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2016年3月 3日 (木)

恐怖の釜揚げうどん@牧のうどん 北九州

夕刻羽田を発った飛行機が福岡空港に降り立ち、大量の釣り具その他の荷物をレンタカーのハイエース・ロング・バンに素早く積み込むと、車は足早に高速道路に滑り込むように入り一路唐津へと向かう。

佐賀の呼子港のサンライズ新海号での遠征時、出航日前夜のいつもの行程であります。

高速道路をしばらく走った車はあたりの明るの少なくなった国道に降りると山野の中を走る、しばらくすると左側に忽然と現れる大きな駐車場に車は滑り込むように止まります。

駐車場は「牧のうどん」といううどんやさんの駐車場。
閉店ギリギリに間に合ってこの店に入れた瞬間、ワタクシの心は九州に来た喜びに満ち溢れてくるのであります。

なぜかと言えば、この「牧のうどん」との出会いはうどん文化埼玉県育ちの私にとっては、讃岐や関西のうどんだけが「正しいうどん」ではない、という確信を得ることになったうどんとの出会いだったからなのであります。

一般的に美味しいうどんといえば、「つるつる」とか「しこしこ」とかいう言葉で形容されますが「つるつる」でなく且つ「しこしこ」でもなくても美味しいうどんというのが世の中には有るのであります。

「つるつる」でないというのは「ボソボソ」ですぐに切れてしまうと言うことにはならず、不要に表面がテカテカ光って「つるつる」しておらず表面は一見「ボソボソ」であっても食感はしっかりと「つるつる」しているうどんと言うのもあるのであります。

「牧のうどん」はこのようなうどんの典型とも言えるうどんで、その麺は太く無骨な印象であるにもかかわらず食感はしっかりと「つるつる」している美味しいうどんなのであります。

この「牧のうどん」をはじめとして、実はこの北九州地方はうどん文化の土地であるらしことを最近知ったのでした。

地元出身の小説家である五木寛之さんも、北九州というと博多ラーメンと言われるが実はうどん文化の地であるというようなことをどこかに書かれていたらしいということもあるほどに、地元ではこのうどんは強く支持されているらしい。

釣りの遠征ついでに訪れることしかないワタクシにも、店舗の賑わいや活気、その味などから、北九州の根強いうどん文化の存在を確信的に感じ取ることができるのでありました。


横長の大きなお店に入ると目の前には長〜いカウンターが広がっており、その中で調理がされている様子をチラ見しながら奥のお座敷に上がり込みます。


テーブルの上には注文の伝票がドカンと置かれているのでありますが、トッピングの具材も含めて書かれたこのメニュー伝票が長い!
幅がうんと広いモノサシかはたまた取りすぎちゃって出すぎたトイレットペーパーかという長さのものでなんとも豪快。

Imgp2534

ここに注文したものにテェックしさらに麺の茹で具合を「かた」「ふつう」「やわらかめ」 書き込むというかたちで注文が決まります。

伝票にもあるように素うどん310円、コロッケうどん410円とお値段の方はなんとも関東圏の立ち食いうどん並みの安さ。

Imgp2536

地元出身のプロ・ショップEbb&FlowのY店長のお勧めで麺はかた麺にいたしました。

待つこと数分、丼に盛られた麺がキラキラしながらは込まれてきます。

一見普通のうどんでありますが、麺は機械うちであるけれども、各お店で茹で上げているようで、注文をした後に茹でるので少々お待ちくださいと伝票にも書かれているし、茹でる硬さを注文できるところからも店で茹でていることがわかります。

この日の注文は肉麺にごぼう天のトピング。
テーブルに置かれた長ネギを思う存分盛り付けたらさあ、いよいようどんをいただくことにいたしましょう。

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写真で見ても(麺が具で見えないけど) 一見ふつうのうどんですが「牧のうどん」の驚くべき特徴は麺にあります。

それはのんびり食べていると麺がつゆを吸い込んでどんどん増えていくということ。

その増大ぶりは驚くべきものがあり、初めてこのうどんに出会った時に、このような説明を聞きながら、うっかり写真を撮っているうちにうどんは増大し始め、慌てて食べ始めたものの既に手遅れ。

食べても食べても減っていかないうどんに喜びとも苦しみとも言えぬうめき声をあげつつ必死にうどんと戦うワタクシを、遠征常連の方々は皆さんかつてこの麺の洗礼を受けたことがあるらしく、にやにやしながらみながらみています。

半分くらいは食べたのではないかという腹の膨らみ具合になったところで改めて麺の量を確認してみるとまったく減っている気配がない。

汁だけは明らかに減ってはいるのに麺は減っていないのです。
そこに悪魔の預言者Y店長のenosさん、「お汁がありますよ〜」と小さなヤカンに入っているめんつゆをどんぶりに足してくれるじゃあありませんか。

そんなことをしたらますます麺が汁を吸い込んで増えてしまう。

心の中では、写真撮影などというナメタ行為で出足のスタートダッシュを仕損なったことに舌打ちしつつ、なおかつその後の食べるスピードもうどんの増殖に勝てていない現実に打ちのめされる。

とはいえ、出されたものは全部食べる、というのが信条のワタクシも負けてはいられない、増える麺をひと口ひと口確実に噛み締め、おつゆも最後の一滴まで飲み切りました。ああ、もういらない。いや、もとい、大満足!

うどんとそばとの違いは違いはこのずっしりとした重量感なのではないでしょうか。
お蕎麦にも大盛りはあるもののうどんのような重さはないですよね。

ちなみに、関東圏はうどん文化と思うしましたが、ワタクシの生まれ育った埼玉県南部では盆や彼岸に親戚が集まるときは必ずうどんと決まっていました。
そのうどんは讃岐のようなシコシコではないものの素朴ではあるもののしっかりとコシがあり、 最近では「武蔵野うどん」などというブランドでお店を出しているところもあるとか。

群馬には「水沢うどん」という有名なうどんもある。

さらに、この手の太めのぶよぶよ手打ちうどんで「伊勢うどん」というものにごく最近出会ったのですが、濃いめのたれをかけて食べるこのうどんも実にぶよぶよであるにもかかわらずコシがあり美味かった。

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ここ数年、うどんと言えば冷凍麺でも手に入るようになった讃岐系のシコシコ麺のみに心を奪われていたワタクシですが「牧のうどん」は思わぬところで日本のうどん文化の多様性に気づかせてくれたのでありました。

「牧のうどん」はチェーン展開をしており、北九州、特に唐津方面に店舗が多いようですので、この地に足を向けるご予定のある皆さん、是非一度ご賞味あれ。

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コメント

山口に住んでますが、嫁の実家が佐賀なのでたまにいったりします!皆がイメージするうどんではありませんが、旨いですよねー!あとうどんではありませんが、佐賀の北方にある井出ちゃんぽん旨いですよー!佐賀に行ったときは必ずと言っていいほど食べてます。

未来さん

またまたコメントありがとうございます。
牧のうどんをご存知ですか!さすがです。
井手ちゃんぽんも今度行ったら見つけてみますね。

これからもどしどしコメントください。励みになります。

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