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2016年6月15日 (水)

最後の爆発! 沖縄離島遠征2016 その九@第5寄宮丸

最終日の朝一、船長が船を走らせたのは昨日大爆発したあのポイントでした。

昨日GTを釣った一同、とりわけ二本釣ってしまった釣り師はまだGTの顔を見ていない方に釣り座を開けて根魚コーナーでタイラバ及びライトジギングです。

私もこちらの根魚コーナーでジギングをします。
始めて早々ヒット。大して大きくはなさそうなのですがライトタックルなので引き味が楽しめます。上がってきたのはカイワリというアジ科のお魚。これで今回アジ科のお魚四目を釣り上げました。
こうなれば後一目なにかを釣って五目達成でグランドスラムだ!と意気込むのでありました。

船の先端、ミヨシでキャスティングを繰り返しているのは昨日すごく、すご〜く悔しかったであろうジギング王。
GTが釣れるまで投げ続ける、といった形相でキャストを続けている。

最初の一流し、GTの期待は高かったものの出ることなく二流し目に。
すると船の後方に別の船がが現れた。
「三号艇ですよ」とユーキ君。
どうやら寄宮丸の三号艇が昨夜の情報を聞きつけて来たらしい。

しばらくその船の様子を見ていたら、船が泊まっているように感じられた。
「あれ?ファイト中かな?」「でも竿持っている一見えませんねえ」と一の姿が豆粒くらいの距離なのでよく分からない。

この流しを終えた我が五号艇が三号艇に近づいていくと、やはりGTが上がっていたようでちょうど写真を撮ってリリースするところだった。
船長がすぐ横を流したので、隣の船に向かって全員で拍手と歓声で祝う。
向こうの船からもそれに答えてみんなが手を振っていた。
お互い知らぬもの同士だがGTを狙う気持ち、辛さ、喜びは共有できるのだなあと感じた。

「移動します」という船長の一声で船は大移動することに。
小一時間走るというのでベッドに横たわりウトウトする。

やがてエンジン音が下がるのに目が覚めると波しぶきの向こうに小さな岩礁帯が見えた。


鳥島という島らしい。
この島は米軍の射爆場で普段は一般の船が近づくことが禁止されているが週末だけ解放されるとのこと。
当然釣り師は入れないので魚は濃いと思われるのだが、不自然な島の岩礁を見ると複雑な気持ちにさせられる。

私が中学生の頃までは沖縄はアメリカだった。正確にはアメリカ軍の占領下にあった。沖縄に行くにはパスポートが要り通貨はドルだった。

当然のことながら身近に沖縄に行ったことのあるものはいなかったし、沖縄がどこにあるのかも正直言ってよくわかっていないバカ中学生だった。

それが翌年日本に変換されると、南沙織さんという沖縄出身の可愛くて綺麗な歌手が登場すると沖縄=南沙織さん、となった。

彼女はあまり日本語が上手ではなかったので沖縄の人たちはみんな日本語が話せないのだとおもたりもした。沖縄についての情報はその程度のものしかなかったのだ。

数年すると沖縄に旅行する若者が増えたが大学時代に知り合った青年は沖縄に旅行に行ったら沖縄の若者に取り囲まれて殴られたという話を聞いた。本土、本土人に対する沖縄の人たちの怒りがそこにはあった。
殴られた本人も沖縄の若者を責めることはしなかった。被害者は彼らだったからだ。

そんな思い出の沖縄に、今釣りを目的にお気楽に旅に来る自分を思うと情けなくなりもするのだが、あれから40年以上経って沖縄も平和になり経済的にも発展して良くなっているのだろうか?となんとなく思っていたのだが、この鳥島の哀れな姿を見たらそんな気持ちはどこかに吹っ飛んで行ってしまった。

今、平和に沖縄の海で釣りができるのも沖縄の犠牲の上にあるのだと思うと心苦しいのでありました。

沖縄の歴史は戦後何も変わっていないのだなあという悲しい気持ちにさせられた。
しかし同船の釣り師たちにこんな昔の話をしても仕方ないので黙って釣りをする。
船長は私と同世代なので一度ゆっくり酒でも飲みながら昔の話を聞いてみたいと思った。そこにはリアルな戦後の沖縄の歴史があるに違いない。


こういう政治的な話を釣りブログに書くことに違和感を感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、僕らはいつ、どこで何をしていても、どんなに楽しく遊んでいる時でも歴史や政治の下にあるのだということを知ってほしい。
そこから逃げることはできないし無視することをしてはいけないと思うのです。

平和でなければ釣りをして遊ぶことなどできないのだから、釣り師はそれを守る努力をする義務があるのではないかとも思うのでありました。


8時半過ぎ釣り開始。
流し始めて間もなくジギング王に待望のヒット!
このヒットにはジギング王本人はもとより昨夜ジギング王の釣ったスマガツオを食べた一同はみなホッとしたに違いない。

Img_4781b


普段ならGTのヒットといえば船上は緊張した空気が走るのもなのだが妙にみんなの表情が優しい。

魚はなかなかのサイズらしく激しく走り始め船はアシストして魚の方向に走り始める。ビデオカメラを持ったハット君がジギング王のファイトを撮影し他の一同もそれを囲んでニコニコしている。
こんなに和やかなファイトシーンも初めてだ。楽しい。
まるでジギング王の釣り番組のロケに来ているみたい。

