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2016年7月

2016年7月20日 (水)

コルトレーン ペンシルバニア州立大 ライブ

もう数日過ぎてしまったけれど7月17日はテナー・サックス奏者コルトレーンの命日だった。今年は49回目の命日。来年はちょうど50回忌になる。

亡くなってもう50年というのだから半世紀も前の人なのに、音楽的には、というよりジャズのサックス的には未だにこの人の影響がとても大きくて、数年前に若くして亡くなってしまったやはりサックスの名手だったマイケル・ブレッカーなどを始め現在の一線のサックス奏者のスタイルにまだまだ色濃く影響を与えているところがすごい。

私自身もサックスを吹来始めたのはコルトレーンを聴いて吹きたくなったのが18歳の時。そして数年前にはやはりコルトレーンに憧れてず〜っと欲しかったソプラノサックスも手に入れて吹き始めたと言うこともあり、この方への思い入れは人一倍強いのだ。

そんなコルトレーンの未発表ライブ録音がアナログ盤で発売されるというのをこの4月に聞いて早速予約したのが一周間前に突然送られてきたのを放置してあったので、49回忌に当たる7月17日に聴いてみた。

せっかくなので、暑いけれど窓を閉めてデカイ音で着ちゃおうと気合を入れてオーディオ装置に電気を入れてさあてと箱を開けてみた。

すると、箱を開けてびっくり! なんとこのレコード、ジャケットがない!
厚手のビニールにシールが貼ってあって、その中にむき出しのレコードが入っているだけ。
さらに、レコードの真ん中のところのラベルもない。
さらに、さらに、レコード盤が白地に赤を放射線状に吹きつけたような昔のピクチャー・レコードというようなやつ。通常はミュージシャンの写真をプリントしたりするのだが色だけ、というシロモノ。

Imgp7625

なんだかブートレグ(海賊盤)の雰囲気がプンプンするのだが、唯一の情報源であるビニールに貼られたシールに書かれた内容を見ると

JHON COLTRANE QUARTET 
Live at the Pennsylvania state University,January 19th 1963

SIDE A  1.BYE BYE BLACKBIRD
SIDEB   1.EVERY TIME WE SAY GOODBYE
             2.MR.P.C
             3.MY FAVORITE THINGS

YOUR COPY 151/300. MADE IN THE EU.     SUITABLE 1347

と書かれている。

Imgp7625cb_2

コピー・ナンバーが300枚中の151番目らしい。
ちょうど真ん中を折り返したところの一枚。なんだかどうでもいいことなんだけれど嬉しくなる。

真ん中のラベルのところまでレコードの溝が刻まれているということは録音時間も長いということなので、片面20分強というLPレコードの収録時間からすると30分くらいは入っているのか?


いったいどんな音が出てくるのだろうか?と早速ターンテーブルに乗せてかけてみた。
録音は高音が潰れた帯域の狭いものであまり良くないが、楽器の音はよく捉えられていて本家インパルス・レコードの録音よりもベースの音などはっきり、しっかり聞こえる。

さて肝心の演奏の方なのだけれど、一曲目がBye Bye Blackbirdというのにちょっと驚いた。
と言うのは、この曲、1957年のマイルス盤「Round Midnight」でコルトレーンが演奏していた曲なのだけれども、コルトレーンが自分のクゥアルテットで演奏したものを聴くのは初めてだったからであります。


というよりも、1963年のコルトレーンというと、他のライブ資料など見ても自分のオリジナル曲のモードものを中心に演奏していて、これに時折バラード曲のスタンダードが入るくらいで、ミディアムテンポのスタンダードをこの時期に演奏しているのは珍しい。しかも、片面およそ30分の長時間演奏!

いったいどういうアドリブを取るのだろうか、まさかマイルスの時みたいなソロは取らないよなあ、取るわけないと期待満々で聴いていくと、やはり神様コルトレーン。

すごいソロを展開していく。
通常のコード進行の中に独自の代理コード進行をちりばめながらそれもものすごいテクニックで音を紡いでゆくのは圧巻。

この年のコルトレーン作品は「バラッド」「ジョニー・ハートマンとコルトレーン」などバラッドものが多く、一般的にはコルトレーン不調の年みたいな言われ方を昔は言われていたけれど、そんなことない。

B面の三曲もアトランティック時代の曲ですが、こちらは他でもなんどもライブ演奏などされているお馴染みの曲。
これらの曲もすごい演奏なのだけれど、曲の途中でフェード・アウトしてしまっているところが残念。

多分一曲全部入れると表裏で二曲のレコードになっちゃう、というような都合でもあったのでしょう。コルトレーンのソロ部分は堪能できるものの記録的にはちゃんと全部入れて残していただきたかったなあ。

二枚組になっちゃてもいいから。

というレコードなのですが、これらのサウンドはアトランティック時代に複雑にコードを展開していき開花したコルトレーン・サウンドをさらに進化させているのが良くわかる。

後付けだから言えることなのだけれど、この後のコルトレーンがコード進行に束縛されないスタイルの音楽、モードやフリーに進んで行く一過程であるのが良くわかる貴重な演奏です。

もちろん、そういう理屈を飛び越えて聴いていて聴きごたえのある感動的な演奏なので、久しぶりにじっくり聴くコルトレーンに昔の感動も蘇り、自分のジャズの礎はここにあるんだなあと再確認。

加えて、今自分の演奏しているジャズも、技術的には到底かなわないけれど、せめて雰囲気だけでもこういうサウンドを目指したいものだとあらためて思うのでありました。

来年の50周年までに、少しはコルトレーンに近づくことができるのだろうか。

 

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2016年7月19日 (火)

太刀魚調査船@第一美喜丸  腰越港

以前からお世話になっている江ノ島は腰越港の美喜丸船長がFaceBookで「海の日にタチウオ調査船をやります」と発信していたので行ってみることにしました。

相模湾でのタチウオというのはそんなに釣った記憶もなく、乗り合い戦も東京湾のように毎日出ているわけではないので、釣り物としてはさほどメジャーではないようですが、以前平塚の船長に聞いた話では、かつて相模川の河口堰と宮ヶ瀬ダムがセットで作られる前はよく釣れていたとか。

タチウオというのは濁りのある潮のところに集まるようで、今回も濁った潮が入ったため葉山から佐島あたりで定置網に入ったりしているので行ってみましょう、というお話でした。

美喜丸の船長とは船に乗った回数よりも日頃FaceBookでやりとりする回数のほうが圧倒的に多いので、たまには直接お会いしたいということもあり出かけることにしました。

出かけるに当たってだれか一緒に行かないかなあ?と思っていたところに遠征やシーバスでご一緒する釣り仲間のヨッシーさんがタイミングよくメールをくれたのでお誘いしたら「行きます」とのことで、喜んで釣行前日にソルト・ルアーショップEbb&Flowさんにちょこっとルアーを買い足しに行ったら、今度はKHKさんに二週連続でお会いしたのでまたまた誘ったところ「じゃあ、行きますか」と快諾?してくださった。

一人で行くより仲間といったほうが釣りは断然楽しいので、海の日当日も早起きして出船一時間前に腰越港について岸壁に佇んでいたら、間も無くお二人とも登場した。

さらに車から出てきた方に「enosさん」と声をかけられ、一瞬「誰だっけ?」と思ったら、これまたEbb&Flowで以前お会いして私のブログを読んでくださっているとおっしゃる I さんというお方。

「enosさん、最近なんだかスゴイの釣ってるじゃあありませんかあ」と沖縄のGTと口永良部のイソマグロのことを言ってるらしい。
すっかりいい気分になっているところに、美喜丸の船長が登場したと思ったら開口一番「enosさん、最近スゴイじゃないですかあ」と同じことをおっしゃる。

確かにこの二ヶ月は運が良すぎるくらいいいからもうしばらくは大した物は釣れないだろ、と自分でも思うくらいだったのだけれど、おだてられるとサルのようにすぐ木にでもなんでも登っちゃう性格なので嬉しくてたまらない。

ネットつながりとはいえ身内が多くて楽しい釣行になりそうな予感がしながら船に道具を積み込み出船。

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船は東に向かって突き進む。

この日の釣行者は9人ほどで、すべて船長のネットつながりおよびその友人的な人たちばかりなので、乗り合いといっても半ば仕立てのような雰囲気です。

釣り方もルアー、エサどちらもあり!というので私もルアーだけじゃなくて三年くらい前に弁天屋さんという釣り船でエサ・タチウオをやった時の仕掛けが一つ残っていたので、その仕掛けと前日にスーパーでノルウェー産の塩サバの切り身を買って持ってきた。
ところが船に乗ってから、なんか足らないな?と思っていたら天秤とおもりを忘れているじゃん。
おもりは重めのジグでもつければいいけど天秤は困ったな、と思って船長に相談したら「ありますよ、貸します」とおっしゃってくださった。

安心して走る船の上で先ほどの I さんと釣り談義などしているうちに葉山あたりの最初のポイントに到着。
今日は魚のナブラ(群れ)を探してどんどん攻めますから、と船長が言っていたのでなんらかの魚の反応があった様子。

Imgp7611b

まずは水深20メートルほどの浅いところから始めました。

始めはとりあえずタチウオ用に買った紫色のジグでスタート。
しゃくってしゃくってフォール、という感じでジグを動かしていきますが、二〜三度落としなおしたところで「移動します」という船長の声で移動。

その後その周辺を移動しては探りまた移動、というパターンで攻めていきます。
群れが小さいのか、はたまた移動が早いのか釣りができる時間は短く、バス釣りで言えば「ランガン」というヤツ。走ってはポイントを叩いてまた走るという感じです。
一時間くらいしてだったろうか?
ある群れで数回しゃくったとところにグン!という心地よいアタリがあり、ライトタックルなので竿は気持ち良く曲がって良く引く〜! でも・・・これタチウオじゃないみたい。

