盛夏の仙台プチ遠征 その二@はま丸 田代島
盛夏とはいえ以上に薄ら寒い今年の東北地方。僕らが来る直前までは冷たい北東風が吹き雨が降るといういわゆる冷夏のパターンの天候だったのですが、奇跡的にも我らの釣行初日は晴れ時々曇りの凪。
そして迎えた二日目。
朝五時に田代島の小さな港に我ら釣り師四名に船長が船に乗った時は雲はあるものの空は明るく、海は凪というこれまた最高の釣り日和となりました。
出船後最初のポイントまで一時間ほど走るというので、船上から朝日が登るのを見ながら爽やかにEno Cafeを無理矢理開店し同店の北限を更新しました。
「今日はヒラマサメインに狙ってみましょう」ということで磯周りや沖の根周りをキャスティングとジギングで攻めることに。
水深30mから10mくらいを中心に攻めていくのですがトップへの反応はなかなかなく、最初に釣れたのはジギングをしていた僕のジグにかかったクロソイちゃんでした。
この船では四人同時にキャスティングも可能な広さがあるのですが、最近僕は自分が「キャスティングよりもジギングの方が好き」ということが分かってきたのと、ジギングの方が釣れそう、という気がしたのとがジギングをしていた理由だったのであります。美味しいクロソイちゃんが釣れたのでちょっと朝からいい気分になりそのままジギングに勤しみました。
一方、キャスティング組はジギング王がキャスティングの先頭に立ち、ミヨシからキャストを繰り返していました。
ある磯の周辺で「出た〜!」という声がしたのですかさず見ると大きな波紋が消えかけていました。出たものの針には掛からなかったようですが魚がいるのは確認できたのでテンションは自ずと上がるというものです。
そういう状況にもかかわらず、船尾で一人ジグをしゃくり続ける僕でありましたが、大した理由はなかったんです。「キャスティングは疲れる」とヘタれていただけのことでして、しかしそうしながらもチャンスが来たらその時だけは投げようと姑息な戦法を取っていたのでありました。
そんな姑息さを絵に描いたようにおチビなアイナメをキャッチしてニヤニヤ笑っている。昨日の丸太かラグビーボールかという太さのアイナメに比べてなんとかわいいこと、「大きくなって来てね」とリリースしてあげましたよ。
この日の船長はいわゆる「ラン&ガン」方式で、いいポイントを数発攻めたらすぐにまた次に移動するという作戦をとっておりました。
船長曰く「ジギングでのヒラマサはそこにいれば一投目で食ってくる」ということで、ネチネチ粘らずどんどんいいポイントへ移動していったわけです。それはポイントが豊富な海域であることも証明していたのであります。
細かく移動を繰り返しながらキャスティングとジギングで攻めていく中、水深30mほどのポイントでジグをシャクっていた僕に何やらヒット。
今度はグイグイとよく引くので根魚ではなさそう。初めはヒラメかな?なんて思うくらいもったりしていたのですが途中から急に走るようになりドラグを出して抵抗します。
残り10mくらいまで来たら魚はさらに横の走り始め、タモを持って近づいて来た船長はそれを見て「ヒラマサかな?」 と嬉しい一言。
「おお、ジギングでヒラマサ!姑息な作戦成功!」と心の中でほくそ笑みながらファイトすれば、魚は船が見えたところでさらにもうひと暴れしよく引いて釣り師を楽しませてくださる。
「これは本当にヒラマサかもしれない」と思いつつタモに収めて見たら、あらあ残念ワラサちゃんでした。それでもいいファイトしてくれたので十分楽しめましたよ。ワラサちゃんありがとう。
この後、少しお木の根周りをキャスティングで攻めていたジギング王にヒット!
ついに来たか!本命!とファイトを見ていたら、船べりまで来たところで痛恨のラインブレイク!
ジギング王の魚には5〜六匹の魚がついて来たらしい。魚は居る!とすかさず投げたベルファイヤーさんにもヒットしたものの、こちらも痛恨のラインブレイク。二匹連続でラインブレイクなんて。。。。
まだまだ魚は居る。俺の出番だ!とばかりにラインブレイクで投げられなくなった二人に変わって僕もキャスティングを始めたものの時すでに遅し。魚の群れは早くも移動してしまったようで、同じ場所を流し変えたものの魚の反応は全くなく、にわかキャスターに幸運の女神が微笑むわけもないのでありました。
どうも、この日はヒラマサの反応は良くなかったようで、先週水温が一時的に下がったことなども影響しているのかもしれないとのことで、じゃあ、ヒラメとワラサのポイントへ行きましょう。とポソッと僕が言ったら船長も同意してくださりそちらへ移動。
昨日とは違うポイントながらパターンとしてはメロウド(コウナゴ)ベイトのパターンということで、今日もまたまたブルスリム・コウナゴカラーに変えてヒラメ狙いです。
ワラサは昨日四本釣ったのでもう十分、宴会用にヒラメを釣りたい。と目論んだ僕は探るレンジもそこから二、三しゃくりしたらすぐにジグを落とすというヒラメ・モードで探っていけば、しばらくして狙い通りにゴゴゴ!とヒットし重いだけであまり引かないこのファイト。やったー!ヒラメだ!とニヤニヤしながら糸を巻けばご覧の通りのヒラメちゃんが釣れました。
一方で、志高くワラサを狙っていた諸氏は、皆さん狙い通りにしっかりとワラサをキャッチ。まずはベルファイヤーさん。
ジギンング王もジギングでワラサをキャッチ。
「本気になったらこんなもんさ」という感じでサクッと取り上げてしまうところはさすが。
昨日はヒラメとワラサを交互に釣っていたY店長も今日はワラサ一本狙いにしたようで、ワラサをキャッチ。
この辺の皆さんがすごいのはちゃんと狙った魚を釣り上げちゃうところですね。
船長も船を流しながら竿を手に取ったと思ったら瞬く間に三枚のヒラメをキャッチ。この方の釣りも尋常じゃない。さすがプロという感じの釣り方でした。
僕が合計三枚のヒラメを釣ったところで、「もっと大きいのがいるところに行ってみましょう」という船長の提案で少し移動して流してみましたが、魚の反応はなくここで時間切れ。
車での釣行なので飛行機の時間に間に合わない、というような時間的制約はなかったのですが、この日の天気予報では午後から風が吹いて荒れる、ということなので大事を取って早めに上がりました。
この判断は実に正しく、船が港について帰り支度を始めたら小雨が降り始め、船長にお別れの挨拶とお礼を言って別れ、車を出す頃には本降りとなり、牡鹿半島の中程まで走った時には大雨警報が出る、というほどの天気の急変だったのでした。
この二日間、僕らが釣りをしていた時以外はこの辺りの天気は悪かったという結果に一同運の良さに胸をなでおろしつつ、石巻漁港で氷を買い、日帰り温泉で潮を流し、美味しい牛タンに舌鼓を打って帰路につき、横浜にはギリギリその日のうちに到着。
一泊三日でかろうじて納めるという、なんだか終始ラッキーな釣行となったのでありました。
お世話になった「はま丸」の船長及び奥様、ありがとうございました。
おかげで楽しい釣行になりました。
因みに、この「はま丸」さん。土日はかなり埋まっているものの平日なら比較的空きがあるというお話でしたので、本ブログをご覧になって興味の湧いた方、トライしてみてはいかがでしょうか。
さて、僕らのこの強運は一体いつまで続くのか?9月の小笠原遠征までは何が何でも続いていただきたいと願うのでありました。
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写真提供 Ebb&Flow
ご参考:はま丸釣果情報
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