太刀魚調査船@第一美喜丸 腰越港
以前からお世話になっている江ノ島は腰越港の美喜丸船長がFaceBookで「海の日にタチウオ調査船をやります」と発信していたので行ってみることにしました。
相模湾でのタチウオというのはそんなに釣った記憶もなく、乗り合い戦も東京湾のように毎日出ているわけではないので、釣り物としてはさほどメジャーではないようですが、以前平塚の船長に聞いた話では、かつて相模川の河口堰と宮ヶ瀬ダムがセットで作られる前はよく釣れていたとか。
タチウオというのは濁りのある潮のところに集まるようで、今回も濁った潮が入ったため葉山から佐島あたりで定置網に入ったりしているので行ってみましょう、というお話でした。
美喜丸の船長とは船に乗った回数よりも日頃FaceBookでやりとりする回数のほうが圧倒的に多いので、たまには直接お会いしたいということもあり出かけることにしました。
出かけるに当たってだれか一緒に行かないかなあ?と思っていたところに遠征やシーバスでご一緒する釣り仲間のヨッシーさんがタイミングよくメールをくれたのでお誘いしたら「行きます」とのことで、喜んで釣行前日にソルト・ルアーショップEbb&Flowさんにちょこっとルアーを買い足しに行ったら、今度はKHKさんに二週連続でお会いしたのでまたまた誘ったところ「じゃあ、行きますか」と快諾?してくださった。
一人で行くより仲間といったほうが釣りは断然楽しいので、海の日当日も早起きして出船一時間前に腰越港について岸壁に佇んでいたら、間も無くお二人とも登場した。
さらに車から出てきた方に「enosさん」と声をかけられ、一瞬「誰だっけ?」と思ったら、これまたEbb&Flowで以前お会いして私のブログを読んでくださっているとおっしゃる I さんというお方。
「enosさん、最近なんだかスゴイの釣ってるじゃあありませんかあ」と沖縄のGTと口永良部のイソマグロのことを言ってるらしい。
すっかりいい気分になっているところに、美喜丸の船長が登場したと思ったら開口一番「enosさん、最近スゴイじゃないですかあ」と同じことをおっしゃる。
確かにこの二ヶ月は運が良すぎるくらいいいからもうしばらくは大した物は釣れないだろ、と自分でも思うくらいだったのだけれど、おだてられるとサルのようにすぐ木にでもなんでも登っちゃう性格なので嬉しくてたまらない。
船は東に向かって突き進む。
この日の釣行者は9人ほどで、すべて船長のネットつながりおよびその友人的な人たちばかりなので、乗り合いといっても半ば仕立てのような雰囲気です。
釣り方もルアー、エサどちらもあり!というので私もルアーだけじゃなくて三年くらい前に弁天屋さんという釣り船でエサ・タチウオをやった時の仕掛けが一つ残っていたので、その仕掛けと前日にスーパーでノルウェー産の塩サバの切り身を買って持ってきた。
おもりは重めのジグでもつければいいけど天秤は困ったな、と思って船長に相談したら「ありますよ、貸します」とおっしゃってくださった。
安心して走る船の上で先ほどの I さんと釣り談義などしているうちに葉山あたりの最初のポイントに到着。
今日は魚のナブラ(群れ)を探してどんどん攻めますから、と船長が言っていたのでなんらかの魚の反応があった様子。

まずは水深20メートルほどの浅いところから始めました。
始めはとりあえずタチウオ用に買った紫色のジグでスタート。
しゃくってしゃくってフォール、という感じでジグを動かしていきますが、二〜三度落としなおしたところで「移動します」という船長の声で移動。
その後その周辺を移動しては探りまた移動、というパターンで攻めていきます。
群れが小さいのか、はたまた移動が早いのか釣りができる時間は短く、バス釣りで言えば「ランガン」というヤツ。走ってはポイントを叩いてまた走るという感じです。
ある群れで数回しゃくったとところにグン!という心地よいアタリがあり、ライトタックルなので竿は気持ち良く曲がって良く引く〜! でも・・・これタチウオじゃないみたい。
この独特の走り方に最後のブブブと振動する動き!
