隠岐の島釣行 その三@浜吉丸 豊田港 海士町
6時過ぎに浜吉丸の船長が宿まで迎えに来てくれた頃には雨は小降りになていたものの、港について出発の支度をしようとしたらまたまた激しく降り始めた。
雨に濡れて釣りの支度をするというのはなんとも嫌なもので、同じ濡れるのでも釣りをしている途中で雨が降ってきて濡れるぶんにはかなりのところまで耐えられるのでありますが、釣り始める前にいきなり濡れるところから始まるというのは耐え難いものがあるのでした。
一同の意見で少し天気の様子を見ようということになり港近くの浜吉丸さん経営の民宿に上がり込みコーヒーを飲んで寛ぐことにしました。
コーヒーを飲んでる間も船長としては朝一番の一番いい時間をのんびりとコーヒーを飲んで過ごす我々の行動に気を持たせられているご様子。さらにそこの仲間の船長から「釣れている」だの「まだ出ないのか?」だのと電話が入るものだから船長のそわそわ係数はぐんぐん上がりメーターを振り切ろうか、というところで一同コーヒーを飲み終え一服したところに雨音も聞こえなくなったのでようやく出発となりました。
ということで午前8時出船。
朝一は昨日の夕方よかったポイントへ一直線。
走る船に揺られながら海を見ていると、今日は昨日ほどうねりもなくいくらか釣りがしやすい様子でした。
ポイントに到着するといつもの様にジギング、根魚、キャスティングに分かれて釣りを始めます。
通常の遠征などではキャスティングメイン、ジギングメインと釣り方を決めて釣りをするのが一般的な様なのでありますが、我らエブフロ・ツアーは投げる人としゃくり人が常に混在するのが特徴な様で、このことはこのツアーでしか遠征を知らないぼくにとっては当たり前のことの様に思っていたのですが、最近になって他のツアーではあまり見られないらしいということを知ったのであります。
最初のポイントでは昨日ワラサをキャスティングで釣った実績やY店長に大きいヒラマサらしき魚が出たこともあったのでぼくもキャスティングで勝負に出ました。
隣でキャストしていたY店長に早速バイトがあったらしいのですが乗ることなく終わってしまいました。
どうも、昨日に続いて今日も魚の食いが浅い様子です。
この日の天気は雲間から時折冬の確度の低い陽が差し、陽の当たったところと陽の当たらない周りの暗い風景がくっきりとしたコントラストを醸し出すなんとも寒々しい風景でありました。

冬の日本海で釣りをするというのは、玄界灘を除いては初めての経験なのでありますが、かつて仕事で訪れた真冬の富山で真っ暗な空と同じく境界線もないままに暗い海と雪で真っ白な岸側との白と黒のみの見事な二色だけの世界を見た時に感じた日本海の海の厳しさを思い出しながら釣りをするのでありました。
さて、その様な寒々しい風景を吹き飛ばすかのごとく開始早々ヒットしたのは根魚王。
いいサイズのアコウ(キジハタ)にしてやったりという笑顔であります。
この方は根魚以外にはあまり興味がなく、今回の釣りでもハタ類を大量に確保することを目標にいらしていた様子なので、この出だしの一匹は目標達成への景気付けとなったのであります。
何度か流し変えてみたものの、キャスティング、ジギングともに反応が今ひとつないので場所を移動します。
15分ほど走った水新50mくらいのところを攻めることになりました。
最初のポイントのキャスティングで早くも体力的にしんどくなてしまった私はベイト竿に持ち替えてジギング、それも根魚中心に狙うことにしました。
移動後のポイントも魚の反応は渋くなかなか当たりが出ません。
船長は魚探の反応を見ては流し変えてポイントを丁寧に攻めるのですが結果がなかなか出ないのに辛そうなご様子。
午前10時を過ぎた当たりで根魚王にヒット。
この秋発売されたゴビアス・アンセスターの150gを見事に使いこなして釣り上げます。
ぼくも今回はこのジグを何本か持ってきたのですが、このポイントは根がきつい感じがしたので、ジグを根掛かりで失うのが怖く、また同時にインチクの使い方を根魚王に教わろうということもあってインチクで底のあたりをネチネチ攻めたのでありました。
根魚王が次々とカサゴなどを取り上げるのを横目で見ながら竿の動かし方など真似してみるのですが、底を取るのが精一杯でインチクのアクションまで気が回らない。
とにかく、一瞬でも気を抜いたらジグが根掛かりしてしまうので、常にそこの地形の変化を予測し集中しながら竿をさばかなければならないというのは非常に疲れるもので、こういう釣りを一日中、いや遠征の間三日間も続けている根魚王の集中力の高さに感心させられるのでありました。
感心されられながらもインチクで粘ること一時間余、なんだかモワッと重くなったのでアタリかな?と軽く合わせてみたものの魚の気配はしない。
でも巻き上げてくると何か付いているようでわずかに重く感じる。
どうせ海草か何かがくっついているんだろうと巻き巻きしてきたら、あら、なんだかお魚が付いている。でもインチクと大きさが変わらないくらい小さい。
船長に「ベラですよ」と言われてよく見たらたしかに口の形といい尻尾といいベラちゃんでした。
一方ほぼ同時にヒットしたヨッシーさんはグイグイと竿が絞り込まれいいサイズの魚が付いているご様子。
なんだろう、いいなあ。と羨ましげに見ていたらアコウのいいサイズが上がってきた。
この後も引き続きインチクでネチネチ攻めるも集中力の欠如かY店長の陰謀的超キツイ根周りを流されたのか、根がかってしまいインチクをロスト!
折れそうになる心をなんとか奮い立たせて、今度はゴビアス・アンセスター150gで根魚王の真似をして攻めたら間も無くこれも根がかりでロスト。
すっかり心は折れて、もう根魚はいいや!と一時釣りを中止して風景などの写真を撮って折れた心を癒すのでありました。
その後はアタリらしいアタリもなく、ちょうど潮止まりなのか魚の活性があまり良くないようで船上全体が静まり返ってしまった感じになってしまった。
こういうときにきっちり仕事をするのが根魚王で、さらりと狙い通りアコウを釣り上げている。
時計は昼を周り、魚の反応もないのでお昼を食べてちょっとのんびりした感じになたのでありますが次に移動したポイントで状況は劇的に変わるのであります。
写真提供:Ebb&Flow
釣りに関するお問い合わせはEbb&Flowへ
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