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2016年12月 8日 (木)

宮ヶ瀬ダムへのんびりツーリング@宮ヶ瀬ダム

最近バイクの乗っています。

バイクといっても今流行りの自転車のロードレーサーじゃあありません。
そういうのも流行る前の20年ほど前にさんざんやったのでありますが、今は飽きてしまい自転車は今や錆びて朽ち果てつつ車庫の片隅に眠っております。

今乗っているのはエンジンの付いたオートバイであります。

新車のバイクを買った知人が古いバイクを捨てるという話をしていたのを聞いて安く譲っていただいたもので、カワサキのバリオス250という今時はもはや珍しくなってしまった250cc四気筒の高回転型エンジンのネイキッド・モデルです。

と書いてもバイクに興味のない方はなんのこっちゃと思うでしょうが、下の写真をチラ見して先に読み進んでください。

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                                           どこから見ても怪しいおっさんライダー

バイクに乗ったのはおよそ25年ぶりくらいなので、最初はさすがに不安でしたよ。
こけて死ぬんじゃないかと。

それでも、なんで今頃いい年こいてバイクなんかに!?というと、私らの世代はホンダの四気筒のCB750というオートバイ、そうあのナナハン世代。

歴史的に見れば日本がバイクのエンジン技術でアメリカのハーレーに取って代わろうとしたまさにその時期。素晴らしいオートバイを日本のメーカーが次々と生み出した時代であります。

ホンダ以外にもカワサキのマッハ、ヤマハのRDなどのツーストローク・エンジンものにも素晴らしいものがたくさん出てきた時代であります。

当然のように当時の若者はそれらの素晴らしいバイクを見逃すわけがなく、16歳になればバイクの免許を取って突っ走る、というのが大きなステイタスでありましたし憧れでもありました。

バイク人口は増え、おのずと中にはお行儀の悪い者もおり「暴走族」なるものが産まれた時期でもありました。
我が生家の近隣では「毘沙門天」という族が通称「ビシャモン」と恐れられていましたよ。

未熟な操縦技術で、あるいは無謀な運転で命を落とす若者もたくさんおりました。
私の青春時代の知人にも亡くなったものがいました。
何しろ当時はヘルメットの義務もなかったのですから、まさに顔で風きってバイクに乗れたのであります。

また、自動二輪車の免許さえ取れば現在のような、せこいエンジンの大きさによる制限などもなくどんなに大きなバイクでも乗れました。

そのような中でハーレー・ダビッドソンは当時はまだ夢のまた夢というくらいに高価でしたから身近なところで最大級のバイクといえばホンダのナナハンだったのであります。そしてカワサキのマッハやダブワンだったのであります。
16歳になった私もすぐにバイクの免許を取りたかったのだけれど、親類にバイクの事故で死亡してしまった人がいたことから我が親族ではバイクの免許は固く禁止されていた。
仕方ないのでこっそりと筆記試験だけで取れる原付を、寒風吹きすさぶ真冬の大宮の試験場に取りに行って手に入れ、中学時代の友人から買ったホンダのダックス50をハンドルを絞って乗り回していたのであります。

このような時代にバイクに憧れながらも本願叶えられることなく青春時代を過ごしてしまったことから、いい歳になっても心のどこかで「あの時の憧れを今こそ!」的なものが残っているのでしょう。

30歳になった頃に中型の二輪免許を取り、これまた人から譲ってもらったアメリカンタイプの250ccのバイクに数年間乗っておりましたが、何かがきっかけで乗らなくなり人に譲ってしまった。

それからしばらくは、「バイクはいいなあ」と思いながらも、「もう年だから乗ったら危ないよなあ」と諦めていたのでありますが、体のどこかにバイクの虫が潜んでいたようで、危険と分かっていても、転んだら死んじゃうと分かっていても、こけたら自力では起こせない、と分かっていてもバイクが欲しくなってしまう瞬間があるんですよ。
そこに今回のバイク譲りますという話が転がり込んできたという訳。

それにヒトというモノは危険なモノに憧れるという習性があるようで、スキーにしろバイクにしろ危険度に二乗くらいの大きさで喜びも大きくなる。会社の若い女性との危険な関係などというのも、そういう喜びの大きさがあるから、分かっていても失敗をする輩が後をたたないのでありましょう。

まあ、そんな訳でとうとう三たびバイクを手にしてしまったのですが、いざ乗ってみたら最近のバイクって昔のバイクに比べてすごく乗りやすい!
バイクのバランスがいいのか、エンジンがいいのかブレーキがいいのか?操作がスムーズでその大きさを感じないんです。

とはいえ、それなりに歳を重ねているのでいきなり公道を突っ走るという無謀なこともせず、近くの農道で8の字走行の練習などを地道にした上で公道を走り始めましたよ。横浜といっても中心部から直線距離で10キロ以上も離れた町外れの我が家の周辺にはそんな場所もたくさんあるんです。
このようにやっとのこさ公道をバイクで走れるようになったのでありますが、とはいってもツーリングでどこか遠くへ行こうなどという気は毛頭なく、車でだって遠出のドライブは嫌いなのでありますから、よって知るべし。高速道路走行などはもってのほか近所のプールに行く時や釣具屋さんに行く時の足として使っているのであります。


ところが12月に入った平日のある日。師走だというのになんだか妙に暖かく青空が広がるいいお天気の日、早朝犬の散歩を済ませて帰宅し、さて今日一日どのように有意義に過ごそうか?などとパソコンに向かっていたら、突然!箱根にでも行ってみようか・・・という気持ちが湧いてきた。

そう思うと居ても立っても居られない性分なので、何故そのように思ったのかなどということはすっ飛んで、頭の中は「ハコネ、ハコネ」となり、どのルートで行くのが早いか、安全かなどと考えている次第。

