはすごくおしゃれで都会的でそれでいてハートがたっぷり込められていて、一発でじ〜んときちゃうんですよ。

お次はギター、ベース、ハーモニカ、パーカッションをバックにYAYOIちゃんの歌を一曲。「 To say goodbye」
イントロのハーモニカがなんとも哀愁漂ってすっかりその世界に引き込まれます。
YAYOIちゃんのヴォーカルも大人っぽくしっとりと聴かせてくれます。
それに絡むようにマツモニカのハーモニカが入ってきて哀愁たっぷりのメロディ。

この人ハーモニカを吹くときに全身を大きく動かして体全体で吹くんです。
それは、ワタクシが初めてMJQを生で見たときにヴィブラフォンのミルト・ジャクソンが全身で思いっきりヴァイブを叩いているのを見てびっくりしたときのことを思い出させてくれる、そんな入魂の演奏スタイルなんです。

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このハーモニカで心の中はすっかりセンチメンタルになってしまい、なんだか今日は始まりからじ〜んとしっぱなし。会場全体もしっとりしちゃって、演奏が終わってから拍手までの間に少し間がある感じなくらい。

お次は、岩見家の次女ハナ・スプリングが登場して「Cheek to cheek」を歌います。
彼女のスタンダード・ジャズを歌うのは初めて聞くかもしれない。
クリアな伸びのある、ちょっとジャズには可愛い感じの声だけどさすがにうまい。
うまいだけじゃない、彼女の歌には花がある。
歌に続いてのお父さんである岩見さんのギターもノリノリです。

次はハナちゃんがギターを手に彼女のオリジナルで「春夏秋冬」と言う曲。
バックはハナちゃんの旦那さんでもある吉田サトシがギターをつとめます。

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しっとりとスローテンポで始まってからインテンポになって吉田のギター・ソロ。
ハナちゃんの透明感ある声で歌う歌詞がギターの音色に美しく絡んで心に染み込んでくる。歌詞の内容はとても大雑把に言うと春夏秋冬一年中あなたを愛しますというラブ・ソング。
いいヴォーカルというのはこういう風に歌詞を訴えかけてくるんだよなあ、ということに最近気付かされたワタクシはまたまたじ〜んときてしまったのでありました。

早くも次でファーストセット最後の曲。
岩見淳三クァルテットにパーカッションとハーモニカが入って「Samba de Orfeu」
一転してしっとりからノリノリの演奏が繰り広げられます。

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僕自身サックスを吹いていて一番苦手に感じるのはこのサンバやボサ・ノバといったブラジル音楽なんですよ。
いわゆるジャズのフレーズを弾いちゃうとブラジル音楽独特のノリが無くなっちゃう気がするんですね、そんなこともあってこの演奏ではプロはどんな演奏をするのか集中して聴いたんですが、やはりそれ用の奏法を心得ていらっしゃるのがよくわかり勉強になりました。

それに、やはりサンバにはパーカッションが合いますね。
ノリが全然違うし音の色彩もカラフルになる。

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ということでファースト・セットは終了。
後半は何を聴かせてくれるのか、楽しみにしつつ短い休憩時間にもロビーに出て行き、後輩からお金を借りてワインを飲むという、飲助オヤジ化していったのでありました。

それではセカンド・セットは本ブログ後半をお楽しみに。

ご参考※岩見淳三ライブスケジュール

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2015年11月11日 (水)

入れ食いで100匹釣る@川越水上公園

今シーズン早くも三度目になる川越水上公園のプール釣り堀の話です。

初回釣行では60匹、二回目では70匹だったので今回の目標は100匹!
なんていう数字をとりあえず掲げてみましたよ。さあて、その結果は。

今回は午前6時の開門に合わせていったらピッタンコ、道具一式を持って駐車場から門のところに行ったら係のおじさんが鍵を開けているところでした。
受付の事務所小屋までおよそ200メートル歩いて受付終了、即座に前回の後半入れ喰いになった四角いプールの北側に行きました。

二番手だったので思い通りの場所に入り釣り開始。
と行きたいところなんですが、暗くて糸が見えない。
前回、ちょうど二週間前の時は明るかったのに、秋の日の短くなるのは早いものでこれを見落としていた。ヘッドランプは先週アマダイ釣りにいた時に海釣り用の道具入れに入れっぱなし。