この独特の走り方に最後のブブブと振動する動き!
ああ!外道の代表サバちゃんでした。

周りを見たら何人かにヒットしており竿が曲がっていきなり船上は賑やかに。
いやあ、外道でも釣れた方が活気があっていいなあ、と思っているとすぐにまた船は移動。

船長もナブラ探しに苦労している様子で、浅いところ、ちょっと深いところ、根の周り、などなど色々探してくださるのだけれど、なかなか本命のアタリが来ない。

そんな時、鬼才KHKさんの竿が曲がった!
この方の釣りの鬼才ぶりはこれまでにも本ブログで触れていますが、とにかく人と違うものを釣る天才なのであります。

今日は一体何をやってくださるのか?と注目していたら何と上がってきたのはホウボウでした。

カマス、マダイ、ヒラメあたりは間違ってかかるかもしれないと予測していたものの、ホウボウには恐れ入りました。「いる?」と聞かれて、一瞬お刺身でいただいちゃおうと思いましたが小ぶりだったのでかわいそうだからリリースしていただき船は移動。

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                                                        鬼才 KHKさん(愛称)

時間はあっという間に過ぎ去り11時頃だったか、船長が興奮気味に「いい反応ですよ」と言った群れでヒットーッ!
今度はサバの引きじゃない、ぐいぐいと引きが違う、やったー!タチウオか?と思ったものの何だかタチウオとも違う。

何が来るかなあ〜?と喜びつつ糸を巻いてきたら、だんだん引き方が変わってきて嫌な予感。
残りあと数メートルというところになったら、ブブブ!とサバの引きに変わってる。
あららら?と上げてみたらサバの尻尾にスレでかかっているじゃありませんか。どおりで最初は良く引いたはず。


隣ではいつの間にかジギング・サビキをしていたヨッシーさんがダブルでサバちゃんを釣ってる。

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                                              サビキをネチネチするヨッシーさん

まあ、サバでもやる気のやる気のあるのが居さえすれば釣れるんだからタチウオだって、と魚のやる気のある時のパターンや、渋い時のパターンなど色々試しながらジグを替えていったりするのもまた楽し。

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                                                   この日使った主なジグ


あとは釣れてくれれば、とにかく一匹釣れてくれたら少しは釣れるパターンのヒントが得られるので、誰でもいいから一匹釣って〜!という感じなのだけれど、船長の努力もむなしくタチウオの反応はなく、早くもお昼を回ってしまった。

午前中佐島方面まで回ってから徐々に戻りながら探ってきたものの、船は鎌倉沖あたりに位置しています。


私と言ったら移動の度に半ズボンの裾とタンクトップの裾を捲り上げては椅子にゴロンと横になり甲羅干しの体制に入り、すっかりリゾート気分。

釣れない時は海風とお日様に当たっているだけだって気持ちいい。

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                                                   鬼才は少々お疲れのご様子


午後1時を回ろうかという頃、船長の意を決したような「今度は少し深場をやります」という声で船はスピードを上げて移動、江ノ島沖の80メートルくらいのところに移動しました。

おそらくはここが本日最後のポイント、と思い気合を入れてしゃくります。
何か魚の触ったような感触があり俄然気合が入ってしゃくるのですが、ドン!というヒットはなくしばらくして「おしまいにしましょう」と船長の終了宣言。

本命タチウオは釣れなかったけれど、サバちゃんは確実にモノにできたからまあいいか、けっこうこういう渋い時の釣りは色々考えるので楽しかったりもするものするものなのであります。もちろん釣れた方が楽しいですけれどね。

港で船から上がって汗を拭いて船長にいただいたガリガリ君を一同片手にガリガリしながら船長の話を聞いた。

どうも、今日の相模湾はどこの船も良くなかったようで、相模川河口のタチウオは暗い時間帯だけ、ライトルアーのサバもあまり釣れなかったらしいとのこと。
これからは中深場のムツが面白いことなどお聞きしまたまた新しい釣りに食指が動き始めたりするのでありました。

「釣れなくてすみません」とおっしゃる船長に、「自然相手の釣りというのはこんなもんですから」、と挨拶代わりに声をかけてお開きになりました。

帰宅して、夕方各船の釣果情報を見たところ、本当に今日の相模湾は良くなかったようで、狙ったわけではないけれど外道ながらもサバを釣った我々はまあまあ検討した方だということが判明。

まあ、こういう日もあってこそ釣れた時が楽しいものだと、日焼けで少しヒリヒリする肩をなでなでしながら思ったのでありました。

それにしても、そんな状況の中で一人ホウボウを釣り上げるKHKさんたら。


参照:第一美喜丸 釣り情報

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2016年7月11日 (月)

バラハタの中華蒸し@華珍楼 

皆さんバラハタという名前のお魚、どこかで聞き覚えがありませんでしょうか?

先月だったかこの魚が築地市場で売られていたとマスコミで報道されて少々話題になったお魚ちゃんであります。
忘れてしまったという方になぜ騒ぎになったかと申しますと、このバラハタちゃんエサになる子魚が食べるサンゴから起因する「シガテラ」という毒を持っていることがあり、これを人が食し毒にあたると神経が過敏になり、指先などがちょっとものに触れただけでひどい刺激を感じるようになってしまうというちょっと怖いものなのですね。

ただし全てのバラハタがこの「シガテラ」毒を持っているわけでは無いので、沖縄などでは普通に市場で売られていたりするのですが、毒の有無の見分けが難しいので私自身はどんなに美味しくても手を出さないことにしているのであります。

しかし、今回はこのバラハタちゃんを高級中華蒸しに料理していただこうというお話。
なぜ食べるのかというと、お料理方法で毒を制するというものではありません。今回私の手に入れたバラハタは種子島のものだからなのであります。

種子島にはシガテラ毒の元となるサンゴが生息してい無いため、ここの海域のバラハタは毒がなく、種子島では普通に皆さん食べているし今回我々の釣り仲間が釣ったものを夕食のおかずに煮付けにして出していただいたものもたいそう美味しく、煮汁をご飯にかけてペロリと食べてしまうものでした。
実は私自身すでに昨年この島で釣ったバラハタを四匹ほど持ち帰り美味しく食しているのであります。

そんなわけで今回の種子島釣行ではバラハタをお土産の重要なターゲットと位置付けて釣りをしたのでありますが、昨年は釣れるとバラハタだったのが今年はなぜかアカハタばかりが釣れてくる。

アカハタも十分美味しいお魚でありますが、大型の肉厚バラハタの方が身がしまってより美味しいのではないかという思いがあり、一生懸命狙ったもののとうとう一匹しか釣れずに釣行を終えてしまったのであります。

釣り的には食べられ無いながらも自己記録となる大型イソマグロを釣り上げたので満足したもののお腹の方が少々寂しがっていた。
そんな私の意地汚い姿を見た昆虫大好きさんが自分の釣ったバラハタを下さるという。
それもなかなかいいサイズのバラハタで二人ではとても食べきれ無いような見事な大きさのものを下さるというので、お礼を言ってありがたく頂戴して帰ったという次第。

昆虫大好きさんには今年二月にも良型のキジハタをいただき、それを中華蒸し料理にして食べたところたいそう美味しかったので本ブログに記したので覚えのある方もいらっしゃる方もいらっしゃるかと思いますが、今回もまたお世話になってしまった。

実は昆虫大好きさん、今回自分のお土産用にハタ類を狙っていたのですが、最終日に大きなスジアラ(アカジン)という超高級ハタを釣り上げたので、バラハタが格下に見えてしまったご様子。

おかげで今回もまた近所の中華料理屋さん華珍楼にお願いして宴会を行うことになったというわけです。


Dsc05201bb バラハタの清蒸(イメージ)

さて、宴会当日の昼下がり、例によって華珍楼さんに魚を持ち込みシェフと料理の   をした。持ち込んだハタは前回と同じ四匹ですが今回はサイズが全く違う。

昆虫大好きさんにいただいた大きなバラハタを清蒸という蒸し物にしていただくことにし、二匹のアカハタは一口大に切って中華で使う麹のようなもので下味をつけててんぷらのようにコロモをつけて揚げるという。さらにもう一匹のバラハタは丸揚げにして前回とはまた違った少し辛めのタレをかけてくれるということで打ち合わせは終了。

もうこの時点で出来上がった料理を想像してよだれが口の中にあふれていた。

さて、夕方七時、待ち合わせの時間に少し早くお店に行ってみるとまだ誰も来てい無い。

今回の宴会メンバーはレギュラーのKさん一家に保育園園長二人、そこに前回のクエ鍋の時に登場した絵描きのおっさん、じゃなかった画伯二人とこれまた前々から声をかけていたにもかかわらず、タイミングが合わ無いのか嫌われているのか参加できなかった保育士さん二名、あ、そうではない内一名は出世して今年から園長さんをなさっているのだった。

ともかくも我が子の保育園関係者と私の十名が来ることになっていた。

誰も来無いので、厨房を覗いたらおお!すでにフリッターの様に揚げられた魚がお皿に盛り付けられているではないか。そしてその奥にはこれから蒸されようという大型バラハタが大きなお皿に横たわりすでにネギやら生姜やらの千切りが身の上に覆いかぶされている。

