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2016年5月

2016年5月31日 (火)

美女と野獣 TNバレエ 5th コンサート@大井町きゅりあんホール

釣り記事を期待してアクセス頂いた釣り師の皆さん!ごめんなさい!
今回はおよそ年一のペースで登場するバレエのお話です。
バレーボールじゃありませんよ。踊る方のバレエです。

でも、ちょっと興味があるなら読んでみて。

バレエ関係の皆さん、バレエ素人が書いている記事なのでそれなりにお願いいたします。
では、本編へ。

ということで、去る5月27日 金曜日 東京大井町駅前にある「大井町きゅりあん」というホールで行われたTNバレエ 5thコンサートと題されたバレエ公演に行ってまいりました。

演目はみなさんディズニーでおなじみの「美女と野獣」でございます。

TNバレエは富田典子さんというダンサーが主催するTNバレエ・スタジオというバレエ集団のことのようであります。

今回の公演はこの富田典子さんを主役に、このTNバレエの専属ピアニストである栗田妙子さんの音楽とのコラボ作品という感じのバレエ。

演目も比較的新しい時代の「美女と野獣」ということで、いわゆる「白鳥の湖」なんかのクラッシックとは少し趣の違う作品ですね。

ストーリーはディズニーでみなさんよくご存知のお話でありますが、これにピアニストの栗田さんがオリジナル曲を作曲し、栗田さんのピアノとクラリネット、フルート、ドラムスというクゥアルテットの演奏する音楽にのって繰り広げられるバレエであります。

一般的にはこの「美女と野獣」は作曲家ラベルの曲を元にしたバレエ曲で演じられることが多いらしいのですが、今回は小編成の言って見ればバンド的音楽にどのようにクラッシック・バレエがコラボされていくのかがとても興味がありました。

踊る方々はたくさんいて紹介しきれないのでこのパンフの写真↓をご参照ください。

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主役のベルという娘役に富永典子さん、そして私のお目当は王子様の婚約者役の寺田恵さんことメグちゃん。

正直申しまして私はディズニーが嫌いなので美女と野獣も見たこともないしごく大雑把なストーリーしか知らずにノコノコと出かけて行ったんですよ。

事前に少しお勉強しておこうかとも思ったのですが、なんの予備知識もなしにセリフの無いバレエを見てどのくらい理解できるのかを試してみたいという気持ちがあって、あえてお勉強していかなかったということもあります。

さてさて、会場は暗転して栗田さんの奏でるピアノの音が静かに鳴り響くとバレエの始まり。

幕が開くと舞台はお城の中。
主人公の王子様が登場していきなり滞空時間の長いジャンプを取り混ぜた男子バレエ必殺技三連ちゃん的なすばらしい踊を見せてくれたあとに、群舞の一団が左右にさっと別れ舞台中央に花道ができたと思ったら、後方から颯爽と登場したのは我らがメグちゃん演じるところの王子の婚約者。

え!いきなり出て来ちゃうの?という驚き。

舞台後方のど真ん中に立つその姿はなんとも存在感たっぷり。
さて如何なる踊を見せてくれるのかと思って見ていると、両腕を水平にスーッとあげたと思ったら不思議な腕のくねらせ方をする。

その動きは優雅で摩訶不思議、かつ、しなやか、腕のどの部分をどう動かすとそういう動きになるのかわからない怪しくもうつくしい腕のうねるような動きで一気に惹きつけられましたよ。

腕だけで表現する難しい踊だと思うのですがビビッと伝わってきました。
これが終わると今度は静から動へ、一気に弾けるように踊りだすのですが、その踊がとても大きくて美しい。

彼女は体形的に手足長、首長の西洋人的体形なので、バレエの踊が実に大きく見える。
それでいてその踊は以前よりしなやかになった感じ、持ち前の日本人離れ体系がより際立ち美しい、さらには瞬間的なスピードに切れがあり踊にメリハリをつけて美しさをより際立たせた。
前回に見たシンデレラの時(去年の正月明け?)よりず〜っと上手になってた感じ。
踊り全体の表現力が増していました。
しなやかさ、スピード、美しさ、軽さ、そう!女性ダンサーにはこの軽さが大事だと思いましたよ。男子が片手で軽々とリフトしてしまう軽い感じ。
ああ、ぼくもメグちゃんを片手で持ち上げて3回転ぐらいしてみたいものだ。なあんていうフトドキなことを踊を見ながら思わず考えちゃいましたよ。

登場したシーンとしては王子様のプロフィール的なシーンでなので、彼女の前半の出番はここまで、ディズニーモノの十八番である魔女が出てきて王子様を野獣に変えてしまったところで幕が変わるまでの短い出番でありました。

せっかく良い踊をしていたのでもう少しメグちゃんを見たかったなあ、などと思いながらもお話はどんどん進行して、村のシーンに変わります。

ここにいきなり登場する村のモテ男君「ガストン」の踊がすばらしい。
踊の切れがすばらしく、ジャンピの高さ、スピード、力強さ、躍動感、迫力、しなやかさ、ああ、なんてかっこいいんだろうと思って見ていたら次々に町の娘たちにモテまくるじゃあないですか。

う〜む、モテるにはこのくらいの実力がないとダメなんだなあと打ちひしがれた気持ちにさせられかけたところにガストン君のお気に入りの村の娘「ベル」の登場。

富永さんの演じるヒロインであります。

ここからはヒロイン、ベル役の富永さんの独壇場だった。
バレエの本場ロシア仕込みの踊りは素晴らしくしなやかさ、スピード、美しさ、細やかさ、全てを持ち備えた感じ。

彼女が男どもに片手で持ち上げら天を仰ぐポーズを見ただけで思わず涙ぐんでしまうほど感動的に美しい。

心情表現もすばらしく、ヒロインの心の動きまでが踊を通じてしっかり伝わってきます。

ビースト役のも良かったですよ。
セリフがないのでバレエ的には見せ所が難しい役回りだったと思うのだが、力強さと哀愁の漂う表現力で見事に野獣を演じていた。

もっとも感動したのはモテ男ガストンに銃に撃たれて伏したところ。
本当に死んでしまったのではないかと思うほど体から力が抜けきっていて見ていて不安になったくらい。なかなかああいう演技は出来るものじゃあない。
全ては書ききれないので省略しますが、たのダンサーたちもレベルは高く全体を通して美しく感動的なステージでありました。

一方で私的には今回の公演の一番の見所、というか楽しみどころはクラッシックバレエとジャズ的な音楽のコラボでした。
作曲とピアノ演奏をした栗田妙子さんのサウンドはとてもジャズ的。

ガーシュインあたりを随分聞き込んでいるんだろうな、なんてちょっと栗田さんのことをググってみたらかなりジャズ的な活動もされているようで。
先にも書きましたが、バンドの編成もピアノ、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、フルート、ドラムスという、とてもジャズ的にもオーソドックスな編成で、曲や音楽の和声がジャズ的話声を使っているので、私には全編ジャズ・ミュージカルにしか見えなかったくらい。

この音楽のおかげで踊の躍動感も増し、踊はクラシカルなのに見え方はよりポップな感じになり、セリフのないジャズ・ミュージカルといった感じ。

クラッシックバレエとジャズのコラボ(あえて言い切ってしまいますが)と言うのは初めての経験だったのでとても新鮮で楽しく見ることができました。

多分、セリフを入れたらブロードウェイ。ミュージカルのような世界になっちゃうんだろうな。

ミュージシャンも良かった。フルートとクラリネットは時にアドルリブではないかと思うくらい情熱的に発声していたし良かったよ。
ドラムスの則武諒さんは特に素晴らしかったな。音の繊細な強弱の使い分けが素晴らしい。
この人は多分ジャズを相当やってるんだろうな。ジャズを聴いてみたいと思いました。


お話は死に損なった野獣が人の心を取り戻して王子に戻ってヒロイン「ベル」と美しい踊を繰り広げてフィナーレへ。
最後に登場した「婚約者」のメグちゃん、つまり王子様の元カノ的役になっているのですが、やはり出てくると花があるなあ、周りの男子どもが小さく見えちゃう。

彼女の体系は西洋スケールだと思うので日本人に囲まれるとどうしても大きく見えすぎちゃう感じ。もっと世界で活躍できたらいいんだけど、って思いました。

エンディングは群舞とソリストの息もぴったりあって最後は華やかで美しいフィナーレとなりました。

なあんだストーリーなんてロクに知らなくたって十分楽しめちゃったじゃないの。

今回のようなジャズ的音楽とクラッシック・バレエのコラボというのがどの程度珍しいのか、素人の私にはよくわからないのだけれど、堅苦しい感じのオーソドックスなクラッシック・バレエとは違った気軽な雰囲気で楽しめる感じがしてとても新鮮な印象でした。

バレエの公演というと、観客は9割が女性、男性の8割くらいがおっさん、という感じで、バレエ関係者、元バレエダンサー、バレエを習ってる子供の親子という雰囲気の人たちがとても多く感じられ、純粋にバレエを見るのが好き!という人はどのくらいいるのだろう、といつも考えてしまうのだけれども、今回のような気軽に楽しめる親しみやすい感じのバレエならもっともっと色々な人に興味を持ってもらって楽しんでもらえるのではないかと思ったのでありました。


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2016年5月30日 (月)

ボトムでドン!ドン! 秘境男女群島遠征 その八@サンライズ新海 呼子

秘境の遠征も今日が最後。

帰り道に五時間の走行、夕方七時半の飛行機に乗らなければならないとなればそう長い時間釣りをしているわけにもいきません。

午前四時半、本日も前日と同じく一番乗りで起きあがりデッキに出て早速タイラバでアカハタをキャッチ。
いい一日になりそうじゃあ無いですかあ。

なあんて思ってるところにエンジンが唸りを上げ船長が起きた様子。
エンジンがなれば釣り師もみんな起きてくる、船は間もなく走り始め本日一番目のポイントへ。

船長の作戦によれば、時間の限られた本日は朝まずめ六時半頃までキハダマグロを攻めて、その後一時間ほど走っておきの岩礁に行きそこで最後の勝負をかける、とのことでした。

上がってくる太陽を見ながらその作戦を聞いて、最後まで頑張るぞ!と自分に喝を入れます。正直言って二日間で二十時間以上の釣りをしている体はもう悲鳴を上げている。

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釣りをしないみなさんは、釣りなんてエサをつけた仕掛けを海に落として魚が食いつくのをのんびり待っているだけ。かかったら電動リールで巻き上げればいいだけ。

なんて思う方もいらっしゃると思うのですが、我々の釣り方は鉛の棒に色を塗ったものや木を削って魚のような彩色をした棒に針をつけ、これを沈めたり投げて浮かせたりして引くことで常に動かしては魚を誘惑して食わせる釣りなので、四六時中釣りの間は筋肉を使いっぱなしの釣りなのです。

老体に鞭打って釣り開始!
昨日キハダをバラして悔しい思いをした私は興味もミヨシ右舷でルアーをキャストします。

海鳥も飛び潮もよく流れていて雰囲気はいいのですがなかなか出ない。
二回目くらいの流しの時反対の左舷でジグをしゃくっていたN氏に大きなアタリが!
一瞬で竿は大きく曲がり上体を後ろにのけぞらせたN氏の姿勢がその魚の大きさを教えてくれましたが一瞬で糸を切られてしまった。

なにしろ、そこは水深が三十メートルほどしか無い馬の背のような底の根があったのでどうしようもありませ。たまたまそちらを見ていたので目にしましたが本当に一瞬の出来事でした。

キャスティングの方は全く魚の気配がなく水しぶきどころか波紋すら起こらない。

まもなく時間になったので船は男女群島を離れて一気におきの岩礁帯へ移動することになりました。

移動時間は約一時間というので、せっかくだからと「エノカフェ」第三弾を走行中の船の上で敢行。

三回目のドリップが終わり船長と私の分が入ったところで丁度ポイントに到着となり、うまいコーヒーを味わってから最後の勝負となりました。

何と言ってもこのポイントは昨年四月に私の自己最大魚カンパチ19.5キロを釣った場所。船長によれば今日もあの時と同じ潮とのことで私以外の皆さんも気合の入り方が違う。


残り時間は二時間半程度、釣りをする時間としては決して長い時間ではありません。
短時間でどれだけ集中して釣ることができるのかが問われる釣りになります。

最初の流しは100メートルから40メートルくらいへの駆け上がり。
ジグを落とすと潮の流れに乗ってどんどん船から遠ざかっていくことから潮の流れの速さが分かります。

300グラムの鉛の塊が真っ直ぐ沈んでいかないのですから、その流れをご想像できるのではないでしょうか。

こういう時は魚の活性が高いのです。
魚がやる気になっている。
やる気のある魚、つまりエサになる魚を襲いたくて仕方ない魚の目の前にジグが落ちれば一発で食ってくるでしょう。


しかしながら、最初の流しは不発に終わり、少しコースを変えて流し直し。
ここもイマイチなので少し移動して違う根を攻めることになりました。

船が最深部から徐々に浅くなる駆け上がりに差し掛かり魚のヒット・ゾーンに入った直後。ヤッシーさんの「ボトムでド〜ン!!!」という叫び声が舟の上に響き渡ります。

まさか!とそちらの方を見たら竿が大きくしなっている。
ご本人はすでに確信しているようですが、周囲の一同はまさか昨日に続いてまたまたあの魚を掛けたのか?と半信半疑の目で様子を伺う。

魚のファイトの様子はどう見ても青物のそれとは違い根魚の重く持ったりしたファイトであることが分かります。
一同、全員が注目する中、しだいにやってくれたか!としだいに興奮状態に突入していきます。

そしてその魚が水面に姿を現した時に興奮は最高潮に達した。

クエだ〜!二日連チャン!信じられない!
と次々と驚きと賞賛の言葉が飛び交います。

釣り上げたヤッシーさんは「ボトムでド〜ン!」と再度叫び天を仰ぎ興奮の絶頂に達したかのようにみえました。

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この方本当に狙ってこのクエを釣っているところがすごい。
少なくともこの時、根魚王以外のジグをシャクっていた者のほとんどがカンパチなどの青物を念頭に釣りをしていたと思われる中、同じようなジグをしゃくりながらもしっかりと海底にへばりついているクエを狙っていた。

船上はしばらく興奮状態が続きましたが、船が流し変えると再び全員が釣りに集中します。

その後一時間ほどはなかなかいい魚の群れに当たらず散発的に釣れるだけでしたが、岩礁の近く、かなりギリギリを流した一流しではちょうどカンパチの群れに当たったらしく、船の後方から順にカンパチの入れ食いになりました。

トップを切って釣り上げたのはマルさん。

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このあと次々にカンパチが上がったため写真など撮っている暇もなく、写真はありませんがほとんどの方がカンパチをキャッチした模様。

しかし、サイズ的にはまだまだ。
もっとデカイのがいるはず。と誰もが次を狙っていました。

しかし、残された時間は三十分を切り、残るところあと数流しとなり、釣り師一同も最後の最後、気合いと集中力を高めて釣りをします。

そしてかなり急峻な駆け上がりの別の根に流し変えた時。
船長から「根掛かりに気をつけてください。ボトムでド〜ン、もあります」とアナウンスが流れる中船が流れていくと、やはりヤッシーさんと同じく船後方で釣っていたマルさんにヒット!

かなりのいいサイズであることは誰の目にも一目で分かるもののどうもファイトの仕方がカンパチではない。
それを見たヤッシーさんは早くも「ボトムでドーン!」と騒ぎ出した。

まさか、あの幻の魚がこんなに短い時間に再び釣れるなんて・・・
と思いながらマルさんのファイトを見ると確かにそのファイトは根魚の重いファイト。
期待しながら見ていると、上がってきました本日二本目のクエ〜!!!!!

