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2016年4月15日 (金)

悪魔の襲来@与那国島遠征 その五

与那国島釣り遠征二日目の午後

我々釣り師四名の乗った太郎丸は、与那国島から3時間ほど走った東シナ海のおそらく日本の領海の西端付近に位置していたと思われます。

「あの方向が台湾だよ」と船長に指さされる方向を見ても、黄砂の影響か湿度のせいか水平線の向こうはぼんやりと霞み何も見えませんでしたが、快晴の澄んだ空気であればおそらくはそう遠くない位置に台湾が見えるのでしょう。
午前中の釣りはカンパチを全員がキャッチし、しかも私以外はみな10キロオーバーという驚くべき釣果でした。

潮も良くなり小移動して新たに入ったポイントではさらにヒットが炸裂。
ジグを落とせば誰かしらにアタルという天国のような釣りが展開されようとしていたのですが、しかしそこには悪魔も潜んでいたのです。

最初に悪魔の犠牲になったのは最も数多くヒットを捉えていたジギング王でした。
投入したジグが170メートルの海底に着き素早くワンピッチジャークを始めるとたちまちカンパチがヒット!それもドラグをジリジリ鳴らして糸を出す良型と思われます。

数十メートル魚を上げてきたその時、竿先に異変が起こります。
グン!ググン!という大きな衝撃と共に強烈な引き!次の瞬間糸の緊張はフッと無くなってしまいました。

「やられた!」と糸を回収するとリーダーからぷつりと切られている。
底から十分に引き上げてきているので根がかりで切れたとは考えられない、そこに船長が「サメだ!」とポツリと一言。

同じ流しで今度は私とY店長にダブルヒット!
私の魚も先ほどのものとは違い力強くドラグを引き出す良型と思われ、とうとう自分も10キロ・オーバーが来たかと思わず歓声をあげて、引き出される糸と魚の引きにじっくり耐えながら、巻けるところで一気に糸を巻き魚との間を少しづつ詰めていきました。

胴の間付近(船の中ほど)でファイトする私よりも一足先にヒットさせた店長も慎重に魚とファイトをしています。

Imgp7198


そんな光景を見ながら、「いいぞいいぞ!遠征はこうでなくちゃあ!」と興奮気味にポンピングしながら糸を巻く私の手元がフッと一瞬で軽くなてしまった。
糸が切れてしまったのです。

店長の方はファイトを続けていたのですが次の瞬間竿先に大きな衝撃が伝わり、糸が一気に出て行き止まらない。「魚が変わっちゃったみたいですねえ」と笑いながら言った一言はカンパチがサメに食べられて釣り針にサメがかかっていることを意味していました。

船長の「みんな上げて」という言葉に店長以外の3人は仕掛けを上げて店長のファイトを見守ります。
しかし、それがサメだとはっきり分かってしまうと、これは持久戦になるなと察知し、船尾のデッキに集まりビールを飲んだりお昼ご飯を食べたり、くつろいでサメとの戦いの行方を遠目に見ていました。

サメ・ファイト開始5分後ほどした時、店長が竿をポンピングで引き上げてきた瞬間、バチッ!!!という音と共に竿の中ほどから折れてしまいます。
それでも残った竿の弾力をうまく生かしながらサメとのやりとりをする店長に船長が声をかけました。

Imgp7210


「魚が見えるまでは何がかかっているかは分からないから」という一言に店長も気持ちを切り替えたらしく「巨大イソマグロかもしれない」と自分を鼓舞して戦うのでした。

糸の引かれる方向にうまく船を回しこんで、少しずつではありますが間を詰めていきます。残り100メートルのところで再びドラグが鳴って糸を出され、20メートル巻いたらまた出される、という忍耐の戦いが続きます。

20分ほどファイトして残りの糸が50メートルほどのところになったところで、店長は船尾に回り込みファイトを続けました。
目の前で折れた竿をやりくりしながら戦う姿は見ているだけでこちらの筋肉も痛くなってきそうなほど疲労感に満ち溢れたものでしたが、この釣りは途中でちょっと交代、という訳にもいかないのでひたすら見る方も耐えて見守ることしかできません。

Dsc01721

ファイト30分近くなり最も残り10メートルほどのところまできたら、船の後方に大きな影が現れると頭の中には映画ジョーズのテーマ音楽が鳴り響く。 
それはカンパチやイソマグロのような水中で光る魚影ではなく鈍い茶色っぽい畳一畳は軽くあるような大きな影でした。
次の瞬間一瞬三角の背びれが海面から顔を出し「あ〜やっぱりサメだ!」というY店長の大きな落胆の声。

船長から「ドラグを締めて糸を切りましょう」という一言にドラグを完全にロックした瞬間、サメもそれまでのんびり泳いでいたのが船の姿に気付いたのか素早く反転し、一瞬で糸は切れ戦いは終わりました。

巨大なサメは船べりまで引き寄せると映画のジョーズのように事故につながる事が往々にしてあるのでこのような処置は仕方がありませんでした。
「サメのいないところに行こう」と小移動をし釣り再開。
移動後すぐに私が小ぶりのヒレナガカンパチを手にしました。

Imgp7219


相変わらず移動して落とせば誰かにヒットするという天国は続くのですが、悪魔はここにもいた。
ジギング王は一流しごとに魚をかけるものの次々とサメの餌食になりジグを奪い取られます。

私にも二度目のシャーク・アタックがありルアーごといい引きをしていたカンパチをもぎ取られました。

さらにワイヤー入りのアシスト・ライン、デビルラインも難なく引きちぎられる始末。

Imgp7228



そしてその後、怪魚氏に摩訶不思議な出来事が!
底に着いたジグを少しシャックたところでヒット!魚のいい引きに手応えを感じていたところに衝撃と共に突然糸が走り出したかと思ったら、一瞬軽くなり魚がばれたと思いきや再びヒット!
上がってきたのはちいさなキメジなので、何が起こったのか???と思いつつ怪魚氏のジグを見て全員が唖然!!!!!