竿をつないでガイドに糸を通そうとするんですが、リールに巻いてある糸の先端がどこなのかよく見えない。手探りでリールを回しながら探すこと数分、やっと見つけて糸を引っ張り出したら、今度は竿のガイドに糸が通せない。普通の釣竿よりもガイドの径がううんと大きいフライ用の竿であるにもかかわらずよく見えない。
老眼の目にこの暗さは厳しかった。

それでも事務所の方の明かりの方向にガイドを持って行きなんとか糸を通したものの次なる難関はフライの針の穴に糸を通すという、さらに難易度の高いもの。
果たして、明るくなるまで釣りは開始できないのか?と小雨のぱらつく雲の垂れ込めた空を見上げたものの、ここをクリアしなければ100匹どころか、1匹だって釣れやしない。

隣ではすでにとっくに釣り始めているルアーの方が入れ食っているし。

必死に目を凝らして針穴にピントが合うところまで手を伸ばしていくと、目一杯両手を前に出したあたりで奇跡的にピントが来た。少しは明るくなってきたのか目を凝らして糸を通そうと頑張ったら、なんとか通すことができたじゃあないですか。

やっとの事で釣りを開始したら一投目、フライが水面に落ちたところにバイト!
アワセ損ねて魚は乗らなかったもののすぐさま投げ返すとヒット!
いいぞう、こうでなくちゃあ。


次も投げたらすぐバイトでアワセ損ねてその次にヒット、という感じで二投に一匹のペースで釣れてくる。
今回は自宅からランディング・ネットものってきたので手返しよくキャッチ・アンド・リリースができるのでいい感じですよ。

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それにそうそう、今回は魚の活性がいいのでアタリがラインに出るのでインジケーター(ウキ)も付けていないので釣ってる感じが格段と違う。

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投げれば必ずバイトしてくるのでまさに入れ食いです。あとはどれだけミスを減らして返しよく釣るかで数の伸び方が違ってくるので、今回は集中して気合入れてアタリを取りました。

アタリのない時はなにかしらフライに不備があるかフライがあっていないのでこまめにチャックも怠りませんでしたよ。

最初は周りが暗いので、明るめのピンクのマラブーでスタートし、10匹釣ったところでマラブーが劣化したのを機会にオリーブ色に変更。

一時間を経過して15匹。
このペースだと100匹釣るには7時間弱かかる計算。
お昼までの6時間でなんとか釣り切りたいなあ、と頑張ったら二時間を経過して40匹、さらに午前9時を前にして50匹。

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朝ごはんのパンも片手に竿を持って釣りをしながら食べましたよ。
トイレだってできるだけ我慢して釣りに時間を費やしました。

このペースならお昼までに100匹いけそう。
でも、今はまだお天気も曇りがちで薄暗いから魚の活性もいいけれど、この状況はいつ変わるかわからない。
今年一度目にこの釣り場に来た時だって、入れ食いだった魚の群れが一瞬にしていなかくなってしまったという前例もあるし気は抜けない。
とにかく釣れるうちに釣れるだけ釣ったおこう、という、とにかく、とにかくのヒトとなり釣りまくる姿は周りの釣り人の目にはどう映ったんだろうなあ。

10時半を過ぎて77匹。
残り一時間半で23匹、100匹が見えてきた。

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ハリス切れをきっかけにトイレに行って一休みし、さあ最後の追い込みだ!
と気合を入れ直して釣り始めたら、あれえ?急にアタリが減っちゃった。

これまでは、どこに投げてもリトリーブしてくる間2〜3回はアタッテきたのに、1回アタル程度に。
空が明るくなてきたせいか、地合いが関係あるのかわからないけれど、とにかく何かが変わった様子。
ここでインジケーターを付ければ小さなアタリも逃さず取れるので付けたかったんですが、せっかく今日ここまで、なしで釣ってきたので今日はこの釣り方で終わらせたいと言う気持ちが強く踏ん張りました。

踏ん張った割には釣果は伸びず11時40分の時点で88匹。
残り20分で12匹は早朝のペースならなんとかいけそうなんですが今の状況では厳しい感じ。

結局12時の時点では93匹。

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7匹足りませんでした。釣れるペースはさらに落ちて100匹を達成するのは12時を40分回ったところ。

