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2016年4月

2016年4月27日 (水)

自家焙煎コーヒーシリーズ@ホンジュラス・ティウパ農園 中深煎り

このところ続いておりました浅煎りシリーズも終わり今回からは通常営業でございます。

今回のお豆ちゃんは先日浅煎りでもご紹介したホンジュラス・ティウパ農園という品種。

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前にも書きました通りホンジュラスのコーヒー豆を手にするのは人生初めて、当然口にするのも。
浅煎り豆はすでに飲んで、そのただならぬ実力を感じたのでありますが、果たしてこの豆を中深煎りにしたらどんなことになりますやら。

久しぶりの中深煎り、浅煎りほど火加減に気を使わなくてもいい気がして強気に火に近づけて煎ってみたらあらまあ今まで中深煎りをする時よりも時間が短く感じたのは気のせいでしょうか?5分ほどで一爆ぜめがあり、それから何分もしないうちにチリチリ言い出したので色を見たら背でにいい感じの色にローストされているじゃあありませんか。

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表面には脂がにじみ出ていてキラキラ輝いています。先日ネットでコーヒーの焙煎について少しお勉強した時、あるところにはこの、脂が浮き出た状態をシティ・ローストと呼ぶと書いてありましたので、すでに中深を通り越してシティ・ローストになってしまったのかもしれません。

何れにしてもガツンと苦味の効いたコーヒーになっているに違いないでしょう。

せっかく同じ豆を浅煎りと中深煎り(もしくはシティ)にローストしたので比較してみましたよ。

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中深煎り                       浅煎り

まずは色に注目がいくと思いますが、豆の粒にも注目してみてください。
深いローストの方が粒の大きさが二周りくらい大きいのがお分かりでしょうか。

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コーヒーを煎ると炭化したコーヒーの豆の中に小さな空気の穴がたくさんできるらしいので、それにより豆全体が膨張するのでしょう。

以前は豆の品種の差で粒の大きさが違うのかと思っていましたが、(もちろんそういうこともあります。豆の粒の大きさで等級が格付けされたりするらしい)同じ豆でも煎り方でこれだけ大きさが違うというのは、薄々気づいていたものの実際これほどまでに差があるとは驚きでした。


さて、一晩おいて、翌朝、コーヒーを入れます。

この、毎朝新たなコーヒー豆をいれるというのを一週間近く続けていますと、毎朝が楽しみでついつい早起きになってしまう傾向にありますね。
もともと早起きなのに4時頃には目が覚めちゃって「コーヒー飲まなきゃ」何て考えている。バカですね。こういうのは。

まあ、そうおバカな人は置いておいてさっさとコーヒーをいれましょう。

まずはミルに入れて粉に挽いてみると、おお、このなめらかな感触!昨日までのガリガリゴリゴリという音がしていたのは何処へやら、まるで高級ボールベアリングが入っているかのごとくスムーズにミルのハンドルが回るではありませんか。

豆粒が大きくなった分、あるいは粉の粒子が細かくなる分ハンドルを回す回数が浅煎りの時の同量の豆に比べて多くなります。

ハンドルを回すことおよそ200回、綺麗な粉が出来上がりました。
う〜む、久しぶりに見るこの濃いコーヒー色の粉、何か懐かしくすら感じる。

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懐かしんでいる場合ではないのでお湯を注いで蒸らすこと30秒。
泡の出方も、次から次へともりもりと湧き上がってきて勇ましいというか景気いというかなんだか嬉しくなってきてしまう勢いの良さ。

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泡が消えそうになるのを見計らいつつお湯を少しずつ足していけばさあ、美味しい(たぶん)コーヒーが入りましたよ。

例によって、チビリとまずは味見をしてみます。

最初に感じたのは舌の先に刺すような辛味でした。
あら、予感はあったものの辛いコーヒーはあまり好きじゃない、どうしよう、と少々動揺しながら一口飲んでみると、先ほど感じたような辛味はなくしっかりとした苦味が口いっぱいに広がったので一安心。

どうやら熱くて苦いコーヒーをいきなり舌先に当てたので辛味を感じてしまったようです。

じっくりと味わってみると、甘い!
こんなに甘みを感じたコーヒーは初めてかも。
深〜いコクの中からじんわりと甘みが伝わってくるのです。
その甘みはまろやかさを伴いとてもたおやかな味となって口の中に広がります。

まるで美しい女性に心から優しく微笑みかけられたような幸福感につつまれます。

苦味、コク、酸味などのバランスは全体の傾向としてコスタリカ・レベンス農場に非常に近いのですが、この甘とまろやかさがこの豆の特徴のようですね。

これはまたいい豆に出会ってしまった。
毎日、今日はどの豆を飲もうか?、と悩んでしまう状態なのですが、嬉しい悩みじゃないですか。

この豆シティ・ローストに近い深めの焙煎でこのまろやかさと甘みが出るなら中煎りではどんな表情を見せてくれるのかもまた大きな楽しみです。


これで今回購入分のロースト別味見はほぼ終わりました。
これからも手持ちの豆をちょこちょこと手を加えてやっていきますので、また新たな出会いや発見がありましたらご報告いたします。



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2016年4月26日 (火)

コーヒー浅煎りシリーズ@コロンビア・エスメラルダ

コーヒー浅煎りシリーズ、今回の在庫で最後の品種はコロンビア・エスメラルダでございます。

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エスメラルダというのはラテン語でエメラルドのこと、そう!みなさんよ〜くご存知のエメマンですよ。

このお豆は、私が自家焙煎を始めるまではもっぱら贔屓にしていた豆で、それまで二〜三年間、煎った豆はこのエスメラルダしか買っていなかったほど大好きな豆。

その美味しさは苦みの中にある、コク、酸味のバランが素晴らしいことです。
お値段も他の豆に比べると比較的お手頃なのでこの豆を長い間愛飲してきたのですが、この半年間、自家焙煎で安くて美味しい豆をいろいろ試したらエスメラルダだけではすっかり物足らなくなってしまった自分がいるのに気がついた。

世の中広いもので、興味を持って新しいものに挑むと新しい世界がどんどん開けてくるということを堪能しつつ、もともと八方美人な性格の自分を再認識したりして、知らない方が幸せだった世界にどんどん足を深煎り、いや深入りさせているような気もする昨今であります。

さて、今回のエスメラルダでありますが、昨日のホンジュラスで新たな発見というか出会いがあったので、こちらでも期待していますよ。

以前話たように浅煎り豆を「シナモン」と呼ぶらしいので、今回は煎りながらシナモン色になったところで焙煎をストップしてみました。

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するとどうでしょう、これまで浅煎りと申し上げてきた他のコーヒー豆の焙煎と比べてもとても色が薄いじゃあありませんか。

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コスタリカ浅煎り              ↑エスメラルダ浅煎り

こんなに浅い焙煎で果たしてコーヒーの味がするのだろうか?
ひょっとして、生豆にかなり近い状態のものなのではないか?
という不安を持ちつつもコーヒーを入れてみました。

例によってミルで挽いてみたら、これまで以上に抵抗が大きくてハンドルが回らない。
ガリン、ゴリン、と半回転ずつ引っかかる感じでミルの歯がかけてしまうのではないかと心配になるほど、もう挽くだけで大変。

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そこで、ちょっと不安が増してきたのでいつもの二杯分を入れるのは止めて一杯分だけ試しに入れることにしました。

挽いたこなをドリッパーにいれたら、コーヒーの香りがしない。
なんだか大豆みたいな感じの豆の香りがするだけ、やっぱり焙煎が浅すぎたかなあ。

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お湯を足したら一瞬泡立つもののすぐに泡は消えてしまいます。
なんだかやる気のないコーヒーというか、私はコーヒーではありませんよ、と主張しているような雰囲気さえ感じられてきました。

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お湯を足すこと二〜三回で泡も立たなくなったのでやめてみると、カップの底の方に一杯分弱のコーヒーがひっそりとありました。

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カップを手に取り香りを嗅ぎますが、コーヒーの香りがしない。
ちょっと焦げた感じの何かの粉の香りなんですが、よ〜く嗅いでみるとそれはコーヒーの酸味の香りでした。

なかなか味見するまでに到達しないのですが、いよいよそのお味は!?

口に含んだ時に最初に感じたのは甘みでした。それも芯の無いというか、そもそも味がコーヒーの味では無い。

大豆を挽いていれたらこんな味なのでは無いだろうか?という何かの入った豆の味。
生臭さのようなものも感じます。

これはコーヒーとしては成立していませんねえ。やはり焙煎が浅すぎたようです。
同時に焙煎しないコーヒー豆に味がしないということも分かりました。

これは明らかに焙煎の失敗なのでこれでエスメラルダ浅煎りの評価をするわけにはいきません。
そこで、もう少し火を加えて焙煎をしてあげて再挑戦です。

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                                                焙煎を加えたエスメラルダ


今度は豆の色も少しだけ茶色を増して、何よりも豆の表面のシワがなくなりツルツルになったのがよく分かります。

早速入れてみたら、いいじゃないですか!泡もしっかり立ち上って、実にコーヒーらしい。

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いつもの段取りで一杯分だけ入れて飲んでみましたよ。

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まずは香り、先ほどとは打って変わって酸味がぐ〜んと強く感じられます。
かなり酸っぱいのではないかという感じ。

実際口にしてみたらやはり酸っぱい。
黙って飲まされたらモカやキリマンジャロなど酸味の強いアフリカ系の豆と答えてしまうかも。
ぬるくなってきたらもう少し甘みやまろやかさが出てきてコクも感じられるようになりましたので、もともと入れるときにぬるめのお湯で入れるのがいいのかもしれませんね。今回は熱湯で入れてみました。

さらに冷めると味に芯のようなものが出てきて、中煎りのエスメラルダと共通の骨太な味わいが出てきましたよ。
酸っぱめではありますがいい感じのコーヒーになりました。

中深煎りでは切れる苦味とコク、香りを楽しませてくれるエスメラルダですが、浅煎りではそこに酸味が強くなり前にぐ〜んと主張してくる感じですね。

もう少しだけ火を入れてあげると酸味と全体とのバランスがいいのかもしれませんが、そうするとただの中煎り豆になってしまうので、今回はこのまま浅煎り状態で、この浅煎りシリーズを始める発端となった兎夢さんの「お店でやってくれないくらいの浅煎りが飲みた〜い」という声にお応えして兎夢さんにプレゼントすることにいたしましょう。

さて、これをもちましてひとまずのコーヒー浅煎りシリーズの最終回となります。
そこで、前々回にちょっと書きました、浅煎りほど酸味が増すので、コーヒーの生豆をそのまま入れてきたら酸っぱいのではないか?という話について触れておきたいと思います。

生豆のままコーヒーを入れた人など聞いたことがないので、やってみて第一人者になっちゃおうか?などと浅はかな野心に燃えたのでありますが、一応コーヒーの生豆というものについてネットでいろいろ調べてみました。

それによると、コーヒーの生豆には味も香りもなく、煎ることにより豆が炭化することで味めて味が出るということらしく、酸味もコクも苦みも煎ってはじめて出てくる味らしいのですね。

本来生豆は酸っぱくて、そのまま入れたら酸っぱいコーヒーになるのではないか、という私の仮説は全く間違っていたことを知りましたし、事実、今回のエスメラルダの超浅煎り豆で生臭くてコーヒーの味も酸味もしないという体験もしました。

おそらくは生豆に熱を加えて最初に顔を出すのが酸味ということなのでしょうね。
ネットにも酸味を味わうコーヒー豆は浅煎りがよく合う、と書かれていました。

今回の一連の豆のかなでも、エチオピアの豆は独特の酸味だったのでその通りなのでしょう。

私の今回の五種類の豆を浅煎りで飲んだ感想としては、本来最も酸味の強いエチオピアの豆は酸っぱくなりすぎちゃってちょっと毎日飲みたいと思うコーヒーではなかったというのが正直な感想で、むしろ本来中深煎りで苦み、コク、酸味のバランスの良いコスタリカやホンジュラスの方が浅煎りにした時も酸味を中心にした中での苦み、コクのバランスがすばらしく感じました。

う〜ん、やはり私自身が酸っぱいコーヒーより苦いコーヒーの方が好き!ということに落ち着いたような気もしますね。

これらは、毎度申し上げているように、あくまでも個人の舌の味覚と感想なので参考程度にしておいていただきたいのですが、煎り方による大まかな味の変化の傾向というのは実証できたと思うので満足している次第であります。

それでは、次回は浅煎りでしか試していないホンジュラスの中深煎りを試してみましょう。
この豆、浅煎りでも美味しかったので期待大です。

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2016年4月25日 (月)

コーヒー浅煎りシリーズ@ホンジュラス・ティウパ

コーヒー浅煎りシリーズが第四弾、本日の銘柄はホンジュラス・ティウパという品種の豆でございます。

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ホンジュラスの豆というのは私も初めて、最近までホンジュラスの豆があることも知らなかった、そこでちょっとホンジュラスの位置ぐらい確認しておこうとグーグルさんの地図をお借りしてきました。

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中米についての知識は非常に曖昧で、前回サッカーWCに出てきたコスタリカは釣りのほうでもターポンという巨大魚が釣れるのでよく知っていましたが、たの国については正直言って位置関係すらあまりわかっていなかった。

地図で見るとメキシコ、ガテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマを通り越してコロンビアとコーヒーの名産地ばかりじゃないですか。

普段何気なく飲んでいるコーヒーもこんなに遠くから海を渡って運ばれて来たのを実感すると感慨もひとしお。いい加減な飲み方をしてはいかんな、と身が引き締まる思いなのであります。

さて、身が引き締まったところでホンジュラスの豆に話を戻しましょう。

この豆、何せ初対面な上に事前の情報は全くないのですが、どうせなら下手な下知識などないところで普段通りに入れてみて自分なりに判断してみようということにしました。
変な先入観を持たずにコーヒーを楽しめると思ったわけです。

さあ、いつものように生豆を100グラムほどザルにあけて火の上でシャカシャカと煎りましたよ。
たの豆とあまり変わらない時間でいい感じに薄茶色になってきた。

昨日ネットでお勉強したところ、この薄茶色の色がシナモンに似ていることから、浅煎り豆のことはシナモンというらしいことがわかった。これは焙煎するときのいい目安になるので、シナモン色になったら出来上がりというわけです。

ものの5分ほどで豆はシナモンになり例によって手早くウチワで扇いで冷まします。

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多少豆が皺っぽい気もしますがこれ以上熱を加えると中煎りになってしまうので我慢ですね。
さて、このお豆ちゃんのお味は!?

