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2017年10月

2017年10月29日 (日)

アマダイシーズン到来2017@庄三郎丸 平塚

今年の僕の釣りは春までの東京湾シーバス以降は遠くにばかり釣りに出かけていて、相模湾、東京湾での釣りからすっかりご無沙汰になってしまっておりました。

相模湾はマグロもカツオも良かったし東京湾はタチウオやマゴチと身近に魅力的なターゲットはたくさんあるのにタイミングが合わずに出かけずじまいで来てしまったんです。

ここへ来て、台風で遠征が一つ中止になったことなどもあり「釣りした〜い」というテンションが上がって来たところに「アマダイが釣れだした」という釣り船の釣果情報を見ていたらなんだかムズムズと釣りの虫が体の中に沸き起こって来た。
大きな台風が去ってその影響もそろそろ薄れて来たかな?と思われた頃、明日アマダイに行こう!と思い立ち出かけて来ました。

お世話になったのはいつもの平塚の庄三郎丸さん。
いつもの、と書いてもののよく思い出して見たら昨年は一度もこずじまいだったので二年ぶりに訪れたのでありました。

出船一時間前についてみると平日なのに随分人が多い。
ちょうど今、イナダが好調でかなりの数釣れているのですのせいかな?と思ったらそれ以外にもいた手のお客さんでアマダイ船が出た様子でありました。

僕の乗る乗り合い船の方はそれほど釣り客はおらず片舷五人ずつだったので湯たり釣りができそうな感じ。

久しぶりのエサ釣りになんだか勝手が違って妙な緊張のような不安のようなものがありましたが、大きな忘れ物もせずに準備は整い朝6時半出船。


船は港を出ると前日初冠雪が見られた富士山を見ながらいつもの大磯方面に、と思いきや舵を左に切って江ノ島方向に向かって走っていく。

011



「20分くらい走ります」という船長のアナウンスを聞きながら海面を見れば海はものすごい濁りで乳白色になっている。これじゃあ釣りにならないぞ。と不安になったものしばらく走り続けると濁りは次第に取れて来た。

Imgp8298



これなら釣りになる、と思ったあたりで「この辺からやってみます」という船長のアナウンスとともに船は止まり、最初のポイントは50mほどの浅場。

久しぶりの電動リールにぎこちなくモタモタしながら仕掛けを落としているとお隣さんはもう何かヒットさせている。おお!以外にも高活性か!?と思ったら外道だった。反対側のお隣さんにも同じ外道がかかったので、どうかこちらには来ませんように、と祈るように誘っていたら早々に船長から「あげといて」というアナウンスがあり移動となりました。

10分ほど走ったところで釣り再開、今度は水深90m。
アマダイらしい水深じゃあないですか〜。釣れそう!と思って釣り始めたらお隣さんに早くもヒット。
竿先をコココン!と叩くようなアマダイの子気味良い引きが見ていることらにも伝わってくる。
あれですよ、あれが味わいたくて来たんです。早くこっちにも当たらないかなあ、としゃくり方も思い出しながらしゃくってみるのですが一向にアタラない。

しばらくして、「のそ〜」っと重い感じがしたので合わせると、来ました!待望のコココンという引きが竿先から伝わります。
やった!来たぞ!と巻き上げ始めるも、ココン!は最初だけで引かなくなってしまった。アマダイだと最初に引いた後も水深40m〜30mくらいのところで必ずコココン!を繰り返すのですがそれがない。あらあ、違うなこれ!とあげて見たらやはり・・・
釣れて来たのはキダイのお子ちゃま。

気を取り直して釣り始めたもののアタリが少ない。
アマダイ以外の何かしらがエサを取りに来たりかかったりするものなんですが、全くそれがない。台風の影響がまだ残っているのかなあ?それともいつもの大磯沖と違って辻堂沖にあたるこの辺りは魚が薄いのか?などと不安になりつつもしゃくり続けます。


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この釣り、エサ釣りながらもしゃくりの誘い方で釣果に差が出るところが面白いので好んでやるのですが、なかなか今日の釣れるパターンが見つけられない。

一度あげて次の流しでようやくコココン!がやって来ました。
おチビながらも立派なアマダイちゃん。今シーズン初のアマダイに顔もほころびます。左右の方々も釣れているので魚はいる様子、魚さえいれば勝負はできる。と意気込むのですがここからまたアタリが遠くなってしまった。

こまめに餌を変えたりしながらしゃくれどしゃくれどアタリがない。
ないが悪いんだろう?魚がいないのか?と思い始めたところでまたまたポイント移動。船長も同じことを考えていたようで。

さらに深い95mくらいのポイントに入ったらようやく二匹目が釣れた。
これからが本番か?と思ったらここではシイラの猛攻にあってしまう。

水面近くに30cmほどの子供のシイラ、いわゆるペンペンシイラがウヨウヨいて、落としていくエサや上げてくる時に残っている餌に食いついてくるのであります。

シイラはかかると暴れまわるので、お隣さんとオマツリしたり仕掛けをダメにされたりとロクなことがないので嫌われ者なんです。

こいつを立て続けに二本かけてしまい、今日はシイラ釣りか?などと皮肉を言いたくなるほど。
この日の海も水温が高く手を入れるとぬるま湯のよう。こんな高水温じゃシイラもたくさんいるわけだ、と前々回に書いた仙台の高水温の話を思い出しながら釣りをします。

シイラに食われないように素早く仕掛けを落としてから水深40mを過ぎるあたりまでは気が抜けません。それを越えればシイラも追ってこないので何んとかアマダイに集中できるというわけです。

