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2016年12月21日 (水)

バンド仲間とセッション忘年会@モンゴメリーランド 池袋

毎月一度くらいのペースで集まってはジャズのジャムセッションをするというのを初めて早二年半ほど経ちました。

今回は今年の最終セッションとその後は忘年会ということで執り行われることになったのですが、バンドメンバーの二人が所属する別のバンド主催のジャムセッションが同じ日程で組まれていたため、別バンドさんであるアティーズさん主催のジャムセッションに合流しさらにその後の宴会も一緒にやってしまおうということになりました。

実は、訳あってぼくはこの三ヶ月半ほど、つまり八月末に吉祥寺でライブをやったあとほとんど楽器を触っていなかったので、セッションに行こうかどうか迷っていたのでありますが、結果的にはその日に予定が入ってしまい行くことができなくなってしまったのであります。

とはいえ、少しくらいは楽器を吹ける環境になったのでここ数日は短い時間ながらスケール練習などの基礎練習だけやっていたのでした。

さて当日、夜はなんとか都合がつきそうな状況になったので、バンドメンバーにメールを入れて、忘年会だけの参加でもいい?と聞いたところOKがでたので、楽器を持って出かけることに。

忘年会とはいえ、アティーズのKさんが懇意にしている池袋の「モンゴメリーハウス」というジャズのお店を貸し切りにして行うということで酔っ払った勢いでセッションもできるため楽器を手にして出かけた訳であります。

宴会開始時刻に少し遅れてお店に着くと既に宴会は始まっている様子でワイワイとやっているました。入り口で大学ジャズ研後輩のはぶし君が最初に目が合いenoさんが来た!とみなさんに知らせてくれた。

店の中に入ると八月以来のメンバーに加え旧知のアティーズの何人かと以前同じ合同セッションで二度ほど顔を合わせているギター氏などおり懐かしい。

八月のライブの時に借りたお金をピアノのSに返してなんとか借金の年越しを免れ、宴会の会費を払えばあとは飲むだけ。

とりあえず生ビールを頂いて乾杯。

訳あってしばらくアルコールを飲んでいなかったのでビールが胃に沁みる。

やっぱりビールは美味しいなあ、ノンアルじゃあダメだ、と思いつつビールを味わう。

この日一番会いたかったのはドラムスのSだった。
お互い訳ありでなかなか会うことのできなくなってしまったSとは、ジャズ以外にもかつては冬となれば雪山にスキーで登ってはゲレンデではない斜面を滑り降りる、いわゆるバックカントリー・スキーなどもよく行っていた仲であり気心知れた間柄だったのだが、最近会う機会が減ってしまったのでお互いなんとなく精神的な距離感ができてしまっていて、それがぼくには辛かったのだ。

早速Sの向かいに座ってジャズ話。


ぼくは最近ジャズにあまり熱心でないので、ジャズ界の現状などについてはさっぱりなのだが、Sは非常に詳しく、最先端のジャズの話をミュージシャンの名前をあげながら話してくれた。
彼の情報は常にジャズ専門誌などよりも先を進んでいるのではないかと思われほど新鮮かつ濃密でありぼくの好きなタイプの音楽も熟知しているのでそういう情報を的確にあたえてくれる。
このような友を持つことはとても嬉しくぼくの大きな財産だとも思っている。

しばらくすると、ドラムスMが「音を出そう!」とカホンにまたがり叩き始めた。
そこにこの日初めてお会いしたフルート氏とアルトT、ギター氏、キーボードSが加わりWaveを始める。

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演奏が始まるとみんな体が自然と動き出す。
そのうちじっとしていられなくなって手元にあるものでリズムをだしたり、紙のお皿を裏返してドラムのブラシでリズムをとったりと楽器をやっているもの同士の集まりらしい。

二曲目は同じくボサノバのcorcovado

ぼくもだんだんムズムズしてきて、次あたりで参加しようかなと思っていたら、この曲が終わったあとカホンを叩いていたドラムMが「クリスマスだからホワイトクリスマスを!」とマイク片手に歌い出そうとしている。

そこはノリで進むのがシロートでもジャズやの集まり、ピアノS(この人だけプロです)の伴奏でホワイトクリスマスを歌うMの目がだんだんアブナクなってきた。ぼくも持ってきたソプラノサックスで飛び入りして間奏を吹かせていただく。よれよれ演奏だけどなんだか楽しくなてくるのが身内の宴会セッションのいいところ。

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終わってから今度はジャズを、ということでギターがHにいつの間にかスネアを出していたSのタイコでバイバイ・ブラックバードをやる。

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酔いも回ってますますいい気分になりもう一曲やたところに再び出来上がりつつあるタイコMがマイクを持って乱入しザ・クリスマスソングを歌うというのでやっつけで勝負する。
かなりメロメロになりつつも勢いは増してきてもう止まらない。