翌朝、あまりに楽しみなので午前4時過ぎに目が覚めてしまい、さすがにまだ薄暗いし目も腫れぼったいから寝直して起きたのがいつもの6時頃。

朝食をさらっといただいた後にいよいよコーヒータイムです。

豆をミルに入れてガリゴリやると、やっぱり抵抗が強い。
昨日のエチオピアよりもさらに抵抗が強く、ミルを抑えている左手から時々ミルがすり抜けてしまうほど。


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そういえばこの浅煎りコーヒーの話のきっかけになった兎夢(トムさん)が、昨年あたりにコーヒーを挽いてぎっくり肩というのになって、かなり肩が痛かったとブログに書いていたけれど、浅煎りのこの手の豆の抵抗だとぎっくり肩になるのもうなずけるというもの。

男の私が必死になって一回転一回転回さねばならないほどなのですから。

そうして苦労の末に粉になったのがこれ。
まさしくシナモンのような色の綺麗な粉です。

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昨日のエチピアはぬるめのお湯で入れましたが、今日はもう少し苦みがあってみいなあと感じていたので熱湯で入れました。

最初のお湯の投入できめ細かな美しい泡が一斉に立ちあがり期待させてくれます。


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少しおいて、泡がなくなり豆が全体に蒸れたのを待てからいよいよ本格的にお湯を足していきますよ。

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お湯を足したときの泡立ちは昨日のエチオピアよりもいい感じ。
下から火山の溶岩のようにボコッ、ボコッ、と泡が次々に湧き上がってきます。

三度くらいお湯を足したら泡立ちをしなくなったのでこの辺でお湯は終わりにしてみると、カップの中には二杯分としては少し少なめのコーヒーが入っていました。
この辺も他の品種の浅煎り豆と同じ感じです。

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さあて、いよいよ飲んでみますよ。
初めてのホンジュラス、しかも浅煎りはいかなるお味?

例によってまずはちびりと舐めてみますと、酸味と苦みが同時に口に広がった。
そして、苦みだけスッと引いて行った後に爽やかな酸味が残ると言う感じ。
これは、これまでの三種にはなかった体験。

して言うならコスタリカ・レベンスに近いかも。

その後、時間をかけて、わざとぬるくなり温度の変化で味が変わるのを楽しんだのですが、冷めるほどに全体のバランスが良くなっていく感じ。酸味を中心にコク、苦みもバランス良く口に広がっていきます。

うーん、これはなかなかやるなあ。美味しいじゃあないですか!ホンジュラスいいぞ!
これは中深煎りにした時の味もすごーく楽しみ。

押し出しの強い性格がはっきりしグラマーな西洋系イケイケお姉さんのような苦みとコク勝負のコーヒーも好きだけれど、こういう、ちょっと線の細い中にもキリリとした芯の通った心を持ったような東洋系しなやかお姉さんのようなコーヒーも好きだぞ!

正直言ってどちらかというと本来私はコーヒーの苦みを楽しみたい派なので、今回の浅煎りシリーズも昨日のエチオピアで酸味の極み的なコーヒーを味わってからは、もう浅煎りはいいかな、なあんてちょっと弱気になっていたのですが、このコーヒーを飲んで新たな闘志が湧いてきました。

こうなれば、とことんやってやりましょう!
明日はコロンビア・エスメラルダにいっちゃいましょう。

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2016年4月24日 (日)

コーヒー浅煎りシリーズ@エチオピア・イルガチャフェG2

コーヒー浅煎りシリーズ第三弾はアフリカ代表のエチオピア・イルガチャフェでございます。

もともと酸味が豊かなこのお豆、これまで酸味が強調されることがわかってきた浅煎りで飲んだら一体どんなお味になるのでしょうか?

酸っぱすぎて飲めない、なんてことにならないんでしょうか。
興味は尽きません。

ともかくも、まずは例によってシャカシャカ遠火にして煎りました。
浅煎りも三度目になるとそろそろ煎り上がる頃合いがわかってきて、パチッ!と爆ぜるか爆ぜないかというところで焙煎終了。

サクサクと手際よくうちわで扇いで冷まします。

こんな感じ。                         ↓        いい感じで色が薄いですねえ。

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これを例によって、一晩おいて飲んでみました。

ミルに入れてゴリゴリ、ガリガリやるのですが、やはり抵抗が大きくて疲れる。
中深煎りの豆ですとカップ2杯分の豆を挽くのにおよそ200回ハンドルを回さねばならないのですが、この浅煎りエチオピア・イルガチャフェではおよそ130回転で挽けちゃいました。それだけ粒子が粗いということなのかもしれませんね。

その粉がこれ                        ↓

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なんという淡く繊細な茶色。
まるで和の微妙な色彩の中にあるような、これはもうアフリカの強烈な色彩ではありませんねえ。

そこにお湯を足すと泡が出るのですが、↓これもまた控えめな妙に押し出しの少ない泡が出てきました。

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 蒸らしの時間は真ん中左の丸くなっている部分に出てくる泡立ちがなくなるのを目安にしているのですがすぐに泡が消えてしまったので目安にならず。

時計では計っておいてからいよいよお湯を本格的に注いで行きます。
今回も湯温は少しぬるめの86度あたりで入れてみました。

するとご覧の通り、泡の引いていくのが早い。つまり泡立ちが少ないということですね。

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焙煎の深い豆だといつまでたっても泡がじわじわ出てくるものなのですが、こちらは実にあっさりしていて、三回もお湯を足したらもう泡が出なくなってしまいました。
そこで、量より質を取ってお湯はここでおしまいにして飲んでみることに。

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2杯分の豆で通常の三分の2くらい、カップにこのくらいの量しかできないので実に贅沢な飲み方になります。

さて、いよいよそのお味なのですが。
ただでさえ酸味の強いエチオピアの浅煎り豆ですから相当に酸味が強いと予想しながら口に含んでみると・・・

あらまあ、これまた予想通り、全く期待を裏切らなく酸っぱい。
軽く舌の先がジンジンするくらい酸っぱい。

ちゃんとコーヒーの香りと味もするのですが、こんなに酸っぱいコーヒーも初めてのような。

酸味の強いコーヒーが好みの方にはたまらないでしょうね。
身震いするくらい酸っぱいですよ。

予想通りの展開なのであまり面白くないのですが、どうやら浅煎りの豆は皆酸っぱくなるということが確信的になってきましたね。

ということは、コーヒーの豆の味というのは本来は酸っぱいものなんでしょうか?
生豆でコーヒーを入れたら、コーヒーにならないでただの汁かもしれませんが、酸っぱいのが入るんでしょうか?

豆を煎らないでコーヒーを入れる人なんて一体この世に何人いるのでしょうか?
馬鹿馬鹿しいとは思いながらも、ここまで来たならちょっと実験してみたくなる気持ちを抑えられない。

しかし!まだ、今回の浅煎りシリーズには新顔の「ホンジュラス」の豆があるので、勿体無いかもしれませんが一応浅煎りコーヒーをやるだけやってみましょう。

ということで次回はホンジュラス浅煎りです。

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2016年4月23日 (土)

コーヒー浅煎りシリーズ@コロンビア・スプレモ

シリーズ名を変えました。
その名もコーヒー浅煎りシリーズ。

昨日の更新で書きました通り、まとめて注文した豆が今朝ほど届いたので、しばらくはこの豆を片っぱしから浅煎り豆で楽しんでみようというわけです。

今回は、コロンビアのスプレモというお豆ちゃん。

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この豆は一番ポピュラーですね。
街のコーヒー豆屋さんで「コロンビア」として売っているのはだいたいこの豆と思われます。お値段も比較的手頃、というか生豆で買うとびっくりするくらい安いんですよ。

街場の豆屋さんで焙煎した豆200グラムのお値段で1キロ買えちゃう!

しかも、浅煎りなので焙煎時間も5分ちょいくらいと短くて済むのでお手軽です。
ということで、早速行ってみましょう。

昨日のコスタリカでは若干煎り方にムラがあったようなので、本日はさらに慎重にと火からさらに離して遠火でじっくり焙煎していきました。

すこ〜しずつ豆にい色がついていくのをこまめに確認しながら煎っていくと、5分ちょいくらいで小さくパチッ!という音がしたので、そこで焙煎終了。

手早くうちわで扇いで冷まします。

できた豆はこんな感じ。

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かなり色は薄いですね〜。
これで入れた時に果たしてコーヒーの味がするのか、少々心配になるくらい。

でも、今回の浅煎りシリーズは実験的な意味合いもあるのでいいんです。
とりあえず、お店でもやってくれないくらいの浅煎りを飲んでみようというのが本企画の意図ですので。

それに、もしどうしても美味しくなかったらさらに煎り足してしまえば普通の焙煎の豆になるの無駄にはなりません。

というところで、一晩おいて飲んでみました。

さあて、そのお味は!?

まずは飲む前の予想を書いてみますと、
昨日のコスタリカが同じ豆とは思えないほど中深煎りと比べて酸味が強かったので、今回のコロンビアもかなり酸っぱいのではないか、というのが私の予想です。

挽くと気には昨日のコスタリカ以上にゴリッ!ゴリッ!と一回転ずつ引っかかるくらい抵抗があり力が要りました。
豆の水分が多いからなのか?それとも炭化が浅いので粒子が粗いのか?
とにかくミルでゴリゴリやるのにとても力を使います。

粉になったのを見てみると綺麗な薄茶色の粉で、香りも柔らかい感じ。
これにいよいよお湯を注ぎます。

お湯を注がれたコーヒーからは一斉に薄茶色のきめ細かな泡が立ち上りいい香りがしてきます。

30秒ほど蒸してから湯を足してゆきます。
今回も昨日の浅煎りコスタリカ同様、泡の立ち具合がお上品というかおしとやかというか、泡立ちが少ない感じです。

たった泡が消えていくのも早い感じ。
ドリッパー全体に広がった泡に穴が開いて広がったところでお湯を注ぐのをやめます。

カップの中を覗くと少し少なめのコーヒーができていました。
色も薄めですが、香りはよくおいしそう。

さあ、飲んでみますよ。
ちびっと、利き酒風に口に含んで味を確かめると、う〜ん、予想通り酸っぱい。
かなり酸味の強いコーヒーになりました。そして後からコーヒーのコクがジワジワっと口の中に広がってきます。

昔から好きだった、苦味とコクのバランスのとれたコロンビアとは全く別物のコーヒーですがこれはこれで美味しい。

前回のコスタリカにしろ今回のコロンビアにしろ、
焙煎が浅い→酸味が強い
焙煎が深い→苦味が強い(焦がすのだから当たり前か)

という傾向にあるようですね。
こうなると、もともと酸味の強い豆であるエチオピアは一体どういうことになるのでしょうか?!

明日はいよいよエチオピア・イルガチャフェの登場であります。
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2016年4月22日 (金)

自家焙煎コーヒーシリーズ@コスタリカ・レベンス農場 浅煎り

私がこのところ楽しんでいるコーヒー豆である「コスタリカ・レベンス農場」ですが、先日、以前このコーヒー焙煎シリーズに名前の登場した兎夢さんとメールのやり取りをしている中で、「お店でも売ってないくらい浅煎りのコーヒーが飲みた〜い」というお話が出たので、「おお!それこそ我が出番!早速一度試しに煎ってみましょう。ついでに飲んでみましょう。」というように話が弾んで早速試してみました。

この「コスタリカ・レベンス農場」というコーヒー豆、日頃は中深煎りで苦味を楽しんでいるのですが、浅煎りにした時一体この豆がどういう表情を見せてくれるのか?というところが今回のお話の読みどころでございます。

早速コーヒーの焙煎にかかります。

今回はお試しなのであまりたくさん一度に煎って失敗するのもなんなので少なめに豆煎り用のザルにあけます。

あとは火に当ててシャカシャカするだけなのですが、浅煎りということは煎る時間が短いということですので、普段のやり方で大雑把にやると豆の煎り具合にバラツキが出てしまいそうな気がしたので、少し火から遠目にしてじっくりと煎ることにしました。

もう一つ難しいところは、どの段階で煎ったと判断するかです。

中煎り豆、というのは煎り始めた豆がパチパチと大きな音を立てて爆ぜた段階で豆が煎れたと判断するのですが、それより浅く煎ろうというわけなので、音がする前のどの段階で豆に火が通って飲める状態になったのかをどうやって判断したらいいのか?ということなんですね。

最初は色を見ながらその、煎りどころを探ったのでありますが、はっきり申し上げてよくわからない。
ですので、仕方ないのでとりあえずパチッ!と爆ぜる音が聞こえるまで行ってみましたよ。

パチッ!パチッ!と二三度音がしたところで火から離しうちわで扇いで熱をとります。
その色はこんな感じ。↓

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写真で見ても色にムラがあるのが分かりますね。
まだ半生のところが残っているようです。

写真には写っていませんが、豆の薄皮が通常は焦げて粉状になってしまうものが豆の形をしたまま薄皮のように残っているのがなんとも美しく印象的。

色は中煎り豆よりは少し浅く入れた感じ。
中煎りの色↓と比較してみてください。

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さあて、この浅煎り豆でコーヒーを入れたら一体どうんな味がするのか?

