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2016年6月 9日 (木)

沖縄離島遠征2016 その三@第5寄宮丸

船の速度が落ちた時の小さな衝撃で目をさますと窓の外は灰色に染まっていました。
どうやら雨が降っている様子です。

天気予報では今日の午後沖縄本島周辺を低気圧を伴った前線が通過することになっていたので、どうやらその真っ只中に我々はいるらしかったのです。

外に出てみるとぼんやり霞んで見える小さな島があるだけで水平線は雲に馴染んでしまい分からない。

雨はさほどの降りではないけれど風が強く、風を正面に受けて釣りをするジギングは少々つらかったので、GTを狙ってキャスティングをしてみることにしました。

ルアーはポッパー。
波が高めでポイントの水深も比較的深いのでアピールが強い方が良いとプロショップ・エブ・フロのY店長のアドバイスを聞いてつけたのは、昨年、人生初GTを釣り上げたのと同じカーペンター社製のシー・フロッグというポッパー。

波も朝よりは高くなっている様子でキャストしたルアーが波の向こう側に消えては見え消えてはまた見えというのを繰り返しながら船に近づいてくるのを見ながら、釣れないかなあと言葉を吐きながら思う頭の中は朝一のハット君のファイト・シーン。

あんなの来ないかなあ。でも、来たら困っちゃうかもなあ。などと要らぬことばかり考えて集中しないものだから魚が来るわけがない。

少しずつ流すコースを変えながらポイントを広く探っていくもののGTちゃんの反応は全くなく、雨はしだいに強くなっていきやがて土砂降りになってしまいました。



雨具は着ているものの遮蔽物の全くない大海原のど真ん中の船の上、あっという間に雨具はビショビショ、手入れの行き届いていないゴアテクスは撥水効果もほとんどなく、次第にTシャツやパンツが湿っていくのを感じつつも、ここまで濡れちまったらもう同じだ、と開き直って釣りを続けるから釣り師というのは頭が悪い。

午後四時過ぎに着いたこの海域で投げることおよそ二時間、つまり雨の中で二時間の修行を行ってみたものの何の成果もないのでこの日の釣りは一旦ここで終了ということになり船は今夜の投錨地粟国島(あぐにじま)に向かいました。

Img_4539b



小さな島の一番高い断崖絶壁の真下の浅瀬に投錨して船が固定されると、そこはちょうど風裏で先ほどまでの風波は嘘のように静まり、波音も聞こえない静かな海でした。

以前小雨ながら降り続く雨の中、クルーのユーキ君が独楽のように動き回りテキパキと夕食の支度をしていくのを見ながらオリオンビールで乾杯。

雨は降っているもののさすがは沖縄上半身裸でも寒くなくちょうど良いくらいの気温でビールもうまい。
雨に洗われたおかげで髪の塩も流れ落ちてサラサラと気持ちよく海風にあたり闇に包まれた海を見ながら一日を振り返るのもなかなか良いもので、日常の生活の中で今日一日をじっくり振り返ることなどないよなあ、などと思いながらも飲み物はビールから早くもワインに変わり、体と脳みそは早くもアルコールで心地よく麻痺し始めているのでありました。

やがて夕食が用意され、デッキの屋根の下でテーブルを囲み船上のディナーです。
一日の釣果を語りながら美味しい食事に舌鼓を打つ、と書きたいところなのですが初日の釣果は大したものはなかったしまだ今日の釣りは終わっていない。

そう、むしろ今日の釣りの本番はこれから、夜船の集魚灯に集まる魚の入れ食いを楽しめることこそがこの沖縄離島船中泊の醍醐味の一つなのであります。

一昨年の初遠征では二日目の晩、深夜十二時過ぎまでツミビト氏と二人土砂降りの中を釣り続け10キロオーバーのイソマグロを釣り上げたという経験もあり、夕食後の夜釣りこそ、この遠征の大きな楽しみの一つだったのです。

天気予報では今降っている雨は午後九時には上がるということなので、コーヒーを入れて酔いすぎた体を少し下に修正して時が来るのを待ちました。

小雨がおさまりきらないというのに船の周りでトビウオが何かに追われて飛び始めると、何人かの釣り師が船尾に網を持って立ち飛んできたトビウオをすくい始めました。

そのうちY店長が一番にジギングを始めるとまもなくヒット!
ほぼ同時にオサムシくんにもヒット!

