秘境にてコーヒー豆をゴリゴリ 秘境男女群島遠征 その七@サンライズ新海 呼子
今回の男女群島遠征には釣り以外のお楽しみも持って行きました。
GW前後から勝手に一人で盛り上がっていたコーヒー豆の自家焙煎のテンションをそのままに、自家焙煎したコーヒー豆とミルを船に持ち込んで、誰もまだやったことのないであろう、秘境男女群島での挽きたてコーヒーの極上の味わいを楽しんでしまおうというわけです。
実はこの計画は来月予定している沖縄の離島遠征時にやりましょうよ、と昨年末鹿島にワラサ釣行をご一緒したコーヒー好きのオサムシくんから提案があったので用意していたところ、急遽この遠征が決まったので一度予行演習をしておこうという意味もあって持ち込むこことになったのでした。
今回用意したのは私にとっての定番、苦味の切れるコロンビア・エスメラルダ中深煎りと少し酸っぱめのエチオピア・イルガチャフェの中煎りのに種類です。
この日の夕食をお腹いっぱい食べて気分が良くなったので、「コーヒー飲みたい人〜?」と声をかけたらほぼ全員が手を挙げたので、ではいっちょうやりましょうか、ということになりました。
船の上でコーヒーを入れる時の最大の難点は揺れであります。
挽いた豆をドリップに神に入れるにしてもコーヒーのお湯を注ぐにしても、常に揺れているので狙いが定まりにくいし、実際にやってみたら他にも不都合は色々起こるのではないかと予測されます。
今回用意した器具で失敗だたのはドリップの器ドリッパー、通常はプラスティック製だったり陶器だったりするのですが、今回は携帯性を優先して登山用のワイヤーをコイル状にして作ったドリップを持ってきたのですが、これが揺れる船の上では形状からドリッパー自体がバネのようにフワフワと揺れるので、お湯を注いでいる時に何時コーヒーペーパーがドリッパーからズレてしまうか不安定で、一度は失敗してお湯が入りすぎた瞬間ペーパーが折れ曲がって豆がサーバー代わりのこれまた登山用ヤカンに落ちてしまうという失敗がありました。
ドリッパーとペーパーのサイズがピッタリ合わななかったのも課題
やはり山用品はどっしりと動かない山の上で使うように設計されているので、揺れが基本の船の上には合わないことが判明。
沸き立つ芳醇な香りと泡立ちに一同から声が上がる
しかし、次回にプラスチックのドリッパーを使うとなると、サーバーに置く円盤状の受け口が登山用ヤカンの口径よりも小さいと思われるので、サーバー用の器も何か探さなくてはならないことに。
そんなこんなしながらもこの夜はエチオピア・イルガチャフェを入れたのですが、
実はすでに男女群島に向かう初日の朝の走行中、海が凪いでいて揺れが少ないので試していた。
コーヒーミルとコーヒー豆を取り出した私を見て、船長もこの船にこれを持ち込んだのは私が最初、と太鼓判を押してくださった。
この船に最初という事になれば、男女群島のオフショア・フィッシング船は他にあまり見ないのでおそらく男女群島で自家焙煎コーヒーを挽いた男世界で一番乗りなのではないかという声も上がり、これはギネス登録でもするか?と冗談まで飛び出す中道中の船の上でのカフェタイムがあったのでした。
この時の豆は苦味の切れるコロンビア・エスメラルダ。
例によってコーヒーの焙煎だの湯温の話だののウンチクを語りながらコーヒーを挽いていけば、たちまちキャビンはコーヒーの香ばしい香りに包まれます。
船長に豆を一粒渡してかじってみてください、というと一口かじって「うまい!」と言ったものだから、他のメンバーも俺も、私もと豆をぽりぽり。
なんだか妙な展開になっていったのでありますが、第一弾の三人前を入れてみなさんに手渡せば、一口飲んでうまい!の声が発せられ、「コンビニのコーヒーで十分美味しいと思っていたのに」、とか「もうコンビニのコーヒーは飲めない」などという声が聞かれ、ああ、コンビニのコーヒーは豆のコーヒーの味の一つの基準になる程定着しているのだなあと、妙なところに感心したりして。
さて、今夜入れたエチオピアの方はといえば、少々味にばらつきは出てしまったものの概ね適度な酸味に苦味、コクも加わりなかなか上質なコーヒーに仕上がりましたよ。
船の周りは漆黒の闇、風もなく闇の中から波が船に当たるポチャン、ポチャンという音を聞きながら、澄んだ空気とともに味わうコーヒーの味は格別のものがありました。
これをもって、わたくしは世界初の男女群島でコーヒー豆を挽いてコーヒーを入れた男と認定されたのであります。
生まれてこのかた世界一になった事はまだなかったので(普通は無い)、くだらないと思いながらもなかなか感慨深いものがありましたよ。
私のこの出張本格コーヒー店は「エノカフェ」と名乗る事にし、今後日本近海の孤島や離島及び横浜方面の釣具店フロアーなどへの展開を目論んでおります。
磯釣りをしている釣り師向けに一杯二千円くらいで販売してはどうか?とか、いっその事船の上ではなく島に上陸して磯で店を開いてはどうか?などという斬新なビジネスプランをいただきましたが、検討させていただくことで進めることにいたしましょう。
とりあえず次回の「エノカフェ」は沖縄離島近海の寄せ宮丸船上にて開催されます。
次回も二品種程度の豆をご用意する予定ですので参加の皆様はお楽しみに。
そうで無い方は、必ずやどこかで開催いたしますので気を長〜くしてお待ちくださいませ。
写真提供 : サンライズ新海号
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