なんとなくハコネのどこに行くのかも決めたら出かける準備をしている自分がおりました。

近所のガソリンスタンドで満タンにして出発。
知ってる道を頼りに富士山の方向に向かってグングン走っていきますと、なんだか知らない新しい道が出来ていてかつて大渋滞していた交差点はバイパスができて随分と便利になっているじゃありませんか。

この道があるならハコネ、ハコネはやめて宮ヶ瀬ダムにしよう、そっちの方が近そうだしお手軽な感じ。と行き先を尻軽女のごとく変更しつつまたまた頭の中の古い地図を頼りに宮ヶ瀬ダムに向かっていたら気付いた時には圏央道の料金所に入ってしまっていた。

引き返すのは高齢者の逆走みたいで危険なのでとりあえず、高速道路を恐る恐る一区間だけ走っておりたら、そこはもう丹沢の山の懐近く、厚木市から愛川町に入ると風景は郊外の住宅地から農村に変わって行き、たったの30分かそこいら走っただけなのに随分と遠くに来た気分にさせられ、楽しくなっていくじゃあないですか。

知った地名を頼りに道を選んで気ままに行けば山裾の紅葉も美しく、稲が刈り取られた田んぼには藁が干してあり、なかなか正しい日本の秋の風景が広がっている。

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ツーリングって楽しいぞ!という気持ちがグングン湧いてきて、この際だから適当に道を選んで景色のいい所で写真でも撮りながら行こうということに変更することに。


さらに山裾の道を川沿いに走れば、せせらぎの美しい渓谷を見ながら走る道などがあり、バイクにまたがり走る自分を少し上から並走しカメラで捉えた姿などを想像し、気分はすっかりライダーものの映画の主人公か何かになっちゃってる。

やがて道は勾配を増してカーブが多くなり空気も少し冷えてきます。
幾つかの長いトンネルを抜けた所で突然視界が開けたと思ったら眼下には湖が広がり大きなダムサイトが見えました。ああ宮ヶ瀬ダムに着いちゃった。

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しばらく走って眺めのいい所にバイクを止めて写真を撮っていたら、向こうから上り坂を歩いてくる片腕の無いおじさんがいる。
やがておじさんが近づいた時に挨拶をすると、「今日はあったかいねぇ」と話しかけてきた。
おじさんは地元の人で年齢は80歳と聞きびっくり。しっかりとした足取りで湖畔の坂道を歩く姿が70歳くらいにしか見えなかった。

この辺は猿が出るけど日光の猿みたいに悪さはしないから大丈夫、こっちから声をかけると人に気づいて向こうから近づくことは無いから、などと話してくれた。

私が中学生の時にこの地を訪れた時には、このダム湖の下には素晴らしい渓流が流れる中津川渓谷という渓谷があり、中学生の私はその風景にいたく感動し、その後大人になってダムでその風景がなくなるときいた時には、ダムの反対運動に参加したりもしていたことなど話すと、遠くを見るような目で昔の渓谷に有った茶屋の話などしてくれた。

話が弾んで20分ほど立ち話をした後、毎日湖畔を一周するんだよ。四時間かけて。といいておじさんは去っていく。

湖畔の道を走っていくと所々に駐車場があり「本日無料」などと書かれている。
ということはお金を取る日もあるんだな、概ね休日など人の出る時なんだろう、そういえば冬場は夜のライト・イルミネーションとかで客を集めているらしい、などと思いながら立ち寄って写真を撮ったり、トイレを借りたり。

やがて湖を渡る大きな橋の上にさしかかった所でバイクを止めて紅葉の写真を撮ると、今年の秋は紅葉を楽しむ気分になれない憂鬱な日が続いたので、気持ちが切り替えられてとてもいい気分になれたのであります。

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さらに、この日は時折バイクのヒトとすれ違うという程度にライダーの姿があったのですが、たまたま向かい側から走ってきた女性らしきライダーを見ていたら、視線があった時に手を上げて挨拶をしてくれた。
こちらも反射的に挨拶をしながら視線は彼女を追って行きつつ、彼女の後を着いて行っちゃおうかしら、などとも思ったのでありました。いい風景あり、出会いあり、なんだかツーリングっぽくていいんじゃない!とテンションは上がって行きましたよ。

ただ走るだけだったら、別にこういう場所まで来る必要はないけれど、出会いがあるのはいいなあ。出会いこそ人生なり。
どうやら景色の良いところに停まって写真を撮っていると出会いがあるようなので、その後も何箇所か良さげなところを選んで停まってみたものの新たな出会いは特に起こらず空振り。
帰りは清川村から厚木市内を抜けて帰ることにし、湖を離れ下リ道に入った途端左右にグネグネと曲がる下り坂が続きなかなか面白い。気分はすっかりレーサーになってしまい、大きくバイクを倒し込んでは加速し、などとバイクの醍醐味的走りを堪能したのでありました。

信号も少ないので、たいしてスピードは出さぬものの気持ち良く走れた道も厚木市内に入った途端に信号ばかりで、さらに工事渋滞などもありこのあたりまでで楽しいところは終わりなのだ感じながら、残りの家までの道のりはあまり楽しくない街乗りバイクになりながらも無事に帰ってきました。

走行距離は100キロ弱。
かかった時間は、のんびり行ったので4時間程度のミニ・ツーリングでありましたが、思えば純粋にバイクを走らせるためだけで出かけたことはかつてなかった。人生初ツーリングとでもいうべきめでたい日になったのでありました。

これからも新しい出会いを求めて男は旅に出るのだ。と言いたいところなのですが、寒い冬の到来で「男の旅」も当分はお預けになりそう。トホホ・・・


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