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まあ、ウキなしで100匹釣れたからいいか。という感じ。

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さて、100匹も釣って飽きないの?とお感じになる方もいらっしゃいましょうが、正直言って飽きます。
楽しいか?と聞かれたら楽しくないです。
あらかじめの自分でノルマを設定してしまったのでそれをこなすのに精一杯で、ちっとも楽しくない。

一匹一匹の引きの感触を楽しむこともなく、バレるなよと念じながら手早く取り込むだけの釣りです。


ブログの写真だってカウンターと腕時計ばかりで見ていて楽しくないでしょう。


入れ食いを楽しんだ結果が100匹だった、というのなら楽しいんでしょうけれど、どうもこういうノルマの釣りとか、他人と競争して数を釣る釣りとかいうのはワタクシには向いていないようです。

それどころか、放流されて以来餌も与えられずに腹を空かせたニジマスちゃんたちが、生きるために仕方なく目の前の餌らしきものに食いついてくるのを釣り上げるという行為に、なんだか残酷で情けない感じまでしてきちゃったりして。

魚がかわいそうだから、と言ってしまったら魚釣りは成立しないので、 そこは割り切っているものの、釣った魚の口に他のヒトの糸の切れたフライがくっついているのを見たりすると、かわいそうな気持ちになっちゃいましたよ。

さて、問題は次にここに来た時にどういう釣りをしたらいんだろうかということですね。さらに数を求めて最初からウキを付けて、バレにくいようにかえしのある針に代え手というような方向に行くのか、釣り味を楽しんで数にはこだわらない方向に行くのか、釣りをするからには、しかも釣り堀で釣るとなるとそれなりに数は釣りたいし、入れ食いを楽しんで結果的に記録的な数字になるというのが理想なのかなあ。

とにかく、自らノルマを作って釣りをするのはもうやめようと心に誓ったのでありました。

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2015年11月 8日 (日)

ジャズは人生なのだ!@音楽館  上野

人生60歳近くなると体のあちこちに不具合が出始めるもので、たまに昔の仲間が集まると病気自慢が始まってしまうなんていうのが良くある話なんですが、そういう話の後に一人になってからしみじみ思うのは、自分の人生は後どのくらい残されているのだろうかということなのであります。

そう思うと「やれるうちにやりたいことはやっておかないと」という思いが湧き上がってきて、自暴自棄にならない程度にやったもん勝ち的行動に出たりするのですが、僕が数年前にソプラノ・サックスを発作的に購入したのもそんな思いがあったのかもしれない。

高校生の時に聴いて以来のめり込んでいったジャズという音楽、その中でも取り分けジョン・コルトレーンの吹くソプラノ・サックスに憧れ、いつかは吹いてみたいと、以来ずうっと思い続けてきたものの経済的理由などで長年思いとどまっていたのが、人生も後半の後ろの方にさしかかり、もう買うなら今しかないなと思ったのが購入の動機なんですね。

そんなおっさん達が時々集まってはジャム・セッションしては、お互いまだまだ行けるぞ!と確認したのち、飲み会で病気の話と音楽の話を熱く語るというようなことをやっているのですが、今回のジャム・セッションの発起人はベースのSという男。

この男、実は本ブログでは過去のセッションの話の中ではジャーマネ(マネージャー)として紹介されていたヒトで、実は学生時代はアルトサックスを吹いていた。
その後社会人になってから楽器を吹くこともなく我がジャム・セッションでもジャーマネの身に甘んじていたのですが、昨年あたりからベースマンを志したようで、時々エレベを弾いていたりしていたのですが、思うことあってかウッド・ベース・タイプのエレキベース、というとなんだか変ですね。

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大きさはウッドベースのネックの長さなのですがボディがなくて、エレキベースの様にピックアップ・マイクが付いていてそこで拾った音をアンプで鳴らすというシロモノ、をこの夏購入し秋にはベースマンとしてのデビューを目論んだらしいんですね。

ところがSの身に大変な危機が襲いかかる。
8月の末のある日の早朝、胸の苦しみを訴えて自らタクシーに乗り込み病院に行ったところ心筋梗塞で即入院、手術ということになてしまった。

心臓の血管が数カ所詰まってしまうという危機に拡張手術を受けること数回、なんとか生還したという話を9月に人づてに聞いた時はバンド一同ビックリしたものなのですが、10月に入り本人からのメールでセッションしよう!という内容のものが流れて一同一安心。それじゃあ、ということで今回のジャム・セッションが行われることになったのです。