サイズは先ほどと同じくらい、今回の釣行で釣れたクエは概ねこのサイズ、5キロくらいといったところか。

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なんという奇跡にも思えるこの釣行!
三日でクエ四匹!
しかもジグで釣り上げている。

まさかの連続で興奮状態になるも、私としては今日はまだチビカンパチ一匹しか釣っていないので、何とか一匹だけでもいいサイズを釣りたい、いや、釣ってやる。絶対釣る!
と気合いを入れて集中します。

船長から、「これが最後の流しになります。」
と制限時間いっぱいを告げられて入った流しでは、なぜ風隊に釣れるという予感が自分の中にあった。

最近こういう感覚が時々ある。
何も根拠はないのだけれども、次は釣れる。という予感のような者が走るのです。

一度目のしゃくりは何もアタラなかったものの諦める気は全く起こらず、むしろ次で釣れる、という確信めいた者が湧き上がってくる。
不思議な感覚なのですが、頭の中に釣れるイメージを沸き起こしながらジグをしゃくっているとドン!!!という手応えが伝わり予測通りのヒットです。

しかも、今回これまでで糸を切られた一発を除いて一番いい感じの重さ。
海底の根に潜られないように素早く糸を巻き上げ、そこを切ってからはググググッ!と引き込むファイトを楽しみます。

右隣で釣りをしているY店長が「食べることを考えるとバレますよ〜」とこっちが忘れていたことを思い起こさせてくれる。なんという不適切なアドバイス。
しかし、この時の自分は落ち着いていた気がします。
「カンパチはサイズの割には引きますからねえ」などと妙に冷静にファイトする魚を分析しながら巻き上げてきました。

まもなく上がってきたのは6キロ程度のカンパチ。
私が今回の遠征で手にした魚の中では最大かも。いや男女群島のワラサはもっと大きかったか?

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いずれにせよ、最後に狙って魚を釣ることができたので大満足。
その心の余裕の裏付けには何と言っても初日に釣り上げたクエの存在があったのでしょう。


写真を撮り終えた船長が「これで終了にします」と釣りの終了を告げ、船は呼子港に向かい五時間のクルーズに入りました。


今回の釣行では船中初と最後の一匹を共に手にすることができ、しかも想像だにしていなかった超高級魚クエを手にできたことは本当に大きな喜びでした。

さらには、釣行数日前までは怪しかった海の状況も、出てみれば三日間ほとんど凪のすばらしい状況、挽きたてコーヒーも楽しむことができたしこんなに楽しい釣行は久しぶりかもしれない。

天候、腕のいい船長、楽しい仲間に感謝しつつ26ノットで突き走る船の上で水平線を眺めていたのでありました。


秘境男女群島遠征  完

写真提供  : サンライズ新海号      

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2016年5月29日 (日)

秘境にてコーヒー豆をゴリゴリ 秘境男女群島遠征 その七@サンライズ新海 呼子

今回の男女群島遠征には釣り以外のお楽しみも持って行きました。

GW前後から勝手に一人で盛り上がっていたコーヒー豆の自家焙煎のテンションをそのままに、自家焙煎したコーヒー豆とミルを船に持ち込んで、誰もまだやったことのないであろう、秘境男女群島での挽きたてコーヒーの極上の味わいを楽しんでしまおうというわけです。

実はこの計画は来月予定している沖縄の離島遠征時にやりましょうよ、と昨年末鹿島にワラサ釣行をご一緒したコーヒー好きのオサムシくんから提案があったので用意していたところ、急遽この遠征が決まったので一度予行演習をしておこうという意味もあって持ち込むこことになったのでした。

今回用意したのは私にとっての定番、苦味の切れるコロンビア・エスメラルダ中深煎りと少し酸っぱめのエチオピア・イルガチャフェの中煎りのに種類です。

この日の夕食をお腹いっぱい食べて気分が良くなったので、「コーヒー飲みたい人〜?」と声をかけたらほぼ全員が手を挙げたので、ではいっちょうやりましょうか、ということになりました。

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船の上でコーヒーを入れる時の最大の難点は揺れであります。

挽いた豆をドリップに神に入れるにしてもコーヒーのお湯を注ぐにしても、常に揺れているので狙いが定まりにくいし、実際にやってみたら他にも不都合は色々起こるのではないかと予測されます。

今回用意した器具で失敗だたのはドリップの器ドリッパー、通常はプラスティック製だったり陶器だったりするのですが、今回は携帯性を優先して登山用のワイヤーをコイル状にして作ったドリップを持ってきたのですが、これが揺れる船の上では形状からドリッパー自体がバネのようにフワフワと揺れるので、お湯を注いでいる時に何時コーヒーペーパーがドリッパーからズレてしまうか不安定で、一度は失敗してお湯が入りすぎた瞬間ペーパーが折れ曲がって豆がサーバー代わりのこれまた登山用ヤカンに落ちてしまうという失敗がありました。

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ドリッパーとペーパーのサイズがピッタリ合わななかったのも課題                     

やはり山用品はどっしりと動かない山の上で使うように設計されているので、揺れが基本の船の上には合わないことが判明。

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しかし、次回にプラスチックのドリッパーを使うとなると、サーバーに置く円盤状の受け口が登山用ヤカンの口径よりも小さいと思われるので、サーバー用の器も何か探さなくてはならないことに。

そんなこんなしながらもこの夜はエチオピア・イルガチャフェを入れたのですが、


実はすでに男女群島に向かう初日の朝の走行中、海が凪いでいて揺れが少ないので試していた。

コーヒーミルとコーヒー豆を取り出した私を見て、船長もこの船にこれを持ち込んだのは私が最初、と太鼓判を押してくださった。

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この船に最初という事になれば、男女群島のオフショア・フィッシング船は他にあまり見ないのでおそらく男女群島で自家焙煎コーヒーを挽いた男世界で一番乗りなのではないかという声も上がり、これはギネス登録でもするか?と冗談まで飛び出す中道中の船の上でのカフェタイムがあったのでした。



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この時の豆は苦味の切れるコロンビア・エスメラルダ。
例によってコーヒーの焙煎だの湯温の話だののウンチクを語りながらコーヒーを挽いていけば、たちまちキャビンはコーヒーの香ばしい香りに包まれます。
船長に豆を一粒渡してかじってみてください、というと一口かじって「うまい!」と言ったものだから、他のメンバーも俺も、私もと豆をぽりぽり。

なんだか妙な展開になっていったのでありますが、第一弾の三人前を入れてみなさんに手渡せば、一口飲んでうまい!の声が発せられ、「コンビニのコーヒーで十分美味しいと思っていたのに」、とか「もうコンビニのコーヒーは飲めない」などという声が聞かれ、ああ、コンビニのコーヒーは豆のコーヒーの味の一つの基準になる程定着しているのだなあと、妙なところに感心したりして。

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さて、今夜入れたエチオピアの方はといえば、少々味にばらつきは出てしまったものの概ね適度な酸味に苦味、コクも加わりなかなか上質なコーヒーに仕上がりましたよ。

船の周りは漆黒の闇、風もなく闇の中から波が船に当たるポチャン、ポチャンという音を聞きながら、澄んだ空気とともに味わうコーヒーの味は格別のものがありました。

これをもって、わたくしは世界初の男女群島でコーヒー豆を挽いてコーヒーを入れた男と認定されたのであります。

生まれてこのかた世界一になった事はまだなかったので(普通は無い)、くだらないと思いながらもなかなか感慨深いものがありましたよ。


私のこの出張本格コーヒー店は「エノカフェ」と名乗る事にし、今後日本近海の孤島や離島及び横浜方面の釣具店フロアーなどへの展開を目論んでおります。

磯釣りをしている釣り師向けに一杯二千円くらいで販売してはどうか?とか、いっその事船の上ではなく島に上陸して磯で店を開いてはどうか?などという斬新なビジネスプランをいただきましたが、検討させていただくことで進めることにいたしましょう。

とりあえず次回の「エノカフェ」は沖縄離島近海の寄せ宮丸船上にて開催されます。
次回も二品種程度の豆をご用意する予定ですので参加の皆様はお楽しみに。
そうで無い方は、必ずやどこかで開催いたしますので気を長〜くしてお待ちくださいませ。

写真提供  : サンライズ新海号      

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2016年5月28日 (土)

ボトムでドン Ⅱ 秘境男女群島遠征 その六@サンライズ新海 呼子

男女群島遠征二日目の朝8時前
ヤッシーさんがボトムを狙ってきた魚はなかなかの大物らしく竿は大きく曲がる、しかしさほど暴れることは無くいかにも根魚のファイト。

ヤッシーさん本人は「ボトムでドン!です〜」とあの魚、そう!クエがかかったのを確信している様子。
二日連チャン?まさか、と思いながらもたの釣り師もそのファイトが根魚である事は分かっている様子。
「重い!重い!」と叫びながら引き上げてきた魚が見えた途端船上は大きく湧いた。

クエだ〜!すげ〜!またまた〜?などと様々な反応の中上がってきたのは私が昨日釣り上げたのとほぼ同サイズのクエ。

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一同おおいに興奮しなんだか異常な雰囲気に。
この一匹はジグでクエを狙える事を実証してくれた。私の一匹目はただのまぐれだったけれどもヤッシーさんは間違いなく狙ってこの魚を釣り上げたからです。

ここからはジグをしゃくる人たちが二手に分かれた気がする。
根掛かりを恐れず「ボトムでドン!」を狙う人と根掛かりは回避しつつ青物の大物を狙う人に。

しばらくの間、この周辺を流し直したものの「ボトムでドン!」の再来はならず移動する事になりました。

大きく移動して今度はカンパチを狙いましょうという事に。
この船サンライズの船長は男女群島周辺のポイントを熟知しており、いつの時期どのポイントに入れば何が狙えるかを的確に判断し我々をポイントまで連れて行ってくれるのです。

移動中、少々疲れの見られた一同でしたがポイントに問い着するやそんな姿は吹き飛び素早く釣りを開始します。

まずは調子を取り戻した新婚K氏にヒット!

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カンパチを手にします。
その後ろでおふざけする船長ったら。

その後小移動しながら釣るもしばらく渋い状態が続いた中、再び新婚K氏にヒット!

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今度のは方が良さそうでいい感じで竿はしなりドラグも引き出されている。
注目の中上がってきたのは10キロはあろうかというカンパチ。

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昨日の不調を吹き飛ばしたK氏の笑顔が印象的でした。

ここからはしばらく当たりが遠のいたので浅場に移動してランチ・タイムという事に。
とは言いながら、私は今回まだ釣っていないアカハタが何匹か欲しくて、みんながランチ中にもセコくアカハタ釣りをしていましたよ。

何匹かキープできたところでランチをとり午後の釣りに。

大きく移動してジギングを開始すると、ボトムでドン狙いのヤッシーさんにワラサが。

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なぜか今回の男女群島はワラサが多かった。
昨年はカンパチばかりでワラサはほとんど釣れなかったのに、今回はほぼ全員がワラサ、と言ってもブリクラスのいいサイズのものを釣り上げている。

しかしながら、この時期のワラサは産卵後で痩せていて虫もたくさんついているとのことでほとんどリリースしました。

しばらく流し変えて粘るも、潮の動きのためかここはなかなか渋くてアタリが少なかったので再度大きく移動して釣り再開。

すると今度は小型のヒラマサの入れ食いになった。
私もヒラマサ二匹をかけて、一匹はバラシ。これまで二匹しか釣った事のなかったヒラマサを今回の遠征で二倍の四匹足して六匹にする事ができたのは、ちょっと自分の釣り方に何か変化があったのかも。

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船上はトモ(船尾)方向から順番にヒットしてくるように感じました、流し直すとまたまたトモの方から順にヒットしていくという感じでヒラマサが釣れます。サイズは一様に小型なのでどうやら同じサイズのヒラマサの群れが回遊していたようです。

夕まずめは再度キハダマグロを狙ってキャスティングを試みるも不発に終わり、初日より少し早めに釣りを終了し停泊地に移動しました。
一同、さすがに釣りバカぞろいとはいえ早朝の日の出前から夕方六時過ぎの日没後まで釣りをしたのですからさすがに疲労の色が顔に浮かんでいる。


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今日も昨日に続いてクエが釣れるというなかなかエキサイティングでドラマチックな展開に明日は一体何が起こってくれるやら、と一同の期待はさらに膨らむのでありました。


写真提供  : サンライズ新海号      
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2016年5月27日 (金)

キハダ祭り? 秘境男女群島遠征 その五@サンライズ新海 呼子

人生初の、そしてこれがもう最後かもしれないクエを釣ってしまった男女群島遠征も二日目のスタートです。

午前四時半、まだ薄暗い海に浮かぶ船の上で目が覚めてしまいました。
私の寝床はちょうど船の船首の左舷船底あたりにあり、鉄板一枚向こうが丁度水面の高さにあるらしく、波が船に当たるポチャリ、ポリャリという音が耳元で一晩中鳴っているため、夜中に時折目を覚ましては、ああ、今時分は船底で寝ているんだ、と再確認を繰り返したのでした。

目が覚めてしまったので船の外に出ると、昨夜近くに停泊していた磯への渡船はすでにいなくなっており、遠くからエンジンの音が聞こえていました。

磯釣りの人は早いなあ、と感心しながらおもむろにライト・タックルの竿を取り上げて釣りを始めます。

船中泊の素晴らしいところは、食事と睡眠以外の時間をほぼ全て釣りに使えること。
釣りバカにとってこんな天国はありません。

ジグに反応が悪いのでタイラバに替えて釣り始めたら一投でアカハタがヒット。
しかし取り込みの最後でポロリと落ちてしまったところにヤッシーさんが起きてきた。

「もう、一匹釣れましたよ、バラしちゃったけれど」というとなにやら呆れ顔をされてしまいましたがいいんです。

まもなくエンジン音が鳴り響き、船長がアンカーを上げると一同キャビンの奥から出てきて、歯を磨いたり釣りの支度をしたりしている。

すると船は動き始め、早くも釣りの開始です。
時計はまだ午前5時ちょっと前。これから午後7時近くまで長〜い釣り三昧の一日になりそう。

とりあえず朝一はマズメ時のキハダマグロを狙ってキャスティング&ジギングです。
昨日鈴木斉さんが乗っていた磯近くを流します。

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魚のいる雰囲気は濃厚に有るものの水面を泳がせるルアーへの反応はなかなか無く何度か流すコースを変えて攻めます。

すると、キャストとは反対側の左舷でジギングをしていたY店長にヒット!
本日初の獲物はカンパチでした。

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その後小移動して、同様にマグロキャスティングとジギングで船の両サイドを攻めます。
私は昨年食べた男女群島もキハダマグロの味が忘れられなくて、今回は自分の手でキハダを、とミヨシでキャストを続けました。

 


昨年いただいて食べた男女群島のキハダはさばいてみてびっくり。
赤みが無く全身トロと中トロで構成されており、脂ノリノリの身は甘く生涯忘れられないほど美味しいマグロだったのです。

その話が昨年同行した釣り師の方々に伝わると、それならマグロを釣ったら持って帰ろう、とみなさん言い出したので自力で釣るしかマグロを食べる手段がなくなった。口は災いの元とでも申しましょうか。

そんないきさつもあり今回は自力マグロが必須でしたので、正直言って揺れるミヨシでキャスティングをするのは怖くてあまり好きではないのですが頑張って投げ続けました。

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頑張ればきっといいことがあると信じて投げていた何投目か、水面に落ちたルアーを何度か引いたところに突然ドドド!!!という手応え。
慌てずに魚の重みが竿に乗り切るまで待ったところで竿を立てるとググン!と重みが腕に伝わってきた。

ヒット!と叫んでリールを巻きますが魚は走って糸をどんどん引き出します。
マグロです。
マグロ特有の最初の走り、ここは多少糸を出しても我慢して魚を自由にさせておいて疲れたところで一気に巻き取る作戦。

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しかし、マグロは大したサイズではないらしく糸を引き出しながらも時々巻いて行けるほどの引きしかしませんでした。

少しドラグを閉めましょうか、という船長のアドバイスでドラグを締めて巻き始めたら急にいい走り方をし始めた。

おお!?意外といいサイズかな?と期待しながらも自分でも不思議なくらい落ち着いてファイトをしていました。
糸は順調に巻き取ることができ、船長の指示に従って船の左舷に回り込み取り込みは後ろまで行きましょうというところまで行ったら、魚がキラリと光って見えてきた。

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その瞬間、やった!刺身が食える!しかもこのサイズなら皆んなで結構な量を食べられそうだぞ!とマグロの身のサク取りまで考えた瞬間!手元にずる〜っ!という感触があったかと思ったらマグロは海中にさようなら〜!

