無料ブログはココログ
フォト

« 小笠原母島遠征釣行 その六 | トップページ | バラハタ三昧@華珍楼 横浜 »

2017年9月20日 (水)

小笠原母島沖でコーヒーを淹れてみた@Eno Cafe 小笠原 母島店

沖の釣り船の上で挽きたて自家焙煎コーヒーを淹れては船長を始め釣り師一同に無理やり飲ませるEno Cafe でありますが、今回は遠くまで出かけてきましたよ。と言っても都内なのですが、東京でこれほど遠いところはない。

なんたって芝浦の竹芝桟橋から船に揺られて丸一日二十四時間かけないと行くことのできない小笠原諸島の父島からさらに南に50キロ、東京都内で人の住んでる最南端である母島まで出かけてコーヒを淹れてまいりました。

もちろん釣りに行くついでにコーヒー用具一式持って、船の上でコーヒー豆をゴリゴリやってきたわけですが、今や私にとっては船の上でのEno Cafe の開店は釣りと同等の重要な、いわばライフワークとなりつつあります。

おそらくこのような間抜けな釣り師は日本には私くらいしかいないと想われるので、最近では船上コーヒー店の第一人者として日本のコーヒー史に名を残さんとすることまで企み始めた。否、ギネスに申請することもありなのではと思い始めるほど。まあ冗談にしろ、自家焙煎コーヒーを船の上で淹れて飲むことへの情熱は誰にも負けないと自負するのであります。

このような気概と情熱をもっと他のことに費やせばさぞや世の中の役に立つことと思われなくもないのでありますが、無駄なことに情熱を注ぐのが粋というものじゃあありませんか。違うか。

ともかくも、昨年、今回の小笠原遠征釣行が決定した時に私は小躍りして喜びましたよ。言い方は悪いが日本一の僻地、小笠原にまで出かけてコーヒーが淹れられるなんて!
何よりも他人のやらないところでコーヒーを淹れることを本分とするEno Cafe にとってこれ以上の場所はあろうか!なんという幸せ!

小笠原諸島の海域で豆を挽いてコーヒーを淹れるなんてひょっとしたらペリー提督の乗った黒船の船内レストラン(あるのか)以来の歴史的大事かもしれない。

ということで、普段に増して気合の入った今回、ご用意しましたコーヒー豆は三種。タンザニア、コロンビア・エスメラルダにペルー産のチャンチャマイヨであります。
タンザニアはいわゆるキリマンジャロと呼ばれている豆ですね。

酸味が特徴。このところ苦めの焙煎に凝っていたので今回はちょっと酸っぱめの豆をその酸味を生かしたミディアム・ローストにいたしました。
コクと苦味、酸味の素晴らしいエスメラルダはハイローストでコクを強調。
チャンチャマイヨは軽い酸味が特徴のコーヒー豆なのでありますが、今回はあえてその酸味をハイローストにすることで押さえてみました。果たしてどんな味になるやら。

豆も三種揃ったところで小笠原行きのおがさわら丸に乗ること二十四時間、当然乗船中に船上で朝を迎えるタイミングがあるわけであります。そうなればここでコーヒーを淹れない手はない。

早朝5時過ぎ。
自動販売機コーナーに併設されている給湯室のお湯を使ってコーヒーを淹れることにしました。まだ、朝も早いというのに意外と人が来ては出てゆきまた入ってくる、そんな給湯器の横でコーヒー豆をゴリゴリ挽いていたら物珍しいんでしょうねえ、けっこう声をかけられる。


Dsc00003


「本格的ですね」などとニヤニヤしながら声かけられるのにお答えしつつエスメラルダを淹れました。最後の人絞りのところでちょうど入って来た年配のご婦人がカップを手にしていたので、コーヒーはいかがですか?と声をかけたら、あら、ありがとう、というのでお裾分けしてみたりして旅ではこんな出会いもありというものです。給湯室の近くのベンチで待ち受ける我が釣り師同志のところまでコーヒーを運び朝のコーヒータイムです。

Dsc00005b

まあ、正直言って二十四時間も船の上にいたらこんなことでもしないと間が持たない。それでも朝の美味しいコーヒーは一日の始まりをフレッシュにしてくれる、早朝から釣りもしないのに起きてみんなでコーヒー飲むだけなのになんだかいい日の始まる予感がするから不思議です。