詳しい経緯を知らなかった僕は、当日Sが持ってきた1.5メートルほどの長さのケースを見て思わずヘラブナ釣りの竿か?と思ってしまったのですが、ドラムのSはスキーの板?って思ったらしい。

そのくらいベースSがそういう楽器を買ってまでベースを本気でやっていることを知らなかった。

この日スタジオに集まったのはなんと、過去最高の人数ではないかと思われる10名のおっさん達(女性一名含む)で、S以外にも今年になって楽器を変えた、元ボントロからフルートにのH、アルトからテナー・サックスにもてを出したTなど、僕のソプラノも含めてフロント三人全員が学生時代の持ち楽器と違うものを手にしているのがおもしろかった。

みな、それぞれに思うところがあって新たな楽器に挑むというところでは一致しているのでなかなか前向きでいいじゃないですか。

それに体調を崩していたドラムのSも久しぶりに参加して顔が見られたのが嬉しかった。Sもなにやらシンバルのいいのを三枚購入したとのこと。この日これをセッティングして演奏開始。

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曲はベースを始めて日の浅いSが出来る、あるいは、やる!と言い切った曲を順番にやっていくという形で進行しました。

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最初は肩慣らしにブルースで、ということで「ブルー・モンク」を。
ベースの音、なかなかいいじゃないですか。マイクを通したウッドベースと変わらないしランニングだってちゃんとできてる。
練習したんだろうなあ、って思いながら自分のソロはなんだかワケわからなくなってちょっと混乱しちゃいましたよ。

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一曲目を終わりフォー・ビートで音を刻むのはシンドイ、と早くも疲労してしまったベースSの選んだ次の曲はセント・トーマス。カリプソのリズムならベースは比較的手が抜けるらしい、しかし、一方でドラムのSの方は大変そう。
セント・トーマスならテーマはテナーだ!ということでアルトTからテナーTに変身したTにテーマを吹いてもらいスタート。

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セント・トーマスの次はこれでしょ。と次の曲はマック・ザ・ナイフ(モリタート)。
そう、ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサスのメドレーというワケです。

マック・ザ・ナイフは僕も初めてやるなあ、どのくらい吹けるんじゃろか?と不安になりながらも、ロリンズの演奏の音が体に染み付いているのでなんとかなったかな?

ドラムスとキーボードは二名いたので適当に交代しながら曲は進んでいきます。

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なんか、軽いボサ・ノバを。というので今度はウェイブを。
この曲も簡単じゃないんだけれど、まあやてみるか、という感じやることに。
ここはテーマはフルートでしょ!と初心者フルートHに吹いてもらったら頑張って吹ききっていましたよ。すばらしい。

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その後は、定番の「枯葉」、バラードをと言うので「ボディ・アンド・ソウル」テンポのイイのというので「ロード・ソング」そして「オール・ブルース」「ソウル・トレーン」などと比較的と普段やらない曲をベースSのオーダーにより選んで進んでいき、最後のとどめで「オール・ザ・シングス・ユー・アー」これ難曲なんですよね。でもやっちゃった。

さらにサプライズがあり、大学時代ジャズ研に出入りしていたM子ちゃんという女性が突然登場。彼女はスイス人の旦那さんと結婚しスイス暮らしをなさっているセレブなのですが、たまたま帰国していたというのでピアノのK子ちゃんが声かけてくれたりしてくることになった。

Imgp6114

最後にあったのは24歳くらいの時だとおもうので34年ぶりの再会だあ!
久しぶりに会ったので思わず同窓会モードになり近況報告などの話に花が咲いてしまう中演奏は続けられ、三時間の楽しい時間は終わったのでありました。

なにがイイって、みんな本気で音楽に向かっているところがイイなあ。プロのピアノS及びK子ちゃんはもとより、楽器持ち替えのフロント陣だって、まだまだこれから一花咲かせるぜい!という意気込みが感じられた。

