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2016年12月24日 (土)

Eno Cafe 隠岐の島諸島店@浜吉丸 他

全国の一千万Eno Cafeファンの皆さん!お待たせしました!

今回は山陰は島根県、隠岐の島諸島の海士町(あまちょう)という島に出かけて開店してきましたよ。

Eno Cafeは今年五月に九州のサンライズ号で試験的に初めて以来今回で六回目であります。

まだまだEno Cafeの認知度は低く(当たり前だ!)毎回行き先の船長やら宿やらにこちらのやりたい事を事前にお話すると、多くの場合はなんの事か理解していただけないように(当たり前だ!)今回も曖昧な返事が返ってくるのでありますが、こんな酔狂な事をやる馬鹿な釣り師は日本全国にもそう多くはいらっしゃらないと思うので仕方ないなと思いつつ、来るべき時代にはその先駆けとなるべく毎回怠りなく豆と用具を用意して出かけたのであります。

おそらく、釣り用の手袋やギンバル(大物の魚と戦う時腰に巻くベルト)を忘れる事はあっても、コーヒー豆とミルを忘れて遠征に行く事は今のぼくには考えられないのでありますね。

さて、今回の遠征ですが、前夜出雲空港に到着した我ら釣り師一同は松江に宿を取り一泊、翌早朝三時起きで日本海に面した七類港から磯渡しの船に乗り海士町へ向かう予定だったのですが、幸か不幸か海が時化気味だったために小さな渡し舟は欠航し午前九時半に同じく七類港を出る大型フェリーで島に移動する事になったのであります。

これに伴い、朝ホテルを出る時間もずいぶんとゆっくりになり余裕ができたので、ビジネスホテルの朝食後に部屋にてプチEno Cafeを開きました。

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この時は、運良く朝の食堂で出会ったジギング王とヨッシーさんの二人のみの参加でしたが、松江の町並みを眺めながらの朝の一杯は充実した時間を与えてくれ気持ちを豊かにしてくれるのでありました。

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Eno Cafe常連の根魚王はお隣の部屋だったのでドアをノックして声をかけたのですが反応がないので寝ているのかな?とそっとしておきました。
後で聞いたら、昨夜食事で日本酒を飲んだあと、さらにコンビニでワインのミニボトルを二本買って開けてしまったとか。朝起きるのが少々つらかったようで。

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松江の町並みを見ながらおぼろげに思い出したのが、25年くらい前に読んだ開高健の「新しい天体」というグルメ小説でした。
このお話はとある役人が「景気調査」を名目に全国の美味しいものを食べて歩き「景気調査レポート」をかくことで官庁の余った予算を文字通り食いつぶすというような内容のお話で、その中に松江に来てシラウオの踊り食いを食べるくだりがあったのをおぼろげに覚えていたのであります。

この遠征から帰宅後、この本を本棚から探し出して読み直してみたところ、シラウオの踊り食いをするために漁師の小舟に乗って宍道湖に出て行き、網にかかったとれたてのシラウオを辛子酢味噌の入ったどんぶりにあけては踊り喰いをしながら、マホウ瓶に入った熱い酒を飲む、というなんとも贅沢なお話で、当時(1970年代中頃か?)はまだ宍道湖も汚れたとはいえ魚が住む湖と書かれている。

松江に泊まった晩に訪れた飲み屋さんのメニューにたしかシラウオがあったような記憶があり、それについてグルメの根魚王が「宍道湖七珍」と呼ばれる宍道湖の珍味がある話などしていたことを思い出した。

小説の中に宍道湖と海の間にある中海を埋め立ててしまう計画があるという話が出てきて、そんなことをしたら宍道湖は窒息死同然、何もすまない湖になってしまうというようなことが書かれていた。
中海の干拓計画は強い反対運動の甲斐もあってか建設省(当時)としては珍しく計画を撤回したおかげで今も宍道湖七珍は残っているのでありました。

さて、松江を出た釣り師一同は車にて七類港へ移動、ぼくにとっては生まれて初めてかもしれない大型フェリーに乗って海士町に着く。
初日は午後遅くから様子見程度に釣りをして、二日目からが本番という意気込みで釣りに臨んだのですが、二日目の朝、起きてみたら雨が降っている。

予報では曇りと出ていたので、そのうち止むだろう、と、とりあえず船まで移動したのでありますが雨は一同の気持ちを裏切り強くなるばかり・・・

船長も困っていたので、とりあえず港の横の船宿に入ってコーヒーでも飲みましょうよ、ということになかば無理やり話を持ち込んだのであります。

今回ご用意したのは「ホンジュラス・セロアスール農園、中深煎り」と「シダモG2、中煎り」の二種類。

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とりあえずは、雨で萎えた心を奮い立たせようと、苦味と深いコクの切れるホンジュラスを入れることに。