Img_4779b


五分ほどのファイトでGTは船に寄ってきた。
と、他人おファイトには淡白な表現をするが、五分間全力でファイトすることの辛さは昨日思い知らされている。
船に魚が持ち上げられた時のジギング王の安堵の表情が痛いほどわかる。私も少しずつではあるが釣りの経験を積むことで他の釣り人を気持ちを共有することができるようになってきたことは嬉しい。

Img_4795b


大きな魚体を記念撮影をして重さを測ったら30キロちょうどだった。
昨日自分の釣った魚が本当に40キロ弱もあったのかどうかが不安になるくらいこの魚も大きかった。

Img_4801b


リリースしたらすぐに釣り再開。
残る時間はおよそ六時間。

まだまだ時間はある。
鳥島を見ながらGT組はキャストを続けます。

Imgp7547b


私はアカジン狙い。
ところが、鳥島周辺の根魚はひょっとすると米軍の劣化ウラン弾などの使用で放射能汚染されている可能性もある、と聞かされて根魚がダメなら青物へと方針転換しました。

Imgp7548b                                       毎回形が変わっているという鳥島                                              

それからおよそ三時間、島の周辺を離れたり近づいたりしながら何度も流し直して攻めますがGTは不発。

青物コーナーの私はなんとジグでカスミアジを釣り上げてグランドスラム達成!
ギンガメアジ、オニヒラアジ、ロウニンアジ、カイワリ、カスミアジの五目であります。
美しいカスミアジのコバルト色に輝く魚体に見とれたのでありました。

Img_4810b


午後一時頃、「パヤオをやって帰ろうか」という船長の提案に乗り、一時間かけて走りパヤオ(漁礁)へ移動。

ここでの狙いはマグロです。
最後にでっかいマグロを釣ってお土産に持って帰ろうと目論んだ私は小さめのポッパーを投げることにしました。

一流し目からジギングの人たちは入れ食い。
小さなキメジ(キハダマグロの子供)やカツオが次々と上がってきます。

私のポッパーにも一度だけトン!というあたりがあったのですが魚はかからずじまい。

ふた流し目には糸が絡んでしまって投げられなくなった。ちょうどそこにヨッシーさんのヒット!「おおきいですよ!」とY店長が見ている。

Img_4811b

確かに竿をいい感じで曲がり魚の大きさが想像できる。
キハダだねと誰かが言った。ミヨシを右に左に移動しながらファイトして数分後に上がってきたのは16キロのキハダマグロ。

Img_4820b


あちゃあ!あれが釣りたかったのに。
どうやら食べることを考えて釣りをすると簡単には釣れないようで。

それにしても今回のヨッシーさん、GT二匹にキハダマグロ、その他大数。凄かった。

キャストを諦めジギングを始めた私は、ここでも大物を狙って思いジグを200メートル以上沈めて釣るというのをひとりだけやっていました。
この釣り方だとメバチマグロやビンチョウの大きいのが来るとY店長にさやかれていたのです。

このために持って行った太めのジギング竿でひとりだけヒーヒー言いながら思いジグをまいたり落としたり。

二度ほど回収中にトン!と当たったと思ったら針に海藻が付いてきた。
どうやら針がパヤオに当たったらしくお魚ちゃんではありませんでした。

最後に、今回の釣行ではあまり運がなかったウッチーさんがいい型のメバチマグロをヒット。こういう場所できっちりと釣るところはさすがだなあ。やる時はやります!という感じ。
食いしん坊の私なら絶対キープというところなのですが、心やさしいウッチーさんはリリースしてあげました。ただ、Y店長がカメラを取りに行っている間にリリースしてしまったので勇士の写真は無し。

時計は早くも午後の三時を回り船は帰港することになりました。
キャビンに入り帰りのに自宅などしながら、撮った写真の交換をしたりと、楽しかった遠征の終わりゆくのを惜しみながら時間を過ごします。

今回の遠征は本当にドラマチックでした。
前回男女群島の時のクエといい、今回のGT同時5キャッチといいこのところドラマチックな遠征が二度も続いています。
もうこれで釣り運を使い切っちゃったんじゃないの?なんて意地悪を言う人もいますけれど、今年はまだまだ半年残っている。

次は一体どんなドラマが待ち受けているのか、期待に胸を膨らませるのでありました。

港について三日ぶりに陸に上がった途端、全身が重く感じ疲労感に襲われました。
これまで、遠征の疲れが出るのは三日後くらいというのが多かったので自分でもびっくり。どうやら今回は瞬間的に全身の筋肉を使ったので普段とは違う疲れ方をしたようでした。

港では知らないおじさんに、昨日釣ったのはあんたらかい?と話しかけられました。
すでに昨日の快挙は港に知れ渡っている様子で、なんとなく鼻高々な気分にさせられたのでした。

空港では飛行機を待ちながら全員で食事と乾杯。
祭りの後の寂しさのようなものを感じながらの食事でしたが、話題は昨日の爆発のことで未だに盛り上がっていました。
短い三日間なのに本当にいろいろなことがあったなあ。
こういう時間を共有できる釣り仲間の感謝、感謝。

一足早い便で関西に向かうポメリンとは再会を約束し固い握手で別れました。

来る直前まではお天気と波の心配ばかりしていたのに、終わってみれば記録的な釣果の遠征となった今回の沖縄離島遠征。
本当に楽しい遠征になりました。ツグミ船長、ユーキ君、同行の皆さん、遠征をプロデュースしてくれたY店長、皆さん本当にありがとうございました。

いい仲間がいて、いいスタッフがいて、楽しい遠征ができて本当に自分は幸せ者だなあと感謝しながら疲れた体を引きずり飛行機に乗り込んだのでありました。

写真提供 : プロショップ Ebb&Flow

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