GWの朝霞ガーデンに挑戦@朝霞ガーデン
2016年のGWは5月2日と5月6日に無理やり休みを取ったらなあんと10連休という大型連休であります。GW開始の4月29日は朝から郊外に向かう高速道路は大渋滞、まさに大型連休の名にふさわしい混雑ぶりでした。
こういう時はどこに出かけても人ばかりなのでなるべく家でじ~っとしてるか、ジャズでも聴いているかラッパでも吹いているか、釣具のお手入れをしているか、なんだかんだとやることはたくさんあるなあ、とにかくそんな風に家の中にいるに限るのでありますが、たまたま埼玉の実家に用があり4月の27日から滞在していたのすが五日も家の中にいたらもうじっとしているのに飽きてしまった。
何かすることは他にないのかいといっても、他にあるのは釣りぐらい、この実家運が悪いことに日本一釣れない管理釣り場である朝霞ガーデンまで車でほんの数分という悪列な環境にあるのでございます。
こうなると、釣れないとわかっていても釣りに行きたくなってしまうのが釣り師の悲しいサガでありまして、仕方なく出かけることにしましたよ。普段でもプレッシャーが高い釣り場なのにGWで混んで、さらにプレッシャーは高いんだろうな、ということは想像に難くないのでありますが、行きたいんだからしょうがない。
5月2日月曜日。一応連休の谷間でカレンダー上は平日なのですが、アベノミクスとか言ってるわりには景気は一向に良くならない中、そんなにみんな仕事に忙しいはずがない。混んでいるに決まっているんです。
案の定朝の6時開園前15分に到着し既にシャッターの閉まったままの事務所前には行列ができていましたよ。しかたなく並んでいると後から後から車がどんどん入ってくる。
行列もどんどん伸びて6時には子供も混じって20人くらい並んでいた。
比較的早めに券を買えたので本日はフライ池に移動。
ルアー・フライの池で釣りをしていた時にルアーマンが来てルアーを引いただけでアタリがパタ、と止まってしまった経験があるので、今日はそういう心配のないフライ専用池でのんびり楽しもうという作戦です。
奥のフライ池まで車で移動するとフライ二番手。
池手前側のパイプからの流れ込みを縦に攻めるポジションを取りました。
流れ込みの流れに向かって泳いでいる魚の後ろまでフライを投げて、魚の後ろ側からフライを引いてくることで、魚にとっては突然後ろから頭上に現れたフライを思わず反射的に食ってしまう、というのを目論んだわけです。
フライはいつもの菅釣り用フライのマラブー。
早速流れの中にキャストして、リトリーブしてきたら、お!一発目でヒット!
朝霞ガーデンらしくないぞ。
でもまだ朝イチだからこれからどうなるかわからないので油断は禁物。
釣れてきたちっこいニジマスちゃんをリリースして再びキャストすると、またまたバイト。
今度は乗らなかったけれど、次のキャストでまたヒット!
あれえ、なんだか入れ食いっぽい。
ラッキーじゃあないですか!
