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2016年5月26日 (木)

ボトムでドン! 秘境男女群島遠征 その四@サンライズ新海 呼子

ジギングで渋めながらもそこそこの数が釣れている男女群島遠征初日でしたが、キャスティング船であるサンライズ新海号の船長としては、もっとキャスティングもしていただきたかったようだ。

あるポイントでは、「ここはキハダマグロ師の聖地と言われるポイントです。どなたかキャスティングを!」とスピーカーから訴えるも、誰一人としてキャスティングはせず全員がジグをしゃくっているのに業を煮やした船長が自らミヨシでキャストする、などというシーンなどもあり、我々のグループがその場で釣れそうな、あるいは誰かが釣れるとそちらの釣法になびく傾向があるということを示していたのでありました。

船のお客さんの中にはキャスティングしかやらない、というグループもあるらしく、一度の釣行でキハダマグロを二回バラシたのみで島を去るということもあったとか。

我々一同はその様なこだわりやストイックな釣りはしない方ばかりなので、あるいは言い方を変えると臨機応変、オールマイティに釣りを楽しむといってもよいのかもしれません。

そんな中でもとりわけオールマイティなのが根魚王とヤッシーさん。
今回はクエを狙って泳がせ釣りの道具も持ってきていました。

泳がせ釣りというのは、餌にするムロアジをまず釣り上げて、これをエサに重いおもりで海底まで生きたままのムロアジを落とし、海底付近を泳がせることで根の陰に潜む大物クエを釣ろうという釣り方なのです。

ルアー釣りをするときの潮の流れに対する船の流し方とこの泳がせ釣りでの流し方は異なるものの、敢えてルアー船でも泳がせ釣りでクエ狙いをするというあたりが根魚王の名に恥じない心意気なのでありました。

この日も残り三時間を切ったあたりでクエもいるポイントを流すことになりました。
クエ狙いの二人は船の最後尾で船長から仕掛けを落とすタイミングを知らされるまで、大きな針先に生きたムロアジをつけて生簀で泳がせてそのタイミングを待ちます。

他の方々はそんな姿をチラ見しながら青物狙いでジギングをしていました。

私も同様にミヨシでセコセコとでジギングをして青物を狙います。
ポイントは水深100メートルほどから30メートルまで一気に浅くなる水中の断崖絶壁。それもさらに細かくゴツゴツと岩の隙間やら尖った岩などがあるので、うっかりジグをそこに落としたときにきを抜くと、たちまちジグは岩に取られてしまい根がかりとなるのです。

船長から「根がかりに要注意です」というアナウンスを聞きながら、「ああ、やっちまった!根がかりしちゃいました」などということが頻発し、その度に船長が操舵室から素早く出てきて根がかりに対処してくれるのですが、その根がかり外しの腕前が素晴らしい。

これはもう無理だろう、と諦めてしまった根がかりを半分くらい、いやそれ以上の確率で外してくださる。

男女群島周辺の海底は島の形の延長線の様な地形で形成されているため、極めて複雑かつ急峻な水中の山や穴だらけであり、だからこそ魚たちはそこに安全に身を隠すことができたり、水中の崖に沿って回遊したりするので良い釣り場となっているわけなのですが、常にその釣りは根がかりとの戦いでもあります。

Dsc03422b                                            海底の地形もこんな感じ   

 

あまりに根のきついポイントを流すと、釣り師の中には「根がかりで一本が数千円もするルアーを失くし、Y店頭の次なる売り上げに貢献する様な場所を船長に頼んで流してもらっているのではないか?」などと冗談を言う方もおり、笑いを誘うのですが、これに答えて船長の方も「この根がかりは切るのか回収するのか店長とアイコンタクトで決めています」と冗談を言うものだから大笑い!しかし笑いながらも本当にコントロールして根がかり外しをしているのではと思えるほど、困難な状況でも諦めずに外してくださるのでした。

そのような根がかりの恐怖と戦いながら流していたあるポイント。
船長から「泳がせの方落としてください!」とクエのポイントを知らせるアナウンスがあり、他人事と聞き流しながらもジグをそこまで落として私でしたが、ジグが海底に着いた瞬間、ズン!!!という衝撃を手元に感じた。