スキルガンマ280グラムの下三分の一位のところで直角に曲がっているじゃありませんか。

Img_1814


一体海の中で何が起こったのか?!!
推測するに、まず最初にカンパチらしき大物のヒットがあり、少しあげたところでカンパチにサメが襲いかかったらしい、その時の丸呑みしてきたサメの顎が氏のスキルガンマを直角に曲げてしまった。
しかしサメが触れたのがジグの後方だったので糸が切れる事はなく、回収してきたところに曲がったジグの奇妙なアクションに反応したキメジが食いついたと言う事らしい。
大きく曲がったジグにはギザギザの歯形が残っており、サメの歯の鋭さを再認識させられたのでした。

Imgp7225

それでも、落とせばカンパチがヒットする天国なので、流し変えて再び釣りを再開します。

ジグを落とした私に早速ヒット!
これも良い型と思われる強い引きでドラグが音を立てて糸を引き出す。
サメにやられないようにと多少強引にぐんぐん糸を巻いてきたのですが、100メートルぐらいのところで嫌な衝撃が手元に伝わると魚の重みはなくなり、ジグだけが上がってきました。

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なんとかジグは奪われずに済んだか、と悔しいながらも少しほっとしながら手元に巻き上げてきたジグを見たら、私のも怪魚氏と同じ辺りでジグが曲がってしまっているじゃあありませんか!怪魚氏ほどひどくはないもののもう使い物にならない事はすぐに理解できたのでがっかり。

Imgp7237

何しろ、このジグ、人の手の力で曲げようとしたって曲がるような柔にできてはいないんです。戻すなら大きな万力でも使ってさらに別の工具でも使わない事にはとてもじゃないが曲がらない。
一体サメの顎の力って?!!!

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少々悪魔のサメにうんざりし釣りをする気も失せ用としたところで、さすがに船長も大移動を決断。
いくら入れ食いだからといっても全部サメに持って行かれてしまうのでは釣る意味がない。サメの餌付けをしているようなものですから。

この日サメに奪われたジグは我々四人合わせて15本以上。
ヒット率の高いジギング王は6本以上取られたとか。
奪われたジグは圧倒的にスキルガンマ280グラムで、この日の当たりルアーだったのですが、あまりに失っていくので怪魚氏などは残り一本となってしまい、これは明日ように、と別のジグをつけての釣りを余儀なくされるほど。

ジグが取られるごとにY店長の「毎度〜!」という声が聞こえたとか聞こえないとか、サメはY店長の回し者だとかという冗談も出る始末。

乗船スタッフのT氏によれば、これまではサメが食いついてきても一度食いつくとその後は喰われないのが常だたので今回のサメ祭りは異常だとの事。
やはり我らの中の神主さんの存在が祭りを盛り上げてしまったのか?

冗談はさておいて、この段階で10キロオーバーのサメ、じゃない。カンパチを釣り上げていないのは私だけ!それらしきは三〜四匹はかけたのに全部サメの餌になりました。

船は一時間半ほど大移動して最後のポイントに入りました。水深はおよそ150メートル。
ここまでくればサメもいないだろうと釣り始めると、間もなくして怪魚氏にヒット!

Img_1821


いいサイズのカンパチです。
どうやらここにはサメはいないようで一同一安心。

Img_1825



相変わらず私は大きいのを追加する事ができずにいましたが、なぜか絶対に釣る!釣れる!という確信的なものがあった。
太陽も西に傾き始め、「次で最後の流しね」と船長が船を回しこみ止めると、気合を入れてジグを落とします。
絶対に釣れる!と何故か予言めいた確信を持ちながら底をとってジグをしゃくります。

20メートルほどしゃくってアタリはなく、再びジグを底まで落とししゃくったところでヒ〜〜〜〜ット〜〜〜!!!!!

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来ました、予言通りのヒット。
ここにはサメがいないから、と言われても先ほどまでの悪夢が脳にこびりついているので魚の引き心地をゆったり楽しむ余裕はなかったものの、時折ドラグを鳴らして引き出される糸と竿への重みを楽しみつつ上げてくると、10キロには到底及ばないもののこの日私にとっては一番のカンパチです。

Img_1842


夕日を浴びながら写真を撮っていただき、大満足の一日は終わったのでした。
一日中、流せば誰かしらにヒットするというすごい釣り場。
釣り師の天国のような場所でした。悪魔のサメさえいなければ。


一時間半船に揺られて帰港すると丁度午後の7時。
港にはキャスティング船で一足先に帰っていた二人が待っていてくれました。

話を聞くと、お二人も一日思う存分釣りができて大満足のご様子。
GTは惜しくも一匹かけたけれどバラしてしまったとか。
それでも多くの魚を手にする事ができ、もうキャストできないくらい疲れたと一日を楽しめたご様子。

今夜はナイターに、という声も上がりましたが朝の6時半過ぎから午後7時まで、12時間以上船の上で過ごした体にナイターは過酷だし危険であろうという事で中止にし、一同シャワーを浴びて夕食の宴につき、天国と地獄、悪魔の悪行など今日一日の 出来事を語り合い噛み締め楽しみながら二日目の釣行は終わっていったのでした。

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