例によって一晩おいて、翌日の朝ワクワクしながら入れてみました。

まず驚いたのは、豆を挽く時。

豆の抵抗が大きく、ガリ!ゴリ!とミルの歯につっかかるような抵抗があります。
なんだかこんなに抵抗があって粗挽きの粉ができるのではないかと不安になるほどでしたが、挽いた豆はいつも通りの粉状になっておりました。

お湯を沸かしてこの粉に最初の一蒸らし分のお湯を注ぎます。
湯温は煎り方の加減からして、この豆は苦味よりもまろやかさを重視すべし、と判断し熱湯ではなく少し冷ましたお湯を使います。

お湯を注いでみると、不安をかき消すように泡が立ち上がり、コーヒーのいい香りが広がったのでちょっと安心。

およそ30秒間蒸らしてからお湯を注ぎ足します。
いい感じで泡が立ち、さすが自家焙煎コーヒーという感じ。

二度目の湯をさすと泡はさらに立ち上がり・・・と思っていたら、あらあなんだか勢いが止まってる。

中煎り豆あたりですと、この段階で泡が次々と立ち上がりドリップの中にはイクラのような大きさの泡がどんどん広がっていくのですが、早くも泡はおしまいという感じ。

カップの中を覗いてみたらデミタスカップに一杯くらいのコーヒーが落ちている。

どうしようかちょっと迷ったものの、泡の立たなくなった豆にお湯を注いでも水っぽいコーヒーにしかならない事は経験上分かっていたので、思い切ってここでお湯を足すのは止めて少量の美味しいところだけ抽出したコーヒーを味わってみる事にしました。

コーヒーの色は済んだ琥珀色のきれいなコーヒーでしたよ。
写真を撮るのも忘れて一口飲んでみたらびっくり!

日頃、この豆を中深煎りで飲んでる時は、コーヒーの苦味、コク、甘み、酸味などが非常にバランス良く深い味わいなのですが、全く違う味がする。

口の中に広がるのは爽やかな酸味。
これでもか、というくらい次から次へと酸味が口の中に広がります。
目隠ししてこのコーヒーを飲んで銘柄を当ててと言われたら、私は迷わずキリマンジャロかモカと答えるでしょう。

そのくらい酸味が強烈、でもその味は上品で深い味わい。

なんだかこれはとても贅沢なコーヒーの飲み方をしている気がしてきましたよ。
コーヒー豆の持つ一面のいいところだけを取り出して、一番搾りをほんの少しだけ入れて、残りは捨ててしまい飲むというのですから、こんな贅沢な飲み方はないのではないでしょうか。

これに比べたら通常の飲み方は豆の味が出るだけ無理やり煎って豆全部の味を出し切らせてしまったものを、これまたたっぷりのお湯で出切るまで味を出したものを飲む、という感じでしょうか。

また一つコーヒーの未知なる領域に足を氷見入れてしまった気がしますよ。

昨晩、ネットでコロンビア、エチオピア、それに初めてのホンジュラスの豆などポチっていますのでGWはこれらの豆をいろいろな煎り方で存分に楽しもうと思います。

また、新たな発見があったら本ブログでお知らせいたしますのでお楽しみにしていてくださいね。

ちなみに、二番絞りももったいないので飲んでみましたが、これはこれで立派な昭和の喫茶店でいうアメリカンコーヒーでした。ふくよかな味と香りをたのしめましたよ。


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2016年4月21日 (木)

やっと行けたシーバスジギング@長崎屋 本牧

冬がシーズンの東京湾シーバスジギング。
本来なら最盛期の2月〜3月に行きたかったのでありますが、2月の初めに肩を痛めてお医者さんから釣り禁止を勧告されてしまい、とうとう行けずじまいでシーズン終了かという時期にまでなってしまいましたが、そうは問屋が卸さない。
最後の最後でなんとか行くぞ、と出かけてきました。

この釣りのスペシャリストでルアー・デザイナーのW氏とその仲間でありプロショップEbb&Flowでお会いして知り合いになったY氏に前日に連絡を取り、釣況や釣り方などを御指南いただき満を持しての釣行であります。

本当はこの方々と一緒に釣りをしたかったのですが、たまたまこの日は別の釣りに行かれるということでやむなく単独行となりました。

4月20日午前7時前、長崎屋さん着。
ここの釣り宿は港から少し離れたところにあるので、まずは船宿で受付をしてそこから車で5分ほどの本牧行に移動します。

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この日の釣り客はちょうど片舷が埋まるくらい、10名程度でした。
私はミヨシをとって準備しながら出船を待ちます。

午前8時出船。

1年ぶりの東京湾奥部の風景、京浜工業地帯の巨大コンビナートやプラントが異様な姿で出迎えてくれます。

昨年3月に来た時は川崎側のプラントの桟橋や停泊する船周り、羽田空港の着陸誘導灯の橋脚などのストラクチャーについて固まるシーバスの群れを狙ったのですが、今回はそれから一ヶ月も遅いため、魚が動き始めてしまったようで、船は東京湾の反対側、木更津方面に船首を向けました。

走ることおよそ30分、目の前に巨大なタンカーが見えてきて、その周りに何隻か乗り合い船がすでに止まってる。

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船はどんどんタンカーに向かって突き進みタンカーはどんどん巨大化してゆくき近づくと真上を見上げるほどの甲板の高さ、長さは150メートル、いやもっとあるか、という巨大タンカーでした。

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シーバスはその船の周りを群れで回遊しながらそこに着くベイトを食べているようです。

船はタンカーに横付けするとすぐに釣り開始。
80グラムを中心にしたジグで攻めます。

私が選んだのは、昨日Y氏からアドバイスいただいた、アンチョビットとアンチョビット・シャープの2種類。
このまずはシャープのほうから投げ、底をとったら巻いてきます。

水深は30メートルくらい、そこから10メートルくらいがヒット・ゾーンのようです。

ジグのアクションはよく分からないのでとりあえず普段やってるワンピッチ・ジャークをしながら周りの釣り師さんの釣り方を見て、釣れている人の真似をしようという作戦にしました。

早速釣り上げている常連さんらしき方がおり、魚はいるみたいだな、あとはこっちも釣るだけ、とその方の巻くスピードやアクションを参考にしながらやってみるもののどうもアタリがない。
ジグをアンチョビットに替えカラーも今のベイトはシコイワシというのでそれらしいカラーにしてみましたけれど、またまたアタリがない。

おそらくジグの動かし方とジグがあっていないんだろうなあ、と思いながら他の方々の釣りを見ていると、どうもアクションをつけるよりもタダ巻きをしている人が多いようです。

そこでピンときたのがあまりアクションを付けなくてもよく釣れるゴビアス・ブルスリムというジグ。
昨年発売からワラサや西表島のアカジンなどいい思いをさせていただいているジグです。

こいつのイワシっぽいカラーに替えて投げてみるとまあ!
なんと3連続ヒット!
最初の2匹はバラしてしまいましたが、3匹目でやっと釣りあげることができました。
今シーズン初シーバス、嬉しい一匹なのですがなぜかバラした2匹の半分くらいのおチビちゃん。

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それでも、そのあとこのジグでポツポツ釣りあげる事ができました。
特に5匹目くらいに着底から数回巻いたところでドドン!とアタってきた魚は巨力な引き、ドラグをジリジリ出してくれるのでたまりません。日頃遠征で3号5号というPEラインを使っているので1号のPEでやりとりする大型シーバスはハラハラ、ドキドキ、バレてくれるなと念じながらグイグイと引き込む強い引きに耐えつつファイトします。

しばらくして、ようやく残り数メートルというところまできたら、お隣の方がタモを手に待っていてくださった。なんとご自身の釣りをやめて私のアシストに入ってくださっていたのです。
これには驚きと感謝、このような方ばかりが釣り師だったらなんと釣り場の気持ちの良い事でしょう。気持ちよくタモにすくていただいた魚は60センチは軽くあり70センチ近い感じでした、しかもスレだったのでよく引くわけです。

お隣の方にお礼を言って立派な魚体を手にしてみると、昨年の釣行で入れ食いを味わった時の事を思い出してしまいました。


昨年3月なかば、人生初めてのシーバス・ジギングの日。
この日は数年に一度かと言われるほどの爆釣の日で、竿頭のW氏が176本以上!2番手108本、3番手102本、シロートの私でも45本、船中700本!という驚異的な数。
しかも私は初釣行で80センチ・オーバーを釣り上げてしまうという幸運もあって人生で忘れられない釣行だったのでした。

あの時は80センチという魚のサイズにピンときていなかったのですが、今年の釣果情報を見ていくにつれ、なかなか釣れるサイズではないのだとう事がじわじわと実感してきて己の幸運を噛み締めていた今シーズンなのでありました。


さて、本日の釣りに話を戻しますと、しばらくしてとアタリが遠のいたのでジグの色を変えてみる事に、周囲の皆さんの使っている、ピンクブルーにしてみたが3投してアタリないのでオレンジ金に変更、こちらもアタリがなく残っているのは地味〜なミルクチョコレート色にラメが入ったようなカラーのみ。

でも、なんとなくひょっとすると化けるかも!という気がしたのでつけてみたら、これが大正解!連続でまたまた3匹ヒット!
いやあやってみないと何がいいかわからないものです。
この日、こんないるのジグを投げていたのはおそらく私だけだったでしょう。

まあ、そうは言いつつも上手な方々はブルーピンクやオレンジ金などでコンスタントに釣っていましたから、ジグの動きなど色以外の要素も重要という事になるんでしょう。

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                                ゴビアス・ブルスリム  上から順にこの日よく釣れた色です

私の釣り方は数回巻いてポーズ、を繰り返すという釣り方を多用しました。
ただ巻きで釣っている方もいらっしゃいましたが、どうもポーズで食ってくるような気がしていたんです。

時計は早くも11時を回り、この時点で8匹のキャッチ。
朝ほどアタリは活発で亡くなり、他船がいなくなりタンカー周りは我々の船の独占漁場になっていたので、少しずつ移動しながら反応を見つけて拾っていくという釣り方になりました。

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魚の食いはどうも浅いようで、スレが多く口を使うまでに至らない様子。
水中にはクラゲが多く、こいつにジグが触れると、ヌラ〜ッとした感触が手元に伝わり、上げてきたジグの針にクラゲの細い足が絡まるというのも釣りずらくしていました。


それでも上手な方がすごいのは移動した先で必ず釣りあげる事ですね。
こういう方が数をどんどん伸ばしていました。

私の方はゴビアス・ブルスリムにアタリが遠のくとまたまた一から釣りの組み立て直し。
持っているジグをかたっぱしから付け替えて釣っていたのですが、単発でアタルもののどうも続いてくれない。

時折群れに当たるとダブル・ヒットになったりしていましたがそれも散発的で船は移動が多くなりました。

午後一時過ぎになって、私はちょっと釣り方を変えて試していたところにヒットがありました。それは、ポーズを入れずにただ巻きで食わせる釣り方。ルアーはアンチョビットのオレンジ金。

ああ、こういう釣り方もあるんだ、と続けてみると3匹ヒットしてきた。

ルアー釣りというのはその時その時の魚のコンディションに合わせて魚が最もやる気になる色なりアクションなりが一致して初めて結果の出る釣りなので、一日同じパターンで釣れるという事はないのが常、上手な人はそれを探すのがうまいし引き出しもたくさん持ってる。それに数をっている方は探険丸(魚探)を見ながら釣っていましたね。

魚の群れが見えるのはこの釣りではとても大事な要素のようです。
私など底でアタッたり巻いてる途中でアタッたりするものですから、魚がどの辺にどういう感じで移動しているのかが中々掴みきれないでいたのですが、その方などは魚のいる所だけ無駄なく的確に攻めていたようです。

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                                             この日使った他のジグちゃんたち


午後2時を回り、タンカーを一周回って攻めきった船は港に戻りながら途中いい所があれば少しやりながら戻ると言うことになりました。

この頃には私は両手の指が攣ってしまいプライヤーも握れなくなりジグの交換すらできな状態になっていたので丁度良い休憩になりました。

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途中航路の道標のポールを2ヶ所見るも魚の反応はないようで釣りはせず、最後に港近くの岸壁でやったところ、私にヒット!しかし一瞬でスパッと糸が切られてしまった、しかもリーダーの上の道糸が!

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最後の最後でジグを失い戦意喪失。船長の話では太刀魚ではないかということでした。
船もこれを見て上がることに、時計も3時を回り十分釣りもしました。

港に戻り、一日何度も魚をすくってくださったお隣さんにお礼を言い気持ちよく分かれて家路に着いたのでありました。

釣果は12匹。この日の船の釣果は9~28本というのでかなり後ろの方だったようですが、まあまあサイズもよく引きが楽しめたのでいい釣行で今シーズン唯一のシーバスジギングを楽しむことができました。


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2016年4月16日 (土)

ジギング王吠える!@与那国島遠征 その六

熊本県、大分県およびその周辺の被災者の皆様、地震で大変なことのなっていることと思います。お見舞い申し上げます。

日頃から九州方面には遠征でお世話になっていますので、とても他人事とは思えません。被災者の皆さん頑張って下さい。できる限りの支援をしたいと思います。


さて、与那国島遠征三日目の最終日。
この日も朝六時半出船。

しかし夕方6時半過ぎの飛行機で石垣島、那覇、と経由して羽田に帰らねばならないので、帰り支度の時間を考えると午後三時は港に戻らねばならないという時間の限られた釣りです。

走り始めた船の上で行き先を尋ねると、昨日ジギングに行ったポイント近くのさらに深場240メートルのところに行くらしい。
港からおよそ3時間近く走らねばならない場所なのですが、最近大型のカンパチが上がっているので、最後に是非その大物を釣って帰ってほしいということらしいのでした。

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始めは朝日が上がってくる美しい光景など見ながら写真を撮ったりしていたものの、島が水平線に沈むと、さすがにすることがなくなると眠くなり、甲板に座り込んでウトウトしていました。

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ふと目をさますと時計は9時を回っていました。
ポイントまではあとまだ30分ある、と再び寝ようとしましたがなんとなく気分が高揚してきているようで眠りにつけませんでした。

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辺りを見回すと水平線と海、雲以外何も見えません。
ああ、今日もここまで来たんだ、今日はどうかサメに食われませんようにと思いながらクルーのT氏に話しかけると、今日のポイントはサメのいないところに行くよ、と言ってくれました。

30分ほど走ると船はスピードを落とし魚の群れを探し始めます。

釣り師一同はすでに右手に竿を持ちいつでも来い!という面持ちで甲板に立っていました。
帰る時間を考えると今日の釣りは三時間以内ということが分かっていたので誰もが一分たりとも無駄にしたくないという思いでいたに違いありません。

最初のポイントに船が止まり、船長から240メートルという声が飛びます。
昨日の170メートルでも巻くのが大変だったのにさらに50メートル以上深いところを狙うんだぁ、と少々気持ちで負けながらも、昨日より重い400グラム近いジグを落としました。

糸はどんどん出て行き、パンパンに糸が巻かれていたスプールはどんどんやせ細って行きます。

それでもまだジグが着底しない、という時。
すでに底をとっていたジギング王が数しゃくりしたところで早くもヒット!
あとで聞いたら500グラムのジグを使っていたとか、落ちきるのが早いはずです。

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いきなりのヒッからファイトに移りますが、なにせ240メートルも糸を巻かなければならないので大変な作業。
それでも魚が付いていれば苦にならないから不思議です。
船長からは、「今日はサメはいないから」と太鼓判をいただいているので、そこのところだけは安心して楽しめているようです。

上がってきたのは良型のヒレナガカンパチ。

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いいなあ、と写真を撮っていたらミヨシ方面で今度はY店長にヒット!
あれえ?写真撮るのって引率の方の仕事じゃありませんでしたっけ?
と思いつつも写真を撮っている自分が歯がゆい。

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仕方ないので魚を取り込むまで見ていて、揚がった魚もちゃんと撮りましたよ。
いい型のカンパチじゃあないですか。まったく〜!

