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2015年11月17日 (火)

岩見淳三 Special Unit with YAYOI 13th RECITAL その2@サルビアホール 鶴見

岩見淳三 Special Unit with YAYOI の第13回目のリサイタル。
セカンド・ステージの始まりです。

休憩中に大学の後輩二人からお金を借りて二本目の小ボトル・ワインを購入し、ロビーで一杯やってさらにいい気分になったところでの開幕でございます。

会場がざわついている中、チューニングに続きパーカッションのシャラシャラした音から始まり、次第にリズムが付いてきたところで、ベースを合図にピアノが入り一気にイン・テンポになると軽快なリズムで音楽が走り始めます。

舞台袖からするすると四人が出てきて歌が始まりました。
あ、このサウンド、どこか懐かしい、昔聞いたサウンド。そう、セルメン(セルジオ・メンデス)だ!曲もそう彼の大ヒット曲「Going out of my head 」

四人のハーモニーもセルメンそのままっていう感じで、先ほどまでのファースト・セットのジャズの世界から一気にブラジルに飛んじゃった感じ。
とっても懐かしくて、なんだかまたまたじ〜んと来てしまいましたよ。今日のワタクシどこかおかしい?

曲が終わるとMCでYAYOIちゃん自ら「懐かしいでしょう!家族で歌っちゃいましたよ」って言っていましたが、歌の四人は岩見さんの奥様であるYAYOIちゃんに長女のShizukaちゃん、次女Hanah Spring、長男の大地くんというみなさん家族でのコーラスなのでした。

続いてもう一曲このメンバーでスティービー・ワンダーの「Don't you warry about the thing」
この曲はたしかインナー・ヴィジョンズというアルバムに入っていた曲。僕が高校生の時に初めて手にしたスティービーのアルバムで、毎日のように何度も繰り返して聴いた曲だったので体に染み付いている。あの頃はお金がないから一枚のアルバムを、本当に擦り切れるくらいよく聴いたなあ。

そんなことを思い出しながら岩見ファミリーの歌と演奏を見ていたら、何かとても時の流れを感じていまい、学生時代初めて出会った岩見さんのちょっと怖かった目つきやYAYOIちゃんの歌のうまさにびっくりしたことなどを思い出したりして、人生って色々あったよなあ、でもこういう家庭を築けるって素晴らしいなあ、なんてちょっとセンチメンタルになっちゃった。

ノリノリで終わった時には思わず何十年ぶりかに指笛を吹いてしまいましたよ。
ちょっとお下品でしたが自分の本性を現しちゃいました。

そして、次の曲はHanahちゃんの歌をフューチャーしてミニー・リパートンの「Loving you」
そう!あの、最後のところでとんでもなく高い声で「ア〜ア、ア〜ア〜ア〜」っていうやつです。
バックはシンプルに吉田サトシ(Hanahちゃんの旦那さん)とパーカッションというシンプルなもの。

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静寂の中に爪弾かれるギターの音色と時々効果的に入るパーカッションで始まりHanahちゃんの透明で伸びのある歌声が会場に響きます。
「ラララララ、ラララララ」とコーラスが入り、そして、あの最後のところでオクターブ上がって「ア〜ア、ア〜ア〜ア〜」ていう声には思わず会場から拍手が出ましたね。

この子の声って一体何オクターブくらい出るんだろう、なんて思っていたら二コーラス目終わったところでさらに高い音に転調したのでびっくり、このままいったら最後のところはいったい・・・!って思うくらい高い音なのに外すこともなく美しい声で歌い上げてくれました。もう会場はすっかりまいってしまった感じ。

間奏の吉田サトシのギターも、ジョージ・ベンソンの「ブリージン」のメロディーを入れたりして洒落ていてよかった。

お次の曲は今度は末っ子で長男の大地くんの歌で「Fly me to the moon」
彼も二年前かな、最初に見た頃はまだ素人臭かったけれど、すっかりヴォーカリストらしくなっていました。

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いつだったかYAYOIちゃんに聞いたんだけれど、この子たち子供の頃から台所でジャクソンズの歌をコピーしてハモっていたって。なんだか微笑ましくもあり、すごい音楽一家だと感心させられたりしたのでした。

さらにお次は長女Shizukaちゃんのソロで「Orenge colored sky」という、大昔にナット・キング・コールの歌で流行った曲。

Shizukaちゃんの歌声は、Hanahちゃんのクリアで高い音域の声と対照的に低めの大人っぽい声。この声がジャズには合うんですねえ。歌もスウィングしているというかもっとグルーヴ感があって実に良い。ワタクシ的にはこのファミリーの中ではShizukaちゃんが一番好きかな。(YAYOIちゃんごめんなさい)

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岩見さんのギターとのデュオをライブハウスで定期的にやっているようなので、今度見に、いや聴きに行ってみよう。

さてさて、次なる曲は言わずと知れたスタンダード曲の枯葉「Autumn Leaves」
これをShizukaちゃんとHanahちゃんの二人に吉田サトシのギターをフューチャーしての演奏。