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さらに、ウォーター・メロンマンでフロント全員でやろうとぼくが言い出し、全員楽器を手にウォ~タ~メロ~ンメ~ン~、と吹いて盛り上がる。

こういう単純なコード進行の曲は逆に色々なことができるのでちょっと羽目を外して吹いたら、次のソロをとったフルート氏もそれに答えてソロので出して一発かましてくれたので嬉しくなる。続くたのメンバーも酔いが回ったせいもあるのかいつもよりアナーキーなソロをとってよかった。

ぼくから見ると、普段みなさんは良い子の正しいアドリブしかとらない印象なので、このように感情を表にむき出しにする演奏というのをもっとたくさんやればいいのにと思っていたので嬉しくなった。
ジャズのセッションていうのはこうでなくちゃ。誰かが喜び叫んだら誰かがそれを受けてくれる、だれかが泣き咽ぶような音を出したらみんなでそれを共有する、そういう喜びも悲しみも共有できる感情のこもった演奏がぼくは好きなのだ。
譜面通りに、コード進行通りに音を出すだけじゃつまらないじゃないか。そういうのは二流のプロに任せておけばいい。

さらに、セッションで年一〜二回顔をあわせる現役東大生のギター氏と I
fsllin' love too easilyをやってすっかりいい気分になってしまったぼくはこの辺で聴き手に回った。

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その後はマイクを手から離さなくなったMとそれを囲むやはり酔いの回りきった面々のドロドロの演奏になっていくのでありますが、プロのピアノSが必死に調整を整えようとしているのと全く違うことをしているサックスのメロなどとがごちゃ混ぜになってジョンコルトレーンのアセンション的な妙にアヴァンギャルドな世界になったのが可笑しかった。

モンゴメリーハウスのマスターはそんな音にも「音を出すとみんなスッキリするから」と優しい言葉で見守ってくれるのも嬉しい。


このお店についてちょっと書いておこう。
お店のマスターはぼくより二歳年上の方で小学生のときからジャズを聴いていたというから相当のジャズ歴。

オーディオにも造詣が深いのはこのお店のオーディオシステムを見ればわかる。
マッキントッシュ(アップルコンリュータではに)のプリ・アンプにパワー・アンプでJBLの4344というスタジオモニター・スピーカーを力強く鳴らしている。
このスピーカーは手に入りやすいスタジオモニターとしては最もジャズをバランスよく鳴らしてくれるものとぼくは思っている。

さらに、アナログ・プレーヤーとCDプレーヤーがいい。
アナログはロクサンのラディウスⅢという名器。
CDプレーヤーも百うん十万円するワディアの861という超高級機。
この辺がCDのヘタレ音源にも妥協しない姿勢が表れていて実に心強い。
さらにi-podからも数十万円するトランスポートを使って再生できるシステムになっており、LPにもCDにもないような音源もかなりのいい音で聴ける環境がある。

これにハイレゾ音源を対応させたら現存するあらゆる音源を高質の音で再生できる鉄壁のお店ということになるだろう。

アナログ派のぼくとしては、有るものはLPのアナログで聴いてみたいので、マスターとのオーディオ談義の中で、またゆっくりとレコードを聴きに来ましょうと約束をした。

このように書くとジャズをゴリゴリ聞かせるお店のような印象を持たれるかもしれませんが、昔のジャズ喫茶のようなおしゃべり厳禁的大音量でジャズを爆発させているお店ではないので気軽に入れるところがいい。


演奏している本人達は出来上がってるようなのではそう思っていないのだろうが、ますますアヴァンギャルドになる音を聴きながらマスターとオーディオやジャズの現状などについて話していたらあっという間に三時間が経ちお開きとなる。

今日はなぜか演奏しなかった紅一点のシューちゃんと「また来年も!」と年末の挨拶をして店を出て一同池袋駅に向かったのでありました。

この夜は十二月としては妙に暖かく、革のコートにマフラーまで用意して完全防寒体制で出かけてきたぼくには歩いたら汗ばむほどの暖かさ。
駅までの道のりを、昔、四十年以上前の学生時代にこの街を遊び場にしていたドラムSが変わり果てた街の姿をながめながら、文芸座ってまだあるの?あの店は?などとジモティのドラムMに聞きながら良き青春時代を懐かしむ姿が印象的なのでありました。

帰りの電車の中でお店にカメラを忘れたことに気づき電話をしたら、マスターがとっておきますといってくれたので一安心。カメラがこのお店との縁を繋ぐようにと教えてくれたようにも思えたので近々ゆっくりと再訪しようと思います。

今度は、たっぷりと上質のアナログサウンドを楽しもう。


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