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流しを変えたところで、ジギング王がまたまたヒット!
でも今度は自分も釣りたいので写真なんか撮らないでしゃくり続けました。
横目でチラチラ見ながらしゃくるものの、こちらには全くアタリはなく、いや、何か追っているような違和感は感じるのですが魚がドン!と乗ってこないので余計に悔しい。

と、そこに上手で釣っていた怪魚ハンター氏にヒット!
おお!来たぞ来たぞ!次はおいらだ!
とテンションを上げてしゃくるものの船長から「上げて〜」という合図にやむなく240メートルを虚しく巻き巻きしてきます。これが重いのなんのって。

怪魚氏がカンパチを取り込んだところで船は体制を立て直し流し直します。

するとまたまたジギング王にヒット!
この人凄すぎる!ずるい!魚の独り占め!

しかも今度のは今までのとは全く違う糸の出方をしている。
ギュルギュルとドラグと糸鳴りをしながら糸が出ていく様を見たとき、これは半端じゃなくでかいぞ、と感じました。
思えば昨年四月の男女群島遠征で19.5キロを釣った時の糸の出方がこんなだった。
いや、こっちの方がすごい出方をしている。

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巻いても巻いても糸を出されていくので、もともと240メートルも出ているものだからなかなか糸が巻けてこないんですね。
船長から「みんな上げて〜」という声がかかり自分の糸を必死に巻ききった後はジギング王のファイト見物です。

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後何メートル?と船長から聞かれて後150メートル!と答えるジギング王。
ひゃあ!もうファイトを初めて5分は経つのにまだ150メートルもある!
しかも、魚はまだまだ時々走ってはドラグを鳴らし糸を引き出していく。

ヒットから10分ほどしてようやく残り20メートルを切ると、一同どんな大物が上がってくるのか船べりに近づき海を覗き込みます。

はじめにキラ!と光る魚体が見えた時、私は一体何がかかっているのだろうか?と感じました。見えた魚体が妙に幅が広く菱形のように見えたのです。

しばらくしてとぼんやり浮かんだ菱形の輪郭が次第にはっきりと見えてくると、一同同時に同じ言葉を叫んだ!デカイ!!!!!

水面に浮かんだのは巨大カンパチ。
それはまるでマグロのように太い魚体で丸々と太っている。
一見30キロぐらいあるのではないか?と思ってしまうほど迫力のある魚体でした。

ジギング王が珍しく「この魚は絶対取り込んでください」とクルーに声をかけたのもうなずける、この魚を一人で持ち上げられるのだろうかと誰もが思ったからです。

船長も出てきて魚は無事船内に取り込まれました。
間近に見るその魚体の迫力に一同一瞬言葉を失います。

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次の瞬間、おめでとうございます!とジギング王に向かって次々と握手が交わされました。王様も実は20キロ以上のカンパチはまだ釣ったことがなかったというので、この魚が明らかに記録更新であるということを皆知っての握手なのでした。

船首まで魚を運び椅子に座って魚の写真を撮ります。
なんという迫力。撮影の様子を見るものも興奮させられているのがわかる程船上は熱気に包まれていました。

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三流しで三本のパーフェクト試合、しかも一本は軽く20キロを超える大物をキャッチ。
ジギング王の横綱相撲でありました。
私はただ見ていただけ。何もできませんでした。

写真を撮り終え一同一息つくと船は走り始め、どうやらポイントを変えるようでした。
時計を見ると11時近くになっており、我々に残された時間が後僅かなことを知り、気持ちがジリジリと焦って行きます。

船は30分ほど走り次のポイントへ到着。
ここは少し浅くなって170メートルということなので、昨日良かったスキルガンマ280グラムにジグを代えて釣りを始めました。

どうも私の使っていた竿では400グラム近いジグはバランスが悪いようで、使っていて疲れるだけなのです。

さあ、夢よ再び!オレにもデカイのが来てくれ!というポジティブな気持ちと、大きいのもう釣られちゃったぁ、というネガティブな気持ちが交錯しつつ竿をしゃくるもののアタリはなく。

二度流したところで終了の時間となってしまいました。
う〜む残念。こんなにすごいところに来ていながら10キロオーバーをとうとう釣ることができなかった。

サメにやられたので仕方ないところもあるけれど、それでもみんな釣ってるんだからやっぱり何か悪いところがあるんだろうなあ。
と漠然と反省しつつ、オリオンビールを開けてグギグギと喉を鳴らしたのでした。

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ビールを二本飲み終えたら眠りに誘われしばらくはまた甲板の上でウトウトしていました。

次に目覚めた時には水平線の向こうに与那国島が見えていました。
空は晴れ上がり透明な水を 船がかきあげる白い水しぶきが美しく、じーっと見つめながら今回の遠征を振り返っていました。

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思い返せば、飛行機のトラブル、荷物の未着というトラブル、天気予報は三日目は時化という予報など、様々な障害があったものの結果的には三日間釣りをすることができ、大自然を満喫することができただけでも十分幸せだったではないか。
と思うと、なかなか遠征らしいいい遠征になったな、めでたしめでたし。と思うのでありました。


島が近づいてきた時突然船が泊まったので何事か?!と一瞬緊張したところ、船長の知り合いの船がカジキ釣りのお客さんを乗せてカジキを釣っているところに出会ったようでした。


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与那国周辺の海はカジキ釣りでは有名らしく、多くのカジキファンが訪れるようです。
漁師さんもカジキ漁師が多いらしく、そういえば昨晩のレストランにもあらゆるカジキの料理があったけ。

ここはカジキの島といってもいいのかもしれません。
そんなところにカンパチを狙ってわざわざ来る私たちの方がひょっとしたら変わり者なのかも、などと思いながら海を見つめているうちに船は港に到着。

素早く荷物を船から運び上げて帰り支度です。

午後5時半過ぎ、我々一同は空港の手荷物検査場にいました。
例によってロッドケース4本に各自の手荷物、大量の荷物がカートに積まれていました。

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この後与那国島→石垣島→那覇→羽田、という手順で帰ることになるのですが、店長にとって石垣島は鬼門の島なようで、ここに行くと必ずトラブると口にしており、気が抜けませんでした。

しかし、一旦石垣島で降ろされたRACの飛行機に再び乗り込むと順調に空港を飛び立ちホッと一息。これで無事帰れると安堵したのでありますが、そうは問屋がおろさなかった。
那覇に着いたら羽田行きの便が到着遅れで一時間半も遅れると言う説明をされて一同ビックリ。

まあ、今夜中につけるんだったらいいけれど、と言いながらも、本当に帰れるのだろうか?という不安を持ちつつ、人気のない日曜の夜の出発ロビーで時を過ごしたのでありました。

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午前0時半過ぎ、なんとか飛行機は羽田に着陸。
まったく、最後まで気を抜けない遠征ではありましたが、全員車で来ていたので交通の心配をすることもなく、いささかぐったりとした眠そうな目で再会の言葉を交わし空港を後にしたのでした。

ご参考までにタックルを記します

ジギング用
ロッド    プロセレ N−マルチ64

リール   ダイワ    ソルティガ5500
ライン   ヴァリバスPE5号
リーダー フロロ70lb
ジグ     スキルガンマ280g 

その他キャスティングロッドも二本持ち込みましたが使用しませんでしたので省略させていただきます。

写真提供:Ebb&Flow


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2016年4月15日 (金)

悪魔の襲来@与那国島遠征 その五

与那国島釣り遠征二日目の午後

我々釣り師四名の乗った太郎丸は、与那国島から3時間ほど走った東シナ海のおそらく日本の領海の西端付近に位置していたと思われます。

「あの方向が台湾だよ」と船長に指さされる方向を見ても、黄砂の影響か湿度のせいか水平線の向こうはぼんやりと霞み何も見えませんでしたが、快晴の澄んだ空気であればおそらくはそう遠くない位置に台湾が見えるのでしょう。
午前中の釣りはカンパチを全員がキャッチし、しかも私以外はみな10キロオーバーという驚くべき釣果でした。

潮も良くなり小移動して新たに入ったポイントではさらにヒットが炸裂。
ジグを落とせば誰かしらにアタルという天国のような釣りが展開されようとしていたのですが、しかしそこには悪魔も潜んでいたのです。

最初に悪魔の犠牲になったのは最も数多くヒットを捉えていたジギング王でした。
投入したジグが170メートルの海底に着き素早くワンピッチジャークを始めるとたちまちカンパチがヒット!それもドラグをジリジリ鳴らして糸を出す良型と思われます。

数十メートル魚を上げてきたその時、竿先に異変が起こります。
グン!ググン!という大きな衝撃と共に強烈な引き!次の瞬間糸の緊張はフッと無くなってしまいました。

「やられた!」と糸を回収するとリーダーからぷつりと切られている。
底から十分に引き上げてきているので根がかりで切れたとは考えられない、そこに船長が「サメだ!」とポツリと一言。

同じ流しで今度は私とY店長にダブルヒット!
私の魚も先ほどのものとは違い力強くドラグを引き出す良型と思われ、とうとう自分も10キロ・オーバーが来たかと思わず歓声をあげて、引き出される糸と魚の引きにじっくり耐えながら、巻けるところで一気に糸を巻き魚との間を少しづつ詰めていきました。

胴の間付近(船の中ほど)でファイトする私よりも一足先にヒットさせた店長も慎重に魚とファイトをしています。

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そんな光景を見ながら、「いいぞいいぞ!遠征はこうでなくちゃあ!」と興奮気味にポンピングしながら糸を巻く私の手元がフッと一瞬で軽くなてしまった。
糸が切れてしまったのです。

店長の方はファイトを続けていたのですが次の瞬間竿先に大きな衝撃が伝わり、糸が一気に出て行き止まらない。「魚が変わっちゃったみたいですねえ」と笑いながら言った一言はカンパチがサメに食べられて釣り針にサメがかかっていることを意味していました。

船長の「みんな上げて」という言葉に店長以外の3人は仕掛けを上げて店長のファイトを見守ります。
しかし、それがサメだとはっきり分かってしまうと、これは持久戦になるなと察知し、船尾のデッキに集まりビールを飲んだりお昼ご飯を食べたり、くつろいでサメとの戦いの行方を遠目に見ていました。

サメ・ファイト開始5分後ほどした時、店長が竿をポンピングで引き上げてきた瞬間、バチッ!!!という音と共に竿の中ほどから折れてしまいます。
それでも残った竿の弾力をうまく生かしながらサメとのやりとりをする店長に船長が声をかけました。

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「魚が見えるまでは何がかかっているかは分からないから」という一言に店長も気持ちを切り替えたらしく「巨大イソマグロかもしれない」と自分を鼓舞して戦うのでした。

糸の引かれる方向にうまく船を回しこんで、少しずつではありますが間を詰めていきます。残り100メートルのところで再びドラグが鳴って糸を出され、20メートル巻いたらまた出される、という忍耐の戦いが続きます。

20分ほどファイトして残りの糸が50メートルほどのところになったところで、店長は船尾に回り込みファイトを続けました。
目の前で折れた竿をやりくりしながら戦う姿は見ているだけでこちらの筋肉も痛くなってきそうなほど疲労感に満ち溢れたものでしたが、この釣りは途中でちょっと交代、という訳にもいかないのでひたすら見る方も耐えて見守ることしかできません。

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ファイト30分近くなり最も残り10メートルほどのところまできたら、船の後方に大きな影が現れると頭の中には映画ジョーズのテーマ音楽が鳴り響く。 
それはカンパチやイソマグロのような水中で光る魚影ではなく鈍い茶色っぽい畳一畳は軽くあるような大きな影でした。
次の瞬間一瞬三角の背びれが海面から顔を出し「あ〜やっぱりサメだ!」というY店長の大きな落胆の声。

船長から「ドラグを締めて糸を切りましょう」という一言にドラグを完全にロックした瞬間、サメもそれまでのんびり泳いでいたのが船の姿に気付いたのか素早く反転し、一瞬で糸は切れ戦いは終わりました。

巨大なサメは船べりまで引き寄せると映画のジョーズのように事故につながる事が往々にしてあるのでこのような処置は仕方がありませんでした。
「サメのいないところに行こう」と小移動をし釣り再開。
移動後すぐに私が小ぶりのヒレナガカンパチを手にしました。

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相変わらず移動して落とせば誰かにヒットするという天国は続くのですが、悪魔はここにもいた。
ジギング王は一流しごとに魚をかけるものの次々とサメの餌食になりジグを奪い取られます。

私にも二度目のシャーク・アタックがありルアーごといい引きをしていたカンパチをもぎ取られました。

さらにワイヤー入りのアシスト・ライン、デビルラインも難なく引きちぎられる始末。

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そしてその後、怪魚氏に摩訶不思議な出来事が!
底に着いたジグを少しシャックたところでヒット!魚のいい引きに手応えを感じていたところに衝撃と共に突然糸が走り出したかと思ったら、一瞬軽くなり魚がばれたと思いきや再びヒット!
上がってきたのはちいさなキメジなので、何が起こったのか???と思いつつ怪魚氏のジグを見て全員が唖然!!!!!