てな訳で、行きのおがさわら丸の船上Eno Cafeを開店してその日の11時に船は小笠原父島に到着。母島から迎えに来てくれた第八日喜丸さんに乗り換えて、父島の滞在時間はほんの数分で島を離れ母島へ。そのまま母島周りで釣りをしてその日はおしまい。

翌日、いよいよ母島でのEno Cafe開店と意気込んで船に乗り、船長に早速お湯を沸かしてくれとお願いして、コーヒーをゴリゴリ。至福の時間が訪れるはずだったのに、なんとドリップのペーパーを持てくるのを忘れてしまった。なんたる失態。店主失格。先頭にお詫びしてお湯沸かしを中止していただきその日はおしまい。

釣行最後の三日目、今日こそは、とペーパーのチェックも怠らず満を辞して船に乗り込み、船が走り始めれば海はべた凪。ここでコーヒーを淹れない手はない。

Dsc00008
早速お湯を船長にお願いし豆をゴリゴリします。この日のチョイスはタンザニア。昨日の苦い失敗をコーヒーの酸っぱさでごまかそうという作戦です。

Imgp8268

朝日が水平線の彼方から上がるのを見ながらコーヒー豆をゴリゴリしてみれば気分は恍惚となり、もう何も怖いものなどない、デカイのつるぞ!とどんどん気持ちが大きくなってゆくじゃあありませんか。


Dsc00043

スプーンでコーヒーの粉を混ぜ混ぜするいつものEno Cafe方式で入魂のコーヒーを淹れます。船の上だからといって面倒なことも手を抜くことは一切しないのがEno Cafe流でもあります。

Dsc00005

気持ちのこもったコーヒーをみなさんに配れば、もうすでに達成感に満ち溢れてくるから不思議なもの。

Dsc00021


Dsc00017


そこへ持ってきてお世辞でもなんでも「うまい」と言ってくださるその一言からいただく充実感。ああ、とうとう私もここまで来たのだ!というさらなる達成感。

Dsc00031

船長の話では自分の助手時代も含めて船の上でコーヒー豆を挽いて淹れたのは初めて見た!という嬉しいお言葉。やはりペリー提督の黒船以来となるのか?

Dsc00024

酸味のきいたコーヒーをチビチビやりながらの話題は今日の釣果への期待が満ち溢れている。そう!こういうポジティブさを呼び起こしてくれる力がコーヒーにはあると信じておるのであります。

Dsc00029


近代日本の夜明け前、日本に向かうペリー提督も見たかもしれない小笠原沖での朝日と同じ太陽を見ながら歴史に思いを馳せつつ挽きたて、入れたてのコーヒーを飲む。なんと位贅沢でしょう。

おそらくどんな高級コーヒーショップの一杯よりも美味しく感じるはず。
実際の味だってそこそこ自信を持っておりますよ。何しろEno Cafe体験者の多くの方々から他のコーヒーが飲めなくなった、と言う声をいただいていますので。

Dsc00076


これでも、小笠原の海の上、早朝飲むならこのテイスト、などとコーヒー焙煎時から飲む状況を考えてローストの具合を決めて味を調整したりと見えないところで努力もしているんですから。
Eno Cafe を始めて一年と四ヶ月、日頃の努力が実を結び、支持してくださる釣り師の皆さんも増えてまいりまして、ご支援も賜るようになれました。


何かこの小笠原母島での開店はEno Cafeにとって何か大きなターニングポイントになるような予感すら覚えるほどの充実感。これからも誰に何を言われようともEno Cafeを続けていく所存でございます。


釣り船の上でコーヒーを挽いてる親父を見かけたら是非声をかけてください。喜んで渾身のコーヒーを提供させていただきます。もちろん、お金なんていただきませんよ。面白いからやっているだけですので。

あ、それから、帰りのおがさわら丸でも早朝Eno Cafeをやりましたよ。
お隣に座っていらした方に少しおすそ分けしたことから話はコーヒーから小笠原での旅の話へと広がり楽しいひと時を過ごせたのでありました。


ブログ掲載の文章、画像の無断転載は禁止です (C)enos1091 All rights reserve

« 小笠原母島遠征釣行 その六 | トップページ | バラハタ三昧@華珍楼 横浜 »

コーヒー焙煎」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 小笠原母島沖でコーヒーを淹れてみた@Eno Cafe 小笠原 母島店:

« 小笠原母島遠征釣行 その六 | トップページ | バラハタ三昧@華珍楼 横浜 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31