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2017年10月16日 (月)

TODAY AND TOMORROW/McCOY TYNER(ヨーロッパ盤LP)

秋めいたら急にジャズばかり聴くようになってしまい自ずと本ブログ記事もジャズネタが連続してしまいますが、本日はマッコイ・タイナーの「トゥデイ・アンド・トゥモロー」というアルバムです。

Photo

TODAY AND TOMORROW

Personel
SIDE1  1~3
THAD JONES tp
FRANK STOROZIER  as
JOHN GILMORE ts
McCOY TYNER p
BUTCH WARREN bs
ELVIN JONES ds

4~SIDE2
McCOY TYNER p
JIMMY GARRISON b
ALBERT TOOTIE HEATH ds

曲目
SIDE1
1.CONTENPORARY FOCUS
2.T'N A BLUES
3.THREE FLOWERS
4.FLAPSTICK BLUES

SIDE2
1.NIGHT IN TUNISIA
2.AUTMUN LEAVES
3.WHEN SUNNY GETS BLUE
4.YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
5.FIVE SPOT AFTER DARK

Bounus Tracks  SIDE1-4  SIDE2-4.5 

このアルバム、オリジナルはインパルスから発売されていて、セクステットとピアノトリオの演奏がそれぞれ三曲ずつ交互に収録されているアルバムでありまして、当時コルトレーン・バンドのメンバーだったマッコイにとってセクステットとトリオのどりらがトゥデイでどちらがトゥモロウなのかは本人に聞いてみたいところでありますが、アルバムでは先にセクステットから始まっているところや、このアルバムの発売の頃にはコルトレーン・バンドと決別しているところなどから、セクステットがトゥデイなのかと思いきや、録音はトリオ演奏が1963年でセクステットが1964年、演奏曲もトリオはスタンダード中心なのがセクステットは全曲オリジナル、しかも最初の曲名が「コンテンポラリー フォーカス」となるとセクステットが「明日」でトリオが「今日の姿」なのでしょう。

と、ここまで書いて見たのですが、私の手元にある本アルバムは今年になってヨーロッパのレコード会社から発売されたアナログ盤で、収録の曲順がオリジナルと全く違うんでありますよ。

A面の頭から三曲がセクステット演奏で四曲目以降がトリオ演奏となり、しかも、トリオ演奏のボーナス・トラックが三曲も挿入されているので、オリジナルのアルバムとは全く違う内容の構成になっているのであります。
以前、本ブログでギル・エヴァンス・オーケストラの記事でやはり曲順をオリジナルと変えてしまったために全く違う意味のアルバムになってしまっている、ということを書きましたが、ここでは演奏内容からアルバムの意味はさほど変わらないであろうにしても聞いた時の印象は全く異なるものになってしまっているのでありました。

しかしながら、ではこのヨーロッパ盤が良くないのか?と言いますと、必ずしもそうではなく、異なる編成の演奏をスパッと前後に分けてしまったことから、すっきり分かりやすい構成になっていることも事実で、最初に賑やかななセクステット演奏を堪能した後にリラックスしてトリオ演奏を聴けるという楽しみ方ができないでもない。

演奏内容はと申し上げますと、前半三曲のセクステットものは一発物あり、激しいブルースあり、モーダルな感じで結構いやらしいコードチェンジをしている曲ありで、サウンド的には新しく聴こえ、のちの「エクステンションズ」などのアルバムにつながるサウンドになっております。
ホーンの三人もなかなかいい演奏を繰り広げておりまして、各メンバー、エルビンの熱いドラムに引きずられるように熱い演奏を繰り広げておりますね。しかし、コード進行のいやらしい三曲目のスリーフラワーズはちょっと手こずっている感じ。

後半のトリオものはマッコイの旧作「バラードトブルースの夜」を思わせるリラックスしたピアノトリオ演奏で、おまけで収録されたブルース以外は王道を行くようなスタンダードばかり演奏しています。


もう一つこのアルバムで目が行ったのは、セクステットのテナーサックスがジョン・ギルモアという人であること。

このかた、あまり名前は知れれていないようですが、アメリカジャズ界ではミュージシャンから一目置かれるミュージシャンズ・ミュージシャンのような方なんです。

1950年台後半にクリフォード・ジョーダンのデビューアルバムで一緒にプレイしていたり、その後アート・ブレーキーのジャズ・メッセンジャーズに入団し来日もしている。しかもその時、当時に日活アクションものか何かの映画に演奏シーンで登場までしている。

実は彼に興味を持ったのはこの映画のワン・シーンをビデオで見た時に、アート・ブレーキーはわかるけれど、後ろにいるバカでかいテナーは一体誰だ!とわしらジャズ仲間で議論になり、色々調べたところこのジョン・ギルモアという人だということが判明し、その間、色々この方の演奏しているレコードやらCDやらを聞いているうちにすっかり好きになってしまったという経緯があるんですね。

その後の活動には詳しくないのですが、サン・ラノアーケストラに入り長いこと共演していたようであります。
アシュリー・カーン著の「インパルス・レコード物語」という本にも、このアルバムのことが少しだけ書かれており、文脈からすると、ジョン・ギルモアをサン・ラノアーケストラから連れてきたのはプロデューサーのボブ・シールのように読み取れるのだけれど、本当なのだろうか?

ともあれ、そんなジョン・ギルモアの演奏が思いがけず聞けたのもとても嬉しかったし、マッコイのある種過渡期的な時期の演奏を収めたアルバムとして十分聞く価値のあるものだと思うわけでありました。


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