スキルガンマ280グラムの下三分の一位のところで直角に曲がっているじゃありませんか。

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一体海の中で何が起こったのか?!!
推測するに、まず最初にカンパチらしき大物のヒットがあり、少しあげたところでカンパチにサメが襲いかかったらしい、その時の丸呑みしてきたサメの顎が氏のスキルガンマを直角に曲げてしまった。
しかしサメが触れたのがジグの後方だったので糸が切れる事はなく、回収してきたところに曲がったジグの奇妙なアクションに反応したキメジが食いついたと言う事らしい。
大きく曲がったジグにはギザギザの歯形が残っており、サメの歯の鋭さを再認識させられたのでした。

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それでも、落とせばカンパチがヒットする天国なので、流し変えて再び釣りを再開します。

ジグを落とした私に早速ヒット!
これも良い型と思われる強い引きでドラグが音を立てて糸を引き出す。
サメにやられないようにと多少強引にぐんぐん糸を巻いてきたのですが、100メートルぐらいのところで嫌な衝撃が手元に伝わると魚の重みはなくなり、ジグだけが上がってきました。

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なんとかジグは奪われずに済んだか、と悔しいながらも少しほっとしながら手元に巻き上げてきたジグを見たら、私のも怪魚氏と同じ辺りでジグが曲がってしまっているじゃあありませんか!怪魚氏ほどひどくはないもののもう使い物にならない事はすぐに理解できたのでがっかり。

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何しろ、このジグ、人の手の力で曲げようとしたって曲がるような柔にできてはいないんです。戻すなら大きな万力でも使ってさらに別の工具でも使わない事にはとてもじゃないが曲がらない。
一体サメの顎の力って?!!!

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少々悪魔のサメにうんざりし釣りをする気も失せ用としたところで、さすがに船長も大移動を決断。
いくら入れ食いだからといっても全部サメに持って行かれてしまうのでは釣る意味がない。サメの餌付けをしているようなものですから。

この日サメに奪われたジグは我々四人合わせて15本以上。
ヒット率の高いジギング王は6本以上取られたとか。
奪われたジグは圧倒的にスキルガンマ280グラムで、この日の当たりルアーだったのですが、あまりに失っていくので怪魚氏などは残り一本となってしまい、これは明日ように、と別のジグをつけての釣りを余儀なくされるほど。

ジグが取られるごとにY店長の「毎度〜!」という声が聞こえたとか聞こえないとか、サメはY店長の回し者だとかという冗談も出る始末。

乗船スタッフのT氏によれば、これまではサメが食いついてきても一度食いつくとその後は喰われないのが常だたので今回のサメ祭りは異常だとの事。
やはり我らの中の神主さんの存在が祭りを盛り上げてしまったのか?

冗談はさておいて、この段階で10キロオーバーのサメ、じゃない。カンパチを釣り上げていないのは私だけ!それらしきは三〜四匹はかけたのに全部サメの餌になりました。

船は一時間半ほど大移動して最後のポイントに入りました。水深はおよそ150メートル。
ここまでくればサメもいないだろうと釣り始めると、間もなくして怪魚氏にヒット!

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いいサイズのカンパチです。
どうやらここにはサメはいないようで一同一安心。

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相変わらず私は大きいのを追加する事ができずにいましたが、なぜか絶対に釣る!釣れる!という確信的なものがあった。
太陽も西に傾き始め、「次で最後の流しね」と船長が船を回しこみ止めると、気合を入れてジグを落とします。
絶対に釣れる!と何故か予言めいた確信を持ちながら底をとってジグをしゃくります。

20メートルほどしゃくってアタリはなく、再びジグを底まで落とししゃくったところでヒ〜〜〜〜ット〜〜〜!!!!!

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来ました、予言通りのヒット。
ここにはサメがいないから、と言われても先ほどまでの悪夢が脳にこびりついているので魚の引き心地をゆったり楽しむ余裕はなかったものの、時折ドラグを鳴らして引き出される糸と竿への重みを楽しみつつ上げてくると、10キロには到底及ばないもののこの日私にとっては一番のカンパチです。

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夕日を浴びながら写真を撮っていただき、大満足の一日は終わったのでした。
一日中、流せば誰かしらにヒットするというすごい釣り場。
釣り師の天国のような場所でした。悪魔のサメさえいなければ。


一時間半船に揺られて帰港すると丁度午後の7時。
港にはキャスティング船で一足先に帰っていた二人が待っていてくれました。

話を聞くと、お二人も一日思う存分釣りができて大満足のご様子。
GTは惜しくも一匹かけたけれどバラしてしまったとか。
それでも多くの魚を手にする事ができ、もうキャストできないくらい疲れたと一日を楽しめたご様子。

今夜はナイターに、という声も上がりましたが朝の6時半過ぎから午後7時まで、12時間以上船の上で過ごした体にナイターは過酷だし危険であろうという事で中止にし、一同シャワーを浴びて夕食の宴につき、天国と地獄、悪魔の悪行など今日一日の 出来事を語り合い噛み締め楽しみながら二日目の釣行は終わっていったのでした。

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2016年4月14日 (木)

カンパチ祭り@与那国島遠征 その四

与那国島釣り遠征二日目
朝6時半港集合、この日はキャスティング船とジギング船の二手に分かれての釣りでした。

キャスティング船に乗ったのはその名の通りのキャスティング大好きさん、そしてそのお友達Kさん、Kさんはキャスティングも好きですがジギング、インチクなどもこなすマルチな方らしい。

残る四名、こちらもその名の通りのジギング王Tさんに私、Y店長、そして前日、初日の釣りをしてパヤオで入れ食いを味わった怪魚ハンターSさんがジギング船に乗り込みました。

キャスティング組二人の乗るキャスティング船を後に、我々ジギング船は一足先に港を出て外洋へ。

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何せ東シナ海の孤島だけあって港を出るとすぐに外洋といった雰囲気の大きな波がうねっている。
この日の波は1.5メートるくらいと思われそこに大きなうねりが加わるので結構な揺れとなりました。

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今日は最初のポイントまで一時間半走るから、というのでとりあえず走る船の上で諸々の釣りの準備をすることに。

私が釣り針のチェックをしていたらY店長が、「アシストラインはデビル・ラインがいいですよ。持っていませんでしたっけ?」とおっしゃる。たった今しがた普通の赤いアシストラインを結び終えたところだったので「もうちょっと早く行ってくださいよ〜」と言いながらも、時間はたっぷりあるし、こういうアドバイスは役に立つので素直にいうことを聞いて結びなおしました。

揺れる船の上で手元の細かな作業などすると船酔いをする方も多くいらっしゃるようですが、私はなぜか船酔いをしない、というか経験がないのでアネロン(船酔いの薬)のお世話になる事もなくこういう作業ができるのはまことにありがたい体質なんです。

「ありがたい」といえば、どうも私は世に言う「晴れ男」らしくて、昔、外の仕事が多かった時もあまり天候に泣いた経験がないんですね。
今回の遠征も直前の天気予報では初日、二日は曇りながらも釣りはできるが、三日目は時化でダメらしい、という予報だったのですが、今朝の天気予報を見たら、与那国島の真上に昨日まであった停滞前線が沖縄本島に向かって移動しながら発達した低気圧に引っ張られるような形で北上してくれたおかげで、天気はどんどん良くなっていき、明日三日目もどうやら船が出られそう、という晴れ男ぶりを発揮していたのであります。

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お天気といえば、昨年7月の種子島遠征時には我々の着陸する10分前までは視界ゼロの濃霧だったのが、飛行機の降下と共にまるで飛行機のために穴が開いたように雲が退き着陸し、帰りの便では我々の乗った便以降は全て悪天候で欠航、なあんていう事もありました。

そんな話をしているうちに太陽は随分と南寄りに高く上がり、船は最初のポイントに到着しました。

スピードを落とした船はゆっくりと旋回しながら魚探に映る魚の群れを探します。
しばらくして船は止まり船長から「いいよ」という合図がかかると、竿を手に待っていた釣り師一同は素早く自分の釣り座に入りこみジグを落とします。

船長の指示ダナは150メートル。
こんな深いところをジグで釣るのは初めての経験です。

水深が深くなれば使うジグの重さは重くなり、さらに潮の流れの抵抗をよりたくさんうけるので重くなります。そしてさらにジグを回収するにも釣れた魚を引き上げるにも糸を出した分手で巻かなければならないのですから、それはもう大変な重労働。

それでも釣れさえすれば何でもやってしまうのが釣り師のサガというもので、一同黙々と竿をしゃくったりジグを落としたりし続けるのです。

何度か落とし直したところで、船長の「潮が悪いなあ」という声。
確かに潮の流れが早いだけでなく、ジグが落ちていく途中で急に軽くなったりする。
魚が食ったのかと思って合わせるも、何も魚の感触はなくジグは再びスピードを上げて落ちてゆくという感じ。

どうやら潮の流れる方向が途中で変わるいわゆる二枚潮らしい。

何度か流したもののどうも潮が悪いので船長は全員のジグを上げさせて船はさらに30分ほど走り別なポイントに入ったのが丁度午前9時頃。

ここでも「あまり潮が良くないねえ」と船長が入っていたものの、ミヨシ(船首)で釣っていたY店長にヒット!

なかなかのサイズらしく竿は大きくしなりドラグが時々引き出されて行きます。
魚がかかった深さも150メートル以上あったので巻いてくるだけでも大変。でも不思議なもので魚が付いていると巻いていても楽しいものなんです。

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「引率の方が先に釣っちゃってまずいですねえ」などという声も上がる中余裕のファイトであげられたのは、ぱっと見で10キロは軽く超えていそうな良型カンパチ。

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移動後の一投目でこのサイズを釣ってしまうところがさすがプロの釣り師というものです。
こういう魚がいるということもすごいことなんですが。

それから数流し後、今度はY店長の隣で釣っていた怪魚氏にヒット!
こちらはドラグが出るサイズではありませんでしたが、それでも良く引く。
上がってきたのはヒレナガカンパチ。

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さらに続いてまたまたY店長にヒット!
船の前の二人が釣りまくる。
店長の今度の獲物は先ほどまでのサイズはなく小ぶりなヒレナガカンパチ。
でも、なんにも釣れない私から見たら羨ましいぞ!

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こういう時に自分だけが釣れないのでは、というネガティブな思考にハマってしまうと負の連鎖が起きるので、なんとかこれを断ち切ろうと頑張ってしゃくっていたら、そこから20メートルほどしゃくってジグを落としたところにアタリがありヒット!

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腕に伝わるこの重量感!そして生き物の躍動する生命感!
でもドラグが出ていくサイズじゃあないみたい、なんて贅沢なことを言いながらファイトしていたら上がってきたのは私だけみんなと違うイソンボ(イソマグロ)ちゃん。

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あれえ?なんか自分だけ違う釣れ方している。何かまずいことしてるんだろか?

この後、もっとデカイのがいる所へと一時間ほど船を走らせ入ったポイントがすごかった。

流し始めた第一投目でいきなりジギング王、怪魚氏、私 のトリプルヒット!

 

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ところが!一番最後に魚をかけた私が一番早く魚が上がってきちゃう。これって魚がちっちゃいって事?なんて思うまでもなく、私以外の二人はせっかく巻いた糸をジジジジ!!!と出されながら迫力あるファイトをなさっている。

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200メートル弱出ていた糸を巻いては出されまた巻く、というのを繰り返し上がってきた魚はやはりデカかった!

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怪魚氏、ジギング王の魚はどう見ても10キロ越えは間違いない。
魚体の太さがすごく重量感がありひょっとすると15キロ近くあるのではないかと思われるほどの大物!

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後日、血抜きした後の重量計測では12キロだったので、釣れたばかりのこの時点ではもう少しあったと思われます。

それにひきかえ私のだけがなんでこんなおチビちゃん?
一人だけ重そうにしていないじゃあありませんか!!

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とはいえ船上は大物カンパチの連チャンで大盛り上がり。まるでカンパチ祭り!
そういえば、メンバーの中に本物の神主さんがいた!こりゃあ祭りが盛り上がらないはずがない。

さて、一人だけ10キロ・オーバーが釣れず取り残されてしまった私。
次こそわしもデカイの釣っちゃる!と水深170メートルをしゃくり続ける事20分、今度は船長の「上げて〜!」という合図に糸を巻いてるところに来ました!
またまたこれも大した引きじゃない。

期待もしなかったのですが、痛い思いをしているお魚ちゃんには失礼なので一生懸命巻き上げました。
上がってきたのは昨日に引き続きまたまたしっぽの黄色いツムブリちゃん。
虹色の魚体が美しいのではありますが、今私が欲しいのはこれではない。

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どうも一人乗り切れない私。何かが悪いのか?
ところがこの後そんな迷いも吹き飛ぶような大物の連発が我々を待っていたのでありました。

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2016年4月13日 (水)

土砂降りとカンパチ@与那国遠征その三

与那国島の沖合にあるパヤオ(漁礁)を離れ再び島に近づき走り始めた我々釣り師6名を乗せた太郎丸は15分ほど走り港の沖合でスピードを緩めました。

船が停まる直前、風がそれまでの南寄りから北寄りの冷たい風に変わるのを感じていたら、「風が変わった、時化るよ」と船長がポツリ。
空には黒い雲のかたまりが接近し辺りは薄暗くなり始めていました。

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船は停まり船長の合図とともに一同釣りを開始します。
ここでのターゲットはカンパチそしてイソンボ(イソマグロ)も。

水深は140メートルくらいだったろうか、落としたジグはスルスルと正面方向に離れて落ちていく。糸は160メートルくらい出てやっと底に着きました。潮が速んだな、と思いながらしゃくり始めます。

使っていたジグはスキルガンマ280グラムという長さ20センチほどの細長いメタルジグでした。
先ほどのパヤオでも全てこのジグで釣りをし、魚のいい反応があったのでそのまま使っていたのです。

始めの流しはアタリはなくすぐに少しコースを変えて流し直し。

アタリがなかったのと夕方になり照度が下がったきたのでジグのカラーを蛍光に変えてみました。

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ジグを落とすと潮の流れはどんどん速くなっていくようで、さらに底を取るまで糸が出て行きます。