みんな早くこ無いと食べちゃうぞう、と思っているところに二名が登場し、古園長からは少し遅れるとの電話。

とりあえず前菜で私のさばいたカンパチのお刺身を食べていましょうということになり、これまた他力本願で釣行でロケット大好きさんが釣り上げた12キロの大物なのですが、さばいてみたら脂ののりが素晴らしく、ちょいとつまんでみたら甘みが口に広がりたまらなく美味しいので、大きな身の四分の一ほどをお刺身にして持ち込んだというもの。

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                                                   脂身が白くまぶしいカンパチの刺身

刺身が出る頃にはさらに数人来たので、ビールなどで乾杯して早速いただく。
一同から当然のごとく「美味しい!」の連発。

正直言っていただいた時は余りに大きなカンパチなので味の方はどうなのかしらん、と思っていたのですが私が悪うございました。土げさしても足ら無いほどに美味しい。
身の脂の乗り方が見事でまるでマグロの大トロのように白い脂分が身の中いっぱいに広がっており、口に入れるととろける口当たりに広がる甘み、ああ、これがカンパチというお魚の実力だったのね。と、これまでにも幾度となく美味しいカンパチをいただいていたけれど今回のものはさらに特別なうまさなのでありました。

後から遅れてくる人のことなんか考え無いでガンガン食べて!という私に一同遠慮なくパクつくのでありますが大皿いっぱいのお刺身はそう簡単にはなくならない。

そうこうしている内にメンバーが揃って再度乾杯したところに、先ほど厨房で見たフリッターが出てきた。

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3センチほどの大きさの少し厚めのコロモの付いた揚げ物なのでありますが、早速いただいてみると、これがまた素晴らしい。揚げたてではなく時間は経っているにもかかわらずコロモはカリッと軽やかな歯ごたえでその中からムチッとした舌触りに白身の魚の甘みが口いっぱいに広がる、さらに噛み砕いて飲み込んだ後に後を追うようになんとも言えない不思議な旨味が口に広がるという魔法のようなお料理。

これを口にした瞬間から先ほどまで主役だったカンパチには誰も見向きもしなくなり、切り身が少し残っているのにフリッターに集中攻撃をかけている。

例の中華的麹の下味がこの味の秘密なのだなと思いながら感動して食べたのでありますが、さらに次に出てきたハタの丸揚げ中華あんかけがすごい。

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                                                 高菜を使ったあんかけ

丸揚げしたハタに高菜を使ったトロミのあんかけがかかっているのでありますが、高菜のこういう使い方を見るのは初めて。

早速お店のママに分けていただいて食べることにした。
すると、一同口々に「美味しい!」の連発、さらには「初めて食べる味」「不思議な味」という言葉が飛び交う。

またまた、先ほどまで主役だったはずのフリッターに誰も興味を示さなくなりいくつか食べ残されている始末。

いったいこの集団の方々の食い意地ときたらどこまではっているんだろうか。
いや、人というのは本来このように著しく欲望の強い生き物で、美味しいものにはより美味しく、心地よいものにはより心地よくと飽くなき探求を続ける生き物なのでありましょう。

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それにしても、出てくるお料理がどんどん美味しくなるというのも素晴らしい、この店のシェフのマジックとも言っていいくらいの腕前に感心しつつ、この後の清蒸に期待する。

食い意地集団によって高菜のハタはあっという間に骨までしゃぶられ尽くされてしまい、いよいよ蒸し物、清蒸の登場です。

大きなさらに乗ったその姿が円卓に置かれた時、一同余りの大きさに驚く。
おそらくこのように大きなハタを見たのは前回のクエ鍋参加者以外は初めてのはず。
クエ鍋の時はすでにバラバラに分解解体されてしまった姿しか見ていなかったので、丸ごとの姿としては私を除く全員が初めてか。

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蒸されたハタの上にはネギやしょうがなどの千切りがたっぷり乗せられているところまでは2月にいただいたキジハタと同じなのですが、今回はこの上に香菜・コリアンダー、あるいはパクチーがたっぷり乗せられていた。

見ているだけでよだれがどんどん出てきてもうたまらない。

圧倒される魚の大きさに一同が声を上げている間にママさんがまたまた食べやすく身をほぐしてくださり食すことに。

一口食べて前回同様またまたムムム!と声が出なくなる。
美味しすぎて何も言えなくなるのだ。先ほどまでグルメを気取りうんちくを述べていた画伯も黙ってしまった。

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魚の旨味に加えてこの独特のタレが素晴らしいコクを生み出してくれる。
それは甘いようで少し辛いようでいながら口の中いっぱいに魚の旨味が広がり何も言えなくなってしまうのだ。
みんな気がつくと躊躇うことなく骨や頭を皿にとってちゅうちゅうとしゃぶっている。旨いのだ。

例によってご飯を注文して取り分けると早速その身から染み出した旨味たっぷりのタレをかけてご飯を頂く。
すでにかなりの量を食べているにもかかわらずためらうことなくご飯が喉を通り胃袋に収まってしまった。

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ご飯にタレをかけてさらに尻尾の身までいただく

しばらくしてやっと口の聞けるようになった画伯が「こんな美味しい中華は初めて食べた」「中華料理を見直した」との賜る。
「普段ラーメンと餃子しか頼まない人が何言ってんの?」という声が飛び笑いが沸き起こる。

一同一様に感動して、少々興奮気味に話しに花が咲いたのでありましたが、ここで終わりかと思っていた我々が甘かった。

「スープですどうぞ」
と大きな器に入った白濁したスープが登場してきたのだ。

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トドメはトロミのついた濃厚スープ

そういえば昼間の打ち合わせの時に骨で出汁をとったスープを作ると言ってたっけ、忘れていた。

早速全員に取り分けたものの、もうお腹がいっぱいと言い出す人も出たのでありますが、先に口にした人の驚くような勢いの「美味しい!!!」という声に、他のものもためらうことなくスープを口に運び出した。

そしてその次には驚きと感嘆と歓喜の言葉が次々と飛び出す。
白濁した濃厚なスープはこの日これまで食べてきたどのハタ料理よりも濃厚で味わい深いものだったのであります。

私も一気にスープを平らげて少し残っていたのをお代わりしきれいに平らげてしまった。

ううむ、中華料理恐るべし。
これほどまでに食材の旨味を抽出し濃縮し増幅させる料理は経験がない。

いや、そんなことはない。
前回のクエ鍋の前半の肝を食べた時はこれと同じような感動があった。

おそらく、日本料理にしても中華にしてもフレンチにしても最高の食材を腕のいい料理人に調理して頂いたらこのような素晴らしい味のお料理ができるのでありましょう。

そういうお料理ばかりを追い求めている方々のことを「グルメ」というのではありませんでしたっけ?。最近の日本でのこの単語の使われ方は間違っているなと感じたのでありますがまあいい。

貧しい我々は本物の「グルメ」のように日頃からこのようなものを食べることはできないので、たまたま釣りにて食材が手に入った時だけしか味わえないのでありますが、これだけの料理は自分では作れないので、今後はハタ類を釣ったら毎回このお店に持ち込んで調理してもらうことにしようと心に誓ったのでありました。

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2016年7月10日 (日)

eno caffe 種子島店@種子島遠征2016 番外編

毎度釣り遠征の最後はeno caffe開店のご報告でございます。

今回はライフ・フィッシング・ガイド・サービスさんのやってらっしゃる「民宿島崎(しまさき)」さんでの開店でございます。


我々釣り師一同が宿泊したのは同じ経営の「セルフィッシュ」というおしゃれで快適なロッジだったのですが、食事は歩いて一分の「民宿島崎」さんで食べることになっていたので、船長にコーヒーの持ち込み許可を強引に取り付けてのeno caffe開店となりました。


Imgp7570b                        釣りにわざわざコーヒーミルを持ち込む馬鹿さ加減に船長も折れた(笑)


今回ご用意したコーヒー豆は「コロンビア・エスメラルダ」中深煎りと「エチオピア・イルガチャフェG2」の中煎りの二種類。

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                                   エチオピア(左)とコロンビア(右)豆粒の大きさが違う

コロンビアは通常の中深煎りよりも少し浅めに煎って苦みを抑え目にし、一方のエチオピアは独特の酸味が強くなりすぎ無いように中煎りより ほんの少しだけ熱を加えて苦みが出るように、と狙ってみたのですが、果たしてその結果は。


まずは釣行二日目の朝食時


この日は釣行二日目の目覚まし代わりに一発苦目のコーヒーでかましちゃろう!とコロンビア・エスメラルダをいれることに。

朝食の時間より30分早く民宿食堂に行き、奥様からお湯やらその他必要品をお借りして、ゴリゴリ始めましたよ。

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                                            コーヒーゴリゴリを自撮り(バカだ!)

最初に入れる時というのは、いつもとは受ける容器の大きさが変わるのでどのくらいの量のコーヒーが落ちたのかがわかりにくく様子を見ながらいれていきました。
使用した豆は三杯分ですが、お借りしたコーヒー・サーバーの目盛りが二杯を越えたあたりで味見をします。

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                                                 見よ!この豊かな泡立ち!