みんな、自分の人生を背負って、自分なりに気持ちを入れて演奏しているのが伝わってきて励まされましたよ。

最年長で動脈解離という爆弾を抱えながら毎回参加してくださるギターHさんもそういうことをギターの音で語ってくださっていたような。

Imgp6093

彼の弟でベースのWという男もいるんだけれど、彼も病気を抱えてしまって今回は参加できなかったのが残念だった。

ドラムスのSと久しぶりにセッションできたのも嬉しかったなあ。
彼のドラムはこちらがチョロいことやていると叱りつけるように煽ってくれるところがイイ。本気でやろうぜ!ていう音がいつも鳴ってる。

いつもクールなギターのAも何曲か気合いの入ったソロを聴かせてくれたし、みんなにそういう気持ちが伝わっていたのかもしれない。

Imgp6094

ということで、演奏終了後は近くの居酒屋に流れて飲み会です。
以前はこちらの方が主だった感もあったけれど、今日は三時間もセッションしたのでみんな多少疲れたのか飲み会も三時間で終わって、比較的早い時間にお開きとなりました。

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次回は忘年会も兼ねて年内にやろうね、ということが決まったので、また明日から練習しなくちゃ。こうしたセッションの度に自分の課題が浮き彫りになるので、次の目標が具体的にできるんです。
まだまだ練習すれば腕が上がることを信じてジャズに取り組んでいこう。

いずれは、どこかでライブやってみんなに見てもらいたいなあ、なんて夢もあったりするので頑張りますよ。人生は短いのでそう悠長なことも言っていられませんから。
作家の故開高健先生のおっしゃっていた「悠々として急げ!」という言葉をいつも胸に携えていこうと思っております。

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2015年11月 4日 (水)

2015〜16シーズン初アマダイ  後編@庄三郎丸  平塚

エサ釣りでそこそこ遊んだらルアーでも狙ってみようという今回のアマダイ釣りですが、前半は予想外の風雨と外道の攻撃に翻弄されてちびアマダイ一匹で終わり平塚沖から大磯沖へと向かいました。

潮も動いていそうなので、今度のポイントでは一丁メタルジグを試してみようか?
と目論んでいたワタクシ。

Imgp6026

雨で煙る相模湾を岸沿いに西進するも船がどこを走っているのかもわからない状態でした。
15分ほどして船は止まり船長の「はい、いいよ〜。90メーター!」と言うアナウンス。
90メートルの推進で今の潮の流れのところに80グラムのメタルジグを落とすのはちと怖い。軽すぎて潮に流され底が取れないしお隣さんの仕掛けとオマツリしてしまう可能性も大きい。

魚ももう少しつておきたかったので、切り替えてエサ釣りを続けることにしました。
雨はさらに激しさを増し、時化の中の釣りになてしまい、大きく竿をしゃくりあげると袖口の隙間から入ってしまった雨水が腕をスルスルッと流れて冷たい。
袖口のマジックテープを最大限に締めているのにどこからか入り込んでしまうという最悪の状態になってしまいました。

それでも竿先のアタリに集中してちびアマダイを一匹キャッチ。

周りはどうかと様子を見ていると、ワタクシと同じ左舷側の方々はあまり竿の曲がっている様子は見られないし、右舷ミヨシで釣っている同行のTもワタクシと同じくらい釣れていない様子。

T曰く「アタリが全然ない」とのこと。
今日はダメなのかなあ、という気持ちがムクムクと湧いてくるのを必死に抑えつけながらなんとか釣りに集中せんとするのですが、今度は潮が止まってしまいなんの反応もなくなってしまった。

そんな状況を見てか、船はさらに西に移動。
今度は100メートルのポイントに入りました。だんだん深くなっていくということは、魚が深い方に落ちてしまったという船長の判断なのか。

Imgp6034

修行のような釣りはしたくないなあ、ということで昨日の日中一度は中止を決定した今回の釣行、デカイのが上がっているという昨日の釣果につられてノコノコやってきたものの、なんのことはない修行のような釣りになってしまっているじゃあないか。
釣りバカ、とよくヒトに言われるワタクシではありますが、確かにバカかも、と思うのでありました。

状況が好転したのは11時頃からか、
雨は小止みになり釣りやすくなった上に潮も動き出したようで、アタリが頻繁に出るようになってきたんです。

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相変わらず餌取りや外道のお魚に悩まされるもここでさっきの二匹よりは少しましなサイズを一匹上げることができました。