何度目かの投入でジグが底をとって数回巻いたところで、ゴン!という明快なアタリがあり次の瞬間ドラグが大きな音を立てて糸が引き出されました。

隙を見て糸を巻くのですが、出されていくスピードのほうが圧倒的に早い。
数十メートル出されたところで、「まずい!切れ流!」と思った瞬間、糸の緊張はフッとなくなっていました。

がっくりして糸を回収してみると、フロロ・カーボン70ポンドのリーダーはズタズタに傷つき切られていました。これではもう使い物にならないと、リーダーを結び直すシステムの組み直しをしようと座り込んだ途端、突然大粒の雨が大量に落ちてきて、辺りは霞んで見えなくなりました。

風も波も一瞬強まったようで船の揺れが激しくなります。
それでも釣りを止めるものはなく、私がシステムを組んでいる間も何人かの歓声が上がり魚をキャッチしている様子でした。

雨はさらに強まり、土砂降りの豪雨の中での釣りになりましたが、それでももうひと流し、と船は流し変え釣り師は魚を釣ります。

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釣り師というのは魚が釣れていれば多少の、いや、かなりの雨が降っていても気にならないものらしく、側から見たらその姿はバカにしか見えないのではないと思うのですが、この時のことを後で語ったY店長によると、「あまりにも潮の動きがいいので、これは絶対に魚が出る、と雨なんかちっとも気にならなかった」ということでした。

雨雲は大きいらしくなかなか通過せず、雨脚は強くなっていくばかり。
雨粒を浴びせられた海面は打ちつけられ続ける波紋でデコボコになる程。


雨具の上着だけ着てズボンを履かないでいた私はパンツまで雨水が染み込み下半身はずぶ濡れ状態。

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                                             ズボンはビショビショ  パンツも・・・

このような豪雨は昨年7月の種子島遠征で梅雨前線の真下での釣り以来なのでありました。経験はあるものの決して慣れることのないようなひどい雨なのでした。

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システムを作り直して釣りに復帰した私は、再度大物のアタリに期待し、ずぶ濡れになり帽子のツバから滴り落ちる水滴を見ながら竿をしゃくり続けました。

しかしながらアタリはなく、波もさらに高くなり周囲が薄暗くなってきたのでここでこの日の釣りは終了ということになりました。

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この日は夜も二〜三時間のナイターを予定していたのですが、あまりの荒天に流石に無理だろうなあ、と恨めしく空を見つめているうちに船は港に帰りました。

それにしても初日は午後から半日の釣りでしたが、与那国島の実力はすごかった。
自分の釣りに必死で釣れている写真や他の方の釣りをご紹介できなかったのですが、全員が相当数のバイトとヒットで様々な魚を釣り上げたのでした。
さらに、今夜はこの海で夜釣りが予定されていたのです。

昨年、一昨年とこの夜釣りでの釣れ方は凄まじかったらしく、参加していたジギング王はカンパチを釣りまくり、何人もが怪物級に糸をぶち切られたという話を聞いていたので、私も大いにこのナイターに期待し、リールにはPE8号にリーダーはナイロンの230ポンドというGT釣り並みの極太仕掛けを用意していたのです。

港について船長と相談した結果は、この海では危険なので中止、ということでありました。残念でしたが所詮遊びなので命がけでするほどのものではない、安全重視でいきましょうということで一同納得し、タックルを船から上げて宿に戻るのでありました。

シャワーを浴びて一息つくとすでに午後7時、夕食に出かけます。
港近くのレストランは予約で満席でした。もちろん我々は予約を入れてありましたので食事にありつくことに。

ジギング王の釣った良型カツオを漁港で下ろしていただいて持ち込み、まずはカツオの刺身と生ビールで乾杯。

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なんだか色々なことがたくさんあったので長く感じた一日でした。
飛行機の鳥衝突、荷物の積み損ない、さらにはここまで書いていませんでしたが、ジギング王のドカット(釣り具箱)が一週間以上前に日にち指定で送ったにも関わらず届いていない、というトラブルもあり一時は一同ブルーな気分になったりしたのですが、夕方もどて来たら荷物が届いたということと、釣りではパヤオで入れ食いを堪能したこともあり、気分は一転しポジティブに変わっていたのでありました。

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                             釣り師の特権 釣れたてのカツオ ジギング王さんごちそうさま!

レストランの食事も美味しく、島らっきょうの天ぷら、そうめんチャンプル、塩焼きうどん、雑炊類などどれも瞬く間に食べ尽くされ一同の胃の中に収まりました。

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                             そうめんチャンプル あまりの美味しさに写真を撮る前にあわや完食

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                                   島らっきょうの天ぷら  サクッと甘くビールに合います


宿に戻るとその壁には20キロはくだらないと思われる大型カンパチの魚拓が飾られており、「よおし!俺もこんなのを釣るぞ〜!」と明日の釣りに期待しテンションを上げていくのでありました。

二日目の明日はジギング船で深場の巨大カンパチ組とキャスティング組の二隻に分乗しての釣りが予定されていました。

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時計は9時近くなっていたので私は明日に備えて寝ることに、キャスティング大好きさんとお友達Kさんがライト・キャスティングで漁港内を攻めると竿を片手に出て行くのを見おくりベッドに入ったのでした。


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2016年4月12日 (火)

太郎丸出船!@与那国島遠征その二

なんとか二時間遅れでたどり着いた与那国島釣り遠征、午後一時前ようやく出船となりました。

今回お世話になったのは太郎丸さん。

オフショア・ファンの間では有名な腕のいい船長の船だそうです。
遠征メンバー6名のタックルを積み込んだ船は港を出てて行きます。

日頃釣りに行く相模湾や東京湾とは違い、ここの島は東シナ海の孤島なので港を出ればそこはすぐに外海で波も一気に高くなります。
この日は1.5メートルくらいの比較的穏やかな波。
天候は曇り空、風はあまり感じませんでした。

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港を出て数分走ったところで、まずはここからということで水深30メートルほどの浅めのところをキャスティングとジギングで攻めることになりました。

早く釣りがしたくて仕方ない状態のメンバー全員が素早く思い思いに竿を手に、投げるもの沈めてしゃくるものに分かれます。

今回のメンバーは毎度おなじみのジギング王、昨年西表島で同行したキャスティング大好きさん、そのお友達Kさん、怪魚ハンターSさん、Y店長に私の6名。

一流ししたところでアタリがないのでもう一流し。
私は沈めてしゃくるジギングをしていました。

一流し目ではスキルガンマ280グラムという比較的大きめのジグを使い青物を狙ったのですがアタリがないので即作戦変更。
今度はライト・タックルで根魚によく効くジグの通称つちのこ、ゴビアス・アンセスターをセットし沈めます。

底までジグを落として数シャクリしてはまた落とし、と海底で腹を空かしているお魚ちゃんの目の前にジグを落として見せては誘うというのを繰り返します。

三回目くらいの落とし直しでヒット!
ジグを底から二〜三回しゃくったところでググ!と乗りました。

手元には魚の心地よい引きが伝わり気分は最高。
与那国島初ヒットです。

たいした大きさはないようですが、ときおりククク!と引き込むファイトが心地よい。
何かな?何かな?と巻き巻きしてくると30センチくらいのカイワリというお魚。
たばても美味しい魚なんですが船のとこまで上がってきたのが取り込みの時に針が外れてリリース。写真は撮り損ねましたが、まあ、どうせキープするつもりはなかったので問題なしです。

再び釣りを開始して数回目にまたまたアタリが!
魚が濃いですねえ、さすが与那国島!相模湾あたりでは考えられない夢のような魚の濃さです。

今度はさっきよりよく引くみたい。
グイグイとよく引く。気持ちいい!

引き味を楽しみながら巻き巻きしますが魚の方も結構頑張ってファイトしてくれてときおりドラグが出ることも。
すっかりテンションの上がった私はファイトしながら何やら色々わめいていたようですが、何を言っていたのかは覚えていない。
しばらくして姿を現したのはツムブリという南の方にいる魚体が虹色に光る美しいお魚でした。
しかし、このお魚も取り込む時に針から外れてオート・リリース。

船はもう一流し流し変えて、少しコースをずらし同じ水深30メートルを流します。
ときおりミヨシ(船首)の方でキャスティングしている方々の、「出た!」とか「あ〜!」とかいう声を聞きながらしゃくっていると、今度はドスン!というアタリとともに糸がドラグからどんどん引き出されていくじゃあありませんか!

これはデカイ!なんだろう?
などと思いながらリールから出て行く糸の勢いをなんとかしようとスプールに親指で圧をかけて抵抗を大きくしたりするのですが、全く効果なく糸はどんどん容赦なく出て行く。

ああ、これ以上出たら糸が根に擦れて切れる!
と、思った瞬間、フッ!と手元が軽くなり、予想通り糸は切れてしまいました。

Y店長に「今のなんでしょうね?」と聞いてみたら「アオチビキあたりじゃあないですか?」と言うお返事。確かにそうかもしれない。昨年お隣の西表島で釣り上げたアオチビキの手応えはあんな感じだ多様な気がする。

糸は幸いリーダーの先の方で切れていたので、比較的簡単に釣りを再開することができたのですが、ここで船長から「パヤオに行こう」という声がかり移動となりました。

ここで、与那国島の地理的位置をちょっとおさらいしましょう。
グーグル・マップさんから拝借したのが下の地図。
(無断でお借りしました、ごめんなさい)

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いかに台湾が近いかお分かりでしょう。
石垣島から西表島までは安永観光の船で位置時間ほどの距離ですから、同じ速度で西に走れば4〜5時間で台湾東岸に到達することでしょう。

距離的なことだけでなく、東シナ海にポツリと浮かんだようなこの島は、西表島や石垣島などのサンゴ礁に囲まれた島とは形も異なり、島はほとんどが急峻な崖で構成され浜辺は少ないので、Y店長が以前言っていた「島全体が漁礁のような島」という表現がまさにぴったりの島なのでした。

さて、船は15分ほど船は走り沖のパヤオ(漁礁)に到着。
パヤオというのは深い海底から人工的な構造物を浮かせることで、そこに魚が集まりやすくすることを狙った人工の漁礁です。

水深は数百メートルから垂直に水面まで伸びた垂直の構造物の周りにさらに様々な形の構造物を組み合わせて作ることで小魚が集まりやすくし、さらにそれを食べる中型魚→大型魚というように様々な魚が集まってくるような仕組みになっているわけです。

ここ、与那国島のパヤオは黒潮の流れのど真ん中にド〜ン!とそびえ立っているので、そこに集まる魚も豊富です。

ここでもキャスト組とジグしゃくり組に分かれて釣り開始。

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ジグ派に回った私は船長に「何メートルくらいを狙えばいいですか?」と聞いたら「とりあえず50メートルくらいから始めて100メートルくらいまでやってみて」というお返事だったので、言われた通り50メートルくらい落としてしゃくり始めたら、あら、即ヒット!しかも重い!グイグイとよく引く。

やったー!来ました来ました!と喜んで巻いていくと、魚が横に走り始めた。
この引きはいつか体験した引き、そうだ!シイラの引きだ!と思うが早いかお隣でもシイラちゃんが上がってくるは次々とヒットするはで船上は大にぎわい。

5年くらい前に相模湾でシイラ釣りを始めたのが、今やっているオフショアの大物釣りの始まりだったので、私にとってはなんだか懐かしかったのですが、ここでの魚は引きが違う。

何度かドラグを出されて上がってきたシイラを見たら、デカイ!
1メートルくらいありそう。相模湾ではこのサイズはなかなか出ないのですがいきなりです。

今度はしっかり船まで上げて写真をパチリ。人生最大シイラです。

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他の方々も次々とシイラをかけて船上はさらに大騒ぎとなっているのですが、釣り師的にはシイラはマグロやカツオに比べると一段格下のターゲットなので、みなさん嬉しいながらも複雑な心境なようで、次からは上の方にいるシイラが食いつく前にもっと深くジグを沈めて他の魚を狙い始めました。

私も今度は100メートルまでジグを落としてしゃくるとまたまたすぐにヒット!
入れ食いというやつです。釣り師の夢!憧れの入れ食い!
でも、なんだかちっとも重くないし引かない。

やすやすと上がってきたのはちっちゃいながらもキハダマグロ。
子供のマグロのことをメジ・マグロと呼びキハダ・マグロの子供はキメジとなるのですが、あまりにも小さいキメジにごめんね釣っちゃって、と申し訳ない気分にさせられちゃったので、次はさらにその下にいるであろう大きい大人のキハダを狙います。

120メートルくらいまでジグを落としてしゃくると、間も無くヒット!
あれえ?でもまたまたおチビちゃんの引き。

他の方々も次々とおチビちゃんのキメジやらカツオなどを釣り上げては複雑な喜び方をなさている。

突然ミヨシ方面で叫び声が上がったので見てみると、船の前方数十メートルののところを何かに追われたカツオがピョンピョンと跳ねて逃げている。
カジキだ!という誰かの声と共にカジキの巨大な背びれが水面から姿を現し、その迫力に圧倒されます。

投げて投げて!と船長が叫びぶも、キャスティング部隊の方々はその大きさに逡巡しているのか投げようとしない。痺れを切らした船長が船をそちらに回したのですが間に合わず、カジキは姿を消したのでした。

ここ与那国島はカジキ釣りでも有名なところで、巨大カジキを求めて全国からカジキ釣りファンが来るらしく、この太郎丸はカジキ釣り師の間でも「腕のいい船長の船」という評判らしいのでした。

この後一瞬のスコールで全員雨具を着込んでの釣りとなりましたが、雨雲はすぐに通り過ぎてくれました。

船は流し変えて再びパヤオの近くを流してゆくと、オオトモ(船尾)で釣っていたジギング王にヒット!竿が大きくしなり、明らかに違うサイズの魚ということがみて取れました。

何がかかったのか、興味津々に見ていたら三次の方でもY店長がヒットしてなかなかのファイトをなさっている。

それを見ていた船長がポツリと「カツオだな」とおしゃる。
予言は的中しジギング王の上げてきた魚は丸々と太った美味しそうなカツオ。
一同夕食のおかずができたことを喜びます。

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続いて上がってきたY店長のカツオも食べころサイズ。

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楽しい時間が過ぎるの速いもので時計は午後5時近くになっている。
普通はこの辺でもう上がりましょう、ということになるのですが、出発が遅れたことに気を使ってくださったのか、「次はカンパチをやろう」という船長の一声で船は沖のパヤオを離れて再び島の方向に舵を切って行ったのでした。


