種子島遠征2016 その二@LIFE Fishing Guide service
種子島2016遠征釣行。
凪の種子島沖合にライフ・フィッシング・ガイド・サービスさんの船が止まると、私は大きなポッパーをつけたキャスティングタックルを手にミヨシに向かいました。
潮がいい感じに流れているのがシロートの私にもわかったので、ここは魚が出る。と感じたのです。
こういう良さそうな場所でGTをコソコソっと狙って、あとは高級食魚のハタ関係を本命に狙っていこうというのが今回の種子島釣行での私の作戦。
とりあえずはコソコソの方からスタートです。
コソコソといってもミヨシに立ってデッカイしかもピンク色のポッパーを大きな水しぶきを上げながら引いては投げ、引いては投げというのを繰り返すので、目立つことこの上ない。
そんなヨコシマな私の目論見をあざ笑うかのように、開始早々根魚に集中していた昆虫大好きさんの竿が曲がった。
上がってきたのは小ぶりのニジハタでしたが、この一匹は早くも私の弱い心にボディーブローをかませてくれた。
二、三流ししたところでGTの反応がないと、早くもキャスティングを諦めて本命根魚作戦に転向し、キャスティング方向とは船の反対側にジグを落とす根魚コーナーへ移動して、海底付近をジグでネチネチ探ります。
ところがその直後、さっきまで私の投げていたミヨシでヒット!ヒット!また出た!と大騒ぎになりました。
GTじゃない!キハダキハダ!と叫ぶ声を耳を大きくして聞いていたら、さほどサイズは大きくない模様ながら、投げればヒットするという感じでキメジと言われるキハダマグロの子供が次々ヒットしている。
最初にキャッチしたのは上州親分とN氏改めロケット大好きさんのダブルヒット。
船底で寝ていたと思っていたY店長もいつの間にか投げていてヒットしている様子。
船上は「キハダ祭りだあ!」と一気に盛り上がるものの、セコイ私は30キロ以下のキハダには興味はない、と偉そうに根魚をネチネチしながら狂騒に耳を傾けていた。
ジギング王にさっきまで根魚コーナーにいたはずの昆虫大好きさんもいつの間にかキメジをヒットさせている。
ロケット大好きさんは何匹かけてるのかわからない。
この時根魚コーナーでネチネチしていたのは私と根魚王。
私はともかく根漁王は本物の根魚専門家なのでキメジくらいで心が揺らぐことはないのでしょうが、私の心はしだいにあっちに戻ろうかどうしようかとフラフラ揺れている。
ああ!、またまたキハダヒット!もう要らない、バレろ!などという声も上がり、相模湾あたりのキハダキャスティング船の方々が聞いたら激怒するのではないかと思われるほどの贅沢な釣りが繰り広げられていました。
あああ、またキハダかよ!と言いながらファイトを始めた上州親分K氏、ファイトしていくうちになんだか引き方が違うと言いだした。
なんだかよく引きますよ、このキメジ何て言っていたと思ったら、突然「あ!GTだ!」
と叫んだ。
どうやらキハダに混じってGTもいたらしい。
キハダだと思っていた上州親分はかなりお気楽に且つ大雑把にファイトしていたらしいのですがGTだと分かって表情も豹変し一気にマジ顔に変わります。
GTらしい見る方も手に汗握るファイトというのが展開することもなく、比較的あっけなくGTは上がってしまい、釣ったご本人も釣られた方のGTも何か不本意な空気が漂っている。
誰かが「キハダの外道でGTですか!」と声をあげたら一同爆笑。
いいのか!こんなに簡単にGTが釣れちゃって!
釣りを開始して一時間もたたないのに。
でも、釣れる時はこんなものだ、ということも最近分かるようになってきた。
写真を撮ってリリースするとキハダ祭りも一段落し、やや平静な船に戻ると今度は根魚王の出番です。
ここ種子島でしか食べられないバラハタというハタを釣り上げていく。
このお魚一月半ほど前に「築地の市場に毒魚が並んでいた」と新聞に載り一時的に騒がれたお魚ちゃんなんですが、沖縄方面に住むバラハタは餌の食物連鎖の関係で、サンゴに含まれる「シガテラ」という毒が魚の体内に凝縮され、食べると毒にあたることもあるという魚で、全てが毒を持っているわけではないものの見分けがつきにくいことから農水省的には流通禁止としているらしいお魚なんですね。
ところが、ここ種子島にはシガテラを持つサンゴが生息しないので、ここのバラハタは食べても毒にあたることがないんです。
バラハタ自体は大変美味しいハタ科の根魚なので昨年の釣行時には私も数匹持ち帰り様々なお料理で美味しくいただいた経験もあるので、今年も是非これを狙って持ち帰り地元の中華料理店でパーティでもやろうと目論んでいるほどのものなのです。
すると、再びミヨシでヒット!の声が上がり一同注目。
ロケット大好きさんに何かいいのがかかっている様子、でもマグロでもGTでもないみたい。
時折ドラグを引き出しながらいいファイトをしている。
ロケットさん絶好調!
船長のタモに入ったのは「ワフー」と呼ばれるサワラの仲間。
大きな口に鋭い歯がぎっしりと並んでいる。
これも写真を撮ってリリース。
盛り上がるミヨシ方面のことなど目もくれないかのように根魚王もほぼ同時に二匹目のバラハタをキャッチ。
「いいなあ、バラハタ」と横目で羨ましながら釣っていると、こちらにもヒット。
海底に落ちてすぐにひったくるようにヒットした魚はぐいぐいと力強く竿を引き込む。
「うふふ、こっちにも来ましたよん」とニヤニヤしながら糸を巻いていくと透明な海の遥か下の方からオレンジ色の魚体がおぼろげに見えてきた。
その輪郭が次第にはっきりしてくると「あれえ?なんか違う」
上がってきたのは顎のところに触覚のようなヒゲが二本あることから通称「オジサン」と呼ばれているお魚。
だいたい日焼けサロンよろしく、上半身裸で釣りをしているところがそもそも釣りをなめている証拠。
こんな奴にいい獲物がかかるわけがない。
がっかりしつつも、まだまだ始まったばかりと釣っていると、またまたヒット。
今度こそ!と思うもなんだか引き方が違う。
なんだろ?とまあまあ良く引くそのお魚ちゃんのファイトをそれなりに楽しみながらも美味しい中華希望!と心の中で叫びながらあげてくると、黄色い魚体に美しいブルーの縦縞が鮮やかに何本か引かれた「ヨツスジフエダイ」というお魚。
綺麗なんだけど、見るだけにしてリリース。
すると、またまたミヨシでロケットさんがヒット!と叫ぶ。
文字通りのロケットスタート!今度は何か?!と一同注目していると今度は大きなハガツオ。
本当に大きくてびっくり!こんな大きなハガツオは見たことない。
晩酌のつまみが手に入った一同はハガツオの大きさに驚きながらも大喜び。
ロケット大好きさん絶好調!
やることなすこと全部ハマっている感じ。
それに引き換え私の方は、う〜ん、なんだか投げるタイミングもしゃくるタイミングも外している感じ。
すると、今度は根魚王の「来た!でかい!」という声が上がり竿が大きく曲がった。
一見して只者ではないサイズと誰もが感じ、根魚王自身もファイトに集中して黙ってしまった。
だれもが大変な魚が上がってくることを予感するようなファイトが始まったのでした。
その三に続く
写真提供 : プロショップ Ebb&Flow
LIFE Fishing Guide Service
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