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                お天気で凪も良く…でも釣れない 

そんな中、ポツリ、ポツリとアマダイがかかるものの午前10時を過ぎてようやく三匹と渋〜い感じ。周囲はもう少し釣れているように思えてくるとだんだん自分だけ釣れていないような気持ちに陥ってくる。
誘い方を変えてみたり、竿をタイラバロッドからエサ釣り用の竿に変えてみたりするものの釣れてくるのはカナガシラやガンゾウビラメばかり。

何かが悪いんだなあ、と思いながら色々試していたのですが三匹目のアマダイの釣れた時にちょっとヒントがあった。

それまでアタリと思っていなかった小さなアタリをとったら口の皮一枚にかかってアマダイが上がってきたんです。

活性の良い時のアマダイはエサを一気に吸い込むように食ってくるので、ブルルン!と竿先を震わせてアタリ、こういう時はあげてみるとエサも針も喉の奥まで吸い込んでしまっていることが多いのですが今回は違った。

今日の魚は食いが浅いな、と思いその後はこれはアタリかな?と思うような微妙なものもどんどん合わせて行ったのです。

すると釣れるテンポが急に上がって一流しに一匹くらいのペースで釣れるようになってきましたよ。こうなるとお調子者のワタクシでありますから、もう釣れない気がしない。

棚の取り方も微妙に変えたら外道もこなくなったので、あとは上げ下げする時に食らいついてくるシイラだけが邪魔者です。

アマダイとともにシイラも追加して合計六匹も釣りながら、なんとかアマダイはそれを上回り1時半の起き上がりまでに九匹釣ることができました。


最後の一流しではなんとか追加してツ抜けを目指したのですが、コココン!ときたのはキダイのおチビちゃんでツ抜け達成はならず。それでも竿ガシラを取ることができたので満足のいく結果に終わりました。

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           庄三郎丸さんの釣果情報にも写真が載っちゃった

何よりも、これまで気づかなかったアマダイのアタリの取り方を発見したのが嬉しくて、これからのアマダイ釣りでもこれは大きな武器になりそう、早くも次の釣行の計画を立てようと、気分はすっかりアマダイ・モードに突入していくのでありました。



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2017年10月24日 (火)

Eno Cafe ばんばん丸店@ばんばん丸 塩釜港

毎度日本全国のオフショア遊漁船にコーヒーセットを持ち込んでは、自家焙煎コーヒーをゴリゴリと挽き倒し、美味しいコーヒーを周囲の皆さんに無理やり飲ませては、これまた無理やり「美味しい」と言わせる「Eno Cafe」であります。

今回無理をし倒したのは東北は仙台・塩釜のばんばん丸さん。
ワタクシがこの釣りを始めて以来四年目、毎年お世話になっている船でありますが、コーヒーを持ち込むのは初めて、どうして昨年持ち込まなかったんだろう?

仙台といえば、この夏お邪魔した金華山のはま丸さんでのEno Cafeが北限でありますので、今回塩釜はそのちょいとだけ南にあたり、北から二番目ということになるわけでありますね。

とはいえ、塩釜から向かった釣りのポイントは金華山でしたので実際にEno Cafeが行われたのは塩釜港を出て間も無くの海上でしたから、塩釜、金華山間での開店となったわけであります。

今回ばんばん丸さんはソルト・ルアー・ショップ・エブ・アンド・フローさんのお客さん9名での仕立てでした。
船に乗り込んだらすぐにキャビンの一番奥に入り込んで寝てしまうお店の店長以外の8名に船長さんを足した9人前のコーヒーを入れるという、Eno Cafeとしては最大級の規模になりましたので、コーヒーを淹れるのにもいろいろ苦労がありましたよ。

人数が多いから豆をたくさん持っていけばいい、というような簡単な話にならないのが走る船の上で行うEno Cafeの難しいところ。
第一の問題はコーヒーミルが一度に引いて受けておける豆の量が3人分しかないことでありますが、これはコーヒーミルに溜まった粉を少しずつドリッパーに移していけばなんとかクリアできるものの、ここで問題になるのが船の揺れ具合なのでありますね。

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            楽しそうに見えますがそれなりの苦労があるんです

 
凪の海を静かにゆく船の上でありましたら、コーヒーサーバーの上にドリッパーを乗せて、その中にコーヒーを引いた粉を入れたとしてもどうということはないのですが、うねりのある海上をフルスピードでぶっ飛ばす船の上ともなると、船の揺れでサーバーの上のドリッパーはバランスを崩して中に入った粉ごとはかなくも船の床の上に撒き散らされてしまうことでしょう。

かつて一度だけそのような失敗を長崎のステイタスさんでやらかしてしまい、思わぬ形でコーヒーがこぼれた先にマットに含まれたゴミとコーヒー豆とのブレンド・コーヒーを淹れてしまったという苦い経験があるのでこれだけは何がなんでも避けたい!という強い思いがあります。

幸い今回は比較的波は穏やかでうねりも少なかったためさほどの揺れではなかったものの、海の上のはなしですから急に大きな波が船に当たる様なことがあれば一瞬でコーヒーはオジャンになってしまうので大きな緊張を強いられるのであります。

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      手ブレじゃありませんよ、このくらいは揺れるんです。船の上ですから