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2016年4月11日 (月)

与那国島は遠かった!!!@与那国島遠征その一

久しぶりの釣り遠征です。

行き先は与那国島、日本の西の端っこ。
そう!西側はすぐ台湾。
お暇でしたら地図をご覧ください。
与那国島から一番近い日本のお隣の島である西表島までの距離と、与那国島から台湾への距離を見ても、ほんの少しだけ台湾の方があるかな?という程度。
国境の島なのであります。
与那国島を中国語で見てみれば「あの国に与えた島」という意味になるので、台湾側から見たらそういう意味合いの場所なのかもしれません。
歴史的には16世紀に琉球王国に侵略されるまでは独立国だったようなので、4世紀を経てもなお言葉も文化も独特なものを持っていると思われます。

今から20年ほど前に、台湾と与那国があまりにも近いので、台湾旅行をした際に帰りは台湾の東側の基隆という街まで電車で行って、そこから与那国→石垣→沖縄本島→本土というルートで旅をしてみようと本気で考えて、色々調べたのですが、基隆から沖縄方面への船が丁度いいのがなくて諦めたことがありました。
そんな興味もあって、今回与那国島の遠征に出かけてみることにしたのですが、もちろん釣り師ですから理由はそれだけではない。
「デカイ魚が釣れますよ!」というプロショップEbb&Flowの毎度お馴染みY店長の悪魔のささやきにタマシイを奪われ、「それじゃあ国境の島でデカイ魚を釣っちゃおうか!」と一石二鳥を狙って実行ということになったわけです。


さて2016年4月7日夕刻
満開の桜を散らす雨に打たれながら車を飛ばして羽田空港第一ターミナルの南西方面受付カウンター近くに今回のメンバー6名が集合。

毎度のことながら一同の話題はこの先の天候にありました。
予報では釣り初日の8日と翌9日はなんとか海は凪という予報でしたがどうも三日目は怪しいらしというのが一同の持ち寄った情報で、まあ、二日きっちり釣りができればいいか!という空気が流れていました。

それに、今回は那覇経由で行くので与那国島に入るのは8日の午前遅くになるため、この日はナイターもやりましょうということになっていた。

この日この時間、折しも前線が羽田空港上空を通過しようとしており、空港内は6時半以降の出発便は全て現在様子見!というアナウンスが断続的に繰り返されており、我々の乗る那覇行き5時半発は辛うじて飛びそうな雰囲気。

ぐずぐずしていると飛ばなくなるかも、というのでメンバー集合後素早く搭乗手続きを済ませて飛行機に乗り込むと、大粒の雨粒を受けながら飛行機はラッキーにも飛び立ちました。

平日で時間的に中途半端なタイミングだったこともあってか機内はガラガラで見た目で半分弱の乗客数。
座席も余裕があり久しぶりに快適な空の旅で難なく那覇空港に着いたのでありました。

素早く遠征定宿となっている近くのホテルに入り、遅い夕食に出かけます。

ホテルから10分弱歩いたところにある沖縄料理屋さんにはいり注文したのは、初めて見た「チャンポン」というご飯もの。
長崎のチャンポンとは全く異なるもので、食堂前のサンプルをみるとひき肉の卵和えのようなものがご飯にかかっているものでした。

「これは沖縄でしか食べられませんよ」というY店長の悪魔のささやき第二弾に心はなびき即決でそれにしてみることに。

出てきたお料理はなんだかサンプルとは随分見た目が違うぞ!
お皿に盛られたそぼろの卵とじご飯のようなそのお料理にタクアン二枚の小皿に何故かスープの入った椀が二つ、この二つどう見ても同じものなのだけれど、味は微妙に異なるのかもしれないということで食してみることに。

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わかめスープにキャベツの千切りの浮いた謎のスープ、不味くはないけれどキャベツは別になくてもいいのに、と思いながらまずは右手の椀を一口、続けて左の椀を一口。

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微妙に薄さが違う気もしないでもないが、基本は同じ味でした。
サービスしてくれたと善意に解釈してメインディッシュの沖縄版チャンポンを食べます。

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豚のひき肉と玉ねぎを炒めてウスターソースに塩胡椒で味付けた感じのものが卵でとじられています。これを崩しながらご飯に混ぜて食べれば、まあ、美味くも不味くもない不思議なお味のお料理。特に珍味ではなく、まあ自分でも作れるかな?という感じのものなのに妙に印象的に心に残ったのはチャンポンという名前のせいなのか?

満腹になるとたちまち睡魔に襲われたので、帰りがけにちょこっと買い物をしてホテルに戻ると爆睡しました。

翌朝は6時半前にロビー集合で空港に向かいます。
出発カウンター手続きに向かった引率のY店長が、なにかカウンターをあちこちとたらい回しにされている様子を見ているうちに飛行機の出発時刻はどんどん迫る。
やっと荷物を預けるところまでこぎつけたものの、最後に小型の発泡スチロールのクーラーボックスが飛行機に積みきれないと係りのお姉さんがおっしゃる。

たかだか千円の散々使いまわしたものだったので、積めなければいいです、的な投げやり発言をし、とにかく早く飛行機に乗りたかった。

出発ロビーに向かう階段を上る我々を追いかけてきた手荷物お姉さんは「次の便でお送りいたします」と階段の下で叫んだので礼を言ってさっさと駐機場へ向かいました。

 


 RAC(レコード・レーベルのRCAではない)琉球・エア・コミュターの小型プロペラ機に乗り込むと40席ほどの小さな機内は満席でした。
これだけ混んでるところに釣竿のケースやら何やら大量の荷物を持ち込むと言ったら確かに積みきれないかも、と手荷物の姉さんに同情していると小雨降る那覇空港を飛行機は飛び雲のなかに吸い込まれていきました。

ウトウトして目をさますと飛行機は雲の上、所々に入道雲が立ち上ったり切れ間が出来ていたりと、まるで真夏の空の模様。

「さすが南国だなあ」と思っているところに機内アナウンスで「当機はただいま石垣島上空を通過中です」とのこと、「ああもう少しだ」と窓から外を見ていたら進行方向右手前方に与那国島らしき島が見えてきた。

「ああ、遠かったし、いろいろあったけれどなんとか無事に着きそうだ。」
飛行機は島に向かって大きく右に旋回し高度を下げてゆきます。

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次に瞬間、「ゴン!」というか「ドン」というかないやら嫌な感じの鈍い音がして間もなく機長からのアナウンス。

「ただいま鳥に衝突した模様です。このまま与那国島に降りて機体に異常が発見されると、整備体制が無い為その先飛べなくなるので石垣空港に一度引き返します」とおっしゃる。


「ああ、もう島は眼下にあるのに」と嘆きたくなるも、命あっての旅なので機長の判断に異を挟む気持ちにはなれず、まあ石垣空港で見てもらってたいしたことが無ければすぐまた飛べるだろう」「那覇に引き返すと言われなくてむしろ良かった」などと自分を慰めていたら、飛行機はすでに石垣空港への着陸体制に入り、窓からは美しい白保の珊瑚礁が見えていました。

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着陸し、一旦ロビーにて待機。
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どのような診断が下されるのか気を揉んでいたところ、幸い機体に大きな損傷はなくすぐに飛べるのであるが、燃料の補給するのでしばし待たれよ」という意味合いの放送が流れ、ちょっと安心。


とはいうものの、昨年二月に訪れたインドネシアのコモド島へ飛んだ時には、プロペラ機のエンジントラブルで飛びたった飛行機はすぐに空港に引き返し、一旦下されてから代替機の準備ができるまで7時間近く待たされて、釣りが一日できなくなったという経験があるので、どうにも楽観的な方向に気持ちが向かないのでした。


およそ30分後、再び機内に戻るとすぐに離陸。
窓の下には鳩間島や西表島の美しい珊瑚礁を見ながら、今度こそはと与那国島に向かいます。

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着陸体制に入っても緊張感は取れず、まだ無いが起こるかわからない!と油断ならない男に変身しきった私でしたが、二度目は無事に着陸できやっとの事で与那国島に着いたのでありました。

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素早く荷物を引き取り、待っていた船長の車に積み込み素早く港へ向かい、ちょうど昼時だというのに誰もメシのことは口に出さぬまま、素早く釣りの準備を開始、目標がひとつで明確、かつ時間が無いと人というのはこんなに気持が一つになれるものなのだということを実証しながら、我々6名の与那国遠征隊は船に乗り込んだのでありました。

運がいいのか悪いのか?
とりあえず予定を二時間押して釣行開始、いよいよ与那国遠征の釣り開始です。


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2016年4月 3日 (日)

レスター・ヤングはサックスの神様なのだ

タイトルから見ると古臭いジャズのおっさんが書いてる記事と勘違いされそうなので先に言っちゃいますけど、私自身はコルトレーン命の人(やっぱり古いか)なのであります。

今時レスター・ヤングといっても知らないジャズファンの方や名前は知ってるけど聞いたことはない、というジャズファンの方も多いのではないかと思います。

お蕎麦屋さんや焼き鳥屋さんでもモダンジャズが流れている昨今ですから、その辺からジャズの世界に入った方々にとっては遠いスウィング時代の古臭いサックス吹き、というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

最近、このレスター・ヤングの晩年のアルバム7枚をコンピレーションにした廉価CDを見つけて購入し、私自身も久しぶりにレスター・ヤングを聴いたのですが、その音楽の素晴らしさを再発見し、ブログに書いてみようと思ったわけであります。

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1909年生まれで1959年没、というのでわずか50歳でこの世を去ってしまったレスター・ヤングは当時のジャズマンらしくクスリに溺れて早死にしてしまったわけですが、アルトではありますが同じサックス吹きでやはりクスリで早死にしてしまったチャーリー・パーカーの36歳に比べたらまだ長生きをしていますね。

演奏の方もチャーリー・パーカーほどは晩年は演奏がボロボロになっておらず、本コンピレーションアルバムにおいても最後の二枚を除いては素晴らしい演奏を聴かせてくれます。

レスター・ヤングを聴いたことのない方にはその演奏スタイルは、「どうせ古臭いんだろ」というくらいにしか思われていないかもしれませんが、もしそうだとしたらそれは大きな間違いですね。
レスター・ヤングがジャズ界で注目されたのが1930年代のカウント・ベイシー楽団だったことから「スウィング・ジャズの人」、というイメージがあるかもしれませんが、当時としては革命的な新しいサウンドを出していたのではないかと思われます。
そのスタイルの特徴的なところはコード進行の中で使えるあらゆる音を縦横無尽に使いつつもとてもメロディアス、というよりもとの曲よりもいいメロディーを吹いてしまうこともしばしばあるほど。

音の使い方はいわゆるスウィング・ジャズのヒトに比べてとても斬新なので、今聞いても古臭さを全く感じませんね。

分かりやすく言うと現在ではスコット・ハミルトンあたりのプレイスタイルがレスター・ヤングの真似と言ったら分かりやすいかな。
じゃあ、録音のいいスコット・ハミルトンを聴けばいいじゃないか、という声も聞こえてきそうですが、残念ながらスコット・ハミルトンはレスター・ヤングがやり尽くしてしまったスタイルを継承しているだけなので、音使いの新鮮さクリエイティビティが勝負にならないというのが私の個人的見解です。
というくらいレスターのアドリブのメロディ、そしてそのメロディに合わせたサックスの音色の使い分けが素晴らしい。

スウィング時代のアドリブのノリは4ビートにそのまま乗っかって吹きまくるスタイルが多かったなかで、ビート感を乗り越えてもう少し斬新な解釈をしたのもこの人のアドリブで、これはのちのチャーリー・パーカーにもかなりの影響を与えていると思われます。
彼のスタイルをモダン・ジャズで発展させたのはスタン・ゲッツが一番近いのではないかなというのも私の個人的見解ですが、ゲッツの音色、アドリブのフレーズ、音の使い方には随所にその影響がみられます。

レスター・ヤングを見いてみてください。気がついたらあなたは一緒になってメロディを口ずさんでいる、あるいは鼻歌を歌いだしたくなる。そのくらい良いメロディが次々と飛び出しこ気味良い音楽なのですよ。

ここからはちょっと理屈っぽい話になりますが、
ジャズにおけるアドリブというのは、フリー・ジャズを除いてはコード進行に合わせて使える音の中から本来のテーマメロディとは別のそれぞれの曲に対するメロディーを組み立てていくとうことと定義するならば、モダンジャズ以降のアドリブは全体のメロディ重視からメロディを組み立てるパーツであるフレーズ重視に変わっていったように思えます。
フレーズというのはメロディの中の断片のようなものですが、ビ・バップの革命で16分音符の早弾き演奏が流行って、早吹きフレーズが多用される様になったら、アドリブの構成が曲全体から見たメロディの構築よりも、あるコード進行にはこのフレーズが使えるという様にフレーズ単位、フレーズの組み合わせで全体のメロディを構築するという図式化、形式化現象が起こりました。
あるコード進行に対するフレーズのパターンには限界があるので、ハード・バップも1950年代末期になると似たようなアドリブばかりの演奏になり、一部の優れたテクニシャンを除いてはみんな似た様な演奏になってしまった感があります。

この閉塞感を打ち破り新しいサウンドを作り上げて行ったのが一つはコード進行を使わないモードという手法、もう一つはコード進行を無視してメロディを作るフリー・ジャズにそしてモンクやコルトレーンの様に一つのメロディを違うコード進行に分析するなどという手法などがあるわけですが、これらを総合的に理論化したのが現代ジャズのアドリブ理論やサウンドの構築方法になっているのだと思います。

話はさらに逸れますが、フリージャスはメロディを無視している十考えの方、それは間違いです。無視したのはあくまでもコード進行やリズムという決まりごとなので、最後に残ったのはメロディなんですね。
したがって自分の中に自分自身のメロディが無いと、フリー・ジャズで音を出すことはでき無いのです。