ようし、この勢いであと一匹、いやと二匹釣ったらメタルジグも試しちゃおう。

なあんて考えて釣り始めたら、ここからがまたまた外道の連発!
トップバッターはこの釣りでは常連のアカボラちゃん。

Imgp6025

続いて小気味よい引きを楽しませてくれたのは名前は知らないけれど綺麗なお魚ちゃんのダブル。

次に来たのもアタッタ時にブルブルッときたので、ああ、アマダイじゃない。
て分かっていながら上げてきたらちっとも重くない。
なんだろ?と巻き上げてくるとトラギスのダブル。

Imgp6024

ダブルの二連続!
アマダイのダブル二連続だったらたまらないのに、こんなのばっかりではシビれちゃいますよ。これで9目釣ったことになる。

あと一種類で10目達成!って五目釣りに来たんじゃないんですよ。

潮が動き活性の上がる中、周りではポツポツ釣れているようで同行Tもしっかり何匹かキャッチしている様子。

負けられないぞ、いや、その前にこの外道攻撃をなんとかしなくちゃ。
と、誘い方をいろいろ変えてやってみました。


日頃ルアー釣りを主にするワタクシがアマダイだけはエサ釣りをするのは、この釣りはエサをつけて待っているだけではあまり釣れず、竿をしゃくってエサを動かし「誘う」というところがルアー釣りにとても近いのでやっていて楽しいんですよ。

釣りをなさらない方は「釣り糸をのんびり垂れる釣り人ののどかな風景」という文学上の誤った描写のおかげで、釣り人というのはあたかも「のんびり、気長」に釣りをしているような印象をお持ちかと思われますが、これは大間違いでありますね。

釣り師というのは常に今自分のエサ、あるいはルアーがどういう状態、動きになっているのだろうか?魚はいるのだろうか、いないのだろうか?なぜ食わないのだろうか?などと気ぜわしく考えては、エサを動かしてみたり付け替えてみたり、ルアーの動かし方を変えてみたり色を変えてみたり形を変えてみたりと、釣りをしている間中何かしら考え行っているものであります。
のんびり釣り糸を垂れている釣り師は、超初心者で何をしていいのかがわからないヒトくらい。
このようなことから、釣り師は気が短いとか、気が短い方が釣りは上達する都言われるくらいなんです。
話が少々脱線しましたが、そのように気ぜわしくあれこれ考え魚を誘って釣り上げるところに魚釣りの面白さがあるのですが、エサを使わないルアー釣りになると、いよいよ放っておいて魚が食いつくことは滅多にない(たまにある)ので、狙って釣るという、いわゆるゲーム性が高くなる分面白い、というのがワタクシの思うところなのであります。

そこで今回も、アマダイをルアーで狙ってみようと思い用意してきた次第で、使うルアーは前回も冒頭でご紹介したゴビアス・アンセスターというメタルジグ。これ、とても根魚に効くんです。

Imgp6027


これに、このルアーの製作者でもあるプロ・ショップEbb&FlowのY店長からアドバイスいただいて、通常使うよりもアマダイのおちょぼ口にも針がかかるように、鯛を釣るルアーであるタイラバに使う針を流用し、さらにルアーの頭にはアマダイのエサ釣りに使う針を一本セットしてみました。

Imgp6030


この針なら魚がジグに飛びつけば掛かるであろうという目論見です。
さらに、狙う水深が100メートル前後と比較的深いことから、塗料に蛍光色を使ったものを用意し魚の目になるべくアピールしようという作戦だったのです。

しかしながら、この日の状況はワタクシにとっては厳しく、夕飯のおかずになるアマダイちゃんをようやく確保できたくらいで、もう一匹くらいはいいサイズのを釣らないとルアー釣りという博打に出ることはできない状況にありました。

しかしながら、この後もかかってくるのはアカボラ、キダイなど外道のオンパレード。
最後のひと流しまで集中して竿をしゃくり続けたもののアタリはなく敢えなく三匹で終了という結果になってしまいました。

Imgp6037


港に戻る船の上、同行のTと話していたら右舷側もあまり釣れていない様子、と聞いたので今日ハズレの日だったのかなあ、昨日でかいのはみんな釣られちゃったのかなあ、なんて言いながら船は港へ。

港から船宿に向かう車の中で「七匹しか釣れなかったけど、アマダイ釣りなんてこんなもんでしょ」という声を聞き「ムムム・・・」と思いながら釣り宿に着いた。

庄三郎丸の社長がカメラを片手に出迎えて「写真撮るひとこっちに来て〜」といい、いつもの魚を並べる台の方に歩き進む方がいたので見ていたら、台の上にあけた魚がデカイ!パット見50センチはあるんじゃないかと思われる大型!数も結構釣っている。

あれえ?今日はシブかったんじゃないの〜?
シブかったのはわしらだけえ?