そこで立てた作戦は、今回は人数分フルに淹れることはせず一度に淹れられる限界値である五杯分淹れて少なめに配ろうというものでした。

五杯分の豆を挽くということは、最低どこかで一度ドリッパーに粉を入れた状態で残りの分を挽かなければならない状況が訪れますので、その時には同船のみなさんの協力でドリパーを手で押さえていただきました。

まずは最小限である二杯分の豆を挽いてドリッパーに移し、残り三杯分を素早く挽きます。


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              まずは船長に無理やり飲ませる


なんとか揺れに耐えている間に挽き終えて五杯分の粉がドリッパーに収まったなら、素早くお湯の投入となりますね。


この船では湯沸しポットの横までサーバーとドリッパーを移動して、お湯は電動湯沸しポットからの投入でしたので、ボタンを押すとお湯が出るタイプですからポットを傾けることができないため、あらかじめ用意しておいたアルミのマグカップに一度ポットからお湯を必要文注いで、カップからドリッパーに投入するという手段をとります。

この辺りも、もたもたしているとこぼす可能性がありますので気は抜けません。

Eno Cafe方式では、最初のお湯投入時に粉をスプーンでかき混ぜて粉全体にお湯を浸透させてから1分間蒸らす、という方式にこだわっておりますので揺れる船上とはいえ、ここは譲れないのであります。なぜかって?味にこだわっているからなのでありますね。

ただコーヒーを淹れて飲むんじゃつまらないんですよ。飲んだ方々が「う〜む」とうなるくらい美味しいコーヒーを入れることを目標にしているのがEno cafeなのであります。
このやり方、最近はやりの「サード・ウェーブ・コーヒー」のお店の取材記事からヒンントを得て普通の焙煎の豆で試したところ、従来の蒸し方よりも格段と美味しく入ることが確認できたので、勝手に豆させていただいているのであります。コーヒー好きの方は是非一度お試しあれ。

ということで、無事1分間ドリッパーは倒れることなく経過すると、今度は残りのお湯の投入ですね、この方式では豆がしっかり蒸されているのでこの後のお湯は比較的どんどん入れてしまっても十分にコーヒーの味が出ますので、揺れに注意するだけでありました。

マグカップから何度かお湯を注げば、コーヒーサーバーの目盛り4杯分のところに来たところで止まるようにお湯の量を調整します。濃い目に入れるんですね。ここも「お湯の味がするコーヒーは出さない」というEno Cafeのこだわりであります。

さてさて、左右上下にふわふわと揺れる船内でなんとかコーヒーが淹れ終わりあとはカップに注いで皆さんに分けるだけであります。

カップは100ccほどしか入らない小ぶりの紙コップ。これをテーブルに人数分並べます。
この小さいカップ、口周りが小さいので、揺れる中でコーヒーをこぼさずに注ぐのが意外と難しい。

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              手にしたカップでその大きさがおわかりかと
並べたカップの中に慎重に少しずつコーヒーを注いで全員の味が均質になるよう配慮します。
1回目は無事に一巡して注ぎ終わり、二巡目の継ぎ足しになり、その三杯目に注ごうとした時に船がふわっと揺れた!あ!と思う間も無くコーヒーがテーブルにこぼれてしまった!しかしその量はわずかでありましたので大きなダメージはなく、船長にティッシュをお願いして拭き取り事なきを得てみなさんにコーヒーを配ります。


ここまで来て、緊張感から解放され、また達成感を味わいながら自らのコーヒーを口にすれば、ああ、なんという充実感。恍惚としながら船に揺られ飲むコーヒーの美味しいことと言ったらない。

今回も「自分はコーヒーは飲まないんで」という方に無理やり押し付けて飲ませた挙句「美味しい」の一言を発するまで睨み続けるという、まるで昔の押し売りのようなことをしつつも、一同ポイントに向かう早朝の船の上で釣り談義に花が咲き良き釣行の始まりを迎えたのでありました。

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            普段は飲まれない方(右)もこの笑顔
さて、次回のEno Cafeは一体どこでの開店となりますやら、未定ではありますが、乗り合い船でも船長の許しが出たらやろうと隙を伺っていますので、見かけた方は是非声をかけてくださいまし。美味しいコーヒーをご提供いたします。


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2017年10月19日 (木)

ここまで来ている?地球温暖化@ばんばん丸 塩釜港

地球の温暖化はあちこちでその影響が報じられ、遠くはアラスカの氷河が溶けて後退している、ヨーロッパアルプスの氷河もまた然り、身近なところではこのところの夏の暑さは僕の青春時代の頃とは異質な暑さだったりするのでありますが、釣り師的にさらに身近な問題となると海水温の上昇であります。

世界中の海の水温は上昇傾向にあるらしいですが、日本はその中でも平均上昇を上回る高水温だそうで、最近どこに釣りに行っても水温が高すぎる、という話を聞くのもデータが裏付けてくれているようであります。

今回釣りの訪れた仙台・塩釜港からのワラサ釣りも、水温が下がると一斉に湧き出すメロウド(小女子の地方名)が水温が高くて湧いてこないという話を昨年から聞いていましたが、今年は更に酷いらしい。

ここでのワラサ釣りはメロウドの湧く時期にちょうどきたから降りてきたワラサの群れがメロウドを餌にしばらくの間その場所にとどまるために釣れるという仕組みなので、メロウどの湧く時期がずれただけでワラサちゃんはそこのポイントにとどまらずスルーして南下してしまうため釣れなくなってしまうらしい。

昨年はギリギリ最後のワラサの群れにメロウドが間に合ったため、ちょぼちょぼでしたがかろうじて釣りが成立したのですが、今年はもうさっぱりダメらしくいつものポイントではまったく釣れないという困った状態なのでありました。


