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2016年4月13日 (水)

土砂降りとカンパチ@与那国遠征その三

与那国島の沖合にあるパヤオ(漁礁)を離れ再び島に近づき走り始めた我々釣り師6名を乗せた太郎丸は15分ほど走り港の沖合でスピードを緩めました。

船が停まる直前、風がそれまでの南寄りから北寄りの冷たい風に変わるのを感じていたら、「風が変わった、時化るよ」と船長がポツリ。
空には黒い雲のかたまりが接近し辺りは薄暗くなり始めていました。

Imgp7172

船は停まり船長の合図とともに一同釣りを開始します。
ここでのターゲットはカンパチそしてイソンボ(イソマグロ)も。

水深は140メートルくらいだったろうか、落としたジグはスルスルと正面方向に離れて落ちていく。糸は160メートルくらい出てやっと底に着きました。潮が速んだな、と思いながらしゃくり始めます。

使っていたジグはスキルガンマ280グラムという長さ20センチほどの細長いメタルジグでした。
先ほどのパヤオでも全てこのジグで釣りをし、魚のいい反応があったのでそのまま使っていたのです。

始めの流しはアタリはなくすぐに少しコースを変えて流し直し。

アタリがなかったのと夕方になり照度が下がったきたのでジグのカラーを蛍光に変えてみました。

Dsc01656

ジグを落とすと潮の流れはどんどん速くなっていくようで、さらに底を取るまで糸が出て行きます。

何度目かの投入でジグが底をとって数回巻いたところで、ゴン!という明快なアタリがあり次の瞬間ドラグが大きな音を立てて糸が引き出されました。

隙を見て糸を巻くのですが、出されていくスピードのほうが圧倒的に早い。
数十メートル出されたところで、「まずい!切れ流!」と思った瞬間、糸の緊張はフッとなくなっていました。

がっくりして糸を回収してみると、フロロ・カーボン70ポンドのリーダーはズタズタに傷つき切られていました。これではもう使い物にならないと、リーダーを結び直すシステムの組み直しをしようと座り込んだ途端、突然大粒の雨が大量に落ちてきて、辺りは霞んで見えなくなりました。

風も波も一瞬強まったようで船の揺れが激しくなります。
それでも釣りを止めるものはなく、私がシステムを組んでいる間も何人かの歓声が上がり魚をキャッチしている様子でした。

雨はさらに強まり、土砂降りの豪雨の中での釣りになりましたが、それでももうひと流し、と船は流し変え釣り師は魚を釣ります。

Imgp7174

釣り師というのは魚が釣れていれば多少の、いや、かなりの雨が降っていても気にならないものらしく、側から見たらその姿はバカにしか見えないのではないと思うのですが、この時のことを後で語ったY店長によると、「あまりにも潮の動きがいいので、これは絶対に魚が出る、と雨なんかちっとも気にならなかった」ということでした。

雨雲は大きいらしくなかなか通過せず、雨脚は強くなっていくばかり。
雨粒を浴びせられた海面は打ちつけられ続ける波紋でデコボコになる程。


雨具の上着だけ着てズボンを履かないでいた私はパンツまで雨水が染み込み下半身はずぶ濡れ状態。

Imgp7180

                                             ズボンはビショビショ  パンツも・・・

このような豪雨は昨年7月の種子島遠征で梅雨前線の真下での釣り以来なのでありました。経験はあるものの決して慣れることのないようなひどい雨なのでした。

Imgp7175

システムを作り直して釣りに復帰した私は、再度大物のアタリに期待し、ずぶ濡れになり帽子のツバから滴り落ちる水滴を見ながら竿をしゃくり続けました。

しかしながらアタリはなく、波もさらに高くなり周囲が薄暗くなってきたのでここでこの日の釣りは終了ということになりました。

Imgp7179


この日は夜も二〜三時間のナイターを予定していたのですが、あまりの荒天に流石に無理だろうなあ、と恨めしく空を見つめているうちに船は港に帰りました。

それにしても初日は午後から半日の釣りでしたが、与那国島の実力はすごかった。
自分の釣りに必死で釣れている写真や他の方の釣りをご紹介できなかったのですが、全員が相当数のバイトとヒットで様々な魚を釣り上げたのでした。
さらに、今夜はこの海で夜釣りが予定されていたのです。

昨年、一昨年とこの夜釣りでの釣れ方は凄まじかったらしく、参加していたジギング王はカンパチを釣りまくり、何人もが怪物級に糸をぶち切られたという話を聞いていたので、私も大いにこのナイターに期待し、リールにはPE8号にリーダーはナイロンの230ポンドというGT釣り並みの極太仕掛けを用意していたのです。

港について船長と相談した結果は、この海では危険なので中止、ということでありました。残念でしたが所詮遊びなので命がけでするほどのものではない、安全重視でいきましょうということで一同納得し、タックルを船から上げて宿に戻るのでありました。

シャワーを浴びて一息つくとすでに午後7時、夕食に出かけます。
港近くのレストランは予約で満席でした。もちろん我々は予約を入れてありましたので食事にありつくことに。

ジギング王の釣った良型カツオを漁港で下ろしていただいて持ち込み、まずはカツオの刺身と生ビールで乾杯。

Dsc01662
なんだか色々なことがたくさんあったので長く感じた一日でした。
飛行機の鳥衝突、荷物の積み損ない、さらにはここまで書いていませんでしたが、ジギング王のドカット(釣り具箱)が一週間以上前に日にち指定で送ったにも関わらず届いていない、というトラブルもあり一時は一同ブルーな気分になったりしたのですが、夕方もどて来たら荷物が届いたということと、釣りではパヤオで入れ食いを堪能したこともあり、気分は一転しポジティブに変わっていたのでありました。

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                             釣り師の特権 釣れたてのカツオ ジギング王さんごちそうさま!

レストランの食事も美味しく、島らっきょうの天ぷら、そうめんチャンプル、塩焼きうどん、雑炊類などどれも瞬く間に食べ尽くされ一同の胃の中に収まりました。

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                             そうめんチャンプル あまりの美味しさに写真を撮る前にあわや完食

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                                   島らっきょうの天ぷら  サクッと甘くビールに合います


宿に戻るとその壁には20キロはくだらないと思われる大型カンパチの魚拓が飾られており、「よおし!俺もこんなのを釣るぞ〜!」と明日の釣りに期待しテンションを上げていくのでありました。

二日目の明日はジギング船で深場の巨大カンパチ組とキャスティング組の二隻に分乗しての釣りが予定されていました。

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時計は9時近くなっていたので私は明日に備えて寝ることに、キャスティング大好きさんとお友達Kさんがライト・キャスティングで漁港内を攻めると竿を片手に出て行くのを見おくりベッドに入ったのでした。


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