濃いめにいれたというわけですね。
私の好みなのですが、どうも世間の標準的お湯の量をいれてしまうとコーヒーが薄くてお湯の味がしてしまい、これが嫌いなので常に濃いめにいれるようにしているんですね。

それでも、最初はうまくいか無いもので、落とすのに時間をかけすぎてしまったのか若干の雑味が気になります。

とりあえずこれを自分用にして、次からはだいたい要領がわかるので二回目に移ろうかという頃は釣り師の皆さんも起きてきて食事を食べ始めたので、私もサクッと食事をいただいていよいよ本格的な開店です。

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                                  大好きブラザースのお二人 朝から乾杯、コーヒーで

二度に分けて六人分の、いや正確には五人分のコーヒーをいれました。
一名分は、コーヒーにミルクを入れ無いと飲め無いY店長がこのeno caffe用に購入したミルクをなんと船のクーラーボックスに入れたまま忘れてきてしまったため、ミルクなしでも飲めるようにと「愛の出がらしうすうすコーヒー」をいれたのでありました。


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                               昨日に匹もGTを釣りさぞや美味しいコーヒーとなったのでは

一同、タダで飲めるコーヒーですから文句も出ず、「美味しい」とおっしゃってくださったので気分良く釣りに出かけることができました。

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                                           舌の肥えた方々の笑顔にホッとします


Y店長は寝坊してきて後から飲んだのか飲まなかったのかは不明。
まあ、いいんです。飲め無い方に無理強いはし無いのが当店の営業方針ですので。



二回目は、三日目の同じく朝食時。
入れるコーヒーはエチオピア・イルガチャフェG2でございます。

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                                今日も朝からゴリゴリ。 これをやらないと釣れる気しない?

この日はサッカー欧州選手権の準決勝イタリア対ドイツ戦のクライマックスを見ながらのコーヒー。
試合は延長戦でも引き分けPK戦に突入するも、双方のキッカーが5人近くゴールを外すあるいはセーブされるという前代未聞のハラハラ展開。

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                                              この日もY店長の姿は未だなく

程よい酸味が口の中に爽やかに残るエチオピアを飲みながら息詰まるPK戦という展開になりましたがコーヒーの方は概ね好評。

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  ジギング王はエチオピアがお好みのよう

この日はやはり寝坊して遅れてきたもののY店長もコーヒーを飲むのを確認。
「このコーヒーならブラックでも飲めます」とおっしゃっていたので、今後の店長対応もメドがつきよかった。

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昆虫大好き氏は昨日から首が変

このようにコーヒーと申しましても味は千差万別、さまざまありますので、「ブラック・コーヒーは苦くて飲めない!」とおっしゃる方も是非当店にご相談ください。(そんな人いないと思うけれど)
最適なソリューションをご提供いたします。う〜ん、なんだか20世紀っぽいキャッチコピーになってしまった。

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  苦目がお好みのお二人

この日は、昨日のよりこっちのが好き、あるいは僕は昨日の方が好き、というように皆さんのコーヒーの好みも分かってきたので、次回以降は飲む方の好みによって入れるコーヒーを選んでいこうということにいたします。

種子島は大きな島なのでコーヒーを自家焙煎していれる方もいらっしゃるでしょうから、今回は初とはいかなかったのでしょうが、100番以内には入っているかな。

まあ、そんなことはどうでもいいんです。
釣りに行った先で美味しいコーヒーを味わっていただけるだけでコーヒー自家焙煎屋eno caffeとしては十分満足なのですから。

次回はしばらく遠征が無いので未定ですが、9月に長崎のステイタスさんの新艇上で強引に入れてみようか?

新艇を汚して叱られるか?目下思案中でございます。

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2016年7月 9日 (土)

種子島遠征2016 その六@LIFE Fishing Guide service

種子島遠征釣行三日目は帰りの飛行機の時間を考慮すると2時に帰港、となると釣りは午後1時くらいまでか?

朝7時、ロッジ・セルフィッシュを出発し今日もロケットの実物大モデルを見ながら港へ。

即座に釣竿を船に移動して出航。

港を出てしばらく走って沖に出ます。
2キロほど沖に出たところで船は停まり最初のポイントを流します。

この日の私の作戦は、まずはキャスティングでGTを狙いダメだったらお土産用のな魚を釣るというかなりセコイ作戦。

水深を告げた船長が「水温が昨日より3度も下がってる」とポツリと言ったのを聞きちょっと嫌な予感。

急激な変化というのはなんの釣りに於いても概ね良い方向にははたらかないからです。

しばらく投げるも魚の反応は無し、反対側の左舷根魚コーナーでは「ヒット〜!」の連発で次々と美味しそうな根魚が上がっているじゃあありませんか。
心が折れそうになるのをこらえてこのポイントだけは投げ切ろう!とキャストするのですが、横目でチラチラ左舷を見てる。

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こんな集中力のない釣り師にかかるアホな魚もいないというもので、バイトはなく気配すらなく時間が過ぎていきます。

「移動します」の船長の声で船は移動しさらに沖に。
しばらく走って停まったところは水深がこれまでよりも深い様子。
「カンパチポイントです」というY店長の声がした手間もなくジギング王が「ヒット!」の声。

「えええ?もう釣っちゃったの?」とそちらを見てみれば竿は大きく曲がった上にゴラグを鳴らして糸が出て行く。
「ヒット!ヒット!」と声をあげて一同に知らせると、一同、一様に「え?もう?」と目が点になっている。

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ファイトを見て「あ、これはデカイ」と即座に思った。
ジギング王も踏ん張りながら走りに耐えている。

何度か糸を引き出されながらもさすがジギング王のファイトはソツがない。
数分のファイトで上がってきたカンパチは予想通りデカかった。

黒く光る魚体に大きな頭、貫禄のあるカンパチであります。
計量すると11キロ。

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う〜ん、こんなのとあっさり釣ってしまうところがジギング王の王様たる所以。

このポイント、後のカンパチが続かずしばらくして移動し今度は浅場でGTと根魚狙いになったので、私の心はお土産の美味しいね魚ちゃんへ。

ところがなかなかな釣れない上に根がかりさん連発でリーダーを失い、流しごとにシステムを組み直すという体たらく。

そんな私をあざ笑うかのように根魚王は次々と根魚を釣り上げて行く。
いったい今回の釣行で何匹の根魚を釣ったのだろう?

今度は私が名前の知らない赤い大きなハタを釣り上げている。
「ううう〜・・・羨ましいぞ!」

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とやっているうちにやっとこさバラハタちゃんをキャッチすることがでて、これで初日のアカハタと合わせて中華料理屋さんで宴会をやるくらいの数は揃ったと安堵しました。

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バラハタはつい先日も新聞のニュースで騒がれていましたが、「シガテラ」という毒を持った魚で、この毒は人の神経に知覚過敏のような症状を起こすのですが、「シガテラ」の起因になるバラハタの餌たちが食べるサンゴがこの種子島には無いため、ここ種子島のバラハタは無毒で、昨年の釣行でも私は四〜五匹釣って帰り、美味しくいただいきましたし、昨夜の民宿の夕食にも煮付けが出て、みんな煮汁をご飯にかけて食べましたが全く問題は無し。

沖縄でもバラハタは全てが毒を持っているということでは無いので流通もしているらしいのですが、毒の有る無しの見分け方が難しいらしいのです。

と、バラハタを話題にしていると、「そんなんじゃあダメだよ」と言わんばかりに隣で釣っていた昆虫大好きさんがいいサイズの高級魚アカジン(スジアラ)を釣り上げた。

これが釣りたかったんですよ、私も!

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この方も今回は釣りまくっている。カイワリ、バラハタ多数。昨日はカスミアジも釣っているし、さすがこういう場所で抜け目なく釣るところはベテランだなあと感心することひとしきり。

そうこうしているうちに時間はあっという間に経ってしまい、帰港の時間になりました。

終わってみればGT5匹、内40キロ・オーバー1匹。イソマグロ40キロ(推定)1匹。カンパチ11キロ、12キロ各1。巨大バラハタにアカジンをはじめとした根魚多数。その他にもカイワリやらカスミアジやらたくさん釣れた釣行となりました。


これも全てはいい天候といい船長に恵まれた結果では無いでしょうか?
凪ばかりは本当に神様にお祈りする以外に手は無いので三日間凪で過ごせたというのは本当にラッキーでした。

それにしても最近の遠征釣行、なんだか凄いことになっている。

先月と今月の釣行二回でGTが16匹!イソンボ40キロ1匹、大型カンパチに大型根魚と驚異の釣果。

いったいこの先何が待ち受けているのか!!期待は膨らむばかりであります。



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2016年7月 8日 (金)

「フォールでドン!」種子島遠征2016 その五@LIFE Fishing Guide service


「フォールでドーン!」
叫ぶや否や猛烈な勢いでリールから糸が吐きだされていくのを見て、これはヤバイ根ズレで切られると思うと以外と素直に左手がすっと出てドラグを少し閉めた。

少し糸の出が少なくなったところで一瞬魚が止まった瞬間を逃さず一気に糸を巻き上げる。水深はそれほど深くなかったはず、これ以上糸を出されたら切られると思った。

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巻けたな、と思った瞬間再び魚が走り出しドラグの音がなる。
しかし、その音は先ほどの強い走りの時ほど甲高いものではなかった。

ぐんぐんぐん!と竿先が絞り込まると体ごと引き込まれて船べりの手すりまで体を持って行かれる。

すかざず昆虫大好きさんが駆け寄り私の後ろに回り込んで、もしも糸が切れたり外れたりした時に私が転倒しないようにバックアップしてくれた。

そうはいっても、魚とのやりとり一切は私一人で行わなければならない。
腕には魚の重みと引きをどっしりと感じており、先月の沖縄の船中泊でファイトしたGT推定40キロより重く感じられた。

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「これもデカイよ!」という声が飛んで私を励ましてくれる。

沖縄で釣り上げたGTがあくまでも推定での40キロだったので、今回はきちっと計量して40キロオーバーをあげたいという気持ちが先ほどのY店長の釣り上げた実測41キロを見た時にふつふつと湧いていていた。