今年の仙台ワラサ釣行も毎年恒例となった塩釜港のバンバン丸さんでのゼロ泊二日釣行。前夜横浜を出発し早朝の出船前に塩釜港着、日中釣りをして上がったら一風呂浴びて牛タンを食べて帰ってくる、という輪島のゼロ泊三日に準ずるハードな釣行であります。

先にも書いたメロウド・パターンの崩壊は事前に情報を得ていたのですが、多少は期待しつつ現場に行ってみると、やはりダメらしい。
そこで、そこのポイントは諦めてこの八月に訪れた金華山周辺のポイントへ行くということになり、塩釜港からおよそ二時間かけて船を走らせ金華山に行くことになりました。

午前七時頃、ポイントに到着するとすでに船団ができており、ああ、やはり他のポイントがないからみんなここに集まっちゃうんだ、と、ちょっとガッカリ。

釣り始めてみると、今回久々登場のPZ3さんが落としたジグにいきなりヒット!
なんだ!釣れるじゃないか。と思ったのもつかの間、上がってきたのはお世辞にもワラサとは言い難いイナダに毛の生えたくらいのブリでした。

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ここで復習しておきますと、出世魚ブリは関東では小さい順に、ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリとなるわけですが、今年は地元の相模湾でもイナダが爆釣しているので、この魚をわざわざ仙台まで釣りに来る意味はないのであります。

などと思って、潮に流されたジグを回収しているところ、比較的上の方で僕にもヒット!
いくらも竿が曲がらないその手応えにああ、これもイナダだ、といい加減に巻いてきて船に抜き上げようとしたらバレてしまった。

しかしながら全く悔しさはなく、もっとおきいのを!と再び落とすと何投か目にあたりがあり、今度は引く。しかし青物の引きではないので、もしや、ヒラメか!そっちの方が嬉しいぞ!とぬか喜びしていたら上がってきたのは美しいホウボウ。

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しばらくその美しい胸ビレに見とれながら釣りをしていると、今度は底から二しゃくりくらいのところでヒット。
活性はそれなりにあるようで、船中、あちこちでヒットしている。ところが上がってきたのはまたまたイナダちゃんだったのでそのままリリース。

この時点では魚の活性がそれなりにあったのでまだまだ釣れるだろうと甘く見ていたのであります。

その後、背向かいで釣りをしていたOさんが立て続けにヒラメを連発していたので、こちらもイナダからヒラメ狙いに変更し、ジグを底付近でじくじくと巻いては落としというのを繰り返していたら、ガツン!と来た!

やった!狙い通り、この引きはヒラメだ!
どうやっていただいちゃおうかしら、と食べることを考えたのがまずかった。
ヒラメに殺気が伝わったのか頭を振られるような感触を覚えた瞬間するりと外れてしまったではありませんか。

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ヨッシーさんの魚はワラサ・サイズ

そこから先は潮が緩んで来たのとともにあたりも遠くなってしまい、時折誰かにヒットする、という程度の渋い釣りになってしまいました。

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ポイントを二十分ほど移動して釣り始めるも、状況はあまり変わらず納竿の十二時までに一人平均二匹の釣果。いつもならワラサがダメでもヒラメがそこそこ釣れるのに、そちらの方も連日の大船団に釣りきられてしまった感がありました。

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アタリはその後も時折あったのですが、悔いは浅くなかなか乗ることなく魚を追加することができませんでしたが、一人マッシーさんだけはポツポツと釣り上げ、最後には大きなアイナメも釣り上げた。

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まあ、こういう時もあるさ、と思いながらも港に戻る船の中では体も心も重く、コーヒーを淹れようなどという気にもならず、うたた寝して帰って来たのでありました。

この日僕が使ったジグはプロセレのゴビアス・ブルスリム80g・コウナゴカラーとまさにベイトにマッチさせたものを中心に同ジグのピンクシルバー(この日は全般的にこの色がよかった)やMGクラフトのスキルジグ、プロセレのアンチョビット・シャープ140gなどでした。ヒットルアーは全てブルスリム80g。

まあ、使っていた時間が長かったので自ずとそうなったのでしょう。PZ3さんはスキルジグ・ピンクシルバーで釣っていましたし、 もっと大きなジグで釣って竿頭になったのがマッシーさんと、必ずしも小さいジグがよかった訳でもなかったようでした。
その証拠に、釣った魚が吐き出したメロウドのサイズは15cm近くありそうな大きなものでした。

バンバン丸も今年で連続四年の釣行になりましたが、この四年でずいぶん海が変わって来たというのが実感であります。船長もこればかりはどうにもできないと嘆いておりました。

果たしてこの先も地球の温暖化が進んで行った際には一体どういうことになるのであろうか?と思うと、釣りの問題だけではなく、実生活に深く関わる問題も多発するであろうと想像すると、釣れた、釣れない、と一喜一憂している場合ではないのだな、と感じたのであります。

釣りに関するお問い合わせはルアー・ショップEbb&Flow

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2017年10月16日 (月)

TODAY AND TOMORROW/McCOY TYNER(ヨーロッパ盤LP)

秋めいたら急にジャズばかり聴くようになってしまい自ずと本ブログ記事もジャズネタが連続してしまいますが、本日はマッコイ・タイナーの「トゥデイ・アンド・トゥモロー」というアルバムです。