ああ!外道の代表サバちゃんでした。
周りを見たら何人かにヒットしており竿が曲がっていきなり船上は賑やかに。
いやあ、外道でも釣れた方が活気があっていいなあ、と思っているとすぐにまた船は移動。
船長もナブラ探しに苦労している様子で、浅いところ、ちょっと深いところ、根の周り、などなど色々探してくださるのだけれど、なかなか本命のアタリが来ない。
そんな時、鬼才KHKさんの竿が曲がった!
この方の釣りの鬼才ぶりはこれまでにも本ブログで触れていますが、とにかく人と違うものを釣る天才なのであります。
今日は一体何をやってくださるのか?と注目していたら何と上がってきたのはホウボウでした。
カマス、マダイ、ヒラメあたりは間違ってかかるかもしれないと予測していたものの、ホウボウには恐れ入りました。「いる?」と聞かれて、一瞬お刺身でいただいちゃおうと思いましたが小ぶりだったのでかわいそうだからリリースしていただき船は移動。
鬼才 KHKさん(愛称)
時間はあっという間に過ぎ去り11時頃だったか、船長が興奮気味に「いい反応ですよ」と言った群れでヒットーッ!
何が来るかなあ〜?と喜びつつ糸を巻いてきたら、だんだん引き方が変わってきて嫌な予感。
残りあと数メートルというところになったら、ブブブ!とサバの引きに変わってる。
あららら?と上げてみたらサバの尻尾にスレでかかっているじゃありませんか。どおりで最初は良く引いたはず。
隣ではいつの間にかジギング・サビキをしていたヨッシーさんがダブルでサバちゃんを釣ってる。
サビキをネチネチするヨッシーさん
まあ、サバでもやる気のやる気のあるのが居さえすれば釣れるんだからタチウオだって、と魚のやる気のある時のパターンや、渋い時のパターンなど色々試しながらジグを替えていったりするのもまた楽し。
あとは釣れてくれれば、とにかく一匹釣れてくれたら少しは釣れるパターンのヒントが得られるので、誰でもいいから一匹釣って〜!という感じなのだけれど、船長の努力もむなしくタチウオの反応はなく、早くもお昼を回ってしまった。
午前中佐島方面まで回ってから徐々に戻りながら探ってきたものの、船は鎌倉沖あたりに位置しています。
私と言ったら移動の度に半ズボンの裾とタンクトップの裾を捲り上げては椅子にゴロンと横になり甲羅干しの体制に入り、すっかりリゾート気分。
釣れない時は海風とお日様に当たっているだけだって気持ちいい。
午後1時を回ろうかという頃、船長の意を決したような「今度は少し深場をやります」という声で船はスピードを上げて移動、江ノ島沖の80メートルくらいのところに移動しました。
おそらくはここが本日最後のポイント、と思い気合を入れてしゃくります。
何か魚の触ったような感触があり俄然気合が入ってしゃくるのですが、ドン!というヒットはなくしばらくして「おしまいにしましょう」と船長の終了宣言。
本命タチウオは釣れなかったけれど、サバちゃんは確実にモノにできたからまあいいか、けっこうこういう渋い時の釣りは色々考えるので楽しかったりもするものするものなのであります。もちろん釣れた方が楽しいですけれどね。
港で船から上がって汗を拭いて船長にいただいたガリガリ君を一同片手にガリガリしながら船長の話を聞いた。
どうも、今日の相模湾はどこの船も良くなかったようで、相模川河口のタチウオは暗い時間帯だけ、ライトルアーのサバもあまり釣れなかったらしいとのこと。
これからは中深場のムツが面白いことなどお聞きしまたまた新しい釣りに食指が動き始めたりするのでありました。
「釣れなくてすみません」とおっしゃる船長に、「自然相手の釣りというのはこんなもんですから」、と挨拶代わりに声をかけてお開きになりました。
帰宅して、夕方各船の釣果情報を見たところ、本当に今日の相模湾は良くなかったようで、狙ったわけではないけれど外道ながらもサバを釣った我々はまあまあ検討した方だということが判明。
まあ、こういう日もあってこそ釣れた時が楽しいものだと、日焼けで少しヒリヒリする肩をなでなでしながら思ったのでありました。
それにしても、そんな状況の中で一人ホウボウを釣り上げるKHKさんたら。
参照:第一美喜丸 釣り情報
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