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バレてしまいました。
つい今まで曲がっていた竿は真っ直ぐに伸びて竿先は水平線を指しています。
釣りに集中せずにサク取りなんか考えてるから、本当にこういうところがシロート釣り師なんですね。

「惜しいですねえ、15キロくらいありましたねえ」というY店長の慰めの一言もだめ押しにしか聞こえず、「あああ、まだまだ未熟だ」と後悔するばかり。

自分に呆れつつも、まだマグロは出てくれる!と気を取り直したところは多少の成長かもしれません。しかしながら現実はそう甘くは無くその後も投げましたが、とうとうマグロは再び出ることはありませんでした。

その数分後、流しを変えたところでキメジ(キハダの子供)の群れに当たったらしくヤッシーさんとジギング王にヒットするのを横目で見ながら虚しくも投げ続ける私。
こっちにも来〜い、と心の中で叫びながらルアーを引くもののマグロちゃんはそれまで。腕の差を見せつけられた一匹。

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根魚王はその間も黙々とアカハタを釣り続けていたご様子でN氏とダブルヒット。

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新婚K氏は二日目の今日は幸先よくヒットと喜んだのもつかの間、釣れきたのはションベンダイという気の毒な名前のお魚。何か今回はツキがない感じにご本人も意気消沈気味。

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船を流している間に船長が素早く用意してくれた朝食をいただきながら船は移動しました。

時計は午前7時を回ったところ、まだまだあと12時間近く釣りができる。

移動後すぐにヒットしたのは新婚K氏、今度はいい引きをしている。
先ほどのションベンダイで厄払いが出来たか?いい感じでファイトして上がってきたのはワラサちゃん。


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そして、お次はキャスティングからさっさとジギングに変えて釣っていたヤッシーさんにカンパチが。しかもタイラバで・・・

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この方、本当に釣りがうまい。魚がいると思ったらしっかりそこを狙って釣るし、いないという見極めも非常に早くてかつ正確。さっきキャスティングでキメジを釣ったと思ったら今度はもう手を変えてタイラバでカンパチですから。

船は周辺を何度か流し直しては一同ジギング中心に釣りを展開していました。
そして三十分ほどした時、ジグをそこまで落としたヤッシーさんにドン!というヒット!
「ボトムでドン〜ッ!!!」と叫ぶヤッシーさん、大きく曲がる竿、果たして上がってくるのはあの魚か?


続く・・・

写真提供  : サンライズ新海号      
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2016年5月26日 (木)

ボトムでドン! 秘境男女群島遠征 その四@サンライズ新海 呼子

ジギングで渋めながらもそこそこの数が釣れている男女群島遠征初日でしたが、キャスティング船であるサンライズ新海号の船長としては、もっとキャスティングもしていただきたかったようだ。

あるポイントでは、「ここはキハダマグロ師の聖地と言われるポイントです。どなたかキャスティングを!」とスピーカーから訴えるも、誰一人としてキャスティングはせず全員がジグをしゃくっているのに業を煮やした船長が自らミヨシでキャストする、などというシーンなどもあり、我々のグループがその場で釣れそうな、あるいは誰かが釣れるとそちらの釣法になびく傾向があるということを示していたのでありました。

船のお客さんの中にはキャスティングしかやらない、というグループもあるらしく、一度の釣行でキハダマグロを二回バラシたのみで島を去るということもあったとか。

我々一同はその様なこだわりやストイックな釣りはしない方ばかりなので、あるいは言い方を変えると臨機応変、オールマイティに釣りを楽しむといってもよいのかもしれません。

そんな中でもとりわけオールマイティなのが根魚王とヤッシーさん。
今回はクエを狙って泳がせ釣りの道具も持ってきていました。

泳がせ釣りというのは、餌にするムロアジをまず釣り上げて、これをエサに重いおもりで海底まで生きたままのムロアジを落とし、海底付近を泳がせることで根の陰に潜む大物クエを釣ろうという釣り方なのです。

ルアー釣りをするときの潮の流れに対する船の流し方とこの泳がせ釣りでの流し方は異なるものの、敢えてルアー船でも泳がせ釣りでクエ狙いをするというあたりが根魚王の名に恥じない心意気なのでありました。

この日も残り三時間を切ったあたりでクエもいるポイントを流すことになりました。
クエ狙いの二人は船の最後尾で船長から仕掛けを落とすタイミングを知らされるまで、大きな針先に生きたムロアジをつけて生簀で泳がせてそのタイミングを待ちます。

他の方々はそんな姿をチラ見しながら青物狙いでジギングをしていました。

私も同様にミヨシでセコセコとでジギングをして青物を狙います。
ポイントは水深100メートルほどから30メートルまで一気に浅くなる水中の断崖絶壁。それもさらに細かくゴツゴツと岩の隙間やら尖った岩などがあるので、うっかりジグをそこに落としたときにきを抜くと、たちまちジグは岩に取られてしまい根がかりとなるのです。

船長から「根がかりに要注意です」というアナウンスを聞きながら、「ああ、やっちまった!根がかりしちゃいました」などということが頻発し、その度に船長が操舵室から素早く出てきて根がかりに対処してくれるのですが、その根がかり外しの腕前が素晴らしい。

これはもう無理だろう、と諦めてしまった根がかりを半分くらい、いやそれ以上の確率で外してくださる。

男女群島周辺の海底は島の形の延長線の様な地形で形成されているため、極めて複雑かつ急峻な水中の山や穴だらけであり、だからこそ魚たちはそこに安全に身を隠すことができたり、水中の崖に沿って回遊したりするので良い釣り場となっているわけなのですが、常にその釣りは根がかりとの戦いでもあります。

Dsc03422b                                            海底の地形もこんな感じ   

 

あまりに根のきついポイントを流すと、釣り師の中には「根がかりで一本が数千円もするルアーを失くし、Y店頭の次なる売り上げに貢献する様な場所を船長に頼んで流してもらっているのではないか?」などと冗談を言う方もおり、笑いを誘うのですが、これに答えて船長の方も「この根がかりは切るのか回収するのか店長とアイコンタクトで決めています」と冗談を言うものだから大笑い!しかし笑いながらも本当にコントロールして根がかり外しをしているのではと思えるほど、困難な状況でも諦めずに外してくださるのでした。

そのような根がかりの恐怖と戦いながら流していたあるポイント。
船長から「泳がせの方落としてください!」とクエのポイントを知らせるアナウンスがあり、他人事と聞き流しながらもジグをそこまで落として私でしたが、ジグが海底に着いた瞬間、ズン!!!という衝撃を手元に感じた。

素早く竿を大きくあおり糸を巻き始めるとズシリと重い。
根がかりか?と一瞬思ったが重いながら糸が巻けるのでどんどん巻き上げます。
どうやら魚のようなので、「ヒット〜!」と声をあげ大きくしなった竿を必死であおりながらどんどん糸を巻きます。

竿のしなりの割には魚が引かないのを見た船長、「ひょっとしてクエかも」と嬉しいことを言ってくれるじゃあないですか。
しかし、これまでこのような引かない魚を釣り上げて来たとき、結果的には落胆する経験の方が多い私は半信半疑。

しかし50メートルほど糸を巻き残り30メートルくらいになったあたりで魚が暴れてグイグイ引くのを手に感じたときには、根魚の引きに違いない、しかもデカイ。ということはクエか!と思えるようになるとテンションはグングン上がり、やがてこれはクエに違いないとまで思えるようになってきた。

残り10メートルを切る頃には顔はもうだらしないくらい緩みきっていたに違いない、やがてリーダーまで巻き取られディープ・ブルーの海の奥に魚がぼんやりと見えてきた。

クエだクエだ!という誰かの声に覗き込んでみると、明らかに巨大な根魚の形、さらに糸を巻くと膨脹しきってしまった浮き袋を口からはみ出したクエの姿が!

思わず「やったーっ!!!船長この魚だけは絶対にバラさずに取り込んでください」と懇願していた。

魚がタモに入った瞬間思わず悲鳴のような声をあげて、さらに魚が甲板に取り上げられたら一人バカはしゃぎ。
周囲の一同もびっくりした様子で次々と魚を見に来る。

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大きな口に長いジグをかけた姿を見ながら、しばらくは夢を見ているようでしたが次第に実感が湧いてきて喜びも本当のモノになっていきます。

写真を撮っていただいた後、船長は丁寧にクエを船尾のクーラー・ボックス方面に運びながら叫びました。「みなさ〜ん!今夜のおかずはハガツオからクエ鍋に変更されました〜!!!!!」と、一同「おおおお〜!!!!!」と喜びの声をあげると、冗談とはわかっていながらも胸中は穏やかではなくなったのですが、それでも顔は緩みっぱなし。

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クエなんていう魚は泳がせでないと釣れないモノとし自分の狙える魚ではないとハナから諦めており夢にすら見ていなかったのがこういう形で現実になるとは・・・

あまりの不意の出来事に当惑しつつもこれまで釣りをしていて味わったことのない喜びが込み上げてきたのでした。

誰かに「どんなアタリだったの?」と聞かれたので「ボトムに落とした瞬間ドン!ときました」と答えたら「ボトムでドン!」ですね、という声が飛び、次の流しからは船長の指示も「ボトムでドン!もありますので気をつけてください」となって行ったのでした。

時刻は午後五時を回ると夕まずめ時を迎え、時々海鳥が騒ぎ始めてキハダマグロの存在を知らせてくれるようになったので、キャスティングでキハダマグロ、ジギングで他の青物を狙う釣りになりました。

クエを釣り上げちょっとしたカタルシスに陥った私は気持ちを整えようとキハダのキャスティングをして気分転換をしていました。

キハダマグロの回遊するポイントを流しながら時折キハダらしき魚影が見えたりする中、ひょっとすると今度はキハダも掛かるかも、などと都合のいい想像をしながらキャストに打ち込むのですが、他の一同はほぼ全員ジグをしゃくる釣りに勤しんでいました。恐らくはクエを狙っていたに違いありません。私だってその立場ならそうするからです。

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東京湾でこんなサイズのを釣ったら記録モノなのではないか、というくらい立派なモノでしたが太っ腹のN氏、私が孫のお食い初めにタイを釣りたいと話していたのを知り気前よく私にくださった。

こういう気持ちの配慮はとても嬉しいじゃあないですか。クエを釣り上げて少々天狗になりかけていた私にご慈悲をくださるなんてまるで神様のようではないですか。

さらに夕まずめ、魚の活性が上がったのか六時を回ると根魚王とY店長のワラサのダブルヒット。

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さらには、神となったN氏のワラサ、そしてこの日最後の締めもN氏のカンパチとなり遠征初日の釣りは終了となり、停泊地に向かい船は走り始めたのでありました。

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しかし、遠征はまだ初日。
この後二日目三日目とドラマが次々と起こるのでありました。

写真提供  : サンライズ新海号      
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2016年5月25日 (水)

秘境男女群島遠征 その三@サンライズ新海 呼子

いいぞいいぞ!
と景気良く始まった今回の男女群島の釣り。次はでっかいヒラマサ狙いだあ!と移動して流し始めました。

せっかくこのために持ってきたのだからと、ウルティモ83というゴツイ竿を手にミヨシ(船首デッキ)に立ってキャスティング開始。
しかし隣にはキャスティング王ヤッシーさんが投げている。

この人、朝っぱらからスーパー・ドライを水代わりに飲んでキャストするのに本当に狙ったピンポイントに投げ込む技術と魚を探すすごい目を持っているのです。

正直この方に横に立たれたら自分が釣れる気がしない、でも見ていて勉強になることは色々あるのでそれを盗まんと横で投げ続けます。ルアーのチョイスのアドバイスなんかもしてくれるので有難い。

でもねえ、この方、ピンク色が好きでドカット(道具箱)サンダル、サングラスのツル、そしてルアーまでみ〜んなピンク色。
パンツもピンク色、頭の中もピンク色なんじゃないかなと思いたくなるくらいのピンク好きなんですよ。それでも釣っちゃう。
今回はピンクのガンマとピンクのゾロを投げていたような。

潮の流れは良く行く先には潮波も立って釣れる雰囲気がムンムン。
ワンキャストごと、ルアーを操作するごとに、いつドカンと来てもいいように警戒し集中します。

水深は浅いところで40メートルと浅く、船長からはここは20キロが出ていますからね〜!気をつけてくださいね。と声が飛ぶ。

太陽はすでに真上にあり、強い日差しは薄い雲に遮られ、風も微風程度で実に気持ちのいい中でのキャスティングです。

二回ほど流し変えたところだったか、案の定ヤッシーさんにヒット!
あ〜!やっぱりこの人に来る。
ところがなんだか激しいファイトのヒラマサとは少し違う様子。
時々ドラグを出すファイトをしながらも強力な突っ込みはなく、ブリかなあ?何て言いながらヤッシーさんもファイトする。

上がってきたのは10キロくらいのいい型の魚なんですが、見た目がブリのようなヒラマサのような両方の特徴を持っていて判断がつかない。ブリとヒラマサのハイブリッド?何て言いながら写真を撮ってとりあえずキープ。

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後で船長がさばいたら身がヒラマサだったのでヒラマサと確定したちょっと不思議なお魚ちゃんでした。

一方ジグをしゃくっていたN氏にも大きなアタリ!
竿は一瞬で大きく曲がりドラグが出て行く。
海の底はノコギリの刃のような地形、必死に糸を巻くものの引き出されたら最後、あっという間に糸を出されてプッツン!
姿こそ見られなかったもののかなりの大物と思われました。

どうもトップは反応がイマイチなようなので、ジグ竿に持ち替えてしゃくっていた私にもヒット!
ドスン!という手応えとともに竿がしなり手にはズシンとした重みがかかります。
最初の一撃に耐えて糸を巻き始めようとするものの巻く量より引き出される量の方が多い。
これはいかん!と思った瞬間、フッと軽くなって糸は切られていました。
根ズレです。

そんなこんなで、どうもこのままではいかんということでお昼を食べて作戦の練り直しです。
場所を変えてキハダマグロを狙おうということになりました。

キハダの群れの回遊ルートと船長のいうポイントはゴツゴツした岩礁と磯で構成される岸近くの浅いポイント。
ポツンとある磯の上に人がいるのに気付いたら、プロ・アングラーの鈴木斉さんだった。
あれ?確か去年の五月に来た時も同じ磯に彼がいて、キャスティングでキハダを狙っていた。

だれかが「あの磯に住んでんじゃないの?」と冗談を言う。
船は静々とその磯に近づいたかと思うと、スピーカーから「オキノキハダハモラッタゼ!」という船長の声が磯まで響き渡る。

磯の鈴木斉さんは船長とは知り合いで、今日ここにいることも知っていたらしい。
一同爆笑しながらもキハダ狙いのキャスティングとジギングに分かれて釣り開始。

しかしながら、数回流したもののキハダちゃんは現れず次のポイントに移動。
キャストでキハダ、ジグでカンパチを狙おうということになりました。


移動して釣り始めるとすぐにY店長にヒット!
あれえ?でも引きがカンパチじゃないみたい。妙に横に走り回る。
サバじゃないの?また非売品のジグで釣ってるなんて、プロトのジグをテストしているのをからかう人もいたりする中、上がってきたのはスマガツオ。
これも大変美味しい魚なので一同大喜び。

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一方で店長のジグがまだテスト段階のゴビアス・アンセスター140gだったので、「売っていないジグで釣るのはずるい!」という声も飛び出したりして大笑い。

どうもこの集団は夕食用の美味しい魚を釣ると喜び指数のようなものがぐ〜んと上がってくるようです。デカイのを釣った時も喜んでくれるのですが微妙に温度が違う気がする。

なんて思う間もなく今度はジギング王にヒット!
こちらはいい引きをしている。どうやら本命のカンパチの様子。

カンパチは大きさの割には良く引くので、他の魚を釣った後にカンパチをかけるとものすごい大物がきたのでは?と勘違いしてしまうほどなのであります。

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この後カンパチの入れ食いか?と思いきやどうもカンパチからの反応が良くない。
アタラない時間が続き、船も何度か流し変え、時刻も午後一時半を回っていました。
寝不足にお腹も膨れて釣り師の方も活性が下がり始める時間帯。

それでも、せっかくここまできたのだから1分1秒でも釣りをしていたいので、一同頑張ってジグをしゃくっていたら、これまで沈黙気味だったマルさんに来ました!