Photo

TODAY AND TOMORROW

Personel
SIDE1  1~3
THAD JONES tp
FRANK STOROZIER  as
JOHN GILMORE ts
McCOY TYNER p
BUTCH WARREN bs
ELVIN JONES ds

4~SIDE2
McCOY TYNER p
JIMMY GARRISON b
ALBERT TOOTIE HEATH ds

曲目
SIDE1
1.CONTENPORARY FOCUS
2.T'N A BLUES
3.THREE FLOWERS
4.FLAPSTICK BLUES

SIDE2
1.NIGHT IN TUNISIA
2.AUTMUN LEAVES
3.WHEN SUNNY GETS BLUE
4.YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
5.FIVE SPOT AFTER DARK

Bounus Tracks  SIDE1-4  SIDE2-4.5 

このアルバム、オリジナルはインパルスから発売されていて、セクステットとピアノトリオの演奏がそれぞれ三曲ずつ交互に収録されているアルバムでありまして、当時コルトレーン・バンドのメンバーだったマッコイにとってセクステットとトリオのどりらがトゥデイでどちらがトゥモロウなのかは本人に聞いてみたいところでありますが、アルバムでは先にセクステットから始まっているところや、このアルバムの発売の頃にはコルトレーン・バンドと決別しているところなどから、セクステットがトゥデイなのかと思いきや、録音はトリオ演奏が1963年でセクステットが1964年、演奏曲もトリオはスタンダード中心なのがセクステットは全曲オリジナル、しかも最初の曲名が「コンテンポラリー フォーカス」となるとセクステットが「明日」でトリオが「今日の姿」なのでしょう。

と、ここまで書いて見たのですが、私の手元にある本アルバムは今年になってヨーロッパのレコード会社から発売されたアナログ盤で、収録の曲順がオリジナルと全く違うんでありますよ。

A面の頭から三曲がセクステット演奏で四曲目以降がトリオ演奏となり、しかも、トリオ演奏のボーナス・トラックが三曲も挿入されているので、オリジナルのアルバムとは全く違う内容の構成になっているのであります。
以前、本ブログでギル・エヴァンス・オーケストラの記事でやはり曲順をオリジナルと変えてしまったために全く違う意味のアルバムになってしまっている、ということを書きましたが、ここでは演奏内容からアルバムの意味はさほど変わらないであろうにしても聞いた時の印象は全く異なるものになってしまっているのでありました。

しかしながら、ではこのヨーロッパ盤が良くないのか?と言いますと、必ずしもそうではなく、異なる編成の演奏をスパッと前後に分けてしまったことから、すっきり分かりやすい構成になっていることも事実で、最初に賑やかななセクステット演奏を堪能した後にリラックスしてトリオ演奏を聴けるという楽しみ方ができないでもない。

演奏内容はと申し上げますと、前半三曲のセクステットものは一発物あり、激しいブルースあり、モーダルな感じで結構いやらしいコードチェンジをしている曲ありで、サウンド的には新しく聴こえ、のちの「エクステンションズ」などのアルバムにつながるサウンドになっております。
ホーンの三人もなかなかいい演奏を繰り広げておりまして、各メンバー、エルビンの熱いドラムに引きずられるように熱い演奏を繰り広げておりますね。しかし、コード進行のいやらしい三曲目のスリーフラワーズはちょっと手こずっている感じ。

後半のトリオものはマッコイの旧作「バラードトブルースの夜」を思わせるリラックスしたピアノトリオ演奏で、おまけで収録されたブルース以外は王道を行くようなスタンダードばかり演奏しています。


もう一つこのアルバムで目が行ったのは、セクステットのテナーサックスがジョン・ギルモアという人であること。

このかた、あまり名前は知れれていないようですが、アメリカジャズ界ではミュージシャンから一目置かれるミュージシャンズ・ミュージシャンのような方なんです。

1950年台後半にクリフォード・ジョーダンのデビューアルバムで一緒にプレイしていたり、その後アート・ブレーキーのジャズ・メッセンジャーズに入団し来日もしている。しかもその時、当時に日活アクションものか何かの映画に演奏シーンで登場までしている。

実は彼に興味を持ったのはこの映画のワン・シーンをビデオで見た時に、アート・ブレーキーはわかるけれど、後ろにいるバカでかいテナーは一体誰だ!とわしらジャズ仲間で議論になり、色々調べたところこのジョン・ギルモアという人だということが判明し、その間、色々この方の演奏しているレコードやらCDやらを聞いているうちにすっかり好きになってしまったという経緯があるんですね。

その後の活動には詳しくないのですが、サン・ラノアーケストラに入り長いこと共演していたようであります。
アシュリー・カーン著の「インパルス・レコード物語」という本にも、このアルバムのことが少しだけ書かれており、文脈からすると、ジョン・ギルモアをサン・ラノアーケストラから連れてきたのはプロデューサーのボブ・シールのように読み取れるのだけれど、本当なのだろうか?

ともあれ、そんなジョン・ギルモアの演奏が思いがけず聞けたのもとても嬉しかったし、マッコイのある種過渡期的な時期の演奏を収めたアルバムとして十分聞く価値のあるものだと思うわけでありました。


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2017年10月15日 (日)

ELVIN JONES JAZZ MACHINE AT ONKEL PO'S CARNEGIE HALL

先日カーター・ジェファーソンというサックス吹きの記事を書きましたが、その中で1980年代にエルビンのグループで演奏していたとご紹介していました。

本日、ひと月ほど前にまとめ買いしたレコードがアルバム数枚部屋の片隅に、「暑くってジャズなんか、特に暑苦しそうなエルビンのツイン・サックス・バンドのライブものなんざ聴いていらんねえや!」と放置していたものを、「秋雨がそぼ降り涼しくなった途端に、どれどれ、ジャズでもじっくり聴いてみるか」と手に取り始め、その中の一枚をとって「エルビンもいいかも」なんて言いながらメンツを見てみれば、なあんと!サックス、カーター・ジェファーソンと書かれているではありませんか!

