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2016年5月30日 (月)

ボトムでドン!ドン! 秘境男女群島遠征 その八@サンライズ新海 呼子

秘境の遠征も今日が最後。

帰り道に五時間の走行、夕方七時半の飛行機に乗らなければならないとなればそう長い時間釣りをしているわけにもいきません。

午前四時半、本日も前日と同じく一番乗りで起きあがりデッキに出て早速タイラバでアカハタをキャッチ。
いい一日になりそうじゃあ無いですかあ。

なあんて思ってるところにエンジンが唸りを上げ船長が起きた様子。
エンジンがなれば釣り師もみんな起きてくる、船は間もなく走り始め本日一番目のポイントへ。

船長の作戦によれば、時間の限られた本日は朝まずめ六時半頃までキハダマグロを攻めて、その後一時間ほど走っておきの岩礁に行きそこで最後の勝負をかける、とのことでした。

上がってくる太陽を見ながらその作戦を聞いて、最後まで頑張るぞ!と自分に喝を入れます。正直言って二日間で二十時間以上の釣りをしている体はもう悲鳴を上げている。

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釣りをしないみなさんは、釣りなんてエサをつけた仕掛けを海に落として魚が食いつくのをのんびり待っているだけ。かかったら電動リールで巻き上げればいいだけ。

なんて思う方もいらっしゃると思うのですが、我々の釣り方は鉛の棒に色を塗ったものや木を削って魚のような彩色をした棒に針をつけ、これを沈めたり投げて浮かせたりして引くことで常に動かしては魚を誘惑して食わせる釣りなので、四六時中釣りの間は筋肉を使いっぱなしの釣りなのです。

老体に鞭打って釣り開始!
昨日キハダをバラして悔しい思いをした私は興味もミヨシ右舷でルアーをキャストします。

海鳥も飛び潮もよく流れていて雰囲気はいいのですがなかなか出ない。
二回目くらいの流しの時反対の左舷でジグをしゃくっていたN氏に大きなアタリが!
一瞬で竿は大きく曲がり上体を後ろにのけぞらせたN氏の姿勢がその魚の大きさを教えてくれましたが一瞬で糸を切られてしまった。

なにしろ、そこは水深が三十メートルほどしか無い馬の背のような底の根があったのでどうしようもありませ。たまたまそちらを見ていたので目にしましたが本当に一瞬の出来事でした。

キャスティングの方は全く魚の気配がなく水しぶきどころか波紋すら起こらない。

まもなく時間になったので船は男女群島を離れて一気におきの岩礁帯へ移動することになりました。

移動時間は約一時間というので、せっかくだからと「エノカフェ」第三弾を走行中の船の上で敢行。

三回目のドリップが終わり船長と私の分が入ったところで丁度ポイントに到着となり、うまいコーヒーを味わってから最後の勝負となりました。

何と言ってもこのポイントは昨年四月に私の自己最大魚カンパチ19.5キロを釣った場所。船長によれば今日もあの時と同じ潮とのことで私以外の皆さんも気合の入り方が違う。


残り時間は二時間半程度、釣りをする時間としては決して長い時間ではありません。
短時間でどれだけ集中して釣ることができるのかが問われる釣りになります。

最初の流しは100メートルから40メートルくらいへの駆け上がり。
ジグを落とすと潮の流れに乗ってどんどん船から遠ざかっていくことから潮の流れの速さが分かります。

300グラムの鉛の塊が真っ直ぐ沈んでいかないのですから、その流れをご想像できるのではないでしょうか。

こういう時は魚の活性が高いのです。
魚がやる気になっている。
やる気のある魚、つまりエサになる魚を襲いたくて仕方ない魚の目の前にジグが落ちれば一発で食ってくるでしょう。


しかしながら、最初の流しは不発に終わり、少しコースを変えて流し直し。
ここもイマイチなので少し移動して違う根を攻めることになりました。

船が最深部から徐々に浅くなる駆け上がりに差し掛かり魚のヒット・ゾーンに入った直後。ヤッシーさんの「ボトムでド〜ン!!!」という叫び声が舟の上に響き渡ります。

まさか!とそちらの方を見たら竿が大きくしなっている。
ご本人はすでに確信しているようですが、周囲の一同はまさか昨日に続いてまたまたあの魚を掛けたのか?と半信半疑の目で様子を伺う。

魚のファイトの様子はどう見ても青物のそれとは違い根魚の重く持ったりしたファイトであることが分かります。
一同、全員が注目する中、しだいにやってくれたか!としだいに興奮状態に突入していきます。