素早く竿を大きくあおり糸を巻き始めるとズシリと重い。
根がかりか?と一瞬思ったが重いながら糸が巻けるのでどんどん巻き上げます。
どうやら魚のようなので、「ヒット〜!」と声をあげ大きくしなった竿を必死であおりながらどんどん糸を巻きます。

竿のしなりの割には魚が引かないのを見た船長、「ひょっとしてクエかも」と嬉しいことを言ってくれるじゃあないですか。
しかし、これまでこのような引かない魚を釣り上げて来たとき、結果的には落胆する経験の方が多い私は半信半疑。

しかし50メートルほど糸を巻き残り30メートルくらいになったあたりで魚が暴れてグイグイ引くのを手に感じたときには、根魚の引きに違いない、しかもデカイ。ということはクエか!と思えるようになるとテンションはグングン上がり、やがてこれはクエに違いないとまで思えるようになってきた。

残り10メートルを切る頃には顔はもうだらしないくらい緩みきっていたに違いない、やがてリーダーまで巻き取られディープ・ブルーの海の奥に魚がぼんやりと見えてきた。

クエだクエだ!という誰かの声に覗き込んでみると、明らかに巨大な根魚の形、さらに糸を巻くと膨脹しきってしまった浮き袋を口からはみ出したクエの姿が!

思わず「やったーっ!!!船長この魚だけは絶対にバラさずに取り込んでください」と懇願していた。

魚がタモに入った瞬間思わず悲鳴のような声をあげて、さらに魚が甲板に取り上げられたら一人バカはしゃぎ。
周囲の一同もびっくりした様子で次々と魚を見に来る。

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大きな口に長いジグをかけた姿を見ながら、しばらくは夢を見ているようでしたが次第に実感が湧いてきて喜びも本当のモノになっていきます。

写真を撮っていただいた後、船長は丁寧にクエを船尾のクーラー・ボックス方面に運びながら叫びました。「みなさ〜ん!今夜のおかずはハガツオからクエ鍋に変更されました〜!!!!!」と、一同「おおおお〜!!!!!」と喜びの声をあげると、冗談とはわかっていながらも胸中は穏やかではなくなったのですが、それでも顔は緩みっぱなし。

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クエなんていう魚は泳がせでないと釣れないモノとし自分の狙える魚ではないとハナから諦めており夢にすら見ていなかったのがこういう形で現実になるとは・・・

あまりの不意の出来事に当惑しつつもこれまで釣りをしていて味わったことのない喜びが込み上げてきたのでした。

誰かに「どんなアタリだったの?」と聞かれたので「ボトムに落とした瞬間ドン!ときました」と答えたら「ボトムでドン!」ですね、という声が飛び、次の流しからは船長の指示も「ボトムでドン!もありますので気をつけてください」となって行ったのでした。

時刻は午後五時を回ると夕まずめ時を迎え、時々海鳥が騒ぎ始めてキハダマグロの存在を知らせてくれるようになったので、キャスティングでキハダマグロ、ジギングで他の青物を狙う釣りになりました。

クエを釣り上げちょっとしたカタルシスに陥った私は気持ちを整えようとキハダのキャスティングをして気分転換をしていました。

キハダマグロの回遊するポイントを流しながら時折キハダらしき魚影が見えたりする中、ひょっとすると今度はキハダも掛かるかも、などと都合のいい想像をしながらキャストに打ち込むのですが、他の一同はほぼ全員ジグをしゃくる釣りに勤しんでいました。恐らくはクエを狙っていたに違いありません。私だってその立場ならそうするからです。

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東京湾でこんなサイズのを釣ったら記録モノなのではないか、というくらい立派なモノでしたが太っ腹のN氏、私が孫のお食い初めにタイを釣りたいと話していたのを知り気前よく私にくださった。

こういう気持ちの配慮はとても嬉しいじゃあないですか。クエを釣り上げて少々天狗になりかけていた私にご慈悲をくださるなんてまるで神様のようではないですか。

さらに夕まずめ、魚の活性が上がったのか六時を回ると根魚王とY店長のワラサのダブルヒット。

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さらには、神となったN氏のワラサ、そしてこの日最後の締めもN氏のカンパチとなり遠征初日の釣りは終了となり、停泊地に向かい船は走り始めたのでありました。

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しかし、遠征はまだ初日。
この後二日目三日目とドラマが次々と起こるのでありました。

写真提供  : サンライズ新海号      
                  Ebb&Flow

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