ファイト中ももしかしたらその目標を達成できるかもしれないという気持ちが力になってのファイトする。

「フォローに入ります!」という声が聞こえ、「ああ、今回は単独ヒットだから船が魚の泳ぐ方向に走って糸を巻きやすくしてくれる」と安堵したら 、すぐに「ちょっと、今フォローできないそうです」という声が聞こえる。何かトラブってるらしい。


「俺にはフォローはいらないぜ!」と冗談半分で叫ぶ余裕がまだあった。

笑い声が聞こえる中耐えていると、「フォロー入れます」と言われホッとする。とは言ってもまだ魚はぐいぐいと引き込むし時折糸を引き出す力が残っているようだ、油断はできない。

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「船が動きます、ちょっとだけ耐えてください」とY店長から声をかけられ糸を巻く手を止めて耐える。
ゆっくりと船はバックし深いところに誘導してくれた。

ある程度の水深が確保されると根ズレの心配は無くなったので後は力の勝負。

船の舳先で左に右へと翻弄されながらも少しづつ糸を巻き取る事が出来魚との間を詰めていく。

リールに巻かれた糸の色を見て残り25メートルを切ったのがわかった。
魚も相当疲れている様子で動きは次第に少なくなっていったが、時折ガッ!と走るので油断ならない。

残り後わずかだなと思ったら「見えた見えた!デカイ!これもデカイ!」と叫ぶ声が聞こえる。

やったーっ!今度こそ正真正銘の40キロ・オーバーのGTをキャッチできるかもしれないと、喜びが湧いてくる。


数回巻くとリーダーが見えて、水中の魚が光るのを見る事ができた。
デカイ!と心の中で叫ぶ。


「後ろに回しこんで」という指示に魚を左舷側に回しこみ後ろにゆっくり移動した時、魚の後ろに黒いもう一匹の影が付いているのが見えた。
「サメだ!」と思った瞬間これまでサメに食われてしまった大物の獲物の事が脳裏をよぎる。こういう事は不思議と一瞬でたくさんの事が脳裏によぎるものだ。

「頼む食いつかないでくれ!」と祈りながら魚を船の後ろ側に回しこむと、黒い影がすっと消えた。

安堵しながらタモを持つ船長の方向に近づいていく。

リーダーを掴んで後はタモにおさめるだけ。とその時「イソンボだ!」という声が聞こえる。
イソンボとはイソマグロの事であります。

「えええ?GTじゃないの?イソンボ?冗談じゃない、何のためにこんなに頑張ったんだよ」と心の中で思ったのが声に出て、「えええ〜?イソンボ〜ッ!」と叫んでいた。

するとすかさずY店長や昆虫大好きさんから「イソンボのほうがいいじゃないですか」「イソンボのほうがずうっと嬉しいですよ」という声が上がる。

「そういうものなのか?わしゃGTのつもりで頑張ったんだよ」と少々落胆していたのだけれどY店長、昆虫氏、ロケット氏
の羨ましがり方を見ているうちにすこし嬉しくなってきた。

貴重な魚だということがわかってきたのだ。


船に引きづりあげられたイソマグロは大きかった。
一昨年に釣り上げた10キロのイソンボとは同じ魚か?と重ほどの迫力。
大きな頭に大きな口、底に映える鋭い牙はまるで猛獣のようだった。

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その姿を見ているうちに、先ほどまでの落胆は消え一気に嬉しくなってきて気持ちが爆発した。
写真を撮るために腰掛けて膝の上に乗せてもらったのだが、持ち上げてくれた船長がさっきのGTよりも重いかも、とポツリと言った。

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生かしてリリースすることを優先したため計測するのは断念しリリースする事になっり本当の重さは今回もわからないままとなったのだが、直前にY店長が釣った実測40キロのGTと同じかそれ以上の重さだったと智美丸船長は言ってくれたので、推定40キロということにした。

正直言って心の中では測っておきたかったのだが、私のプライドよりも生かしてリリースできたことの方が結果的には自分の気持ちも楽にしてくれた。
あのような巨体の魚を食べもしないのに屍体を目の前に置きながら魚釣りをす続けるのは気分がいいわけがないからであります。


自ら魚の巨体を海に戻すと、魚はゆっくりと海に帰っていった。これでいいのだ。


一同と喜びの拍手を交わすと喜びは大きくなり感動し興奮している自分がわかった。



船は再び先ほど私が魚をかけたところに戻り釣りを再開し始めたが、私には釣りをするエネルギーはもう残っていなかったので、みんなの釣りをぼーっと見ていた。


どのくらいの時間釣りをしたのかもよくわからないうちに船は種子島に戻る事になった。風が出始めて海が荒れる事が予想できたため早めに帰る事になったようだ。


移動でウトウト眠って目を覚ましたら、先ほどの出来事がなんだか夢の中の出来事のような感覚でどうもピンとこない。

どうも、イソンボの大物をついあげたという喜びが体に染み付いてこないのだ。
本当にこの喜びを実感するのはいつのことなのだろうか。

心に感じるものと事実は必ずしも一致しない。ある時は、それがどんな小さなことにでも人は感動しその事で世の中が動いてしまったりすることもあるのだが、自分の心に実感できな出来事というのは、多の人にとってどれほど素晴らしいことでもそれを実感できない自分にとってはたいした出来事ではない。

事実というのは常にのそ受け手の価値観によって捉えられ方が異なるので、同じ事象が必ずしも同じ印象で語られないことが常ではないのだろうか。十人十色で同じ出来事の受け取り方は変わるのだ。

僕らは一つの尺度でしかものを見ないことが往々にあるのだが、社会は一つの事象をそういう様々な尺度や価値観を持った人たちで成り立っている。
価値観の違いが同じ出来事も180度違った受け取られ方によって評価されることが実がとても多いのではないのだろうかと思わされるのでありました。
そして、気持ちが一つ相手側に動いた時には、感動や喜びの共有が出来て、それはそれでとても嬉しいことなんだんなあと思う。

釣りのターゲットというのは極めて主観的なものなのでしばしばこのようなことが起こるのだろう。

GTに自分がそこまで固執するのも不思議だった。実はこの釣りの経験の浅い私にはGTに対する憧れとか思い入れといったものは特にさほどなかったように思う。
ところが先月の推定40キロGTを釣ったことで私の中に何か目標のようなものが具体的になってきて変化が起こったようだ。

経験が次の夢を作りまた夢を失う。  
釣りというのはそんなことの繰り返しをしているような遊びだ。

しかし魚を釣った喜びを共有し合うことで、釣りは楽しくなる。
それまで自分の知らなかった喜びや新世界が広がってくる。心を開いていればそれは常に自分が更新されていくので、少ない経験の中からもそういう経験を得ることで自分の魚釣りの喜びもどんどん広がってきたと思う。

一昨年の初春にEbb&Flowというソルト・ルアーの専門店に出会ってからおよそ二年と数ヶ月。
私の魚釣りはそれまでと激変した。それは釣りの世界が一気に広がり私自身の人生がとても豊かになったことであり、そのことにとても感謝している。



およそ一時間の移動で船は屋久島沖の今朝一番のポイントに入り流すものの魚の反応はなく数回流して種子島に向かった。

種子島沖に着く頃には体力も回復し、再びミヨシに立ってキャスティングした。
隣で投げていたロケット氏にGTらしき魚がいい出方をしたが残念ながら針には乗らなかった。

「GTはいる。自分にも来てくれ」と思いながらキャスティングを続ける。
何度目かの流しで根魚コーナーの三人に連続ヒットでいい型のそれぞれ異なる種類のハタが釣れたのを見て、一瞬「自分も食べられる魚にしようかな」と思ったが、思いとどまり投げ続けた。おそらくGTに未練があったのだと思う。

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数回流して陽も落ちかけたところでこの日の釣りは終了。港に戻ります。

港に帰ると、迎えてくれた船長のお父さんに開口一番「エノスさんイソマグロ釣ったんだって?」と声をかけられ嬉しくなった。どうやら私の釣り上げたイソマグロ、推定40キロは智美丸さんの今の船になって四年間でのイソマグロ新記録だたらしい。

こうして時間がたつに連れてじわじわとイソマグロの喜びが私の中に広がっていった。




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2016年7月 7日 (木)

種子島遠征2016 その四@LIFE Fishing Guide service

種子島遠征釣行二日目は天気予報によると、今回の三日の中では一番波が立ちそうという予報でした。

前夜、波を案ずる克哉船長に根拠もなく「大丈夫です、私がなんとかします」と晴れ男の自分をアピールしつつ、自分でも「なんとかなってくれ〜」と祈っていたのでありました。


当日朝になってみたら、昨日よりは若干高めながらも沖に白波も立っておらず、祈りが神様に届いたらしい。


「屋久島経由で波の状態によっては口永良部島まで行ってみましょう」という船長の言葉に期待が膨らむ。

初めて訪れる釣り場というのは期待も大きいし、屋久島は一度行ってみたかった。
さらに口永良部島といえば、昨年火山の噴火で全島民に避難勧告の出た島。このような場所に行けるとは思いもよらなかったので、秘境大好きオヤジとしてはココロ踊らずにはいられない。


港を出たLIFE Fishing Guide Serviceの智美丸は種子島の南を回り込み屋久島に向かう。
外海に出ると波に船は揺れたがさほどではない。
キャビンのなかでうつらうつらしていて目がさめると、昨日は遠く霞んでいた屋久島が朝日をあびてくっきりと見えていた。

宮之浦岳はどの辺なんだろうか?と平坦な種子島とは対照的な山の島屋久島の山々を眺めながら思った。

船は島の風裏にはいた途端、海はさざ波一つないべた凪の海になる。
しばし滑るように走ったところで船は減速し最初のポイントにな入りました。

朝一はGTを狙おうと決めていた私はミヨシのデッキに立ってポッパーを投げます。
水面は鏡のように波がなく、眼前に広がる山の風景、岸沿いの岩礁帯などを見ていると、河口湖か西湖あたりでバス釣りをしているような気分にさせられました。