お!来ましたねとその様子をミヨシから見ていた私にもきた!ダブル・ヒットです。
いいぞお、ダブルヒット!こうでなくちゃいかん。と沈黙気味だった船上は一気に盛り上がります。

私の魚は今度はジグを回収していたところにガツンときた。
本命じゃなさそうだな、と思いながらも良く引くのでニヤニヤしながらリールの糸を巻き巻きしてくると上がってきたのはまたまたスマガツオ。

マルさんの方は引き方からどうやら根魚のようなんですが、竿が大きく曲がりなかなかのサイズというのがわかる。

上がってきたらホウキハタというハタの仲間。
Y店長の話では男女群島でホウキハタを見るのは初めてということなので、珍しいらしい。何れにしてもこのお魚も大変美味しいお魚ので釣ったマルさんはニンマリ。

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一方青物ジギングをしている一同とは一人別な世界に入っていたのが根魚王K氏。
コンスタントに着実にアカハタをはじめとした根魚類を釣り上げていき王様の名をほしいままにしていました。


その横を見たら、いつの間にかマルさんが底物狙いに変わってる〜!
ホウキハタ効果か?
しっかりアヤメカサゴを釣り上げているじゃあありませんか。

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さらに小移動して入ったポイントではワラサラッシュ。
この海にはワラサしかいないのではないかと思うほど次々とワラサがかかってきます。


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一番乗りは僭越ながら私。
このワラサ、産卵後で味は悪く虫もたくさんついていて食べられたものじゃないというので即座にリリース。

ジギング王は連発でしたが写真は一枚で勘弁していただきましょう。

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写真を見てワラサ?ちょっと待った〜!ブリじゃあないのか?とおっしゃる釣り師の皆さまも多いことと察しますが、ここ男女群島ではこのサイズはワラサだそうで、なんでも10キロを超えないとブリとは呼ばないとか。
まあ、ローカル・ルールみたいなものなんでしょうが、こういう厳しいルールはできれば無くしていただきたいというのが釣り師としての正直な気持ちなのでありました。

午後四時を回った頃にヤッシーさんとマルさんのダブルヒットがあり、ヤッシーさんはワラサ、マルさんは久しぶりにカンパチを釣り上げました。

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釣れて喜ばない釣り師はいない。
食えるとか食えないとか関係ないんですね。

さて、このカンパチの登場で何か起こりそうな予感がしてきたのですが、この後、想像だにしていなかった大変なことが私の身に降りかかるのでした。
続きは次回のお楽しみに・・・

写真提供  : サンライズ新海号      

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2016年5月24日 (火)

秘境男女群島遠征 その二@サンライズ新海 呼子

2016年の男女群島遠征、呼子港早朝5時前に出航したサンライズ新海号は凪の海を快走していきます。

呼子港から男女群島までの走行時間はおよそ五時間。
呼子港から玄界灘に出た船は西に航路を取った後、南下して平戸大橋をくぐり、平戸島の東を島沿いに南下、さらに五島列島沿いを南下して東シナ海に出て男女群島に向かいます。

この船は時速平均26ノット、キロ単位で表示すると時速50キロ近いスピードで走りますので、ざっと200キロメートル以上の移動となるわけです。

男女群島への航行は船体に様々な条件が課せられることもあり、航行可能な船は九州にもそう多く無いということもあり、夢の島、憧れの島になる理由の一つにもなっているのです。

我々の乗るサンライズ新海号はその男女群島にキャスティングやジギングといったオフショアの釣りができる数少ない、いやほとんど唯一と言っても良い船なので、この船に乗れることは釣り師としてはそれだけで夢の様な話なのですが、実は今回の釣行、私は二週間前まで参加する予定は無かったのです。

昨年二度、一昨年一度とすでに三度も男女群島を訪れていた私は、昨年の二度目、5月の遠征後、「もう男女はいいや」などと聞く人が聞いたら激怒するのでは無いかと思われるほど贅沢な暴言を吐き、今年の遠征には不参加を表明していたのです。

ところがGW明けにこの遠征に一名空きが出るかも、という情報を耳にしたら気持ちが一転して、参加したくてたまらなくなってきた。
急いで遠征を主催するプロショップEbb&Flowさんにコンタクトしたらまだ空いている、という嬉しいお返事に食いついて参加することになったという事の次第なのでした。

今回の参加メンバーはいつもの常連メンバーであるジギング王、珍しくいろいろ忙しくて久しぶりに遠征参加の根魚王、先日輪島も一緒だったN氏、浜松のキャスティング王ヤッシーさん、今回初めての男女群島というマルさんとK氏、そして私にY店長の計八名。

一同昨夜の睡眠不足からみんなぼよ〜んとして眠そう。私もあくびが止まら無い。
船が走り出した途端キャビン奥に入り込み寝てしまったY店長ほかの常連さんにならい、私もキャビンに潜り込んで小一時間の仮眠をとり、ちょっとすっきりした後は快晴の五島列島沖を走る景色を楽しんだのでありました。

午前9時を回り、もう直ぐ着きますよ、という時間になると期待に胸が高鳴りテンションも上がってきます。
初男女群島の二名も先ほどまではウトウトしていたのが嘘のように目の奥がギラギラし始めている。
最近の釣況などを船長に聞いていると尖った山の様な島はぼんやり浮かんできた。
早くも興奮し始めている我々の目を見ながら船長が放った言葉は「みなさん男女群島というと爆釣というイメージかもしれませんが、男女は何が起こるかわからない、という言葉があるんですよ」という意味深な一言。
ニヤリとする船長を見てそれぞれに動揺したり期待がさらに膨らんだりと様々な様子でしたが、一応男女経験者の私としては「男女群島だってボーズはありうる」という少々弱気な反応をしたのでした。

さあ、いよいよ島がはっきりと見えてきたところで船はスピードを落とし、まずは根魚王とヤッシーさんがやる泳がせ釣りのエサにするムロアジ釣りをしようという事になった。

泳がせ釣りというのは生きたムロアジの口に針をかけて、重いおもりで海底に無理やりムロアジを落として、海底でエサを狙っている九州ではアラと呼ばれ一般的にはクエ、関東ではモロコと呼ばれる超が着く高級なハタを釣ろうという釣りなんですね。

泳がせ釣りに興味のない方々はジギングで青物を狙ってください、という事になり早速ジギングの開始。

水深は80メートルくらい、手始めにこのところシーバス、ブリ、サバと様々な釣りで活躍しているゴビアス・ブルスリムというジグを少々軽すぎると知りつつも使ってみる事にしました。

大潮周りのこの日、潮は大変よく流れており、軽いジグは瞬く間に潮に流され船から引き離されるように横に流れていく。

落ちていく糸を見ていたらあら?まだ30メートルくらいしか出ていないのに糸が出るのが止まってしまった!これはもう魚が落ちていくジグをくわえている証拠。
すかさず糸ふけを巻き上げれば手元にはお魚ちゃんの感触。

いきなりヒットで幸先いい!今回はいけるかも。などといい気分になって糸を巻くのですが魚はさほど大きくはなさそうなて手応え。

なんだろう?と巻いてくればあら!エサにする方のサバがかかっているじゃぁありませんか。
つい先ほど走る船の中で九州の特に男女のサバは刺身でも食べられてうまい、という話をしたところなのでどうしようかと悩んでいたら、リリースしましょ、ということになり逃がしてあげました。

潮は早くとも、このくらいならまだまだ釣り可能と判断して釣り続け、さらに二度目くらい落としてジグを回収しようとしたところに、ググン!という手応えが伝わり魚のヒット!

今度はさっきとは違いいい感じの重さ!
思わずヒット〜ッ!と声を上げてしまった。
グイグイと竿は絞り込まれ手元に伝わる引きごたえの快感。ああ、ここまで来て良かった。などと思いながらやや恍惚となりつつファイトしながら上がってきたのは、食べて美味しいハガツオちゃん。

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やった〜っ!いきなり今晩のお酒のおつまみが釣れちゃった。
他の皆様も美味しいおつまみの確保に大喜び。船長もいつになく丁寧な扱いでハガツオを美味しく食べるたのしめ方で丁重に血抜きをして氷の詰まるクーラーに収めたのでした。

そんな中、泳がせ釣りのエサ確保のためにサビキを落とす根魚王、ヤッシーさん、船長は順調にサバやムロアジを確保しているご様子。

和やかな雰囲気のスターになったのですが、そんな雰囲気を変えたのはジギング王のヒットでした。

いつものそつないジギング王のファイトを見て、ああこれはヒラマサだと確信した私。
上がってきたのは予想的中、小型ながらも綺麗なヒラマサ。
写真を撮ったら素早くリリースして釣り開始。

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なんだか出だしが良いぞう。次は大きいのに行きたいなあ。と思った私は道具を替えて大物狙いに変更。
重いジグをしゃくることにしました。

一度ポイントを小移動した先で釣り開始間もなく、底からしゃくっていた私の手元にドン!というアタリがあり竿がしなった。

 

来ました!またまたヒット!と、少々調子こいてのファイト。
さほど大きい魚ではないようなものグングンと良く引く。ひょっとしてワシもヒラマサかな?とちょっと嬉しくなって来ちゃいましたよ。
何と言っても正確なジグのしゃくりを要求されるヒラマサは私の下手くそしゃくりには滅多に反応せず、これまで丸二年で二本しか釣ったことがない。

期待しつつも外れた時の落胆が大きいので過度に期待はしないよう心を静めながらもファイトするとディープ・ブルーの海の中に白く光る魚体が見えてきた、そして一瞬、黄色い尾が見えた時「ヒラマサだ!」と確信しました。

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上がったのは50センチほどのおチビちゃんなれど嬉しいヒラマサ。
ここはひとつ気持ちを大きくもって、とリリースしたところ店長から「あれ?良いんですか?何が起こるかわかりませんよ」と悪魔の暗示のような一言をかけられた。
釣りに絶対はないので、今釣れたからといって次にまた釣れるとは限らない。やはりキープすべきだったか、などと様々な思いが去来しながら釣りをすることに。

そんな気の小さい私をあざ笑うかのように、餌取りを終了させ根魚釣りを本格的に開始した根魚王が早くも良いサイズのアカハタをキャッチ。

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いいぞいいぞ!男女群島なんだものこうでなくちゃ〜っ!。
相模湾でジギングなどと言ったら一日やって何度アタリがあるかわからない程度の釣りですが開始一時間半で早くも船中ヒラマサ二本にハガツオにアカハタ。

潮もいい感じで流れているのでこれは今回はいいかも。
釣りながらも期待を膨らませ、次はキャスティングでヒラマサを狙いましょうということになり船は移動しそこに浅い根のあるポイントを流すことになりました。

続く・・・

写真提供  : サンライズ新海号      
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2016年5月23日 (月)

秘境男女群島遠征 その一@サンラズ新海 呼子

秘境という言葉を聞いてみなさんはどのような風景を頭に思い浮かべるだろうか?

辞書によれば秘境とは「外部の人が足を踏み入れたことがほとんどなく、まだ知られていな地域」ということらしい。

私の世代では昭和30年代後半に世界の秘境的番組でテレビで見たボルネオの裸族の村や、アマゾンの奥地、はたまたアフリカの未開地などが即座に頭に浮かぶのでありますが、現在では交通網とツーリズムのの発展・発達によりかなりのところまで時間とお金を費やせば我々一般人でも「秘境」の旅ができるようになりつつあるようです。

日本国内にもこのような秘境は存在しネットでちょっと調べれば「日本の秘境100選」「一度は訪れたい秘境10選」などという文字が見受けられますが、人の住んでいる場所、もしくは行こうと思えば行ける場所で風景がとりわけ美しかったり自然が濃かったりと言う場所がほとんどのようです。

今回の釣行先である男女群島というとあまりのアプローチの悪さにこれらの秘境にも選出されない秘境中の秘境とも言って過言ではないところ。
なにしろその島まで航行できる船が九州に数隻しかない上に、天候の問題で船が空いていても波がたったらどうすることもできないという島なのであります。

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このように人を寄せ付けない島でありますから、当然自然が濃い→魚もたくさんいる→釣り師の憧れ、という図式が形成され、とりわけ九州方面の磯釣り関係の方々には夢の島であるらしいのです。

その場所はどこにあるのかといえば、九州の西側、東シナ海に面した五島列島の南端、福江島から列島の延長線上におよそ60キロメートルくらい南下した洋上。
そこに南北に列をなして浮かぶ島と岩礁から構成される列島なのであります。

アプローチの困難さに加え、島は急峻な断崖絶壁に囲まれており、磯釣りの釣り座を確保できる場所も限られてしまうほどの険しい様を呈しているのでありました。

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さらには、こういう場所への釣行はスケジュールやお金のこともさることながらお天気、とりわけ波と風が一番の心配事。

今回も釣行四日前の予報では二泊三日の釣行の後半は波高し、という予報が出ており、場合によっては中止して玄界灘、あるいは対馬方面への変更もありか?と気を揉んでいたのであります。

おりしも梅雨の走りのこの季節、日本の西南に一するこの海域には早くも梅雨前線が停滞しており、この前線が南に下がってくれればなんとかなるものの居座られた時には絶望という状況でありました。

ところが、釣行三日前あたりから様子が変わってきた。
中国の大陸方面から大きな高気圧が張り出して前線をぐんぐんと南に押し下げ始めた。おかげで曇り、傘マークの予報は消え、波浪情報も日に日に良くなり、釣行前日の予報では風は10メートル程度吹きそうなものの波は穏やかになりそうという、とてもラッキーな展開になり、遠征を主催する毎度お馴染みプロショップEbb&FlowのY店長からも「男女群島行けます」と言うきっぱりとしたメールが届き、今年も男女群島に行けると心は弾むのでありました。

昨年の男女群島ツアーでは自己記録となる19.5キロのカンパチを釣り上げているという実績もさることながら、秘境に行くことができるということだけですでに心は踊り、釣りへの期待も高まるのでありました。

2016年5月19日夜
九州は福岡空港で羽田組7名と浜松組1名の計8名が合流。
素早くレンタカーに荷物を積み込み全泊の地である唐津に向かいます。

途中、以前にもご紹介した牧のうどんで空腹を満たし、新しくできた大型スーパーで三日分の飲み物、酒、お菓子など大量に買い込み、常宿である唐津第一ホテルに着いてみればすでに時計は午後11時を回っており、一同素早く各自の部屋に消えて行きました。

翌朝午前3時半ホテルのロビーに集合。
たかだか四時間くらいしか寝る時間のないヘビーな旅の始まりにも文句を言うものは一人もおらず、テキパキと車に釣り具を積み込んでいるところに、今回もまたお世話になるサンライズ新海の田代船長が軽のワンボックスで登場し、重い道具箱ドカットとロッドケース数個を車に積み込めば、サンライズ号の停泊するここから一時間ほどの呼子港にまっしぐら。