灯台下暗しとは正にこの事、まさか自分がカーター・ジェファーソンが入っているエルビンのレコードを持っていようなんざ夢にも思わなかったぜえ。と、ひとり朝から飛び上がって喜んで手にしていたアルバムがこれ、
「ELVIN JONES JAZZ MACHINE AT ONKEL PO'S CARNEGIE HALL」というなが〜いタイトルの二枚組レコードで1981年ハンブルグで収録されたものであります。

Photo_2

Personel
CARTER JEFFERSON sax
DWAYNE ARMSTRONG sax
FUMIO KARASHIMA piano
MARVIN HORNE guitar
ANDY McCLOUD bass
ELVIN JONES drums

曲目
1.ELVIN JONES BLUES
2.FRIDAY NIGHT
3.DOLL OF THE BRIDGE
4.IN A SENTIMENTAL MOOD
5.MY ONE AND ONLY LOVE
6.ANTIGUA
このアルバム、二枚組のくせして6曲しか入っていない。ライブ録音なので当たり前なのかもしれませんけれど、当時の熱いジャズはライブともなれば一曲20分なんていうのはザラにあったので特に驚きはしませんが時代は変わったなあ。最近のライブ録音て曲がたくさん入っていますよねえ。それだけ演奏が淡白になっちゃったんだろうな。昔のあつ〜いジャズが恋しくなってきた。という事で早速聴いて見ました。


上記のパーソネルを見ると二本のサックスからなるバンド・スタイルはグロスマン、リーブマンの時代の有名なライトハウスのライブ録音が残っているエルビンバンドのスタイルを踏襲した形式になっておりますが、コード楽器のいなかったカサカサに乾いたサウンドのグロスマン、リーブマン時代と違い和音楽器のギターも入ってし、さらによ〜く見るとピアノは今年亡くなった辛島文雄さんだ!

辛島さんがこんなところで活躍なさっていたとはつゆ知らず、改めて素晴らしい演奏に感銘を受けるとともにご冥福を祈ってしまったのですが、今回も注目したいのはサックスのカーター・フェファーソン。

一曲目は、いかにもテキトーに名前をつけました、という感じのブルースだけれどいきなり熱い演奏。
しかし、サックスの二人が前面に出てバトルを繰り広げるというよりは、全員のソロのバランスを考えて構成されていて、例のライトハウスのライブとは全く違うバンドのサウンドなのでありました。

演奏も、サックス陣のお二人なんだかイマイチ。
カーター・ジェファーソンもウッディ・ショウのバンドで見せた、いや、聴かせた歯切れのいいソロが聴けない。どこか調子悪かったのだろうか?
三曲目のDOLL OF BRIDGEは蕗谷紅児(ふきやこうじ)の「花嫁人形」でありました。「きんらんどんすの〜す〜の、お〜び締めながら〜」というやつです。若い人には分かんないか?その「花嫁人形」アルバムクレジットには辛島さん作曲と書かれていますがこれは間違いですね。

テーマは日本の懐かしのメロディのジャズアレンジで、日本人の僕的には聴いていて少々恥ずかしい感じもしなくないんですが、アドリブに入ってしまえばこれはもう怒涛のエルビン・サウンズで圧倒的なジャズを展開してくれます。

ここでも、いいソロ取ってるのはマービン・ホーンという人のギターと我らが辛島さん。辛島さんのソロが本当にいい。

さらに四曲目、五曲目のバラード二連発においては辛島さんフューチャーで実に美しいサウンド、ここでのギターもいい。

最後の曲 「アンティグア」は冒頭にも話した「エルビン・アット・ライトハウス」というアルバムで大受けしたテナーバトル曲なのでありまして、LPの片面一曲で勝負という長い演奏になっているのでありますが、ここでも残念なことにテナー陣がイマイチ!ギター君と寺島さんのリズム陣の圧倒的勝利で終わってしまった。

振り返ると、ギターとピアノのアルバムだな、という印象。
なんて発音して良いのかわからない名前の方のサックス、アームストロング君はともかくカーター・ジェファーソンにはもう少し頑張って欲しかったなあ。

何か本調子が出せない理由があるに違いないのだと思うのだけれど、このレコード一枚で彼の演奏を全て評価してしまうのにはあまりにも気の毒というレコードなのでありました。


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2017年10月14日 (土)

THE STRAIGHT HORN OF STEVE LACY

スティーブ・レイシーというソプラノ・サックス吹き、名前は知ってるけどちゃんと聴いたことないよ〜。というジャズファンも多いと思われる、いわばマイナーなミュージシャンなのでありますが、僕は大学生の頃から大好きでジャズ喫茶でリクエストして他の客から嫌な顔をされたりしたものであります。

そんな不人気のレイシーのアルバムは中々手に入らなかったのですが、最近彼の初期のものを手に入れることができました。

改めて聴き直すとみんないいのでご紹介したくなっちゃうんですが、今日はその中からの一枚、「 THE STRAIGHT HORN OF STEVE LACY」というアルバムをご紹介しましょう。

