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2017年9月30日 (土)

オトナの夜遊びバラムツ釣り@神栄丸 由比港

みなさんはバラムツという魚をご存知でしょうか?

何年か前にも一度本ブログで取り上げたことのあるこのお魚、深海魚で普段は水深数百メートルの深い海に暮らしているのでありますが、夜な夜な美味しいイカなどの餌を求めて浅場に上がってくる習性があるのであります。

この深海魚、ある種の怪魚でもありまして、その理由は夕暮れとともに数百メートルの深海から二百メートルから百メートルくらいの水深に忽然と現れ餌となる魚やイカを食い漁るというだけではない。

この魚、大きなものは体長1.5メートルほどにもなり、体重は30キロを超える上に釣れた時の暴れ方が半端でないのであります。

多くの魚が針にかかった直後は大いに暴れたり走ったりするものの、釣り師と格闘するうちに力尽きて最後はおとなしく上がってくるものなのでありますが、この魚は違う。最後の最後まで抵抗し凶暴なまでに暴れるのであります。

これが釣り師にとってはたまらなく魅力的な釣り味ということになり、大物ハンターの釣り師たちは格闘の練習を兼ねてこの魚を釣りに夜な夜な出かけて行くわけであります。

もう一つ、この怪魚の特徴としてあげられるのが、身がワックス、つまり蝋と同じ成分でできているため、人がこの魚を大量に食べると蝋を消化する機能がないために溶けた蝋が肛門から勝手に出てきてしまうのであります。このような理由でこの魚の売買は法律で禁じられているのでありますが、しかしながら面倒な事にこの怪魚、食すると実に美味しい。

何せ蝋ですから口の中でトロトロ〜ッ!とトロけるような食感があり、これはマグとの大トロなどと比較にならないくらいトロトロなのであります。

したがって、手に入れることのできる漁師の方や釣り師などの中には密かにこのトロトロを楽しむものもおり私自身もその例外ではない。

何年か前にこの魚を学校の先生が生徒に食べさせたとかでニュースになりひと騒ぎあったのでご記憶の方もいらっしゃるかと思いますが、一定量までは食べても別にどうという事はないのでありますが、その一定量が人により様々なところから問題が起こり、またこの魚を食すことから人を遠ざけているのでありましょう。

さて、そろそろ本題の釣りの話に移ってまいりましょう。
今回の釣りもご近所のルアー・ショップ、エブアンドフローさんからのお誘いで出かける事になったのですが、目的はあくまでも釣り、釣ることを楽しみに出かけたのであります。

お昼過ぎにお店に集合した我ら釣り師四名は東名高速を西に走ること130キロあまりでおよそ2時間後に静岡県の由比港に到着。

今回お世話になったのは第八神栄丸さん
明るいうちに到着し少し早めに釣りの準備をします。

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この釣りはバラムツのエサとなるイカも釣れるので中にはバラムツ用のゴツイ竿以外にイカ用の竿一式を用意して、美味しいお土産を狙っちゃおう!という方もいらっしゃる。私も一本それ用の竿を持参し隙あらば美味しいイカちゃんをお土産になんて目論んでいました。


さて船は秋の日が落ちる5時半に港を出て沖に向かいます。
とは言っても、ここ駿河湾は急深な海なので20分も走らないうちにポイントに到着。

このポイントの水深は何メートルあるのかわからないけれど、船長の指示ダナは200メートルから100メートル。深海から上がってくるので初めは深め、時間の経過とともに100メートルくらいまで上がってくるらしい。

そういえば数年前に初めて来た時には船長の言葉を真に受けて300メートル近く迄エサを落としてえらく疲労した覚えがある。

あ、そうそう、エサ、で思い出しました。
この釣りはルアーでも釣れるのですが、我々はジグの針にエサをつけて釣るのであります。なぜルアーでやらないのかって?エサの方が釣れるからというのはもちろんのことですが、この釣りには外道と言ってもバラムツの仲間のサットウ(アブラソコムツ)くらいしかおらず、この盛んもバラムツに負けず劣らない大型ファイターなのでエサ釣りのいいところだけいただいちゃおうというわけなのでありますね。