午前4時半過ぎ、呼子港到着。
闇の中に煌々と照らされたサンライズ号のライトの明かりの中でタックルや食料、衣料の積み込みを終え、5時前船はエンジン音を上げて港を出ます。

呼子港のすぐそばでヤリイカが釣れているけど寄ります?という問いに、男女群島に直行してください、1分1秒でも長く男女で釣りがしたいんです、というY店長が答えれば、船はべた凪の玄界灘に出て行きます。

折しも登ってきた太陽に凪の海面は輝き我々の出航を祝ってくれているかのようでありました。

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この時点で天気予報では三日間晴れ、凪、という素晴らしい予報。
我々はついている。昨年の四・五月に続いて三連続で秘境に行ける。
釣り師一同、声には出さぬものの顔を見ればそこには期待にあふれた表情がち溢れているのでありました。


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金色にか輝く凪の海上を滑るように走る船から見える美しい風景を見れば、私自身も眠いながらも心は高揚し寝付けずにじっと太陽を見つめていたのでありました。


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2016年5月13日 (金)

ライトルアー2016@島きち丸  江ノ島

本当は能登輪島弾丸ブリ釣りツアー2016第二弾を書く予定だったんですが一昨日の全国的な時化のおかげで中止となり、突然ポッカリと空いてしまった時間に心にもポッカリと大きな穴が空いてしまったことに不安を感じた私は何か近場で遊んで心の穴をを埋めなければと思ったのでありました。

そんな時プールでお付き合いしている釣り仲間Tさんから「サバ釣りに行こうよ」とライトルアーの話を振られたので即食いついて出かける段取りを。

その時ふと思い出したのが、ずいぶん前にFaceBookか何かで最近釣りを始めました的なことを書いていた知人のBob氏という人に「春になったらサバ釣りに行きましょう」とお約束をしていたのおを思い出し、早速お誘いしたところ、幾つかの困難を乗り切って平日の釣りに行けるということになりめでたく釣行が決定したのです。

ところが言い出しっぺのTさんは別な旅行の予定があって行けないとおっしゃるは、行こうと思っていた平塚の浅八丸さんは平日の11時便は出さないというはで、たどり着いたのが江ノ島の島きち丸さん。

この船は数年前に、私がライトルアーで舟釣りデビューをした頃に二度ほど乗ったことのある船でその時の船長にも好印象があったことなどから即決定となり、昨日11時からの4時間釣行となりました。

我が家から江ノ島まではおよそ20キロほどなので小一時間で行けてしまいアクセスもとても良く、予定通り出船一時間前には島きち丸に到着し、ゆっくり余裕を持って支度を始めました。

同行のBob氏は我が家の三人娘の通った保育園つながりの方で、Webデザイナー、イラストレーターなどというクリエイティブなお仕事をなさっていらっしゃるお方。

家族と防波堤などで釣りをするくらいで舟釣りもルアーも初めてということで、道具一式、私のものをお貸しし、ラインの結び方以外は全て一からレクチャーしながらの釣りとなりました。

日頃は、レクチャーされる側にあるシロート釣り師の私がどこまでちゃんと人に教えられるのか甚だ緊張するのではありますが、人に教えるということは同時に自分のすべきことを再確認する作業でもありますので、ここでも自分も基本を再確認してみようという心構えで臨んだのであります。

朝一の船が戻る間を利用して岸壁でルアーのセッティングをし、ちゃんと結べているかどうかラインとルアーをそれぞれの手に持って引っ張ったら、あら!ラインがプッツン!と切れちゃう。

ひょっとしてリーダーのライン、何年か前に買ったのを持ってきたのでもうダメになっているか?と早くも、釣りで最も大事な道具であるラインを甘く見たのが裏目に出たかと焦りつつ、別な新しいラインに変えて結んでみたらやはり同じようにプッツン!
あら?これは結び方の問題か?と結び方を変えたら大丈夫だったのでちょっと安心。

それにしても、ここでちゃんとラインのチェックしておいてよかった。
釣れた時にプッツン!じゃシャレになりませんからね。

そこに船が戻ってきて、11時より少し早く船に乗り込み出船となりました。

船長に6時船の釣果を聞いたところ、昨日時化で悪い潮が入ってきていて良くない。
朝は地合いが立って入れ食いになった時間があったので20なんぼか釣れたけれど、この時間からは厳しい、などど不安になることをおっしゃる。

時化後の釣りなのでハズレか入れ食いかと、いい方の入れ食いを期待してBob氏にも来る前に「入れ食いかも」と言ってしまったので、あら〜早くも予想外の展開、でもなんとかなる、釣れるだろう、と楽観的かつ前向きに気持ちを切り替え出船。

近場では潮が悪くて魚がいないというので、船は一気に大磯沖まで走りました。

烏帽子岩を通り越し丹沢の山々が目の前に迫ると船は速度を緩めたので、釣りの準備。

Bob氏に基本的な動作を教えていると船は止まり船長からの合図。
「朝やって良かったところなのでとりあえず」というのでジグを落とします。

タナは30メートル前後。

ジグはサプライズのブルージャックとプロセレのゴビアス・ブルスリムの二種類用意しておいたのですが、船長の「渋い」という一言でとりあえず、渋い時のブルスリムと自分で決めているのでこちらを選択して落とします。

Bob氏にサミングの要領などおしえながら40メートル落としてしゃくってきたら、あら!ヒット!
なんだ、一投目でサバが釣れちゃった!
しかも、久しぶりのサバの引きは想像以上によく引き結構楽しめるじゃあないですか。

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Bob氏もあれ?なんだか重いと言いながら、少し負荷のかかった竿を手に巻き上げてきたら、何か細長い小さいのがかかっている。
ベイトのイワシかな?と思ってよく見たらサバの子供でした。

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こんな小さいのを一発で仕留めるなんて天才かも!とジョークをいいながら次をめざしましたが、ここからは連発とはいかず船長の言葉通り「渋い」釣りを強いられます。

群れを追って流し帰ると時々ヒットするという展開になり、まあポツリポツリではありますがキャッチする数を伸ばしていったのですが、ビギナーBob氏はなかなかかからず。

船長からしゃくり方をレクチャーされたりしてやっていると、鳥山発見!
ここは大チャンス!なんぼ渋くても鳥山が立つほどならなんとかなるでしょ、と船長も思ったらしく素早く全員のルアーを回収させて鳥山へかっ飛びます。

鳥山の手前から反応があったらしく、鳥山の端っこで船の速度を落とし釣り開始。
Bob氏に向かって「チャンスですよ〜!」と叫びながらジグを落とせばもうヒット!
おおお!さすが鳥山、魚のやる気が俄然違う。

Bob氏を見れば彼もヒット、本命の初ヒットであります。
ご本人に言わせると、予想以上の強いサバの引きに少々焦り気味な雰囲気。

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                                            怒涛の鳥山ヒット! エキサイティング!

落ち着いて、ゆっくりでいいですよ、なんて、いつも自分が言われていることを声掛けして取り込みを手伝ったらバレてしまった。あら、申し訳ない。私の不手際で。

少し移動した所で、またまたBob氏にヒットしたのですが、今度こそと慎重に上げてきたもののまたまたバレてしまった。

船長がジグを見て針が小さいからバレるんだよ。
というので、確かにシーバス・ジギング用の小さめの針をつけていたので即交換、太刀魚用のデカイのに替えました。

自分自身はサバの周辺にもしもデカイのがいたら狙っちゃおうという魂胆で、ワラサ用のデカイ針を使っていたんですよ。これでちょうどいいくらいなのでした。
なんだかこちらの道具の不手際で二匹もバラしてしまい申し訳ないことしきり、先生失格なのでありました。

そこから先、鳥山が落ち着いてしまってからは一時間ほど当たらない時間が続きました。
ベイトの反応はバッチリあるのですがサバチャンにやる気がないようなので、しゃくりを変えてみたり、フォールを大きくしてみたりしたのですが反応なし。

ちょっと攻め方を変えてみようとジグを「つちのこ」ことゴビアス・アンセスターに交換、すると早速アタリが!ところが竿がちっとも曲がらないし魚は引かない、でもちょっと重い。

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                                     ゴビアス・ブルスリム(左)とアンセスター(右) 針デカ!

上げてみたらなんと釣れていたのはベイトのイワシ!

流し帰るとまたまたイワシが釣れちゃって、ベイトの濃さだけはよくわかるんですが肝心のサバちゃんが反応してくれない。

魚の反応はイマイチなれどお天気はドピーカンで丹沢・富士山・箱根の山々が美しく横たわる風景の中で海はベタ凪。風も適度二涼しく吹いて気持ちがいい。
釣り日和としてはこれ以上なものはないなあ、と移動中に山の写真などとたりして楽しみましたよ。

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しばらく流し帰るも船長はこの場所を見切ったらしくちょっと大きく移動して、今日一番に入った辺りに船を走らせベイトを探します。
船が止まり合図とともにジグを落としたら、糸が途中で出なくなった。

フォールで食ってる!とすかさず糸を巻いて合わせるとヒット!
隣を見るとBob氏もヒット!
気持ちよくダブりヒットで魚を取り込み、写真を撮りたいのも我慢してここは地合いと即ジグを落とし直します。

するとまたまたフォールでヒット。

ここからは四連発入れ食いであっという間に魚の数は倍になり、入れ食いも短い時間ながら楽しめていい気分。

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Bob氏も入れ食いを逃さずしっかり釣り上げ、しかも、この辺りになるとしゃくりのぎこちなさもだいぶ消えて、取り込みも落ち着いて自分でしっかりやっていらした。

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Bob氏最後の一匹はしっかり誘っているところに食ってきたのを私も見ていたので「今のは釣った感じするでしょう」と話しかけたら、大きく頷いていらした。

他の魚は気付いたら釣れていたと言う感じだったのだが、この一匹は自分で狙って釣った感じと大いに満足なさっていた。

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釣りは数だけじゃあないんだなあ、こういう釣るまでのプロセスというか、如何に自分で狙ってその通りに釣れたかどうかで一匹の重みも意味も違ってくる。ここのところが大事なんだよなあ。と感じたのだりました。

時計も二時を回るとアタリは減り二時ちょい過ぎで沖上がりとなり、江の島に向かって船は走り出しました。

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釣果は私がちょうど10匹、Bob氏が5匹、外道にイワシ、フグなど。
まあ、持ち帰えって食べるにはちょうどいい数というところです。
入れ食って20匹も30匹も釣ったところで食べきれないし。

30分ほどで船は港について4時間の釣りは終了。

Bob氏の感想では、サバの引きが予想以上に強かったので結構疲れたとのこと、スポーツ・フィッシングという言葉が理解できたようでした。
私もなんとか先生の役目を果たせて一安心。 
出港前の船長の言葉で多少不安になりつつも終わってみれば、まあちょうどいいくらいの数が釣れ、釣り的には渋さが功を奏してゲーム性が高い展開になり、興奮の鳥山あり、短いながら入れ食いあり、とルアー釣りの醍醐味を短時間ながら一通り楽しめるいい釣りの展開となって終わったのでありました。

船長のアドバイスでは、まだサバの群れが小さいので数釣りしたいなら6時の船で朝まずめを狙うほうが圧倒的に有利だそうなので、たくさん釣りたい方は早起きして6時出船がいいみたいですよ。


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2016年5月11日 (水)

コーヒー自家焙煎シリーズ@コロンビア・スプレモ ちょっと中深煎り

先月末はコーヒーの浅煎りをいろいろ試してみて、同じコーヒーでも様々な表情を見せることを知ったり、これまで浅煎りの酸味の強いコーヒーはあまり好きでなかったのを少し見直してみたりと様々な発見があったのですが、今回はその逆のお話。



普段は中煎りで飲む、と決めていた豆をうっかり煎りすぎちゃって中煎りよりほんの少しだけ強目に煎ってしまったというお話なんです。



何せ全て手作業でコンロの火を使い焙煎するものですから、機械を使って火の管理をちゃんとするプロの世界とは違い毎回出来上がりに多少のばらつきがあるのですが、これが思わぬいい方向に転がることがあるんですね。


今回いい思いをしたのはコロンビアのスプレモという、価格的には一キロ千円以下で買えるリーズナブルのお値段のお豆。

このお豆、酸味、苦み、コクとバランスがいいので昔から大好きで、ストレートコーヒーを買う時は40年以上前からいつもコロンビアと決めていました。

数年前に近所の自家焙煎コーヒー豆のお店で中深煎りのコロンビア・エスメラルダに出会ってからは、コロンビアももっぱらエスメラルダになってしまっていたのですが、今回まとめて購入する際に、スプレモの中煎りもたまには飲もうかな安いし美味しいし、と購入しておいたのです。


これを先日中煎りで飲もうと焙煎してみたところ、最初の一爆ぜ目で止めたつもりだったのですが、いつもより少しだけ色の濃い焦げ茶色の豆が出来上がってしまった。

手作業だからこういうこともあるさ、と、どんな味か飲んでみたらこれが美味しい!


中煎りの時よりコクに深みが増して、味全体が分厚くなった感じ、しかも酸味、苦み、コクのバランスが素晴らしい上にまろやかさが後に残る上品なお味にびっくり。

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                                          間違って美味しくなった?コロンビア・スプレモ?
あら、これってお値段が三倍近くするコスタ・リカ・レベンス農場に非常に近いお味じゃあないの。



もう一つこの味になった要因として考えられるのが、以前このシリーズで色々試してみたコーヒーを入れる時の温度なんです。

今回、煎りすぎてしまったのでその分豆に苦味が出ると考え、それを抑えるために苦味が出にくくまろやかな味になる湯温96度で入れてみたんですね。
これが良かったようで、兎夢さんという友人に本ブログに「コーヒーは96度で入れなくちゃダメ!」とコメントいただいたのが今になって生きたというわけです。

ほんと、この豆に関しては96度が圧倒的に味のバランスがいいですね。

その後も何度かいれてみましたが、この温度が一番いい!ということが明らかになりました。なかなかこの辺、焙煎の具合といい、コーヒーを入れる時の温度といいノウハウが徐々に蓄積されつつあるようで、やっていて面白い。



 
もう売り切れて入手できなくなったコスタリカ・レベンス農場が手に入らないことを悲観することもない、しかもお値段安いし、次からはこれでいこう。



と思ったのですが、偶然たまたまできた豆なので、次にこの煎り方を再現できるかどうかが大きな問題なのですよ。


何せ、火加減や時間にマニュアルがあるわけではなく、火といる豆の距離だってかなりその時の気分次第で変わっているはずなので、再現する自信が全くない。

しかも、焙煎したのは自宅のコンロではなく、たまたま帰省した実家のコンロでのことなので、ひょっとすると自宅ではこの火加減は再現できないかもしれないというわけなのであります。




シノコノ言っていないでやってみればいいじゃん、という声が聞こえそうなのでやってみましたよ。



慎重にすこし弱めの火でじっくり焙煎していきます。
この辺の技術は浅煎りシリーズを経験したおかげで上手くなったような気分がしますね。



前回上手く煎った豆を横に置いて色の具合を比較しながら焙煎していきます。


10分ほどで一爆ぜめのパチッパチッという勢い良い音が始まったら要注意。

そこから先どこまで煎るかが勝負所。前回はたまたまこの一爆ぜめが終わった後少しだけ余分に煎ったのが良かったのですがどの程度なのかは偶然の産物なので全く予測がつかず、ここからは色を見比べながら煎りました。

あと少しかな、というところで我慢して焙煎終了。


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色を比べるとほぼ同じくらいなのですが、わずかに薄い気もしなくない。