と、船全体の釣果を評価してみたところ、傾向としては右舷後方にいた方が総じて良い釣果を上げたようでありました。

つまり、朝一釣り座を確保する際にワタクシが船の流し方を気にしていたのはこのことで、船が進んでいく方向の最初に当たる釣り座は新鮮な魚が次々と入ってくるので、魚からの反応は良く、うしろに回るほど魚は釣られちゃった後で数は減るはスレているは、という砂漠状態。

今回は貧乏くじを引いてそちらに入ってしまったようで。

次回は、どうなるかはやはりその日の潮の流れと風向きによるのではありますが、うしろの方の釣り座にしてみようかなと思うのでありました。

というように、なんとも気持ちばかり先行して結果はまったくのハズレに終わってしまった2015~16シーズン初のアマダイ釣行ではありましたが、今年は昨年よりもいい型の魚が連日上がっているようなので期待大です。

まだまだ、シーズンは始まったばかりなので、大きいのを狙って再び挑戦しようと気持ちを新たしにしている次第。そしてなんとかルアーでも一匹仕留めてウやりたいと意気込むのでありました。


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2015年11月 3日 (火)

2015〜16シーズン 初アマダイ@庄三郎丸 平塚

「ルアーでアマダイ」「ジギングでアマダイ」というタイトルを本当は目論んでいたんですよ。

先月の仙台釣行でヒラメが良く釣れたのと、今年前半西表島、種子島などで根魚が良く釣れることがわかったプロセレの通称つちのこことゴビアス・アンセスターというメタルジグを使ってアマダイをいっちょう狙ってやろうじゃないかという魂胆だったんです。

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 仙台沖にてジグで釣れたヒラメちゃん

これまで雑誌などでタイラバでアマダイを釣ったという記事は何度か見ましたがメタルジグで釣ったというのは聞いたことないので、日本で初めてのメタルジグ・アマダイ師になって自慢しちゃおうというわけです。

アマダイは通常はオキアミのエサで釣ります。
砂の底に潜っていて目の前を通るエビや小魚などを食べているようなので、どこまで魚の形を模したジグに反応するかは微妙ではありますが、それなりの大きさと色のものを揃えれば動きで反応させられるのではないかと思ったわけです。

幾つかの船宿にルアーでアマダイをやってもいいか問い合わせてみたところ、「うちはエサです」とか、「ルアーはやっていないんですよ」という釣れない、いやツレないお返事ばかり。
ルアーでも間違って釣れたら新しいお客さんが増えるかもしれないのに、商売に欲がないなあ、何が問題なのだろうか?と思いつつ、いつもお世話になっている平塚の庄三郎丸さんに電話したら「いいですよ!」と気さくにお返事くれたので行くことにしました。

ところが、釣行を予定していた11月2日の天気予報は雨。
しかも今シーズン一番の寒さで、最高気温が14度くらい、さらに北の風が6mも吹くという予報が前日の段階で出ていたので、寒い、冷たい、釣れない、の三拍子の中での釣りは辛いなあ、と一旦は中止を決意したんです。

ところが、前日の夕方になって庄三郎丸さんの釣果情報を見たらデカイのが上がっているじゃあありませんか!
それを見た途端さっきまでのネガティブ思考は何処へやら「多分雨も大したことないだろう」と何の根拠もなくポジティブになり、一応当日午前四時の天気を見て決めようということにしました。

当日早朝3時半、遠足当日の小学生のように早起きしたワタクシは早速外に出てみると、雨は小降り。大したことない。
天気予報をネットで見ると一時的に降るけれども基本的には弱雨、お昼には上がるということなので行くことに決定し、事前に打ち合わせしていた同行者、ジャズ研後輩のアルトTに決行の意を告げ庄三郎丸へ直行です。

午前5時、庄三郎丸着
連休の谷間ということもあってか結構な数のお客さんがいてびっくり。
アマダイ船はまだ二人しか釣り座を取っていなかったのでガラガラでしたが、一番良さそうなオオトモ(船尾)の両側が埋まっていました。