もちろん、フリー・ジャズの中にもフレーズ単位でサウンドを作る人はいますけれど、そういうのは大体つまら無いのですぐに消えていっていますね。

キース・ジャレットなどは美しくやさしいメロディと凶暴なフリー・ジャズ的メロディを兼ね備えたミュージシャンですが、現在活躍しているトップクラスの方々はみなさんこのようなところが共通しているようにも思えます。
というか、今の若いミュージシャンなどはこれらを全部吸収した上に立って、新しいサウンドを作り出しているんじゃ無いかと感じるところがありますね。

話をアドリブの話に戻しましょう。
なぜこんな理屈っぽいことを書く中というと、アドリブの核にあるのはどの時代もメロディだということを見直しておきたかっったからで、新しいメロディー=新しいスタイルのアドリブを目指してミュージシャンは日々身を削る努力をしていると思うわけなのでありますね。
早い話、音楽はどんなに複雑でも単純でもメロディーが命であるということを再確認してみたわけですが、そんな気持ちにさせられたのがレスター・ヤングの演奏だったわけであります。


話をレスター・ヤングに戻しますが、むか〜し、1970年代の半ばにはラジオのジャズ番組がたくさんあって、その中でもTBSラジオで夜の10時頃に大橋巨泉さんのやっていた15分番組「巨泉アフター・アワーズ」という番組をジャズファンになりたての私は毎日聴いていて、ずいぶん勉強させられました。
番組冒頭のテーマは毎日巨泉さん自身がブルースをスキャットでワン・コーラス歌って始まり、番組内ではスタジオに持ち込んだ巨泉さんが時々弾いて有名アドリブの解説などするというなかなか他にはない、雰囲気だけで音楽的知識の全く無いジャズ評論家が出てきて薀蓄や歴史を語りレコードをかけるだけのジャズ番組とは一線を画していました。
レスター・ヤングを初めて聞いたのもこの番組で、なんたって巨泉さんはレスター・ヤングの大ファンで、自分の担当だったイレブンPMという深夜テレビ番組でもサラブレッズというレスター・ヤングスタイルのサックス吹き杉原淳さんのいたバンドを出演させて、番組最後では生で一曲演奏して終わるという洒落たことをしていたんですね。

この巨泉さんの言葉で「コルトレーン以降のジャズは、ジャズがメロディーを捨てて練習のようなフレーズの組み合わせになってしまったのに自分はついていけないのでジャズ評論家としての資格はないと自ら判断してジャズ評論をやめた」とおっしゃっていたのを覚えています。

当時の僕はコルトレーン信望者だったので、「コルトレーンだって自分のメロディを持ってるじゃん!それが理解できないなら確かに評論家としては失格だ」などと生意気なことを思ったのですが、確かに後半部分のところは納得させられるところであり、下手くそながら自分でもサックスを身としては常に肝に銘じながら演奏しようと心がけるのであります。

モダン・ジャズ以降のジャズしか聞いたことのないジャズファンの皆様、特にサックスを吹くアマチュアジャズミュージシャンの皆さんには是非レスター・ヤングを御一聴をお勧めしますよ。

アドリブをどうやって吹いていいのかわから無い人、フレーズの積み重ねでしかアドリブを組み立てられ無い人などには特にお勧めします。
モダン・ジャズの中にもレスターの影響が随所に見受けられることがわかり、今まで聴いてジャズの聴こえ方が変わってくるに違いありません。
アドリブを構築する際の大きなヒントがたくさんあるので必聴だと思います。

とりあえず、このコンピレーションアルバムなんかコスパが高いのでお勧めです。

一枚だけというなら、Keynoteレーベルへの吹き込みの一連の頃がレスター・ヤングの黄金期なのではないかと思われます。どちらも値段はあまり変わりませんが。ご参考になれ間幸いであります。


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2016年4月 1日 (金)

乗っ込み真鯛2016@東京湾

釣りファンの読者の皆様、長いことご無沙汰しておりました。

1月末の九州遠征後、その悪行が祟ったのか急に左肩甲骨あたりの筋肉が痛み出してからおよそ二ヶ月。

医者からも禁じられ自らもその痛みに耐えられなかったために釣りに行くことができず、ひたすら家のキッチンでコーヒー豆をシャカシャカと焙煎などして気を紛らわしていたのですが、ここに来ていい医者に巡り会えたこともありやっと症状が改善してきたので、さあ、釣りに行くぞ!と意気込んでいたところにいいタイミングで義兄Hから「タイラバやらない?」というお誘いの電話。

「やりますやります」と二つ返事で行くことにしたのだが、電話を切ってから気づいたら来週末に出かける与那国島遠征のタックル・ボックスにタイラバ、ペンチその他付随する釣り具を全部入れてしまっていた。

小物はなんとか二軍の道具でやりくりつけたもののタイラバだけは、スカートと針しかなかったので急遽地元プロショップEbb&Flowへまっしぐら。
せこくもタイラバを一個だけ購入し、ちょうど来店していた東京のKさんと店長の三人で情報交換。

東京湾の真鯛はボチボチ乗っ込みに入ってるらしい、観音崎周辺は潮が速いので私の釣行日は小潮だが問題なさそう、前日にはこれまた東京の神主Sさんがタイラバで釣ってる、Kさんもこの日タイラバロッドをちょうど購入中、となんだか全体がタイラバ方面に前のめりになっている印象を受け、これはいいかも、釣っちゃうよん、とお店を出たのでありました。

翌朝8時、義兄の船が係留してある金沢漁港(横浜のネ)に集合。
といっても義兄と二人だけ。プレジャーボートでのプライベート釣行な訳です。

この日は東京湾の船宿が休みを取る日だったので、周辺のどこの船宿もひっそりしており普段の朝の賑わいが嘘のよう。

8時半出船。
運河に架かる橋をくぐり、船は一路浦賀水道周辺のポイントへ。

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義兄の話では、この時間から昼ごろにかけて下げ潮が続くので、魚の活性もあがるだろうとのこと。小潮といえども春は潮が速いので丁度いいかもしれないとのことでした。

金沢八景の湾を出るとなにやら厳つい軍艦が停泊しており、沖にはもう一隻が走行中。
安全保障法の施行によりやる気に自衛隊さん、急にやる気になっているのか、なにやら物々しい雰囲気の中を沖に向かいます。

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15分も走るとポイント到着。
大型船が往来する浦賀航路のすぐ際なので目の前を通るバカデカいタンカーなどを見上げながらの釣りになったのであります。

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海はベタ凪、風もなく気温も暖かく実に素晴らしく平穏な釣り日和。
こんなにいい釣り日和はなかなか無いものなのであります。

そんなところに東京方面から潜水艦が登場!
なんだか今日は物々しいなあ。
どうか平和でありましょうに。
政府には軍事力に頼らない平和外交努力をお願いしつつ 釣り開始。
釣り始めてみると潮が適度に効いていていい感じ。
「これからさらに流れていくよ」という義兄の言葉に期待も高まります。

9時を回るころから潮が動き出し、「いいかもよ」と言っていた義兄に早速ヒット!
しかしながら、竿はあまり絞り込まれることなく、上がってきたのはおチビちゃんながらも立派な真鯛。

「塩焼きにして食べられなくもないけど」といいながらリリース。
大きくなって戻ってきてね。戻りたくないか!

しかしながら私の方には全くアタリがない。10時近くまでやっても全くアタラないので、これは何か原因がありそうだと、思い当たるところをチェックしてみたところ、私のこの日のタックルは昨年末のワラサ釣行のリールを持ってきたのでリーダーもその時のものがそのまま巻かれていたのでフロロの30ポンドでした。

これはちょっと太いかなあ、とナイロンの20ポンドを3メートルほど電車結びで結び足してみると、なんと二落としめの落ちた瞬間にクン!という一瞬のアタリ。

「あれ?!アッタッた?」という私に「今のはそれっぽいねえ」という義兄。
ようし、居るならば釣るぞ!とばかりに落とし直して巻き上げると5回ほど巻いたところでククク!!!というアタリがあり、そのままあわせずに巻き上げていくと魚は針にしっかりかかった様子でククク!ククク!と竿先をこ気味よく引き込んでくれる。
こ気味よくククク!ククク!という真鯛独特の引きを楽しみながら巻き巻きしてくると、ピンクの魚体が見えてきましたよ、この瞬間は本当に思わずニヤリとしてしまうもんです。

600gくらいの少々小型なれど、立派な真鯛だったのでキープ。

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実は、二月に生まれた私の初孫のお宮参りを昨日したところなので、実にお目出度いタイミングでの鯛釣りでありとてもハッピーな気分になれたのでありました。


タイラバの釣りというのはアタリがあっても決して竿をあおってアワセルということをしてはならず、ひたすら何事もなかったかのように同じテンポで糸を巻き上げていかなくてはなりません、アワセたいのを我慢して巻いていると針が魚の口にしっかりかかってククク!と引き込んでくる。
ここでも特にアワセルことなくそのまま努めて冷静に糸を巻き上げてくるという釣りなのでありますが、日頃の釣りではアタリがあったら即アワセ!というのをやっている体には、アタリ→アワセ というのが染み付いていて、竿先にアタリを感じた瞬間どうしてもアワセてしまいそうになるんですね。

これを我慢するのはなかなか難しく、自分では平静に巻いているつもりでもちょこっとアワセちゃったりしていることがままある、これをいかに我慢するかというのも妙にストイックながらもタイラバ釣りでの楽しみなのであります。

さて、次にアタリがあったのはおよそ30分ほどしてから義兄に来ました。
「デカそうだよ」というので竿を見れば満月にしなり、グググと引き込まれている。
これは型が良さそうだと自分の竿を置いてタモを手にしてファイトを見守ります。

ゆっくりと巻かれていく様子をじれったく見つめながらファイトを見ていると、魚が斜めに走って船の下に潜り込んで行く、あれ?これは真鯛じゃないかも。真鯛は大体は真下に引き込む習性がある。

大きく竿を曲げて船の下から姿を現したのは60センチほどのシーバスちゃん、しかも尻尾にスレ掛かりしている。

これじゃあよく引くわけだ。
「よく外れなかったなあ」と針一本が尾びれにかかっているのを外しながら義兄がポツリと。

この後、私と義兄に一度づつアタリがあったのですが惜しくも針にはかからず。
どうもこの日の鯛は固まって一箇所にいるというよりは、所々に散っているようで、アタリも連続して起こることは少なく、時々ポツリとアタルという感じ。

前回、昨年末に来た時は、魚探に反応が出ると二人に連発してアタッたのとは対照的に反応のないところでポツリと当たることが続きました。

アタリ方も底にタイラバが着いた瞬間から数巻までの間の海底近くでのものが多く、巻き上げてくる途中で追い喰いしてくると言うことはありませんでしたので、とにかく着底から数巻に全神経を集中させます。

この手のアタリの時は鯛が落ちるタイラバを追ってきて、着底した瞬間に喰いつくということも多いようなので、着底したタイラバを素早く巻き上げて動かさないと鯛にタイラバを見切られてしまうということもあるので、着底したらとにかく間をおかずに巻き上げると言うことに集中します。

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その後、一時間ほどやりましたがアタリが遠のいたのでポイントを少し移動してみたもののどうもアタラないのでタイラバのスカートの色をそれまでのオレンジ系から緑系に変えてみることに。

ルアーの釣りで釣れない時は同じことを繰り返していてはダメです。という某プロ釣り師の言葉を思い出して、思い切って変えてみました。

すると10分ほどしたところで久々のアタリ。
しかも今度は10メートルほど巻いたところで喰ってきました。
引きも先ほどのよりは強く二周りくらい大きいのでは?などと思いながらニヤニヤ喜び糸を巻き巻きしていきます。

ググググ!というこ気味良い引きは最後まで続き真鯛の特徴あるいいファイトを十分堪能したところに上がってきたのは1kgを少し超えるくらいのお腹パンパンの綺麗な真鯛。

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カラー・チェンジに効果があったので思わずニンマリです。
してやったりという感じ。

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この後さらに着底直後にアタリがあったものの針にはかからずバレてしまいました。
時計は12時を回り潮は下がりきってしまったようで流れは感じられなくなるとアタリも遠のきました。

ひょっとしたら小さいアタリを逃しているかもしれない、とお試しで持ち込んだバス竿、フェンウィックのゴールデンウイングGW60S DMW J そう!昔のバスファンなら知ってるフェンウィックのダウンショット用スペシャルロッドを持ち出してセットしてみました。ティップからバットにかけて柔らかさがタイラバに良さそうな感じがしたので持ってきたんですね。

セットして100gのタイラバを落としてみると、ちょうどい感じで竿が曲がり小さなアタリにもノリが良さそう。

しかしながら、この竿はスピニングなのとバス竿なのでグリップが短く腋に挟むことができない、タイラバが着底してからベールを返して巻き始めるのに一瞬の間ができてしまう、さらにはスピニングリールは巻く時に、前に押し出す時と手前に引く時のスピードが変わってしまいやすいので一定のスピードで巻くのにものすごく神経を使うんです。
20分ほど頑張ってやてみましたが、小さいアタリかなと思っていたのはアタリではなさそうだということが分かると集中力も早限界に達し、元のベイトタックルに戻しました。

ブランクだけ使ってベイトに改造しちゃおうか、なんて思いながら釣り続けるもアタリはいよいよ遠のき全く魚の気配も感じなくなてしまいました。

ここで大きく場所移動をしてみましたが、一時間ほどやたところでアタリもなく潮もすっかり止まってしまったので上がることに。


周囲を走る様々な形の大型船を横目に、港を目指して船は一直線に走ります。
それにしても船というのは本当に様々な形のものがある。

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                       船橋が異常に高いコンテナ船 多分満載の時はこの高さまでコンテナが


それぞれの用途に合わせて形、大きさなどほとんどがオーダー・メイドされるのでしょうから必然とそうなるのでしょう。見ていて飽きない。

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                 これも自衛隊の船らしき特殊な感じの船 軍事オタクの方なんの船なのでしょうか?

やがていつものように左手に住友のドック、右手に八景島シーパラダイスのジェットコースターを見ると港はもうすぐそこ。

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荷物を降ろし船を洗って駐艇上に移動して本日の釣りは終了。

いやあ、少し渋かったものの天気はいいし波も風もなかったので絶好釣り日和、2016年の初タイラバ、乗っ込み真鯛狙いはなかなか楽しい釣行となりました。
誘っていただいた義兄にお礼を言って港で別れたのでありました。


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