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波がないので潮も止まっているように感じるのですが、船長が潮は2ノット近いスピードで流れているという。
これだけ潮が流れていれば魚の活性もいいはずと何度か流し変えながら小一時間釣りましたが、ジギングの上州親分にアオヤガラがかかったのみで、どうも魚の活性はイマイチの様子。

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「移動します」という船長の一声で船は口永良部島に向かうことになりました。
移動は小一時間かかるらしいので、このチャンスに日焼けしちゃおう!と競泳水着一丁になって後部甲板に寝そべって青空に流れてゆく雲を眺めてリゾート気分。

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すでに高く上がった太陽の強い日差しが皮膚を指し、そこに船の跳ね上げる水しぶきが時折かかって冷やしてくれるとなんとも言えない快感。
揺られながらウトウトしていれば移動時間もあっという間に過ぎてしまい口永良部に到着。

早速釣りを開始します。
私は先ほどキャスティングがイマイチだったので今度はジギングで食べて美味しい魚狙いに変更しアカジンを狙います。

ミヨシで投げていたのはロケット大好きさん、トモではジギング王が投げていましたが他の方々はなぜか食べて美味しい方にココロが傾いていたようで、根魚コーナーでジグをシャクっていました。

先ほどの屋久島とは変わってこちらはそこそこの波も風もあり、潮もいい感じで動いているので釣れる雰囲気は十分だったのですが、なぜか私はキャスティングしていなかった。

そこにキャビンの奥から起きてきた、移動中は必ず爆睡と決まってるY店長が出てきて、「誰も投げないなら投げちゃいますよう」とキャスティングを開始。

この人が投げる時は要注意、釣れる雰囲気を鋭い嗅覚で感じ取っているはずなので、私はジギングしながらも横目でキャスティングする姿をチラ見していた。

何度目かの流し。
船が風に乗って潮目のいいところに差し掛かった時、「フォールで食った」「マグロかもまだ跳ねている」というY店長の雄叫びが上がったかと思うと、竿が大きく曲がった。

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「マグロ?やられた〜!」 と思いながら様子を見ていると「まだいるいる!跳ねてる!投げて投げて!」とY店長。
すぐ横で投げていたロケット氏がすかさず投げるとたちまち「ヒット!ヒット〜!」の声が上がる。

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マグロのダブルヒットとなっちゃあこっちもじっとしていられないと、急いでキャスティングの竿に持ち替えてミヨシに回りキャストしたものの時すでに遅し、一瞬のチャンスを逃してしまった。

ヒットした二人は魚とファイトしながら「これマグロじゃない!GT!GT!」と叫んでいる。
どうやらY店長の投げた沈むルアーに食いついたGTを追いかけて上ずってきた別のGTがロケット氏のフォローティング・ペンシルに食らいついた様子。

先月の沖縄よせみや丸に続いてまたまたGTの入れ食いか!
と先ほどまで静かだった船上は一気に興奮の坩堝に。

魚はなかなか大きいようで二人とも右に左に魚に翻弄されながらもうまくかわして間合いを詰めていく。
最初の走りではドラグの音がギュルギュル鳴らされて糸が出ていたがやがて魚も疲れたらしく巻き取り始めた。

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10分近いファイトで上がってきたのはいい型のGT。

二匹ともほぼお同じくらいの大きさで20キロくらいありそうな立派な体格をしていた。

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手早く針を外し写真を撮ってリリース。
すぐにもう一度同じポイントに入り直したものの連発はなかったのでお昼御飯を食べることになりました。

お腹が膨れたら先ほどの興奮を忘れてしまったのか、はたまたダブルヒットで今日の分のGTはもうおしまい、と感じてしまったのか再び船上はジギング組が多くなりなした。
そんなジギング組にいた昆虫大好きさんにヒット!
なかなかのいい引きに竿がグリップからしなっている。

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これは大きいぞ!とぐいぐい引き込まれる竿を見ながらこっちにも来いとしゃくり続けます。

しかしこちらには当たらず、なかなかのファイトなのでそちらの見物することにしてみていると、水中にキラリと光って見えてきた魚は平べったく光っている。
GT?と一瞬思ったところでネットに入った魚はカスミアジ。

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コバルト色に美しく光る魚体を見て惚れ惚れします。
この魚、本当に美しい。

南の海の美しい魚を見たらなんだか気分はまったりとしてしまい、ゆったり流れる時間の中で真夏の日差しを浴びながらリゾート的優雅な時間になって行きました。

そんなところにまたまた登場したのがY店長。

「みなさん投げないなら投げちゃいますよう」と再び沈むルアーを投げ出した。
「フォールできますよ〜!フォールでド〜ン!」といいながら投げるY店長の様子を見て、同じルアーを投げられるようにしていた私はその使い方、アクションのつけ方を見ていた。

何投かした時、沈んで行くルアーをカウントダウンしていたY店長が「来た〜!フォールでドーン!」と叫んだがすぐに「あ!外れた、あ!また食った!、あ、また外れた!」といいながら魚を誘っている一部始終を見ていた。

三度目の正直で「来た来た!また乗った!」と叫ぶと竿は一気に大きな弧を描く。
「投げて投げて!、まだいます!」と言いながらミヨシに回り込みファイトに入るY店長。


魚の引きは先ほどのものよりはるかに強いのが一目してわかりました。
グググ!と釣り人ごと海に引きずりこむような竿先の絞り込み、ギュルギュルとドラグを鳴らして出て行く糸。
踏ん張って耐える店長の後ろには万が一のために昆虫氏がアシストできる体制に入る。

船もフォローの体制にはいり、ゆっくりと魚を深場に誘導しつつファイトが繰り広げられて行く。

私はそんな様子をビデオに撮りながら二人の周りを動き回り邪魔にならないようにと思いながらも時々邪魔しつつファイトの一部始終を捉えようとしました。

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魚の走りをこらえ切って巻き取る店長の竿は大きく曲がって魚の重さを見た目で知らせてくれている。これはでかいぞ!と誰もが思っている中、銀色に光る魚体が姿を現してきた。

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一同、思わず声をそろえて叫んだ。「デカイ!!!」
船長の手にした大きなタモいっぱいに入りきらないほどの魚体を何人かで船上に引き上げると、その大きさはさらに大きく感じられる。

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重量を計ってみると41キログラム!

リリース後「おめでとうございます」「やったあ!う〜ぃ!」と握手や握りこぶしでタッチをかわしては船上は大盛り上がり。

「引率の方がGT二匹も釣っちゃうなんてずる〜い」と私が声をかけたら、「だって誰も投げないじゃないですか〜、仕方ないから投げたんですよ〜」とニコニコ顔で返された。

ようし見ていろ俺だって!とさっきルアーの使い方もじっくり見させていただいたし、今度は俺の番だ!と次の流しに入り始めゆっくり動く船の上で、私はためらうことなくその沈むルアーを結んだキャスティング・ロッドを手にしたのでした。

そして、船がポイントに入ると素早くミヨシに上がってキャスト開始。
くるぞくるぞ〜!と自分に言い聞かせるような、何か予感のようなものを感じつつ投げた数投目、水中に沈むルアーをカウントダウンし始めて間もなく手元にゴゴゴ〜ン!という大きな手応え!気がつくと反射的に「フォールでド〜ン!」と叫んでいたのでありました。

続く・・・



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2016年7月 6日 (水)

種子島遠征2016 その三@LIFE Fishing Guide service

「きた!でかい!」という根魚王の方を見ると竿が大きく曲がっている。

魚の最初のツッコミはいかにも根魚がエサをひったくって根に再び潜り込もうという感じの引き方、そこをうまくかわして根から引き出せた様子なのだ。
ファイトする根魚王が無口になっている。こういう時は真剣勝負をしている時、すなわち魚がでかい証拠なのであります。

一体何が上がってくるのか?
一同手を休めてファイトを見守る。
根からなんとか引きずり出した魚は通常ならあとは重いだけでさほど引かないものなのですがこの魚は違った。

大きく曲がった竿は時折ググイと力強く引き込まれ、ドラグを鳴らして最も出て行く。
見守る私の頭中にも巨大なハタの姿が浮かんできたのでありますが、しばしのファイトと後澄んだ海の中にオレンジ色の塊が見えてきた。

アカジンか?!!と沸き立ち、他人の獲物ながらも期待に胸が膨らむのでありますが、オレンジの影はどんどん大きくなりやがて形が鮮明になってきた。

水面近くまで来たら「でかい!」と一同息を飲む。

「バラハタだ!でかい!でかい!」という声が上がり、船長のタモに収まったその魚は赤ん坊くらいの大きさに見えた。
体長は70センチくらいか?お腹がでっぷりと太っていい体格、風貌も大魚のどっしりとした風貌で貫禄がある。

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こんなに大きいバラハタを見るのは初めてだった私は少々興奮しながら「田中角栄の日本庭園の池に泳ぐ、でっぷりと太った錦鯉みたいだな」と思った。

体重を計測してみると見た目からは信じられない5キロちょっとという重さでしたが、ハタで5キロを超えるのは大物と言って間違いない。

写真にしてみると20キロくらいありそうな貫禄。

「いいなあ、ああいうのを釣りたいんだよ」
とバラハタ狙いの私は羨ましくてしかたない。

早速自分も釣りに戻ってみると、間も無くヒットした!
一瞬いい感じにグン!と当たって弾き込んだものの、ところがこちらは王様とは違って大して竿も曲がらない。苦もなく上がってきたのはヨスジフエダイという縦縞の綺麗な南の海のお魚ちゃん。


この辺りからすこしアタリが遠のいたので船は移動し新しいポイントを探します。
大移動して流し変えること数回、小一時間が過ぎて三時半になろうという頃、またまたロケット大好きさんにヒット!