さあ、どんな味になったのか楽しみです。


一晩おいて翌朝、例によって朝早くめが覚めてしまって早速入れてみましたよ。



ところが豆を挽いた見たら色が薄い気がする。挽いた豆にお湯を注いだ時の泡の出方や泡の色も何か違う感じ。



恐る恐る飲んでみたら、あちゃー!酸っぱい!
普通のコロンビア・スプレモ中煎りの味だ。残念、がっかり。
 決して不味くはないのだけれど、いやむしろ美味しい中煎り豆の味なのだけれど狙いと違うので失敗です。

でもここでくじけてなんかいられない、こういうことも想定して少し早めかな、と思ったところで煎るのをやめておいたんですから、もうすこし煎り足しちゃえばいいというわけです。

早速、とにかくこういうことは後回しにするとめんどくさくなるので、すぐに煎り直しです。



弱めの火で慎重に煎りすぎないように少しずつ煎っては様子を見てまた煎る。

ほんの少し色が濃くなった頃には豆が大きくなった気がするのでこの辺でやめてみました。

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熱をとり、一晩おいて飲んでみました。


やりました!ほぼ同じ味。
酸味が抑えられて苦味といいバランスになりまるで別の豆のようです。

と、思ったのは一瞬だけ。苦味が違うんですよ。


こちらの方が少し苦みの質が違うし深いコクもない。



やっぱり違う豆なのかなあ。

以前も豆を間違えて焙煎してしまったことがありましたが、どうやら今回もまたやってしまったようです。

自分の舌を信じるならば、前回煎ってコスタリカみたい、といった豆は実際にコスタリカだったようですね。



やはりコロンビア・スプレモは中煎りであまり苦過ぎないのがいいみたい。

この味でいきたいと思います。 


なんだか、トホホな結果だなあ。



話変わって、例の浅煎り豆の後日談なんですが、GWに兎夢さんにあって、煎った浅煎り豆を5種類、少しずつだけど渡してきたんですよ。

それでお味はどうでした?と聞いてみたらそのお返事は・・・
豆が固くて挽けない(爆)とのお返事。

やっぱりねえ、あの豆の硬さは女性では厳しいかもね。

なんだか、こちらもトホホな話しの結末ですねえ。
まあ、試行錯誤でやってそれを楽しんでいますので許してやってください。



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2016年5月10日 (火)

そば打ちバトルロイヤル

バトルロイヤルってな使いしい響き。最近プロレス観ないけれど今でもやってるのかしら。
リングに5〜6人一度に上がってみんなで戦って最後に一人残るやつです。

なんとなくタイトルに使っちゃったけどちょっと意味合いが違うけどまあいいか。

今回はそば打ちのお話なんですが、これまで何度か打って中途半端に余った粉がいくつかあったのでブレンドして打ってみることにしました。


粉ちゃんのラインアップを申し上げますと、
青コーナー、内モンゴル高家梁産 150グラム

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赤コーナー、上州秋そば 150グラム 

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黄コーナー、信州そば粉八ヶ岳 400グラム

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緑コーナー、無名、出身地不詳 100グラム


という四種類の粉であります。
分量がまちまちで中途半端なのは、青コーナーから黄コーナー(そんなの無いよな)までのそれぞれの粉が袋に余っていた分を全部入れたのと、全体で800グラムになるように調整用として緑コーナー(これも無いけど)の出身地不詳の粉を入れたというわけです。

青コーナー
から黄コーナーまでは昨年秋に購入し、それぞれの粉を単独で打ってきたものなのでその性格はわかっているのですが、緑コーナーの粉に関しては袋に産地の表記がない怪しい粉で、全くその性格も不詳。


青コーナーの内モンゴルちゃんはとても素直でいい粉、マニュアル通りに打ったらちゃんとしたお蕎麦になる実に実直で遠い中国内モンゴルからはるばる日本に売られてきてしまったのに、本当にお前はよく働く、と褒めてあげたくなるようないい粉ななんです。

それに反して赤コーナーの上州秋そばときたら、聞き分けのない意地っ張りでカラッとした扱いにくい粉なんですよ。この粉をたんどくで打った時には手を焼いたものでした。

黄コーナーの信州そば粉八ヶ岳はウェットな性格でベタベタと絡みついてくるような粉。
この粉がメインになるブレンドなので、この性格がかなり強く前に出てくるのではないかと予想されるのであります。

問題は量こそ100グラムと少ないものの、産地不詳、生まれも育ちも誰も知らない不憫な粉がどのくらい自己主張をしてくるかなのですが、これは打ってみないことにはわからないので、とにかく用心しながら打っていこう。
隙を見せるとどうなるかわからないのでとにかく取り扱いを慎重に打ちましたよ。

まずは四種の粉合計800グラムとつなぎ粉200グラムを混ぜ混ぜ、ふるいにかけては鉢で混ぜてまたふるいにかけるという作業を二回念入りに行いました。

一番気を使うのは水の量ですね。

通常は粉全体の重量の半分の重さの水を使うので、この場合粉なの総重量が1キロなので半分の500グラム、つまり500ccの水を使うのですが、第三コースの八ヶ岳ちゃんがさらにその二割減くらいの水でちょうどいいので、一応は500cc用意しておきながらも使うのは450cc弱くらいかな、という腹づもりでそば打ち開始。

粉をうず高くまとめた真ん中に穴を開けておよそ250ccの水を投入。

手早く優しくいやらしい感じも少し入れてマゼマゼ混ぜて水回しをします。

粉の量がいつも打っている倍くらいの量なので慎重二かつ手早く水回しをして粉全体がパン粉のような感触の粗さになったところで残った水の半分を投入。

次の目標は粉が米粒くらいの粒に均一になるように水回しをします。

これも手早くかつ慎重にいやらしい手つきで混ぜてゆくといい感じで出来ていくではありませんか。

次の水の投入はちょっと慎重にいかないと、半分入れたら多すぎてベトベトになってしまう気がしたので少なめに投入。


すると、予想通り手に絡みついてきた。
やっぱりウェットだな、と水回しを続けると、なんだかただのウェットな感じと違って、いやらしいベタつき感がある。

これは八ヶ岳のものとは違う!と感じたので慎重に水回ししていくと、粉は団子状になり始め早くも「私をくくって!今よ!今!今!」と訴えかけてくるじゃあありませんか。

ここでグズグズしていると台無しになってしまうので思い切って団子状の粉をどんどんくっつけて大きな塊にして練りの段階に入って行きました。

水の量が多すぎていないか少々心配したのですがなんとかギリギリセーフだったので一安心。

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こんなにベタつく原因は緑コーナーの出身不詳の影響か?だとしたらこんなに少しでこのベトベト感、いったいこの粉の本性って?と少々腰がひける思いをしながらも練り込んでいくといい感じにキメが細かくなり、すべすべお肌の蕎麦の塊になりました。

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本来ですとここからのして薄くしていくのでありますが、今回はビニール袋に密閉しておくことで水分が生地全体に均等に回るようにしてみました。

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20分ほど置いて袋から出すと、表面がしっとり濡れた感じになっている。
こんなに水分が全体に回ってしかも表面にまで汗をかくように出ているのにはびっくり。

少し水分が多い感じがするので打ち粉を軽く振って手のひらで丸くのします。
これが1センチくらいの厚さになるまで少しずつ回しながら丸くなるようにのしていきます。

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丸くのしたら今度はのし棒を使って丸め込んで転がしてのしていきますよ。
この時の感触が妙に指に妙ななじみ方をするのが気になりましたね。
弾力のようなものが無く指に力の分すっと生地に指が埋もれてしまうような。

単純に柔らかいというだけで無く、妙な粘りが指先に伝わってくるんですよ。

まあ、それでもどうすることもできないのでコロコロ転がしながら手の腹で押してのしていきます。
この時、生地の端っこが板に当たってパタパタと何かと打っているような音がするので、蕎麦を「打つ」というのでございます。

そうして打っていきますと、のした両端の辺が伸びていきそこが角のようになっていくのですね。
これを90度回して反対側の辺も伸ばすと大きな正方形に生地は伸びます。

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四角くなったら今度は板と同じ方向に広げて手前半分を乾燥しないようにのし棒で巻いておき、奥の方をもう一本ののし棒でのしていくます。

これが蕎麦を薄く伸ばす一番の行程なのですが、最も難しいところでもあります。
特に、今回のように少々粘り気の強い生地の場合は板に張り付いて伸びた分が皺になってしまううんですね。

信州八ヶ岳の特性として、粘り気が強くネバネバしものはすぐに板に張り付いてしまうので気をつけなければならない。
どう気をつけるかと申しますと、打ち粉という粉を板の上にたっぷりふるっておくのですね。

昔、蕎麦を打ち始めた頃にあるお蕎麦やさんでガラス越しにお蕎麦やさんがお蕎麦を打っているのを見ていたら、自分が打つ時よりもたくさん打ち粉をふるっていたので、こんなにたくさん打ち粉をふるったら表面がカサカサになってしまうだろうに、と思って見ていたのですが今になってその理由がわかった気がする。
その時の粉はおそらく今回私が打ってるようなネバネバのウェットな生地を打っていたのでしょう。
今回は私も思う存分打ち粉をふるって生地を伸ばしましたよ。

だましだまし伸ばしていくとなんとか皺もいくつかできながら伸ばしていくとそれなりに蕎麦らしくなってきました。本来ならもう少し伸ばしたいところなのですが、これ以上のすと全部ダメになってしまう恐れがあるので中断し本のしをします。

これは四角い生地全部を棒に巻いて、先ほどの様にパタパタとのすのでございます。

のし上がったらあとは畳んで切るだけ、張り付かない様に打ち粉をたっぷり打って折りたたみます。切るのだけは包丁に慣れたせいか自分でも上手くなっている気がしますね。

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いい感じで細く麺になっていきます。

さあ、お蕎麦の打ち上がり。
あとは茹でて食べるだけ。なんですが、見た目は美味しそうなお蕎麦も茹でてみたらボロボロに切れてしまったり、ネチャネチャとした歯ごたえのダメ蕎麦だったりするので、なかなか最後まで油断はできません。

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麺の茹で時間はおよそ1分。
沸騰したお湯に麺を入れて一煮立ちしたらもう麺は茹っています。茹でるという感覚ではないですね、一煮立ち湯通しするくらいの感じでいいんです。

湯だった麺をさっと手早く水で洗えば美味しい、いや美味しそうなお蕎麦の出来上がり。
いよいよ食べますよ。

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いったいどんなお蕎麦になったのか心配でなりません。
ただでさえ神経質なお蕎麦の粉なのにあちこちから寄せ集めた粉を適当に混ぜて、さらに素性の知れない粉まで混ぜちゃっているんですから、食べてみるまでは油断はできないというのが本心なのであります。

江戸っ子らしく、(江戸っ子ではないけれど)お蕎麦をちょこっとつゆにつけてツルツルっと食べたら、あら美味しい。お蕎麦の香りが口いっぱいに広がってツルツルと口当たりもいいじゃあないの。なあんだ、いいお蕎麦じゃないの、心配させちゃってこのお~!と思った次の瞬間。
噛んだお蕎麦が妙に歯にへばりつく感触が!
あら、やっぱりダメだった。
予想した通りのネバネバ蕎麦になっちゃった。

でも、ここで諦めては男がすたる。
次に茹でる時はもっと時間を短くしてみたら、今度はまあまあのお蕎麦になりました。
自己評価としては70点くらいかな。

まあ、いろいろ混ぜちゃったわりにはまあまあのお蕎麦になてくれたので良しとしましょう。


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2016年5月 9日 (月)

GWの朝霞ガーデンに挑戦@朝霞ガーデン

日本一釣れない釣り堀である朝霞ガーデンに一年で最も混雑するであろうGWにわざわざ行ったらどうなるか、いや、わざわざ行ったからにはしっかり結果を残したいところなのでありますが、果たしてその結果は。


2016年のGWは5月2日と5月6日に無理やり休みを取ったらなあんと10連休という大型連休であります。GW開始の4月29日は朝から郊外に向かう高速道路は大渋滞、まさに大型連休の名にふさわしい混雑ぶりでした。
こういう時はどこに出かけても人ばかりなのでなるべく家でじ~っとしてるか、ジャズでも聴いているかラッパでも吹いているか、釣具のお手入れをしているか、なんだかんだとやることはたくさんあるなあ、とにかくそんな風に家の中にいるに限るのでありますが、たまたま埼玉の実家に用があり4月の27日から滞在していたのすが五日も家の中にいたらもうじっとしているのに飽きてしまった。

何かすることは他にないのかいといっても、他にあるのは釣りぐらい、この実家運が悪いことに日本一釣れない管理釣り場である朝霞ガーデンまで車でほんの数分という悪列な環境にあるのでございます。

こうなると、釣れないとわかっていても釣りに行きたくなってしまうのが釣り師の悲しいサガでありまして、仕方なく出かけることにしましたよ。普段でもプレッシャーが高い釣り場なのにGWで混んで、さらにプレッシャーは高いんだろうな、ということは想像に難くないのでありますが、行きたいんだからしょうがない。

5月2日月曜日。一応連休の谷間でカレンダー上は平日なのですが、アベノミクスとか言ってるわりには景気は一向に良くならない中、そんなにみんな仕事に忙しいはずがない。混んでいるに決まっているんです。

案の定朝の6時開園前15分に到着し既にシャッターの閉まったままの事務所前には行列ができていましたよ。しかたなく並んでいると後から後から車がどんどん入ってくる。

行列もどんどん伸びて6時には子供も混じって20人くらい並んでいた。

比較的早めに券を買えたので本日はフライ池に移動。
ルアー・フライの池で釣りをしていた時にルアーマンが来てルアーを引いただけでアタリがパタ、と止まってしまった経験があるので、今日はそういう心配のないフライ専用池でのんびり楽しもうという作戦です。


奥のフライ池まで車で移動するとフライ二番手。
池手前側のパイプからの流れ込みを縦に攻めるポジションを取りました。

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流れ込みの流れに向かって泳いでいる魚の後ろまでフライを投げて、魚の後ろ側からフライを引いてくることで、魚にとっては突然後ろから頭上に現れたフライを思わず反射的に食ってしまう、というのを目論んだわけです。

フライはいつもの菅釣り用フライのマラブー。 

早速流れの中にキャストして、リトリーブしてきたら、お!一発目でヒット!
朝霞ガーデンらしくないぞ。
でもまだ朝イチだからこれからどうなるかわからないので油断は禁物。

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釣れてきたちっこいニジマスちゃんをリリースして再びキャストすると、またまたバイト。
今度は乗らなかったけれど、次のキャストでまたヒット!
あれえ、なんだか入れ食いっぽい。
ラッキーじゃあないですか!