アレンジがかっこよくていきなりアップテンポで入ってハモったと思ったら吉田のかっこいいギターソロ。岩見さんとはまた違うテイストの今っぽいサウンドがキレキレでした。

さらに二人のスキャットで掛け合いをしてドラムソロが入りエンディング・コーラスへ。4小節づつ代わり番こに歌うんですが、二人のいい個性がうまく絡み合ってとてもお洒落な枯葉になりました。

終わったところにYAYOIちゃんが再登場しMCで三女のサクラちゃんを紹介。

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このサクラちゃんは昨年はステージでなかなかいい歌声を聴かせてくれていたのですが、今は岩見さんの故郷である和歌山県の田辺市の山の中で暮らしているそうなんです。今日はその町の宣伝にやってきたということで、熊野古道の魅力などを語ってくれました。

続いて、この娘の暮らす町、つまり岩見さんの故郷の小学校の校歌を岩見さんが作曲したといういきさつなどを岩見さんご本人からお話があり、それでは皆さんに聴いていただきましょうということで、「中辺路小学校校歌」が歌われました。

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マツモニカが登場し、哀愁たっぷりのイントロをハーモニカで吹くと、先ほどまでの熱かった舞台が一変してなんとも懐かしい雰囲気のほのぼの舞台に。

曲はよくあるお堅い小学校の校歌とはちょっと違って、優しいメロディにサビのメロディがさすが岩見さんの曲だけあってちょっと洒落た音を使っている。
四人のコーラスがとても素敵で小学校の校歌でこんなに感動したことがこれまでの自分の人生の中にあっただろうか、と思い返しちゃいましたよ。

なんだかしんみりした気分になってステージを見ていたら、YAYOIちゃんもMCしながら涙を見せていた。

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そして泣いてる場合じゃないと言いながらしっとりと始まった最後の曲は
「 I got rhythm」

イン・テンポになると四人のコーラスが入り、おお!マンハッタン・トランスファーみたい!かっこいい。
会場もすぐに反応して手拍子が沸き起こりノリノリのエンディングになりました。
「we can sing along」という歌詞のフレーズをリフで繰り返したところにベース・ソロ、ドラム・ソロが挟み込まれて加速したところに最後のコーラスへ突入。
最後はテンポを一瞬落としてハモって決まり。

会場からは大きな拍手が沸き起こり一気にそのままアンコールへ。
岩見さんと四人のボーカルで「Smile」をしっとりと。まずはYAYOIちゃんが歌い出すと
先ほどの熱狂から一転して静まりかえったホールに歌声とアコースティック・ギターの音色が響きます。

続いて二コーラス目はShizukaちゃんに受け渡されていくと、これがまた良い。やっぱワタクシはShizukaちゃん支持で行こう。
三コーラス目はHanahちゃんに、ハッとさせられるくらいにクリアな声で歌い始めると、これがまたローマ風カルボナーラ・ソースの様に岩見さんのギターによく絡む。
続いてはYAYOIちゃんと大地くんがハモったところに二人がコーラスをつけて、エンディングでは見事な美しいハーモニーを聴かせてくれました。
二村さんのピアノがよかったなあ。

いよいよステージも終わりか、と思ったら会場の拍手が鳴り止まず、アンコールの声があちこちから飛び出し、YAYOIちゃんも大喜び。

感謝を込めてという一言を添えて「Sing sing sing」をノリノリでバッチリのコーラスで聴かせてくれました。
田鹿さんのドラムにマツモニカのハーモニカ、岩見さんのギター・ソロと流れて再度ドラムスにソロが回ると、田鹿さんトーキング・ドラムの様な音色豊かないいソロを聴かせてくれました。
すっかり盛り上がってエンディングのコーラスに突入!最後もバッチリ決まって熱狂のまま二度目のアンコールが終わり、再度のメンバー紹介。

大きな拍手の中終わるかと思いきや、岩見さんからお客さん及び自分たちの活動を支えてくれている皆さんに感謝の言葉があり温かい雰囲気の中で終了となりました。

このリサイタルを見るのは三度目だけれど、毎回ヴァージョン・アップしていく感じがしますね。それは、娘さん、息子さんたちの成長の証しでもあるのかな。
ともかくも、日本中を見ても家族でこの様な素晴らしいステージを作れるというのは、昨年も書いた様な気がするけれど、岩見家くらいしかいないんじゃあないかと思うんですよ。そのくらい素晴らしい、楽しいステージでした。

という割には初めからなんとなくこの日はじ〜んときてしまうことが多く、センチメンタルな気分の一夜だったのですが、その理由は二日前に高校時代からの親友のお世話になったお母さんの訃報を聞いていたからなんですね。

僕にとってこの日のコンサートは、いろいろな意味でただのコンサートではなく、家族のこととか人生のこととかを思い起こさせてくれる、そんな深い意味を持ったコンサートになったのでした。

岩見さん、YAYOIちゃん、みなさん、どうもありがとうございました。

ご参考※岩見淳三ライブスケジュール

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