とはいえ、餌をつけるジグがちょっと特殊な形をしていて、まるで千歳飴のような棒状のものによった太い針金がついている先に針をつけたものを使うのであります。

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この日の最初のエサは冷凍サンマを二枚おろししたもの。
これを半身、大きな針に縫うようにかけて水中に落とします。

あたりはすでに薄暗くなりつつありまして、船上は取り付けれられている強力なライトで煌々と光っている。間も無くすると船の周りにはこの明かりに引き寄せられた魚が様々集まって来ますし、それを狙うサメや海鳥なども真っ暗な中ご出勤なさってくるのであります。


最初は船長の指示ダナである200メートルくらいまで落として、巻きながらあたりを待ったのですが、初めて間も無く私のいた右舷と反対側の方にヒットしたようで、どうやら100メートルくらいで食って来たという。

早速その辺りの水深を攻めてみるとすぐにアタリがあった。
トトンと竿先を叩くようなアタリがあるにもかかわらず針にかからない。
なかなか掛かりませんねえ、と隣で釣っている同行の昆虫大好きさんに話しかけたら、それ、バラムツじゃなくてスミヤキだよ、とおっしゃる。

スミヤキというのは同じく深海に住み夜な夜な浅場に出てくるカマスのような深海魚で、これは大変はが鋭くてうっかりその歯が糸に触れようものなら、どんなに太い糸を使っていてもひとたまりもない。

そこで、糸を切られるのだけはごめんだとタナを30メートルほど下げたら途端にコツン、というアタリがあり竿先に魚の反応がググッと来た。

やった!初バラムツだ!と喜ぶのもつかの間、なんだかあまり引かないので釣りごたえがない。おかしいなあ?と訝しげに糸を巻いて来たらなんと!体長40センチほどしかない赤ちゃんバラムツ。

「こんな小さいのいるんだあ」と声をあげたら、針を外しに来た中乗りのお兄さんも「このサイズは珍しいです」という。いきなり珍しいのを釣ってしまったか。と自分で呆れながらも、魚のいるタナはわかったのですぐ次を投入。

今度は水深140メートル付近から誘ってくると120メートル付近でアタリが‥‥しかしなかなか針にかからない。
こういう時は止めて待つといい、というベテランである昆虫大好きさんのアドバイスに従い止めて待つとアタラなくなってしまった。餌を取られてしまったようです。


次の投入からエサは釣れたバラムツの切り身に変更。
こちらの方が針持ちが良いのでエサを取られにくく釣りやすい。

同じく130メートルあたりから攻めてみると、間も無くコココン!と竿先が振動し、さらに次のあたりを待って合わせたら竿が大きく曲がった。

今度は少しマシなサイズかな?とファイトするも、さほど引かず100メートル少々巻き上げて上がって来たのは4〜5キロ程度と思われる子供バラムツ。これは船にあげずに船べりでリリースしました。

さらに同様のタナ(水深)でもう一匹かけ、これはまずまずのファイトをして楽しませてくれた平均サイズ7〜8キロくらいのもの。

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しかしながら、私の知ってるバラムツは数年前初めて来た時にいきなりエブフロのY店長が釣り上げた30キロほどの大物だったので、どうも満足も納得もいかない。
バラムツってこんなに小さかったでしたっけ?と昆虫大好きさんに聞くとこれがアベレージだそうで。

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この日はバラムツの活性は極めて高かったようで、この頃には船上はダブルヒットやら、誰かしらの竿が曲がっているような状態でありまして、隣の昆虫大好きさんも次々と竿を曲げておりましたし、さらにその向こうで釣っていた同行のロックンローラーKさんなどは大物を連発している。

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               いいサイズのサットウ

Kさんたらこの日ギンバル(ファイティングベルト)を持ってくるのを忘れてしまったために、竿を脇で抱えながら必死のファイト。

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しばらくしてアタリが遠のいたところで船は5分ほど走り違うポイントへ。
ここも同じような水深で、という船長のアナウンスに従い130メートルまで落として誘ったら一発でガツン!と来た!

