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2017年10月15日 (日)

ELVIN JONES JAZZ MACHINE AT ONKEL PO'S CARNEGIE HALL

先日カーター・ジェファーソンというサックス吹きの記事を書きましたが、その中で1980年代にエルビンのグループで演奏していたとご紹介していました。

本日、ひと月ほど前にまとめ買いしたレコードがアルバム数枚部屋の片隅に、「暑くってジャズなんか、特に暑苦しそうなエルビンのツイン・サックス・バンドのライブものなんざ聴いていらんねえや!」と放置していたものを、「秋雨がそぼ降り涼しくなった途端に、どれどれ、ジャズでもじっくり聴いてみるか」と手に取り始め、その中の一枚をとって「エルビンもいいかも」なんて言いながらメンツを見てみれば、なあんと!サックス、カーター・ジェファーソンと書かれているではありませんか!

灯台下暗しとは正にこの事、まさか自分がカーター・ジェファーソンが入っているエルビンのレコードを持っていようなんざ夢にも思わなかったぜえ。と、ひとり朝から飛び上がって喜んで手にしていたアルバムがこれ、
「ELVIN JONES JAZZ MACHINE AT ONKEL PO'S CARNEGIE HALL」というなが〜いタイトルの二枚組レコードで1981年ハンブルグで収録されたものであります。

Photo_2

Personel
CARTER JEFFERSON sax
DWAYNE ARMSTRONG sax
FUMIO KARASHIMA piano
MARVIN HORNE guitar
ANDY McCLOUD bass
ELVIN JONES drums

曲目
1.ELVIN JONES BLUES
2.FRIDAY NIGHT
3.DOLL OF THE BRIDGE
4.IN A SENTIMENTAL MOOD
5.MY ONE AND ONLY LOVE
6.ANTIGUA
このアルバム、二枚組のくせして6曲しか入っていない。ライブ録音なので当たり前なのかもしれませんけれど、当時の熱いジャズはライブともなれば一曲20分なんていうのはザラにあったので特に驚きはしませんが時代は変わったなあ。最近のライブ録音て曲がたくさん入っていますよねえ。それだけ演奏が淡白になっちゃったんだろうな。昔のあつ〜いジャズが恋しくなってきた。という事で早速聴いて見ました。


上記のパーソネルを見ると二本のサックスからなるバンド・スタイルはグロスマン、リーブマンの時代の有名なライトハウスのライブ録音が残っているエルビンバンドのスタイルを踏襲した形式になっておりますが、コード楽器のいなかったカサカサに乾いたサウンドのグロスマン、リーブマン時代と違い和音楽器のギターも入ってし、さらによ〜く見るとピアノは今年亡くなった辛島文雄さんだ!

辛島さんがこんなところで活躍なさっていたとはつゆ知らず、改めて素晴らしい演奏に感銘を受けるとともにご冥福を祈ってしまったのですが、今回も注目したいのはサックスのカーター・フェファーソン。

一曲目は、いかにもテキトーに名前をつけました、という感じのブルースだけれどいきなり熱い演奏。
しかし、サックスの二人が前面に出てバトルを繰り広げるというよりは、全員のソロのバランスを考えて構成されていて、例のライトハウスのライブとは全く違うバンドのサウンドなのでありました。

演奏も、サックス陣のお二人なんだかイマイチ。
カーター・ジェファーソンもウッディ・ショウのバンドで見せた、いや、聴かせた歯切れのいいソロが聴けない。どこか調子悪かったのだろうか?
三曲目のDOLL OF BRIDGEは蕗谷紅児(ふきやこうじ)の「花嫁人形」でありました。「きんらんどんすの〜す〜の、お〜び締めながら〜」というやつです。若い人には分かんないか?その「花嫁人形」アルバムクレジットには辛島さん作曲と書かれていますがこれは間違いですね。

テーマは日本の懐かしのメロディのジャズアレンジで、日本人の僕的には聴いていて少々恥ずかしい感じもしなくないんですが、アドリブに入ってしまえばこれはもう怒涛のエルビン・サウンズで圧倒的なジャズを展開してくれます。

ここでも、いいソロ取ってるのはマービン・ホーンという人のギターと我らが辛島さん。辛島さんのソロが本当にいい。

さらに四曲目、五曲目のバラード二連発においては辛島さんフューチャーで実に美しいサウンド、ここでのギターもいい。

最後の曲 「アンティグア」は冒頭にも話した「エルビン・アット・ライトハウス」というアルバムで大受けしたテナーバトル曲なのでありまして、LPの片面一曲で勝負という長い演奏になっているのでありますが、ここでも残念なことにテナー陣がイマイチ!ギター君と寺島さんのリズム陣の圧倒的勝利で終わってしまった。

振り返ると、ギターとピアノのアルバムだな、という印象。
なんて発音して良いのかわからない名前の方のサックス、アームストロング君はともかくカーター・ジェファーソンにはもう少し頑張って欲しかったなあ。

何か本調子が出せない理由があるに違いないのだと思うのだけれど、このレコード一枚で彼の演奏を全て評価してしまうのにはあまりにも気の毒というレコードなのでありました。


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