なんて言っているうちに、フライ池にも人がどんどん増えてきて左右の岸に人が立ち始めた。
三匹釣った頃に左右の岸にそれぞれ三人ほど立ったあたりから突然バイトがなくなってしまった。
リトリーブのスピードを変えたり沈める深さを変えたりするもアタリはなく、仕方ないのでインジケーター(浮き)をつけてどのくらいアタリがあるのか、ないのか見てみることにしましたよ。


フライ釣りといっても、私なんかはウェーダーも持っていない偽物フライマンなので、大声でフライやってますなんて言えたもんじゃない。

管釣りで入れ食いを味わうための手段としてフライを使っているだけのことなので、管釣りでキャストの練習をしようという志もなく、釣れなくてもフライで釣ること自体を楽しむといったフライ釣りを心から愛するフライマンの前に出るのも恥ずかしい。

だから、フライやっているのに釣れないというのは大変なストレスなんですね。
こんなことならフライなんかやらないのに、って思っちゃう。

だから、インジケーターだってなんだって恥も外聞もなく使っちゃうんです。
インジケーターを付けてみて分かった。
アタリが全然ない。

仕方ないので、流したフライをそのまま動かさずににしばらく我慢して見ていると、もう我慢できない、動かそう、という気持になったあたりでようやくインイケーターがフフフと揺れるように動く程度のあたりが出る。

決して勢いよく水中に見えなくなるまで消し込むようなものではなく、あたかも魚が甘咬みしているような感じのアタリなんですね。

それでも、うまく合わせれば魚はかかるので6匹位かけました。

Imgp7417


時計を見ると早くも1時間半が経過。
気がつけば池を囲むように3メートルおきくらいに人が立ってる。

そこに放流の車が来て放流です。

ルアーだったらこれ幸い今がチャンスとばかりに赤金のスプーンなんぞに付け替えて、放流したての魚を狙って釣りまくるところなんですが、フライの場合はなかなかそういう感じの狙い方はできないんですね。
ただただ、放流による活性が上がるのを待つだけという場合が多く、フライをやってる限りあまり放流したからといって釣り師側のテンションも上がらないものなんです。

しかも、場合によっては放流後バイトが減る、という信じがたいことも時折起こるので、むしろ余計な放流などやっていただかないほうがありがたいくらい。

そんなことを考えながら釣っていると、あら、本当にアタリがなくなってきてしまった。

待てど暮らせどアタラない。
活性のいい魚が居そうなところを流すもの全くの無反応。

自分の釣り方が悪いのかと周囲を眺めると、引いて釣っている人も、ウキ釣りしている人も全く釣れていないじゃあないですが。

さすが朝霞ガーデン、こうでなくっちゃいけません!日本一釣れないという名前にふさわしい見事な沈黙ぶりです。

しかし、そう感心ばかりもしていられない。

なんたって入れ食い目的のフライ釣りなのですから、ストレスはぐんぐん上がっていき2時間を過ぎたあたりでもう我慢できなくなった。

移動です。アタリがないのでは釣りにならない。
フライ池を捨てて、一番奥にあるルアー・フライ池に移動です。

この池は水質のクリアな朝霞ガーデンで最も濁っている池で、泳いでいる魚はあまり見えない、つまり魚から岸辺に立つ人間もあまり見えないので比較的人のプレッシャーが低いことを経験的に知っていたのであります。

活性が高いのを期待して大きくキャストしたら、右後ろに立っている電柱に仕掛けを持って行かれて全部作り直し。とほほ。

釣れないは、仕掛けはなくなるはで悲しくなってきちゃったのですが、仕掛けを作りながら案の定、移動してプレッシャの少なそうな場所を流すと3連続ヒット!
なんだ、最初からこっちでやってればよかった。
と思ったら甘かった。こっちもそこから先はじ~っと待っていいところに流れていくとヒョイとアタルだけ。入れ食いには程遠い。

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それもだんだんペースが落ちてきて、どんどん釣れなくなってくる。さすが朝霞ガーデン、本物です。客に甘い顔は決してしないというのを貫いている。まるで泳いでいるマスちゃんたちもきっちりとその辺を教育されているかのように簡単には食わない。

釣り人もどんどん増えてきてとどまるところを知らないという感じ。
トイレに行った時に駐車場に止まっている車のナンバーを見たら、地元所沢、大宮に、練馬が圧倒的に多く、多摩ナンバーなんていうのもいた。もちろん横浜ナンバーは私だけ。横浜からわざわざこんな釣れないところに来る物好きはそうはいないでしょう。

気がつけば11時を回り残り時間もあと1時間、というところで、本日二度目の放流。
こんなに放流してくれるのに釣れないのだから、と思いながら見ていると、ルアーの方々にはそれなりの恩恵があるようで、先ほどまで空振りの連続だった皆さんに連発している。

フライも一時的に、本当に一時的に食いが立ち一匹釣れたけれどそれでおしまい。

最後はお向かいのルアーの方とオマツリしたのを機に釣り終了。
トータル12匹。時速2匹。

なんだか珍しく最初から最後までテンションの上がらない釣りでした。
GWの朝霞ガーデン恐るべし、コテンパンにやっつけられて帰ってきました。


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2016年5月 8日 (日)

能登輪島弾丸ブリ釣りツアー2016 その三@天翔丸  能登輪島

ゼロ泊三日能登輪島のブリ釣りツアー、午前11時を回り魚の活性が上がり始めて地合い到来という雰囲気の中、何をやっても釣れなくお手上げ状態にあった私が手にしたのは、先日買った重いジグ用の硬い竿、リップル・フィッシャーの5610でした。


この竿を買う気になったのは、二週間前の与那国島遠征でのジギング王の入れ食いを見せつけられたのがその動機でした。

これまで私は本格的なジギングロッドはプロセレのN-マルチしか持っておらず、この竿一本で140グラムから280グラムまでジグを引いていました。

ところが前回の遠征で、500グラム以上の重いジグを水深200メートル以上沈めて釣ると言うのを体験して、この竿一本では無理ということが分かったばかりか、重いジグを楽にしゃくれる竿を駆使したジギング王が化け物カンパチを手にするのを目の当たりにして、もう一本は重いジグ専用の竿が必要だなと確信したのです。

そんなことを考えながら遠征直後、Ebb&Flowに行った折にY店長に相談してみたら、「いいのがあります」と勧められたのがこの竿。

「与那国島以外の場所では使い道ある?」と聞いてみたところ、来年遠征を予定している小笠原やニュージーランド、男女群島あたりでも使えるし、さらには玄界灘でこの手の竿で重いジグを使うことで、軽いジグとは違ったフォールの仕方を演出したらブリに絶大な効果を発揮した、という話に及んだ時いつかは買おうと心に決めたのでした。

それでも、高価な竿を今慌てて買うことはないな、と即決で購入するのはやめ、そのうちお金のある時と思っていたところに起こったのが熊本の大地震。
リップル・フィッシャーさんは確か熊本の会社だったので、被害を受けたのでは、と思い店長に聞いてみたら、従業員の方に被災された方が多く操業が止まっているという話だったのです。

それを聞いて心が動き、今買っておかなければ、という気持ちになりお買い上げということになったわけですが、今回の輪島にはどうせ買ったのだから試しに使って感触をみてみよう、という程度の気持ちで持ってきた竿なのでした。

そんな竿もとりあえず船のお飾りになっていたのですが、午前中の何をやっても魚探に反応があるものの一向に食いついてこないブリに、ひょっとして…、と考えたのが、店長の重いジグの素早いフォールで食わせる、という釣り方。

ひょっとしたらハマるかもしれない、とこの太くて短い竿を手にしてジグケースの中から二本しかない380グラムのジグからピンク・シルバーを選びんでみた。
この色は先ほど岐阜支部氏が釣ったジグの色だったので、これがよかろうという判断でした。

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そして、ジグを結び直して落としてみる。
初めて使う道具というのは何とも心躍るもので、それだけでもう釣れた気分にさせられてしまうところが面白い。

はじめは短くて太くて硬い竿に戸惑うものの、しゃくってみるとジグのバラウンスはよく、重いジグなのにそれほど苦無くしゃくることができるし、早くなった潮に流されることも無く、着実に底が取れるのが気持ち良い。

なんだか心の中で、だんだん絶対釣れる!という言葉が増大してきて、釣れる感じがしてならなくなってきたその時、底から二~三度しゃくってトン、とジグを落としたところにドン!!!という明確なアタリ、そして手に伝わるこれまでとは明らかに違う魚の重さ。

きた~!と思わず叫んでいたようで、いつの間にか船長がタモを持ってすぐ横の立っていた。

竿が硬いのでそれほどしならないもののドラグは鳴りっぱなし、ちょっとドラグが緩いねと少し締め込んでも時折グングンと頭を振られて下に突っ込まれるとジジジ!!!と糸が出て行く。
船長もこれはブリだなと太鼓判を押してくれたので嬉しくてたまらない。

何事か興奮して意味不明のことを言いつつも糸を巻いてくると深い群青の海の中からキラリと光るものが見えてきた。デカイ!と思った。バレてくれるな、とも思った。
最後は慎重に取り込むと、船長がタモでしっかり受け止めてくれ見事なブリをキャッチ。

Img_1927c

やったー!狙い通りの展開。
作戦成功!快感!
昨年釣ったブリ二匹は人真似をして釣れちゃった、という感じだったけれど、今回は釣ったという実感が湧いてきて嬉しいことこの上なし。

とはいえ、釣り方自体は自分で考えたものでは無く事前にY店長からレクチャーを受けていたわけなので、まあ、半分くらいは自力で釣りました、という感じか。

この一本をきっかけに魚の活性が上がったのか店長にもヒット、ついで昆虫大好き氏にもヒット。

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昆虫大好き氏のブリは見事だった、丸々と太い胴体、船長が「体の太い人が釣ると魚も太い」と冗談を言い笑い飛ばしていたが、本当にそういう気分にさせられた一匹でした。

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店長いわく、地合いが来ているのでまだまだいけます、とのことなので傷付いたリーダーを50センチほど切り素早く結び直して再投入。

サッカー選手が点を取ると体が軽くなり疲労を忘れるという話を聞きますが釣りも同じ、一匹釣れると体が一気に軽くなり重いジグをしゃくるのも苦ではなくなる。
先ほどまでは重いなあと思いながらしゃくっていたのが余裕で軽くしゃくれるようになっているから不思議なものです。

二~三度しゃくっては止めてジグを落としまたしゃくる、というのを底から15メートルくらいまで引いてはまた底まで落とす、というのを繰り返します。

何度目か、しゃくり切ってジグを底に落とそうとベールを返したのに糸が出ずに止まったままなのですかさずラインスラックを取りアワセルと手元に重い手応え。

ブリです。
しゃくるジグを追いかけてきたのが突然のフォールに反射的に食いついたようです。

またまた来てしまった、と思わずニヤリとしながらファイト。
今回もドラグを時々鳴らしてくれるいいサイズ。

嬉しさのあまり何か言ったら船長がその言葉に反応して大受けしている。
なんでも私が「Y店長に買わされたこの竿はすごい!」というようなことを言ったらしい。こういうとっさの時には人というのはどうも正直にものを言ってしまうようで「買わされた」と言ってしまったらしいのです。

Imgp7406c_2

船長が喜んで「買ったんじゃなくて買わされたのかい」と聞き返しては笑うのに私まで反応して、「そうです。買わされたんです~!」と大はしゃぎ。
硬い、とか、どんどん大きくなるとかなんとなく話がお下品な方向に行くのにもあがらえず快感に身をまかせるのでありました。

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この魚を釣り、このパターンはいけるということを確信し、再度リーダーを切って結び直し釣り再開。

次にヒットしたのは昆虫大好き氏、私のしゃくり方を真似したらヒットしたとおっしゃってくださりとても嬉しかったのですが、この方は私などと比べたら私が足元にも及ばないほどのベテラン釣り師なのですよ。

 

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後でY店長に聞いたのですが、この輪島の釣りは独特な癖のようなものがあり、一般的に上手とされる規則正しいしゃくり方では釣れず、不規則な方が良いと言うことらしいのです。関東の釣り方ではダメと言っていたのもそういう意味らしい。

その話を聞いて、なんだあ、やっぱ俺ヘタなんじゃん!て思いましたが、まあ釣れちゃったからいいんです。


その後二時の沖上がりまでに同じようなフォールでのヒットで一匹。

しゃくって落とした時に一匹と、合計で四匹のブリをキャッチ。
一昨年の初めてのジギング時は二匹なのでその二倍を釣ったことになります。

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しかも最後の一匹は最後の流しで昆虫大好き氏とのダブルヒット。
これはなんだか嬉しさを倍増してくれました。
二人で魚を手にし、港に向かって走り始めた揺れる船上で顔はにやけるばかり。

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こういう時の為に冷やしておいた缶ビールを飲みながら港への船上、今日一日を振り返りながら余韻を楽しみました。

一時間ほどで船は輪島港に着き、帰り支度をしてからみんなでお風呂に入り汗を流してから岐阜経由の横浜へと向かいます。

車が走り始めたとほぼ同時に意識が遠のき眠りについてしまいました。
次に気がつくと車は金沢近くの高速の上を走っていました。

途中夕食をとり岐阜を経由し横浜へ向かう車の中で、今日の釣りについてY店長と振り返り、重いジグで釣るという事前の作戦とたまたまヒット・カラーを持っていたという運が偶然結びついたことを身にしみて感じました。


そして、このような釣り方を予言していた預言者Y店長の引き出しの広さにも改めて感心させられました。

ジャズの世界でも、一流ミュージシャンほど演奏する時のメロディやフレーズの引き出しが実に幅広い。一つだけの手法で勝負するのでは一流の音楽はできないのと全く同じ、釣りにおいても自然という何が起こるか予測不能なものを相手に、その時起こるあらゆる状況に合わせてその状況にあった引き出しを持つか持たないか、これが勝負の決め手になるのだということを実感したのでありました。

船長の話ではブリのエサになるベイトはイカかイワシだというので、イカがベイトの時に威力を発揮するスキルガンマ280グラムというジグもありかな?と思いましたが、Y店長はこれを試したもののさっぱりでした。とのこと。
やはり今日の釣りは難しい釣りだったようです。


さて、Y店長の予言はもう一つありました。
今回の釣りを始めた時、Y店長が私に言った「一昨年とは全然違っていますよ」という言葉です。

自分自身では客観的に自分の釣りの腕前がどうなのかなどということは判断できないもので、相変わらずのヘボ釣り師だと思っていましたが、この二年間で得た経験はそれなりに自分の引き出しになって蓄積されているようです。


この釣りを始めてちょうど丸二年の節目で同じ能登輪島でブリ釣りを釣ることができたことは、私の釣りの一つの節目になったような気がした今回の弾丸ブリ釣りツアーでした。

二週間後にも再びこの弾丸ブリ釣りツアーが予定されているのでまた楽しみです。
次回は時期的にキャスティングでも狙えるという船長の話なのでまた、お楽しみに。




写真提供:Ebb&Flow

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2016年5月 7日 (土)

能登輪島弾丸ブリ釣りツアー2016 その二@天翔丸  能登輪島

ゼロ泊三日能登輪島の弾丸ブリ釣りツアー、朝一の入れ食いタイムをワラサ一匹で終わってしまった私は少し気を落としたのか睡魔に負けて仮眠をとりました。

30分ほどウトウトすると眠気も吹き飛んだので再び参戦です。

「寝ている間に何かドラマチックなことはありましたか?」とソルト・ルアー・プロ・ショップEbb&FkowのY店長に聞いたら「何もないです」とキッパリ。
魚探に魚の反応は出るものの一向にアタラない。

店長によれば、一度潮が緩みきってしまったものの、また少し流れて来ているのでなんとかなるはずなんですが、という。


見渡すと我々の船以外に漁船、遊漁船が合わせて四隻浮かんでいる。
遠くに見える遊漁船を見たY店長が、「関東の方からも来ているようですね」とおっしゃる。
釣り人のしゃくり方を見るとどこの地方のしゃくり方なのかがわかるらしい。そして一言「あのしゃくりではここでは釣れませんよ」と。

じゃあどんなしゃくりなら釣れるのよ。と聞きたいところなのですがそこはちょっと我慢してみました。自分なりにその答えを見つけて行った方が面白いからです。

ポッポー!という汽笛の合図で一旦上げて、と全員ジグを回収すると船はこれまでの小移動より少しスピードを上げて走り始めました。

目の前に見えていた七ツ島が徐々に右手に離れて行き、やがて島が霞みはじめるか始めないかと言うところで船はスピードを落とすと蛇行して魚探の反応で魚の群れを探し始めました。

間も無くポッポ!と短く鳴らした警笛を合図に釣り開始。
水深は80メートル。底から5メートルに反応があるという船長。

底をとってから二~三度しゃくっては落とす、というのを繰り返すものも魚からの反応は無し。
船長の「魚はいるんだけれどなあ」問う声。

近くにいる他船から入る無線でも、「今船の下を通るよ~!あ~、抜けってっちまった、アタラない!」という声が聞こえ、他船も苦労している様子が分かるのでした。

ゴビアス・ブルスリムを五色持っていた私は、朝一のヒットから気持ちが抜け出せずに、色を変えることでアタリが出るのではないかと色を替えてはしゃくりまた替える、ということを繰り返しましたが、全く当たる気配はなくジグを替えな来ればならないな、と一昨年初めてブリを釣ったジグ、オッターテールのアルミジグに替えてみました。