Photo

THE STRAIGHT HORN OF STEVE LACY

1.Luise
2.Introspection
3.Donna Lee
4.Played Twice
5.Air
6.Criss Cross

Steve Kacy      soprano  sax
Charles Davis  baritone sax
John Ore         bass
Roy Haynes     drums

1961年録音のこのアルバムはレイシーの三枚目のアルバムになりますが、ハード・バップの曲をやっているので聴きやすいという事と、コルトレーンがマイ・フェバリット・シングスで初めて自分らしいスタイルのソプラノ・サックスをご披露した年(前年にアヴァンギャルドで吹いているが発表されたのは1966年)と同じ時期当たるので、聴き比べてみると面白いということなどがあって取り上げたのであります。

レイシーの演奏スタイルを言葉で表現するのは難しいのだけれど、簡単に言ってしまうといわゆる「バップ・フレーズ」を吹かない独自にメロディの作り方にあるのではないでしょうか。

これは僕自身がソプラノ・サックスを吹いてみてわかったのだけれど、テナーサックスではサマになるバップ的ツー・ファイブのフレーズやバップ的アルペジオなどをソプラノでそのまま吹くととても古臭い、簡単にいうとダサい音になってしまうんですよ。
おそらくレイシーもそのことを十分承知してアドリブのメロディーの組み立てをしているに違いなく、その組み立て方が当時としてはとても新しいサウンドに聞こえたに違いないと思うのです。

このアルバムではビ・バップの代表曲といってもいい「ドナ・リー」をやっているのですが、共演のバリトンサックスのチャールス・デヴィスがバップ・フレーズの大爆発でノリノリにブローしているのに対してレイシーのソロは音数も少なく、でもホットな新しい解釈のソロを展開している。そのメロディの作り方の違いはコードの解釈の違いにもよるのかもしれない。

レイシーの作るメロディは決してフリーにやっているわけでなく、むしろモンク的なコードの細分化と感覚から来ているように聞こえるんですね。僕が思うにはおそらくこの人はモンクの影響をとても受けているのではないかと思われます。モンクの作品集を何枚も出していることからもそれは伺えますね。

モンクの和声解釈がモダンジャズ・サウンドをもたらしたように、管楽器のサウンドもモンクの解釈を取り入れてビ・バップから抜け出しよりモダンに進化していったように感じるんですね。

それは、モンクのバンドで修行したコルトレーンがコードの細分化とスケール・トーンを多用した新しいスタイルを作り上げていったことも証明していると思われますし、おそらくソプラノサックスでは先輩にあたるレイシーの演奏をコルトレーンが聴いていなかったはずがない。コルトレーンがレイシーのスタイルは俺のやり方じゃないな、と思ったのか二人のスタイルは全く異なるものになりましたが、スタイルこそ違えど、それぞれがモンクの影響を受けたと思われるレイシーとコルトレーンの二人が当時のモダンジャズ・ソプラノ奏者としてジャズ界をリードしていった事実には違いないのと思われます。

まあ、理屈では色々言えるのですが、そういう過程を経て出しているレイシーのサウンドが好きか嫌いか、問うことになると、これはまた別な問題でして、バラバラと流暢に吹きまくるコルトレーンと比較すれば、どこかトツトツとメロディを組み立てていくレイシーのサウンドは地味といえば地味、好みの分かれるところだと思うのですが、僕は好きだなあ。

余談になりますが、このアルバムの後、レイシーはドン・チェリーと共演をするところもコルトレーンと同じ道を辿っているところが面白いのでありますが、ここではコルトレーンがオーネット・コールマンのバンドメンバーそのままにコールマン的フリー・ジャズをやったのに対し二年遅れのレイシーはきっちり自分の音楽に仕上げているあたりも面白い。案外二人は、少なくともレイシーはコルトレーのことを同じソプラノ吹きとしてライバル視していたのかもしれないなあ。

1970年代以降はフリー・ジャズに行ってしまったレイシーなので、フリーは嫌い!とおっしゃる方も多かろうとお思いますが、この時代のレイシーは聴きやすく一聴の価値がありますぞ。

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2017年10月13日 (金)

CATER JEFFERSON @THE RISE OF ATLANTIS

涼しくなってきたせいか、急にジャズを聴くようになった今日この頃ですが、新たにレコードやCDを買うことはあえてせず、これまでまとめ買いした中で、真面目に聴き込んでいなものを取り出しては聴いております。

今回はサックスのカーター・ジェファーソンという人のライズ・オブ・アトランティスというアルバム。

1025

この人あまり知られていないサックス吹きだと思うのですが、昔買ったウッディ・ショウのライブアルバムで聴いて以来大好きなコルトレーン系のサックス吹きなんです。

ところが、他の演奏をいろいろ探してみたのですが同じウッディ・ショウのバンドで二枚ある以外になかなか見つからないんですね。
これだけの実力のある人がなぜ?と思うのですが、1970年代後期という時代的にちょうどブレッカーやグロスマン、リーブマンあたりに人気が集中していた上にその後はジェリー・バーガンジなどの派手派手サックスが続々出てきてしまったために埋もれてしまたのかと思われます。

彼自身はライナーノーツによればウッディ・ショウのバンドの後はロイ・ヘインズやエルビンのバンドなどで演奏していたらしいのですが、これらのバンドが時代の流れの中では地味な存在だったこともレコーディングのない理由なのかな?

