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2015年12月 7日 (月)

ジャイアント・ステップスに挑戦してみる@スタジオ音楽館 上野

このところ事情があって遠くまで釣りに出かけられないので、コーヒー豆を煎ってみたりお蕎麦を打ってみたりと何かとイン・ドアな日々を送っているのでありますが、私にとってイン・ドアな趣味と言ったらメインやっぱりこれ、ジャズなのであります。

コーヒー豆にしたってお蕎麦にしたって、一日中シャカシャカ煎ったり、パタパタ打ったりしているわけではないので当然のように残り半日くらいは時間があるわけで、その時間はお昼寝とジャズに費やすというのが日課となっていたのでありました。

ジャズに費やすというのも手元にオーディオ・セットがない環境にいたので、最初はPCでYouーTubeなんかを見ていたものの、 ただでさえペラペラで薄っぺらなPCの音には嫌気がさしてしまい、仕方ないのでサックスの練習をしていたという次第でございます。

サックスといえば、一昨年にソプラノサックスを購入して以来、嬉しくてこればっかり吹いていたんですが、久しぶりにテナー・サックスを引っ張り出して吹いてみたら、これがなんだかいい感じ。

どのようにいい感じかと申しますと、ソプラノに比べたら重くて疲れるものの、音程は取りやすいし、昨年高いお金かけて大久保の石森楽器でオーバーホールをした甲斐があってか、音はスムーズに出るし、キーも滑らかに動く、さらに音が抜けて楽器が良く鳴る感じがするんです。

一方のソプラノの方は、なんとなく低い方の音が出ずらいという症状があり、これは昨年も同じ症状がでて修理で二三万円かかったりした。ので、ちょっとしばらくは本来の持ち楽器であるテナーを吹いてみることにした。

折しも、今月の第一土曜にジャム・セッション、「今年最後の忘年会セッション」というのが企画されていたのでそれに合わせて、課題曲数曲を練習してみたんですよ。

その中にはボサ・ノバの曲が二曲ほどあったんですが、ボサ・ノバという音楽は聴くのは大好きなんですが、やるとなるとこれができない。

曲のコード進行に合わせてジャズのフレーズを吹けばそれで良いっていうもんじゃあなくって、当然のようにボサ・ノバにはボサ・ノバのリズムとかメロディとか節回しとかいうものがあるのですが、その、「ボサ・ノバの血」ともいうようなエッセンスが僕の体の中には無いんですね。

かつてから、ワタクシはこの問題には色々なやんでおりまして、スタン・ゲッツやポール・デスモンドあたりの、ジャズ屋の中では比較的ボサ・ノバっぽい人のフレーズをコピーしたりしてみたこともあるんですが、これが体に染み込まないんです。

というような経緯があったり、最近、これまた別な話になるんですが、自分のサックスで何が吹きたいのか?かっこよく言うと「どのようなサウンドを自分は求めているのか?」という人生的命題にちょっとしたヒントが有ったんです。

そもそもサックスを吹き始めたのは、今から40年も前にコルトレーンが好きで、あんなのがいなあ、っていう単純な、怖いもの知らずな発想から始めたのを思い出した。

そう思ったら、どうせ短い人生、下手くそでもいいからできるところまでやりたい事をやったらいいじゃん、という開き直りにも似た気持ちが湧いてきたら急に気持ちが楽になって、今までモヤモヤしていたサックスに対する気持ちがスッキリしたんです。

そうだ!コルトレーン・スタイルでいくぞお!って。

そうしたら、「別に悩んでまでボサ・ノバをやる必要は無いな。」
という気持ちが沸き起こってきて、セッションでもボサ・ノバは無理して吹くのやめよう、できる事だけやって済まそうって思うようになったんですよ。
別に、「自分にとってはそれでいいや」って。

じゃあ、その分コルトレーンやんなくちゃ、って急に思っても、あんなにテクニカルなサックスは一朝一夕では吹けるはずも無いので、少しずつコピーするなりしてじっくりやっていこうという気持ちと、これまでいわゆるバップ手癖フレーズで吹いていたのはやめて、なるべくコルトレーンぽい事をしていかなくちゃ(でき無いから気持ちだけでも)という事にした。