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           大きい方がオッター・テイルのアルミ・ジグ

これまでの80グラムでシルエットも細身なブルスリムから正反対の大きなシルエットでしかも軽いアルミ独特の動き方をするアルミジグのアクションに期待したのです。

何度かの流しをこのジグでしゃくってみましたが反応がないのでまたまたルアー・チェンジ。

船長に「ここは底は岩ですか?」と聞いたら、「ゴツゴツの岩だよ、根魚もいっぱいいる」という返事が変えてきました。

ようし、それなら、と今度はフォールのアクションが独特なつちのこことゴビアス・アンセスター80グラムに替えてみました。

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毎度おなじみのつちのこ君

底近くにへばりつくように群泳しているブリをフォールで誘おうというわけです。
同時にブリの食いが悪いのならハタ類の高級根魚を狙っちゃおう、という目論見もありました。

似たようなことを考える人は他にもいらっしゃってN氏はタイラバを、昆虫大好き氏はスッテを付けてイカを狙っていました。

しかしながらこちらも思ったような結果は出ず期待外れ。ブリはおろか根魚の反応もない。
色を変えて手を尽くしますが、全くダメ。

誰も使っていないジグを使ってみようと、アンチョビット・ナゲット80グラムという小ぶりの平べったい形のルアーを取り出し変えてみます。

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アンチョビット・ナゲット80g

このジグ、シーバス用に開発されたジグなのですが、昨年西表島で根魚に絶大な効果を発揮したのでそこに注目してみました。
先日も東京湾シーバスで釣れたし。

こんなの使う人他にはいないだろうから、もし釣れちゃったら愉快だなあと落としてみると、潮がだいぶきき始めているようで平べったく抵抗の大きいジグが潮の流れに乗ってどんどん流されていきます。

しばらく糸が出て行くのを見ていると水深よりも30メートルくらい余分に糸が出たところで着底。それだけ斜めにジグが流されたということですね。

ちょこちょこ、としゃくっては落とし、またしゃくるとやっていると、数しゃくり目で手元にグッ!という感触。アタリか!と一瞬合わせたら生き物の動く感触はなく重いだけ。

ゆっくりきき合わせしてみると重さが伝わってくるだけ、しかもビクとも動かない。
根掛かりです。
釣れちゃったら愉快だなあという目論見は根掛かりで脆くも打ち破られ、自分の釣りの引き出しもこの辺でなくなり打つ手がなくなってしまいました。

他の釣り師一同もしばらく沈黙が続き、この頃には太陽も真上に上がりつつあり朝方は寒くて着込んでいた一同が上着を脱いで、トレーナーなりフリースなりになっていました。

10時半を回りさらに船は少し移動し島から離れる方向を流し始めた時、船長の声が急に高くなりました。
「ここはすごいよ~!底から30メートルくらいまで魚探が真っ赤っかだよ~」
と釣り師を鼓舞します。

ふと、右を見ると他の船が右手の比較的近いところを流している。
他の船も先ほどよりは比較的近い位置にいるのを見て「みんな集まってきましたね、魚が固まってるんでしょうかね」と店長に聞いたら「これからが地合いですよ、勝負タイムです」とおっしゃる。

店長の話を聞きながら眺めていた右どなりの船で大きなタモをもって構えているのが見えました。
「ヒットしてますね~」と私、「こっちもきますよ~」と店長。

と、その言葉に応えるかのようにミヨシで釣っていた岐阜支部さんにヒット!
型も良さそうでドラグを鳴らして糸が出て行く。
「ブリですよ、ブリ、ブリ」とテンションの上がり気味の船長がタモを片手にミヨシにいきます。

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Y店長が「丹後・ジャークできましたね~」と一言。
これは丹後半島辺りで有効なジグのしゃくり方で、日本海のこの地方でもよく釣れる独特のアクションらしいのです。

それを、真似て釣り始めた店長にも間も無くヒット。
この辺がプロっぽいなあ、答えを一つ見つけたらすぐに結果に結び付けてしまう。

私なんか見よう見まねでやってみるものの、全然アタリなくすぐに疲れちゃって諦めちゃうという体たらく。

そして、次に来たのがジギング王。
大型魚と一目竿を見ればわかる程の鋭い突っ込みの魚が来た。
船長が飛び出してきて「ブリだ、ブリだ!」とまたまたテンション上がって叫ぶ。
あまりの引きにヒラマサかも、という声も。

ドラグは悲鳴をあげて糸は引き出されてゆく様子を見ていて、私はほんの二週間前の与那国島のあの化け物カンパチを思い出していました。

またまた、ジギング王の一人勝ちかな、すごいなあ。と感心していると、
「あ~っ!」という叫びとともに竿がすっとまっすぐ伸びて糸がふわりとたなびいた。

魚がバレてしまったのです。
良く世間で、「逃した魚は大きい」
と言ういい方をしますが、本当に逃した魚というのは大体大きいもので小さい魚を逃すということはまず無いと言っていいのが魚釣りなのです。


釣れる人と釣れない人が少しずつ色分けされつつある状況だったので、釣れる人のやっていることを色々参考にして、自分なりにジグを換えてみたりアクションを変えてみたりするのですが一向にアタラない。

もう一度最初にリセットしてみようと、アルミジグに換えてフォールを意識して釣っていたところで久しぶりのヒット。

引きも強くこれはいいぞ!と思わずニヤリとしたところで「ズルッ」という感触が手元に伝わり魚はバレてしまいました。

「あちゃあ、やっちまった~」貴重なバイトだったのに、と悔やんでもどうにもできない。
流し替えるたびに船長の「反応いいよ~」という声に、今が地合い、ここで釣らなければとテンションは上がるのですが、やることなすこと空振りばかり。

「このままではいかんな、同じことの繰り返しはやめよう」と気持ちを切り替えることにしました。

今まで繰り返してやってきてきたことはすべて止めて、全くやっていなかったことをしようと決めたのです。

私が手に取ったのはつい最近買ったリップル・フィッシャーのジギング竿でした。

写真提供:Ebb&Flow

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2016年5月 6日 (金)

能登輪島弾丸ブリ釣りツアー2016@天翔丸  能登輪島

ゼロ泊三日の能登輪島弾丸ブリ釣りツアーのシーズンがやってまいりました。
昨年は計画はあったものの天候に運がなく一度も行けずに終わってしまったこのツアーですが、今年は第一弾の今回から天候も良く出かけることができました。

出かけることができました、といってもそんなに気楽な旅ではございません。

夕方横浜を車で出発し深夜に岐阜にて一名と合流し翌朝午前4時頃に乗船、船に一時間~2時間ゆられた海の上でブリ釣りをし、午後3時頃に港に戻ったら港で片付けをして、軽く輪島の銭湯で汗を流したら、そのまま一気に岐阜経由で横浜に向かい、翌翌朝の深夜2時頃に帰ってくるという、なんと申しましょうか、そこまでして魚が釣りたいのかよ!という声も聞こえてきそうな無謀かつ強引な釣りツアーなのでございますが、この日程には大きな理由があるんですね。

輪島沖の海というところは荒天の日がとても多く船が出せないことが多い上に、気候の変化も激しいので、あらかじめ船とホテルを予約して出かけても当日海が凪で釣りができるという保証がないばかりか、その確率が極めて低い土地柄なのであります。

ですから、輪島まで行って釣りが出来ずに観光で終わってしまった、という釣り師の方々はたくさんいらっしゃるようで、我々はこれを避けるために、釣りをする前日の午後遅く、直接船長さんから「明日は船が出せるよ」という確認を受けて初めて出発するという意図のもとにこのようなハード・スケジュールな釣りツアーを行っているわけでありまして、決してストイックに辛い旅を自ら求めて行っているのではないということをお知りおきいただきたい。

ということで、2016年4月25日夕刻6時
ソルト・ルアー・プロショップ Ebb&Flow集合。

今回は横浜方面からは二手に分かれての出発となり、ここに集まったのはジギング王、Y店長、私の三名のみ。
他に二名、昆虫大好き氏とN氏が同乗した車は同日の早朝すでに横浜を出発しており、翌朝港にて同流という段取りでした。

我々三名の車は新たに伸びた第二東名を突っ走り、午後11時に定刻通り岐阜到着、岐阜支部M氏と合流して能登の輪島に向かいます。

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岐阜支部氏に運転を任せて後部座席で爆睡した私が目をさました時は、車はすでに能登半島の海岸線に沿って走る道路を走行中。

輪島手前でコンビニに立ち寄りこの日の食料を買い込み最後の一走り。

26日午前3時、輪島港着
これまた素早く道具を出して釣りの準備をしているところに昆虫大好き氏とN氏の乗る車が現れ無事合流。

間も無くうす暗闇の中をエンジン音とともに我々の乗る天翔丸さんが現れ接岸されると、誰が声をかけることもなく自然に道具を船に積に込み出船です。

早朝4時半前、出船
港を出たところで睡魔に襲われ、船後部のキャビンに寝転んだ瞬間意識は飛び気がついたら辺りは明るくなっていた。
時計を見れば一時間近くたっており、間も無くエンジン音が下がって船のスピードが落ちてゆく、右舷前方を見れば、ゴツゴツと鋸の刃のようなギザギザな山並みの小島が幾つか見えました。七ツ島です。

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海はベタ凪、潮は澄んでいました。
深いブルーの海が美しい。

まもなく、ゆっくりと旋回を繰り返した船が止まったと思うと、ポポッ!という短い警笛で釣り開始の合図。

この天翔丸ではこの警笛が釣り開始と止めの合図なのです。

最初に使ったジグは、一昨年、生まれて初めてこの輪島沖で本格ジギングをし、ブリを釣り上げたオッター・テイルのアルミ製のジグ210グラム。柳の下の二匹目のドジョウを狙おうというわけです。

アルミ製なので鉛のジグの5~6倍は大きい。

軽くて抵抗が大きいため、ジグが沈む時のアクションが独特で、この輪島沖では必須、と言われたために、けっこうないいお値段のジグなのですがやむなく購入し、それなら使わねば、と思って使ったら一発目で釣れてしまった。という、いわくつきのジグなのです。

今回の釣行の際にジギング王がネットで下調べをしたら、この時の私の記事がヒットしてしまい、読んだらこれは押さえておかないと、バイトして購入したらしい。
昆虫大好きさんも買ったと言っていた。

ジグを落としながら、丁度この四月で本格ジギングを初めて丸二年になること、そして、その最初の釣り場と対象魚がこの輪島沖でブリであることなどを思い、この二年間をしみじみ振り返っていたのでした。

隣で釣っていたY店長に、「ジギング初めてちょうど丸二年ですよ」と話しかけたら、「二年前とは全然違っているのが分かりますよ」と返事され、そんなものかなあ、と相変わらずY店長の言うことをやるだけで自分なりの工夫やスタイルというものを持たないヘボ釣り師である自分を見返して、この二年で経験は確かにいろいろ積み上げてきたなあ、などと思うのでありました。

ジグは水深およそ80メートルの底に着底。
潮はいい感じで流れており釣れる気配がムンムンします。

開始して間も無く左隣のミヨシで釣っていたY店長にヒット。
さほどの引きではないことからブリ・サイズではないな、とファイトを見ているとワラサ・クラスのきれいな魚が上がってきた。

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ヒット・ルアーはプロセレのゴビアス・アンセスター150gというプロトのジグ。
思わず、「売っていないジグで釣るのは反則ですよ。」と冗談を飛ばしつつ、しゃくっていると、今度は右二人隣のNさんが回収中にヒット。

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間も無く今度はミヨシにいた店長のさらに前に入って釣り始めた岐阜支部氏にもヒット。

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釣れてくるのはみな同じくらいのサイズのガンド、関東でいうワラササイズです。
なんでも岐阜支部氏も開発中のプロトで釣ったとか、「ずる〜い!」

私はY店長のヒットする瞬間を見ていたので、これは、と思ってジグを交換。

店長と同じゴビアスではありますがアンセスターではなくブルスリム80グラムというジグに交換、色は釣れたお二人が同じ赤金だったので私もこれに合わせてみました。
このジグ、一昨年のこの輪島沖で岐阜支部さんがプロトで釣っていたジグです。
先日の東京湾シーバスの長崎屋さんでのヒットルアーもこれ。

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潮が動く中80メートルの水深を80グラムで攻めるというのは人によっては、ジグがなかなか沈んでいかないのでストレスになるようですが、私は昨年の西表島遠征以来、すっかりこのジグが好きになってしまったので、全く苦にならず、昨年10月の仙台ワラサ入れ食いや、年末の鹿島でのワラサなど、実績があるので釣れる自信もなんとなくあったのでした。

このジグはあまりアクションさせずに引いてフォールで食わせる、というのが得意技なので早速やってみると、すぐにヒット。

あれえ、でも軽いし全然引かない。

直後に隣のY店長にもヒット!
enosさんの魚に付いてきたのが食いつきました、とニコニコしていらっしゃる。
こういうことは良くあるんですね。

一匹の魚が針にかかって暴れると、周りの魚が「あいつ何かうまいものを食ったな」と勘違いして興奮し、「オレにも食わせろ」とばかりに後をついてくる。
魚の見える管理釣り場などでこういう経験をした釣り師の皆さんも多いと思いますが、海でもこういうことはままあるんです。だから隣でヒットした時はチャンスなんです。


タモを持って横に立った船長に、「小さいですよ、イナダかな」なんて話しながら余裕で糸を巻いていたら巻くに連れて引きが良くなるので、「だんだん魚が大きくなってる」などとおバカなことを言っていたら残り10メートルくらいでドラグを出して引き始めた。
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「でかくなってるよ~」と船長に冗談を返されながら慎重にやりとりしたら上がってきたはまあまあサイズのワラサちゃんでした。


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この後、一同にポツポツと釣れるもサイズはイマイチ、ワラサクラスばかりでブリと呼べるほどの大きさのものはなかなか上がりません。
私は底に落ちたところで当たったのに合わせていいサイズのカサゴちゃんを追加したのみ。

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最初の一尾を手にした岐阜支部氏はこの日は魚の血抜きに燃えており、釣れる魚を次々と手際よく締めていきます。その姿は腕のいい中乗りさんのようで、一同ありがたがりながらも冗談を飛ばしたりしていました。

ところが、働いていると油断していたら、いつの間にかもう一尾釣ってる。

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そうこうしているうちにアタリは遠のいてきてしまい、どうもイマイチだなあ、と話していたら、船長から「朝ごはんの時間は終了だな、今日は終わるのが早い」と朝まずめの入れ食いタイムが終了したことを意味するのを聞かされました。

大物が出るのは朝一ですよ、とY店長から聞かされていた私は少々がっかり。時間は早くも7時半近くになっていました。

あっと今の二時間。釣りをしている時の時間の過ぎるののなんと早いことか。このスピードで時間が過ぎたらこのまま終わってしまうではないか、と少々焦りつつあれこれ試してみます。

バス釣りなどではよく「見切る」という言い方をしますが、ルアー釣りの場合ある方法がダメなのをいかに見切って次の方法を試せるかが釣果に直結するのでとても重要なことなのですね。

特に一匹釣ってしまった後は、どうしてもその釣り方に固執してしまいがちでなかなか次をてめすことができずに時間が経ってしまうことがよくあるものです。

最近自分の釣りで変わったなと思うのは、この見切りが少しずつできるようになってきた気がするところなんです。


しばらくはジグの色、しゃくり方を換えてやってみたものの急に睡魔に襲われた私は、この状態で続けても釣れないから少し休んでリフレッシュしようと、珍しく船が流している最中にキャビンに入って寝ることにしました。

写真提供:Ebb&Flow

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