そしてその魚が水面に姿を現した時に興奮は最高潮に達した。

クエだ〜!二日連チャン!信じられない!
と次々と驚きと賞賛の言葉が飛び交います。

釣り上げたヤッシーさんは「ボトムでド〜ン!」と再度叫び天を仰ぎ興奮の絶頂に達したかのようにみえました。

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この方本当に狙ってこのクエを釣っているところがすごい。
少なくともこの時、根魚王以外のジグをシャクっていた者のほとんどがカンパチなどの青物を念頭に釣りをしていたと思われる中、同じようなジグをしゃくりながらもしっかりと海底にへばりついているクエを狙っていた。

船上はしばらく興奮状態が続きましたが、船が流し変えると再び全員が釣りに集中します。

その後一時間ほどはなかなかいい魚の群れに当たらず散発的に釣れるだけでしたが、岩礁の近く、かなりギリギリを流した一流しではちょうどカンパチの群れに当たったらしく、船の後方から順にカンパチの入れ食いになりました。

トップを切って釣り上げたのはマルさん。

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このあと次々にカンパチが上がったため写真など撮っている暇もなく、写真はありませんがほとんどの方がカンパチをキャッチした模様。

しかし、サイズ的にはまだまだ。
もっとデカイのがいるはず。と誰もが次を狙っていました。

しかし、残された時間は三十分を切り、残るところあと数流しとなり、釣り師一同も最後の最後、気合いと集中力を高めて釣りをします。

そしてかなり急峻な駆け上がりの別の根に流し変えた時。
船長から「根掛かりに気をつけてください。ボトムでド〜ン、もあります」とアナウンスが流れる中船が流れていくと、やはりヤッシーさんと同じく船後方で釣っていたマルさんにヒット!

かなりのいいサイズであることは誰の目にも一目で分かるもののどうもファイトの仕方がカンパチではない。
それを見たヤッシーさんは早くも「ボトムでドーン!」と騒ぎ出した。

まさか、あの幻の魚がこんなに短い時間に再び釣れるなんて・・・
と思いながらマルさんのファイトを見ると確かにそのファイトは根魚の重いファイト。
期待しながら見ていると、上がってきました本日二本目のクエ〜!!!!!

サイズは先ほどと同じくらい、今回の釣行で釣れたクエは概ねこのサイズ、5キロくらいといったところか。

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なんという奇跡にも思えるこの釣行!
三日でクエ四匹!
しかもジグで釣り上げている。

まさかの連続で興奮状態になるも、私としては今日はまだチビカンパチ一匹しか釣っていないので、何とか一匹だけでもいいサイズを釣りたい、いや、釣ってやる。絶対釣る!
と気合いを入れて集中します。

船長から、「これが最後の流しになります。」
と制限時間いっぱいを告げられて入った流しでは、なぜ風隊に釣れるという予感が自分の中にあった。

最近こういう感覚が時々ある。
何も根拠はないのだけれども、次は釣れる。という予感のような者が走るのです。

一度目のしゃくりは何もアタラなかったものの諦める気は全く起こらず、むしろ次で釣れる、という確信めいた者が湧き上がってくる。
不思議な感覚なのですが、頭の中に釣れるイメージを沸き起こしながらジグをしゃくっているとドン!!!という手応えが伝わり予測通りのヒットです。

しかも、今回これまでで糸を切られた一発を除いて一番いい感じの重さ。
海底の根に潜られないように素早く糸を巻き上げ、そこを切ってからはググググッ!と引き込むファイトを楽しみます。

右隣で釣りをしているY店長が「食べることを考えるとバレますよ〜」とこっちが忘れていたことを思い起こさせてくれる。なんという不適切なアドバイス。
しかし、この時の自分は落ち着いていた気がします。
「カンパチはサイズの割には引きますからねえ」などと妙に冷静にファイトする魚を分析しながら巻き上げてきました。

まもなく上がってきたのは6キロ程度のカンパチ。
私が今回の遠征で手にした魚の中では最大かも。いや男女群島のワラサはもっと大きかったか?

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いずれにせよ、最後に狙って魚を釣ることができたので大満足。
その心の余裕の裏付けには何と言っても初日に釣り上げたクエの存在があったのでしょう。


写真を撮り終えた船長が「これで終了にします」と釣りの終了を告げ、船は呼子港に向かい五時間のクルーズに入りました。


今回の釣行では船中初と最後の一匹を共に手にすることができ、しかも想像だにしていなかった超高級魚クエを手にできたことは本当に大きな喜びでした。

さらには、釣行数日前までは怪しかった海の状況も、出てみれば三日間ほとんど凪のすばらしい状況、挽きたてコーヒーも楽しむことができたしこんなに楽しい釣行は久しぶりかもしれない。

天候、腕のいい船長、楽しい仲間に感謝しつつ26ノットで突き走る船の上で水平線を眺めていたのでありました。


秘境男女群島遠征  完

写真提供  : サンライズ新海号      

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