それで、いろいろと、少しずつ練習していたら、ふと「あの曲」にぶち当たってしまった。

サックス吹きが一度はなんらかの形で気にかけるあの曲に。

そう!その曲は「Giant Steps」

難曲です。

その理由はコードチェンジがいやらしい上に頻繁で、平たく言うとテクニックが必要でメロディアスに吹くのが難しい。ということになる。

僕も大学時代先輩に言われてできるところまでコピーしてみたんですが2コーラスでギブアップ、それもコード進行など理解せずに音だけ採ったので何の練習にもならなかった思い出がある。

でも、この曲、曲としていいか悪いかは別にして一度なんらかの形で決着をつけておかなくちゃあイカン、という気持ちがサックス吹きにはあるんですよ。

それで、下手でもゆっくりでもいいから、今の自分にそれなりにできるGiant Stepsとうのをやってみる事にして、自分の腕前のバロメータにしてみようという事にしてみる事にした。

まずは、何にもできないところからのスタートなので、いろいろなミュージシャンがやっているのを聴いてみたり、コード譜とにらめっこしてみたりしながら、少しずつ吹いていったんですが、やっぱり手強い。

コード・チェンジが早いのでアルペジオを追うのが精一杯、これではアドリブとは言えない、でもとりあえずはまずそこをクリアしようという事で進めながら、そのコードのスケールも練習しつつ毎日やっていると、今まで動かなかった指が動くようになってきたりして、少しずつ変化してきたじゃあありませんか。

コード進行も珍しく頭の中に叩き込んで、飯を食っている時も風呂に入っている時も、プールのシャワー室でシャワーを浴びている時も、年がら年中この曲のコード進行でできるメロディを口ずさみながら四苦八苦すること数週間。

毎日のように練習をしてたら、なんとなくゆっくりではあるけれど音が埋まるようになってきた。

家の中に響き渡る下手くそステップスを聴かされているカミさんからはダメ出しされ続けるのにもめげずに、いろいろと試していくうちに、できることが限られてきながらも、自分なりの色が出てきた気がする。

ここまでやったら一人で吹いているだけじゃつまんないので、他の楽器と合わせてみたくなったのだけれども、なかなか「Giant Stepsやりましょう」なんて言い出す勇気はないので、今度のジャム・セッションで時間が余ったらちょっと音を合わせていただく、という作戦に出ることにしたんです。

ジャムにはプロの方もいらっしゃるので、できる方々だけにちょこっと合わせていただけばいいや、というくらいの気持ちで。

そして、ジャム・セッション当日。
なんだか、朝から気分が落ち込んでとてもじゃないがGiant Stepsな気持ちどころか、cat walkさえままなら無い気分だったのですが、気持ちを奮い立たせて、重いテナーを担いでいきました。

苦手なボサ・ノバは適当にやり過ごし、若手ベースに早いテンポの曲でいじめられたりしながら二時間半を耐えて残り15分くらい余ったところを見逃さず、「ちょこっとお願いしますよ」と切り出してやってみた。

「えええ!!!聞いて無いよ!!!」というブーイングも聞こえるなか、「えいや!」と、無理やりテンポを出して始めちゃいましたよ。

ドラムにベース、ピアノにギターとついてきてくれたので、これはもう行くしかない。後戻りもでき無い。

練習の半分くらい吹ければいいや、って思いながら始めたら自分で思っていたよりは吹けた感じ。初めてやるにしてはいいんじゃない。っていうところかしら。

「だまし討ちにあったみたいだ」という他フロント陣からの声には「すまぬ、すまぬ」とおもいつつも自分だけちょっといい気分になってしまいました。

セッション後の飲み会では、「あんな曲つまんないじゃん」派から、「毎回やろう」派まで意見が分かれたものの、ちょっといい刺激になったのかなとう感じもしたので良しとしちゃいましょう。

今回だまし討ちにあったメンバーの方も、多分次は敵討ちで「Countdown」あたりを持ってくる可能性もあるので、こちらは今後もぬかりなく練習していきましょう。

結果としてメンバーの腕が上がっていくことになれば、それはそれでいいことじゃあないですか。
還暦前後のおっさんたちが集まってやってるバンドにしては前向きなんじゃあないの?

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