おそらくはライブハウスではものすごい演奏をしていたのではないかと思うと、一度くらい生で聴いてみたかったと思うのであります。ちなみにこの方1993年に47歳の若さで演奏旅行中に患った病気の手術が元で亡くなってしまったらしい。
もう少し生きていてくれたらチャンスもあったろうにと思うと悔しいのでありますね。

さて、肝心の演奏の方なのですが、このアルバムは良くも悪くも1970年代サウンドですねえ。ジャズがスタンダードから離れて新しい形を探していた時代のいい時期のサウンドといったらいいのか。少々大げさなタイトルにテーマも物々しく鳴り響くメロディ、といったもので1970代スタイルのジャズといってもいいのかもしれない。

曲は6曲すべてオリジナル。演奏は素晴らしく、期待を裏切ってくれなかった。トランペットには日野皓正と大野俊三が曲によって入っていて、彼らの演奏も実に良い。脂が乗り切ってる感じ。

プロデュースはカーターの親分的な存在だったウッディ・ショウなのですが、彼自身がトランペットを吹かずに日野に吹かせているあたりの経緯は何か面白い話がありそうだ。

コルトレーン・チェンジを意識した曲や、マイナーブルースでのカーターのソロも実に子気味良い。このくらい上手に吹けたらいいのになあ。とため息をついてしまうのでありました。スタイル的にも個人的にはコルトレーン・タイプのこの手のスタイルが好き!

このアルバム、昨年あたりにオランダのタイムレス・レーベルの復刻シリーズで出ているので、まだ探せば安く手に入るかも。ちなみに私はうっかり同じものを二枚買ってしまいました。

アルバム紹介というよりミュージシャン紹介的な文章になってしまったので、カーターの入っているウッディ・ショウのアルバム名もご紹介しますね。

二枚ありますがどちらもコロンビア盤
一枚はStepping Stones、

1023

   STEPPING STONES
そしてもう一枚は Rose Woodというアルバム。
個人的にはライブ演奏の生々しさと白熱した演奏が聴ける前者をお勧めします。

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      ROSE WOOD



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2017年10月12日 (木)

MOODS UNLIMITED@Bill Evans(sax)Red Mitchell,Hank Jones

久しぶりのジャズレコードのネタです。

今回ご紹介するのは「MOODS UNLIMITED」というアルバムです。
このアルバム、五月のポール・マッカートニー武道館ライブの日に、早めに水道橋に出かけてうろうろしていた時にたまたま発見し立ち寄った神保町の中古レコード屋さんでロックや歌謡曲のレコードに混ざっていたのを発見し購入したものなんですが、購入動機はそのメンバーでした。

サックスにビル・エバンス、ピアノがハンク・ジョーンズ、そしてベースにレッド・ミッチェルというトリオ演奏。

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購入時にジャケットをチラ見した時に、録音が1982年とあったので即買いです。
というのは1982年頃といえばハンク・ジョーンズはグレート・ジャズ・トリオで脂の乗り切った演奏をしていましたし、ビル・エバンスは前年にマイルスとの日本公演でその実力を思う存分発揮していたという時代。レッド・ミッチェルがこの頃どんな活動をしていたかはよく知りませんでしたが、大好きなミュージシャンで演奏に信頼をしているので、この時代のこの三人の演奏なら面白くないはずはない、と踏んだわけであります。

演奏している曲は全てスタンダードナンバーですし、このメンバーが自然に集まったとは思えないので、いかにも企画モノのアルバムというのはすぐにわかったのですが、企画モノの中にも思いがけずミュージシャンの面白いコラボがあることもあるのでそれを期待しました。

お家に帰ってしばらくはこの日のポールのライブにノックアウトされてしまったので気がずに放置していたのですが、しばらくして聞いてみたら、おおお!なかなかいい演奏じゃあないですか!さらに録音がものすごくいい。三人が目の前で演奏しているような臨場感。

一曲目はYesterdays。
ポール・マッカートニーのライブの日に買ったレコードの一曲目がYesterdayじゃなくてYesterdaysというのも妙な偶然ですがまあいいじゃないですか。

レッド・ミッチェルのどっしりした安定したベースのおかげでドラムレスの不安を感じさせないノリのいいリズムに子気味良いハンク・ジョーンズのピアノ。そして、この中では一人だけ親子ほど年の若いビル・エバンスのサックスがこの時代のサックスらしい新しい音を出していて、このバランスが実に心地よいのであります。

There is no greater love, All the things you areと続くのですが、プロデュースがベースのレッド・ミッチェルということもあり、彼をフューチャーした演奏が多く、そこがまたいいバランスになっている。
聞き様によってはレッド・ミッチェルのアルバムといえなくもないかな。

シロートサックス吹きのワタクシ的にはビル・エバンスの吹くスタンダードに一番興味が行きましたね。
彼の演奏は彼のオリジナルやマイルスバンドでの演奏くらいしか聴いたことがなかったのでスタンダード曲をどう吹くのかが楽しみだったのですが、期待を裏切らずいい演奏をしている。
ビル・エバンスはこれまたワタクシの大好きなデイブ・リーブマンの弟子なのでスタイルは似ているのでありますが、ここではスケールの使い方がとても参考になりましたね。
こういう寄せ集め的メンバーでもジャムセッション的にならない素晴らしい演奏を聴かせてくれるところは流石!という一枚です。


レコードでしかないのでブログに書いても無駄かと思っていたところ、最近になってCDも発売されていると知りここに書いた次第であります。
ちなみにCDのジャケットはこんな感じです。輸入盤しかないようですが興味ある方は是非。

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