今度もデカイ!
竿は満月に曲がりさらにグングングンと引き込む。
この引きはカンパチですねえ、という声が聞こえたと同時に、ギュルギュルギュル・・・とドラグが音を立てて糸が引き出される。

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ミヨシに回り込みファイトする姿はなんとも凛々しいではないか。
「これは10キロ以上ありそうですねえ」とY店長。

実際上がってきたら10キロ以上のカンパチ。
色が黒くていい顔をしている。

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先ほどのバラハタとは魚種こそ違えど、大型魚特有の風格が漂いなんとも羨ましい。

このあとしばらくして、相変わらず底にへばりついた根魚を狙っていた私にもついにきました。

ドドン!!!と当たった瞬間竿がグンと絞り込まれたままどうすることもできない。
???!!!「根がかり〜っ?」と叫ぶと見ていた船長が、「いや、魚が付いています」という
手元には根がかりのような重い力がかかるのだが時折魚の引くググン、ググン、という反応があるのです。

「根に入られちゃいましたね」と船長。

諦めて糸を切りましょうか?と言ったら船を回しこんでフォローしてくれるという。
ミヨシに移動して糸が一色線に張る方向にゆっくりと船を動かしてもらい、その分の糸を巻き取っていき、すこしづつ魚のいる場所との間合いを詰めていきます。

相変わらず竿は大きく曲がったままで時折魚の引く感触がある。
船は魚の潜り込んでいるであろう根のすぐ上まで移動して来たので、ここで一気に潜り込んだ魚を引きずりだそうと勝負をかけるのですが、渾身の力を込めても魚はびくりともせず、もうこれ以上力を入れると竿が折れるというところまでやってみたのですが、どうにもすることができない。

「私の負けです、切ってください」と船長に頼んで根がかりを外す要領で糸を引いてもらった。
張り詰め切って糸がフッと緊張が解かれどうやら糸が切れたらしいと思っていたら、船長の「ルアーも付いていますよ」という嬉しい一言。

巻き上げてみたら本当についていた。
針を見たら伸びてしまっている。
果たして本当に魚だったのか、それともただの根がかりだったのか?
しかし、確かに魚の動く反応は感じられたのでただの根がかりではないらしい。

根魚王によればこれこそが種子島に生息する大型根魚がかかった時の特徴で、自分も含めこれまでなんどもこういう光景を見てきたという。

たしかに私も昨年、今年と、種子島の釣行前にはY店長から何度も「種子島の根魚は大きさが違いますよ」と聞かされてきた。
こういうことだったのか、と経験してやっとその凄さを知ることができたのでした。

船は再び移動し別なポイントに。
時計は五時を回りここまで外道しか釣っていない私はスロースターターだから、と自分に言い聞かせていたものの、さすがにそろそろ釣らないと一日が終わっちゃう、と焦りはじめた。

狙うはとにかく一匹根魚を。
持ち帰って中華屋さんに持ち込んで・・・とそればかり考えていたのですが、そういう下心、甘い目論見が魚に伝わるのかなかなか釣れてこない。

新しく入ったポイントでやっとアカハタを釣り上げた時には、魚を抜き上げた瞬間思わず中華が食える!と叫んでいたらしい。

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一匹ではパーティはできないのでせめて三匹くらい、と狙い続けます。

さらに一時間が過ぎ日も傾き始めたころには行ったポイントで、アカハタちゃんもう一歩きお願い!としゃくっていたところ、底からジグを二しゃくりしたところにどすん!という重いアタリが!思わず「来た〜〜〜っ!」と雄叫びをあげる。竿は満月にしなり脳裏には先ほどの根魚王のファイトがリプレイし始めた時!魚がググン、ググンと引き込みながら横に走っていく・・・

これは根魚ではない、明らかに青物の引きです。
おそらくはカンパチと思いながら比較的柔らかい竿にPEラインは3号だったのでハラハラドキドキのファイト。ジリジリと音を立ててドラグも出て行く。
船長に向かって「フォローお願いします!」と冗談を叫んでウケを狙う。

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カイワリか?とも思ったりしたものの上がってきたのは食べころサイズのカンパチ。
「う〜ん、狙っているのとは何か違う。外道しか釣れませんねえ」と冗談を言いながらもこれくらいの魚が釣れると嬉しいものです。

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そんな私とほぼ同時にロケットさんもいつの間にか魚を掛けていて、いいサイズのカイワリというアジ科の魚をキャッチしているじゃあないですか。
この日のロケットさんはキャスティングにジギングに何をやってもはまっていた。

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そしてもう一人、この日のっていたのが上州親分K氏。
一人ミヨシで投げていたK氏が「来ました!」と声を上げたところを偶然見ていたら、水面に大きな波紋が沸き立ち今度こそはGTらしい迫力のあるバイト!

「GTヒット!!!」と声をあげると船はフォローの体制に素早く入り、浅い根があるポイントから徐々に魚を深場に誘導します。

先ほどの一匹目の時はマグロだと思っていい加減にファイトしていた親分も今回ばマジのGTモードで真剣ファイトをしている。

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上がってきたのは先ほどと同じくらいのいい型のGTでした。
初日から二本もGTを釣っちゃうなんてすごい!

遠征の二日前にY店長のショップで親分にあった時、6月の沖縄でのGT五匹ヒットの映像を見せられていた親分は明らかに燃えていた。
GT釣りたいですねえ、とにこやかに語るその目の奥がメラメラ燃えているのが私には見えた。

そんな思いがしっかりと結果になって出してしまうところがすごい。

その後、私も夕まずめを狙ってここはいっちょうGTを、とキャスティングに切り替えたのですが不発。

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午後7時近く、この日最後のポイントでY店長がエソを釣り上げて笑いをとったところで初日の釣りは終了。

宿に戻ってシャワーで体の潮を落とせば昼間ロケット氏の釣ったハガツオが待っている。

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凪の海に入れ食い。
なんという上出来なスタートではないですか。

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明日もまたきっとドラマが起こるに違いないと確信しつつ、脂の乗り切ったハガツオを堪能し初日は終わったのでした。

写真提供 : プロショップ Ebb&Flow
                LIFE Fishing Guide Service 


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2016年7月 5日 (火)

種子島遠征2016 その二@LIFE Fishing Guide service

種子島2016遠征釣行。
凪の種子島沖合にライフ・フィッシング・ガイド・サービスさんの船が止まると、私は大きなポッパーをつけたキャスティングタックルを手にミヨシに向かいました。

潮がいい感じに流れているのがシロートの私にもわかったので、ここは魚が出る。と感じたのです。
こういう良さそうな場所でGTをコソコソっと狙って、あとは高級食魚のハタ関係を本命に狙っていこうというのが今回の種子島釣行での私の作戦。

とりあえずはコソコソの方からスタートです。
コソコソといってもミヨシに立ってデッカイしかもピンク色のポッパーを大きな水しぶきを上げながら引いては投げ、引いては投げというのを繰り返すので、目立つことこの上ない。

そんなヨコシマな私の目論見をあざ笑うかのように、開始早々根魚に集中していた昆虫大好きさんの竿が曲がった。
上がってきたのは小ぶりのニジハタでしたが、この一匹は早くも私の弱い心にボディーブローをかませてくれた。

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二、三流ししたところでGTの反応がないと、早くもキャスティングを諦めて本命根魚作戦に転向し、キャスティング方向とは船の反対側にジグを落とす根魚コーナーへ移動して、海底付近をジグでネチネチ探ります。

ところがその直後、さっきまで私の投げていたミヨシでヒット!ヒット!また出た!と大騒ぎになりました。
GTじゃない!キハダキハダ!と叫ぶ声を耳を大きくして聞いていたら、さほどサイズは大きくない模様ながら、投げればヒットするという感じでキメジと言われるキハダマグロの子供が次々ヒットしている。

最初にキャッチしたのは上州親分とN氏改めロケット大好きさんのダブルヒット。

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船底で寝ていたと思っていたY店長もいつの間にか投げていてヒットしている様子。

船上は「キハダ祭りだあ!」と一気に盛り上がるものの、セコイ私は30キロ以下のキハダには興味はない、と偉そうに根魚をネチネチしながら狂騒に耳を傾けていた。

ジギング王にさっきまで根魚コーナーにいたはずの昆虫大好きさんもいつの間にかキメジをヒットさせている。

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ロケット大好きさんは何匹かけてるのかわからない。
この時根魚コーナーでネチネチしていたのは私と根魚王。
私はともかく根漁王は本物の根魚専門家なのでキメジくらいで心が揺らぐことはないのでしょうが、私の心はしだいにあっちに戻ろうかどうしようかとフラフラ揺れている。

ああ!、またまたキハダヒット!もう要らない、バレろ!などという声も上がり、相模湾あたりのキハダキャスティング船の方々が聞いたら激怒するのではないかと思われるほどの贅沢な釣りが繰り広げられていました。

あああ、またキハダかよ!と言いながらファイトを始めた上州親分K氏、ファイトしていくうちになんだか引き方が違うと言いだした。
なんだかよく引きますよ、このキメジ何て言っていたと思ったら、突然「あ!GTだ!」
と叫んだ。

どうやらキハダに混じってGTもいたらしい。
キハダだと思っていた上州親分はかなりお気楽に且つ大雑把にファイトしていたらしいのですがGTだと分かって表情も豹変し一気にマジ顔に変わります。