宿でお借りしてきたコーヒーサーバーにコーヒーがしたたり落ちる頃には部屋中にコーヒーの香りが満ちて、少しはやる気が出てきたじゃあありませんか。

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一番搾りの美味しいところを船長に味見していただき、美味いという合図が出たので皆さんにも配ります。
薄暗い宿の中で妙にゆったりとコーヒーを飲んでいると、船長の電話がなり「まだ船を出さないのか!」と他の船の船長らしき方から言われたらしい。

Dsc00020b 船長、横浜の釣り師はみんなコーヒー持参で来ると勘違いしないでね   

船長も「今コーヒー飲んでるから」って返事しても、電話の相手が我々のまったりカフェ的状況を理解されないだろうと思ったのか「もうすぐ出るから」とだけ答えていた。

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コーヒーを飲み終えて外に出たら雨はあがりかけており、一同、心のスイッチは素早く釣りモードに切り替わって出船!

この日の釣りは渋いながらも仲々いいのが釣れたり、惜しくもバイトだけでヒットしなかったりとドラマチックに展開したのでありました。

さて翌日、釣りの最終日はいよいよ船の上でのEno Cafeですよ。

この日は朝一キャスティングのポイントが不発で移動して一息ついだところでコーヒーを入れることに。

今日は昨日と別の豆、シダモG2の中煎りです。
酸味とコクが売り物のこのお豆ちゃん、薄くなりすぎないように入れたのですがお味はいかがかな?

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今回のメンバーはEno Cafeの常連さんばかりなので待ってましたとばかりに船の上で淹れるコーヒーを楽しんでおられました。

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冬の隠岐の荒涼たる風景の中で味わうコーヒーというのもいいもので、冷たい風、東の海に昇る太陽、それに照らされる島などの荒涼とした、ダイナミックな風景に熱く香り高いコーヒーがよく合うのでありました。

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もうこの時点で釣りはどうでもよくなっちゃいましたよ。目的の半分以上を達成した気分でここをは満足。

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外で食べる食事というのは何故か同じものでも家の中で食べるのとは全く違っておいしく感じるもので、釣り船の上のあるいは雪の上でのカップヌードルなどを食べたことのある方はその美味しさをよくご存知のこととお思われますが、このアウト・ドア美食効果はコーヒーにおいてもまた同じで、街場の小洒落たカフェで飲むコーヒーなどとは全く別物なのであります。
この味は一度知ってしまったらもう止められない。病み付きというやつですね。

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もともとぼくは屋外でものを食べるのが大好きで、40代の頃よく出かけていたバックカントリースキーでは山の頂上付近でサッポロ一番味噌ラーメン餅入りなどというものを作り、通りがかった山スキーヤーから「山の上でこの美味しそうな匂い、たまらない!」と声を上げさせたりしては喜ぶというおバカなことをしていたので、オフショアの釣りとコーヒー焙煎が結びついてEno Cafeに至る流れもごく自然の成り行きと言えます。

サンライズさんのお客さんの中には移動中の船の上で焼肉や鍋をやられるお客様もいらっしゃるそうなので、そういう方々には及びもしないのでありますが個人プレーで勝負できる範囲内で色々やっていきますよ。


ということで、これからもEno Cafeはアウトドアならところ選ばず展開していこうと思っております。
万が一釣り場で遭遇してしまった際には、「アホか、あいつ!」などと冷たい視線を浴びせることなく温かい目で見守ってやってくださいまし。

あ!そうそう。
本命の釣りのほうのお話は年明けにじっくりとご報告いたしますのでお楽しみに。



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コーヒー焙煎」カテゴリの記事

コメント

病気をされていた事驚きました。
ただ年をとれば何か悪くなることも多いかと思います。それだけ趣味を楽しんでいれば最高の人生だと思います!
水泳も体にいいと思いますし、体もいたわりながら楽しいブログ待ってます!
隠岐の島とか楽しそうですねー

未来さん

励ましのお言葉、ありがとうございます。

今のような釣りを始めたのも病気の体験があってからのことなんです。
つまり、人生は自分で思っている程長くないかもしれない
と言う思いから、今のウチにできることはやっちゃおう。というわけです。
水泳も釣りも全てリハビリだと思って励んでいますよ。
作家の開高健氏の「悠々として急げ!」という言葉をいつも胸に
遊んでいます。

これからもよろしくお願い致します。

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