なんて言っているうちに、フライ池にも人がどんどん増えてきて左右の岸に人が立ち始めた。
三匹釣った頃に左右の岸にそれぞれ三人ほど立ったあたりから突然バイトがなくなってしまった。
リトリーブのスピードを変えたり沈める深さを変えたりするもアタリはなく、仕方ないのでインジケーター(浮き)をつけてどのくらいアタリがあるのか、ないのか見てみることにしましたよ。
フライ釣りといっても、私なんかはウェーダーも持っていない偽物フライマンなので、大声でフライやってますなんて言えたもんじゃない。
管釣りで入れ食いを味わうための手段としてフライを使っているだけのことなので、管釣りでキャストの練習をしようという志もなく、釣れなくてもフライで釣ること自体を楽しむといったフライ釣りを心から愛するフライマンの前に出るのも恥ずかしい。
だから、フライやっているのに釣れないというのは大変なストレスなんですね。
こんなことならフライなんかやらないのに、って思っちゃう。
だから、インジケーターだってなんだって恥も外聞もなく使っちゃうんです。
インジケーターを付けてみて分かった。
アタリが全然ない。
仕方ないので、流したフライをそのまま動かさずににしばらく我慢して見ていると、もう我慢できない、動かそう、という気持になったあたりでようやくインイケーターがフフフと揺れるように動く程度のあたりが出る。
決して勢いよく水中に見えなくなるまで消し込むようなものではなく、あたかも魚が甘咬みしているような感じのアタリなんですね。
それでも、うまく合わせれば魚はかかるので6匹位かけました。
時計を見ると早くも1時間半が経過。
気がつけば池を囲むように3メートルおきくらいに人が立ってる。
そこに放流の車が来て放流です。
ルアーだったらこれ幸い今がチャンスとばかりに赤金のスプーンなんぞに付け替えて、放流したての魚を狙って釣りまくるところなんですが、フライの場合はなかなかそういう感じの狙い方はできないんですね。
ただただ、放流による活性が上がるのを待つだけという場合が多く、フライをやってる限りあまり放流したからといって釣り師側のテンションも上がらないものなんです。
しかも、場合によっては放流後バイトが減る、という信じがたいことも時折起こるので、むしろ余計な放流などやっていただかないほうがありがたいくらい。
そんなことを考えながら釣っていると、あら、本当にアタリがなくなってきてしまった。
待てど暮らせどアタラない。
活性のいい魚が居そうなところを流すもの全くの無反応。
自分の釣り方が悪いのかと周囲を眺めると、引いて釣っている人も、ウキ釣りしている人も全く釣れていないじゃあないですが。
さすが朝霞ガーデン、こうでなくっちゃいけません!日本一釣れないという名前にふさわしい見事な沈黙ぶりです。
しかし、そう感心ばかりもしていられない。
なんたって入れ食い目的のフライ釣りなのですから、ストレスはぐんぐん上がっていき2時間を過ぎたあたりでもう我慢できなくなった。
移動です。アタリがないのでは釣りにならない。
フライ池を捨てて、一番奥にあるルアー・フライ池に移動です。
この池は水質のクリアな朝霞ガーデンで最も濁っている池で、泳いでいる魚はあまり見えない、つまり魚から岸辺に立つ人間もあまり見えないので比較的人のプレッシャーが低いことを経験的に知っていたのであります。
活性が高いのを期待して大きくキャストしたら、右後ろに立っている電柱に仕掛けを持って行かれて全部作り直し。とほほ。
釣れないは、仕掛けはなくなるはで悲しくなってきちゃったのですが、仕掛けを作りながら案の定、移動してプレッシャの少なそうな場所を流すと3連続ヒット!
なんだ、最初からこっちでやってればよかった。
と思ったら甘かった。こっちもそこから先はじ~っと待っていいところに流れていくとヒョイとアタルだけ。入れ食いには程遠い。
それもだんだんペースが落ちてきて、どんどん釣れなくなってくる。さすが朝霞ガーデン、本物です。客に甘い顔は決してしないというのを貫いている。まるで泳いでいるマスちゃんたちもきっちりとその辺を教育されているかのように簡単には食わない。
釣り人もどんどん増えてきてとどまるところを知らないという感じ。
トイレに行った時に駐車場に止まっている車のナンバーを見たら、地元所沢、大宮に、練馬が圧倒的に多く、多摩ナンバーなんていうのもいた。もちろん横浜ナンバーは私だけ。横浜からわざわざこんな釣れないところに来る物好きはそうはいないでしょう。
気がつけば11時を回り残り時間もあと1時間、というところで、本日二度目の放流。
こんなに放流してくれるのに釣れないのだから、と思いながら見ていると、ルアーの方々にはそれなりの恩恵があるようで、先ほどまで空振りの連続だった皆さんに連発している。
フライも一時的に、本当に一時的に食いが立ち一匹釣れたけれどそれでおしまい。
最後はお向かいのルアーの方とオマツリしたのを機に釣り終了。
トータル12匹。時速2匹。
なんだか珍しく最初から最後までテンションの上がらない釣りでした。
GWの朝霞ガーデン恐るべし、コテンパンにやっつけられて帰ってきました。
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