GTらしい見る方も手に汗握るファイトというのが展開することもなく、比較的あっけなくGTは上がってしまい、釣ったご本人も釣られた方のGTも何か不本意な空気が漂っている。

誰かが「キハダの外道でGTですか!」と声をあげたら一同爆笑。
いいのか!こんなに簡単にGTが釣れちゃって!
釣りを開始して一時間もたたないのに。
でも、釣れる時はこんなものだ、ということも最近分かるようになってきた。

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写真を撮ってリリースするとキハダ祭りも一段落し、やや平静な船に戻ると今度は根魚王の出番です。
ここ種子島でしか食べられないバラハタというハタを釣り上げていく。

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このお魚一月半ほど前に「築地の市場に毒魚が並んでいた」と新聞に載り一時的に騒がれたお魚ちゃんなんですが、沖縄方面に住むバラハタは餌の食物連鎖の関係で、サンゴに含まれる「シガテラ」という毒が魚の体内に凝縮され、食べると毒にあたることもあるという魚で、全てが毒を持っているわけではないものの見分けがつきにくいことから農水省的には流通禁止としているらしいお魚なんですね。

ところが、ここ種子島にはシガテラを持つサンゴが生息しないので、ここのバラハタは食べても毒にあたることがないんです。
バラハタ自体は大変美味しいハタ科の根魚なので昨年の釣行時には私も数匹持ち帰り様々なお料理で美味しくいただいた経験もあるので、今年も是非これを狙って持ち帰り地元の中華料理店でパーティでもやろうと目論んでいるほどのものなのです。

すると、再びミヨシでヒット!の声が上がり一同注目。
ロケット大好きさんに何かいいのがかかっている様子、でもマグロでもGTでもないみたい。

時折ドラグを引き出しながらいいファイトをしている。
ロケットさん絶好調!
船長のタモに入ったのは「ワフー」と呼ばれるサワラの仲間。
大きな口に鋭い歯がぎっしりと並んでいる。
これも写真を撮ってリリース。


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盛り上がるミヨシ方面のことなど目もくれないかのように根魚王もほぼ同時に二匹目のバラハタをキャッチ。

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「いいなあ、バラハタ」と横目で羨ましながら釣っていると、こちらにもヒット。
海底に落ちてすぐにひったくるようにヒットした魚はぐいぐいと力強く竿を引き込む。

「うふふ、こっちにも来ましたよん」とニヤニヤしながら糸を巻いていくと透明な海の遥か下の方からオレンジ色の魚体がおぼろげに見えてきた。
その輪郭が次第にはっきりしてくると「あれえ?なんか違う」
上がってきたのは顎のところに触覚のようなヒゲが二本あることから通称「オジサン」と呼ばれているお魚。
だいたい日焼けサロンよろしく、上半身裸で釣りをしているところがそもそも釣りをなめている証拠。
こんな奴にいい獲物がかかるわけがない。

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がっかりしつつも、まだまだ始まったばかりと釣っていると、またまたヒット。
今度こそ!と思うもなんだか引き方が違う。
なんだろ?とまあまあ良く引くそのお魚ちゃんのファイトをそれなりに楽しみながらも美味しい中華希望!と心の中で叫びながらあげてくると、黄色い魚体に美しいブルーの縦縞が鮮やかに何本か引かれた「ヨツスジフエダイ」というお魚。

綺麗なんだけど、見るだけにしてリリース。

すると、またまたミヨシでロケットさんがヒット!と叫ぶ。
文字通りのロケットスタート!今度は何か?!と一同注目していると今度は大きなハガツオ。

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本当に大きくてびっくり!こんな大きなハガツオは見たことない。
晩酌のつまみが手に入った一同はハガツオの大きさに驚きながらも大喜び。

ロケット大好きさん絶好調!
やることなすこと全部ハマっている感じ。

それに引き換え私の方は、う〜ん、なんだか投げるタイミングもしゃくるタイミングも外している感じ。

すると、今度は根魚王の「来た!でかい!」という声が上がり竿が大きく曲がった。
一見して只者ではないサイズと誰もが感じ、根魚王自身もファイトに集中して黙ってしまった。
だれもが大変な魚が上がってくることを予感するようなファイトが始まったのでした。

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その三に続く

写真提供 : プロショップ Ebb&Flow
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2016年7月 4日 (月)

種子島遠征2016 その一@LIFE Fishing Guide service

2016年7月1日 早朝6時半。

羽田空港を飛び立った今回の遠征メンバー7名は鹿児島空港経由で種子島に向かっていました。

今回の遠征は私にとっては、まだおよそ一月前の沖縄よせみや丸でのGT5匹同時ヒット!自己連続キャッチ!しかも自己最大魚という興奮の余韻がまだ治らずにおり、気持ちが次の釣りに向かっていけない中途半端な心境での釣行の始まりでした。

羽田を飛び立つと間もなく眠りについてしまい、気がつけば鹿児島上空。
桜島が見えている。

昨年のちょうど今頃訪れた種子島釣行は、私の短い遠征釣行歴の中で最悪の天候でした。
羽田を飛び立つ時には、悪天候のため鹿児島空港に降りられない時は羽田に引き返すと言われた飛行機で辛うじて鹿児島空港に降り立ち、さらに種子島便も同様に引き返します、と言われながら着陸時の一瞬の奇跡的晴れ間をぬって着陸するも、初日の釣りは土砂降り。二日目も土砂降りに半日持たずに撤退。最終日は釣りもせずに早々に早い便に変更して種子島を脱出し、その日その後の種子島便はすべて欠航というツイテいるのかツイテいないのかよく分からない釣行だったのでした。

それに比べたら今年の天候の良さといったら、雨具など要らぬのではないかと思うほどの晴れマークの天気予報。

それでも、出発前日にはLIFE Fishing Serviceの克哉船長から、「波と風で出られないかも」と脅かされていたのですが、お天気男の私がいるから何とかなんべえ、と多少強硬に来てしまったのでした。

羽田で少々トラブったおかげで荷物が無事に飛行機に積まれているのか不安があったものの、種子島空港に到着して釣竿のケースが飛行機の荷物室から搬出されるのを見て一同一安心したのでありました。

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空港に出迎えてくれた克哉船長の車に乗り込み即移動。
途中ビール・お菓子など大量に買い込んで島の南に位置するLIFEさんの経営するロッジ・セルフィッシュへ。

荷物を部屋に入れたら即釣りの準備です。

今回の遠征メンバーは定位置メンバーのジギング王、根魚王の二人の王さまに、昆虫大好きさん、 N氏の仲良しコンビ、久しぶりに会う上州空っ風親分K氏に私とツアーを主催するルアーショップEbb&FlowのY店長の計7名。

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狙う魚はGTメインに、種子島の豊富な根魚、そして今回はジギングでカンパチもという多彩なターゲットでした。


12時前には釣り支度は完了し船に向かいます。
宿から車でほんの数分の所にある港は種子島宇宙センターの敷地内にある、と言ってもおかしくないくらい、途中巨大なロケットのレプリカがそそり立っていたり寝そべっていたり、さらにはロケット発射の際に見物客が見るためのビルのような観客スタンドがあったりして、これらが山陰に入ったと思ったらそこに小さな漁港がある。

港の一番奥手にあるLIFEさんの船はキャスティング専用船特有のフラットなフロントデッキが白く輝いていた。

素早く荷物を積み込んで出航。

港を出れば、昨年の豪雨の中の黒い海原とは違い青く澄み渡った南国の大海原がそこには広がっていた。

波も心配していたほどは高くなく、というよりむしろ凪と言っていくらい穏やかで、船はスネるように沖に向かって走っていく。

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振り返れば種子島宇宙センターの施設が見え、宇宙大好きのN氏はここですでにテンションが上がっているご様子。


そんな中、どうも今ひとつテンションが上がらない私。
海を目の前にして、具体的な釣りの目標というかイメージがわかない。

いちおう道具としてはGT用の竿を2セットにジギング3セットを用意してきたので万全の体制ではあるのですが、投げるかしゃくるか、どうも気持ちが定まらないまま船に乗ってしまった。

いくら運がいいからといって、そう毎回でかい魚がホイホイ釣れるほど釣りは甘くないし、前回のGTに前々回のクエともう釣り運は使い果しましたね、と他人からも言われ、じぶんでもそうだよなあ、と納得していた。


とはいえ、道具を揃えて海に出て釣りをしない釣り師はいない。

とりあえずの私の目標は、ここ種子島以外の場所では食べると毒があることがあり、流通に制限がある美味しい根魚「バラハタ」という魚を釣って帰ろうということにしました。

昨年も豪雨の中の短い釣行で何匹かのバラハタを釣って持ち帰り食したのですが、たいそう美味しかった。

とりあえずは、これを数匹釣って帰り、またまた地元の中華調理店に持ち込んで高級中華料理をみんなで食そう、というのを目標に据えることで気持ちは固まっていったのでありました。


船は島から2キロほど離れたあたりでスピードを落とし最初のポイントに入りました。

Imgp7555b


根魚バラハタをと目標に据えたはずの私ですが、なぜか船が停まったらGT用のキャスティング・タックルを持ってフロント・デッキに向かっているじゃあありませんか。
どうやら、まだまだ私の心の中にはあの夢をもう一度という助平心が生きていたようであります。

「右投げです」という船長の合図でいよいよ釣りの開始。
さてさて、今回は一体どのような遠征になるのか?ドラマは起こるのか?

明日からの本編にご期待ください。

写真提供 : プロショップ Ebb&Flow
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