なかなかの型の魚らしくヒョウ!と声を上げながらやりとりしているのを見ていたら、Y店長には良い型のギンガメアジがオサムシくんはイソマグロが上げた。

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そろそろやってみるかな、と見ていたらさらにY店長はギンガメアジ、今度はヨッシーさんもイソマグロと二人でまるで釣り分けているように釣り上げた。

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Y店長、昼間はおおむね船の中で寝ているのに夜になると活性が上がる。
どうもこの方の前世は夜行性動物の類だったようにしか思えません。

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しかし、そんな姿を見ていると私とてジッとして入らなくなり小雨の暗闇の中上半身裸で竿を船べりから出してジグをしゃくり始めました。 しかし竿を手に釣りを始めてると横で見ていたほど簡単に魚はかかってくれないものです。

そんな私をあざ笑うかのようにヨッシーさんが今度はギンガメアジを釣ったところで少しアタリが遠のきパタリと釣れなくなる。

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こういう時は魚の群れが移動していなくなってしまったというパターンと、さらにもっと大きな魚が来たので怯えて食わないという考察が成立するのですが、欲深い釣り師は都合よく後者の説を選択し釣り続ける。

再び雨脚が強まったので一旦中止して雨が上がるまでは一杯飲みながら釣り談義に花を咲かせ、一度雨があげれば釣りの再開、という贅沢な遊びが出来るのも船中泊ならでは。

とにかく寝る、食う以外の時間は好きなだけ釣りが出来るのだから、釣り師にとっては夢の時間を過ごすことができる。


釣り師のあなたは今日一日何をして過ごしましたか?
通勤ラッシュ、仕事、打ち合わせ、接待、何かに悩み、何かに怯え、何かに苦しみ、何かに追われ。

そういったすべてのことから解放され、好きな釣りだけをしていれば良い、他に何も考えることもする必要もない。そんな時間を持ちたいと思ったならば、あなたは船中泊の遠征に行きましょう。

確かにお金はかかります。

しかし、お金では買えない時間と経験がそこにはあります。



などど、説教めいたことを言っているうちに雨は上がり、午後十時を過ぎたというのに釣りの再開。
またまたヨッシーさんがギンガメアジを上げます。


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午後十時半を回ったあたりで今度は私にも運が回ってきたらしくイソマグロ、ギンガメアジ、オニヒラアジ(通称カッポレ)などをコンスタントに釣り上げ大興奮。

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闇に向かって延びる釣り糸が魚に引き出されて見えなくなる様はなかなかミステリアスかつエキサイティングなものです。

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いったいどんな大きさの、どんな魚が、と想像しながら魚とやりとりするだけでワクワク、ドキドキ、おもわず歓喜の声を上げてしまうほどです。

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写真の顔の目がだんだん危なくなっていくのがお分かりでしょうか

午前零時を回って釣り上げたオニヒラアジを最後にアタリが遠のいたので、私は寝ることにし歯を磨いてベッドにもぐりこみました。
キャビンの中はツミビト氏曰く「ペンギン小屋」というほど冷房が効いており毛布をかけて心地よい暖かさ。

ベッドに横たわると背中に左右への揺れを感じ自分が船の上にいることを思い出させてくれました。

目を閉じると窓の外から漏れ聞こえてくる興奮する釣り師たちの子供のような歓声を耳に感じながらも意識はすぐに深く沈んで消えてゆくのでした。

写真提供 : プロショップ Ebb&Flow

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