Imgp6011

自分の釣り座を決めるにあたり、今回は、先月の仙台釣行時に船の流し方によって釣り座の位置が釣果に大きく影響することが分かっていたので、受付の庄三郎丸の社長さんに船はどう流すのか?どの方向に流すのか聞いてみたんです。
「その場の潮と風を見てみないとどう流すかはわかんないよ」というお返事なのでトモに近いところにするか、ミヨシ(船首)にするか一瞬悩んだものの、ルアーをやると他の餌の方の邪魔になる可能性もあるのでガラガラに空いていたミヨシにすることにしワタクシは左舷、同行Tは右舷のミヨシを確保しました。

出船の時間んが近づくと、予報に反して雨は強くなり始めてきました。
午前6時半出船。

「5分ほどでポイントに着きますからねえ」という船長のアナウンス。
とりあえずはエサで何匹か釣っておいて余裕ができたらルアーで遊ぶという作戦です。

本当にあっという間にポイントに到着して釣り開始。
一流し目の一投に早くも魚の反応。コココ・・・というあたりにアワセると手元に伝わるククク・・・という気持ち良い魚の手応え。
電動リールで巻き巻きすると、アマダイ特有のコンコンコンと竿を叩く手応えが伝わってくるじゃあないですか。
やったあ、早くも一匹!と船長に向かってガッツポーズまでしながら巻いてくるとお魚ちゃんが見えてきました。
あれえ?赤くない・・・

上がってきたのはなかなかいいプロポーションのイシモチでした。
なんだかこれは良くない予感がする、と、この時私は思いましたね。

雨もどんどん大粒になり風もびゅうびゅう吹き出してきて、そんな気持ちをさらに曇らせてくれます。

間もなくしてまたアタリ。今度は間違いなくアマダイ。じゃない。
ブルブルッ!とくる時はアマダイじゃないんですね。アマダイはクククッ!っとアタルんです。案の定上がってきたのはガンゾウビラメという小さいヒラメちゃん。食べるほどの大きさもないのでリリース。

そしてまたまた、来ました!今度こそアマダイ!というクククッという明確なアタリ。
巻き上げている途中でも、クンクンクンと小気味良く竿を叩くような手応えが伝わり楽しませてくれます。上がってきたのは本命のアマダイです。今シーズン初のアマダイは20cmクラスのおチビちゃんでしたが、それでもシーズン到来一匹目は嬉しいもんです。

Imgp6015

ようし、この勢いで釣るぞう!と気合を入れたものの、それをあざ笑うかのように雨風ともにどんどん激しくなっていくじゃあありませんか。
波も白波が立ち、耳に入ってくるのは雨具を叩くポツポツという雨音にビュウビュウなる風、さらに並みの崩れるザバーン、という音まで、これれはもう時化じゃないか。
大丈夫だろうか、今船長に「時化てきたので早いけど上がります」なんて言われたらどうしよう。なんて思いながらも釣りに集中します。

潮はいい感じで流れているようなので、魚の反応もあるのでいつ来てもいいぞ、という気持ちで臨むのですが、次にアタッタのもなんだかアマダイっぽくない。
上がってきたのはなんとマゴチのおチビちゃん。水深70メートルくらいの深さにもマゴチがいるんだとちょっとビックリ。

Imgp6014

エサを付け直して落とし、しゃくると今度はまたまた違う感じのアタリに手応え。
今度もおチビちゃんですがタイです。キダイかな?

Imgp6012

続いてきたのはベイビーなオニカサゴ。あまりに小さいので、でもトゲには毒があるので、写真も撮らずにリリース。
早くも6目釣れました!って五目釣りに来たんじゃあないんです。アマダイを狙ってるんですよ、一応。

このようにアタリはあるんですがなかなか本命が来ません。

二流しして船は大移動、風雨の中を西に走ります。
岸からさほど遠くないところを走っているのに、雨に煙っていつも見える山などは霞んでほとんど見えず、そんな風景と雨音に気持ちも次第にへこんでくるのですが、なんとかギリギリのところで持ちこたえます。

次のポイントも同じくらいの水深で潮が動いていたら作戦通りルアーを試してみよう。
走る船の舳先で風雨にあたりながら思うのでありました。

後半に続く。

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