今度は本物だ、竿は大きく弧を描きドラグを鳴らし糸が出て行く。
こうでなくっちゃいけねえや、と気合を入れてファイトにかかるも30メートルくらい巻いたところでフッと軽くなってしまった。痛恨のバラシであります。

このバラシから調子が崩れてしまったのか、周りは釣れているのに自分だけアタラないし、たまにアタリがあっても乗らない(針がかからない)のであります。

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あと1時間で上がりますよ〜。と船長のアナウンスで焦ってしまう。
この釣り水深が深いところを狙うのでエサを交換するのに上げて下ろすだけで5分くらいかかってしまうんですね。何しろ全部手巻きで一切電気や機械には頼っていないものですから大仕事。

あと何回落とせるだろうか?と焦り始めながらも、時折あるアタリを見逃さんと集中します。

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             バラムツ(上)とサットウ(下)
残り時間が30分を切った頃。
これが最後のエサになるかな?と投入したエサに小さなアタリが。
しかし合わせてもなかなか乗らない。止めてアタリが再び来るのを待っては合わせ方を変えたりすること数度目。小さなアタリにこちらも小さく鋭く合わせたらゴッツン!と来た途端ドラグを鳴らして糸が一気に出て行く。

これは今までのとは違うぞ!走る魚の力も強いし腕に伝わる重さも格段と重い。
巻いては糸を出され、巻いては糸を出される。
残り50メートルのあたりでこっちの息が切れて魚に負けそうになってしまったけれど踏ん張り直してファイトします。

魚は弱ることを知らす、時折激しく首を振るようにガンガンと糸を引く。
その様子を見た中乗りのお兄さんが「サメかも」というので一気に気持ちが萎えて来た。「最後まで、魚を見るまでわかりませんよ」よ慰められて根性を入れ直し残り20メートルくらいでは竿を持つ右腕が突っ張って痛くなって来たのも我慢して何とか巻いて来ましたよ。

船べりに登場するのはサメか?と思ったら薄暗い海に見えて来たのはいいサイズのサットウ(アブラソコムツ)でありました。
船べりでリリースしたのでサイズも重さも正確にはわからなかったけれど、今年釣った魚の中では一番のファイトだったので、おそらく今月半ばに小笠原で釣ったカンパチやシマアジの10キロものよりははるかに大きかったに違いない。

自分の中では力を出し切った満足感と充実感でみたされ、いや、すでに体力を使い果たした感がありここで釣りをやめて残りの時間はカメラを持って釣ってる人の写真をとていた。

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                最後の最後まで諦めない、手を緩めない好敵手

左舷の前方で釣っていた同行の怪魚ハンターさんが大型のサメをかけてものすごいファイトをし怪魚ハンターの名をほしいままにしていたのがすごかった。

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Y店長もいいファイトの魚をかけたので、大型か!?と思わされたのですがまあまあサイズのスレだった。

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ロックンKさんは我らの中ではダントツのサイズをポイント移動後間も無くかけて、昆虫大好きさんのギンバルを借りて無事あげることができた。

と、結果的には大変面白い怪魚釣りとなり一同大いに満足をして船を降りたのでありました。

帰路、夜の11時過ぎ、国道沿いのラーメン屋さんでささやかなる反省会をし、一路横浜へと戻ったのでありました。
ちなみに、お土産のイカはまったく釣れなかったけれどもサットウの切り身を少しだけいただいてきたので、後日密かに食べてみようと思う次第であります。


釣りに関するお問い合わせはルアー・ショップEbb&Flow

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